JP2000213835A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2000213835A
JP2000213835A JP11265265A JP26526599A JP2000213835A JP 2000213835 A JP2000213835 A JP 2000213835A JP 11265265 A JP11265265 A JP 11265265A JP 26526599 A JP26526599 A JP 26526599A JP 2000213835 A JP2000213835 A JP 2000213835A
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徹 稲塚
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敦史 吉見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒配管中に設けたヒータ(16)により冷媒を
加熱してデフロスト運転を行う際に、デフロスト効率を
改善してデフロスト時間を短縮するとともに、暖房の立
ち上がり性能を改善する。 【解決手段】 膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との
間、または膨張機構(12)と利用側熱交換器(13)との間に
ヒータ(16)を配置して、正サイクルまたは逆サイクルの
デフロスト運転を行うことで、冷媒を効率よく加熱する
とともに、室内熱交換器(13)の冷却を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機と、熱源側
熱交換器と、膨張機構と、利用側熱交換器とを、冷媒配
管により順に接続してなる冷媒回路を備えた冷凍装置に
関し、特に、デフロスト運転の改善技術に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−223194号
公報には、冷媒を加熱するヒータを圧縮機の吐出側の配
管に設けた冷凍装置が開示されている。この冷凍装置で
は、デフロスト運転時に冷媒を直接加熱して着霜部に送
るようにしており、それにより、デフロスト時間の短縮
を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この冷凍装置
では、ヒータを圧縮機の吐出側に設けて、ヒータの熱を
気相の冷媒に伝達するようにしているので、熱伝達率が
低くならざるを得ず、加熱を素早く行うことができなか
った。このため、効率良くデフロストを行うことが困難
で、デフロスト時間を十分に短縮することはできなかっ
た。
【0004】また、逆サイクルデフロストを行うと、室
内熱交換器が冷却される。この結果、暖房運転の復帰時
に室内熱交換器を加熱する必要があり、暖房能力の立ち
上がり性能が悪いという問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、デフロスト効率を改
善してデフロスト時間を短縮し、なおかつ暖房の立ち上
がり性能を改善することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、膨張機構(12)
と熱源側熱交換器(11)との間、または膨張機構(12)と利
用側熱交換器(13)との間にヒータ(16)を配置して、正サ
イクルまたは逆サイクルのデフロスト運転を行うように
したものである。
【0007】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、膨張機構(1
2)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(20)により順
に接続して構成された冷媒回路(21)を備えた冷凍装置を
前提としている。そして、膨張機構(12)と熱源側熱交換
器(11)との間に、冷媒配管(20)中を流れる冷媒を加熱す
るヒータ(16)が配置され、デフロスト運転時に、圧縮機
(10)の吐出冷媒を利用側熱交換器(13)から熱源側熱交換
器(11)に向かって正サイクルで流しながらヒータ(16)を
作動させる構成としている。
【0008】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段をさらに具体的に特定したもので、
圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、膨張機構(12)
と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(20)により順に
接続してなる冷媒回路(21)と、熱源側熱交換器(11)に送
風する熱源側送風機(14)と、利用側熱交換器(13)に送風
する利用側送風機(15)とを備えた冷凍装置を前提として
いる。そして、膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との
間に、冷媒配管(20)中を流れる冷媒を加熱するように配
置されたヒータ(16)と、熱源側熱交換器(11)の着霜を検
出する着霜検出手段(17)と、着霜検出手段(17)により熱
源側熱交換器(11)の着霜を検出すると、圧縮機(10)の運
転を継続して冷媒を利用側熱交換器(13)から熱源側熱交
換器(11)に向かって正サイクルで流しながらヒータ(16)
を作動させてデフロスト運転を行う制御手段(18)とを備
えた構成としている。
【0009】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第2の解決手段において、制御手段(18)が、デフロ
スト運転時にヒータ(16)を作動させるとともに、熱源側
送風機(14)と利用側送風機(15)とを停止させる構成とし
たものである。
【0010】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第2の解決手段において、制御手段(18)が、デフロ
スト運転時にヒータ(16)を作動させるとともに、利用側
送風機(15)を作動させる一方、熱源側送風機(14)を停止
させる構成としたものである。
【0011】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第2の解決手段において、熱源側熱交換器(11)側の
外気温度を検出する外気温度検出手段(19)を備え、制御
手段(18)が、デフロスト運転時に、外気温度検出手段(1
9)が検出した外気温度が所定温度以上であると、圧縮機
(10)の回転数を通常運転時よりも低下させながら両送風
機(14,15) を作動させるとともに、ヒータ(16)の加熱量
を制御する構成としている。
【0012】また、本発明が講じた第6の解決手段から
第10の解決手段は、上記第1の解決手段と前提とする
構成が同じであり、そのうちの第6の解決手段は、膨張
機構(12)と熱源側熱交換器(11)との間に、冷媒配管(20)
中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置され、デフ
ロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱源側熱交換
器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって逆サイクルで
流しながらヒータ(16)を作動させる構成としている。
【0013】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
膨張機構(12)と利用側熱交換器(13)との間に、冷媒配管
(20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置され、
デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱源側熱
交換器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって逆サイク
ルで流しながらヒータ(16)を作動させる構成としてい
る。
【0014】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
冷媒回路(21)内での冷媒の流れ方向が正逆いずれの方向
でも膨張機構(12)に一定方向へ冷媒を流通させる整流回
路(23)を備えるとともに、膨張機構(12)の下流側には冷
媒配管(20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置
され、デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱
源側熱交換器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって逆
サイクルで流しながらヒータ(16)を作動させる構成とし
ている。
【0015】また、本発明が講じた第9の解決手段は、
整流回路(23)とヒータ(16)を設けた構成が第8の解決手
段と同様で、デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷
媒を利用側熱交換器(13)から熱源側熱交換器(11)に向か
って正サイクルで流しながらヒータ(16)を作動させる構
成としている。
【0016】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との間に、冷媒
配管(20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置さ
れるとともに、該熱源側熱交換器(11)とヒータ(16)との
間の冷媒配管(20a) と圧縮機の吐出管(20b) とを接続す
るバイパス通路(27)を備え、デフロスト運転時に、圧縮
機(10)の吐出冷媒を、利用側熱交換器(13)から熱源側熱
交換器(11)に向かって正サイクルで流しながらヒータ(1
6)を作動させるとともに、同時にバイパス通路(27)を介
して熱源側熱交換器(11)に供給する構成としている。
【0017】また、本発明が講じた第11の解決手段
は、上記第6乃至第10の解決手段において、熱源側熱
交換器(11)の着霜を検出する着霜検出手段(17)と、着霜
検出手段(17)により熱源側熱交換器(11)の着霜を検出す
るとデフロスト運転を行う制御手段(18)とを備えた構成
としたものである。
【0018】また、本発明が講じた第12の解決手段
は、上記第1乃至第11の何れか1の解決手段におい
て、ヒータ(16)が、冷媒配管(20)の中に内蔵された構成
としたものである。
【0019】また、本発明が講じた第13の解決手段
は、上記第12の解決手段において、ヒータ(16)が、電
磁誘導加熱方式のヒータにより構成されたものである。
【0020】−作用− 上記第1乃至第2の解決手段では、冷媒回路の運転中に
熱源側熱交換器(11)での着霜を着霜検出手段(17)により
検出すると、制御手段(18)によりヒータ(16)が作動して
デフロスト運転が行われる。ヒータ(16)が、膨張機構(1
2)と熱源側熱交換器(11)との間に配置されているので、
ヒータ(16)は、熱を気液混合状態の冷媒に伝達して該冷
媒を加熱し、加熱された冷媒が熱源側熱交換器(11)に送
られて該熱源側熱交換器(11)を除霜する。また、この構
成ではデフロスト運転の際に利用側熱交換器(13)が冷却
されることがない。
【0021】また、上記第3の解決手段では、冷媒回路
(20)中を冷媒が循環する際に、熱源側送風機(14)と利用
側送風機(15)が停止するので、熱源側熱交換器(11)と利
用側熱交換器(13)での熱交換は行われない。
【0022】また、上記第4の解決手段では、デフロス
ト運転中に利用側送風機(15)が作動するので、通常の運
転時と同じように利用側熱交換器(13)側での温風の吹き
出しが継続されながら、それと同時に熱源側熱交換器(1
1)の除霜が行われる。
【0023】また、上記第5の解決手段では、外気温度
が所定温度以上である場合は、デフロスト運転時に圧縮
機(10)の回転数を落としながら両送風機(14,15) を作動
させ、ヒータ(16)の加熱量が制御される。つまり、この
ときは冷凍装置の能力が低下するものの、空気を熱源と
して利用でき、熱源側熱交換器(11)のデフロストに必要
なヒータ(16)の加熱量を低減できる。
【0024】また、上記第6及び第7の解決手段では、
デフロスト運転は、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱源側熱交
換器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって流す逆サイ
クル方式で行われる。つまり、着霜した熱源側熱交換器
(11)は、圧縮機(10)の吐出ガスによって加熱されること
で除霜される。冷媒は、熱源側熱交換器(11)を除霜する
ことで冷却されるが、利用側熱交換器(13)に向かう際に
ヒータ(16)を通過することによって加熱されるので、デ
フロスト運転中には利用側熱交換器(13)は冷却されな
い。また、ヒータ(16)で冷媒を加熱することにより冷媒
回路(21)内での冷媒の温度が全体的に上昇するので、デ
フロスト運転を短時間で効率的に行うことができる。
【0025】また、上記第8の解決手段でも、デフロス
ト運転は逆サイクル方式で行われる。具体的には、圧縮
機(10)の吐出冷媒が、着霜した熱源側熱交換器(11)に流
入して該熱源側熱交換器(11)を加熱し、さらに整流回路
(23)を通る際に膨張機構(12)からヒータ(16)を通過して
利用側熱交換器(13)に流入する。したがって、この場合
にも冷媒が加熱されてから利用側熱交換器(13)に流入す
るので、利用側熱交換器(13)は冷却されない。
【0026】また、上記第9の解決手段によれば、整流
回路(23)を設けた構成は上記第8の解決手段と同様であ
るが、デフロスト運転は上記第8の解決手段とは逆に正
サイクル方式で行われる。そして、ヒータ(16)が、上記
第1の解決手段と同様に膨張機構(12)と熱源側熱交換器
(11)との間に配置されているので、ヒータ(16)の熱を気
液混合状態の冷媒に効率的に伝達して熱源側熱交換器(1
1)を除霜するとともに、利用側熱交換器(13)が冷却され
ることもない。なお、この第9の解決手段では、上記第
1及び第2の解決手段に対して第3乃至第5の解決手段
で特定しているのと同様に、熱源側送風機(14)及び利用
側送風機(15)を制御することが可能である。
【0027】また、上記第10の解決手段では、正サイ
クルデフロストを行うときに、冷媒の一部が利用側熱交
換器(13)と膨張機構(12)を通り、さらにヒータ(16)で加
熱されてから熱源側熱交換器(11)に流入するとともに、
残りの冷媒は、バイパス通路(27)を通って熱源側熱交換
器(11)に流入する。ヒータ(16)で加熱された冷媒も、バ
イパス通路(27)を通る冷媒も高温であるから、熱源側熱
交換器(11)を効果的に除霜できる。
【0028】また、上記第11の解決手段では、着霜検
出手段(17)と制御手段(18)とを設けているので、熱源側
熱交換器(11)の着霜が検出されると、デフロスト運転が
自動的に行われる。
【0029】また、上記第12の解決手段では、ヒータ
(16)が冷媒配管(20)中に設けられているので、冷媒が効
率よく加熱される。
【0030】また、上記第13の解決手段では、瞬間的
に温度上昇する電磁誘導加熱方式のヒータ(16)を用いて
いるので、冷媒をヒータ(16)への通電後すぐに加熱でき
る。
【0031】
【発明の効果】上記第1乃至第2の解決手段によれば、
ヒータ(16)の熱を気液混合状態の冷媒に伝達するように
しているので、気相の冷媒に熱を伝達するよりも熱伝達
率が高く、効率的に加熱できる。このため、デフロスト
運転の効率を高めることができる。また、デフロスト運
転時に利用側熱交換器(13)が冷却されないので、暖房運
転の復帰時における熱損失が少なく、復帰時の暖房能力
の立ち上げを素早く行える。
【0032】また、上記第3の解決手段によれば、デフ
ロスト運転中に両送風機(14,15) を停止するようにして
いるので、冷媒を利用側熱交換器(13)で冷却せずにヒー
タ(16)で素早く加熱して、熱源側熱交換器(11)に供給で
きる。従って、デフロストを迅速に行うことができる。
【0033】また、上記第4の解決手段によれば、例え
ば、空気調和装置として暖房運転を行っているときに、
利用側熱交換器(13)での温風の吹出しを継続しながら熱
源側熱交換器(11)のデフロストを行うことが可能であ
る。このため、室内での快適性を損なうことがない。
【0034】また、上記第5の解決手段によれば、空気
の熱を利用することによってデフロスト用熱量を得るの
で、ヒータ(16)の加熱量を少なくでき、デフロスト運転
中の消費電力を抑えることができる。
【0035】また、上記第6及び第7の解決手段によれ
ば、逆サイクル方式でデフロスト運転を行う際に、利用
側熱交換器(13)の手前で冷媒を加熱するようにしている
ので、利用側熱交換器(13)が冷却されない。このため、
暖房運転の復帰時に利用側熱交換器(13)を加熱する必要
がなく、暖房能力の立ち上がりにも優れている。また、
二相冷媒を効率的に加熱して冷媒回路(21)中の冷媒の温
度を全体的に上昇させているので、デフロスト時間を短
縮できる。
【0036】また、上記第8の解決手段においても、デ
フロスト運転を逆サイクル方式で行い、かつ冷媒を加熱
するようにしているため、上記第6及び第7の解決手段
と同様に利用側熱交換器(13)が冷却されず、暖房能力の
立ち上がりが良好で、かつデフロスト時間も短縮でき
る。
【0037】また、上記第9の解決手段によれば、上記
第1の解決手段とほぼ同様の流れで冷媒を加熱するた
め、ヒータ(16)の熱を冷媒に効率的に伝達してデフロス
ト運転の効率を高めるとともに、利用側熱交換器(13)が
冷却されないので暖房復帰時の立ち上げを素早く行え
る。なお、熱源側送風機(14)と利用側送風機(15)に関し
て上記第3乃至第5の解決手段と同様の制御を行えば、
同様の効果が得られる。
【0038】また、上記第10の解決手段によれば、正
サイクルデフロストを行うときに、利用側熱交換器(13)
と膨張機構(12)を通った一部の冷媒を加熱する一方、ホ
ットガスも利用するようにしているので、デフロストに
必要な熱量が充分に得られ、デフロスト時間を短縮でき
る。また、利用側熱交換器(13)が冷却されないため、暖
房再開時の立ち上がりが早いことは上記各解決手段と同
様である。
【0039】また、上記第11の解決手段によれば、熱
源側熱交換器(11)に着霜すると、デフロスト運転を自動
的に開始することができる。
【0040】また、上記第12の解決手段によれば、冷
媒を効率的に加熱できることに加えて、ヒータ(16)を膨
張機構(12)の下流側に設けた構成(具体的には、第1か
ら第5の解決手段と、第7から第10の解決手段の構
成)において、圧力損失の影響をなくすことができる。
つまり、上述の特開平5−223194号公報に記載さ
れているようにヒータ(16)を圧縮機(10)の吐出側の位置
等で冷媒配管(20)中に内蔵すると、圧力損失が問題とな
るのに対して、ヒータ(16)の位置を膨張機構(12)の下流
側で冷媒を減圧した後の位置にすれば、元々圧力を下げ
るべき位置であるため、圧力損失の影響が生じない。
【0041】また、上記第13の解決手段によれば、冷
媒を瞬時に加熱できるからデフロスト運転の制御性が高
くなり、しかもデフロスト効率も高められる。
【0042】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0043】図1に示すように、この冷凍装置(1) は、
室外ユニット(1a)と、室内ユニット(1b)とを備えた空気
調和装置として構成されている。そして、室外ユニット
(1a)内の圧縮機(10)、熱源側熱交換器である室外熱交換
器(11)及び膨張弁(12)(膨張機構)と、室内ユニット(1
b)内の利用側熱交換器である室内熱交換器(13)とが、冷
媒配管(20)により順に接続され、冷媒回路(21)が構成さ
れている。
【0044】圧縮機(10)と両熱交換器(11,13) は四路切
換弁(22)を介して接続されており、暖房運転と冷房運転
を切り換えられるようになっている。図1は四路切換弁
(22)を暖房運転側に切り換えた状態を示しており、この
とき、室内熱交換器(13)は凝縮器として作用し、室外熱
交換器(11)は蒸発器として作用する。
【0045】室外ユニット(1a)内には、熱源側送風機で
ある室外送風機(14)が設けられ、室内ユニット(1b)内に
は、利用側送風機である室内送風機(15)が設けられてい
る。
【0046】冷媒回路(21)中には、膨張弁(12)と室外熱
交換器(11)との間に、冷媒配管(20)中を流れる冷媒をデ
フロスト運転時に加熱するように、ヒータ(16)が配置さ
れている。また、室外熱交換器(11)には、暖房運転時に
該室外熱交換器(11)の着霜を検出する着霜センサ(17)
(着霜検出手段)が設けられている。
【0047】室外送風機(14)、室内送風機(15)、ヒータ
(16)及び着霜センサ(17)は、制御手段であるコントロー
ラ(18)と接続されている。コントローラ(18)は、暖房運
転時に着霜検出手段(17)により室外熱交換器(11)の着霜
を検出すると、圧縮機(10)の運転を正サイクルで継続し
ながらヒータ(16)を作動させて、デフロスト運転を行う
ように構成されている。このとき、両送風機(14,15)
は、制御手段(18)により制御されて停止するようになっ
ている。
【0048】次に、図2を参照してヒータ(16)の構成に
ついて説明する。このヒータ(16)は、電磁誘導加熱方式
のヒータであり、冷媒配管(20)の中に内蔵されている。
このヒータ(16)は、磁性金属の薄い板を渦巻き状に巻い
た構成の鉄心(16a) と、鉄心(16a) の周囲に配置された
コイル(16b) とから構成され、冷媒配管(20)の中に固定
されている。コイル(16b) は、図示していないが、外部
の高周波電流発生装置にリード線を介して接続されてい
る。
【0049】−運転動作− 次に、この冷凍装置の運転動作について、図3に線図で
示した暖房サイクルを参照して説明する。
【0050】図1に示した暖房運転時には、図3のA点
からB点において、圧縮機(10)内で冷媒が圧縮される。
圧縮機(10)を出た高温高圧の冷媒は、室内熱交換器(13)
に入って室内空気と熱交換して凝縮し、冷却される(C
点参照)。この熱交換によって室内に温風が供給され
て、室内が暖房される。
【0051】一方、冷媒液はC点で膨張弁(12)に入って
D点まで減圧された後、室外熱交換器(11)で室外空気と
熱交換して蒸発し(A点参照)、圧縮機に戻る。以後は
A点からD点の暖房サイクルが繰り返される。
【0052】この暖房運転において、室外熱交換器(11)
に霜が付くと、着霜が着霜センサ(17)により検出され、
コントローラ(18)によりデフロスト運転が開始される。
このとき、ヒータ(16)のコイル(16b) に高周波電流が流
れ、その周りに高周波磁界(F) が生じる。それに伴い、
鉄心(16a) に渦電流(C) が発生して、該鉄心(16a) が瞬
時に高温に加熱される。
【0053】デフロスト運転時は、暖房サイクル(正サ
イクル)のまま、圧縮機(10)の動作が継続しているの
で、冷媒配管(20)中を流れる冷媒が、このヒータ(16)に
よって加熱されてから、室外熱交換器(11)内に送られる
ことになる。そして、加熱された冷媒の熱により、室外
熱交換器(11)の霜が溶かされる。
【0054】なお、本実施形態1において、デフロスト
運転中は両送風機(14,15) が停止しているので、両熱交
換器(11,13) では空気と冷媒との熱交換は行われない。
したがって、室内熱交換器(13)において冷媒は冷却され
ずに、ヒータ(16)で素早く加熱されてから室外熱交換器
(11)を除霜する。
【0055】一方、冷房運転をするときは、四路切換弁
(22)が冷房側に切り換えられ、冷媒が圧縮機(10)から室
外熱交換器(11)、膨張弁(12)、室内熱交換器(13)の順に
送られ、室内に冷風を供給できるようになる。
【0056】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、ヒータ(16)を、膨張弁(12)と、
熱源側熱交換器である室外熱交換器(11)の間に配置して
いるので、デフロスト運転時に、二相状態の冷媒をヒー
タ(16)で加熱できる。このため、ヒータ(16)の熱が冷媒
に効率よく伝達される。従って、室外熱交換器(11)のデ
フロストを短時間で効率的に行うことができる。また、
デフロスト中に室内熱交換器(13)が冷却されないため、
暖房運転の立ち上げも素早く行える。
【0057】−実施形態1の変形例− 上記実施形態1では、デフロスト運転時にヒータ(16)を
作動させるとともに両送風機(14,15) を停止するように
コントローラ(18)を構成していたが、コントローラ(18)
は、デフロスト運転時に、ヒータ(16)を作動させるとと
もに、利用側送風機である室内送風機(15)は作動させる
一方、熱源側送風機である室外送風機(14)を停止させる
ように構成してもよい。
【0058】このように構成すると、室内ユニット(1b)
から温風を吹き出し、暖房を継続したまま、室外ユニッ
ト(1a)側では室外熱交換器(11)のデフロストを実行でき
るため、室内の快適性を損なうことがない。
【0059】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、図4に
示すように、実施形態1の冷凍装置(1) の室外ユニット
(1a)に、外気温度を検出する外気温度センサ(19)(外気
温度検出手段)を設けた例である。
【0060】コントローラ(18)は、デフロスト運転を行
うときに、冷媒を暖房サイクル(正サイクル)で循環さ
せるように圧縮機(10)を運転しながら、両室内送風機(1
4,15) を作動させる。また、コントローラ(18)は、さら
に、外気温度センサ(19)により外気温度が所定温度であ
る摂氏零度よりも高い温度であることを検出すると、圧
縮機(10)の回転数を通常運転時(暖房運転時)よりも低
下させながらヒータ(16)の加熱量を制御するように、つ
まり、暖房能力を幾分落としながらデフロストを行うよ
うに構成されている。このように圧縮機(10)の回転数を
変化させるには、例えば、圧縮機(10)用のモータを、イ
ンバータを使用した可変速モータにするとよい。
【0061】本実施形態2のデフロストサイクルについ
て図3を参照して説明すると、冷媒は、まずA点よりも
高温のa点で圧縮機(10)に吸い込まれ、b点(B点)ま
で圧縮される。そして、室内熱交換器(13)でc点まで冷
却された後、膨張弁(12)を通ってd点まで減圧される。
ここで、冷媒はヒータ(16)を通過するので、e点まで加
熱される。その後、冷媒は室外熱交換器(11)を通るとき
にデフロストの作用でf点まで冷却されてから、室外空
気の熱を奪ってa点で再度圧縮機(10)に入り、再度a点
からf点のサイクルを繰り返す。
【0062】このデフロスト運転においては、冷媒の蒸
発温度を、図3に示すように通常の暖房運転の時(例え
ば−7°C(t1))よりも高い温度(例えば−0.5°C
(t2))にしている。つまり、蒸発温度が−0.5°Cで
あれば、フィン温度は0°Cよりも高くなり、霜を溶か
すことができる。一方、室内ユニットにおいて、冷媒が
放出する熱量は、この蒸発温度と外気温度(例えば2°
C)との温度差に比例するので、例示した温度の場合
は、温度差が9度から2.5度に変わっているため、暖
房能力が約三分の一程度に低下する。しかし、暖房能力
は低下しても、デフロストしながら室内への温風の供給
を継続できるから、室内の快適性を保つことができる。
その際、除霜能力が低いので、ヒータで加熱するように
している。この結果、デフロストの際に空気を熱源とし
て利用することが可能となり、ヒータ(16)の加熱量を少
なくできる。
【0063】次に、逆サイクルによるデフロスト運転を
行う従来の空気調和装置と、本実施形態の空気調和装置
を、図5を用いて比較する。図5(a)は従来機での実
測データ、図5(b)は本実施形態の実測データであ
り、それぞれ、(P1),(P2) が能力を示し、(Q1),(Q2) が
入力を示している。
【0064】従来機では、時間(T1)での入力開始に伴っ
て能力(P1)が徐々に立ち上がり、(T2)を過ぎると着霜が
始まって能力が緩やかに低下する。そして、(T3)におい
てデフロスト運転が開始されると、逆サイクル運転を行
うために能力(P1)がほぼゼロとなり、(T4)において暖房
運転が再開される。
【0065】一方、本実施形態2では、デフロストを逆
サイクル運転にしていないので、(T1)での入力開始と同
時に能力(P1)が立ち上がり、(T2)では着霜により能力(P
1)が緩やかに低下し始める。本実施形態2では(T3)にお
いてデフロスト運転を開始しても、暖房運転は継続して
いるので、能力(P1)は低下するが、室内への温風の供給
は継続される。そして、(T4)で通常の暖房運転を再開す
るときにも、能力(P1)がすぐに復帰することになる。
【0066】このように、従来は、デフロストのために
暖房運転を断続的に行っているので、効率が悪いうえ
に、快適性に問題があるが、本実施形態2では暖房運転
を止めずに室外熱交換器(11)のデフロストを実行できる
ので、快適性を維持できる。
【0067】
【発明の実施の形態3】上記実施形態1,2では、正サ
イクルデフロストを行いながらヒータ(16)を利用する例
について説明したが、本発明の実施形態3は、逆サイク
ルデフロストを行う冷媒回路(21)でヒータ(16)を用いる
ようにした例である。
【0068】この冷媒回路(21)は、図6に示すように、
圧縮機(10)、室外熱交換器(11)、膨張弁(12)、及び室内
熱交換器(13)が冷媒配管(20)により順に接続されるとと
もに、圧縮機(10)と両熱交換器(11,13) との間に設けら
れた四路切換弁(22)により、暖房運転と冷房運転を切り
換えられるようになっている。なお、図6の四路切換弁
(22)は実線が冷房運転側に切り換えた状態、破線が暖房
運転側に切り換えた状態を示している。
【0069】室外熱交換器(11)と膨張弁(12)の間の冷媒
配管(20)には、電磁誘導加熱方式のヒータ(16)が設けら
れている。ヒータ(16)は、図7に示すように、冷媒配管
(20)の一部を鉄管(鉄心)(16a) で構成して発熱部にす
るとともに、その周囲に、断熱材(16c) を介してコイル
(16b) を巻き付けた構成としている。上述の図2の例で
は冷媒配管(20)内の鉄心(16a) が発熱して冷媒を加熱す
るようにしているが、この図7の例では冷媒配管(20)の
一部、つまり鉄管(16a) を直接発熱させて冷媒を加熱す
るようにしている。また、コイル(16b) は、外部の高周
波電源(16d) に接続されている。
【0070】室外熱交換器(11)には着霜センサ(17)が設
けられ、かつ室外熱交換器(11)には室外送風機(14)が、
室内熱交換器(13)には室内送風機(15)が設けられてい
る。そして、室外送風機(14)、室内送風機(15)、ヒータ
(16)、及び着霜センサ(17)が、コントローラ(18)に接続
されている。コントローラ(18)は、暖房運転時に着霜検
出手段(17)により室外熱交換器(11)の着霜を検出する
と、冷媒の循環方向を逆サイクルに切り換えて圧縮機(1
0)の吐出冷媒を室外熱交換器(11)側から流しながらヒー
タ(16)を作動させて、デフロスト運転を行うように構成
されている。このとき、両送風機(14,15) は、制御手段
(18)により制御されて停止する。
【0071】なお、図では示していないが、本実施形態
3においても、各機器は上記各実施形態1,2と同様に
室外ユニットと室内ユニットの内部に設置されている。
【0072】−運転動作− 暖房運転時は、両送風機(14,15) が動作した状態で、四
路切換弁(22)を破線側に切り換えることにより、圧縮機
(10)の吐出冷媒が、室内熱交換器(13)、膨張弁(12)、室
外熱交換器(12)の順に流れて圧縮機(10)に戻るサイクル
を繰り返す(実線の矢印参照)。そして、冷媒が室内熱
交換器(13)で凝縮する際に室内空気を加熱する一方、室
外熱交換器(11)では冷媒が蒸発することにより冷却さ
れ、やがて着霜が生じる。
【0073】室外熱交換器(11)での着霜が着霜センサ(1
7)により検出されると、コントローラ(18)により、四路
切換弁(22)が図の実線側に切り換えられて冷媒の流れ方
向が逆サイクル、つまり室外熱交換器(11)から室内熱交
換器(13)に向かって流れる方向になる(破線の矢印参
照)。また、ヒータ(16)は通電され、各送風機(14,15)
の運転は停止される。
【0074】このため、圧縮機(10)から吐出される高温
高圧のガス冷媒が、着霜した室外熱交換器(11)に流入
し、該室外熱交換器(11)が加熱され、これを繰り返すこ
とにより除霜される。冷媒は、室外熱交換器(11)を通過
する際に冷却されるが、ヒータ(16)を通過することによ
って加熱されてから室内熱交換器(13)に流入するので、
このデフロスト運転中に室内熱交換器(13)が冷却される
ことはない。また、循環する冷媒の温度が全体的に上昇
するので、デフロストの効率を高められる。
【0075】−実施形態3の効果− このように、本実施形態3では逆サイクルでデフロスト
運転を行っているものの、ヒータ(16)によって室内熱交
換器(13)の手前で冷媒を加熱するようにしているので、
デフロスト運転中に室内側熱交換器(13)が冷却されな
い。このため、暖房運転の復帰時に室内側熱交換器(13)
を加熱する必要がなく、暖房能力の立ち上がりも迅速で
ある。また、デフロスト時間も短縮できる。
【0076】−実施形態3の変形例− 図6の例では、ヒータ(16)を室外熱交換器(11)と膨張弁
(12)との間に配置しているが、ヒータ(16)は、図8に示
すように膨張弁(12)と室内熱交換器(13)との間に配置し
て、逆サイクルデフロストを行う際に冷媒を膨張弁(12)
の通過後に加熱するようにしてもよい。
【0077】この図8の例では、図6に示した室外送風
機(14)、室内送風機(15)、着霜センサ(17)、及びコント
ローラ(18)は省略している。また、ヒータ(16)は、図面
上は模式的に簡略して表している。
【0078】この図8のように構成すると、逆サイクル
によるデフロスト運転(破線の矢印参照)を行う際に、
圧縮機(10)の吐出冷媒は、室外熱交換器(11)を加熱した
後、膨張弁(12)により減圧されてからヒータ(16)で加熱
され、室内熱交換器(13)に供給される。このようにすれ
ば、膨張弁(12)の下流側にヒータ(16)を入れているため
に、図6の例と比べて圧力損失が問題となるのをより確
実に防止できる。
【0079】
【発明の実施の形態4】本発明の実施形態4は、図9に
示すように、冷媒回路(21)に整流回路(23)を設けた例で
ある。冷媒回路(21)は、室外熱交換器(11)と室内熱交換
器(13)が、図6及び図8の例と同様に、四路切換弁(22)
を介して圧縮機(10)と接続され、冷媒の流れ方向が可逆
に構成されている。
【0080】整流回路(23)は、4つの逆止弁(24)を有す
るブリッジ回路に構成されている。ブリッジ回路(23)
は、4本の分岐通路(25)の2つの接続点(A,B) の間に1
方向通路(26)が接続され、他の2つの接続点(C,D) が室
外熱交換器(11)と室内熱交換器(13)の間の冷媒配管(20)
に接続されている。4つの逆止弁(24)は各分岐通路(25)
に一つずつ配置され、冷媒回路(21)内での冷媒の流れ方
向が正逆いずれの方向であっても、常に冷媒が1方向通
路(26)を図の上から下へ向かう方向に流れるように構成
されている。そして、1方向通路(26)には、その流れの
上流側に膨張弁(12)が、下流側にヒータ(16)が配置され
ている。
【0081】なお、この図9においても、図6に示した
室外送風機(14)、室内送風機(15)、着霜センサ(17)、及
びコントローラ(18)は省略し、ヒータ(16)は簡略化して
いる。また、室外ユニット及び室内ユニットも図面上は
省略している。
【0082】−運転動作− 暖房運転時は、四路切換弁(22)を破線側に切り換えるこ
とにより、圧縮機(10)の吐出冷媒が、実線の矢印に示す
ように、室内熱交換器(13)から整流回路(23)を通って膨
張弁(12)を流れ、さらに室外熱交換器(12)に流れて圧縮
機(10)に戻るサイクルを繰り返す。そして、冷媒が室内
熱交換器(13)で凝縮する際に室内空気を加熱する一方、
室外熱交換器(11)は冷媒が蒸発することにより冷却され
る。
【0083】暖房運転時に室外熱交換器(11)での着霜が
図示しない着霜センサにより検出されると、デフロスト
運転が行われる。本実施形態4では、デフロスト運転は
正サイクルと逆サイクルのどちらでも行うことができ
る。
【0084】まず、正サイクルデフロストを行う場合に
は、四路切換弁(22)を暖房運転時と同じ状態にして冷媒
を循環させながら、ヒータ(16)による加熱を行う。ヒー
タ(16)では、コイル(16b) に高周波電流が流れるため、
周囲に高周波磁界が生じることから、鉄管(16a) に渦電
流が発生して、該鉄管(16a) が瞬時に高温に加熱され
る。
【0085】正サイクルデフロストの場合、暖房サイク
ルのまま、圧縮機(10)の動作が継続しているので、冷媒
は室内熱交換器(13)を通って膨張弁(12)を通過した後、
二相状態でヒータ(16)によって効率よく加熱されてから
室外熱交換器(11)に送られる。そして、このようにヒー
タ(16)で加熱された冷媒の熱により、室外熱交換器(11)
の霜が溶かされる。
【0086】なお、実施形態1で説明したのと同様に、
正サイクルデフロスト運転中は図示しない両送風機(14,
15) (図1参照)を停止してもよいし、室外送風機(14)
を停止した状態で室内送風機(15)のみを動作させて、暖
房を継続しながらデフロスト運転を行うようにしてもよ
い。
【0087】一方、逆サイクルデフロストを行う場合
は、四路切換弁(22)を図の実線側に切り換えて、冷媒を
室外熱交換器(11)側から室内熱交換器(13)に向かって流
れるようにセットする(破線の矢印参照)。そして、ヒ
ータ(16)に通電するとともに、各送風機(14,15) の運転
は停止する。
【0088】このようにすれば、圧縮機(10)から吐出さ
れる高温高圧のガス冷媒で室外熱交換器(11)の霜を除去
しながら、その際に冷却された冷媒をヒータ(16)で加熱
してから室内熱交換器(13)に流せるので、デフロスト運
転中に室内熱交換器(13)が冷却されることを防止でき
る。また、冷媒回路(21)中を流れる冷媒が全体に高温に
なるので、除霜が効率的に行われる。
【0089】−実施形態4の効果− このように、本実施形態4では正逆両サイクルでデフロ
スト運転を行うことができる。そして、いずれの場合で
も二相冷媒を効率よく加熱することでデフロスト時間を
短縮でき、しかも室内熱交換器(13)が冷却されないので
暖房運転再開時の立ち上がりを早くすることができる。
【0090】なお、正サイクルデフロスト時に室内送風
機(15)を継続して運転しておけば、室外熱交換器(11)を
除霜しながら暖房を継続できるため、実施形態1と同様
に室内の快適性を損なうことがない利点がある。
【0091】
【発明の実施の形態5】本発明の実施形態5は、図6に
示した冷媒回路(21)に、図10に示すように圧縮機(10)
の吐出ガス冷媒を室外熱交換器(11)に直接供給するため
のバイパス通路(27)を設けた例である。
【0092】この冷媒回路(21)において、圧縮機(10)、
室外熱交換器(11)、膨張弁(12)、室内熱交換器(13)、四
路切換弁(22)、及びヒータ(16)は、冷媒配管(20)によっ
て図6に示した実施形態3と同じように接続されてい
る。また、図示していないが、室外送風機(14)、室内送
風機(15)、及びコントローラ(18)も同様に設けられてい
る。
【0093】バイパス通路(27)は、室外熱交換器(11)と
ヒータ(16)との間の冷媒配管(20a)と圧縮機(10)の吐出
管(20b) とに接続されている。そして、バイパス通路(2
7)には、電磁弁(28)が設けられている。この電磁弁(28)
は、図示しないコントローラ(18)に接続され、該コント
ローラ(18)によって開閉制御されるように構成されてい
る。
【0094】−運転制御− 本実施形態5において、暖房運転時の冷媒の流れ等の動
作説明は省略する(実線の矢印参照)。また、この実施
形態5でもデフロスト運転は正逆両サイクルで行うこと
ができる。
【0095】まず、正サイクルデフロストを行う場合
は、四路切換弁(22)を暖房運転時と同じ設定にした状態
(図の破線の状態)で、ヒータ(16)に通電するととも
に、電磁弁(28)を開いて圧縮機(10)の吐出ガス冷媒の一
部がバイパス通路(27)を流れるようにセットする。
【0096】この状態でデフロスト運転を行うと、破線
の矢印に示すように圧縮機(10)から吐出されて室内熱交
換器(13)を通過した冷媒は、膨張弁(12)で減圧した後に
ヒータ(16)で加熱されて、室外熱交換器(11)に流入す
る。一方、圧縮機(10)の吐出ガス冷媒の一部は、バイパ
ス通路(27)を通って室外熱交換器(10)に直接流入する。
したがって、室外熱交換器(10)は、ヒータ(16)で加熱さ
れた高温の冷媒と、バイパス通路(27)を通った高温の冷
媒とによって除霜される。
【0097】なお、逆サイクルデフロストを行うとき
は、バイパス通路(27)の電磁弁(28)を閉じ、四路切換弁
(22)を図の実線側に切り換え、さらにヒータ(16)に通電
することにより、図6の第3実施形態と同様に行うこと
ができる(一点鎖線の矢印参照)。
【0098】−実施形態5の効果− 本実施形態5によれば、正サイクルデフロストを行うと
きに、室内熱交換器(13)と膨張機構(12)を通った一部の
冷媒を加熱する一方、ホットガスも利用するようにして
いるので、デフロストに必要な熱量が充分に得られ、デ
フロスト時間を短縮できる。また、正サイクルと逆サイ
クルのいずれの場合も室内熱交換器(13)が冷却されない
ため、暖房再開時の立ち上がりが早いことは他の実施形
態と同様である。
【0099】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記実施形態
について、次のような構成としてもよい。例えば、上記
各実施形態では、電磁誘導加熱方式のヒータ(16)を使用
しているが、ニクロム線などの発熱体に通電するタイプ
のヒータなど、他の方式のヒータを使用してもよい。
【0100】また、上記各実施形態では、暖房運転と冷
房運転を切り換え可能な冷媒回路(21)について説明した
が、必ずしも切り換え式に構成しなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る冷凍装置の概略回路
構成図である。
【図2】図1の冷凍装置に用いているヒータの構成を示
す斜視図である。
【図3】暖房サイクル及びデフロストサイクルを示す線
図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る冷凍装置の概略回路
構成図である。
【図5】従来機と実施形態2の装置の暖房能力の実測デ
ータを示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態3に係る冷凍装置の概略回路
構成図である。
【図7】図6の冷凍装置に用いているヒータの斜視図で
ある。
【図8】実施形態3の変形例に係る冷凍装置の概略回路
構成図である。
【図9】本発明の実施形態4に係る冷凍装置の概略回路
構成図である。
【図10】本発明の実施形態5に係る冷凍装置の概略回
路構成図である。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置(冷凍装置) (1a) 室外ユニット (1b) 室内ユニット (10) 圧縮機 (11) 室外熱交換器(熱源側熱交換器) (12) 膨張弁(膨張機構) (13) 室内熱交換器(利用側熱交換器) (14) 室外送風機(熱源側送風機) (15) 室内送風機(利用側送風機) (16) ヒータ (17) 着霜センサ(着霜検出手段) (18) コントローラ(制御手段) (19) 外気温度センサ(外気温度検出手段) (20) 冷媒配管 (21) 冷媒回路 (22) 四路切換弁 (23) ブリッジ回路(整流回路) (24) 逆止弁 (25) 分岐通路 (26) 1方向通路 (27) バイパス通路 (28) 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮 知宏 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、
    膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(2
    0)により順に接続して構成された冷媒回路(21)を備えた
    冷凍装置であって、 膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との間に、冷媒配管
    (20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置され、
    デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を利用側熱
    交換器(13)から熱源側熱交換器(11)に向かって流しなが
    らヒータ(16)を作動させるように構成されている冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、
    膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(2
    0)により順に接続してなる冷媒回路(21)と、熱源側熱交
    換器(11)に送風する熱源側送風機(14)と、利用側熱交換
    器(13)に送風する利用側送風機(15)とを備えた冷凍装置
    において、 膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との間に、冷媒配管
    (20)中を流れる冷媒を加熱するように配置されたヒータ
    (16)と、 熱源側熱交換器(11)の着霜を検出する着霜検出手段(17)
    と、 着霜検出手段(17)により熱源側熱交換器(11)の着霜を検
    出すると、圧縮機(10)の運転を継続して冷媒を利用側熱
    交換器(13)から熱源側熱交換器(11)に向かって流しなが
    らヒータ(16)を作動させてデフロスト運転を行う制御手
    段(18)と、を備えている冷凍装置。
  3. 【請求項3】 制御手段(18)が、デフロスト運転時に、
    ヒータ(16)を作動させるとともに、熱源側送風機(14)と
    利用側送風機(15)とを停止させるように構成されている
    請求項2記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 制御手段(18)が、デフロスト運転時に、
    ヒータ(16)を作動させるとともに、利用側送風機(15)を
    作動させる一方、熱源側送風機(14)を停止させるように
    構成されている請求項2記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 熱源側熱交換器(11)側の外気温度を検出
    する外気温度検出手段(19)を備え、 制御手段(18)が、デフロスト運転時に、外気温度検出手
    段(19)が検出した外気温度が所定温度以上であると、圧
    縮機(10)の回転数を通常運転時よりも低下させながら両
    送風機(14,15) を作動させるとともに、ヒータ(16)の加
    熱量を制御するように構成されている請求項2記載の冷
    凍装置。
  6. 【請求項6】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、
    膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(2
    0)により順に接続して構成された冷媒回路(21)を備えた
    冷凍装置であって、 膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との間に、冷媒配管
    (20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置され、
    デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱源側熱
    交換器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって流しなが
    らヒータ(16)を作動させるように構成されている冷凍装
    置。
  7. 【請求項7】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、
    膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(2
    0)により順に接続して構成された冷媒回路(21)を備えた
    冷凍装置であって、 膨張機構(12)と利用側熱交換器(13)との間に、冷媒配管
    (20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置され、
    デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱源側熱
    交換器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって流しなが
    らヒータ(16)を作動させるように構成されている冷凍装
    置。
  8. 【請求項8】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、
    膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(2
    0)により順に接続して構成された冷媒回路(21)を備えた
    冷凍装置であって、 冷媒回路(21)内での冷媒の流れ方向が正逆いずれの方向
    でも膨張機構(12)に一定方向へ冷媒を流通させる整流回
    路(23)を備えるとともに、膨張機構(12)の下流側には冷
    媒配管(20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置
    され、デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を熱
    源側熱交換器(11)から利用側熱交換器(13)に向かって流
    しながらヒータ(16)を作動させるように構成されている
    冷凍装置。
  9. 【請求項9】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)と、
    膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配管(2
    0)により順に接続して構成された冷媒回路(21)を備えた
    冷凍装置であって、 冷媒回路(21)内での冷媒の流れ方向が正逆いずれの方向
    でも膨張機構(12)に一定方向へ冷媒を流通させる整流回
    路(23)を備えるとともに、膨張機構(12)の下流側には冷
    媒配管(20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置
    され、デフロスト運転時に、圧縮機(10)の吐出冷媒を利
    用側熱交換器(13)から熱源側熱交換器(11)に向かって流
    しながらヒータ(16)を作動させるように構成されている
    冷凍装置。
  10. 【請求項10】 圧縮機(10)と、熱源側熱交換器(11)
    と、膨張機構(12)と、利用側熱交換器(13)とを、冷媒配
    管(20)により順に接続して構成された冷媒回路(21)を備
    えた冷凍装置であって、 膨張機構(12)と熱源側熱交換器(11)との間に、冷媒配管
    (20)中を流れる冷媒を加熱するヒータ(16)が配置される
    とともに、該熱源側熱交換器(11)とヒータ(16)との間の
    冷媒配管(20a) と圧縮機の吐出管(20b) とを接続するバ
    イパス通路(27)を備え、デフロスト運転時に、圧縮機(1
    0)の吐出冷媒を、利用側熱交換器(13)から熱源側熱交換
    器(11)に向かって流しながらヒータ(16)を作動させると
    ともに、バイパス通路(27)を介して熱源側熱交換器(11)
    に供給するように構成されている冷凍装置。
  11. 【請求項11】 熱源側熱交換器(11)の着霜を検出する
    着霜検出手段(17)と、着霜検出手段(17)により熱源側熱
    交換器(11)の着霜を検出するとデフロスト運転を行う制
    御手段(18)とを備えている請求項6乃至10の何れか1
    記載の冷凍装置。
  12. 【請求項12】 ヒータ(16)が、冷媒配管(20)の中に内
    蔵されている請求項1乃至11の何れか1記載の冷凍装
    置。
  13. 【請求項13】 ヒータ(16)が、電磁誘導加熱方式のヒ
    ータである請求項12記載の冷凍装置。
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