JP2015155873A - 検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法および検査用薄切標本の標識表示方法 - Google Patents

検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法および検査用薄切標本の標識表示方法 Download PDF

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勇 林
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孝 中島
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【課題】薄切処理においても採取元の情報を伝達できる検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法およびその標識表示方法の提供。【解決手段】検体4が包埋される検体ブロック1に、前記検体4の採取元を示す標識11が設定されたマーカ10を埋設しておき、前記検体ブロック1を薄切して薄切切片2を形成し、前記薄切切片2に露出する前記マーカ10の断面で前記標識11を読み取り可能とする。容器から取り出された状態の検体ブロック1および薄切切片2においても、採取元を示す標識11を読み取ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法および検査用薄切標本の標識表示方法に関し、病理検体の薄切標本などに利用できる。
従来、病理検体などの診断・検査には薄切標本が利用されている。
このような薄切標本は、一般に次のような手順で作成される。
先ず、病院や研究施設において、患者や他の生体から病理組織などの検査試料(検体)が採取される。採取された検体は、バイアルビン等の容器中で、ホルマリン等の固定液中に浸漬されて固定される。容器に収容された検体は、その状態で検査施設などに搬送され、複数段階の処理を経て薄切標本とされる。
検査施設では、検体を病理検体用カセット等の容器に移して、アルコールによる脱水、中間剤としてクロロホルムまたはキシレンによる透徹などの有機溶媒処理を行った後、パラフィン等に包埋し、検体ブロックを作成する。
さらに、ミクロトームにより検体ブロックを薄切し、得られた薄切切片をスライドガラス等に塗布つまり伸展状態で貼り付ける。さらに、スライドガラスに塗布された薄切切片に対して、脱パラフィン処理および染色処理を行い、カナダバルサムなどの封入剤を滴下後、カバーガラスで検体を覆って封入し、薄切標本とする。
このようにして作成された薄切標本は、顕微鏡かで観察され、病理医による病理診断あるいは研究者による研究に供与される。
このような薄切標本において、検体と、それを採取した患者や他の生体(採取元)との関連を維持することは、正確な診断・検査を行うために不可欠である。つまり、検体と採取元との関連が不確実であると、いわゆる検体の取り違えや、これに伴う誤診療などが生じる虞がある。このために、検体と採取元との関連を維持するために、厳重な管理が要望されている。
この要望に対応するべく、前述した薄切標本の作成手順において、検体と採取元との関連を維持するための情報を、標識として検体の容器等に表示することが行われている。
例えば、検体の採取元の名称や識別コードなどを、容器にペンで手書きすること、あるいはプリンタ印字ラベルを容器に貼付すること等が行われている。
容器に表示する標識は、最小限の名称あるいは識別コード等であればよく、これらの標識内容から管理台帳の記録を参照することで、検体に関する他の情報(採取日時や採取場所など)を取得することができる。一方、用途によっては、容器に表示する標識に、採取日時や採取場所などの他の情報を追加することもできる。
このような採取元を示す標識は、目視可能な標識による表示のほか、直接視認できないが機械読み取り可能な標識も利用される。
例えば、採取元の情報を、ICタグあるいはICチップに書き込み、このICタグなどを容器や検体ブロックに留置することが行われている(特許文献1参照)。
特開2007−147400号公報
前述した従来の薄切標本の作成手順では、容器に標識を適用することで、検体と採取元との関連を維持していた。しかし、従来の方式では、検体ブロックの作成から薄切切片の作成に至る工程において、一時的に検体と採取元との関連が確実に維持できない可能性がある。
図7において、代表的な薄切標本の作成手順として、「ホルマリン固定」処理S1、「カセットへの移し替え」処理S2、「脱水・透徹」処理S3、「パラフィン包埋」処理S4、「パラフィンブロック作成」処理S5、「ミクロトームによる薄切」処理S6、「スライドガラスへの薄切切片の塗布」処理S7、「脱パラフィン〜染色」処理S8、「封入〜標本完成」処理S9が順次行われる。
容器に標識を表示するだけの場合(ICタグ等を用いない場合)、検体と採取元との関連は流れF1のようになる。
すなわち、処理S1〜S5の間は、容器あるいはカセットに採取元を示す標識を表示することができる。また、処理S7〜S9の間は、スライドガラスに採取元を示す標識を表示することができる。
しかし、処理S6で薄切切片となっている状態では、その識別が非常に難しくなる。
さらに、続く処理S7においては、処理S5までで用いたカセットに表示された標識を作業者が読み取り、同じ標識が表示されたスライドガラスを選択し、あるいはスライドガラスに同じ標識を転記する等が必要であり、人為的なミスの可能性があった。
ICタグを用いる場合、検体と採取元との関連は流れF2のようになる。
すなわち、処理S1〜S3の間および処理S7〜S9の間は、それぞれ流れF1と同様に、容器、カセットまたはスライドガラスに採取元を示す標識を表示することができる。
さらに、処理S5(パラフィンブロック作成)の際に、検体ブロック中にICタグを留置しておけば、容器がない状態でも専用のリーダ等で読み取ることができ、採取元を示す標識として利用できる。
しかし、ICタグは電極や回路が金属材料であり、処理S6の薄切の際に、検体とともに薄切することはできない。このため、ICタグを用いた場合でも、薄切切片となる処理S6の状態では、採取元を示す標識が添付することができず、やはり検体と採取元との関連が失われる可能性がある。
さらに、続く処理S7における人為的なミスの可能性は、前述したICタグを用いない場合と同様である。
前述したように、従来の処理標本の作成手順では、ICタグを用いない場合およびICタグを用いる場合の何れにおいても、一連の作成手順の途中に標識を添付できない過程(とくに処理S6)部分があり、当該部分で検体と採取元との関連が失われる可能性があり、一連の作成手順における採取元情報の伝達が不完全なものにとどまっていた。
とくに、薄切処理における情報伝達が不完全であるために、一連の作成手順全体としての採取元情報の信頼性が確保できず、ICタグなどを用いたシステム化の有効性が認められつつも、普及が停滞していた。
このようなことから、薄切処理においても採取元の情報を伝達できる技術が要望されていた。
本発明の目的は、薄切処理においても採取元の情報を伝達できる検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法および検査用薄切標本の標識表示方法を提供することにある。
本発明の検査用薄切標本は、検体を包埋する検体ブロックと、前記検体ブロックに埋設されかつ前記検体の採取元を示す標識が前記検体ブロックの薄切方向と交差する方向に連続したマーカとを有することを特徴とする。
このような本発明では、従来通り検体ブロックを薄切することで、検体を含む薄切切片を得ることができる。この際、薄切切片には検体とともにマーカの一部も含まれ、薄切切片の表面にはマーカの断面が現れる。ここで、断面が検体の採取元を示す標識となるようにマーカを形成しておけば、検体ブロックの任意の部位で薄切された薄切切片の表面において、採取元を示す標識を読み取ることができる。
従って、本発明の検査用薄切標本によれば、薄切切片にも採取元を示す標識を添付することができ、薄切処理においても採取元の情報を伝達することができる。
本発明において、マーカは、その断面形状が標識として視認できるもの、あるいはその断面において標識として読み取り可能なものであればよく、薄切切片を得るために検体ブロックを薄切する方向と交差する方向に連続し、かつ断面に現れる標識がこの連続方向に同一または同一内容を読み取り可能なものであればよい。
[標識の内容]
本発明における標識としては、マーカで表示すべき採取元情報としては、採取元に関する情報であれば全て適用することができる。例えば、採取元の名称あるいは氏名、採取場所や施設名、採取日時などに関する文字情報が利用できる。
標識としては、前述した文字情報を暗号化あるいは符号化した識別コード等であってもよい。このような暗号化、符号化により標識を小型化することができ、標識を読み取って外部データベースと紐付けする等、システム化に好適である。
マーカで表示すべき採取元情報としては、採取元に関する情報であれば全て適用することができ、氏名あるいは名称、採取場所および採取日時などに関する文字情報、これらを暗号化あるいは符号化した識別コード等であってもよい。
[標識の形式]
本発明における標識の形式としては、作業者等が目視可能な標識であってもよく、機械読み取り可能な標識であってもよい。
目視可能な標識としては、マーカの断面に現れる文字、数字、記号、図形、絵柄、色彩あるいはこれらの組み合わせを用いることができる。
機械読み取り可能な標識としては、光学的な形状表示、電磁気的な形状表示、電磁気的な情報記録などが利用できる。
光学的な形状表示としては、例えば一次元あるいは二次元バーコード等が利用でき、前述した目視可能な標識の光学読み取り(OCR等)も含む。これらは、一般的なプリンタで印字可能であるが、三次元プリンタを用いることで、同じバーコードが所定方向に連続するブロック状のマーカを形成することができる。
電磁気的な形状表示としては、例えば磁性インクなどを用いてプリントすることで、前述した光学的な形状表示と同様にマーカとして形成することができる。
電磁気的な情報記録としては、例えばマーカ中に記録媒体粉末を分散させておき、その断面方向(薄切方向)に文字情報などを記録させておくこと等が利用でき、薄切切片に現れた断面を読み取りヘッドで走査することで、記録された文字情報を読み取ることができる。
さらに、標識としては、機械的な読み取りなども利用できる。例えば、マーカの連続方向に延びる空洞などでバーコードを形成しておけば、光学的な読み取りの他、機械的接触により凹凸を識別して読み取ることができる。
このように、本発明のマーカに設定する標識の形式としては、光学的、電磁気的な表示のほか、光学的、電磁気的あるいは機械的に読み取り可能なもの等が利用でき、標識として視認または読み取り可能であれば他の形式も利用することができる。
[検体ブロックの素材]
本発明において、検体ブロックの素材としては、既存の包埋材を利用することができる。
例えば、汎用されるパラフィンやセロイジンのほか、エポキシ樹脂、凍結切片用包埋材などが利用できる。
[マーカの素材]
本発明において、マーカの素材としては、アガロース(寒天)など、主にデンプン質のゲル状の物質などが利用できる。さらに、自然素材に限らず、同等の特性(検体および検体ブロックの材料に影響せず、かつ薄切が可能)であれば、合成樹脂材料あるいはバイオポリマー等であってもよく、有機物に限らず、無機物であってもよい。
このようなマーカは、予めブロック状に形成された別部材を検体ブロックの作成場所に配置しておき、検体とともに包埋することで、検体ブロックに埋設することができる。
また、検体ブロックの内部で三次元プリンタによりブロック状に形成し、これを検体とともに包埋してもよい。
本発明において、マーカは、別部材を検体ブロックに埋設するものの他、検体ブロックの材料の一部を、外部刺激により改変あるいは変性させ、これをマーカとしてもよい。
例えば、検体ブロックの材料の一部を着色、染色または変色させることで、目視あるいは光学的に読み取り可能なマーカを形成することができる。
このようなマーカの形成には、化学的な処理(酸化還元を含む化学的な発色)、光学的な処理(紫外線硬化など)、熱的あるいは機械的な処理(予め分散させておいたマイクロカプセルを割って発色させるなど)、電磁気的な処理(予め分散させておいた液晶材料の発色、蛍光材料の励起による発光など)を利用することができる。
本発明の検査用薄切標本において、前記マーカは、一定の断面形状が連続する部材であり、前記断面形状には認識可能な標識が表示され、前記検体ブロックの作成時に前記検体とともに包埋されることが望ましい。
このような標識としては、文字、数字、記号、図形、絵柄、色彩あるいはこれらの組み合わせが好適である。
このような本発明では、薄切切片に現れる標識を、作業者が目視で認識することができる。このため、検体ブロックの作成ないし薄切切片の塗布の過程で、誤認による取り違えなどが生じかけても、直ちに作業者が誤認等を把握して対策を行うことができる。
また、標識を含むマーカを事前に作成しておくことができ、検体とともにマーカを包埋することで検体ブロックの作成を簡単に行うことができる。
本発明において、標識は、採取元を示す略号であることが望ましい。このような略号としては、例えば2〜3桁程度の数字や文字列が好適である。
このような本発明では、例えば採取元の名称のフルネーム表示に比べて、標識を簡素化することができ、標識が設定されるマーカをコンパクト化することができる。
本発明において、マーカは、一定の断面が連続する部材であり、断面には機器類を用いて読み取り可能な標識が形成されていることが望ましい。
このような本発明では、標識が機器類を用いて読み取り可能であるため、コンピュータシステムとの連携が容易である。そして、検体を採取した段階で採取元情報をコンピュータシステムに登録し、その後の各処理の進行管理等を行うことができる。また、採取元情報は専らコンピュータシステムに記録し、登録した採取元情報を示す識別コード(略号)を標識としてマーカに設定することにより、マーカの記録サイズを最小限(例えば文字一つなど)にすることもできる。
本発明の検査用薄切標本において、さらに、前記マーカの連続方向に変化する補助マーカを有することが望ましい。
このような補助マーカとしては、例えばテーパ状ブロックや段差状ブロックが利用できる。テーパ状ブロックは、薄切位置が変化することで、断面サイズが変化するため、アナログ表示として用いることができる。また、段差状ブロックであれば、深さ区間ごとのディジタル表示とすることができる。
このような補助マーカを用いることで、同じ検体ブロックから複数の薄切切片を切り出す場合でも、その薄切位置を補助マーカで識別することができる。この場合でも、前述したマーカによって、採取元を示す標識は常に一定に得られる。
本発明の検査用薄切標本の作成方法は、検体の採取元を示す標識が連続するマーカを形成しておき、前記マーカと前記検体とを包埋材で包埋して検体ブロックとするとともに、包埋を行う際には前記マーカの連続方向を前記検体ブロックの薄切方向と交差する方向に配置しておくことを特徴とする。
このような本発明では、得られた検体ブロックをマーカの連続する方向と交差方向に薄切することで、薄切切片の表面のマーカの断面に標識が現れ、検体の採取元を読み取ることができる。これにより、前述した本発明の検査用薄切標本を作成することができ、先に検査用薄切標本について述べた通りの作用効果を得ることができる。
本発明の検査用薄切標本の標識表示方法は、検体を包埋する検体ブロックと、前記検体ブロックに埋設されかつ前記検体の採取元を示す標識が前記検体ブロックの薄切方向と交差する方向に連続したマーカとを有する検査用薄切標本を用い、前記検体を採取した段階で採取元情報とその識別コードをコンピュータシステムに登録しておき、前記識別コードを前記標識として前記マーカに設定しておくことが好ましい。
このような本発明では、前述した本発明の検査用薄切標本を用いることで、先に検査用薄切標本について述べた通りの作用効果を得ることができる。さらに、薄切切片に現れる標識から識別コードを読み取り、この識別コードでコンピュータシステムを参照することで、薄切切片とされた検体の採取元情報を随時読み出して表示することができる。従って、検査の際の取り違え等を確実に防止することができる。
本発明の検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法および検査用薄切標本の標識表示方法によれば、薄切切片にも採取元を示す標識を添付することができ、薄切処理においても採取元の情報を伝達することができる。
本発明の一実施形態の薄切標本の作成手順を示すブロック図。 前記実施形態の検体ブロックを示す模式的な斜視図。 前記実施形態の薄切切片を示す模式的な斜視図。 前記実施形態の検体ブロックの作成手順を示す模式図。 前記実施形態のマーカおよびその変形例を示す平面図。 前記実施形態の補助マーカおよびその変形例を示す平面図。 従来の薄切標本の作成手順を示すブロック図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態では、従来と同様な薄切標本の作成手順(図7の処理S1から処理S9参照)により、検体から検査用薄切標本を作成する。
この際、図1の「パラフィン包埋」処理S4ないし「パラフィンブロック作成」処理S5により、図2に示す検体ブロック1を作成する。
さらに、図1における「ミクロトームによる薄切」処理S6により、検体ブロック1の薄切を行い、図3に示す薄切切片2を形成する。
薄切切片2は、図1における「スライドガラスへの薄切切片の塗布」処理S7により、スライドガラス3の表面に塗布される。
これらの検体ブロック1および薄切切片2には、本発明に基づくマーカ10が設置され、このマーカ10に設定された標識11によって、処理S4〜S6の間の採取元情報の伝達が行われる。
以下、検体ブロック1および薄切切片2における、マーカ10および標識11について、詳細に説明する。
図2において、検体ブロック1は、内部に検体4、マーカ10、補助マーカ20を有し、これらはパラフィン等の包埋材5で一括して包埋されている。
検体4は、検査対象の生体等の組織標本であり、患者あるいは他の生物から採取された病理検体である。
マーカ10は、アガロース等の材料で形成されたブロック状の部材であり、薄切方向つまり薄切切片2が展開する方向と交差する方向(図2の鉛直方向)に連続している。
マーカ10は、その上面から底面まで連続して同一の断面形状とされ、この断面形状には標識11が形成される。従って、マーカ10をその連続方向の任意位置で切断した際には、その断面に常に同じ標識11が現れる。
検体ブロック1は、カセット6に保持されていてもよい。カセット6には、標識11とは別に、採取元情報が表示されていてもよい(図示省略)。
マーカ10に設定される標識11としては、採取元を示す各種の形式を利用することができる。
本実施形態では、図5(A)に示すように、マーカ10の標識11として、二次元バーコード12が形成されている。二次元バーコード12は、外部の光学式のバーコードリーダで読み取り可能である。
補助マーカ20は、マーカ10と同様な材料で形成されたブロック状の部材であり、薄切方向つまり薄切切片2が展開する方向と交差する方向(図2の鉛直方向)に連続している。
補助マーカ20は、図6(A)に示すように、その底面から上面に向けて幅が小さくなるテーパ状のブロックであり、補助マーカ20をその連続方向の任意位置で切断した際には、その断面形状は底面からの高さつまり薄切位置に応じてサイズが変化する。従って、この高さによって変化する断面形状により、補助標識21が形成される。
図3において、薄切切片2は、図2の検体ブロック1を、所定の薄切位置(高さ)において、厚さ3μm程度に薄切して形成される。
薄切切片2の表面には、検体4、マーカ10、補助マーカ20のそれぞれの断面が露出する。この際、マーカ10の断面が前述した常に同一の標識11となり、補助マーカ20の断面が前述した薄切位置に応じた補助標識21となる。
本実施形態の検体ブロック1は、前述のように、図1の「パラフィン包埋」処理S4、ないし「パラフィンブロック作成」処理S5により、作成される。その具体的な手順は次のようなものである。
先ず、図4(A)に示すように、検体ブロック作成用の包埋トレイ9の底面に、先ず溶融した包埋材5を少量注ぎ、薄く張っておく。続いて、薄く張った包埋材5で支えるように、包埋トレイ9の底面に、検体4、マーカ10、補助マーカ20を配置してゆく。
次に、図4(B)に示すように、包埋トレイ9内に溶融させた包埋材5を追加注入し、検体4、マーカ10、補助マーカ20を包埋してゆく(図1の「パラフィン包埋」処理S4)。
続いて、図4(C)に示すように、包埋材5が固化したら、包埋トレイ9から取り出す。これにより、検体4、マーカ10、補助マーカ20が包埋材5で包埋された検体ブロック1が作成される(図1の「パラフィンブロック作成」処理S5)。
このような本実施形態によれば、図1に示す従来通りの作成手順により、図2に示す検体ブロック1を薄切することで、図3に示す薄切切片2を得ることができる。得られた薄切切片2には、検体4とともにマーカ10および補助マーカ20の一部も含まれる。そして、薄切切片2の表面には、マーカ10の断面が標識11として現れ、補助マーカ20の断面が補助標識21として現れる。
マーカ10は、図5(A)に示すように二次元バーコード12が連続形成され、薄切切片2の表面に露出するマーカ10の断面にも、二次元バーコード12が現れるように形成されている。従って、検体ブロック1の任意の部位で薄切された薄切切片2の表面において、採取元を示す標識11として読み取ることができる。そして、薄切切片2にも採取元を示す標識11を添付することができ、薄切処理においても採取元の情報を識別することができる。
本実施形態では、標識11として二次元バーコード12を用いたため、標識11に数桁の文字程度ではない、相当なデータ量の採取元の情報を記録することができる。このため、薄切切片2のそれぞれにおいて、名称、採取場所、採取日時などの多岐にわたる採取元の情報を直接読み出すことができる。
特に、薄切切片2の二次元バーコード12は、ローカルなバーコードリーダだけで読み出すことができ、管理台帳等を格納する外部のコンピュータシステム等に接続する必要がないため、ネットワークが遮断された状態でも読み出し機能を維持することができる。
本実施形態では、さらに、マーカ10とともに補助マーカ20を設置し、マーカ10の標識11がマーカ10の連続方向に変化しないのに対し、補助マーカ20の断面形状をマーカ10の連続方向に変化させて補助標識21とした。
このような補助マーカ20を用いることで、同じ検体ブロック1から複数の薄切切片2を切り出す場合でも、その薄切位置を補助マーカ20で識別することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態において、マーカ10に設定する標識11として二次元バーコード12を形成する際には、マーカ10の材料を着色すること等、既存の適宜な手段が利用できる。例えば、マーカ10の材質と同質だが異なる色彩の材料を、二次元バーコード12の断面形状の連続材として形成しておき、マーカ10の材質で包埋してもよい。
前述した実施形態では、マーカ10の標識11として、図5(A)に示す二次元バーコード12を用いた。
しかし、本発明のマーカ10の標識11としては、他の形式も利用することができる。
図5(B)に示すように、文字および数字を表すマーカ10用の連続材13を形成しておき、標識11の略号となる例えば2桁(ここでは「A2」)を選択し、これらを包埋してマーカ10を形成してもよい。
なお、図5(B)のように、標識11として文字や数字を用いる場合、採取元を示す略号、例えば2〜3桁程度の数字や文字列とすることが好ましい。このような略号とすることで、例えば採取元の名称のフルネーム表示に比べて、標識を簡素化することができ、標識11が設定されるマーカ10をコンパクト化することができる。
図5(C)に示すように、単純な柱状の連続材14を4桁の各位置に配置するまたはしないことにより、2進数4ビットの標識11を有するマーカ10を形成してもよい。
図5(D)に示すように、外部から電磁気的に読み取り可能な柱状の連続材15を複数桁配置しておき、各連続材15に文字や数字を記録することで、マーカ10に標識11を形成してもよい。
前述した実施形態では、補助マーカ20として、図6(A)に示すテーパ状のブロック22を用い、薄切位置に応じた断面サイズの変化を補助標識21として用いた。
しかし、本発明の補助マーカ20の補助標識21としては、他の形式も利用することができる。
図6(B)に示すように、略テーパ状だが段差状のブロック23を用いてもよく、この場合でも、薄切位置に応じた断面サイズの段階的な変化を、補助標識21として用いることができる。
図6(C)に示すように、補助マーカ20を直方体ブロックとし、その上面から下向きに深さが異なる複数の孔24を形成してもよい。この場合でも、薄切位置に応じて断面形状に現れる孔24の数が異なり、高さに応じた段階的な変化として読み取ることができ、これを補助標識21とすることができる。
図6(D)に示すように、補助マーカ20を直方体ブロックとし、これを高さ方向に複数の区画に分け、各区画にそれぞれ異なる文字または数字25を設定してもよい。文字または数字25は、連続材の埋設による目視可能なものであってもよく、紫外線を照射した際に現れる模様によってもよく、銀粒子など金属を混合したり、あるいは電磁気的な記録を可能とする物質等であってもよい。この場合でも、薄切位置に応じて断面形状に現れる文字または数字25を、補助標識21として用いることができる。
なお、前述した実施形態では、マーカ10とともに補助マーカ20を設置したが、補助マーカ20は本発明に必須ではない。
従って、本発明においては、補助マーカ20を適宜省略し、検体ブロック1に検体4とマーカ10だけを包埋してもよい。
前述した実施形態では、マーカ10の標識11として二次元バーコード12を用い、記録できるデータ量を大きくとって採取元情報を直接読み出せるようにした。
これに対し、本発明の他の実施形態としては、採取元情報を専ら外部のコンピュータシステムに記録し、識別コードで紐付けしておき、この識別コードを利用して、外部のコンピュータシステムから、随時採取元情報を参照するようにしてもよい。
このような他の実施形態において、全体の処理手順(図1参照)、検体ブロック1の構成(図2参照)およびその作成手順(図4参照)、薄切切片2の構成(図3参照)は、前述した実施形態と同様である。
一方、マーカ10に設定される標識11として、本実施形態では、登録した採取元情報を示す識別コード(略号)を設定するものとし、マーカ10の標識11としての記録サイズを最小限(例えば文字一つなど)にする。
このような記録サイズの小さな標識11としては、前述した図5(B)の輪郭が文字となる連続材13、図5(C)の柱状の連続材14によるビット表示などを適宜用いることができる。
このような本実施形態では、標識11を機器類により読み取り、コンピュータシステムと連携させる。
例えば、図1の流れP2に示すように、処理S1において、検体を採取した段階で採取元情報(名称、採取場所、採取日時)を、識別コードとともに、外部のコンピュータシステムに登録しておく。
これにより、その後の各処理S2〜S9においては、識別コードに基づいて、外部のコンピュータシステムに記録された採取元情報を、随時参照することができる。また、この識別コードにより各処理S1〜S9の進行管理等を行うことができる。
この際、処理S1〜S3および処理S7〜S9においては、容器あるいはカセットあるいはスライドガラスに表示された標識を参照することもできる。
一方、処理S4〜S6において、従来であれば検体ブロックおよび薄切切片に標識がなかったため、識別は専ら作業者に依存していた。しかし、本実施形態では、検体ブロック1および薄切切片2にマーカ10により標識11が形成されるため、この標識11に基づいて採取元情報を取得し、検体を特定することができ、作業者の誤認などを避けることができる。
このように、本発明の他の実施形態においても、前述した実施形態と同様な標識11の機能が得られるとともに、外部のコンピュータシステムとの連携により、マーカ10のコンパクト化を図ることができる。
本発明は、検査用薄切標本、検査用薄切標本の作成方法および検査用薄切標本の標識表示方法に関し、病理検体の薄切標本などに利用できる。
1…検体ブロック
2…薄切切片
3…スライドガラス
4…検体
5…包埋材
6…カセット
9…包埋トレイ
10…マーカ
11…標識
12…二次元バーコード
13,14,15…連続材
20…補助マーカ
21…補助標識
22,23…ブロック
24…孔
25…数字

Claims (5)

  1. 検体を包埋する検体ブロックと、前記検体ブロックに埋設されかつ前記検体の採取元を示す標識が前記検体ブロックの薄切方向と交差する方向に連続したマーカとを有することを特徴とする検査用薄切標本。
  2. 請求項1に記載の検査用薄切標本において、
    前記マーカは、一定の断面形状が連続する部材であり、前記断面形状には認識可能な標識が表示され、前記検体ブロックの作成時に前記検体とともに包埋されることを特徴とする検査用薄切標本。
  3. 請求項1または請求項2に記載の検査用薄切標本において、
    さらに、前記マーカの連続方向に変化する補助マーカを有することを特徴とする検査用薄切標本。
  4. 検体の採取元を示す標識が連続するマーカを形成しておき、前記マーカと前記検体とを包埋材で包埋して検体ブロックとするとともに、包埋を行う際には前記マーカの連続方向を前記検体ブロックの薄切方向と交差する方向に配置しておくことを特徴とする検査用薄切標本の作成方法。
  5. 検体を包埋する検体ブロックと、前記検体ブロックに埋設されかつ前記検体の採取元を示す標識が前記検体ブロックの薄切方向と交差する方向に連続したマーカとを有する検査用薄切標本を用い、
    前記検体を採取した段階で採取元情報とその識別コードをコンピュータシステムに登録しておき、前記識別コードを前記標識として前記マーカに設定しておくことを特徴とする検査用薄切標本の標識表示方法。
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