JPH083888Y2 - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

Info

Publication number
JPH083888Y2
JPH083888Y2 JP1987165908U JP16590887U JPH083888Y2 JP H083888 Y2 JPH083888 Y2 JP H083888Y2 JP 1987165908 U JP1987165908 U JP 1987165908U JP 16590887 U JP16590887 U JP 16590887U JP H083888 Y2 JPH083888 Y2 JP H083888Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capillary tube
temperature
outflow
refrigerant
evaporator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987165908U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0170065U (ja
Inventor
安夫 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP1987165908U priority Critical patent/JPH083888Y2/ja
Publication of JPH0170065U publication Critical patent/JPH0170065U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH083888Y2 publication Critical patent/JPH083888Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、冷凍サイクルに係り、特に、冷蔵機能及び
冷凍機能を兼ね備えた冷蔵庫等のように、互いに異なる
温度に維持すべき各被冷却体を冷却する冷却装置に採用
するに適した冷凍サイクルに関する。
[従来技術] 従来、この種の冷凍サイクルにおいては、冷蔵用蒸発
器にその流入口側にて電磁弁及び第1キャピラリチュー
ブを直列接続すると共に同蒸発器にその流出口側にて第
1流出管路を直列接続して第1直列回路を形成し、冷凍
用蒸発器にその流入口側及び流出口側にて第2キャピラ
リチューブ及び第2流出管路をそれぞれ直列接続して第
2直列回路を形成すると共にこの第2直列回路を第1直
列回路に並列接続し、第1及び第2のキャピラリチュー
ブを第1及び第2の流出管路にそれぞれ熱交換可能に固
着し、冷蔵温度が所定冷蔵温度より高いとき電磁弁を開
く一方、冷蔵温度が所定冷蔵温度より低いとき電磁弁を
閉じ、かつ冷凍温度が所定冷凍温度より高いとき圧縮機
を駆動する一方、冷凍温度が所定冷凍温度より低いとき
圧縮機を停止するように制御して、圧縮機から圧縮冷媒
が吐出されたとき凝縮器から流出する凝縮冷媒を第1及
び第2の直列回路の双方或いは第2直列回路を通し圧縮
機に還流させることにより、冷蔵機能及び冷凍機能の双
方を確保するようにしたものがある。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような構成において、冷蔵用蒸発
器に接続した第1流出管路が、長かったり、外部の高熱
発生源の近くに配管されていると、圧縮機の停止中に第
1流出管路が周囲から熱エネルギーを受けたとき、同第
1流出管路の温度が上昇し第1キャピラリチューブの温
度を上昇させる。このため、第1キャピラリチューブ内
における冷媒のフラッシュガスの発生位置が同第1キャ
ピラリチューブの流入口側に移動して当該第1キャピラ
リチューブ内における冷媒流通抵抗を増大させる。
このような状態にて圧縮機が再駆動されると、電磁弁
が開状態にあるにもかかわらず、凝縮器からの凝縮冷媒
の殆どが、第1キャピラリチューブに流入できず、ほぼ
適正温度にある第2キャピラリチューブを通り冷凍用蒸
発器に流入する。このため、冷凍用蒸発器内で蒸発し切
れない余剰の冷媒が第2流出管路内にて蒸発し第2キャ
ピラリチューブを冷却して同第2キャピラリチューブ内
の冷媒流通抵抗を減少させる。換言すれば、第2キャピ
ラリチューブ内の冷媒流通量を増大させる一方、第1キ
ャピラリチューブへの冷媒流入量が極めて少なく、その
結果、冷凍用蒸発器の冷却能力が増大しても冷蔵用蒸発
器の冷却能力が大幅に不足することになる。従って、第
1流出管路及び第1キャピラリチューブの双方の温度が
ますます上昇して適正な冷蔵機能を確保し得ないことは
勿論のこと、連続駆動による圧縮機の寿命の短縮及び同
圧縮機の駆動源たる電動機の無駄な電力消費を招く。
また、冷凍用蒸発器に接続した第2流出管路が長かっ
たり、外部の高熱発生源の近くに配管されていると、圧
縮機の停止中に第2流出管路が周囲から熱エネルギーを
受けたとき、同第2流出管路の温度が上昇し、上述と同
様にして第2キャピラリチューブ内における冷媒流通抵
抗を増大させる。
このような状態にて圧縮機が再駆動されると、凝縮器
からの凝縮冷媒の殆どが、第2キャピラリチューブに流
入できず、電磁弁及び第1キャピラリチューブを通り冷
蔵用蒸発器に流入する。このことは、冷蔵用蒸発器の冷
却能力が増大しても冷凍用蒸発器の冷却能力が大幅に不
足することを意味する。しかしながら、電磁弁が閉じる
と、凝縮器からの凝縮冷媒が第2キャピラリチューブか
ら冷凍用蒸発器に強制的に流入せしめられ第2流出管路
及び第2キャピラリチューブの温度を低下させる。これ
により、第2キャピラリチューブへの冷媒流入量が増大
し冷凍用蒸発器の冷却能力を増大させる。換言すれば、
冷蔵用蒸発器の冷却能力が適正にタイミングよく確保で
きても、冷凍用蒸発器の適正な冷却能力の確保には時間
的遅れを生じる。
以上のような問題に対しては、第1及び第2の流出管
路の各断熱を、幾重にも重ねた断熱材により十分に行う
ことが考えられるが、外径寸法の増大及びコストの上昇
を招いてしまう。また、実開昭51-144870号公報に開示
されているように、第2キャピラリチューブにも他の電
磁弁を直列接続して、二つの電磁弁を交互に制御するこ
とも考えられるが、両電磁弁の制御回路が複雑になりコ
ストの上昇を招く。
そこで、本考案は、以上のようなことに対処すべく、
冷凍サイクルにおいて、互いに異なる温度に維持すべき
各被冷却体をそれぞれ冷却する一対の蒸発器の各々に、
冷媒を常にタイミングよくそれぞれ適正量にて流入させ
るようにしようとするものである。
[問題点を解決するための手段] かかる問題の解決にあたり、本考案の構成上の特徴
は、互いに異なる温度に維持すべき各被冷却体をそれぞ
れ冷却する一対の蒸発器を備え、この一対の蒸発器の一
方にその流入口側にて電磁弁及び第1キャピラリチュー
ブを直列接続すると共に同一方の蒸発器にその流出口側
にて第1流出管路を直列接続してなる第1直列回路と、
前記一対の蒸発器の他方にその流入口側及び流出口側に
て第2キャピラリチューブ及び第2流出管路をそれぞれ
直列接続すると共に前記第1直列回路に並列接続してな
る第2直列回路と、前記一対の蒸発器の各流出口側にお
ける前記第1及び第2の直列回路の共通接続端から同一
対の蒸発器の各流入口側における前記第1及び第2の直
列回路の共通接続端にかけて直列接続した吸入管路、圧
縮機及び凝縮器と、前記各被冷却体の温度をそれぞれ検
出する第1及び第2の温度検出器と、前記第1温度検出
器の検出温度が所定高温度より高いとき前記電磁弁を開
き低いとき同電磁弁を閉じ、前記第2温度検出器の検出
温度が所定低温度より高いとき前記圧縮機を駆動し低い
とき同圧縮機を停止するように制御する制御回路とを具
備する冷凍サイクルにおいて、前記第1キャピラリチュ
ーブを前記第2流出管路及び吸入管路の一方から前記第
1流出管路にかけて熱交換可能に配設し、かつ前記第2
キャピラリチューブを前記第1流出管路及び吸入管路の
一方から前記第2流出管路にかけて熱交換可能に配設す
るようにしたことにある。
[作用効果] しかして、上述のように本考案を構成したことによ
り、第1流出管路が、圧縮機の停止中に周囲から熱エネ
ルギーを受けると、同第1流出管路が、その温度の上昇
に伴い、第1キャピラリチューブの温度を上昇し、同第
1キャピラリチューブ内における冷媒流通抵抗を増大さ
せる。このような状態にて圧縮機が再度駆動を開始され
ると、その再駆動当初においては、電磁弁が開状態にあ
るにもかかわらず、凝縮器からの凝縮冷媒の殆どが、第
1キャピラリチューブに流入できず、ほぼ適正温度にあ
る第2キャピラリチューブを通り他方の蒸発器に流入す
る。このとき、第2キャピラリチューブとの熱交換作用
下にて第2流出管路又は吸入管路が第1キャピラリチュ
ーブを冷却して同第1キャピラリチューブ内の冷媒流通
抵抗を減少させるので、凝縮器からの凝縮冷媒が第1キ
ャピラリチューブに流入するようになる。その結果、他
方の蒸発器の冷却能力を適正に維持しつつ、一方の蒸発
器への冷媒流入量、即ち冷却能力がすぐに回復して適正
な冷却機能を確保し得る。このため、連続駆動による圧
縮機の寿命の短縮及び同圧縮機の駆動源たる電動機の無
駄な電力消費を招くようなことはない。
また、前記他方の蒸発器に接続した第2流出管路が、
上述の場合と同様に周囲から熱エネルギーを受け、第2
キャピラリチューブ内における冷媒流通抵抗が増大した
状態にて圧縮機が再駆動されても、第1流出管路又は吸
入管路が第2キャピラリチューブを冷却して同第2キャ
ピラリチューブ内の冷媒流通抵抗を減少させるので、凝
縮器からの凝縮冷媒が第2キャピラリチューブに流入す
るようになる。従って、前記一方の蒸発器の冷却能力が
適正に確保されて電磁弁が閉成されるまで待つことな
く、速やかに前記他方の蒸発器の適正な冷却能力を確保
することができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面により説明すると、第
1図及び第2図は、冷蔵機能及び冷凍機能を兼ね備えた
冷蔵庫に本考案に係る冷凍サイクルが適用された例を示
している。冷凍サイクルは、冷蔵用蒸発器10と、冷凍用
蒸発器20を備えており、蒸発器10は、その流入冷媒の蒸
発に応じ、冷蔵庫の冷蔵室内への流入空気流を冷却する
とともに、流入冷媒を流出口11から流出管路P1内に付与
する。一方、蒸発器20は、その流入冷媒の蒸発に応じ、
冷蔵庫の冷凍室内への流入空気流を冷却するとともに、
流入冷媒を流出口21から流出管路P2内に付与する。
また、冷凍サイクルは、圧縮機30を備えており、この
圧縮機30は、その吸入口31にて、吸入管路P3を介し、T
字状管部材40aにより、両流出管路P1,P2に接続されてい
る。しかして、圧縮機30は、電動機M(第2図参照)に
より駆動されて、両流出管路P1,P2内の各冷媒を管部材4
0a及び吸入管路P3を介し吸入口31から吸入して圧縮し高
温高圧の圧縮冷媒として管路P4内に吐出する。凝縮器50
は、図示しない送風ファンの放熱作用下にて、管路P4か
らの圧縮冷媒を凝縮し凝縮冷媒として管路P5内に流入さ
せる。常閉型電磁弁60は、管路P6を介しT字状管部材40
bにより管路P5に接続されており、この電磁弁60は、ソ
レノイド60aの励磁により開成し、管部材40b及び管路P6
を介する管路P5から管路P7への凝縮冷媒の流入を許容す
る。また、電磁弁60は、ソレノイド60aの消磁により閉
成し管路P7を管路P6から遮断する。
キャピラリチューブ70は、互いに直列接続した上流部
71及び下流部72により構成されており、上流部71は、吸
入管路P3に沿い半田付等により熱交換可能状態にて固着
され、かつその流入口71aにて管路P7に接続されてい
る。また、下流部72は、流出管路P1に沿い半田付等によ
り熱交換可能状態にて固着されており、この下流部72の
流出口72aは、蒸発器10の流入口12から延出する管路P8
に接続されている。しかして、キャピラリチューブ70
は、管路P7からの凝縮冷媒を、吸入管路P3との熱交換作
用下にある上流部71により減圧し、この減圧冷媒を、流
出管路P1との熱交換作用下にある下流部72によりさらに
減圧し低温低圧の冷媒として管路P8を介し蒸発器10にそ
の流入口12から付与する。
キャピラリチューブ80は、互いに直列接続した上流部
81及び下流部82により構成されており、上流部81は、吸
入管路P3に沿い半田付等によりキャピラリチューブ70の
上流部と共に熱交換可能状態にて同一方向に固着され、
かつその流入口81aにて、管路P9及び管部材40bを介し管
路P5に接続されている。また、下流部82は、流出管路P2
に沿い半田付等により熱交換可能状態にて固着されてお
り、この下流部82の流出口82aは、蒸発器20の流入口22
から延出する管路P10に接続されている。しかして、キ
ャピラリチューブ80は、管部材40bにより分流される管
路P5からの凝縮冷媒を管路P9を介し受けるとともに、同
分流凝縮冷媒を、吸入管路P3との熱交換作用下にある上
流部81により減圧し、この減圧冷媒を、流出管路P2との
熱交換作用下にある下流部82によりさらに減圧し低温低
圧の冷媒として管路P8を介し蒸発器20にその流入口22か
ら付与する。
次に、冷凍サイクルの電気回路構成について説明する
と、常開型バイメタルスイッチ90aは、その一端にて共
通導線T1に接続され、一方、その他端にて電磁弁60のソ
レノイド60aを介し共通導線T2に接続されている。しか
して、バイメタルスイッチ90aは、蒸発器10による冷却
空気流の温度が所定冷蔵温度より高いときに閉成し、商
用電源Psからの両共通導線T1,T2を介する給電電圧をソ
レノイド60aに付与してこれを励磁する。また、前記冷
却空気流の温度が前記所定冷蔵温度以下のときバイメタ
ルスイッチ90aは開成する。
常開型バイメタルスイッチ90bは、その一端にて共通
導線T1に接続されており、このバイメタルスイッチ90b
の他端は電動機Mを介し共通導線T2に接続されている。
しかして、バイメタルスイッチ90bは、蒸発器20による
冷却空気流の温度が所定冷凍温度より高いときに閉成
し、両共通導線T1,T2からの給電電圧を電動機Mに付与
しこれを駆動する。また、蒸発器20による冷却空気流の
温度が前記所定冷凍温度以下のときバイメタルスイッチ
90bは開成する。リレーコイル100aは、常開型リレース
イッチ100bと共にリレーを構成するもので、このリレー
コイル100aは、ソレノイド60aに並列接続されている。
しかして、リレーコイル100aは、バイメタルスイッチ90
aを介し選択的に両共通導線T1,T2から給電電圧を受けて
励磁される。リレースイッチ100bは、バイメタルスイッ
チ90bに並列接続されており、このリレースイッチ100b
は、リレーコイル100aの励磁によってのみ閉成し、両共
通導線T1,T2からの給電電圧を電動機Mに付与する。
以上のように構成した本実施例において、商用電源Ps
から両共通導線T1,T2への給電電圧の付与による冷凍サ
イクルの作動下にて両バイメタルスイッチ90a,90bが順
次開成し、電磁弁60がソレノイド60aの消磁により閉成
し、かつ圧縮機30が電動機Mの停止により停止するもの
とする。また、流出管路P1が比較的長く高熱発生源の近
くに配管されているものとする。しかして、かかる状態
にあっては、冷蔵庫の冷蔵室及び冷凍室内の各温度が所
定冷蔵温度及び所定冷凍温度から上昇し始めるととも
に、互いに熱交換可能状態にあるキャピラリチューブ70
及び流出配管P1の各温度が、共に、高熱発生源からの熱
エネルギーに応じ上昇する。
然る後、両バイメタルスイッチ90a,90bの双方或いは
バイメタルスイッチ90aが閉成すると、リレーコイル100
aが励磁されてリレースイッチ100bを閉成する。する
と、電磁弁60がソレノイド60aの励磁により開成すると
ともに、電動機Mが圧縮機30を駆動する。しかして、圧
縮機30が、吸入管路P3内の冷媒を吸入圧縮し高温高圧の
圧縮冷媒として管路P4内に吐出し、凝縮器50が、同圧縮
冷媒を凝縮し凝縮冷媒として管路P5内に流入させる。か
かる場合、キャピラリチューブ70の温度上昇に伴う同キ
ャピラリチューブ70内の冷媒流通抵抗の増大のため、電
磁弁60が開状態にあるにもかかわらず、管路P5からの凝
縮冷媒の殆どが、管部材40b及び管路P9を通りキャピラ
リチューブ80に流入する。
すると、このキャピラリチューブ80が、上流部81及び
下流部82により、流入冷媒を順次減圧し、低温低圧の冷
媒として管路P10を通し蒸発器20に付与する。このた
め、蒸発器20が同冷媒の蒸発に応じ流入空気流を冷却し
冷凍室内に流入させる。また、蒸発器20内で蒸発し切れ
ない余剰の冷媒が流出管路P2及び吸入管路P3内に順次流
入して蒸発しながら同流出管路P2及び吸入管路P3を冷却
する。これにより、キャピラリチューブ70の上流部71が
キャピラリチューブ80の上流部81及び吸入管路P3の熱交
換作用を受けて冷却されて同キャピラリチューブ70の上
流部71内の冷媒流通抵抗を減少させる。
然る後、凝縮器50からの凝縮冷媒が、キャピラリチュ
ーブ70の上流部71内の冷媒流通抵抗の減少に応じ、管路
P6、電磁弁60及び管路P7を通り、キャピラリチューブ70
に流入するようになると、このキャピラリチューブ70が
同冷媒を上流部71にて減圧し低温低圧の冷媒として下流
部72からこの下流部72を冷却しつつ管路P8を通し蒸発器
10に付与する。このとき、流出管路P1がキャピラリチュ
ーブ70の下流部72との熱交換作用により冷却されるよう
になる。しかして、蒸発器10が管路P8からの冷媒の蒸発
に応じ流入空気流を冷却し冷蔵室内に流入させる。
このようにして、キャピラリチューブ70の下流部72及
び流出管路P1が、高熱発生源からの熱エネルギーにもか
かわらず、上述のようなキャピラリチューブ80、吸入管
路P3及びキャピラリチューブ70の上流部71内の熱交換作
用を前提として、相互の熱交換作用に応じ冷却されてキ
ャピラリチューブ70から蒸発器10への冷媒流入量を適正
に増大させる。その結果、蒸発器20の冷却能力を適正に
確保しつつ蒸発器10の冷却能力がすぐに回復し、適正な
冷蔵機能を確保するとともに両バイメタルスイッチ90a,
90bを閉成することになる。このため、連続駆動による
圧縮機の寿命の短縮及び同圧縮機の駆動源たる電動機の
無駄な電力消費を招くようなことはない。
次に、上述の流出管路P1に代えて、流出管路P2が比較
的長く高熱発生源の近くに配管されている場合には、冷
蔵庫の冷蔵室及び冷凍室内の各温度が所定冷蔵温度及び
所定冷凍温度から上昇し始めるとともに、互いに熱交換
可能状態にあるキャピラリチューブ80及び流出管路P2の
各温度が、共に、高温発生源からの熱エネルギーに応じ
上昇する。このような状態にて、上述と同様に電磁弁60
が開成するとともに圧縮機30が電動機Mにより駆動され
て高温高圧の圧縮冷媒を管路P4内に吐出すると、凝縮器
50が同圧縮冷媒を凝縮冷媒として管路P5内に流入させ
る。このとき、キャピラリチューブ80の温度上昇に伴う
同キャピラリチューブ80内の冷媒流通抵抗の増大のた
め、管路P5からの凝縮冷媒の殆どが、管部材40b、電磁
弁60を通りキャピラリチューブ70に流入する。
すると、このキャピラリチューブ70が、上流部71及び
下流部72により、流入冷媒を順次減圧し、低温低圧の冷
媒として管路P8を通し蒸発器10に付与する。このため、
蒸発器10が同冷媒の蒸発に応じ流入空気流を冷却し冷蔵
室内に流入させる。また、蒸発器10内で蒸発し切れない
余剰の冷媒が流出管路P1及び吸入管路P3内に順次流入し
て蒸発しながら同流出管路P1及び吸入管路P3を冷却す
る。これにより、キャピラリチューブ80の上流部81がキ
ャピラリチューブ70の上流部71及び吸入管路P3の熱交換
作用を受け冷却されて同キャピラリチューブ80の上流部
81内の冷媒流通抵抗を減少させる。
然る後、凝縮器50からの凝縮冷媒が、キャピラリチュ
ーブ80の上流部81内の冷媒流通抵抗の減少に応じ、管部
材40b及び管路P9を通り、キャピラリチューブ80に流入
するようになると、このキャピラリチューブ80が同冷媒
を上流部81にて減圧し低温低圧の冷媒として下流部82か
らこの下流部82を冷却しつつ管路P10を通し蒸発器20に
付与する。このとき、流出管路P2がキャピラリチューブ
80の下流部82との熱交換作用により冷却されるようにな
る。しかして、蒸発器20が管路P10からの冷媒の蒸発に
応じ流入空気流を冷却し冷凍室内に流入させる。このよ
うにして、キャピラリチューブ80の下流部82及び流出管
路P2が、高熱発生源からの熱エネルギーにもかかわら
ず、上述のようなキャピラリチューブ70、吸入管路P3及
びキャピラリチューブ80の上流部81内の熱交換作用を前
提として、相互の熱交換作用に応じ冷却されてキャピラ
リチューブ80から蒸発器20への冷媒流入量を適正に増大
させる。このような状態にて、バイメタルスイッチ90a
の開成に伴い電磁弁60が閉成すると、管路P5からの凝縮
冷媒のすべてが管部材40bを通りキャピラリチューブ80
に強制的に流入せしめられることとなり、蒸発器20への
冷媒流入量の増大をより一層促進させる。その結果、バ
イメタルスイッチ90aの開成による電磁弁60の閉成を待
つまでもなく、速やかに蒸発器20の適正な冷媒流入量、
即ち冷却能力を確保することができる。
次に、両流出管路P1,P2が共に高熱発生源から熱エネ
ルギーを受け、両キャピラリチューブ70,80の各温度が
上昇する場合には、両キャピラリチューブ70,80の各冷
媒流通抵抗の差に応じ、凝縮器50からの凝縮冷媒が冷媒
流通抵抗の小さいキャピラリチューブに流入するように
なり、その後は、上述の説明と同様にして冷却作用を発
生する蒸発器の流出管路及び吸入管路P3の冷却作用によ
り、他方のキャピラリチューブも冷却されて同他方のキ
ャピラリチューブにも冷媒が流入するようになり、他方
の蒸発器が適正な流入冷媒量による冷却作用を発生す
る。これにより、上述と同様の効果を達成し得る。
なお、前記実施例においては、各キャピラリチューブ
70,80と各流出管路P1,P2及び吸入管路P3との熱交換をす
るにあたり、半田による溶着により行ったが、これに限
ることなく、同一断熱材内における雰囲気熱交換等の方
法を用いてもよい。
また、前記実施例においては、本考案を冷蔵機能と冷
凍機能を兼ね備えた冷蔵庫に適用した例について説明し
たが、これに限らず、空調装置等その他の冷凍サイクル
に本考案を適用して実施してもよい。
次に、前記実施例の変形例を、第3図に基づき説明す
ると、この変形例においては、キャピラリチューブ70の
上流部71が流出管路P2と熱交換可能に固着され、キャピ
ラリチューブ80の上流部81が流出管路P1と熱交換可能に
固着されていることにその構成上の特徴がある。その他
の構成については前記実施例と同様である。
このように構成した本変形例においては、前記実施例
とは異なり、キャピラリチューブ70の上流部71が、吸入
管路P3に代えて、流出管路P2及びキャピラリチューブ80
の下流部82との熱交換作用により冷却されて冷媒流通抵
抗を減少させ、一方、キャピラリチューブ80の上流部81
が、吸入管路P3に代えて、流出管路P1及びキャピラリチ
ューブ70の下流部72との熱交換作用により冷却されて冷
媒流通抵抗を減少させる。これにより、前記実施例と同
様の作用及びその効果を達成し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係る冷凍サイクルの一実施
例を示す全体構成図、並びに第3図は前記実施例の変形
例を示す要部構成図である。 符号の説明 M……電動機、P1,P2……流出管路、P3……吸入管路、P
4〜P10……管路、10,20……蒸発器、30……圧縮機、50
……凝縮機、60……電磁弁、70,80……キャピラリチュ
ーブ、90a,90b……バイメタルスイッチ、100a……リレ
ーコイル、100b……リレースイッチ。
フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭44−7168(JP,Y1) 実願昭60−80809号(実開昭61−197476 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭56−116250号(実開昭58−20867 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭54−19122号(実開昭55−119654 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なる温度に維持すべき各被冷却体
    をそれぞれ冷却する一対の蒸発器を備え、この一対の蒸
    発器の一方にその流入口側にて電磁弁及び第1キャピラ
    リチューブを直列接続すると共に同一方の蒸発器にその
    流出口側にて第1流出管路を直列接続してなる第1直列
    回路と、前記一対の蒸発器の他方にその流入口側及び流
    出口側にて第2キャピラリチューブ及び第2流出管路を
    それぞれ直列接続すると共に前記第1直列回路に並列接
    続してなる第2直列回路と、前記一対の蒸発器の各流出
    口側における前記第1及び第2の直列回路の共通接続端
    から同一対の蒸発器の各流入口側における前記第1及び
    第2の直列回路の共通接続端にかけて直列接続した吸入
    管路、圧縮機及び凝縮器と、前記各被冷却体の温度をそ
    れぞれ検出する第1及び第2の温度検出器と、前記第1
    温度検出器の検出温度が所定高温度より高いとき前記電
    磁弁を開き低いとき同電磁弁を閉じ、前記第2温度検出
    器の検出温度が所定低温度より高いとき前記圧縮機を駆
    動し低いとき同圧縮機を停止するように制御する制御回
    路とを具備する冷凍サイクルにおいて、前記第1キャピ
    ラリチューブを前記第2流出管路及び吸入管路の一方か
    ら前記第1流出管路にかけて熱交換可能に配設し、かつ
    前記第2キャピラリチューブを前記第1流出管路及び吸
    入管路の一方から前記第2流出管路にかけて熱交換可能
    に配設するようにしたことを特徴とする冷凍サイクル。
JP1987165908U 1987-10-29 1987-10-29 冷凍サイクル Expired - Lifetime JPH083888Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987165908U JPH083888Y2 (ja) 1987-10-29 1987-10-29 冷凍サイクル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987165908U JPH083888Y2 (ja) 1987-10-29 1987-10-29 冷凍サイクル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0170065U JPH0170065U (ja) 1989-05-10
JPH083888Y2 true JPH083888Y2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=31452819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987165908U Expired - Lifetime JPH083888Y2 (ja) 1987-10-29 1987-10-29 冷凍サイクル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH083888Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0170065U (ja) 1989-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0799297B2 (ja) 空気調和機
CN101365917A (zh) 除霜系统
KR101890473B1 (ko) 냉장 공조 시스템 및 그 제어방법
JPH0527018B2 (ja)
JPH11325634A (ja) 空気調和機の四方弁冷却装置
JP2002188873A (ja) 空気調和機の冷凍装置
JPH083888Y2 (ja) 冷凍サイクル
JP2526716B2 (ja) 空気調和装置
JPH06265242A (ja) エンジン駆動ヒートポンプ
JP2000320914A (ja) 冷凍装置
JP2504236B2 (ja) 空気調和装置
JPH10185349A (ja) 空気調和装置
JP2004218992A (ja) 冷凍装置
JP4165681B2 (ja) 冷暖房給湯装置とその制御方法
JP2000213835A (ja) 冷凍装置
JPH03164668A (ja) ヒートポンプ装置
JP2513332B2 (ja) 空気調和装置
JPH0886529A (ja) 空気調和装置
JP2003207225A (ja) ヒートポンプ装置
JP2983858B2 (ja) 空気調和機の暖房運転方法
JP2735627B2 (ja) 車載用冷却装置
JPH06313636A (ja) 冷凍装置
JPS62280559A (ja) 冷凍装置
JPH0820148B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2002090010A (ja) ヒートポンプ式空調装置