JPH083723Y2 - ブレーキ作動装置 - Google Patents

ブレーキ作動装置

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JPH083723Y2
JPH083723Y2 JP1989091420U JP9142089U JPH083723Y2 JP H083723 Y2 JPH083723 Y2 JP H083723Y2 JP 1989091420 U JP1989091420 U JP 1989091420U JP 9142089 U JP9142089 U JP 9142089U JP H083723 Y2 JPH083723 Y2 JP H083723Y2
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JP
Japan
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push rod
brake
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pressure chamber
tubular portion
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JP1989091420U
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JPH0330629U (ja
Inventor
竹夫 小柴
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日本パワーブレーキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば、フロントエンドローダー,ラフ
テレーンクレーン等の建設車輛の駐車ブレーキや、ダン
プカー或いはブルトーザー等の大型産業車輛の機械式駐
車ブレーキを操作するブレーキ作動装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、大型産業車輛や建設車輛の緊急時や駐車時に使
用されるブレーキを操作するブレーキ作動装置として
は、例えば、第6図及び第7図に示すように、空気圧式
スプリングシリンダーが広く使用されている。即ち、金
属製のシリンダー1内を、ピストン2を介して空気圧室
3と、スプリング4を介装した作動室5とに区画形成
し、前記ピストン2の側面に配設されたスプリングベー
ス6には、図示しないディスクを圧接挟持するライニン
グパッドに伝達機構を介して連結されたプッシュロッド
7が連結され、また空気圧室3には、空気圧力源から圧
縮空気が供給されるように構成されている。
そして、空気圧室3の圧縮空気が排出されてピストン
2がスプリング4の弾性力により膨出すると、プッシュ
ロッド7が突出して伝達機構を介してライニングパッド
を閉作動させ、ディスクを圧接挟持させてブレーキがか
かるように構成している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記のような従来の空気圧式スプリングシ
リンダーを使用したブレーキ作動装置は、ピストン2を
介して区画形成された空気圧室3と、スプリング4を介
装した作動室5とが直列であるため、装置全長が長くな
ると言う問題があり、また圧縮空気を供給するエアーコ
ンプレッサー等の空圧設備が必要となり、更に空圧設備
を持たない車輛、例えば、全液圧式ブレーキシステム車
輛にあっては、手動式または足踏式で、機械式駐車ブレ
ーキを作動させるため、このような装置では、大容量の
ブレーキ用には、使用できないと言う問題があった。
〔考案の目的〕
この考案は、かかる従来の課題に着目して案出された
もので、大型の産業車輛に使用しても充分なパワーを得
ることが出来ると共に、緊急時や駐車時のブレーキの信
頼性を向上させることが出来、更に車体重量の軽減を図
ることが出来る上、コストダウンも図ることが出来車輛
全体の構成を簡素化することが出来るブレーキ作動装置
を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記目的を達成するため、ブレーキディス
クの両側面を圧着挟持する一対のライニングパッドを作
動させる旋回自在なブレーキレバーの先端部に連結され
たプッシュロッドを進退作動させるブレーキ作動装置で
あって、筒状部の外周側に一端側から該筒状部の一方の
開口を水密的に塞ぐようにして摺動自在に嵌合するプッ
シュロッド本体を設け、その筒状部の内側の空間部を圧
力室に形成し、前記プッシュロッド本体の一端側に前記
プッシュロッドを該プッシュロッド本体の摺動方向に沿
って一体的に設けると共に、前記プッシュロッド本体の
外周側に該プッシュロッド本体を常時筒状部側に附勢す
るスプリングを前記筒状部の圧力室と並列となるように
設け、前記筒状部の他端側に給排口を設けて圧力室に圧
油を給排する油圧回路を接続し、前記プッシュロッドの
一端をリンクを介して前記ブレーキレバーの先端部に連
結すると共に、該プッシュロッドとリンクとを球面ブッ
シュを有する軸受部材を介して連結したことを要旨とす
るものである。
〔考案の作用〕
この考案は上記のように構成され、圧力室とスプリン
グとを並設した構成にしたので、装置の長さを短くして
コンパクトにすることができる。
また、圧力室に油圧回路を接続し、油圧によりプッシ
ュロッド本体を摺動するようにしたので、全油圧式ブレ
ーキシステムの車輛において、その油圧システムを利用
することができるため、従来の空気圧により作動するよ
うにした装置のように、エアコンプレッサー等の空圧設
備を設ける必要がなく、それによって、コストダウンを
図ることができる。
また、油圧とスプリングによりプッシュロッドを進退
させ、ライニングパッドの挟持と解除とを行うので、大
型の産業車輛に使用しても充分なパワーを得ることがで
きると共に信頼性も極めて高い。
また、プッシュロッドの一端をリンクを介してブレー
キレバーの先端部に連結すると共に、そのプッシュロッ
ドとリンクとを球面ブッシュを有する軸受部材を介して
連結したので、プッシュロッドとブレーキレバーとの取
付け誤差や、ライニング摩耗時のブレーキレバー位置の
変化等に起因する芯ズレを吸収することができ、それに
よって、ブレーキの作動不良や振動による圧力室からの
油漏れを有効に防ぐことができる。
〔考案の実施例〕
以下、添付図面に基づき、この考案の実施例を説明す
る。
第1図は、この考案にかかるブレーキ作動装置を車輛
に取付けた状態を示す正面図、第2図は第1図の側面図
を示し、Wは車軸10に取付けられたタイヤ、11はブレー
キディスク、12はブレーキディスク11の両側面を圧接挟
持するライニングパッド13a,13bを保持するブレーキキ
ャリパーを示し、このブレーキキャリパー12は、プレー
ト42を介して図示しない車体側に固定されている。
前記一方のライニングパッド13bには、内壁面にネジ1
4を形成した中空状筒状のピストン15の一端が当接さ
れ、またピストン15の他端側の内部には、スプライン軸
16の一端が螺嵌されている。
前記スプライン軸16の他端側に形成されたスプライン
部17には、ブレーキレバー18の一端が噛合し、このブレ
ーキレバー18の他端側(先端部)は、ピン19を介してリ
ンク20に回転自在に連結されている。
上記リンク20は、後述するブレーキ作動機構21をプッ
シュロッド22の先端(一端)と球面ブッシュを有する軸
受部材23を介して回転自在に連結されている。
前記、ブレーキ作動機構21は、第3図及び第4図に示
すように、ブラケット12aを介してブレーキ側に固定さ
れ、このブレーキ作動機構21の構成は、中空筒状のシリ
ンダーSの中心内部に、中空筒状のピストン(筒状部)
24と、これにシール部材24aを介して摺動自在に嵌合す
るプッシュロッド本体25とが内装され、このピストン24
及びプッシュロッド本体25を介して、後述する油圧回路
34と接続して油圧を給排させる圧力室26と、スプリング
27を介装した作動室28とに水密的に区画形成している。
ピストン24の外周側に一端側から筒状のピストン24の一
方の開口を水密的に塞ぐようにして摺動するプッシュロ
ッド本体25が設けられ、その筒状のピストン24の内側の
空間部が圧力室26に形成されている。プッシュロッド本
体25の一端側には、プッシュロッド22が、プッシュロッ
ド本体25の摺動方向に沿って一体的に設けられている。
前記シリンダーSは、上下端部をエンドカバー29とハ
ウジング30とで構成され、この両部材の間には、紙製ま
たはアクリル製のパイプで構成されたシリンダーSの最
外壁部31がボルト等の挟持部材32により挟持されて構成
されている。この最外壁部31は、軽量化と防塵を目的と
して上記のように紙製またはアクリル製のパイプで構成
され、また着脱自在に取付けられている。
前記スプリング27は、プッシュロッド本体25の端部フ
ランジ33と、ハウジング30の側壁との間に介装されてプ
ッシュロッド22及びその本体25を常時収縮方向に附勢す
るように構成している。プッシュロッド本体25の外周側
にピストン24の圧力室26と並列にして配設され、プッシ
ュロッド本体25を常時ピストン24側に向けて附勢するよ
うになっている。
また、前記圧力室26は、第5図に示す油圧回路34に接
続され、この油圧回路34は、ピストン24の他端側に設け
られた圧力室26に続く給排口26aと油圧タンク35とを結
ぶ油圧供給路36に、油圧ポンプ37と、チェックバルブ38
と、アキュームレータ39及びソレノイドバルブ40とが介
設され、またソレノイドバルブ40と油圧タンク35とは、
油圧の戻し管41が配管されている。
なお、前記リンク20とプッシュロッド22の先端との連
結を、球面ブッシュを有する軸受部材23を用いたのは、
プッシュロッド22とブレーキレバー18との連結ピンの取
付け誤差及びライニング摩耗時のレバー位置の変化等に
起因する芯ズレがブレーキの作動不良や振動による液圧
シリンダーの油漏れ等に至らないようにするためであ
り、三次元に亘る誤差を吸収出来るように構成したもの
である。
次に、上記のような構成から成るこの考案の作用につ
いて説明する。
まず、圧力室26に油圧供給源から圧力が作用していな
い時には、スプリング27の弾性力によってプッシュロッ
ド22及びプッシュロッド本体25は、収縮状態にあり、こ
の時にはブレーキレバー18は、第4図の実線の状態にあ
ってブレーキディスク11の両側面をライニングパッド13
a,13bにより圧接挟持して駐車ブレーキがかかった状態
にある。即ち、この時の圧力室26に作用する油圧は、切
り換え操作されたソレノイドバルブ40を通って油圧タン
ク35に戻された状態にあり、アキュームレータ39からの
蓄圧された油圧は全く圧力室26に作用していない状態と
なっている。
従って、スプリング27の弾性力によってブレーキディ
スク11の両側面はライニングパッド13a,13bにより圧接
挟持された状態となっているのである。
次に、駐車ブレーキを解除する場合には、油圧回路34
のソレノイドバルブ40を操作してアキュームレータ39か
ら圧力室26に所定の圧力、即ちスプリング27の弾性力よ
りも高い圧力の油圧を供給すると、プッシュロッド本体
25及びプッシュロッド22は、スプリング27の弾性力に抗
して第4図において下方に突出し、プッシュロッド22の
先端と軸受部材23及びリンク20を介して連結されている
ブレーキレバー18は、一点鎖線のような状態に旋回し、
これと同時に、スプライン部17を介してスプライン軸16
を所定の方向に回転させる。
スプライン軸16が回転すると、その先端にネジ14を介
して螺嵌されているピストン15が後退し、ピストン15と
一体的に取付けられているライニングパッド13bを後退
させてブレーキディスク11の両側面を挟持している状態
を解除するのである。
なお、上記の実施例では、圧力室26に所定の圧力を作
用させた時に、駐車ブレーキを解除するようにしたが、
これに限定されず、スプライン軸16とピストン15とのネ
ジ14を右ネジにするか左ネジに構成することで、反対の
作動を行うことも可能である。
この考案は、上記のようにスプリング27の弾性力によ
り機械的にブレーキを効かせ、また油圧によりブレーキ
を解除するようにしてブレーキの信頼性を高めることが
出来るものである。
〔考案の効果〕
上述したようにこの考案は、ブレーキディスクの両側
面を圧着挟持する一対のライニングパッドを作動させる
旋回自在なブレーキレバーの先端部に連結されたプッシ
ュロッドを進退作動させるブレーキ作動装置であって、
筒状部の外周側に一端側から該筒状部の一方の開口を水
密的に塞ぐようにして摺動自在に嵌合するプッシュロッ
ド本体を設け、その筒状部の内側の空間部を圧力室に形
成し、前記プッシュロッド本体の一端側に前記プッシュ
ロッドを該プッシュロッド本体の摺動方向に沿って一体
的に設けると共に、前記プッシュロッド本体の外周側に
該プッシュロッド本体を常時筒状部側に附勢するスプリ
ングを前記筒状部の圧力室と並列となるように設け、前
記筒状部の他端側に給排口を設けて圧力室に圧油を給排
する油圧回路を接続し、前記プッシュロッドの一端をリ
ンクを介して前記ブレーキレバーの先端部に連結すると
共に、該プッシュロッドとリンクとを球面ブッシュを有
する軸受部材を介して連結したので、以下のような優れ
た効果を奏するものである。
即ち、圧力室とスプリングとを並設した構成にしたの
で、装置の長さを短くしてコンパクトにすることができ
る。
また、圧力室に油圧回路を接続し、油圧によりプッシ
ュロッド本体を介してプッシュロッドを進退作動するよ
うにしたので、全油圧式ブレーキシステムの車輛におい
て、その油圧システムを利用することができ、それによ
って、従来の空気圧により作動するようにした装置のよ
うに、エアコンプレッサー等の空圧設備を設ける必要が
ないため、コストダウンを図ることができる。
また、油圧とスプリングによりプッシュロッドを進退
させ、ライニングパッドの挟持と解除とを行うので、大
型の産業車輛に使用しても充分なパワーを得ることがで
きると共に信頼性も極めて高い。
また、圧力室を内側に有する筒状部とこの外周側に摺
動自在に嵌合するプッシュロッド本体と、このプッシュ
ロッド本体の外周側に設けたスプリングとから作動機構
を構成しているため、装置を簡素にし、かつ軽量化する
ことができる。
しかも、プッシュロッドの一端をリンクを介してブレ
ーキレバーの先端部に連結すると共に、そのプッシュロ
ッドとリンクとを球面ブッシュを有する軸受部材を介し
て連結したので、プッシュロッドとブレーキレバーとの
取付け誤差や、ライニング摩耗時のブレーキレバー位置
の変化等に起因する芯ズレを吸収することができ、それ
によって、ブレーキの作動不良や振動による圧力室から
の油漏れを有効に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案にかかるブレーキ作動装置を車輛に
取付けた状態を示す正面図、第2図は第1図のII−II矢
視側面図、第3図はブレーキ作動機構の平面図、第4図
はブレーキ作動機構の一部切欠した正面図、第5図は油
圧回路の説明図、第6図は従来のブレーキ作動装置の半
断面図、第7図は第6図の側面図である。 11…ブレーキディスク、13a,13b…ライニングパッド、1
8…ブレーキレバー、19…ピン、20…リンク、21…ブレ
ーキ作動機構、22…プッシュロッド、23…軸受部材、24
…ピストン(筒状部)、25…プッシュロッド本体、26…
圧力室、26a…給排口、27…スプリング、28…作動室、3
4…油圧回路、S…シリンダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキディスクの両側面を圧着挟持する
    一対のライニングパッドを作動させる旋回自在なブレー
    キレバーの先端部に連結されたプッシュロッドを進退作
    動させるブレーキ作動装置であって、筒状部の外周側に
    一端側から該筒状部の一方の開口を水密的に塞ぐように
    して摺動自在に嵌合するプッシュロッド本体を設け、そ
    の筒状部の内側の空間部を圧力室に形成し、前記プッシ
    ュロッド本体の一端側に前記プッシュロッドを該プッシ
    ュロッド本体の摺動方向に沿って一体的に設けると共
    に、前記プッシュロッド本体の外周側に該プッシュロッ
    ド本体を常時筒状部側に附勢するスプリングを前記筒状
    部の圧力室と並列となるように設け、前記筒状部の他端
    側に給排口を設けて圧力室に圧油を給排する油圧回路を
    接続し、前記プッシュロッドの一端をリンクを介して前
    記ブレーキレバーの先端部に連結すると共に、該プッシ
    ュロッドとリンクとを球面ブッシュを有する軸受部材を
    介して連結したことを特徴とするブレーキ作動装置。
JP1989091420U 1989-08-04 1989-08-04 ブレーキ作動装置 Expired - Lifetime JPH083723Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989091420U JPH083723Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 ブレーキ作動装置

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JP1989091420U JPH083723Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 ブレーキ作動装置

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Publication Number Publication Date
JPH0330629U JPH0330629U (ja) 1991-03-26
JPH083723Y2 true JPH083723Y2 (ja) 1996-01-31

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ID=31640904

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JP1989091420U Expired - Lifetime JPH083723Y2 (ja) 1989-08-04 1989-08-04 ブレーキ作動装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8127897B2 (en) * 2007-07-25 2012-03-06 Ausco Products, Inc. Caliper brake system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5882537U (ja) * 1981-11-30 1983-06-04 日野自動車株式会社 車両に使用されるディスク・ブレ−キ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0330629U (ja) 1991-03-26

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