JP6369077B2 - スライス検体用の識別マーク体、病理検査用検体、スライス検体の製造方法、および病理検査方法 - Google Patents

スライス検体用の識別マーク体、病理検査用検体、スライス検体の製造方法、および病理検査方法 Download PDF

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本発明は、病理検査において、患者の検体の取り違えの虞を低減するための技術に関する。
以前より、病院においては、患者から採取した検体を用いた病理検査が行われている。患者から採取した検体を、病理検査で使用する病理検査用検体とするためには複数の工程がある。通常、検体を容器に保管し、さらに別の容器において、パラフィンに検体を包埋し、固まったパラフィンブロックである病理検査用検体をスライスし、得られた切片状となったスライス検体を得る。この切片状のスライス検体をスライドグラス等に載せて顕微鏡にて確認することにより病理検査を行う。
病理検査においては、検体の容器から容器への移し替えや、検査時における検体の移動の際、人為的な取り違えが生じることがある。この取り違えを防止するため、様々な施策が採られている。その一つとして、検体を収容した容器等にバーコードやICタグを取り付けて管理することも行われている(特許文献1参照)。
特開2013−72693号公報
しかしながら、上記従来の技術では、スライス検体作成の工程中、検体をパラフィンで包埋する工程と、包埋された検体から切片を切り出しスライス検体とする工程は、保存容器等から検体を取り出して実施されるため、取り違え事故が起こることが多い。その結果、検体とスライス検体では患者が異なっている状況となり、病理検査結果に影響を及ぼしている。
そこで、本発明は、病理検査において、患者の検体の取り違えの虞を低減することが可能なスライス検体用の識別マーク体、病理検査用検体、スライス検体の製造方法、および病理検査方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有することを特徴とするスライス検体用の識別マーク体を提供する。
本発明第1の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体が、目視により所定の情報を識別可能な識別面と識別面と交差する方向に高さを有し、高さの方向においては、識別面の所定の情報と同一の情報として識別できる箇所(例えば、識別面の形状と同一形状を有する箇所)があるので、包埋工程において、検体とともにパラフィン内に包埋することにより、固化およびスライスして得られるスライス検体においても、識別情報が視認可能な状態で残ることになり、取り違えの虞を低減することが可能となる。なお、「同一形状」とは、完全な同一であることを要さない。目視により、他の識別マーク体と異なることができる程度の同一性を有していればよい。
また、本発明第2の態様では、本発明第1の態様のスライス検体用の識別マーク体が、複数の本体部、および前記複数の本体部の間を連結する連結部を有することを特徴とする。本発明第2の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体が、複数の本体部、本体部の間を連結する連結部を有するので、識別情報を表現した数字や文字等が複数の部分に分かれている場合であっても、その識別性を損なうことなく、各パラフィン内に包埋に存在させ、固化させることが可能となる。
また、本発明第3の態様では、本発明第2の態様のスライス検体用の識別マーク体が、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であることを特徴とする。本発明第3の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体が、本体部と連結部の識別面と交差する方向の高さが同一であるので、識別情報を表現した数字や文字等が複数の部分に分かれている場合であっても、その識別性を損なうことなく、各パラフィン内に包埋に存在させ、固化させ、各スライス検体に存在させることが可能となる。
また、本発明第4の態様では、本発明第2または第3の態様の識別マーク体が、前記本体部が一文字の数字であって、前記識別マーク体は、二桁以上の数字を表現していることを特徴とする。本発明第4の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体の本体部が数字であって、識別マーク体が二桁以上の数字を表現しているので、100個の異なる識別情報を表現することができ、取り違えの虞のある、一度に扱う検体数を十分に賄うことが可能となる。
また、本発明第5の態様では、目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有するスライス検体用の識別マーク体が、全体として連続する枠に、接続部を介して複数接続されており、接続された一の識別マーク体が他の識別マーク体と識別可能に形成されていることを特徴とするスライス検体用の識別マーク体セットを提供する。
本発明第5の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体セットが、全体として連続する枠に、スライス検体用の識別マーク体が接続部を介して複数接続され、接続された一の識別マーク体が他の識別マーク体と識別可能に形成されているので、包埋工程の際、その識別マーク体セットを一つ用意しておけば、簡易な作業で順次接続部から分離して各識別マーク体を用いることが可能となる。
また、本発明第6の態様では、患者から採取された検体と、目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有するスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないようにパラフィン内に包埋してなることを特徴とする病理検査用検体を提供する。本発明第6の態様によれば、病理検査用検体が、患者から採取された検体と、識別マーク体を、所定の面から見て互いに重ならないようにパラフィン内に包埋してなるので、所定の面から見た際に、検体とともに識別マーク体を確認することができ、その検体を他の検体から識別することが可能となる。
また、本発明第7の態様では、目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有するスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋する工程と、前記パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得る工程と、前記病理検査用検体を前記識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得る工程と、を有することを特徴とするスライス検体の製造方法を提供する。なお、「識別面と平行」とは、完全な平行であることを要さない。スライサーの機械精度の関係で完全に平行にスライスすることはむしろ難しい。ここでは、識別面が目視により識別可能な程度に各スライス検体に識別マーク体の一部が含まれる程度の平行性を意味する。
本発明第7の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋し、パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得て、病理検査用検体を識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得るようにしたので、スライス検体を得る過程において、患者の検体の取り違えの虞を低減することが可能となる。
また、本発明第8の態様では、目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有するスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋する工程と、前記パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得る工程と、前記病理検査用検体を前記識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得る工程と、患者を識別可能な情報が記録されたコードが付加されたスライドグラス上に前記スライス検体を載置する工程と、前記スライドグラス上のスライス検体を用いて検査を行う検査工程と、前記スライドグラスに付加されたコードに記録された情報を基に、前記検査工程により得られる検査結果と、患者を対応付けて記録する工程と、を有することを特徴とする病理検査方法を提供する。なお、「識別面と平行」とは、本発明第7の態様と同様、完全な平行であることを要さず、識別面が目視により識別可能な程度に各スライス検体に識別マーク体の一部が含まれる程度の平行性を意味する。
本発明第8の態様によれば、スライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋し、パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得て、病理検査用検体を識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得て、患者を識別可能な情報が記録されたコードが付加されたスライドグラス上にスライス検体を載置し、スライドグラス上のスライス検体を用いて検査を行い、スライドグラスに付加されたコードに記録された情報を基に、検査工程により得られる検査結果と患者を対応付けて記録するようにしたので、病理検査において、患者の検体の取り違えの虞を低減することが可能となる。
本発明によれば、病理検査において、患者の検体の取り違えの虞を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るスライス検体用の識別マーク体セットの概略構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るスライス検体用の識別マーク体セットの部分拡大図である。 スライス検体用の識別マーク体セットから分離した一つの識別マーク体を示す図である。 スライス検体の製造方法の概略を示すフローチャートである。 スライス検体用の識別マーク体を用いた包埋工程を示す図である。 病理検査用検体PBからスライス検体SHを得てスライドグラスに載置するまでの様子を示す図である。 スライス検体用の識別マーク体のバリエーションを示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<スライス検体用の識別マーク体セット>
図1は、本発明の一実施形態に係るスライス検体用の識別マーク体セットの概略構成を示す平面図である。図1に示すように、本実施形態に係る(スライス検体用の)識別マーク体セットは、「00」〜「99」の100個の(スライス検体用の)識別マーク体1が、横枠、縦枠に接続されることにより形成されている。識別マーク体および横枠、縦枠はプラスチックまたはゴムで一体成形されている。後述するように、各識別マーク体1は、構成する各数字間を連結する連結部を有し、横枠または縦枠に接続部を介して接続されているが、図1は、全体の配置関係を示すものであるため、連結部および接続部を省略している。
<識別マーク体>
図2は、図1に示した識別マーク体セットの部分拡大図である。図2においては、図1において破線状の楕円で囲んだ「00」「01」「02」「10」「11」「12」の6個の識別マーク体1に対応する部分を示している。ここでは、「10」を示す識別マーク体1を例にとって詳細を説明する。本実施形態に係る識別マーク体1は、識別情報を表現した識別マークそのものを示す2つの本体部1a(図2の例では、十の位を示す「1」)、本体部1b(図2の例では、一の位を示す「0」)と、本体部1aと本体部1bを連結する連結部1cにより構成されている。
(スライス検体用の)識別マーク体セット10は、複数の横枠3a〜3h、縦枠4a〜4fを有し、各識別マーク体1は、横枠3a〜3hのうち、上下に位置する2つの横枠に接続部2a、2bを介して接続されている。「10」を示す識別マーク体1の場合、図2に示すように、「1」を示す本体部1aが接続部2aにより横枠3bに接続され、「0」を示す本体部1bが接続部2bにより横枠3cに接続されている。
図1、図2はいずれも識別マーク体1の識別面から見た平面図となっている。ここで、識別マーク体1の識別面とは、立体である識別マーク体1が有する面のうち、識別情報を認識可能な面を意味する。例えば、図2の例では、「10」等二桁の数字を認識可能な面が識別面である。後述するように、本実施形態においては、識別マーク体1は、所定の高さを持っているが、全ての部分において高さは同一である。したがって、側面から見た場合は、識別マーク体1が何を表現しているのか認識することができない。
図3は、「10」を示す識別マーク体1のみを、識別マーク体セット10の横枠3b、3cから切り離した状態を示している。図3においては、接続部2a、2bを識別マーク体1側に残した状態を示している。図3(a)は、識別マーク体1の斜視図、図3(b)は、図3(a)におけるA−A線に対応する側面図である。
図3(a)(b)に示すように、識別マーク体1の「1」を示す本体部1a、「0」を示す本体部1b、本体部1aと本体部1bを連結する連結部1cは、高さ方向(厚み方向、図3(b)における上下方向)の高さが全て同一であり、その高さ(厚み)はHとなっている。高さHは、検体の大きさ、包埋容器の深さに合わせて設定されるが、通常5mm程度となっている。なお、図3においては、図示の都合上、平面方向と高さ方向の比率は現実とは異なったものとなっている。接続部2aは、横枠3bと接続されていた部分であり、接続部2bは、横枠3cと接続されていた部分である。
また、本実施形態の識別マーク体1においては、図3(a)(b)に示すように、本体部1a、1bの全ての断面形状が、高さ方向の上端(図3(b)における上端)から下端(図3(b)における下端)まで、識別面における形状と同一となるように形成されているが、一部の断面が識別面における形状と同一であって、その他は異なるように形成されていてもよい。図3(a)(b)に示すように、全ての断面形状が識別面における形状と同一となる場合、略全てのスライス検体において同一の識別情報が表現されることになり好ましいが、一部の断面が識別面における形状と同一である場合であっても、何枚かのスライス検体においては、識別情報を表現した識別マークが含まれるためである。最も材料等の無駄が無いのは、図3(a)(b)に示すように、識別面と直交する方向に一定の高さ(H)を有し、その高さ全体にわたって識別面と同一形状が続いているように、識別マーク体が柱状の構造体となっていることである。しかし、材料特性などから多少のゆがみやたわみがあっても良く、実装上は少なくとも識別面の形状と同一形状を有する箇所があり、目視により所定の情報を識別可能な状態であればよい。
また、識別面と交差する高さの方向(例えば、識別面と直交する方向)においては、識別面における形状と同一の形状を有することが好ましいが、識別面における形状と同一の形状を有していなくても、識別面が表現する所定の情報と同一の情報として識別できる形状を有していればよい。例えば、形状が同一あるいは類似と認識できる程度で大きさが異なっていてもよく、ねじれや回転させることにより向きが異なっていてもよい。図3(b)に示した高さHは識別面と直交する方向であるが、識別面と交差する高さの方向としては、直交する方向だけに限定されず、傾斜した方向であってもよい。
連結部1cの高さが、本体部1a、1bの高さと同一である場合、識別面と平行な面においてスライスした際、略全てのスライス検体において連結部1cが含まれることになる。後述するように、連結部1cが本体部の上下を示す役割を果たしている場合には、連結部1cの高さが、本体部1a、1bの高さと同一であることが好ましい。ただし、包埋工程において、複数の本体部が分離しない役割を果たすためだけであれば、連結部1cの高さは本体部1a、1bの高さと同一でなく、一部において連結していればよい。
接続部2a、2bは、横枠3b、3cと接続されて、識別マーク体1を使用時まで識別マーク体セット10の一部として固定しておくためのものであるので、人の手で切断し易いように、比較的細い柱状となっている。接続部2a、2bは、円柱であっても角柱であってもよいが、直径1〜2mm程度の円柱状とすることが好ましい。図3の例では、位置関係の説明のため、接続部2a、2bを識別マーク体1に接続された状態で示したが、実際には、接続部2a、2bは、横枠とともに識別マーク体1と分離するように構成することが好ましい。
一方、連結部1cは、後の工程で、識別面と平行にスライスした際に、どの切片においても、本体部1aと本体部1bを連結する必要があるため、高さ方向の高さが本体部1a、1bと同一になっている。
複数の識別マーク体1を含む識別マーク体セット10は、成形性が良好であり、耐薬品性(アルコールやパラフィン、キシレン等)および耐熱性がある必要がある。また、後工程でスライサーにより切片にスライスし易いように、適当な硬さである必要がある。そのため、識別マーク体セット10をプラスチック材料で製造する場合、エチレン系樹脂が好ましい。例えば、三井・デュポンポリケミカル株式会社のエバフレックス(グレードはEV500)を用いると良好である。また、識別マーク体セット10をゴム材料で製造する場合、フッ素ゴムが好ましい。例えば、ダイキン工業株式会社製のフッ素ゴム(グレードはG902)を用いると良好である。
<識別マーク体セットの製造>
図1に示した識別マーク体セット10の製造について説明する。識別マーク体セット10の製造は、その材質により異なる。識別マーク体セット10をゴム材料で製造する場合、コンプレッション成形法により製造する。識別マーク体セット10をプラスチック材料で製造する場合、射出成形法により製造する。コンプレッション成形法、射出成形法はいずれも公知の態様により行うことができる。
<識別マーク体を含むスライス検体の製造方法>
次に、識別マーク体を含むスライス検体の製造方法について説明する。図4は、スライス検体の製造方法の概略を示すフローチャートである。患者の体からは、検査に必要な部分の一部として、検体を採取しておく。採取された検体は、患者個人を識別する個人識別情報が付されたサンプル瓶に収容される。ここまでは、従来の病理検査と同様である。病院においては、人員および設備を効率的に運用するため、スライス検体の製造は、複数の患者の検体に対して、まとめて行われる。一度に行う患者数は、識別マーク体セット10が有する識別マーク体1の数以下に制限される。図1に示した識別マーク体セット10を用いる場合、一度に行う患者数は、100人以下となる。通常、一括して検査を行う患者の数は、100人以下であるため、図1に示したような100個の識別情報を表現した識別マーク体1が存在すれば足りることになる。
検査員は、各患者に対して、識別マーク体セット10に示された識別マーク「00」から「99」のいずれか一つを割り当てる。そして、包埋容器を検体ごとに用意し、患者から得られた検体とともに、その患者に割り当てた識別マークを示す識別マーク体1を、包埋容器に収容して包埋する(S1)。この際、識別マーク体1は、その識別面がパラフィンの液面側に向くようにして収容される。図5に検体および識別マーク体を、包埋容器に収容する際の様子を示す。図5において、Kは検体、Yは包埋容器、Pは浸漬するための包埋液であるパラフィン、Fは包埋容器Yの深さを示している。図5(a)は、包埋容器Yの斜視図、図5(b)は、包埋容器Yの液面側平面図である。包埋容器Yの平面方向のサイズは、検体を収容するのに十分なものであればよく、例えば、縦、横ともに30mm程度である。包埋容器Yの深さFは、検体を収容するのに十分なものであればよく、5mm程度である。識別マーク体1の高さHは、包埋容器Yの深さFに合わせて製造される。そのため、識別マーク体1の高さHも5mm程度である。
包埋容器Y内のパラフィンPに検体K、および対応する識別情報を表現した識別マーク体1を包埋した状態で、従来の包埋工程と同様、所定時間置くことにより、パラフィンを固化させて固体化する。このようにして固体状のパラフィン内に検体Kおよび識別マーク体1が含まれた病理検査用検体PBが製造される(S2)。図5(c)に示すように、病理検査用検体PBは固体であるため、包埋容器Yから取り出して扱うことが可能となる。
次に、顕微鏡等を用いた検体組織の検査を行い易くするため、病理検査用検体のスライスを行い、スライス検体を製造する(S3)。すなわち、所定の高さを有する病理検査用検体PBを薄切りにして、切片状にスライスしたスライス検体SHを製造する。図6(a)は、病理検査用検体PBのスライスを行って、スライス検体SHを得る様子を示す図である。図6(a)に示すように、切片化装置である従来公知のスライサーSLを用いて、病理検査用検体PBを識別マーク体1の識別面と平行な平面においてスライスする。これにより、病理検査用検体PBの一部がスライス検体SHとして得られる。図6(a)の例では、最下部をスライスして得た状態を示しているが、最上部からスライスしてもよいし、どのような順序でスライスしていってもよい。通常、病理検査用検体PBは全てが切片化され、複数のスライス検体SHが得られる。スライス検体SHの高さは、通常3μm〜5μmであるため、病理検査用検体PBの高さが5mm程度の場合、100枚以上のスライス検体SHが得られることになる。
図6(b)は、得られたスライス検体SHの平面図である。図6(b)に示すようにスライス検体SHには、切片化された検体Kとともに切片化された識別マーク体1が常に含まれる。上述のように、識別マーク体1は、包埋容器Yの深さFとほぼ同等の高さHで製造されているため、病理検査用検体PBの上面から下面に渡って配置される。このため、全てのスライス検体SHには、識別マーク体1が存在することになる。しかも、スライスは、識別マーク体1の識別面と平行な平面で行われるため、全てのスライス検体SHにおいて、図6(b)に示すように、識別マーク体1が表現する識別情報が視認可能となる。図6(b)の例では、識別マーク体1が「10」という識別情報を表現しているため、他の識別情報を表現した識別マーク体1との識別が容易になり、他の患者のスライス検体SHと取り違える虞を軽減することができる。
また、本実施形態に係る識別マーク体1においては、上述のように、二桁を表現する2つの数字をそれぞれ表現した本体部1aと本体部1bを連結部1cにより連結している。この連結部1cも、本体部1a、1bと同一の高さHを有しているため、どのスライス検体SHにおいても、本体部1aと本体部1bを連結することができる。したがって、どのスライス検体SHにおいても、二桁の数字は互いに分離することなく、意図した識別情報を表現することが可能となる。
スライス検体SHが得られたら、各スライス検体SHを1枚ずつスライドグラスSGに載置する。図6(c)は、スライドグラスSGにスライス検体SHを載置した状態を示す平面図である。図6(c)に示すように、スライドグラスSGには、事前にバーコードBCが付加されている。このバーコードBCは、直接または間接的に、一人の患者を特定することができる識別情報が記録されたものであり、後にバーコードリーダーによりバーコードBCの記録情報を読み取ることにより、患者を特定する。バーコードBCは、ラベル状にしてスライドグラスSGに貼付してもよいし、事前に印刷されていてもよい。図6(c)に示した状態とすることにより、患者と検体の対応付けが確実に行われることになる。
図6(c)に示したようなスライドグラスSGを用いて顕微鏡でスライス検体SHを観察し、検査者が診断を行い、診断情報をコンピューターに入力する。この際、スライドグラスSGのバーコードBCを、コンピューターに接続されたバーコードリーダーで読み取ることにより、患者の識別情報を取得する。コンピューターは、入力された診断情報と患者の識別情報を対応付けて記憶装置内に記憶する。これにより、検体の診断情報と患者の識別情報を対応付けた記録が確実に行われることになる。
<識別マーク体の材質>
上述のように、識別マーク体は、スライサーにより簡単に切片状にスライスできることが好ましい。そのため、識別マーク体1の材質としては、比較的軟らかい一方、適当な硬さであるものを採用することが好ましい。また、包埋工程において、包埋液であるパラフィンPに浸漬する必要があるため、耐薬品性が必要となる。また、識別マーク体1の製造を効率的に行うため、成形性が良好であり、耐熱性がある必要がある。このような条件を満たす素材であれば、様々なものを用いることができるが、現実的には、プラスチック材料またはゴム材料を用い、識別マーク体セット10として一体成形することが好ましい。
識別マーク体1を含む識別マーク体セット10の素材として、エチレン系のプラスチック材料である三井・デュポンポリケミカル株式会社のエバフレックス(グレードはEV500)を用いた実験結果は以下の通りであった。
<実験結果>
(1)耐ホルマリン 20日間浸漬で、重量増加率1%以下(23℃)
(2)耐エタノール 20日間浸漬で、重量増加率数%程度(23℃)
(3)耐熱性 軟化温度39℃、融点71℃
上記材料で製造した識別マーク体1を用い、スライス検体SHの製造を行い、病理検査を行う過程において、変色・破損等の問題は全く生じなかった。
識別マーク体の材質については、上述のように、成形性、耐薬品性、耐熱性や硬さ等の観点から、プラスチック材料またはゴム材料であることが好ましい。しかし、これらに限定されず、ゲル材料や粘土を用いたり、紙や木片を用いたりすることもできる。ゲル材料や粘土を用いた場合は、型に入れて、型で抜くだけで識別マーク体セットを簡単に製造することが可能となる。紙や木片を用いた場合は、耐薬品性に優れており、軟らかいため、スライサーでの切り出しが容易となる。
<変形例等>
<識別マーク体の識別面形状・色>
上記実施形態では、識別マーク体1が表現する識別情報を二桁の数字としたが、一桁の数字や三桁以上の数字であってもよい。一桁の数字の場合、本体部間を連結する連結部は不要となる。三桁以上の数字の場合、一桁ごとの各数字を連結する連結部が複数必要となる。また、識別マーク体1が表現する識別情報がアルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字等の各種文字または記号であってもよい。文字、記号が複数の部分に分離している場合には、連結するための連結部が必要となる。また、識別マーク体1が表現する識別情報が三角形や四角形等の多角形、円、楕円等の任意の形状であってもよい。この場合、識別が可能な程度に他の形状と相違していることが必要となる。また、識別マーク体1が表現する識別情報が色であってもよい。この場合、形状が同一であっても色の相違により識別することが可能となる。取り違えの多くは前後の検体で起こるため、最低限の色数や形であっても、効果を発揮する場合もある。
いずれの場合も、全てのスライス検体SHにおいて識別力を有することが必要であるため、連結部を含め識別マーク体1を構成する部分の高さは全て同一となる。例えば、識別マーク体1が表現する識別情報が三角形の場合、識別マーク体1の識別面は三角形であるが、識別マーク体1の立体形状としては、三角柱の形状をしていることになる。
<連結部>
上述のように、識別マーク体1の本体部が複数存在する場合、識別情報を特定するためには、連結部が必要となる。図7は、様々な態様の連結部を示す図である。図7においては、識別情報として二桁の数字である「01」を表現した場合の例について示している。図7(a)(b)(c)に示すように必要に応じて連結部の幅を変更することができる。幅は識別面における幅を意味し、上述のように高さ(厚み)は均一である。図7(a)に示すように連結部の幅を本体部の幅と同一にした場合、全体的に調和のとれた体裁になるという利点がある。図7(b)に示すように連結部の幅を細くした場合、本体部のみが見易くなるという利点がある。図7(c)に示すように連結部の幅を太くした場合、本体部間の連結が切れにくいという利点がある。
連結位置については、図7(a)(b)(c)に示すように天地方向の中央付近にした場合には、全体的に調和のとれた体裁となる。図7(d)に示すように本体部間の最も近い箇所にした場合には、材料を節約することができるという利点がある。図7(e)に示すように、識別面において、あえて上下どちらか一方に寄せた場合には、その位置により上下を判断することができる。特に、「6」と「9」を略対称形として製造した場合、二桁の数字「09」と「60」は区別がつかなくなる虞がある。このような場合に、事前に連結部が上方か下方かのルールを決めておけば、区別することが可能となる。
また、連結部ではないが、上下の判断を行うために、図7(f)に示すように、バーBを付加するようにしてもよい。図7(f)では、識別マーク体1の横方向と略同一長さのバーBを、識別面において、接続部2bと垂直であって、横枠3bと平行な方向に形成している。すなわち、バーBがアンダーバーの役割を果たしている。これにより、バーBが存在する位置が下側だと判断することができる。バーBの形成位置については、本体部の下側に限らず、例えば、上側、右側、左側であってもよい。
また、天地の特定については、バーBのようなバー形状に限定されず、任意の形状とすることができる。その形状の存在する位置さえ決めておけば、天地を特定することが可能である。この際、識別情報を表現した数字等の区別が容易なように、天地特定用の形状の太さ、色等を識別マーク体1の本体部と異なるものにすることが好ましい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態および変形例に限定されず、本発明の技術的範囲内において種々の変形が可能である。
1・・・(スライス検体用の)識別マーク体
1a、1b・・・本体部
1c・・・連結部
2a、2b・・・接続部
3a、3b、3c・・・横枠
4a、4b・・・縦枠
10・・・識別マーク体セット
B・・・バー
BC・・・バーコード
K・・・検体
P・・・パラフィン
PB・・・病理検査用検体
SG・・・スライドグラス
SH・・・スライス検体
SL・・・スライサー
Y・・・包埋容器

Claims (6)

  1. 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、
    複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、
    前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であることを特徴とするスライス検体用の識別マーク体。
  2. 前記本体部が一文字の数字であって、前記識別マーク体は、二桁以上の数字を表現していることを特徴とする請求項に記載のスライス検体用の識別マーク体。
  3. 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体が、全体として連続する枠に、接続部を介して複数接続されており、接続された一の識別マーク体が他の識別マーク体と識別可能に形成されていることを特徴とするスライス検体用の識別マーク体セット。
  4. 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないようにパラフィン内に包埋してなることを特徴とする病理検査用検体。
  5. 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋する工程と、
    前記パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得る工程と、
    前記病理検査用検体を前記識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得る工程と、
    を有することを特徴とするスライス検体の製造方法。
  6. 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋する工程と、
    前記パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得る工程と、
    前記病理検査用検体を前記識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得る工程と、
    患者を識別可能な情報が記録されたコードが付加されたスライドグラス上に前記スライス検体を載置する工程と、
    前記スライドグラス上のスライス検体を用いて検査を行う検査工程と、
    前記スライドグラスに付加されたコードに記録された情報を基に、前記検査工程により得られる検査結果と、患者を対応付けて記録する工程と、
    を有することを特徴とする病理検査方法。
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