JPH083751Y2 - 電気機器の放圧装置 - Google Patents
電気機器の放圧装置Info
- Publication number
- JPH083751Y2 JPH083751Y2 JP10764889U JP10764889U JPH083751Y2 JP H083751 Y2 JPH083751 Y2 JP H083751Y2 JP 10764889 U JP10764889 U JP 10764889U JP 10764889 U JP10764889 U JP 10764889U JP H083751 Y2 JPH083751 Y2 JP H083751Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- boss
- pressure release
- container
- rim
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 この考案は、電気機器の容器の破損,破壊を防止する
安全弁となる放圧装置に関する。
安全弁となる放圧装置に関する。
B.考案の概要 本考案は、電気機器の密閉容器に設置する放圧装置に
おいて、 導体部材をインサートしたボスと、これより放射状に
延びるリブと、このリブに支持されたリムと、これらの
間に張り詰めるように設けた薄板状の放出部とを一体成
形して構成することにより、 容器内の異常加圧時に放出部が破壊して内部の加圧流
体を放出し、容器が破損しないようにしたものである。
おいて、 導体部材をインサートしたボスと、これより放射状に
延びるリブと、このリブに支持されたリムと、これらの
間に張り詰めるように設けた薄板状の放出部とを一体成
形して構成することにより、 容器内の異常加圧時に放出部が破壊して内部の加圧流
体を放出し、容器が破損しないようにしたものである。
C.従来の技術 従来、例えば油及びガス絶縁電気機器すなわち、変圧
器,リアクトル,避雷器及び開閉装置等では、その内部
圧力の上昇によって、容器が破損,破壊しないように、
第3図乃至第6図に例示するような安全弁としての放圧
装置が用いられている。
器,リアクトル,避雷器及び開閉装置等では、その内部
圧力の上昇によって、容器が破損,破壊しないように、
第3図乃至第6図に例示するような安全弁としての放圧
装置が用いられている。
この第3図及び第4図に例示する放圧装置は、密閉容
器1の開口部に設けたフランジ2の外側面部に、ガスケ
ット又はOリング等のシール部材3を配置し、その上に
放圧板4を配し、さらにその上に中空枠状の押さえ板5
を配し、この押さえ板5をフランジ2にネジ6によって
固定して構成する。
器1の開口部に設けたフランジ2の外側面部に、ガスケ
ット又はOリング等のシール部材3を配置し、その上に
放圧板4を配し、さらにその上に中空枠状の押さえ板5
を配し、この押さえ板5をフランジ2にネジ6によって
固定して構成する。
この放圧板4は、容器1の破壊圧力の半分以下の圧力
で破壊するように構成し、この容器1内の圧力が一定基
準を超えた場合にこの放圧板4が破壊して容器1内部の
高圧流体を放出し、容器が破損しないようにするもので
ある。
で破壊するように構成し、この容器1内の圧力が一定基
準を超えた場合にこの放圧板4が破壊して容器1内部の
高圧流体を放出し、容器が破損しないようにするもので
ある。
また、放圧装置には第5図及び第6図に例示するよう
なものもある。
なものもある。
これは、容器1の開口端部近くの内側に第6図に示す
連通孔7aを形成した支持部材7を配置し、その中心部に
透孔を穿孔するとともに、Oリング9を介して気密かつ
摺動自在に透孔に摺動棒8を挿通したものである。
連通孔7aを形成した支持部材7を配置し、その中心部に
透孔を穿孔するとともに、Oリング9を介して気密かつ
摺動自在に透孔に摺動棒8を挿通したものである。
この摺動棒8の外端部には、蓋部材10を固着設置し、
この蓋部材10の外周部と容器1の内周面との間にOリン
グ11を配して、蓋部材10が気密を保持した状態で摺動自
在にする。
この蓋部材10の外周部と容器1の内周面との間にOリン
グ11を配して、蓋部材10が気密を保持した状態で摺動自
在にする。
さらに、摺動棒8の内端部には、ばね材12を挿通し、
これを端板部材13で受けて、蓋部材10が容器1の開口部
から抜け落ちないように付勢するよう構成する。
これを端板部材13で受けて、蓋部材10が容器1の開口部
から抜け落ちないように付勢するよう構成する。
このような放圧装置では、ばね材12の付勢力を、容器
1の破壊圧力の半分以下にしておき、容器1内の圧力が
所定値以上に上がったとき、ばね材12の付勢力に抗して
蓋部材10が摺動し容器1の開口から外れ、内部の高圧流
体を放出し、内部圧力を低減して、容器1の破壊を防止
するようにしたものである。
1の破壊圧力の半分以下にしておき、容器1内の圧力が
所定値以上に上がったとき、ばね材12の付勢力に抗して
蓋部材10が摺動し容器1の開口から外れ、内部の高圧流
体を放出し、内部圧力を低減して、容器1の破壊を防止
するようにしたものである。
D.考案が解決しようとする課題 前述のような従来の放圧装置では、そのいずれにあっ
ても、各部品を切削加工して製造していたため、そのコ
ストが高くなる。さらに、このように製作した複数の部
品を組み立てるため、組立工数が多くなるといった問題
があった。
ても、各部品を切削加工して製造していたため、そのコ
ストが高くなる。さらに、このように製作した複数の部
品を組み立てるため、組立工数が多くなるといった問題
があった。
また、放圧装置を単独に構成するものであるので、電
気機器に必要な線路や、接地用等の絶縁端子を別に、容
器1に設置せねばならず、その放圧装置部と、絶縁端子
部の2箇所を気密構造とせねばならず、この気密部の信
頼性維持が困難であるという問題があった。
気機器に必要な線路や、接地用等の絶縁端子を別に、容
器1に設置せねばならず、その放圧装置部と、絶縁端子
部の2箇所を気密構造とせねばならず、この気密部の信
頼性維持が困難であるという問題があった。
さらに、第5図及び第6図に例示した放圧装置では、
構造が複雑で、製造組み立てに手間がかかり、製品を高
価にしてしまうという問題があった。
構造が複雑で、製造組み立てに手間がかかり、製品を高
価にしてしまうという問題があった。
本考案は上述の点に鑑み、構造が簡素で絶縁端子部を
兼用でき、密閉の信頼性の高い、廉価な製品を提供する
ことを目的とする。
兼用でき、密閉の信頼性の高い、廉価な製品を提供する
ことを目的とする。
E.課題を解決するための手段 本考案の電気機器の放圧装置は、導体部材インサート
成形したボスから放射状に形成したリブによってリムを
支持するよう形成し、そのボス,リブ及びリムとで囲ま
れた部分に薄板状の放圧部を張り詰めるように一体形成
して構成したことを特徴とする。
成形したボスから放射状に形成したリブによってリムを
支持するよう形成し、そのボス,リブ及びリムとで囲ま
れた部分に薄板状の放圧部を張り詰めるように一体形成
して構成したことを特徴とする。
F.作用 上述のように構成することにより、この放圧装置を設
置した密閉容器内部の異常高圧発生時に、放出部が破壊
して、容器内部の高圧流体を放出することにより減圧し
て、容器の破損を防ぐという作用を奏する。
置した密閉容器内部の異常高圧発生時に、放出部が破壊
して、容器内部の高圧流体を放出することにより減圧し
て、容器の破損を防ぐという作用を奏する。
G.実施例 以下、本考案の電気機器の放圧装置の一実施例を第1
図及び第2図によって説明する。なお、この第1図及び
第2図において、前述した第3図乃至第6図に示す従来
例に対応する部分には同一符号を付すことによりその説
明を省略する。
図及び第2図によって説明する。なお、この第1図及び
第2図において、前述した第3図乃至第6図に示す従来
例に対応する部分には同一符号を付すことによりその説
明を省略する。
第1図の正面図で、15は放圧部材本体である。
この放圧部材本体15は、中心のボス16から複数(本例
では3本)のリブ17を放射状に形成し、その外端部にリ
ム18を一体形成する。さらに、そのボス16,リブ17,及び
リム18に囲まれた複数の部位(本例では3箇所)には、
薄膜板状の放出部19を張り詰めるように形成する。
では3本)のリブ17を放射状に形成し、その外端部にリ
ム18を一体形成する。さらに、そのボス16,リブ17,及び
リム18に囲まれた複数の部位(本例では3箇所)には、
薄膜板状の放出部19を張り詰めるように形成する。
この放出部19は、この放出装置を設置すべき密閉容器
1の破壊圧力の半分以下で破壊するような数ミリメート
ル厚の構造に構成する。
1の破壊圧力の半分以下で破壊するような数ミリメート
ル厚の構造に構成する。
また、ボス16は、第2図にも示すように肉厚に形成
し、その中心部に導体部材20をインサート一体成形して
配置する。
し、その中心部に導体部材20をインサート一体成形して
配置する。
なお、この導体部材20のインサートされた周囲にシー
ル部材21を配置することにより、より気密性を向上させ
るようにする。
ル部材21を配置することにより、より気密性を向上させ
るようにする。
このような構造の放圧部材本体15は、プラスチック等
の絶縁材料を用い、導体部材20をインサートとして一体
射出成形して構成する。
の絶縁材料を用い、導体部材20をインサートとして一体
射出成形して構成する。
また、射出成形としては、真空モールド成形法によ
り、導体部材20をインサートとして一体レジンモールド
成形し、ピンホールを生じない品質の安定したものとす
ることが望ましい。
り、導体部材20をインサートとして一体レジンモールド
成形し、ピンホールを生じない品質の安定したものとす
ることが望ましい。
さらに、絶縁材料として、耐候性,耐熱性,不燃性,
及び難燃性に優れ、かつ電気的,機械的特性に優れたも
の例えばエポキシ系レジン等を用いることが望ましい。
及び難燃性に優れ、かつ電気的,機械的特性に優れたも
の例えばエポキシ系レジン等を用いることが望ましい。
加えて、過剰な圧力が加わったとき、放出部19が確実
に破壊するようにするために、リブ17及びリム18等の部
位を強化するため、ガラス繊維,金属,非鉄金属等をイ
ンサートして射出成形し、構成してもよい。
に破壊するようにするために、リブ17及びリム18等の部
位を強化するため、ガラス繊維,金属,非鉄金属等をイ
ンサートして射出成形し、構成してもよい。
このように構成した放圧部材本体15は、密閉容器1の
フランジ2にシール部材24を介して、リム18を当接し、
ボルト22及びナット23を用いて固定し設置する。
フランジ2にシール部材24を介して、リム18を当接し、
ボルト22及びナット23を用いて固定し設置する。
また、この放圧部材本体15の導体部材20は、線路端子
又は接地端子として用いる。
又は接地端子として用いる。
上述のように構成した放圧装置は、密閉容器1内の圧
力が規定以上に上昇すると、これにより、放圧部19が破
壊され、内部流体を周囲の安全な方向へ放出し、密閉容
器1が破壊するのを防止するようにするものである。
力が規定以上に上昇すると、これにより、放圧部19が破
壊され、内部流体を周囲の安全な方向へ放出し、密閉容
器1が破壊するのを防止するようにするものである。
H.考案の効果 以上詳述したように、本考案の電気機器の放圧装置に
よれば、導体部材をインサート成形したボスから放射状
に形成したリブによってリムを支持するよう形成し、そ
のボス,リブ及びリムとで囲まれた部分に薄板状の放圧
部を張り詰めるように一体形成して構成することによ
り、この放圧装置を設置した密閉容器内部の異常高圧発
生時に、放出部が破壊して、容器内部の高圧流体を放出
することにより減圧して、容器の破損を防ぐという効果
がある。
よれば、導体部材をインサート成形したボスから放射状
に形成したリブによってリムを支持するよう形成し、そ
のボス,リブ及びリムとで囲まれた部分に薄板状の放圧
部を張り詰めるように一体形成して構成することによ
り、この放圧装置を設置した密閉容器内部の異常高圧発
生時に、放出部が破壊して、容器内部の高圧流体を放出
することにより減圧して、容器の破損を防ぐという効果
がある。
また、全体の構成を簡素とし、全体を一部材に射出成
形して成るので、製造組立が容易で安価な製品を提供で
きるという効果がある。
形して成るので、製造組立が容易で安価な製品を提供で
きるという効果がある。
さらに、ボスに導体部材をインサート射出成形し、こ
れを線路端子又は接地端子として利用できるので、これ
ら端子部品を別途密閉容器に設置しないですむので、密
閉構造部分を一箇所少なくしてその密閉の信頼性を向上
できるという効果がある。
れを線路端子又は接地端子として利用できるので、これ
ら端子部品を別途密閉容器に設置しないですむので、密
閉構造部分を一箇所少なくしてその密閉の信頼性を向上
できるという効果がある。
第1図は本考案の電気機器の放圧装置の一実施例を示す
正面図、第2図はその取付部分要部の縦断面図、第3図
は従来の放圧装置の一例を示す要部縦断面図、第4図は
その正面図、第5図は従来の放圧装置のさらに他の一例
を示す要部縦断面図、第6図は第5図のA−A矢視図で
ある。 15…放圧部材本体、16…ボス、17…リブ、18…リム、20
…導体部材。
正面図、第2図はその取付部分要部の縦断面図、第3図
は従来の放圧装置の一例を示す要部縦断面図、第4図は
その正面図、第5図は従来の放圧装置のさらに他の一例
を示す要部縦断面図、第6図は第5図のA−A矢視図で
ある。 15…放圧部材本体、16…ボス、17…リブ、18…リム、20
…導体部材。
Claims (1)
- 【請求項1】密閉容器の開口部に放圧部材本体を気密に
結合した電気機器の放圧装置において、 前記放圧部材本体は、ボスと、リムと、リブと、放圧部
とを一体に成形して構成され、 前記ボスは、導体部材をインサートして一体成形され、 前記リムは、前記ボスを囲繞するリング状に形成され、 前記リブは、前記ボスから放射状に延出して前記ボスと
前記リムとを結合し、 前記放圧部は、薄板状に形成されるとともに前記ボスと
前記リムと前記リブとで囲まれた部分に張り詰めるよう
に設けたことを特徴とする電気機器の放圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10764889U JPH083751Y2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 電気機器の放圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10764889U JPH083751Y2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 電気機器の放圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0346069U JPH0346069U (ja) | 1991-04-26 |
JPH083751Y2 true JPH083751Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=31656333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10764889U Expired - Lifetime JPH083751Y2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | 電気機器の放圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083751Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020208737A1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-15 | 株式会社 東芝 | 放圧装置及びガス絶縁開閉装置 |
-
1989
- 1989-09-13 JP JP10764889U patent/JPH083751Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0346069U (ja) | 1991-04-26 |
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