JPH0839343A - 帯鋸盤の切れ曲がり防止装置 - Google Patents

帯鋸盤の切れ曲がり防止装置

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JPH0839343A
JPH0839343A JP17114394A JP17114394A JPH0839343A JP H0839343 A JPH0839343 A JP H0839343A JP 17114394 A JP17114394 A JP 17114394A JP 17114394 A JP17114394 A JP 17114394A JP H0839343 A JPH0839343 A JP H0839343A
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利彦 佐山
Hirofumi Nabesawa
浩文 鍋澤
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昇 星野
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    • B23D55/08Sawing machines or sawing devices working with strap saw blades, characterised only by constructional features of particular parts of devices for guiding or feeding strap saw blades
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯鋸盤における鋸刃の切削作用時の倒れに起
因する切れ曲がりを防止する装置を提供すること。 【構成】 帯鋸盤の鋸刃1を垂直切削姿勢に保持する左
右一対の鋸刃ガイド13,14間に配設される切れ曲が
り防止装置であって、昇降用ガイド18aと昇降体17
と鋸刃倒れ防止ガイド16とを有し、昇降用ガイド18
aは、鋸刃1を掛張した昇降フレーム2に支持され、昇
降体17は、昇降用ガイド18aに昇降可能に支持さ
れ、鋸刃倒れ防止ガイド16は、昇降体17の下端部に
取付けられたもので、左右一対の鋸刃ガイド13,14
間で垂直切削姿勢にある鋸刃1Aの背部が摺動可能に嵌
合する鋸刃挟持ガイド溝を備え、鋸刃1Aのワーク切削
下降により当該鋸刃1Aから相対的に離脱してワークの
頂面上に受け止められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯鋸盤における鋸刃の
切削作用時の倒れに起因する切れ曲がりを防止する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】帯鋸盤は、水平回転軸の
左右一対のホィール間に掛張した無端状の鋸刃を、その
下側走行経路部において、左右一対の鋸刃ガイドにより
90度ねじって刃先が切断方向(下方)に向く垂直切削
姿勢に変え、当該垂直切削姿勢の鋸刃部分で、当該鋸刃
の回動と下降運動とによりワークを切削するものである
が、この種の帯鋸盤では、切削開始とともに鋸刃が、刃
先を切断方向に向けるために左右一対の帯鋸ガイドによ
り強制的に与えられた90度のねじりが増大する方向に
傾斜し、さらに傾いた方向に向かって切断が進むことに
よって、「切れ曲がり」が発生することが知られてい
る。
【0003】この帯鋸盤における切れ曲がりは、ワーク
切断面の真直度を低下させることになる。しかもこの切
れ曲がり度合いは 鋸刃の切り込み圧力を大きくする程
大きくなるので、切り込み圧力を上げて切削時間の短縮
を図ることもできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、帯鋸盤の鋸刃(1) を垂直切削姿勢に保持する左
右一対の鋸刃ガイド(13,14) 間に配設される切れ曲がり
防止装置であって、昇降用ガイド(18a) と、昇降体(17)
と、鋸刃倒れ防止ガイド(16)とを有し、昇降用ガイド(1
8a) は、鋸刃(1) を掛張した昇降フレーム(2) に支持さ
れ、昇降体(17)は、昇降用ガイド(18a) に昇降可能に支
持され、鋸刃倒れ防止ガイド(16)は、昇降体(17)の下端
部に取付けられたもので、左右一対の鋸刃ガイド(13,1
4) 間で垂直切削姿勢にある鋸刃(1A)の背部(1a)が摺動
可能に嵌合する鋸刃挟持ガイド溝(20)を備え、鋸刃(1A)
のワーク切断下降により当該鋸刃(1A)から相対的に離脱
してワークの頂面上に受け止められる点に特徴を有す
る。
【0005】上記の本発明装置を実施するに際して、昇
降用ガイド(18a) を、左右一対の鋸刃ガイド(13,14) 間
で鋸刃走行方向と平行な方向に位置変更可能に支持する
ことができる。
【0006】また、昇降体(17)の下降限ストッパー(21)
を設けることができる。この下降限ストッパー(21)は、
鋸刃(1A)がワークより上方位置にあるとき、鋸刃倒れ防
止ガイド(16)の鋸刃挟持ガイド溝(20)の底(20a) が鋸刃
(1A)の背縁(1b)に当接しない高さに昇降体(17)を受け止
めるものである。
【0007】さらに、鋸刃倒れ防止ガイド(16)には、鋸
刃挟持ガイド溝(20)を形成する溝形成固定部材(22)と溝
形成可動部材(23)とを有せしめるとともに、溝形成固定
部材(22)に対する遠近方向移動可能に支持された溝形成
可動部材(23)を溝形成固定部材の方へ押圧するスプリン
グ(28)を有する付勢手段(24)を併設することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1〜図4において、1は無端状の
鋸刃であって、昇降フレーム2に水平回転軸3,4で軸
支された駆動ホィール5と遊転ホィール6との間に掛張
されている。昇降フレーム2は昇降用ガイド支柱7に沿
って昇降可能に支持され、従来周知の通り、図外の昇降
駆動手段により昇降駆動される。8はワーク挟持固定手
段であって、固定挟持体9と、この固定挟持体9に対し
遠近方向に水平移動可能な可動挟持体10と、この可動
挟持体10を駆動するシリンダユニット11とから構成
されている。
【0009】昇降フレーム2には、鋸刃走行方向と平行
なスライドガイド12が設けられ、このスライドガイド
12に左右一対の鋸刃ガイド13,14が取付けられて
いる。一方の鋸刃ガイド13はスライドガイド12に位
置固定され、他方の鋸刃ガイド14は、スライドガイド
12に移動固定自在に取付けられていて、固定鋸刃ガイ
ド13との間の間隔をワークの巾に応じて調整すること
ができる。15は位置調整後の可動鋸刃ガイド14をス
ライドガイド12に固定するロック用レバーである。
【0010】16は鋸刃倒れ防止ガイドであって、左右
一対の鋸刃ガイド13,14の中間位置に配置されてい
る。17は鋸刃倒れ防止ガイド16を下端に支持した昇
降体であって、スライドガイド12に移動固定自在に支
持された横動体18にリニアベアリングなどの昇降用ガ
イド18aを介して昇降可能に支持されている。19は
横動体18(昇降用ガイド18a)を位置調整後にスラ
イドガイド12に固定するロック用レバーである。な
お、鋸刃倒れ防止ガイド16の上方には鋸刃1の上側走
行経路部が位置しているので、昇降体17は、鋸刃1の
上側走行経路部の前側を昇降し得るように配置され、従
って、当該昇降体17の下端には後方へ延出する水平部
材17aを介して鋸刃倒れ防止ガイド16が取付けられ
ている。
【0011】図4に示すように鋸刃倒れ防止ガイド16
は、左右一対の鋸刃ガイド13,14間で垂直切削姿勢
にある鋸刃1Aの背部1aが摺動可能に嵌合する鋸刃挟
持ガイド溝20を備えている。この鋸刃挟持ガイド溝2
0の下端両側縁は、鋸刃1が下方より容易に嵌入し得る
ようにコーナーカットされている。
【0012】しかして当該鋸刃倒れ防止ガイド16は、
昇降用ガイド18aに対し昇降体17とともに自重によ
り下降するが、図3Aに示すように垂直切削姿勢にある
鋸刃1AがワークWより上方にあるとき、図4に示す鋸
刃挟持ガイド溝20の底20aが鋸刃1Aの背縁1bか
ら上方に若干離れた位置で鋸刃倒れ防止ガイド16の下
降が止まるように、昇降体17の下降限ストッパー21
が設けられている。このストッパー21は、昇降体17
の上端に設けられたフランジ部21aと、このフランジ
部21aを受け止める昇降用ガイド18aの上端部21
bとで構成されている。
【0013】図1に示すようにワークWがワーク挟持固
定手段8の固定挟持体9と可動挟持体10との間に挟持
固定されたならば、当該ワークWの巾に応じて可動鋸刃
ガイド14をスライドガイド12に沿って位置調整し、
ロック用レバー15で固定する。そして鋸刃倒れ防止ガ
イド16がワークWの頂面上方に位置するように、横動
体18(昇降用ガイド18a)をスライドガイド12に
沿って位置調整し、ロック用レバー19で固定する。
【0014】このとき鋸刃倒れ防止ガイド16は、昇降
体17とその下降限ストッパー21とにより、図3Aに
示すように両鋸刃ガイド13,14間の垂直切削姿勢の
鋸刃1Aの背部1aに嵌合しており、当該鋸刃1Aの刃
部は、鋸刃倒れ防止ガイド16の鋸刃挟持ガイド溝20
から下方に突出している。勿論、先に説明したように、
下降限ストッパー21の働きにより、鋸刃挟持ガイド溝
20の底20aと鋸刃1Aの背縁1bとは互いに若干離
間している。
【0015】鋸刃1によるワークWの切断作用は従来通
り行われる。即ち、駆動ホィール5を回転駆動して鋸刃
1を回動させるとともに、昇降フレーム2を所定速度で
下降駆動することにより、一対の鋸刃ガイド13,14
間の垂直切削姿勢の鋸刃1Aにより、ワーク挟持固定手
段8で固定されているワークWを切断することができ
る。このとき鋸刃1Aの背部1aは、鋸刃倒れ防止ガイ
ド16の鋸刃挟持ガイド溝20内を摺動しており、当該
鋸刃1AがワークWの頂面に対し切り込み始めると、そ
の反力で鋸刃1Aは、一対の鋸刃ガイド13,14によ
る90度のねじりが増大する方向に倒れようとするが、
当該鋸刃1Aの背部1aが鋸刃倒れ防止ガイド16の鋸
刃挟持ガイド溝20内に嵌合しているので、当該鋸刃1
Aの倒れが鋸刃倒れ防止ガイド16によって防止され
る。
【0016】鋸刃1AのワークWへの切り込みが進行し
て、鋸刃倒れ防止ガイド16の下端がワークWの頂面に
当接すると、これ以後は、鋸刃倒れ防止ガイド16はワ
ークWの頂面で受け止められたまま停止し、鋸刃1Aの
みが下降することになる。従って鋸刃1Aは、鋸刃倒れ
防止ガイド16の鋸刃挟持ガイド溝20内から下方に脱
出移動してワークWの切断を継続することになる。図2
および図3Bは、鋸刃1AによるワークWの切断が完了
した状態を示しており、鋸刃倒れ防止ガイド16のみが
ワークWの頂面上に受け止められて残っている。
【0017】鋸刃倒れ防止ガイド16の鋸刃挟持ガイド
溝20は、一対の鋸刃ガイド13,14と同様に、高速
で回動する鋸刃1Aの側面と摺接するものである。従っ
て、図5に示すように、何れも超硬金属材から構成され
た溝形成固定部材22と溝形成可動部材23とから鋸刃
挟持ガイド溝20を形成することができる。24は付勢
手段であって、支持用ねじ体25、支持用軸26、ナッ
ト27、およびスプリング28から構成されている。
【0018】支持用ねじ体25は、溝形成可動部材23
の背面側で鋸刃倒れ防止ガイド16の本体16aに設け
られたねじ孔29に、溝形成固定部材22に対する遠近
方向に移動可能に螺嵌支持され、支持用軸26は、支持
用ねじ体25を溝形成固定部材22に対する遠近方向に
移動可能に貫通するもので、その内端に溝形成可動体2
3が固定され、ナット27は、支持用ねじ体25から突
出する支持用軸26のねじ軸部26aに螺嵌して、溝形
成可動体23を位置決めし、スプリング28は、溝形成
可動体23と支持用ねじ体25との間で支持用軸26に
遊嵌している。30は、溝形成固定部材22を本体16
aに固定するボルトである。
【0019】上記の構成によれば、溝形成可動部材23
はスプリング28によって溝形成固定部材22の方へ押
圧されているが、ナット27が支持用ねじ体25の外側
面に当接する位置で安定している。このときのスプリン
グ28の初期圧縮応力は、ナット27を支持用軸26の
長さ方向に位置調整して、溝形成可動部材23と支持用
ねじ体25との間の間隔を調節することにより、任意に
設定することができる。なお、鋸刃挟持ガイド溝20内
に鋸刃1Aの背部1aが嵌合していないときの両部材2
2,23間に、鋸刃1Aの背部1aの厚さより若干巾の
狭い鋸刃挟持ガイド溝20が形成されるように、本体1
6aに対して支持用ねじ体25を位置調整しておく。
【0020】上記のように調整された鋸刃倒れ防止ガイ
ド16によれば、一対の溝形成部材22,23間の鋸刃
挟持ガイド溝20内に嵌入した鋸刃1Aの背部1aは、
スプリング28の付勢力を受けて両部材22,23によ
り所定圧力で挟持ガイドされ、背部1aの倒れが確実に
防止される。また、ワークW内に切り込み進入した鋸刃
1AとワークW上に残った鋸刃倒れ防止ガイド16と
は、両溝形成部材22,23が互いに圧接することはな
いので、切断作業完了後のホームポジションへの鋸刃1
の上昇復帰時に容易且つ確実に互いに嵌合することがで
きる。
【0021】以上のような本発明の切れ曲がり防止装置
を備えた帯鋸盤と、当該切れ曲がり防止装置を具備しな
い従来の帯鋸盤とを使用して、切削実験を行った結果を
図6〜図8に示す。実験には、津根精機製の帯鋸盤(T
B−4−2600N)を使用し、鋸刃は、工具鋼の厚み
が1.05mm、刃巾が32mm、ピッチが8.7mm
のものを用いた。なお、切断巾(鋸刃ガイド13,14
間の鋸刃長さ)は、切断材(丸鋼)の直径200mmが
十分にとれ、さらに鋸刃ガイドから25mmの位置の鋸
刃変位が測定できるように250mmとした。
【0022】図6は、切り込み圧力が294Paでの切
削時の鋸刃の姿勢変化を示している。この図に示す鋸刃
の変位量測定は、刃の傾斜を求めることができるように
刃背、刃元よりそれぞれ1mm内側の2か所の位置で行
った。図から明らかなように、切れ曲がり防止装置を具
備しない従来の帯鋸盤では、切削開始とともに刃の背部
が倒れ、刃の傾斜が増大しながら傾斜方向に向かって切
断が進行して切れ曲がりの増大につながっている状況が
現れている。これに対して、本発明装置を具備する帯鋸
盤では、鋸刃倒れ防止ガイド16の存在により鋸刃は切
れ曲がりが解消する方向に向けられ、以後は常にその状
態が保たれて切れ曲がりの増大が抑えられている。
【0023】図7に示す切断材(丸鋼)の切断面の真直
度は、昇降フレーム2に電気マイクロメータを取付け、
切断材を帯鋸盤にセットしたままの状態で昇降フレーム
2の上下運動に対する切断面の相対的な形状変化を測定
する方法によって求めた。丸鋼の切断は、切り込み圧力
を大きくすることによって切断時間を短縮することがで
きるが、圧力を大きくすれば切れ曲がりも増大するた
め、標準的な切削条件として切り込み圧力を98〜19
6Pa、切削速度を50m/minとしているが、ここ
では標準条件を越えて切り込み圧力が294Paまでの
切削実験を行った。このときの切断面の形状精度(真直
度)の測定結果が図7に示されているが、本発明装置に
よれば、従来のものと比較して切断面の精度が非常に高
くなっていることが明らかである。
【0024】切り込み圧力に関する切断時間の測定結果
を図8に示している。切削初期の鋸刃の倒れ防止を行う
本発明装置では、切り込み圧力の如何に拘らず従来のも
のと比較して切断時間が短くなっていることが判る。こ
のことは、本発明装置では、切断精度からも判る通り切
れ曲がりが少ないことから、刃振れ方向の切削分力が小
さく、切り込み圧力による切削力が切断方向の分力とし
て効率的に働いた結果といえる。この結果を先の切断精
度と合わせてみると、本発明装置では切り込み圧力が2
94Paのときの切断精度が、切れ曲がり対策をしてい
ない従来のものの147Paのときの切断精度と略同じ
であり、このときの切断時間を比較すると、略60%の
時間で切断が可能となって、約100秒の時間短縮が図
れる。
【0025】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明装置によれ
ば、帯鋸盤における致命的な問題点であった鋸刃の切れ
曲がり現象を、鋸刃の切削開始初期における倒れを鋸刃
倒れ防止ガイドによって抑制することにより、極めて効
果的に抑えることができるに至ったのである。従って、
切り込み圧力を同じにするならばワーク切断面の精度
(真直度)を大幅に高めることができ、切断面精度が同
じ程度で良いならば、切り込み圧力を高めて切断時間の
大幅な短縮を図ることができる。
【0026】しかも本発明によれば、一対の鋸刃ガイド
間に自由落下可能な鋸刃倒れ防止ガイドを配設すれば良
く、当該鋸刃倒れ防止ガイドも、単に鋸刃の背部が摺動
自在に嵌合する鋸刃挟持ガイド溝を有するものであれば
良いので、非常に安価に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 切断開始前の状態を示す正面図である。
【図2】 切断終了時の状態を示す正面図である。
【図3】 A図は図1の状態での要部の側面図であり、
B図は図2の状態での要部の側面図である。
【図4】 切削初期の状況を示す要部の拡大縦断側面図
である。
【図5】 鋸刃倒れ防止ガイドの変形例を示す要部の縦
断側面図である。
【図6】 実験での鋸刃の変位を示すグラフである。
【図7】 実験での切り込み圧力と切断面精度(真直
度)との関係を示すグラフである。
【図8】 実験での切り込み圧力と切断に要する時間と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 鋸刃 1A 垂直切削姿勢にねじられた鋸刃 1a 鋸刃の背部 2 昇降フレーム 5 駆動ホィール 6 遊転ホィール 7 昇降ガイド支柱 8 ワーク挟持固定手段 12 スライドガイド 13 固定鋸刃ガイド 14 可動鋸刃ガイド 16 鋸刃倒れ防止ガイド 17 昇降体 18 横動体 18a リニアベアリングなどの昇降ガイド 20 鋸刃挟持ガイド溝 21 昇降体の下降限ストッパー 22 溝形成固定部材 23 溝形成可動部材 24 付勢手段 25 支持用ねじ体 26 支持用軸 27 ナット 28 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐山 利彦 富山県富山市高田383 富山県工業技術セ ンター機械電子研究所内 (72)発明者 鍋澤 浩文 富山県富山市高田383 富山県工業技術セ ンター機械電子研究所内 (72)発明者 星野 昇 富山県婦負郡婦中町高日附852番地 津根 精機株式会社内 (72)発明者 高森 正人 富山県婦負郡婦中町高日附852番地 津根 精機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯鋸盤の鋸刃(1) を垂直切削姿勢に保持す
    る左右一対の鋸刃ガイド(13,14) 間に配設される切れ曲
    がり防止装置であって、昇降用ガイド(18a) と、昇降体
    (17)と、鋸刃倒れ防止ガイド(16)とを有し、 昇降用ガイド(18a) は、鋸刃(1) を掛張した昇降フレー
    ム(2) に支持され、 昇降体(17)は、昇降用ガイド(18a) に昇降可能に支持さ
    れ、 鋸刃倒れ防止ガイド(16)は、昇降体(17)の下端部に取付
    けられたもので、左右一対の鋸刃ガイド(13,14) 間で垂
    直切削姿勢にある鋸刃(1A)の背部(1a)が摺動可能に嵌合
    する鋸刃挟持ガイド溝(20)を備え、鋸刃(1A)のワーク切
    削下降により当該鋸刃(1A)から相対的に離脱してワーク
    の頂面上に受け止められる帯鋸盤の切れ曲がり防止装
    置。
  2. 【請求項2】昇降用ガイド(18a) が、左右一対の鋸刃ガ
    イド(13,14) 間で鋸刃走行方向と平行な方向に位置変更
    可能に支持されている請求項1に記載の帯鋸盤の切れ曲
    がり防止装置。
  3. 【請求項3】昇降体(17)の下降限ストッパー(21)を有
    し、当該下降限ストッパー(21)は、鋸刃(1A)がワークよ
    り上方位置にあるとき、鋸刃倒れ防止ガイド(16)の鋸刃
    挟持ガイド溝(20)の底(20a) が鋸刃(1A)の背縁(1b)に当
    接しない高さに昇降体(17)を受け止める請求項1または
    2に記載の帯鋸盤の切れ曲がり防止装置。
  4. 【請求項4】鋸刃倒れ防止ガイド(16)は、溝形成固定部
    材(22)と、溝形成可動部材(23)と、付勢手段(24)とを有
    し、固定および可動の溝形成部材(22,23) は、その両者
    間で鋸刃挟持ガイド溝(20)を形成するもので、溝形成可
    動部材(23)は、溝形成固定部材(22)に対する遠近方向移
    動可能に支持され、付勢手段(24)は、溝形成可動部材(2
    3)を溝形成固定部材の方へ押圧するスプリング(28)を有
    する請求項1〜3の何れかに記載の帯鋸盤の切れ曲がり
    防止装置。
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EP2478985A1 (de) * 2011-01-25 2012-07-25 Fill Gesellschaft m.b.H. Bandsägevorrichtung
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