JP3129201U - 包埋カセット用タグ、包埋カセットおよび包埋カセット用タグシート - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用のプリンタ等で患者名等の情報を表面に明瞭に記載されて、包埋カセットに脱落不可能に装着される包埋カセット用タグ、この包埋カセット用タグが脱落不可能に装着される包埋カセット、および複数の包埋カセット用タグからなる包埋カセット用タグシートを提供する。
【解決手段】包埋カセット用タグ100は、文字、記号、または図形を表面に印刷または刻印される表示部110と、包埋カセット200に形成された係合凹部216に収容されて係合する係合突起120と、を備え、表示部110の表面を外側にして包埋カセット200に脱落不可能に装着される。
【選択図】図1
【解決手段】包埋カセット用タグ100は、文字、記号、または図形を表面に印刷または刻印される表示部110と、包埋カセット200に形成された係合凹部216に収容されて係合する係合突起120と、を備え、表示部110の表面を外側にして包埋カセット200に脱落不可能に装着される。
【選択図】図1
Description
本考案は、病理組織検査において使用される包埋カセット用タグ、包埋カセットおよび包埋カセット用タグシートに関する。
従来、病理組織検査において、採取された組織片を包埋する際に、包埋カセットが使用されている。この包埋とは、細胞内外の水をパラフィン、セロイジンまたはエポキシ系の樹脂等に置換してブロック状に固めた包埋ブロックを作成して、組織片を薄く切りやすくすることである。
包埋カセットは、一端面に患者名等の組織片に関する情報が記載され、包埋の前処理である、脱水、脱脂およびパラフィン浸透の過程において、組織片を内部に収容する容器として使用される。そして、形成された包埋ブロックに接着されて、組織片に関する情報を識別して包埋ブロックを管理するのに使用される。
この包埋カセットに組織片に関する情報を記載する方法として、(1)鉛筆や特殊なペンを用いた手書きによる方法、(2)情報を印刷したシールを貼付する方法、(3)専用のプリンタにより印刷する方法、等があった。
しかしながら、(1)の方法では、包埋カセットが小さいことにより記入ミスや読取ミスが頻発する、記入された文字等が次第に薄れていき判読不能となる、といった問題があった。また、(2)の方法では、小さな包埋カセットに小さなシールを貼付するのに手間と時間がかかる、処理中にシールが剥がれてしまう、といった問題があった。また、(3)の方法では、1種類の包埋カセットにしか印刷ができない上に高価な専用プリンタを購入しなければならないという問題があった。
本考案は、斯かる実情に鑑み、汎用のプリンタ等で患者名等の情報を表面に明瞭に記載されて、包埋カセットに脱落不可能に装着される包埋カセット用タグ、この包埋カセット用タグが脱落不可能に装着される包埋カセット、および複数の包埋カセット用タグからなる包埋カセット用タグシートを提供しようとするものである。
(1)本考案は、文字、記号、または図形が表面に印刷または刻印される表示部と、包埋カセットに形成された係合凹部に収容されて係合する係合突起と、を備え、前記表示部の表面を外側にして前記包埋カセットに脱落不可能に装着されることを特徴とする、包埋カセット用タグである。
(2)本考案はまた、前記表示部は、幅狭部と幅広部からなり、前記係合突起は、前記表示部の両側面から幅方向に突出することを特徴とする、前記(1)に記載の包埋カセット用タグである。
(3)本考案はまた、前記係合突起は、前記係合凹部内へ自身を導入するための導入端部と、長手方向の移動を抑止するための第1の係止端部と、表裏方向の移動を抑止するための第2の係止端部を備えることを特徴とする、前記(1)または(2)に記載の包埋カセット用タグである。
(4)本考案はまた、前記係合突起は、前記表示部と同一の厚さであることを特徴とする、前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の包埋カセット用タグである。
(5)本考案はまた、前記係合凹部を備え、前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の包埋カセット用タグが脱落不可能に装着されることを特徴とする、包埋カセットである。
(6)本考案はまた、前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の包埋カセット用タグが表面を外側にした状態で嵌合される嵌合凹部を、さらに備えることを特徴とする、前記(5)に記載の包埋カセットである。
(7)本考案はまた、前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の複数の包埋カセット用タグが、互いに直接または棒状もしくは板状のランナを介して、容易に切り離し可能に、平面的に接続されてなることを特徴とする、包埋カセット用タグシートである。
(8)本考案はまた、表面に実線、破線、点線または鎖線状の切込が形成された薄板であり、前記切込に沿って切断されることで、前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の包埋カセット用タグが、少なくとも1つ形成されることを特徴とする、包埋カセット用タグシートである。
本考案によれば、包埋カセット用タグは、汎用のプリンタ等で患者名等の組織片に関する情報を表面に明瞭に記載されて、包埋カセットに脱落不可能に装着されるため、包埋および病理検査の過程において、組織片に関する情報が明確に表示され、組織片を取り違える等といった医療事故を防ぐことができるという優れた効果を奏し得る。
また、前記表示部は、幅狭部と幅広部からなり、前記係合突起は、前記表示部の両側面から幅方向に突出するため、包埋カセット用タグを包埋カセットに取り付ける方向が明確に認識され、包埋カセット用タグが逆方向に取り付けられるような事態を防ぐことができる。
また、前記係合突起は、前記係合凹部内へ自身を導入するための導入端部と、長手方向の移動を抑止するための第1の係止端部と、表裏方向の移動を抑止するための第2の係止端部を備えるため、包埋カセット用タグは、包埋カセットにスムーズかつ確実に、脱落不可能に固定される。
また、前記係合突起は、前記表示部と同一の厚さであるため、薄板を包埋カセット用タグの外形に切断するだけで包埋カセット用タグが形成されるため、包埋カセット用タグを安価に製造することができる。
また、包埋カセットは、前記係合凹部を備え、包埋カセット用タグが脱落不可能に装着されるため、包埋および病理検査の過程において、組織片に関する情報が明確に表示され、組織片を取り違える等といった医療事故を防ぐことができる。
また、包埋カセットは、包埋カセット用タグが表面を外側にした状態で嵌合される嵌合凹部を、さらに備えるため、包埋カセット用タグは、突出する部分がなく包埋カセットに装着することができ、包埋カセット用タグが包埋カセットから脱落する可能性をさらに低くすることができる。
また、包埋カセット用タグシートは、複数の包埋カセット用タグが、互いに直接または棒状もしくは板状のランナを介して、容易に切り離し可能に、平面的に接続されてなり、また、表面に実線、破線、点線または鎖線状の切込が形成された薄板であり、前記切込に沿って切断されることで、包埋カセット用タグが、少なくとも1つ形成されるため、包埋カセットの形状ごとに専用のプリンタを用意する必要がなく、汎用の一般的なプリンタを使用して包埋カセット用タグに組織片に関する情報を印刷し、種々の形状の包埋カセットに装着することができる。また、複数の包埋カセット用タグをまとめて一度に印刷することが可能となるため、作業を迅速化することができる。
以下、本考案の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
<実施形態1>
<実施形態1>
図1(a)および(b)は、本考案の実施形態1に係る包埋カセット用タグ100の正面図および底面図である。
同図に示されるように、包埋カセット用タグ100は略T字形状の薄板であり、表示部110および係合突起120からなる。
表示部110は、幅狭部110Aおよび幅広部110Bからなり、表面に文字、記号または図形によって採取された組織片に関する情報が印刷または刻印等される部分である。図1(a)では、表示部110の表面に日付(2006−11−12)、組織片を採取した患者名(フジタ)、組織片番号(1−2)、識別番号(123−456−789−0000)および二次元バーコードを記載した例を示している。なお、表示部110の表面に記載される文字等が、上記に示すもの限られることがないのは言うまでもない。
係合突起120は、表示部110の幅狭部110Aの幅方向両側面の4箇所から図の上下方向に突出しており、包埋カセット200と係合する部分である。
なお、必要であれば、包埋カセット用タグ100に無線ICチップ等の記憶装置を取り付けてもよい。この場合、直接視認はできないが、より大量の情報を包埋カセット用タグ100に付加することができる。
包埋カセット用タグ100は、採取された組織片を脱水、脱脂等の処理をして包埋する過程において、内部に収容した包埋カセット200と共にアルコールやクロロホルム等の薬品に浸けられたり、高温にさらされたりすることとなる。このため、包埋カセット用タグ100の材質には耐薬品性および耐熱性を有するものが使用される。耐薬品性および耐熱性を有する材質としては、例えば、ポリアセタールやポリカーボン等が挙げられる。
図2(a)および(b)は、図1(a)における係合突起120を拡大して示す図および図2(a)のA−A線に沿う断面図である。
図2(a)に示されるように、係合突起120は、正面視が略直角三角形状であり、斜面である導入部122、幅広部110B側の面である第1の係止端部124および正面の面である第2の係止端部126を備えている。また、図2(b)に示されるように、係合突起120は、表示部110の板厚よりも薄くなっている。
図3(a)、(b)および(c)は、実施形態1に係る包埋カセット200の平面図、右側面図および図3(a)のB−B線に沿う断面図である。
同図に示されるように、包埋カセット200は、トレー210および蓋220からなる。
トレー210は、上方に開口した略直方体の箱状であり、斜め上方に向くように傾斜がつけられたタグ取付面212を正面に有する。また、トレー210の底部には、多数の略正方形状の孔210Aが形成されている。この孔210Aは、薬品等をトレー内に侵入させるためのものである。
トレー210のタグ取付面212には、包埋カセット用タグ100が嵌合して収容される嵌合凹部214が形成されている。この嵌合凹部214は、包埋カセット用タグ100が、文字等が記載された表面を外側にして嵌合する形状であり、図の右側が幅広となった略T字形状となっている。嵌合凹部214は、この幅広となった端部が開口しており、包埋カセット用タグ100を嵌合凹部214に挿入するための挿入部214Aとなっている。また、嵌合凹部214の図の左側端部には、停止端面214Bが形成されている。さらに、嵌合凹部214には、包埋カセット用タグ100の係合突起120が収容されて係合する係合凹部216が、図の上側側面および下側側面のそれぞれ2箇所に形成されている。
蓋220は、略長方形状の薄板であり、薬品等を通すための多数の略正方形状の孔220Aが形成されている。蓋220は、トレー210内に採取された組織片を収容した後に、トレー210の開口部を塞ぐように取り付けられる。蓋220は、自身の一部がトレー210の一部と係合するため、蓋220は、トレー210に対して着脱可能であるが容易に外れることはない。
トレー210および蓋220の材質には、上記の包埋カセット用タグ100と同様の材質が使用される。
図4(a)および(b)は、図3(b)のC−C線に沿う断面において係合凹部216を拡大して示す図および図4(a)のD−D線に沿う断面図である。
同図に示されるように、係合凹部216は、略直方体状の窪みであり、挿入部214A側の面である第1の係止端面216Aおよびタグ取付面212の表面側の面である第2の係止端面216Bを備えている。
図5(a)〜(c)は、包埋カセット200に包埋カセット用タグ100を取り付ける様子を示す概略図である。図5(a)および(b)は、包埋カセット200のタグ取付面212を正面から見た図であり、図5(c)は、図5(b)の右側面図である。
図5(a)に示されるように、包埋カセット用タグ100は、包埋カセット200の挿入部214Aから嵌合凹部214に挿入される。包埋カセット用タグ100の側面から係合突起120は突出しているが、導入部122が嵌合凹部214を徐々に弾性変形させて押し広げていくと共に、係合突起120および表示部110も弾性変形して突出量を減少させるので、包埋カセット用タグ100は、引っかかることなく嵌合凹部214内に挿入される。
図5(b)に示されるように、包埋カセット用タグ100の図の左側端面が嵌合凹部214の停止端面214Bと接触したところで、包埋カセット用タグ100は停止する。そして、このときに、4つの係合突起120は全て係合凹部216内に収容される。これにより、嵌合凹部214、係合突起120および表示部110の弾性変形は解除されるため、包埋カセット用タグ100は、嵌合凹部214に嵌合されることとなる。
図5(b)および(c)に示されるように、包埋カセット用タグ100は、突出する部分が全くないように包埋カセット200に装着される。
図6(a)および(b)は、包埋カセット用タグ100の係合突起120が包埋カセット200の係合凹部216内に収容された状態を拡大して示す断面図および図6(a)におけるB−B線に沿う断面図である。
図6(a)に示されるように、係合突起120の第1の係止端部122および係合凹部216の第1の係止端面216Aにより、包埋カセット用タグ100の挿入部214A方向への移動が抑止されている。また、図6(b)に示されるように、係合突起120の第2の係止端部および係合凹部216の第2の係止端面216Bにより、包埋カセット用タグ100の表面方向への移動が抑止されている。すなわち、係合突起120が、係合凹部216内に収容された状態においては、包埋カセット用タグ100は嵌合凹部214から脱出する方向に移動することが完全に抑止されている。このため、一度嵌合凹部214と嵌合した包埋カセット用タグ100は、包埋カセット200から脱落することはなく、包埋カセット用タグ100または包埋カセット200を破壊しない限り取り外すことはできない。
これにより、包埋カセット200から包埋カセット用タグ100が不用意に脱落することはなく、包埋カセット200内部に収容した組織片または包埋カセット200が接着された包埋ブロックに包埋された組織片に関する情報が常に表示されることになる。従って、組織片が、誰から、何時、どのようにして採取されたかといった情報が常に明確に認識され、組織片を取り違えたりすることによる医療事故の発生を防ぐことができる。
図7は、実施形態1に係る包埋カセット用タグシート300の正面図である。
同図に示されるように、包埋カセット用タグシート300は、枠310内に複数の包埋カセット用タグ100が棒状または板状のランナ320を介して平面的に接続されて形成される薄手のシートである。
包埋カセット用タグ100は、この包埋カセット用タグシート300の状態で、表面に文字、記号または図形を印刷または刻印等される。そして、1つずつ切り離されて、上述のように包埋カセット200に装着されて使用される。ランナ320と包埋カセット用タグ100の接続部分は、縮径または薄肉化されているため、包埋カセット用タグ100は、容易にランナ320から切り離される。
この包埋カセット用タグシート300は、薄手のシート状であるため、一般の用紙と同様に取り扱うことができる。このため、専用のプリンタを用意する必要がなく、一般の用紙を印刷するのに用いられる通常のプリンタをそのまま使用して、包埋カセット用タグ100の表面に文字、記号または図形を印刷することができる。また、複数の包埋カセット用タグ表面に文字等を一度にまとめて印刷することができる。包埋カセット用タグ100は、上述のように薬品に浸けられたり高温にさらされたりするため、印刷に使用するインクは、耐薬品性および耐熱性を有するインクを使用される。また、場合によっては、プリンタの代わりに刻印機を使用してもよい。この場合も汎用の刻印機を使用することができる。
なお、包埋カセット用タグシート300は、包埋カセット用タグ100がランナ320を介さずに、互いに直に接続されて形成されるものであってもよいし、枠310を有しないものであってもよい。
<実施形態2>
<実施形態2>
次に、本考案の実施形態2について説明する。以下、実施形態1と同一の部分については、その説明を省略する。
図8(a)および(b)は、本考案の実施形態2に係る包埋カセット用タグ400の正面図および底面図である。
同図に示されるように、包埋カセット用タグ400は略T字形状の薄板であり、表示部410および係合突起420からなる。
表示部410は、幅狭部410Aおよび幅広部410Bからなり、表面に文字、記号または図形が印刷または刻印等される部分である。
係合突起420は、表示部410の幅狭部410Aの幅方向両側面の4箇所から図の上下方向に突出しており、包埋カセット500と係合する部分である。また、図8(b)に示されるように、係合突起420は、表示部410と同じ厚さとなっている。
図9(a)、(b)および(c)は、実施形態2に係る包埋カセット500の平面図、右側面図および図9(a)のB−B線に沿う断面図である。
同図に示されるように、包埋カセット500は、トレー510および蓋520からなる。
トレー510は、上方に開口した略直方体の箱状であり、斜め上方に向くように傾斜がつけられたタグ取付面512を正面に有する。
トレー510のタグ取付面512には、包埋カセット用タグ400が嵌合して収容される嵌合凹部514が形成されている。この嵌合凹部514は、包埋カセット用タグ400が、表面を外側にして嵌合する形状であり、図の右側が幅広となったT字形状となっている。嵌合凹部514は、この幅広となった端部が開口しており、包埋カセット用タグ400を嵌合凹部514に挿入するための挿入部514Aとなっている。また、嵌合凹部514の図の左側端部には、停止端面514Bが形成されている。さらに、嵌合凹部514には、包埋カセット用タグ400の係合突起420が収容される係合凹部516が、図の上側側面および下側側面のそれぞれ2箇所に形成されている。そして、嵌合凹部514の上側側面および下側側面の縁には、嵌合凹部514の内側に張り出すようにガイド部518が形成されている。
図10(a)および(b)は、包埋カセット用タグ400の係合突起420が包埋カセット500の係合凹部516内に収容された状態を拡大して示す図9(b)のF−F線に沿う断面図および図10(a)におけるG−G線に沿う断面図である。
同図に示されるように、係合凹部516は、略直方体状の窪みであり、挿入部514A側の面である第1の係止端面516Aおよびガイド部518側の面である第2の係止端面516Bを備えている。
図10(a)に示されるように、係合突起420の第1の係止端部422および係合凹部516の第1の係止端面516Aにより、包埋カセット用タグ400の嵌合凹部514の挿入部514Aの方向への移動が抑止されている。また、図10(b)に示されるように、係合突起420の第2の係止端部および係合凹部516の第2の係止端面516Bにより、包埋カセット用タグ400の表面方向への移動が抑止されている。さらに、この包埋カセット用タグ400の表面方向への移動は、表示部410の表面とガイド部518によっても抑止されている。このため、一度嵌合凹部514と嵌合した包埋カセット用タグ400は、包埋カセット500から脱落することはなく、包埋カセット用タグ400または包埋カセット500を破壊しない限り取り外すことはできない。
図11は、実施形態2に係る包埋カセット用タグシート600の正面図である。
同図に示されるように、包埋カセット用タグシート600は、薄手のシートであり、表面には、包埋カセット用タグ400の外径に沿った切込610が複数形成されている。すなわち、切込610に沿って包埋カセット用タグシート600を切断することによって、包埋カセット用タグ400が得られるようになっている。この切込610は、容易に切断することが可能なものであればよく、破線、点線または鎖線状のシートを貫通する深さの切込であってもよいし、シートを貫通しない深さの実線、破線、点線または鎖線状の切込であってもよい。
包埋カセット用タグ400は、この包埋カセット用タグシート600の状態で、表面に文字、記号または図形を印刷または刻印等される。そして、1つずつ切り離されて、包埋カセット200に装着されて使用される。
なお、本考案の包埋カセット用タグ、包埋カセットおよび包埋カセット用タグシートは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、係合突起120,420が包埋カセット200,500に形成され、係合凹部216,516が包埋カセット用タグ100、400に形成されるようにしてもよい。
また、係合突起120,420は、実施の形態に示す形状に限られるものではない。例えば、導入部122,422は曲面であってもよいし、第1の係止端部124,424ならびに第2の係止端部126,426は、それぞれ斜面であってもよい。また、係合突起120,420全体は、曲面で構成されるものであってもよいし、対称形であってもよい。
また、包埋カセット200,500は、実施の形態に示す形状に限定されるものではない。例えば、トレー210,510は、タグ取付面212,512に傾斜がつけられていないものであってもよいし、内部に仕切りが設けられているものであってもよい。また、蓋220,520は、ヒンジ等を介して開閉可能にトレー210,510に取り付けられるものであってもよい。
また、係合凹部216,516は、実施の形態に示す形状に限定されるものではない。例えば、係合突起120,420と略同一の形状であってもよいし、曲面により構成されるものであってもよい。
また、包埋カセット用タグシート300,600は、実施の形態に示すものに限定されるものではない。例えば、包埋カセット用タグシート300,600に含まれる包埋カセット用タグ100,400の個数は、図に示す個数に限定されるものではなく、包埋カセット用タグ100,400が配置される方向は、図に示す方向に限定されるものではない。
本考案の包埋カセット用タグ、包埋カセットおよび包埋カセット用タグシートは、病理組織検査の分野で特に利用することができる。
100,400・・・包埋カセット用タグ
110,410・・・表示部
110A,410A・・・幅狭部
110B,410B・・・幅広部
120,420・・・係合突起
122,422・・・導入部
124,424・・・第1の係止端部
126,426・・・第2の係止端部
200,500・・・包埋カセット
214,514・・・嵌合凹部
216,516・・・係合凹部
300,600・・・包埋カセット用タグシート
320・・・ランナ
610・・・切込
110,410・・・表示部
110A,410A・・・幅狭部
110B,410B・・・幅広部
120,420・・・係合突起
122,422・・・導入部
124,424・・・第1の係止端部
126,426・・・第2の係止端部
200,500・・・包埋カセット
214,514・・・嵌合凹部
216,516・・・係合凹部
300,600・・・包埋カセット用タグシート
320・・・ランナ
610・・・切込
Claims (8)
- 文字、記号、または図形が表面に印刷または刻印される表示部と、
包埋カセットに形成された係合凹部に収容されて係合する係合突起と、を備え、
前記表示部の表面を外側にして前記包埋カセットに脱落不可能に装着されることを特徴とする、
包埋カセット用タグ。 - 前記表示部は、幅狭部と幅広部からなり、
前記係合突起は、前記表示部の両側面から幅方向に突出することを特徴とする、
請求項1に記載の包埋カセット用タグ。 - 前記係合突起は、
前記係合凹部内へ自身を導入するための導入端部と、
長手方向の移動を抑止するための第1の係止端部と、
表裏方向の移動を抑止するための第2の係止端部を備えることを特徴とする、
請求項1または2に記載の包埋カセット用タグ。 - 前記係合突起は、前記表示部と同一の厚さであることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれかに記載の包埋カセット用タグ。 - 前記係合凹部を備え、
請求項1乃至4のいずれかに記載の包埋カセット用タグが脱落不可能に装着されることを特徴とする、
包埋カセット。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の包埋カセット用タグが表面を外側にした状態で嵌合される嵌合凹部を、さらに備えることを特徴とする、
請求項5に記載の包埋カセット。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の複数の包埋カセット用タグが、
互いに直接または棒状もしくは板状のランナを介して、容易に切り離し可能に、平面的に接続されてなることを特徴とする、
包埋カセット用タグシート。 - 表面に実線、破線、点線または鎖線状の切込が形成された薄板であり、
前記切込に沿って切断されることで、
請求項1乃至4のいずれかに記載の包埋カセット用タグが、少なくとも1つ形成されることを特徴とする、
包埋カセット用タグシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009598U JP3129201U (ja) | 2006-11-27 | 2006-11-27 | 包埋カセット用タグ、包埋カセットおよび包埋カセット用タグシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009598U JP3129201U (ja) | 2006-11-27 | 2006-11-27 | 包埋カセット用タグ、包埋カセットおよび包埋カセット用タグシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012529045A (ja) * | 2009-06-04 | 2012-11-15 | イントレスコ・ベスローテン・フェンノートシャップ | Rfidチップでタグ付与されたインレーを備えたシステムを用いて、生物組織サンプルカセットを追跡可能なデバイスに転換する方法 |
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JP2015184051A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 大日本印刷株式会社 | スライス検体用の識別マーク体、病理検査用検体、スライス検体の製造方法、および病理検査方法 |
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2006
- 2006-11-27 JP JP2006009598U patent/JP3129201U/ja not_active Expired - Fee Related
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