JPH08358Y2 - 一体型カーボンホルダ - Google Patents
一体型カーボンホルダInfo
- Publication number
- JPH08358Y2 JPH08358Y2 JP1991006748U JP674891U JPH08358Y2 JP H08358 Y2 JPH08358 Y2 JP H08358Y2 JP 1991006748 U JP1991006748 U JP 1991006748U JP 674891 U JP674891 U JP 674891U JP H08358 Y2 JPH08358 Y2 JP H08358Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon
- holder
- rod
- carbon holder
- deposition apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーボン棒を取りつけ
て真空蒸着する一体型カーボンホルダに関するものであ
る。
て真空蒸着する一体型カーボンホルダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】走査型電子顕微鏡などを用いて試料を観
察しようとすると、この試料が電子によってチャージ
し、解像度が低下して微細構造が見えなくなったりして
しまうため、通常、カーボンを当該試料の表面に薄く蒸
着し、導電性を持たせている。試料にカーボン蒸着する
装置として真空蒸着装置が用いられている。真空蒸着装
置の真空容器(例えばガラスのベルジャといわれる釣鐘
型の透明で真空中における蒸着具合が見えるようにした
部分)21内に図2に示すように、2本の支柱22を立
て、これにカーボンホルダ23、24の穴を挿入して固
定する。そして、カーボン棒25を水平方向に対向させ
て配置し、一方を水平方向に移動可能としてスプリング
で2つのカーボン棒25の先端部分(一方が平面、片方
が鉛筆の先端のように細くとがらした状態)を相互に押
し合う状態にセットし、これら支柱22を介してカーボ
ン棒25の接触部分に電流を流し、その接触部分に電流
を集中して加熱し、カーボンを昇華する。そして、近傍
に配置した試料26の表面にカーボン蒸着するようにし
ていた。この際、2つのカーボン棒25がうまく接触し
てカーボン蒸着できるようにするため、以下のような手
順でカーボン棒25のセッティングを行っていた。
察しようとすると、この試料が電子によってチャージ
し、解像度が低下して微細構造が見えなくなったりして
しまうため、通常、カーボンを当該試料の表面に薄く蒸
着し、導電性を持たせている。試料にカーボン蒸着する
装置として真空蒸着装置が用いられている。真空蒸着装
置の真空容器(例えばガラスのベルジャといわれる釣鐘
型の透明で真空中における蒸着具合が見えるようにした
部分)21内に図2に示すように、2本の支柱22を立
て、これにカーボンホルダ23、24の穴を挿入して固
定する。そして、カーボン棒25を水平方向に対向させ
て配置し、一方を水平方向に移動可能としてスプリング
で2つのカーボン棒25の先端部分(一方が平面、片方
が鉛筆の先端のように細くとがらした状態)を相互に押
し合う状態にセットし、これら支柱22を介してカーボ
ン棒25の接触部分に電流を流し、その接触部分に電流
を集中して加熱し、カーボンを昇華する。そして、近傍
に配置した試料26の表面にカーボン蒸着するようにし
ていた。この際、2つのカーボン棒25がうまく接触し
てカーボン蒸着できるようにするため、以下のような手
順でカーボン棒25のセッティングを行っていた。
【0003】(1) 支柱22に取りつけた1つのカー
ボンホルダ23内の水平方向の穴の中に、先端が平坦、
あるいは斜めカットしたカーボン棒25を固定する。 (2) もう1つの支柱22に取りつけた他のカーボル
ダ24内の水平方向の穴の中に、先端が鉛筆の先のよう
に尖ったカーボン棒25を挿入し、この先端が(1)で
固定したカーボン棒25の平坦な部分のほぼ中心に位置
するように、当該カーボンホルダ24を上下に移動およ
び左右に回転させて位置合わせを行って固定する。この
固定した状態で更に当該カーボンホルダ24に備えたス
プリング27でカーボン棒25を相手側の平坦なカーボ
ン棒25に向かって繰り出す方向に適度な強さで押しつ
けるように調整する。
ボンホルダ23内の水平方向の穴の中に、先端が平坦、
あるいは斜めカットしたカーボン棒25を固定する。 (2) もう1つの支柱22に取りつけた他のカーボル
ダ24内の水平方向の穴の中に、先端が鉛筆の先のよう
に尖ったカーボン棒25を挿入し、この先端が(1)で
固定したカーボン棒25の平坦な部分のほぼ中心に位置
するように、当該カーボンホルダ24を上下に移動およ
び左右に回転させて位置合わせを行って固定する。この
固定した状態で更に当該カーボンホルダ24に備えたス
プリング27でカーボン棒25を相手側の平坦なカーボ
ン棒25に向かって繰り出す方向に適度な強さで押しつ
けるように調整する。
【0004】これら繁雑で面倒な操作を、オペレータが
真空蒸着装置の上部に配置した支柱22に装着したカー
ボンホルダ23、24についてカーボン蒸着の毎に行う
ようにしていた。
真空蒸着装置の上部に配置した支柱22に装着したカー
ボンホルダ23、24についてカーボン蒸着の毎に行う
ようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、真空蒸着装置を用いて試料にカーボン蒸着する毎
に、真空蒸着装置の真空容器(ガラス製のベルジャ)2
1を取り除き、2本の支柱22に別々に取りつけてある
カーボンホルダ23、24を個別に操作して両者のカー
ボン棒25の先端同士がうまくほぼ中心の位置でかつ適
度な圧力で接触するようにセッティングを行う必要があ
り、操作が極めて面倒であると共に、安定してセッティ
ングし難いという問題があった。また、真空蒸着装置の
真空容器21を取り除いた後、その都度、カーボン棒2
5の交換、セッティング操作を行う必要があり、迅速に
カーボン蒸着し難いという問題もあった。更に、真空蒸
着装置の2本の支柱22上に取りつけた2つのカーボン
ホルダ23、24を操作してカーボン棒25を交換、セ
ッティング操作を行っていたため、これら2本の支柱2
2の部分がオペレータによって容易に操作できるよう
に、従来は真空容器(ガラス製のベルジャ)21を上方
向に取り除くように設計する必要があり、前面のみから
上記操作を行う構造などに、真空蒸着装置を構成し難い
という問題もあった。
は、真空蒸着装置を用いて試料にカーボン蒸着する毎
に、真空蒸着装置の真空容器(ガラス製のベルジャ)2
1を取り除き、2本の支柱22に別々に取りつけてある
カーボンホルダ23、24を個別に操作して両者のカー
ボン棒25の先端同士がうまくほぼ中心の位置でかつ適
度な圧力で接触するようにセッティングを行う必要があ
り、操作が極めて面倒であると共に、安定してセッティ
ングし難いという問題があった。また、真空蒸着装置の
真空容器21を取り除いた後、その都度、カーボン棒2
5の交換、セッティング操作を行う必要があり、迅速に
カーボン蒸着し難いという問題もあった。更に、真空蒸
着装置の2本の支柱22上に取りつけた2つのカーボン
ホルダ23、24を操作してカーボン棒25を交換、セ
ッティング操作を行っていたため、これら2本の支柱2
2の部分がオペレータによって容易に操作できるよう
に、従来は真空容器(ガラス製のベルジャ)21を上方
向に取り除くように設計する必要があり、前面のみから
上記操作を行う構造などに、真空蒸着装置を構成し難い
という問題もあった。
【0006】本考案は、2つのカーボンホルダを一体型
にしてこれらに予めカーボン棒をセッティングし、これ
を真空蒸着装置に取りつけてカーボン蒸着し、カーボン
棒を簡単、迅速、かつ確実に装着可能にすることを目的
としている。
にしてこれらに予めカーボン棒をセッティングし、これ
を真空蒸着装置に取りつけてカーボン蒸着し、カーボン
棒を簡単、迅速、かつ確実に装着可能にすることを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、カーボン
ホルダ2は、カーボン棒1を固定すると共に、真空蒸着
装置に配置した支柱に挿入可能な穴4を持つものであ
る。カーボンホルダ3は、カーボン棒1を固定して軸方
向にスプリングで押し出し可能にすると共に、真空蒸着
装置に配置した支柱に挿入可能な穴4を持つものであ
る。
決するための手段を説明する。図1において、カーボン
ホルダ2は、カーボン棒1を固定すると共に、真空蒸着
装置に配置した支柱に挿入可能な穴4を持つものであ
る。カーボンホルダ3は、カーボン棒1を固定して軸方
向にスプリングで押し出し可能にすると共に、真空蒸着
装置に配置した支柱に挿入可能な穴4を持つものであ
る。
【0008】固定用板6は、カーボンホルダ2とカーボ
ンホルダ3とを固定するものである。
ンホルダ3とを固定するものである。
【0009】
【作用】本考案は、図1に示すように、固定用板6に電
気的に絶縁してカーボンホルダ2およびカーボンホルダ
3を固定し、真空蒸着装置外でカーボン棒1のセッティ
ングを行い得るようにしている。そして、カーボン棒1
を予めセッティングしたこの一体型カーボンホルダを真
空蒸着装置に設けた2つの支柱に挿入し、これら支柱か
ら電流をカーボン棒1に流して加熱し、カーボン蒸着す
るようにしている。
気的に絶縁してカーボンホルダ2およびカーボンホルダ
3を固定し、真空蒸着装置外でカーボン棒1のセッティ
ングを行い得るようにしている。そして、カーボン棒1
を予めセッティングしたこの一体型カーボンホルダを真
空蒸着装置に設けた2つの支柱に挿入し、これら支柱か
ら電流をカーボン棒1に流して加熱し、カーボン蒸着す
るようにしている。
【0010】従って、2つのカーボンホルダ2、3を一
体型にしてこれらにカーボン棒1を予めセッティング
し、真空蒸着装置に容易、迅速、かつ確実にカーボン棒
1の取りつけを行うことが可能となる。これにより、カ
ーボン棒1の取りつけ調整の作業時間を大幅に短縮し、
オペレータの個人差がなくなり、カーボン蒸着を安定か
つ容易に行うことができる。
体型にしてこれらにカーボン棒1を予めセッティング
し、真空蒸着装置に容易、迅速、かつ確実にカーボン棒
1の取りつけを行うことが可能となる。これにより、カ
ーボン棒1の取りつけ調整の作業時間を大幅に短縮し、
オペレータの個人差がなくなり、カーボン蒸着を安定か
つ容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】次に、図1を用いて本考案の実施例の構成お
よび動作を順次詳細に説明する。図1において、カーボ
ン棒1は、通電加熱して試料にカーボン蒸着するための
棒である。このカーボン棒1は、図示のように、先端を
平坦に(あるいは斜めにカット)したり、先端を細く削
ったりする。そして、図示ように平坦な先端と、細い先
端とを相互に押圧してこの間に電流を流して通電加熱
し、カーボンを昇華させて、近傍に配置した試料上にカ
ーボン蒸着する。
よび動作を順次詳細に説明する。図1において、カーボ
ン棒1は、通電加熱して試料にカーボン蒸着するための
棒である。このカーボン棒1は、図示のように、先端を
平坦に(あるいは斜めにカット)したり、先端を細く削
ったりする。そして、図示ように平坦な先端と、細い先
端とを相互に押圧してこの間に電流を流して通電加熱
し、カーボンを昇華させて、近傍に配置した試料上にカ
ーボン蒸着する。
【0012】カーボンホルダ2は、先端の平坦なカーボ
ン棒1を図示のように固定したり、真空蒸着装置に配置
した支柱に挿入して取りつけて電流を供給するための穴
4を設けたりなどしたものである。カーボンホルダ3
は、先端を細く削ったカーボン棒1をスプリングによっ
て左方向に繰り出すように力を与えて平坦なカーボン棒
1に接触させるものである。
ン棒1を図示のように固定したり、真空蒸着装置に配置
した支柱に挿入して取りつけて電流を供給するための穴
4を設けたりなどしたものである。カーボンホルダ3
は、先端を細く削ったカーボン棒1をスプリングによっ
て左方向に繰り出すように力を与えて平坦なカーボン棒
1に接触させるものである。
【0013】穴4は、真空蒸着装置の支柱(例えば図2
の支柱22)に挿入して取りつけると共に、電流の供給
を受けるための穴である。固定用板6は、カーボンホル
ダ2とカーボンホルダ3とを電気的に絶縁した状態で固
定するためのものである。ここでは、固定用板6と、カ
ーボンホルダ2との間に絶縁板、更に固定用板6とカー
ボンホルダ3との間に絶縁板を挿入してこれらを強固に
固定し、カーボンホルダ2に取りつけて固定した先端の
平坦なカーボン棒と、カーボンホルダ3に軸方向に移動
可能でスプリングによって押し出すように取りつけた先
端を細く削ったカーボン棒1の軸とがほぼ中心に相互に
接触するようにしている。この本実施例の構成により、
真空蒸着装置に取りつけることなく、図示状態のまま
で、カーボン棒1をカーボンホルダ2およびカーボンホ
ルダ3に図示のようにセッティングすることが可能とな
る。
の支柱22)に挿入して取りつけると共に、電流の供給
を受けるための穴である。固定用板6は、カーボンホル
ダ2とカーボンホルダ3とを電気的に絶縁した状態で固
定するためのものである。ここでは、固定用板6と、カ
ーボンホルダ2との間に絶縁板、更に固定用板6とカー
ボンホルダ3との間に絶縁板を挿入してこれらを強固に
固定し、カーボンホルダ2に取りつけて固定した先端の
平坦なカーボン棒と、カーボンホルダ3に軸方向に移動
可能でスプリングによって押し出すように取りつけた先
端を細く削ったカーボン棒1の軸とがほぼ中心に相互に
接触するようにしている。この本実施例の構成により、
真空蒸着装置に取りつけることなく、図示状態のまま
で、カーボン棒1をカーボンホルダ2およびカーボンホ
ルダ3に図示のようにセッティングすることが可能とな
る。
【0014】絶縁板7は、カーボンホルダ2と固定用板
6、カーボンホルダ3と固定用板6との間を電気的に絶
縁する熱に強い材料であって、例えばテフロン板や、磁
器板などである。固定ネジ8は、固定用板6にカーボン
ホルダ2、カーボンホルダ3を取りつけて固定するネジ
である。
6、カーボンホルダ3と固定用板6との間を電気的に絶
縁する熱に強い材料であって、例えばテフロン板や、磁
器板などである。固定ネジ8は、固定用板6にカーボン
ホルダ2、カーボンホルダ3を取りつけて固定するネジ
である。
【0015】以下図1の構成でカーボン棒1をセッティ
ングする動作を説明する。 (1) まず、前準備として、カーボンホルダ2、固定
用板6、絶縁板7、カーボンホルダ3を図示のカーボン
棒1がない状態に組み立てる。この組み立ては、例えば
従来の図2の真空蒸着装置の支柱22にカーボンホルダ
2、3の穴4をそれぞれ挿入した状態で絶縁板7で絶縁
し、固定ネジ8を用いて固定用板6に固定する。この
際、カーボン棒1の先端同士の中心が丁度、接触するよ
うに位置合わせを行っておく。そして、固定した本実施
例にかかわる一体型カーボンホルダを真空蒸着装置の支
柱から抜きとり、作業台上に置く。
ングする動作を説明する。 (1) まず、前準備として、カーボンホルダ2、固定
用板6、絶縁板7、カーボンホルダ3を図示のカーボン
棒1がない状態に組み立てる。この組み立ては、例えば
従来の図2の真空蒸着装置の支柱22にカーボンホルダ
2、3の穴4をそれぞれ挿入した状態で絶縁板7で絶縁
し、固定ネジ8を用いて固定用板6に固定する。この
際、カーボン棒1の先端同士の中心が丁度、接触するよ
うに位置合わせを行っておく。そして、固定した本実施
例にかかわる一体型カーボンホルダを真空蒸着装置の支
柱から抜きとり、作業台上に置く。
【0016】(2) 作業台上に置いた図1のカーボン
棒1がない状態の一体型カーボンホルダのカーボンホル
ダ2に対し、先端が平坦なカーボン棒1を、円筒状で右
端につばの部分を持つスリーブに挿入して固定ネジ5で
固定する。これにより、右から左に向けてカーボン棒1
が押されたときに、当該スリーブのつばの部分がカーボ
ンホルダ2の穴に当たって固定されるようになる。
棒1がない状態の一体型カーボンホルダのカーボンホル
ダ2に対し、先端が平坦なカーボン棒1を、円筒状で右
端につばの部分を持つスリーブに挿入して固定ネジ5で
固定する。これにより、右から左に向けてカーボン棒1
が押されたときに、当該スリーブのつばの部分がカーボ
ンホルダ2の穴に当たって固定されるようになる。
【0017】(3) 同様に、カーボンホルダ3に対
し、先端を細く削ったカーボン棒1を、円筒状で左端に
つばの部分を持つスリーブに挿入して固定ネジ5で固定
する。これにより、スプリングの力によって、カーボン
棒1が左の方向に押し出され、先端の細い部分と、他の
カーボン棒1の平坦な部分とが適度な接触圧で接触する
ようになる。。
し、先端を細く削ったカーボン棒1を、円筒状で左端に
つばの部分を持つスリーブに挿入して固定ネジ5で固定
する。これにより、スプリングの力によって、カーボン
棒1が左の方向に押し出され、先端の細い部分と、他の
カーボン棒1の平坦な部分とが適度な接触圧で接触する
ようになる。。
【0018】以上の(2)、(3)という簡単な操作を
作業のし易い作業台上などで行うことにより、カーボン
棒1のセッティングを終了する。 (4) 次に、カーボン棒1のセッティングの終了した
図1に示すような一体型カーボンホルダを構成するカー
ボンホルダ2、3の2つの穴を、例えば図2の真空蒸着
装置の2つの支柱22に挿入する。そして、真空排気
し、これら2つの支柱22の間に電流を流してカーボン
蒸着する。
作業のし易い作業台上などで行うことにより、カーボン
棒1のセッティングを終了する。 (4) 次に、カーボン棒1のセッティングの終了した
図1に示すような一体型カーボンホルダを構成するカー
ボンホルダ2、3の2つの穴を、例えば図2の真空蒸着
装置の2つの支柱22に挿入する。そして、真空排気
し、これら2つの支柱22の間に電流を流してカーボン
蒸着する。
【0019】従って、(1)で予めカーボンホルダ2、
3を固定用板6に固定して一体型カーボンホルダとして
おき、(2)、(3)で作業のし易い作業台上で予めカ
ーボン棒1をセッティングしておくことにより、真空蒸
着装置にこの一体型カーボンホルダの2つの穴を2本の
支柱に単に挿入するのみで、セッティングを完了する。
そして、真空排気した後、支柱を介して電流をカーボン
棒1の間に流してカーボン蒸着することができる。
3を固定用板6に固定して一体型カーボンホルダとして
おき、(2)、(3)で作業のし易い作業台上で予めカ
ーボン棒1をセッティングしておくことにより、真空蒸
着装置にこの一体型カーボンホルダの2つの穴を2本の
支柱に単に挿入するのみで、セッティングを完了する。
そして、真空排気した後、支柱を介して電流をカーボン
棒1の間に流してカーボン蒸着することができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
2つのカーボンホルダ2、3を固定用板6で一体型にし
てこれらにカーボン棒1を予めセッティングする構成を
採用しているため、この一体型カーボンホルダを真空蒸
着装置の支柱に挿入するという極めて簡単な操作によっ
て取りつけ、真空排気してカーボン蒸着することができ
る。これにより、カーボン棒1を真空蒸着装置に取りつ
ける作業が極めて短時間で済み、しかも作業者の熟練に
よる個人差がなくなり、カーボン蒸着を安定かつ容易に
行うことが可能となる。更に、カーボン棒1を予めセッ
ティグした一体型カーボンホルダの2つの2穴を真空蒸
着装置の2本の支柱に挿入するのみで装着できるため、
従来のように真空蒸着装置の上方向に真空容器を持ち上
げてカーボン棒1の交換作業を行い易くする必要がな
く、真空容器の構造上の制約がなくなり、例えば円筒上
の真空容器を横に配置し、その蓋の部分を前面に開き、
前面から当該一体型カーボンホルダを、水平方向に配置
した2本の支柱に挿入するという簡単な操作で装着する
ことが可能となり、真空蒸着装置の構造を簡単にするこ
とができる。
2つのカーボンホルダ2、3を固定用板6で一体型にし
てこれらにカーボン棒1を予めセッティングする構成を
採用しているため、この一体型カーボンホルダを真空蒸
着装置の支柱に挿入するという極めて簡単な操作によっ
て取りつけ、真空排気してカーボン蒸着することができ
る。これにより、カーボン棒1を真空蒸着装置に取りつ
ける作業が極めて短時間で済み、しかも作業者の熟練に
よる個人差がなくなり、カーボン蒸着を安定かつ容易に
行うことが可能となる。更に、カーボン棒1を予めセッ
ティグした一体型カーボンホルダの2つの2穴を真空蒸
着装置の2本の支柱に挿入するのみで装着できるため、
従来のように真空蒸着装置の上方向に真空容器を持ち上
げてカーボン棒1の交換作業を行い易くする必要がな
く、真空容器の構造上の制約がなくなり、例えば円筒上
の真空容器を横に配置し、その蓋の部分を前面に開き、
前面から当該一体型カーボンホルダを、水平方向に配置
した2本の支柱に挿入するという簡単な操作で装着する
ことが可能となり、真空蒸着装置の構造を簡単にするこ
とができる。
【図1】本考案の1実施例構成図である。
【図2】従来技術の説明図である。
1:カーボン棒 2、3:カーボンホルダ 4:穴(電極用) 5:カーボン固定ネジ 6:固定用板 7:絶縁板 8:固定ネジ
Claims (1)
- 【請求項1】カーボン棒を取りつけて真空蒸着するカー
ボンホルダにおいて、 カーボン棒(1)を固定すると共に、真空蒸着装置に配
置した支柱に挿入可能な穴(4)を持つカーボンホルダ
(2)と、 カーボン棒(1)を固定して軸方向にスプリングで押し
出し可能にすると共に、真空蒸着装置に配置した支柱に
挿入可能な穴(4)を持つカーボンホルダ(3)と、 上記カーボンホルダ(2)と上記カーボンホルダ(3)
とを電気的に絶縁した状態で固定すると共に、当該カー
ボンホルダ(2)に固定したカーボン棒(1)と当該カ
ーボンホルダ(3)のスプリングで軸方向に押し出され
るカーボン棒(1)との位置を位置合わせおよび当該カ
ーボンホルダ(2)の上記穴(4)を上記真空蒸着装置
に配置した上記支柱と当該カーボンホルダ(3)の上記
穴(4)を上記真空蒸着装置に配置した上記支柱とに丁
度挿入できる位置に位置合わせする位置合わせ機構を装
備した固定用板(6)とを備えたことを特徴とする一体
型カーボンホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006748U JPH08358Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 一体型カーボンホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006748U JPH08358Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 一体型カーボンホルダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05756U JPH05756U (ja) | 1993-01-08 |
JPH08358Y2 true JPH08358Y2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=11646818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991006748U Expired - Lifetime JPH08358Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 一体型カーボンホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08358Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9226808B2 (en) | 2011-07-25 | 2016-01-05 | Braun Gmbh | Attachment section for an oral hygiene device |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5915322A (ja) * | 1982-07-19 | 1984-01-26 | Toshiba Corp | 微分回路 |
JPH01116066A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-09 | Shimadzu Corp | 真空蒸着装置 |
-
1991
- 1991-02-19 JP JP1991006748U patent/JPH08358Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9226808B2 (en) | 2011-07-25 | 2016-01-05 | Braun Gmbh | Attachment section for an oral hygiene device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05756U (ja) | 1993-01-08 |
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