JP6369077B2 - スライス検体用の識別マーク体、病理検査用検体、スライス検体の製造方法、および病理検査方法 - Google Patents
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<スライス検体用の識別マーク体セット>
図1は、本発明の一実施形態に係るスライス検体用の識別マーク体セットの概略構成を示す平面図である。図1に示すように、本実施形態に係る(スライス検体用の)識別マーク体セットは、「00」〜「99」の100個の(スライス検体用の)識別マーク体1が、横枠、縦枠に接続されることにより形成されている。識別マーク体および横枠、縦枠はプラスチックまたはゴムで一体成形されている。後述するように、各識別マーク体1は、構成する各数字間を連結する連結部を有し、横枠または縦枠に接続部を介して接続されているが、図1は、全体の配置関係を示すものであるため、連結部および接続部を省略している。
図2は、図1に示した識別マーク体セットの部分拡大図である。図2においては、図1において破線状の楕円で囲んだ「00」「01」「02」「10」「11」「12」の6個の識別マーク体1に対応する部分を示している。ここでは、「10」を示す識別マーク体1を例にとって詳細を説明する。本実施形態に係る識別マーク体1は、識別情報を表現した識別マークそのものを示す2つの本体部1a(図2の例では、十の位を示す「1」)、本体部1b(図2の例では、一の位を示す「0」)と、本体部1aと本体部1bを連結する連結部1cにより構成されている。
図1に示した識別マーク体セット10の製造について説明する。識別マーク体セット10の製造は、その材質により異なる。識別マーク体セット10をゴム材料で製造する場合、コンプレッション成形法により製造する。識別マーク体セット10をプラスチック材料で製造する場合、射出成形法により製造する。コンプレッション成形法、射出成形法はいずれも公知の態様により行うことができる。
次に、識別マーク体を含むスライス検体の製造方法について説明する。図4は、スライス検体の製造方法の概略を示すフローチャートである。患者の体からは、検査に必要な部分の一部として、検体を採取しておく。採取された検体は、患者個人を識別する個人識別情報が付されたサンプル瓶に収容される。ここまでは、従来の病理検査と同様である。病院においては、人員および設備を効率的に運用するため、スライス検体の製造は、複数の患者の検体に対して、まとめて行われる。一度に行う患者数は、識別マーク体セット10が有する識別マーク体1の数以下に制限される。図1に示した識別マーク体セット10を用いる場合、一度に行う患者数は、100人以下となる。通常、一括して検査を行う患者の数は、100人以下であるため、図1に示したような100個の識別情報を表現した識別マーク体1が存在すれば足りることになる。
上述のように、識別マーク体は、スライサーにより簡単に切片状にスライスできることが好ましい。そのため、識別マーク体1の材質としては、比較的軟らかい一方、適当な硬さであるものを採用することが好ましい。また、包埋工程において、包埋液であるパラフィンPに浸漬する必要があるため、耐薬品性が必要となる。また、識別マーク体1の製造を効率的に行うため、成形性が良好であり、耐熱性がある必要がある。このような条件を満たす素材であれば、様々なものを用いることができるが、現実的には、プラスチック材料またはゴム材料を用い、識別マーク体セット10として一体成形することが好ましい。
(1)耐ホルマリン 20日間浸漬で、重量増加率1%以下(23℃)
(2)耐エタノール 20日間浸漬で、重量増加率数%程度(23℃)
(3)耐熱性 軟化温度39℃、融点71℃
<識別マーク体の識別面形状・色>
上記実施形態では、識別マーク体1が表現する識別情報を二桁の数字としたが、一桁の数字や三桁以上の数字であってもよい。一桁の数字の場合、本体部間を連結する連結部は不要となる。三桁以上の数字の場合、一桁ごとの各数字を連結する連結部が複数必要となる。また、識別マーク体1が表現する識別情報がアルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字等の各種文字または記号であってもよい。文字、記号が複数の部分に分離している場合には、連結するための連結部が必要となる。また、識別マーク体1が表現する識別情報が三角形や四角形等の多角形、円、楕円等の任意の形状であってもよい。この場合、識別が可能な程度に他の形状と相違していることが必要となる。また、識別マーク体1が表現する識別情報が色であってもよい。この場合、形状が同一であっても色の相違により識別することが可能となる。取り違えの多くは前後の検体で起こるため、最低限の色数や形であっても、効果を発揮する場合もある。
上述のように、識別マーク体1の本体部が複数存在する場合、識別情報を特定するためには、連結部が必要となる。図7は、様々な態様の連結部を示す図である。図7においては、識別情報として二桁の数字である「01」を表現した場合の例について示している。図7(a)(b)(c)に示すように必要に応じて連結部の幅を変更することができる。幅は識別面における幅を意味し、上述のように高さ(厚み)は均一である。図7(a)に示すように連結部の幅を本体部の幅と同一にした場合、全体的に調和のとれた体裁になるという利点がある。図7(b)に示すように連結部の幅を細くした場合、本体部のみが見易くなるという利点がある。図7(c)に示すように連結部の幅を太くした場合、本体部間の連結が切れにくいという利点がある。
1a、1b・・・本体部
1c・・・連結部
2a、2b・・・接続部
3a、3b、3c・・・横枠
4a、4b・・・縦枠
10・・・識別マーク体セット
B・・・バー
BC・・・バーコード
K・・・検体
P・・・パラフィン
PB・・・病理検査用検体
SG・・・スライドグラス
SH・・・スライス検体
SL・・・スライサー
Y・・・包埋容器
Claims (6)
- 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、
複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、
前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であることを特徴とするスライス検体用の識別マーク体。 - 前記本体部が一文字の数字であって、前記識別マーク体は、二桁以上の数字を表現していることを特徴とする請求項1に記載のスライス検体用の識別マーク体。
- 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体が、全体として連続する枠に、接続部を介して複数接続されており、接続された一の識別マーク体が他の識別マーク体と識別可能に形成されていることを特徴とするスライス検体用の識別マーク体セット。
- 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないようにパラフィン内に包埋してなることを特徴とする病理検査用検体。
- 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋する工程と、
前記パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得る工程と、
前記病理検査用検体を前記識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得る工程と、
を有することを特徴とするスライス検体の製造方法。 - 目視により所定の情報を識別可能な識別面と前記識別面と交差する方向に高さを有し、当該高さの方向においては、前記識別面の前記所定の情報と同一の情報として識別できる箇所を有する本体部を複数備え、複数の前記本体部の間に存在して前記本体部同士を連結する連結部を備え、前記本体部と前記連結部の前記識別面と交差する方向の高さが同一であるスライス検体用の識別マーク体とともに、患者から採取された検体を、所定の面から見て互いに重ならないように、所定の深さを持つ容器中のパラフィン内に包埋する工程と、
前記パラフィンを固化させて、固体状の病理検査用検体を得る工程と、
前記病理検査用検体を前記識別マーク体の識別面と平行な平面においてスライスすることにより切片状のスライス検体を得る工程と、
患者を識別可能な情報が記録されたコードが付加されたスライドグラス上に前記スライス検体を載置する工程と、
前記スライドグラス上のスライス検体を用いて検査を行う検査工程と、
前記スライドグラスに付加されたコードに記録された情報を基に、前記検査工程により得られる検査結果と、患者を対応付けて記録する工程と、
を有することを特徴とする病理検査方法。
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