JPH0835921A - 試料ブロック及びその自動検査装置 - Google Patents

試料ブロック及びその自動検査装置

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JPH0835921A
JPH0835921A JP6171312A JP17131294A JPH0835921A JP H0835921 A JPH0835921 A JP H0835921A JP 6171312 A JP6171312 A JP 6171312A JP 17131294 A JP17131294 A JP 17131294A JP H0835921 A JPH0835921 A JP H0835921A
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Application number
JP6171312A
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English (en)
Inventor
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
Hideo Yokota
秀夫 横田
Kenichi Kudo
謙一 工藤
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Kanagawa Academy of Science and Technology
Original Assignee
Kanagawa Academy of Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料と試料識別用マーカーを有する包埋材を
設け、膨大な量の試料の切削、観察を自動で高速に行
い、切削後に構築した立体像により任意の断面の観察を
行うことにより、短時間に大量の試料を装着、識別、観
察することを可能とし、データの信憑性及び信頼性と新
薬開発にかかる時間と労力を軽減し得る、試料ブロック
及びその自動検査装置を提供する。 【構成】 試験に用いる試料ブロックにおいて、試料1
02と、試料識別用マーカー103と、前記試料102
と試料識別用マーカー103とを関係付けて固定する3
次元成形体からなる包埋材104を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試験に用いる試料ブロ
ック、その自動検査装置及びその試料の検査方法に係
り、特に、薬品開発分野、化学物質開発分野における新
薬開発、化学物質開発時等の毒性試験の病理検査を自動
で行うための試料ブロック及びその自動検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、新薬開発時等の毒性検査での病理
検査を行う際には、薬物等を投与したマウス、ラット等
の実験動物から抽出した莫大な量の試料を、1つずつ人
手により切片を作製している。それらの切片を標本化
し、光学顕微鏡や電子顕微鏡等を用いて観察を行ってい
る。この観察により、試料の病変部や奇形の有無を判定
している。例えば、催奇形性試験の場合、胎児の外観を
肉眼で観察し、その後、胎児の予め決められた部位を切
断し、切断面を肉眼で観察する。更に、重要な部分につ
いてミクロトーム等を用いて切片を作製し、顕微鏡等に
よって観察している。この時の、膨大な量の試料の識別
は、試料をパラフィン等で包理する際に、試料ブロック
の台に番号を付けて識別している。また、ミクロトーム
等で切片を作製する際の試料の装着は、試料の向きを考
慮して人手により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らの観察法では、切片を作製して観察を行っていること
から、試料観察に時間がかかり、膨大な量の検査を行う
には多くの労力と時間が必要である。このため、新薬開
発には、多くの時間と経費が必要とされている。また、
膨大な量の試料を観察することから、試料の付け違いな
どが懸念され、実験データの信頼性が心配されている。
更に、切片を作製して観察を行っていることから、試料
装着時に試料の向きを考慮する必要がある。
【0004】現在では試料の取り付けを人手で行ってい
るために、初めに全体像を肉眼で観察し、取り付け方向
を考慮してから試料を装着している。このようにして装
着するには、時間と人手が必要であり、また装着者の技
量や試料の向きを間違えることによって、重要な知見を
見逃す恐れがある。以上のように毒性検査は人手による
切片作製、観察に基づいて行っていることから、試料調
整から切片作製、観察に至るまでに、多くの人手と時間
が必要である。
【0005】このことが、新薬開発に時間がかかる要因
となっており、更に、データ捏造等によるデータの信憑
性・信頼性が問題視されている。そこで、本発明は、上
記問題点を解決するために、試料と試料識別用マーカー
を有する包埋材を設け、膨大な量の試料の切削、観察を
自動で高速に行い、切削後に構築した立体像により任意
の断面の観察を行うことにより、短時間に大量の試料を
装着、識別、観察することを可能とし、データの信憑性
及び信頼性と新薬開発にかかる時間と労力を軽減し得
る、試料ブロック及びその自動検査装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)試験に用いる試料ブロックにおいて、試料と、試
料識別用マーカーと、前記試料と試料識別用マーカーと
を関係付けて固定する3次元成形体からなる包埋材を有
する。
【0007】(2)前記試料は毒性試験に用いる実験動
物である。 (3)前記試料識別用マーカーは長さ、形状及び又は色
情報を有する。 (4)前記試料識別用マーカーは前記包埋材の内部に位
置決めされる (5)前記試料識別用マーカーは前記包埋材の外面部に
設けられる。 (6)前記試料識別用マーカーは前記包埋される試料の
前部又は後部に配置される識別番号を有する。
【0008】(7)前記試料及び試料識別用マーカーを
連続して、複数個配置してなる。 (8)前記包埋材内部に試料を型取ったキャビティを有
し、このキャビティに前記試料を配置し、この試料の包
埋方向を規定してなる。 (9)試験に用いる試料ブロックは、試料と、試料識別
用マーカーと、前記試料と試料識別用マーカーとを関係
付けて固定する3次元成形体からなる包埋材を有する試
料ブロックエレメントを組み合わせた集合体からなる。
【0009】(10)試験に用いる試料ブロックの自動
検査装置において、試料識別用マーカーを有する3次元
成形体からなる包埋材を有する試料ブロックを連続して
供給し、搬送する装置と、搬送された試料ブロックを位
置決めし、この試料ブロックの断面を作製する装置と、
前記試料ブロックの断面情報を取り込み、記録する装置
と、記録した画像から立体像を構築する装置を具備す
る。
【0010】(11)前記試料ブロックを切削する時に
発生する試料の削り屑を集めて排出する装置を具備す
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、上記したように、試料と試料
識別用マーカーを有する包埋材を設けることにより、膨
大な量の試料の切削、観察を自動で高速に行い、切削後
に構築した立体像により任意の断面の観察を行うことに
より、短時間に大量の試料を装着、識別、観察すること
を可能とし、データの信頼性と新薬開発にかかる時間と
労力を軽減することができる。
【0012】また、得られた断面像を3次元像として構
築することにより、任意の断面を観察することが可能な
ことから、従来の肉眼で観察し、包理方向を決めた後、
指定の部分の断面観察、特定の部位の切片観察を行う3
行程を1つの工程で行うことが可能となる。更に、試料
ブロックを連続して自動的に装着することが可能なた
め、大量の試料を短時間で観察することが可能である。
【0013】また、包理時に試料の向きを規定すること
ができることから、試料の向きが一定となり、3次元又
は2次元での画像処理が容易になる。更に、試料包理時
に一定の長さの試料識別用マーカーを一緒に包理した
り、又は包理材の外面部に試料識別用マーカーを付し
て、情報取り込み時に試料識別用マーカーを同時に観察
することにより、試料の間違いを防ぐことや長さの校正
を行うことが可能となる。
【0014】この時、試料識別用マーカーを登録制に
し、書き換え不可能なレーザーディスク、VTRテー
プ、フィルム等のメディアに断面情報を記録することに
よって、データの捏造を防ぐことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の実施例を示す試料が包
埋された試料ブロックの自動検査装置の全体構成図であ
る。図に示すように、試料断面作製装置の試料ブロック
Sは、試料ブロックSの供給口である供給ガイド15に
供給され、搬送ガイド16に送られる。ここでは、モー
タ14の駆動により、ピニオン13と試料搬送用ラック
12を介して駆動される押し板11によって、試料ブロ
ックSが試料ステージ5側に順次搬送される。そして、
この際、押し板11が移動中に次の試料ブロックSが動
かないように試料クランプ機構19により試料を保持す
る。搬送された試料ブロックSは、試料ステージ5によ
り、試料切断用ナイフ1側に移動される。つまり、試料
ステージ5は、モータ10の駆動により、ピニオン9と
試料送り用ラック6を介して試料ステージ5を移動させ
る。この試料ステージ5は、支持板8に支持される支持
軸7によって保持されている。
【0016】試料ステージ5により移動した試料ブロッ
クSは、切削時に位置がずれるのを防ぐために、試料ク
ランプ機構4により固定される。固定した試料ブロック
Sは、スピンドルモータ3と、ナイフホルダー2に固定
された試料切断用ナイフ1で、試料ブロックSの先端面
が切削される。切削された試料ブロックSは、上記の工
程を繰り返し、試料ブロックSの断面を次々に作製して
いく。試料が全て切削されると、試料ステージ5は、搬
送ガイド16と同位置まで後退し、新たな試料ブロック
Sが装着される。切削を終了した試料ブロックSの残り
は、装着された新しい試料ブロックSに押されて、装置
外に排出される。
【0017】また、試料断面作製時に発生する切り屑
は、ブラシ18により、試料切断用ナイフ1から払い落
とされ、切り屑排出装置17(例えば、真空吸引、静電
吸引、重力等による排出装置)に回収される。更に、試
料ステージ5により移動した試料ブロックSは、その端
面が試料切断用ナイフ1によって切削されて、その断面
情報が、断面情報取り込み装置21を介して断面情報記
録装置(例えば、レーザーディスク、VTRテープ、フ
ィルム)22に取り込まれる。その断面情報は、後述す
るが、3次元像構築装置23によって適宜、3次元像と
してとらえることができ、また、表示装置24によって
表示することができる。
【0018】また、断面情報の取り込みについては、C
CDラインセンサ、CCDカメラ、レーザ光による走査
装置などを用いることができる。ここで、試料ブロック
Sの断面作製と、その断面情報の取り込みは同期をとっ
て行うために、断面情報取り込み装置21、スピンドル
モータ3、モータ10及びモータ14は制御装置20に
よって統括制御されるようになっている。
【0019】更に、試料ブロックSの搬送について説明
すると、試料ステージ5により試料ブロックSが移動
し、供給ガイド15に供給された試料ブロックSは、先
行している試料ブロックSが、押し板11によって押し
出され、押し板11が元の位置に復帰すると、供給され
た試料ブロックSが押し板11の位置にセットされる。
以上の工程を繰り返すことにより、試料ブロックSは装
置に連続して装着され、試料ブロックSの断面の観察が
自動的に行われる。
【0020】なお、上記実施例における試料ブロックの
自動検査装置においては、試料ブロックSの搬送経路や
試料断面作製装置の向きを限定するものではない。ま
た、試料ブロックSの設定の向きなども適宜変更するこ
とができる。以下、このような試料ブロックの自動検査
装置で用いられる試料ブロックについて説明する。
【0021】図2は本発明の第1実施例を示す試験に用
いる試料ブロックの斜視図である。この図において、1
01は矩形の試料ブロックであり、この試料ブロック1
01は、毒性試験に用いる実験動物等の試料102と試
料識別用マーカー103が包埋材104により関係付け
られて固定されている。ここでは、特に、試料102は
試料識別用マーカー103を同時に包埋するようにして
いる。また、試料102の包埋時に、包埋する試料識別
用マーカー103は、長さ、形状及び又は色による情報
を有している。この試料識別用マーカー103は試料1
02と同時に切削し、同時にその断面情報を取り込み、
断面情報記録装置22(図1参照)に記憶することがで
きる。また、3次元像構築装置23(図1参照)により
3次元像として捉えることができ、適宜表示装置24
(図1参照)に表示させることができる。なお、ここで
は、色としては、白黒も含み、表示装置に表示される白
黒画像の明暗も全て色情報として含まれるものとする。
【0022】ここで、試料識別用マーカー103は、一
定の長さ、形状及び又は色情報を有するマーカー要素1
03a,103b,103c,103d,103eを試
料102に関係付けて包埋材104により固定する。こ
こでは、試料識別用マーカー103は、切削による断面
情報を収集する場合、画像処理の基準や、矩形の試料ブ
ロック101の送りの精度の較正にも用いることができ
る。
【0023】また、マーカー要素103a,103b,
103c,103d,103eは、試料番号と、画像情
報の断面形状及び又は色による識別を行うために用いて
いる。更に、104a,104b,104c,104
d,104eは、切削枚数を示しており、ここでは、5
枚に切削された例を示している。
【0024】このように構成したので、まず、試料識別
用マーカー103を有する試料102の断面像が順次表
れ、その断面像が試料識別用マーカー103により特定
されて、断面情報取り込み装置21から取り込むことが
できる。図3は本発明の第2実施例を示す試験に用いる
試料ブロックの斜視図である。この図において、201
は円柱状の試料ブロックであり、この試料ブロック20
1は、毒性試験に用いる実験動物等の試料202と試料
識別用マーカー203が包埋材204により関係付けら
れて固定されている。ここでも、試料202は試料識別
用マーカー203を同時に包埋するようにしている。ま
た、試料202の包埋時に、包埋する試料識別用マーカ
ー203は、長さ、形状及び又は色による情報を有して
いる。
【0025】図4は本発明の第3実施例を示す試験に用
いる試料ブロックの斜視図である。この図において、3
01は円柱状の試料ブロックであり、複数の試料30
2,304をタンデムに配置している。また、試料30
2の後には識別番号No.を有する試料識別用マーカー
303が、試料304の後には識別番号No.を有する
試料識別用マーカー305が包埋材306により固定さ
れている。
【0026】なお、識別番号No.を有する試料識別用
マーカーは、上記実施例のように、それぞれの試料の後
ではなく、それぞれの試料の前に設けるようにしてもよ
い。このように構成したので、まず、試料302の端面
情報を順次収集した後に、試料識別用マーカー303の
情報を収集して、その試料302の識別番号により、そ
の試料302の特定を行うことができる。次いで、試料
304の端面情報を順次収集した後に、試料識別用マー
カー305の情報を収集して、その試料304の識別番
号により、その試料304の特定を行うことができる。
【0027】図5は本発明の第4実施例を示す試験に用
いる試料ブロックの斜視図である。この図において、4
01は矩形の試料ブロックであり、この試料ブロック4
01は、毒性試験に用いる実験動物等の試料402が包
埋材403により包埋されており、その包埋材403が
形成され、分割された外面部404,405,406,
407に、それぞれ試料識別用マーカー411,41
2,413,414を付与したものである。
【0028】なお、上記したように、それぞれ、試料識
別用マーカーを設ける代わりに、試料を着色された包埋
材で包埋することにより、試料識別用マーカーに変える
ようにしてもよい。図6は本発明の第5実施例を示す試
験に用いる試料ブロックの斜視図である。この図に示す
ように、試料識別用マーカーを有する試料ブロック50
1は、単独ではなく、複数同時に又は連続して包埋する
ことができる。すなわち、外面部に試料識別用マーカー
531を有する試料ブロック511、外面部に試料識別
用マーカー532を有する試料ブロック512、外面部
に試料識別用マーカー533を有する試料ブロック51
3、外面部に試料識別用マーカー534を有する試料ブ
ロック514、外面部に試料識別用マーカー535を有
する試料ブロック515、外面部に試料識別用マーカー
536を有する試料ブロック516、外面部に試料識別
用マーカー537を有する試料ブロック517、外面部
に試料識別用マーカー538を有する試料ブロック51
8を表側に設け、裏側には、同様に外面部に試料識別用
マーカー541〜548を有する試料ブロック521〜
528を設け、複数同時に又は連続して包埋するように
することができる。
【0029】図7は本発明の実施例を示す包埋治具によ
る試験に用いる試料ブロックの試料の包埋方法を示す図
であり、その試料の包埋方向の規定について説明する。 (1)まず、図7(a)に示すように、試料の形に合わ
せた雌型701により、試料の治具702を作製する。 (2)次に、図7(b)に示すように、その治具702
を包埋材601にセットして、治具702を型どった、
つまり、治具702の形状のキャビティ602を有する
試料識別用マーカー(図示なし)付きの包埋材601を
得る。
【0030】(3)次に、図7(c)に示すように、そ
の包埋材601のキャビティ602に試料603をセッ
トする。 このように構成することにより、試料603の包埋方向
が規定された、矩形の試料ブロック604を得ることが
できる。また、包埋時にキャビティと試料の間にキャビ
ティと異なる包埋材(充填材)を用いることも可能であ
る。
【0031】このようにして得られた試料ブロックは、
上記したように、試料603は試料識別用マーカーを有
する包埋材601と共に切断を行う。以上の工程によ
り、多数の試料の向きを同一方向に規定することができ
る。次に、本発明の実施例を示す試料の画像処理装置に
よる試料の任意断面の観察について図8を用いて説明す
る。
【0032】(1)まず、図8(a)に示すように、矩
形の試料ブロック801には試料802、試料識別用マ
ーカー803が包埋材804により包埋されている。こ
の際、試料802の向きは、規定されることはない。 (2)次に、図8(b)に示すように、矩形の試料ブロ
ック801を切断し、断面S1 から断面S9 を観察す
る。
【0033】(3)次に、切断された断面像情報は、図
1に示すように、断面情報取り込み装置21を介して断
面情報記録装置22に記憶し、3次元像構築装置23に
より、図8(c)に示すように、3次元像805として
再構築され、表示装置24に表示することができる。 (4)図には示さないが、再構築された像は、画像処理
装置内に全断面情報として有しているために、実際には
切削していない断面を観察することができる。
【0034】そこで、図8(d)に示すように、毒性検
査において、予め観察することが定められている断面8
06を、画像処理後に観察することにより、包埋時に試
料の向きを考慮することなく、包埋し、その後、観察を
行うことが可能である。なお、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変
形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)試料識別用マーカーを試料と関係付けて設けるこ
とにより、試料の検査における試料とそのデータを確実
に符合させることができ、検査の信憑性、信頼性を高め
ることができる。
【0036】(2)試料識別用マーカーの長さを基準と
して、切削切片の厚さや、立体像の長さの校正が可能で
あり、精度良い観察が可能である。 (3)試料識別用マーカーの形状を基準として、切削切
片の位置や、立体像のの校正が可能であり、精度良い観
察が可能である。 (4)試料識別用マーカーの色を基準として、試料の色
の較正を行うことができ、色情報の信頼性を高めること
ができる。
【0037】(5)試料識別用マーカーを登録制にし、
断面記録用メディアを書き換え不可能な形式にすること
により、データの捏造を防ぐことができる。 (6)断面情報をメディアに記録することにより、検査
終了後の資料の保存が容易である。 (7)切削終了後に画像処理により正常状態との判別を
行うことが可能であり、検査にかかる人手、時間を低減
することができる。
【0038】(8)自動検査装置における試料の自動装
着により、試料のセットにかかる時間と手間を少なくす
ることができる。 (9)試料の全断面を観察した後、構築した立体像を元
に実際には切断していない、任意の断面の観察を行うこ
とから、包理時に試料の方向を考慮しなくてすむために
時間と手間を軽減することができる。
【0039】(10)包埋時に包埋治具を用いることに
より、試料の位置を一定とし、3次元及び2次元での画
像処理を容易にする。 (11)実際には切断していない面の観察が可能なた
め、病変部等の詳細な観察が可能となり、特異部の検出
精度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す試料が包埋された試料ブ
ロックの自動検査装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す試験に用いる試料ブ
ロックの斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す試験に用いる試料ブ
ロックの斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す試験に用いる試料ブ
ロックの斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す試験に用いる試料ブ
ロックの斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す試験に用いる試料ブ
ロックの斜視図である。
【図7】本発明の実施例を示す包埋治具による試験に用
いる試料ブロックの試料の包埋方法を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す試料の画像処理装置によ
る試料の任意断面の観察方法の説明図である。
【符号の説明】
1 試料切断用ナイフ 2 ナイフホルダー 3 スピンドルモータ 4,19 試料クランプ機構 5 試料ステージ 6 試料送り用ラック 7 支持軸 8 支持板 9,13 ピニオン S 試料ブロック 10,14 モータ 11 押し板 12 試料搬送用ラック 15 供給ガイド 16 搬送ガイド 17 切り屑排出装置 18 ブラシ 20 制御装置 21 断面情報取り込み装置 22 断面情報記録装置 23 3次元像構築装置 24 表示装置 101,401,501,511,512,513,5
14,515,516,517,518,521〜52
8,604,801 矩形の試料ブロック 102,202,302,304,402,603,8
02 試料 103,203,303,305,411,412,4
13,414,531,532,533,534,53
5,536,537,538,541〜548,803
試料識別用マーカー 103a,103b,103c,103d,103e
マーカー要素 104,204,306,403,601,804
包埋材 201,301 円柱状の試料ブロック 404,405,406,407 外面部 602 キャビティ 701 雌型 702 治具 805 3次元像 806 断面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験に用いる試料ブロックにおいて、
    (a)試料と、(b)試料識別用マーカーと、(c)前
    記試料と試料識別用マーカーとを関係付けて固定する3
    次元成形体からなる包埋材を有することを特徴とする試
    料ブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の試料ブロックにおいて、
    前記試料は毒性試験に用いる実験動物である試料ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の試料ブロックにおいて、
    前記試料識別用マーカーは長さ、形状及び又は色情報を
    有する試料ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の試料ブロックにおいて、
    前記試料識別用マーカーは前記包埋材の内部に位置決め
    される試料ブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の試料ブロックにおいて、
    前記試料識別用マーカーは前記包埋材の外面部に設けら
    れる試料ブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の試料ブロックにおいて、
    前記試料識別用マーカーは前記包埋される試料の前部又
    は後部に配置される識別番号を有する試料ブロック。
  7. 【請求項7】 請求項1又は6記載の試料ブロックにお
    いて、前記試料及び試料識別用マーカーを連続して、複
    数個配置してなる試料ブロック。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の試料ブロックにおいて、
    前記包埋材内部に試料を型取ったキャビティを有し、該
    キャビティに前記試料を配置し、該試料の包埋方向を規
    定してなる試料ブロック。
  9. 【請求項9】 試験に用いる試料ブロックにおいて、
    (a)試料と、(b)試料識別用マーカーと、(c)前
    記試料と試料識別用マーカーとを関係付けて固定する3
    次元成形体からなる包埋材を有する試料ブロックエレメ
    ントを有し、(d)該試料ブロックエレメントを組み合
    わせた集合体からなる試料ブロック。
  10. 【請求項10】 試験に用いる試料ブロックの自動検査
    装置において、(a)試料識別用マーカーを有する3次
    元成形体からなる包埋材を有する試料ブロックを連続し
    て供給し、搬送する装置と、(b)搬送された試料ブロ
    ックを位置決めし、該試料ブロックの断面を作製する装
    置と、(c)前記試料ブロックの断面情報を取り込み、
    記録する装置と、(d)記録した画像から立体像を構築
    する装置を具備する試料ブロックの自動検査装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の試験に用いる試料ブ
    ロックの自動検査装置において、前記試料ブロックを切
    削する時に発生する試料の削り屑を集めて排出する装置
    を具備する試料ブロックの自動検査装置。
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