JPH0835573A - 電磁弁の電気信号供給装置 - Google Patents

電磁弁の電気信号供給装置

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JPH0835573A
JPH0835573A JP6174032A JP17403294A JPH0835573A JP H0835573 A JPH0835573 A JP H0835573A JP 6174032 A JP6174032 A JP 6174032A JP 17403294 A JP17403294 A JP 17403294A JP H0835573 A JPH0835573 A JP H0835573A
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁弁に対するコモン側端子へのプラス信号
とマイナス信号との相互変更を容易に行い得るようにす
る。 【構成】 2つのソレノイドコイル29a,29bの一
方の極性側に接続される2本の導通ピン34a,34b
および他方の極性側に接続される2本の導通ピン35
a,35bからなる4本の導通ピンを有するコネクタハ
ウジングと、4本の導通ピンに対応して4つのコンタク
ト43a,43b,44a,44bが収容されるコネク
タ40と、2本の導通ピンを電気的に接続する短絡部材
45とを有し、2本の導通ピンに接触する2つのコンタ
クト43a,43bと、他の1つの導通ピンに接触する
1つのコンタクト44aとの合計3つのコンタクトに、
それぞれ信号ケーブルが接続されている。短絡部材45
の位置を変更することにより、制御信号の極性を容易に
変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2つのソレノイドを有す
るダブルソレノイド形の電磁弁に電力を供給するための
電磁弁の電力供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダブルソレノイド形の電磁弁は、弁体を
作動させるための2つのソレノイドコイルを有してい
る。このタイプの電磁弁には、株式会社オーム社、1989
年2月25日発行の「油空圧便覧」第475頁に記載され
るように、弁ハウジングの両端部にそれぞれソレノイド
コイルを設けるようにしたものがあり、さらには、弁ハ
ウジングの一端部に2つのソレノイドコイルを設けるよ
うにしたものが開発されている。
【0003】このように2つのソレノイドコイルを有す
るタイプの電磁弁は、1つの電磁弁におけるコイルの端
子が4本となり、複数の電磁弁をマニホールドブロック
に搭載するようにしたマニホールド電磁弁にあっては、
コイルの端子の数はかなりの数となる。
【0004】そこで、それぞれのコイルの一方の同極側
の端子を共通端子つまりコモン端子として接続するよう
にし、配線の省略を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】配線の省力化を達成す
るために、従来では、電磁弁のソレノイド部に取り付け
られる基板に2つのコイルの一方の極性の2つの端子を
共通端子として接続するようにし、コネクタ側には、共
通端子に接続される1つのコンタクトを設けるようにし
ている。
【0006】多くの電磁弁にあっては、それぞれのソレ
ノイドコイルのプラス側の極性の端子を共通端子つまり
コモン端子として使用し、それぞれのマイナス側の端子
に電磁弁作動用のマイナス極性の電気信号を送るように
している。これに対して、マイナス側の極性の端子を共
通端子とし、プラス側の端子にプラス極性の電気信号を
送ることにより、電磁弁を作動する場合がある。
【0007】いずれの極性を共通端子とするかは、電磁
弁を有する流体圧回路の制御をどのようにして行うかに
よって決定される。つまり、制御回路によっては、電磁
弁の作動をマイナス極性の電気信号によって行う場合
と、プラス極性の電気信号によって行う場合とがある。
したがって、電磁弁を有する工場の生産ラインなどの変
更によって、制御信号の極性が変更される場合には、電
磁弁に対する制御信号の極性が定まっているので、元の
極性の電磁弁を廃棄して他の極性の電磁弁に交換するこ
とが必要となる。
【0008】一方、電磁弁を製造する際にも、プラス極
性の信号により作動する電磁弁とマイナス極性の信号に
より作動する電磁弁とをユーザーに応じて用意しておく
ことが必要となり、電磁弁製造のラインが複雑となるだ
けでなく、部品の管理が容易ではない。
【0009】本発明の目的は、同種の電磁弁をこれのコ
ネクタハウジングに装着されるコンタクトへの信号ケー
ブルの止め付け位置を変化させるだけで、電磁弁に対す
るコモン側端子へのプラス信号とマイナス信号との相互
変更を容易に行い得るようにした電磁弁の電気信号供給
装置を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明の電磁弁の電気信号供給
装置は、2つのソレノイドコイルの一方の極性側に接続
され第1対をなす2本の導通ピンおよび2つのソレノイ
ドコイルの他方の極性側に接続され第2対をなす2本の
導通ピンからなる4本の導通ピンを有するコネクタハウ
ジングと、コネクタハウジングに着脱自在に設けられ4
本の導通ピンに対応して4つのコンタクトが収容される
コネクタと、コネクタに着脱自在に設けられ第1対と第
2対のいずれか一方の対の2本の導通ピンを電気的に接
続する短絡部材とを有し、第1対と第2対の一方の対の
2本の導通ピンに接触する2つのコンタクトと、他方の
対の2本のうちいずれか一方の導通ピンに接触する1つ
のコンタクトとの合計3つのコンタクトに、それぞれ信
号発生源側に接続される信号ケーブルを接続するように
したことを特徴とする。
【0013】
【作用】第1対を形成する2つの導通ピンと第2対を形
成する2つの導通ピンの一方に対する短絡部材による電
気的接続から他方に対する電気的接続に交換することに
よって、第1対の導通ピンをコモン端子側として第2対
の導通ピンを信号供給用とするか、あるいは逆の対の導
通ピンを信号供給用とするかを容易に交換することがで
きる。したがって、電磁弁の構造を全く変更することな
く、プラスコモンとマイナスコモンとの相互変更を容易
に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例である電磁弁の電
気信号供給装置における電磁弁の部分を示す断面図、図
2は図1の外観を示す斜視図、図3はコネクタを示す分
解斜視図である。
【0016】図示する電磁弁は、直方体の弁ハウジング
10とこれの両端部に設けられた第1ピストンハウジン
グ11および第2ピストンハウジング12とを有し、第
1ピストンハウジング11にはパイロット部13を介し
てソレノイド部14が設けられている。電磁弁を構成す
る前記部材相互の間には、図示省略したシール材によっ
てエアーの漏れが防止されている。
【0017】弁ハウジング10内には中央部に長手方向
に延びて軸孔15が形成され、この軸孔15内にはスプ
ール軸16が軸方向に摺動自在に装着されており、この
スプール軸16の一端部には第1ピストン17aが設け
られ、他端部には第2ピストン17bが設けられてい
る。第1ピストン17aは第1ピストンハウジング11
に形成された流体室18a内に収容され、第2ピストン
17bは第2ピストンハウジング12に形成された流体
室18b内に収容されている。
【0018】弁ハウジング10には軸孔15に連通させ
て入力ポート20が形成され、スプール軸16が図1に
示されるように図において左端側に移動した際に入力ポ
ート20と連通する第1出力ポート21が弁ハウジング
10に形成されている。一方、スプール軸16が図にお
いて右端側に移動した際に入力ポート20と連通する第
2出力ポート22が弁ハウジング10に形成されてい
る。さらに、弁ハウジング10には、第1出力ポート2
1に連通する第1排気ポート23と、第2出力ポート2
2に連通する第2排気ポート24とが形成されている。
【0019】パイロット部13には第1パイロット室2
5aと第2パイロット室25bが形成され、それぞれの
パイロット室25a,25bには入力ポート20に連通
されたパイロット流路26が開口している。それぞれの
開口部を開閉する弁体を先端に有する可動鉄心27a,
27bがソレノイド部14に軸方向に摺動自在に設けら
れている。
【0020】それぞれの可動鉄心27a,27bは、ボ
ビン28a,28bに巻き付けられたソレノイドコイル
29a,29bへの通電により作動するようになってい
る。第1パイロット室25aは第1連通流路30aによ
り第1流体室18aに連通されており、第2パイロット
室25bは第2連通流路30bにより第2流体室18b
に連通されている。
【0021】したがって、第1ソレノイドコイル29a
に通電すると、入力ポート20からの流体がパイロット
流路26を介して第1パイロット室25a内に流入し、
第1ピストン17aに作用する流体圧によってスプール
軸16は図示するように左端側に移動する。これによ
り、入力ポート20からの流体は第1出力ポート21か
ら流出し、図示しないエアーシリンダーなどの流体圧機
器に供給される。流体圧機器から戻される流体は、第2
出力ポート22に流入した後に、第2排気ポート24か
ら流出することになる。
【0022】逆に、第2ソレノイドコイル29bに通電
すると、スプール軸16は図1において右端側に移動
し、入力ポート20からの流体は第2出力ポート22か
ら流出し、第1出力ポート21に戻された流体は第1排
気ポート23から流出することになる。
【0023】このような構造の電磁弁を図示しないマニ
ホールドブロックに複数個装着した場合には、それぞれ
の電磁弁における入力ポート20はマニホールドブロッ
クに形成された共通の供給流路に連通され、それぞれの
排気ポート23,24も共通の排気通路に連通される。
【0024】ソレノイド部14の端面にはコネクタハウ
ジング31が取り付けられており、このコネクタハウジ
ング31には制御回路用の基板32が備えられ、この基
板32には電磁弁の作動状態を表示するための図示しな
いLEDを点灯制御する回路なども組み込まれている。
さらに、この基板32にはそれぞれのソレノイドコイル
29a,29bに電力を供給するためのプラス側とマイ
ナス側のケーブルが接続されている。
【0025】図3に示すようにコネクタハウジング31
にはソケット部33が設けられ、そのソケット部33に
は4本の導通ピンが取り付けられている。第1ソレノイ
ドコイル29aのマイナス側接続端はマイナス側の導通
ピン34aに接続され、これのプラス側接続端はプラス
側の導通ピン35aに接続されている。そして、第2ソ
レノイドコイル29bのマイナス側接続端はマイナス側
の導通ピン34bに接続され、これのプラス側接続端は
プラス側の導通ピン35bに接続されている。
【0026】そして、2つのソレノイドコイル29a,
29bのそれぞれのマイナス側接続端に電気的に接続さ
れる2つの導通ピン34a,34bは、相互に同一極性
となった第1対の導通ピンを形成している。同様に、2
つのソレノイドコイル29a,29bのそれぞれのプラ
ス側接続端に電気的に接続される2つの導通ピン35
a,35bは、相互に同一極性となった第2対の導通ピ
ンを形成している。第1対の導通ピン34a,34bと
第2対の導通ピン35a,35bは、相互に極性が相違
している。
【0027】コネクタハウジング31のソケット部33
には、図3〜図8に示すコネクタ40が着脱自在に装着
されるようになっている。このコネクタ40には、第1
ソレノイドコイル29aの一方の接続端、図示する場合
にはマイナス側の接続端に導通ピン34aを介して電気
的に接続される信号ケーブル41aが取り付けられたコ
ンタクト(接続端子)43aと、第2ソレノイドコイル
29bの一方の接続端、図示する場合にはマイナス側の
接続端に導通ピン34bを介して電気的に接続される信
号ケーブル41bが取り付けられたコンタクト43bと
が着脱自在に止め付けられている。つまり、第1対を形
成する2つの導通ピン34a,34bには、それぞれコ
ンタクト43a,43bが接続されるようになってい
る。
【0028】さらに、第1ソレノイドコイル29aの他
方の接続端に導通ピン35aを介して電気的に接続され
るコモン用の信号ケーブル42が取り付けられたコンタ
クト44aと、第2ソレノイドコイル29bの他方の接
続端に導通ピン35bを介して電気的に接続されるコン
タクト44bとが、コネクタ40に着脱自在に止め付け
られている。図3に示す3本の信号ケーブル41a,4
1bおよび42は、それぞれ図示しない電磁弁作動制御
装置などの信号発生源に接続されている。
【0029】4つのコンタクト43a,43b,44
a,44bは全て同一の構造となっとているが、コンタ
クト44bには信号ケーブルは取り付けられておらず、
導通用のコンタクトとなっている。そして、コネクタ4
0に着脱自在に止め付けられる短絡部材45つまりリセ
プタクルにより、コンタクト44bとコンタクト44a
を介して第2対側の2つの導通ピン35a,35bが電
気的に接続されるようになっている。短絡部材45は、
2つの接触部45a,45bと、これらの基端部を接続
する連結部45cとにより形成されている。
【0030】したがって、信号ケーブル41aに信号を
印加すると、コモン用の信号ケーブル42を通って電流
が流れて第1ソレノイドコイル29aに電力が供給され
る。一方、信号ケーブル41bに信号を印加すると、短
絡部材45およびコモン用の信号ケーブル42を通って
電流が流れて第2ソレノイドコイル29bに電力が供給
される。つまり、図示する場合には、それぞれのコイル
のプラス側がコモン側となっている。なお、コンタクト
44aに信号ケーブル42を取り付けることなく、導通
ピン35bに接触するコンタクト44bに信号ケーブル
42を取り付けるようにしても同様にプラス側をコモン
側とすることができる。
【0031】これに対して、マイナス側の第1対を形成
する導通ピン34a,34bの一方に、信号ケーブルが
取り付けられていないコンタクト44bつまり導通用の
コンタクトを接続し、他方の導通ピンに短絡部材45を
介して信号ケーブルを接続するようにすれば、マイナス
側をコモンとすることができる。このように、短絡部材
45の位置を交換することにより、容易にプラスコモン
の接続態様にもマイナスコモンの接続態様にも対応させ
ることができる。
【0032】コネクタ40は、図3〜図8に示すよう
に、コネクタハウジング31のソケット部33に嵌合す
る先端部51と、これより幅寸法が大きくなった基端部
52とを有し、樹脂により一体成形されている。基端部
52には連結片53を介して係合レバー54が一体とな
っており、この係合レバー54の先端にはソケット部3
3に形成された係合溝55に係合する係合突起56が、
図7に示すように設けられている。
【0033】先端部51には、前記した4本の導通ピン
34a,34b,35a,35bが挿入される挿入口5
7a,57b,58a,58bが形成されており、それ
ぞれの挿入口に対応させて先端部51と基端部52に
は、図6に示すように4つの収容孔59a,59b,6
0a,60bが形成されている。それぞれの収容孔は、
プラス側とマイナス側とを区画する横隔壁61と、第1
ソレノイドコイル29a側と第2ソレノイドコイル29
b側とを区画する縦隔壁62とにより区分されており、
それぞれ信号ケーブル41a,41b,42が接続され
たコンタクト43a,43b,44aと、信号ケーブル
が接続されていないコンタクト44bとがそれぞれの収
容孔の中に挿入される。
【0034】図示する場合には、プラス側の2本の導通
ピン35a,35bが挿入される第2対の導通ピン用の
2つの収容孔60a,60bには、短絡部材45が縦隔
壁62を囲むようにして挿入される。縦隔壁62の後端
面62aは、図8に示すように、基端部52の後端面よ
りも先端側に引っ込んでおり、縦隔壁62の引っ込んだ
後端面62aに連結部45cが位置し、それぞれの収容
孔60a,60bの中に接触部45a,45bが延びて
コンタクト44a,44bと接触する。
【0035】なお、図7にあっては、2つの収容孔59
b,60bに導通ピン34b,35bを挿入した状態が
二点鎖線で示され、それぞれの収容孔の中に挿入される
前の状態の短絡部材45とコンタクト43bが実線で示
されている。また、図8にあっては、第2対側の導通ピ
ンが挿入される2つの収容孔60a,60b内に収容さ
れる2つのコンタクト44a,44bとこれらを介して
導通ピンを電気的に接続する短絡部材45とが二点鎖線
で示されている。
【0036】図3に示すように、4つのコンタクト43
a,43b,44a,44bには、それぞれ係合爪46
が形成されており、それぞれの係合爪46の開閉端側
は、それぞれのコンタクトを収容孔内に挿入すると、そ
れぞれの収容孔に連通させて先端部51に形成されたス
リット65に突き出して、係合爪46が係合端面66に
引っ掛かるようになっている。これにより、それぞれの
コンタクトの抜け止めが図られているが、工具などを用
いて係合爪46を引っ込ませた状態で、コンタクトを引
き出せば容易にコンタクトをコネクタ40から取り外す
ことができる。
【0037】前記したコネクタ40を組み立てるには、
それぞれ信号ケーブル41a,41b,42が接続され
た3つのコンタクト43a,43b,44aと、信号ケ
ーブルが接続されていない導通用のコンタクト44bと
短絡部材45とをそれぞれ収容孔59a,59b,60
a,60b内に挿入する。挿入端まで挿入すると、係合
爪46が係合端面66と引っ掛かり、それぞれの信号ケ
ーブルの抜け止めがなされる。
【0038】この状態で、コネクタ40を電磁弁のコネ
クタハウジング31のソケット部33に挿入する。挿入
端まで挿入すると、係合レバー54の係合突起56がソ
ケット部33の係合溝55内に入り込み、コネクタ40
の抜けが防止される。
【0039】このようにして組み付けられた電磁弁を作
動させるには、信号ケーブル41aからマイナスの信号
を印加すると、図1に示す第1ソレノイドコイル29a
に電流が流れて、可動鉄心27aが後退移動して、図1
に示すようにスプール軸16が左側端になる。一方、信
号ケーブル41bからマイナスの信号を印加すると、図
1に示す状態からスプール軸16は右側端に移動する。
【0040】次いで、同一の電磁弁を使用して、前記し
たプラスコモンの使用態様からマイナスコモンの使用態
様に変更する際には、信号ケーブル41a,41bが接
続されたコンタクト43a,43bをそれぞれ第2対の
導通ピン35a,35bに電気的に接続させるべく、収
容孔60a,60bに挿入する。そして、コモン用の信
号ケーブル42が接続されたコンタクト44aを第1対
の導通ピン34a,34bの一方に電気的に接続させ、
さらに他方に導通用のコンタクト44bを電気的に接続
させるべく、収容孔60a,60b内にコンタクト44
a,44bを挿入する。そして、予め短絡部材45を第
2対の導通ピン用の収容孔の中に挿入しておき、それぞ
れのコンタクト44a,44bを短絡部材45により電
気的に接続する。
【0041】したがって、短絡部材45の位置を交換
し、この短絡部材45を介してコモン用の信号ケーブル
を接続するようにすれば、電磁弁の構造を全く変化させ
ることなく、短絡部材45の位置交換によりコモン端子
側つまり共通端子側の極性を容易に変更させることがで
きる。
【0042】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0043】たとえば、導通用のコンタクト44bとし
ては、他のコンタクトと同一構造のものを使用したが、
導通ピンとコモン用の信号ケーブルとを電気的に導通さ
せることができるものであれば、他のコンタクトと相違
した形状の部材を導通用のコンタクトとして使用しても
良い。また、短絡部材45の形状を変更すれば、導通用
のコンタクトを使用することなく、直接導通ピンと電気
的に接続される短絡部材を使用するようにしても良い。
【0044】さらに、図示する場合は電磁弁の両端部に
ソレノイド部を設けるようにした場合にも本発明を適用
することができる。
【0045】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0046】(1).電磁弁自体の構造を全く変更すること
なく、短絡部材の位置を交換するだけで、ソレノイドコ
イルを作動させるための信号の極性を容易に変更させる
ことができる。
【0047】(2).したがって、電磁弁を使用する際に
は、信号の極性が変更されても、電磁弁やコネクタをそ
のまま使用して容易にその使用態様に対応させることが
できる。
【0048】(3).また、電磁弁を製造する際には、信号
の極性に合わせて二種類の電磁弁を製造することなく、
一種類の電磁弁により二種類の使用態様に対応させるこ
とができ、製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電磁弁の電気信号供給
装置における電磁弁の部分を示す断面図である。
【図2】図1の外観を示す斜視図である。
【図3】コネクタの部分を示す分解斜視図である。
【図4】コネクタを先端の部分から見た斜視図である。
【図5】コネクタを図4における矢印5の方向から見た
状態を示す正面図である。
【図6】コネクタを図4における矢印6の方向から見た
状態を示す背面図である。
【図7】図6における矢印7−7線に沿う方向の断面図
である。
【図8】図7における矢印8−8線に沿う方向の断面図
である。
【符号の説明】
10 弁ハウジング 11 第1ピストンハウジング 12 第2ピストンハウジング 13 パイロット部 14 ソレノイド部 15 軸孔 16 スプール軸 17a 第1ピストン 17b 第2ピストン 18a 第1流体室 18b 第2流体室 20 入力ポート 21 第1出力ポート 22 第2出力ポート 23 第1排気ポート 24 第2排気ポート 27a,27b 可動鉄心 29a 第1ソレノイドコイル 29b 第2ソレノイドコイル 30a 第1連通流路 30b 第2連通流路 31 コネクタハウジング 32 基板 33 ソケット部 34a,34b,35a,35b 導通ピン 40 コネクタ 41a,41b,42 信号ケーブル 43a,43b,44a,44b コンタクト 45 短絡部材(リセプタクル) 51 先端部 52 基端部 54 係合レバー 57a,57b,58a,58b 挿入口 59a,59b,60a,60b 収容孔 61 横隔壁 62 縦隔壁 65 スリット 66 係合端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのソレノイドコイルを有し弁の作動
    を制御する電磁弁における前記それぞれのソレノイドコ
    イルに電気信号を供給する電磁弁の電力供給装置であっ
    て、 前記2つのソレノイドコイルの一方の極性側に接続され
    第1対をなす2本の導通ピンおよび前記2つのソレノイ
    ドコイルの他方の極性側に接続され第2対をなす2本の
    導通ピンからなる4本の導通ピンを有するコネクタハウ
    ジングと、 前記コネクタハウジングに着脱自在に設けられ、前記4
    本の導通ピンに対応して4つのコンタクトが収容される
    コネクタと、 前記コネクタに着脱自在に設けられ、前記第1対と第2
    対のいずれか一方の対の2本の導通ピンを電気的に接続
    する短絡部材とを有し、 前記第1対と第2対の一方の対の2本の導通ピンに接触
    する2つのコンタクトと、他方の対の2本のうちいずれ
    か一方の導通ピンに接触する1つのコンタクトとの合計
    3つのコンタクトに、それぞれ信号発生源側に接続され
    る信号ケーブルを接続するようにしたことを特徴とする
    電磁弁の電気信号供給装置。
  2. 【請求項2】 前記他方の対の2本のうちいずれか他方
    の導通ピンに前記それぞれのコンタクトと同一あるいは
    類似構造のコンタクトであって信号ケーブルが接続され
    ていない導通用のコンタクトを備え、この導通用のコン
    タクトを介して前記他方の対の2本の導通ピンを電気的
    に接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    電磁弁の電気信号供給装置。
  3. 【請求項3】 前記2つのソレノイドコイルが相互に平
    行となって並べて設けられたソレノイド部を有し、この
    ソレノイド部に前記コネクタハウジングを取り付けるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1または2記載の電磁
    弁の電気信号供給装置。
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