JPH0834743B2 - 6,5−スピロケタール環系を有するアベルメクチン化合物 - Google Patents

6,5−スピロケタール環系を有するアベルメクチン化合物

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JPH0834743B2
JPH0834743B2 JP4051982A JP5198292A JPH0834743B2 JP H0834743 B2 JPH0834743 B2 JP H0834743B2 JP 4051982 A JP4051982 A JP 4051982A JP 5198292 A JP5198292 A JP 5198292A JP H0834743 B2 JPH0834743 B2 JP H0834743B2
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butyl
desmethyl
des
alkyl
bla
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/01Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】アベルメクチン化合物はアルバース−シヨ
ーンバーグ(Albers-Schoenberg)等による米国特許第
4,310,519号で始める一連の特許に開示されて
いる。ミルベマイシン化合物はアオキ(Aoki) 等による
米国特許第3,950,360号で始まる一連の特許に
開示されている。アベルメクチン及びミルベマイシンは
全て2つの6員環から構成されるスピロケタール環系に
縮合した16員大環状環を有することが特徴である。こ
の環系が天然の6,6−系から本発明の6,5−系に変
化している文献は知られていない。
【0002】本発明は天然の6,6−スピロケタール環
系が6,5−スピロケタール環系に縮小している新規な
アベルメクチン誘導体に関する。従って本発明の目的は
そのような新規な化合物を記載することである。更に目
的は6員スピロケタール外環を開環しそれを5員環に閉
環する方法を記載することである。また更に目的はその
ような化合物のヒト及び動物の衛生及び農業上の駆虫
剤、抗寄生虫剤、殺ダニ剤及び殺線虫剤としての用途を
記載することである。また更に目的は有効成分として本
化合物を含有する組成物を記載することである。更に目
的は以下の説明から明らかになるであろう。
【0003】本発明の化合物は次の構造式
【化8】 {式中Rは水素、C1 〜C10アルキル、C2 〜C10アル
ケニル又はフェニルであり、R1 は水素、C1 〜C10
ルキル、C2 〜C10アルケニル、C2 〜C10アルキニル
又はC1 〜C10アルコキシC1 〜C10アルキル;C3
8 シクロアルキル又はC5 〜C8 シクロアルケニル基
(いずれもメチレン又は1〜3個のC1 〜C4 アルキル
基又はハロ原子で任意に置換することができる);フェ
ニル、フェノキシ、C1 〜C10アルキルフェニル、C2
〜C10アルケニルフェニル、C2 〜C10アルキニルフェ
ニル、置換基が独立して1〜3個のC1 〜C5 アルキ
ル、C3〜C8 シクロアルキルである置換C1 〜C10
ルキル又は置換基が独立して1〜3個のヒドロキシ、ハ
ロゲン、シアノ、C1 〜C5 アルキルチオ、C1 〜C5
アルキルスルフィニル、C1 〜C5 アルキルスルホニ
ル、アミノ、C1 〜C5 モノ又はジアルキルアミノ、C
1 〜C5 アルカノイルアミノ又はC1 〜C5 アルカノイ
ルチオである置換C1 〜C10アルキル;又は飽和又は全
部又は一部不飽和であり独立して1〜3個のC1 〜C5
アルキル又はハロゲンで任意に置換することができる3
〜6員環の酸素又はイオウ含有複素環であり、R2 は、
ヒドロキシ、C1 〜C10アルコキシ、C1 〜C10アルカ
ノイルオキシ、オキソ又はオキシムであり、R3 は水
素、ヒドロキシ、C1 〜C10アルキルオキシ、C1 〜C
8 アルカノイルオキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C1
5 −アルコキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C1 〜C5
−アルコキシ−C1 〜C5 −アルコキシ、ハロゲン、
【化9】 (R4 はC−4″又はC−4′に単結合で結合し、ヒド
ロキシ、アミノ、N−C1 〜C8 アルキルアミノ、N,
N−C1 〜C8 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C8
ルカノイルアミノ、N−C1 〜C5 アルキルC1 〜C5
アルカノイルアミノ、トリC1 〜C8 アルキルシリルオ
キシ、C1 〜C8 アルキルチオ、C1 〜C8 アルキルス
ルフィニル、C1 〜C8 アルキルスルホニル、又は置換
基が1〜5個のヒドロキシ、ハロゲン、アミノ又はモノ
又はジC1 〜C3 アルキルアミノである置換C1 〜C8
アルキルチオ、スルフィニル又はスルホニルであるか、
又はR4 はC−4″又はC−4′に二重結合で結合し、
ケトン、オキシム、セミカルバゾノ、N−C1 〜C8
ルキルセミカルバゾノ、N,N−C1 〜C8 ジ低級アル
キルセミカルバゾノ、C1 〜C8 アルカノイルヒドラゾ
ノ、ベンゾイルヒドラゾノ又はC1 〜C8 アルキルベン
ゾイル−ヒドラゾノであり、各R5 は独立してヒドロキ
シ又はC1 〜C10アルコキシであるか又はR4
【化10】 4 は -NH-CO-NR6R7 であり、R6 及びR7 及びR8
独立して水素又はC1 〜C10アルキルであるか又はR4
は -NH-CN である)である。}を有する。
【0004】本発明の好ましい化合物は上記構造式のR
が水素、C1 〜C10アルキル、C2 〜C10アルケニル又
はフェニルであり、R1 が水素、C1 〜C10アルキル、
1 〜C5 アルコキシC1 〜C5 アルキル、C2 〜C10
アルケニル、C5 〜C6 シクロアルケニル、C3 〜C8
シクロアルキル、フェニル、置換基がハロゲン、C1
5 アルキル又はC3 〜C8 シクロアルキルである置換
1 〜C10アルキル、置換基が1〜3個のヒドロキシ、
ハロゲン、シアノ、C1 〜C5 アルキルチオ、アルキル
スルフィニル、アルキルスルホニル又はC1 〜C5 アル
カノイルアミノである置換C1 〜C10アルキルであるか
又はR1 がフラニル、テトラヒドロフラニル、チエニ
ル、ピリジル、テトラヒドロピラン又はピペリジニルか
ら選択される5又は6員複素環基であることができ、R
2 がヒドロキシ、低級アルコキシ又はオキシムであり、
3 が水素、ヒドロキシ、C1 〜C10アルコキシ、C1
〜C8 アルカノイルオキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C
1 〜C5 −アルコキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C1
5 −アルコキシ−C1 〜C5 −アルコキシ、ハロゲ
ン、
【化11】 (R4 はC−4″又はC−4′に単結合で結合し、ヒド
ロキシ、アミノ、N−C1 〜C8 アルキルアミノ、N,
N−C1 〜C8 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C8
ルカノイルアミノ、N−C1 〜C5 アルキルC1 〜C5
アルカノイルアミノ、C1 〜C3 アルキルチオ、C1
3 アルキルスルフィニル、C1 〜C3 アルキルスルホ
ニル又は置換基がヒドロキシ、アミノ又はトリフルオロ
である置換C1 〜C3 アルキルチオ、スルフィニル又は
スルホニルであるか又はR4 はC−4″又はC−4′に
二重結合で結合し、オキソであり、各R5 は独立してヒ
ドロキシ又はC1 〜C10アルコキシである)である化合
物に認められる。
【0005】また更に本発明の好ましい実施態様は上記
構造式のRが水素、C1 〜C5 アルキル、C2 〜C5
ルケニル又はフェニルであり、R1 が水素、C1 〜C10
アルキル、C1 〜C10アルコキシ、C1 〜C5 アルコキ
シC1 〜C5 アルキル、C2 〜C10アルケニル又はC3
〜C8 シクロアルキル、フェニル、置換基がフルオロで
ある置換C1 〜C10アルキル又は置換フェニル、置換基
が1〜3個のハロゲン、シアノ、C1 〜C5 アルキルチ
オ、アルキルスルホニル又はC1 〜C5 アルカノイルア
ミノであり、R2 がヒドロキシ、メトキシ又はオキシム
であり、R3 が水素、ヒドロキシ、C1 〜C5 アルコキ
シ−C1 〜C5 −アルコキシ、C1 〜C5 アルコキシ−
1 〜C5 −アルコキシ−C1 〜C5 −アルコキシ、ハ
ロゲン又は
【化12】 (R4 はC−4″に単結合で結合し、ヒドロキシ、アミ
ノ、N−C1 〜C3 アルキルアミノ、N,N−C1 〜C
3 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C3 アルカノイルア
ミノ又はN−C1 〜C3 アルキルC1 〜C5 アルカノイ
ルアミノであるか又はR4 はC−4″に二重結合で結合
し、オキソであり、各R5 はメトキシである)である化
合物に認められる。
【0006】また本発明の別の好ましい実施態様は構造
式のRが水素、C1 〜C5 アルキル、C2 〜C5 アルケ
ニル又はフェニルであり、R1 が水素、C1 〜C6 アル
キル、C1 〜C4 アルコキシ、C1 〜C3 アルコキシC
1 〜C3 アルキル、C2 〜C6 アルケニル又はC5 〜C
6 シクロアルキル、フェニル、置換基がフルオロである
置換C1 〜C6 アルキル又は置換フェニル、置換基がヒ
ドロキシ、フルオロクロロ、C1 〜C3 アルキルチオ又
はC1 〜C3 アルカノイルアミノである置換C1 〜C6
アルキルであり、R2 がヒドロキシ、メトキシ又はオキ
シムであり、R3 が水素、ヒドロキシ、C1 〜C3 アル
コキシ−C1 〜C3 −アルコキシ、C1 〜C3 アルコキ
シ−C1 〜C3 −アルコキシ−C1 〜C3 −アルコキ
シ、ハロゲン又は
【化13】 (R4 はC−4″に単結合で結合し、ヒドロキシ、アミ
ノ、N−C1 〜C3 アルキルアミノ、N,N−C1 〜C
3 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C3 アルカノイルア
ミノ又はN−C1 〜C3 アルキルアルカノイルアミノで
あり、各R5 はメトキシである)である化合物に認めら
れる。
【0007】また本発明の別の好ましい化合物は、24
−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノ
ル−24−シアノメチル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンBla、24−デスメチル−25−デス−(2
−ブチル)−25−ノル−24−メチルチオメチル−2
2,23−ジヒドロアベルメクチンBla、24−デス
メチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−2
4−メチルスルホキシメチル−22,23−ジヒドロア
ベルメクチンBla、24−デスメチル−25−デス−
(2−ブチル)−25−ノル−24−メチルスルホニル
メチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla、
24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
−ノル−24−〔2−(4−メチルペンテ−2−エニ
ル)〕−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla、
24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
−ノル−24−フルオロメチル−22,23−ジヒドロ
アベルメクチンBla、4″−デオキシ−4″−エピ−
アセチルアミノ−24−デスメチル−25−デス−(2
−ブチル)−25−ノル−24−イソプロピル−22,
23−ジヒドロアベルメクチンBla、4″−デオキシ
−4″−エピ−アセチルアミノ−24−デスメチル−2
5−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−tert−
ブチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla、
4″−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−24−
デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
−24−シクロヘキシル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンBla、4″−デオキシ−4″−エピ−アセチ
ルアミノ−24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−25−ノル−24−フェニル−22,23−ジヒ
ドロアベルメクチンBla、24−デスメチル−25−
デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−フェニル−
22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリコ
ン、24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−
25−ノル−24−イソプロピル−22,23−ジヒド
ロアベルメクチンBlaアグリコン、24−デスメチル
−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−te
rt−ブチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl
aアグリコン、24−デスメチル−25−デス−(2−
ブチル)−25−ノル−24−シクロヘキシル−22,
23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリコン、13
−デオキシ−13−フルオロ−24−デスメチル−25
−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−フェニル
−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリコ
ン、13−デオキシ−13−フルオロ−24−デスメチ
ル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−
イソプロピル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB
laアグリコン、24−デスメチル−25−デス−(2
−ブチル)−25−ノル−24−(1−シクロヘキセニ
ル)−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla、1
3−デオキシ−13−フルオロ−24−デスメチル−2
5−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−tert−
ブチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaア
グリコン、13−O−メトキシメチル−24−デスメチ
ル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−
フェニル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla
アグリコン、13−O−メトキシメチル−24−デスメ
チル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24
−イソプロピル−22,23−ジヒドロアベルメクチン
Blaアグリコン、13−O−メトキシメチル−24−
デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
−24−シクロヘキシル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンBlaアグリコン、13−O−メトキシメチル
−24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
5−ノル−24−tert−ブチル−22,23−ジヒドロ
アベルメクチンBlaアグリコン、13−O−メトキシ
エトキシメチル−24−デスメチル−25−デス−(2
−ブチル)−25−ノル−24−tert−ブチル−22,
23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリコン、13
−O−メトキシエトキシメチル−24−デスメチル−2
5−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−イソプ
ロピル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaア
グリコン、13−O−メトキシエトキシメチル−24−
デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
−24−シクロヘキシル−22,23−ジヒドロアベル
メクチンBlaアグリコン、13−O−メトキシエトキ
シメチル−24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−25−ノル−24−フェニル−22,23−ジヒ
ドロアベルメクチンBlaアグリコン、13−デオキシ
−24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
5−ノル−24−フェニル−22,23−ジヒドロアベ
ルメクチンBlaアグリコン、24−デスメチル−25
−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−
ノル−アベルメクチンBla、24−デスメチル−25
−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−
ノル−24−メチル−アベルメクチンBla、24−デ
スメチル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジ
ヒドロ−25−ノル−24−i−プロピル−アベルメク
チンBla、24−デスメチル−25−デス(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−t−
ブチル−アベルメクチンBla、24−デスメチル−2
5−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25
−ノル−24−シクロヘキシル−アベルメクチンBl
a、24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−フェニル−ア
ベルメクチンBla、24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−(2−フリル)−アベルメクチンBla、24−
デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,23−
ジヒドロ−25−ノル−24−メトキシメチル−アベル
メクチンBla、24−デスメチル−25−デス(2−
ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−
n−オクチル−アベルメクチンBla、24−デスメチ
ル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ
−5−ケトキシム−25−ノル−24−フェニル−アベ
ルメクチンBla、24−デスメチル−25−デス(2
−ブチル)−22,23−ジヒドロ−5−ケトキシム−
25−ノル−24−t−ブチル−アベルメクチンBla
異性体A、24−デスメチル−25−デス(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−
ノル−24−t−ブチル−アベルメクチンBla異性体
B、24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−2
4−i−プロピル−アベルメクチンBla異性体A、2
4−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,2
3−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−t
−ブチル−アベルメクチンBla異性体B、13−デオ
キシ−24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−
25−ノル−22,23−ジヒドロ−24−イソプロピ
ル−アベルメクチンBlaアグリコン、13−デオキシ
−24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
5−ノル−22,23−ジヒドロ−24−(t−ブチ
ル)−アベルメクチンBlaアグリコン、13−デオキ
シ−24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−2
5−ノル−22,23−ジヒドロ−24−シクロヘキシ
ル−アベルメクチンBlaアグリコン、13−デオキシ
−24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−25
−ノル−22,23−ジヒドロ−24−フェニル−アベ
ルメクチンBlaアグリコンのいずれかである。
【0008】本化合物は次の反応図式に従って製造され
明瞭にするために天然アベルメクチン及びミルベマイシ
ンの炭素原子17〜25を含む分子部分だけを示す。
【化14】
【化15】 上記反応図式に於てR25基は一般にアルキル基であるア
ベルメクチン及びミルベマイシン天然化合物に見られる
25位基である。前述の方法は天然25位基を取り除き
新規な6,5−スピロケタール環系の同様の位置に新規
なR1 基で置き変えることを示している。R1 基の種類
は非常に広く解釈されR1 含有試薬化合物 IIIa又は適
当な求核基を化合物VのC24アルデヒドに付加すること
によって得られる任意の基であることができる。更に本
化合物の製造に於て用いられる試薬又は溶媒のいずれか
を記載するために使用する“低級”とは1〜6個の炭素
原子を有するような化合物又はそのような化合物の置換
基を定義する。
【0009】本発明の化合物は重要な中間体 IIIをR1
置換ホスホネート化合物 IIIaと反応させることによっ
て製造することができる。重要な中間体 IIIは6,6−
スピロケタール環系と5及び13位の適当な置換基各々
2 及びR3 を有するか又はR2 及びR3 基を化合物の
6,5−スピロケタール環系の合成後製造することがで
きる置換型を有するアベルメクチン出発物質I(アベル
メクチンBla)から6工程で製造される。ヒドロキシ
基で適当に保護した化合物Iを塩化オキサリルのような
酸化剤とDMSO中で反応過程中に遊離されるHCl と反
応させるために少なくとも2当量の塩基の存在下で反応
させる。反応は始めに0℃以下好ましくは−50℃以下
の温度の令所で行ない、一般に1〜10時間で完了し、
23−ケト化合物を得る。
【0010】次の工程では23−ケト化合物をアルカリ
金属ビス(トリメチルシリル)アミドと反応させて2
2,23−二重結合を有するエノールエーテルを生成さ
せる。反応は0℃以下、好ましくは−50℃以下の温度
の令所で不活性雰囲気下炭化水素のような非反応性溶媒
好ましくは反応温度で液体のままであるテトラヒドロフ
ランのようなアルカン又は他の非極性溶媒中で行なわれ
る。一般にC7 〜C9 アルカン好ましくはヘキサンの混
合液が用いられる。反応は一般に1〜10時間で完了す
る。この反応に於て塩基の選択は強塩基が容易に2位を
エピ化し、3,4−二重結合を転位して生物効力の低い
類縁体を生じることがよく知られていることから非常に
重要である。多数の塩基の選択からアルカリ金属ビス
(トリメチルシリル)アミドが副反応もなく所望のシリ
ルエノールエーテルを生成させることができることがわ
かった。
【0011】次の工程では22,23−二重結合を緩和
な酸化剤好ましくはメタクロロ過安息香酸のような過酸
でエポキシ化する。反応はクロロホルム又は塩化メチレ
ン等の塩素化炭化水素のような不活性溶媒中0〜50℃
の温度で行ない一般に約10分から2時間で完了する。
式IIを製造するための式Iの反応の最終工程では22,
23−エポキシドを酸性メタノールで処理してエポキシ
ドを加水分解し式IIを生成させる。反応はほぼ室温で行
ない一般に5分から2時間で完了する。前述の反応系で
は中間体を単離精製することができるがそのようにする
必要は見られず、所望される場合には、反応を単一反応
容器中で行ない、4反応工程系の終わりに式IIだけを単
離することができる。
【0012】次いで化合物IIを開裂して重要な中間体 I
IIを2工程で生成させる。最初の工程では化合物IIを四
酢酸鉛で処理し22,23−結合を開裂して22−炭素
がアルデヒドであり、23−炭素がカルボン酸又はその
メチルエステルである中間体を生成させる。この化合物
を低級アルカノール好ましくはメタノール中でトランス
ケタール化して炭素22〜25を開裂し、それらをアル
コール残基好ましくはメチル基で置換して化合物 IIIを
生成させる。反応は0℃から室温で行ない、一般に1〜
2時間で完了する。生成物を当業者に既知の手法を用い
て単離する。
【0013】化合物 IIIをR1 置換ホスホネート IIIa
又はR1 置換(β−ケト)ホスホネート、β−ケト−ホ
スホラニリジン、ホスフィンオキシド、(C6H5)3P=CHCO
R1、(CF3-CH2)2POCH2COR1等の類似試薬と反応させる。
これはR1 含有置換基をアベルメクチン基質に導入し2
2,23−二重結合を生成させる。反応は炭化水素のよ
うな不活性溶媒、好ましくはトルエン又はメタノール又
はエタノールのようなC1 〜C5 アルカノール又はアセ
トニトリルのような他の非反応性溶媒中非常に冷却した
ドライアイス浴(−78℃)から100℃まで異なるこ
とができる温度又は反応混合液の還流温度で行なう。反
応は乾燥状態で維持しなければならず溶媒は全て水のよ
うな状態でなければならない。反応混合液はまたアルカ
リ金属ビス(トリメチルシリル)アミドを含有すること
ができる。反応は5分から2時間で完了し、反応の持続
は個々のR1 基と反応温度に依存し、一般に温度が高く
なるにつれて反応時間は短くなる。反応過程は反応混合
液のアリコートを薄層クロマトグラフィー(tlc)で分析
して反応が完了するまでの程度を定量することによって
続けることが便利である。tlc 分析は反応を完了するた
めに温度を高くするか反応時間を長くする必要があるか
を決定するために用いることができる。生成物は当業者
に既知の手法を用いて単離する。
【0014】次いで化合物IVの二重結合を単結合化合物
Vに還元する。還元は重金属の存在下での水素、メタノ
ール中マグネシウム金属、相転移触媒特にテトラアルキ
ルアンモニウム相転移触媒の存在下での亜ニチオン酸ナ
トリウム及び重炭酸ナトリウム等の種々の還元剤のいず
れかで行なう。反応は一般に低級アルカノール、テトラ
ヒドロフラン等の還元されない溶媒中で行なう。反応は
一般に0〜60℃で好ましくは室温で行なわれ、5分か
ら2時間で完了する。次の工程ではケト基を水素化アル
ミニウムリチウム、ナトリウムボロヒドリド、オキサゾ
ボロリジン、ボラン等の標準還元剤を用いてヒドロキシ
基に還元する。反応はエーテル、テトラヒドロフラン、
メタノール、エタノール等の還元されない溶媒中−78
℃から室温までの温度で行なわれ5分から1時間で完了
する。ヒドロキシ生成物化合物VIは当業者に既知の手順
を用いて単離精製することができるが一般に精製せずに
次の工程で使用することができる。
【0015】他の誘導体はV(R1 =H)から生成させ
ることができる。炭素求核基をVのアルデヒド官能基へ
求核付加することにより、R1 官能基がアルキル(又は
アリール)グリニヤール、銅酸塩又はリチウム試薬から
誘導されるVIを生成させることができる。またアルデヒ
ドVを三フッ化ホウ素エーテレート、臭化マグネシウム
エーテレート又はヨウ化亜鉛のようなルイス酸と低温で
処理すると環化を誘発してR1 がアルコキシ基であるVI
I を生成させることができる。C21のアルコキシ基は転
換中C24位に転移する。
【0016】環化工程はヒドロキシ化合物VIから最終生
成化合物VIIを製造する。反応は触媒量のピリジン及び
p−トルエンスルホン酸の混合液(ピリジニウム−p−
トルエンスルホン酸又はPPTS)から生成される試薬
で行なわれる。PPTSは一般にピリジン及びp−トル
エンスルホン酸の1:1混合液として生成させるが1:
1比とのわずかな変動は使用し得る。PPTSはアベル
メクチン化合物に相対して約0.01%量で用いられ、
反応はメタノール又はエタノール又は塩化メチレン又は
クロロホルムのような塩素化炭化水素のような任意のプ
ロトン性溶媒中で行なわれる。反応は室温から60℃で
行なわれ一般に5分から10時間で完了する。生成物は
当業者に既知の手法を用いて単離される。
【0017】中間体化合物VIは反応の最終工程の前に単
離する必要がないし、化合物VIを反応順序の最終工程で
環化される前の粗分離手法だけを用いて単離することが
できる。これは環化工程の効率に逆効果になったという
ことは見い出されていない。
【0018】前述の反応系はアベルメクチン分子のヒド
ロキシ基のような反応性官能基に保護基を用いて行なわ
れる。環化工程後保護基を除去して保護されていない最
終生成物を得ることができる。しかしながら上記式に於
て星印で示されるように最終生成物は炭素21及び24
に少なくとも2個の不斉中心を含有し、各生成物に対し
て合計少なくとも4個の立体異性を生じる。他の立体異
性体は23位のRが水素以外である場合に生じる。異性
体はカラムクロマトグラフィーのようなクロマトグラフ
ィー手法を用いて保護基を除去する前に各々から容易に
分離することができる。保護基を除去する場合にも異性
体の分離は薄層又は分取用層クロマトグラフィー又は逆
相高圧液体クロマトグラフィーを用いてクロマトグラフ
ィー的に容易に達成される。
【0019】更に保護基を除去した後、C−21エピマ
ー化合物を低級アルカノール、好ましくはp−トルエン
スルホン酸(トシル酸)のメタノール溶液で処理するこ
とができ、5員環を開環し、それを再び閉環すると主と
してα位で5員環の酸素と不斉的に平衡する。しかしな
がら24位はエピマーの混合物のままであり、このよう
な立体異性体は高圧液体クロマトグラフィーを用いて更
に分離することができる。立体異性体の混合物並びに単
離立体異性体は抗寄生虫又は殺虫生成物として実質的な
活性を有することが知られている。
【0020】4′及び4″位のアルキルチオ又は置換ア
ルキルチオ置換基及びその酸化誘導体のような本化合物
の他のいくつかの置換基は当業者に既知の手法を用いて
製造することができる。置換基は6,5−スピロケター
ル環系の製造の前にあるいは6,5−スピロケタール系
を製造した後に合成することができる。しかしながら望
ましくない副反応特にアルキルチオ基が反応性置換基を
含有する場合を避けるために6,5−スピロケタール環
系の製造反応が完了した後に4′又は4″アルキルチオ
置換基を製造することがしばしば好ましい。
【0021】本発明の4′及び4″アルキルチオ化合物
の製造はアベルメクチン出発物質を5−ヒドロキシ位で
保護してこの位置での置換を避ける場合に達成されるこ
とが最良である。この位置が保護されることにより反応
は残りの分子に影響せずに4″又は4′位で行なうこと
ができる。5−ヒドロキシ基は4″又は4′−ヒドロキ
シル基に於ける置換が起こる前にtert−ブチルジメチル
シリル基で保護される。23−ヒドロキシ基は反応性が
低く7−ヒドロキシ基はほとんど非反応性でありこれら
は保護する必要がない。
【0022】4′及び4″アルキルチオ化合物の製造は
アベルメクチン出発物質を4″又は4′位に良好な脱離
基好ましくはハロ又はアルキル置換スルホニル基、更に
好ましくはトリフルオロメタンスルホニル又はヨード基
を有する誘導体に求核置換まで変換することを必要とす
る。次いでこれらの脱離基をイオウ含有求核基で置換し
て所望の4″−デオキシ−4″−アルキル−チオアベル
メクチン誘導体を得る(更に変性することもできる)。
【0023】4″又は4′−アルキル置換スルホニル中
間体は5位保護アベルメクチンから適当なスルホン酸無
水物又は適当なスルホニルクロリドを用いて塩素化炭化
水素、テトラヒドロフラン(THF)又はエーテルのよ
うな不活性溶媒好ましくは塩化メチレン中塩基の存在下
−15〜10℃で15分から1時間かけて製造する。
4″又は4′−アルキル置換スルホニル化合物は当業者
に既知の手法を用いて単離することができる。次いで
4″又は4′スルホニルアベルメクチンを4″又は4′
位にイオウ含有求核基で置換する。反応は室温で又はほ
ぼ室温でジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)、THF、塩素化炭化水素又は
エーテルのような不活性溶媒中金属チオール又はチオー
ルと炭酸カリウムのような塩基の所望のチオール求核基
と共に0〜25℃で1〜4時間かけて行なわれる。反応
混合液中に少量の18−クラウン−6(1,4,7,1
0,15,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン)を
含めることが有用であることが知られておりクラウンエ
ーテルの存在は反応を促進し、一般に反応時間を著しく
短縮させる。
【0024】4″又は4′位に2個のエピマーが可能で
あり、天然アベルメクチンでのように正確な立体化学に
より1つはエクアトリアル(又はα)置換基を有し、1
つはアキシアル(又はβ)配置を有する。後者は4″又
は4′−エピと呼ばれる。強求核基による反応は主とし
て反転した配置を有する生成物を生じる。ハードな求核
基による反応は通常両方の化合物を生じ、これらは分離
できるが両方共生物活性が高いことから分離する必要が
ない。両エピマーは個別又は混合物どちらも本発明の一
部とみなされる。
【0025】脱離基の求核置換もヨウ素によって、ハロ
ゲン塩をDMF、DMSO、THF又は塩素化炭化水素
中4″位に良好な脱離基で置換されたアベルメクチンの
攪拌溶液に加え、この反応液を室温で1〜6時間攪拌す
ることによって達成することができる。生成物は既知の
手法を用いて単離する。また4″−ハロゲン原子は他の
イオウ含有求核基を含む他の求核基で置換することがで
きる。
【0026】またイオウ含有4″−置換基は更に変性す
ることができる。塩化メチレンのような非反応性溶液中
4″−イオウをm−クロロ過安息香酸のような酸化剤で
−15〜25℃に於て30分から2時間酸化するとスル
ホキシド及びスルホンを得る。スルホキシドの両鏡像異
性体が得られる。
【0027】イオウ含有4′及び4″基は塩素化炭化水
素、THF、エーテル又は低級アルコールのような溶媒
好ましくは塩化メチレン中で対応するスルホキシ及びス
ルホニル基に酸化することができる。過酸のような酸化
剤好ましくはm−クロロ過安息香酸を4″又は4′−置
換アベルメクチンの溶液に加える。温度C−30℃から
室温まで)及び酸化剤の当量数を変えることによってス
ルホキシド及びスルホンの相対収量を制御することがで
きる。生成物は当業者に既知の手法を用いて分離し、単
離する。
【0028】更に側鎖の変性はチオ−アルコールを求核
基として用いる場合に達成することができる。イオウ含
有側鎖のアルコールのヒドロキシル基は本明細書に記載
されるものを含むがこれらに限定されない4″又は4′
−ヒドロキシ基に於て可能である任意の反応及び化学を
行なうことができる。4″位に於ける所望の置換及び変
性後、5−ヒドロキシ基を脱保護し、所望される場合に
は分子の5位に於ける変性を起こすことができる。アベ
ルメクチンの4″位で行なわれる前述の反応はアベルメ
クチンモノサッカライドの4′位で行ない対応して置換
されたモノサッカライド誘導体に影響を与えることがで
きる。
【0029】また種々の反応性置換基の別の誘導体の製
造は当業者に既知の方法を用いて行なうことができる。
例えば種々のアルキル化アベルメクチンの製造の場合エ
スコラ(Eskola) 等による米国特許第4906619
号、種々の4′又は4″ケト又はアミノ誘導体の製造の
場合ムロツイク(Mrozik) による米国特許第44276
63号、種々のアシル化アベルメクチンの製造の場合ム
ロツイクによる米国特許第4201861号、種々の1
3置換アベルメクチンの製造の場合チャバラ(Chbala)
等による米国特許第Re32006号及び同第Re32
034号、種々の5−アルキル化化合物の製造の場合、
フィッシャー(Fisher) 等による米国特許第42009
81号及びアベルメクチン化合物の保護のための種々の
方法の記述の場合ムロツイクによる米国特許第4895
837号参照。
【0030】本化合物は人、動物及び植物に感染する寄
生虫、特に蠕虫、外部寄生虫、昆虫及びダニに対する強
力な内部及び外部抗寄生虫剤であってヒト及び動物の衛
生、農業及び屋内及び商業区域に於ける有害生物防除上
有用である。
【0031】一般に蠕虫病と称される病気又は病気群は
動物宿主が蠕虫として知られる寄生虫に感染することに
よる。蠕虫病は家畜例えば豚、羊、馬、牛、山羊、犬、
猫、魚、水牛、駱駝,ラマ、トナカイ、実験動物、毛皮
用動物、動物園の動物及び外来動物及び家禽に於て広範
且つ深刻な経済的問題である。蠕虫類の中で線虫と称さ
れる群の蠕虫は広範且つ頻繁に多種の動物に深刻な感染
を引き起こす。上に挙げた動物に感染する最も普通の属
の線虫は捻転胃虫(Haemonchus) 属、毛様線虫(Tricho
strongylus) 属、オステルタジア(Ostertagia)属、ネマ
トディルス(Nematodirus)属、クーペリア(Cooperia)
属、回虫 (Ascaris)属、ブノストムム (Bunostomum)
属、腸結節虫 (Oesophagostomum)属、カベルチア (Chab
ertia)属、鞭虫 (Trichuris)属、円虫 (Strongylus)
属、トリコネマ (Trichonema) 属、ディクチオカウルス
(Dictyocaulus) 属、毛頭虫 (Capillaria) 属、ハブロ
ネマ(Habronema)属、ドルシア (Druschia) 属、ヘテラ
キス (Heterakis)属、トキソカラ (Toxocara) 属、アス
カリディア (Ascaridia)属、蟯虫 (Oxyuris)属、鉤虫(A
ncylostoma)属、ウンシナリア (Uncinaria)属、イヌ小
回虫 (Toxascaris) 属及びウマ回虫 (Parascaris) 属で
ある。これらのうちのある種類例えばネマトディルス
属、クーペリア属及び腸結節虫属等は主として腸管を攻
撃し別の種類例えば捻胃転虫属及びオステルタジア属等
はより広く胃内に見られ更に別の種類例えばディクチオ
カウルス属は肺に見られる。更に別の寄生虫は体の他の
組織や器官例えば心臓及び血管、皮下及びリンパ組織等
に存在する。蠕虫病として知られる寄生虫感染は貧血、
栄養失調、虚弱、体重減少、腸管壁若しくは他の組織や
器官の著しい損傷等を招き、治療せずに放置した場合に
は感染した宿主の死をもたらす。本発明の化合物はこれ
らの寄生虫に対して予想外に高い活性をもち、更にまた
犬及び猫に於けるイヌ糸状虫(Dirofilaria)、げっ歯動
物に於けるネマトスピロイデス (Nematospiroides)、シ
ファシア (Syphacia) 、アスピクルリス (Aspiculuri
s)、動物や鳥の節足動物性外部寄生虫例えばマダニ類、
ダニ類、シラミ類、ノミ類、クロバエ類、羊に於けるキ
ンバエ(Lucilia sp.)、咬み型昆虫及び移動性双翅類幼
虫即ち牛に於けるヒフバエ(Hypoderma sp.)、馬に於け
るウマバエ(Gastrophilus) 、げっ歯目動物に於けるウ
サギヒフバエ (Cuterebra sp.)及び血液を食するハエ及
び不潔なハエを含む有害なハエに対しても活性である。
【0032】本化合物はまたヒトに感染する寄生虫に対
しても有用である。人の胃腸管に寄生する最も普通の属
としては鉤虫属、アメリカ鉤虫(Necator)属、回虫属、
ストロンギロイデス(Strongyloides)属、旋毛虫(Tric
hinella)属、毛頭虫属、鞭虫属及び蟯虫(Enterobius)
属がある。他の医学的に重要な寄生虫の属で血液中又は
他の胃腸管外組織ないし器官に於て見られるものとして
はフィラリア性蠕虫例えばブケレリア (Wuchereria)
属、ブルギア (Brugia) 属、オンコセルカ (Onchocerc
a) 属及びロア糸状虫 (Loa, Dracunuculus)並びに腸内
蠕虫ストロンギロイデス属及び旋毛虫属の腸管外時期が
ある。本化合物はまた人に寄生する節足動物、咬み型昆
虫及び人を悩ませる他の双翅類害虫に対しても有用であ
る。
【0033】化合物はまた屋内害虫例えばいわゆるゴキ
ブリ即ちチャバネゴキブリ(Blatella sp.) 、イガ即ち
ティネオラ種(Tineola sp.)、ヒメマルカツブシムシ即
ちアツタゲヌス種(Attagenus sp.)、イエバエ即ちムス
カドメスチカ(Musca domestica)並びにノミ、ハウスダ
ストダニ、シロアリ及びアリに対しても活性である。
【0034】化合物はまた貯蔵中の穀物の害虫例えばト
リボリウム種(Tribolium sp.)、ゴミムシダマシ(Tene
brio sp.) 及び農業植物の害虫例えばアリマキ(Acyrth
iosiphon sp.) 、移動性直翅類例えばバッタや植物組織
中に生息する昆虫の未成熟期のものに対しても有用であ
る。化合物は農業上重要なことである土中の線虫や植物
の寄生虫例えばメロイドジネ種(Meloidogyne sp.)の防
除に殺線虫剤として有用である。化合物はまたアカアリ
の巣に発生したアセレージ(acerage)を処理するのに非
常に有用である。化合物を発生した区域に巣に戻す餌誘
殺製剤として低レベルで散布する。化合物はアカアリに
は直接であるが緩慢な初期毒性作用のほかに巣には女王
を断種させることによる長期作用を有し、巣を効果的に
撲滅する。
【0035】本発明の化合物は有効化合物を1種以上の
不活性成分と十分に混和し1種以上の別の有効成分を任
意に包含する製剤として投与することができる。化合物
はヒト及び動物への投与、植物への施用及び住宅あるい
は商業用いずれも屋内害虫を防除する建物及び区域施用
の場合当業者に既知の組成物として使用することができ
る。内部及び外部寄生虫を制御するためにヒト及び動物
に適用する場合、固形又は液状の経口製剤又は非経口液
剤、植込又はデポー剤型を使用することができる。局所
適用の場合、ディップ、噴霧剤、散剤、粉剤、流動、斑
点、噴射液、シャンプー、カラー、タグ又はハーネスを
使用することができる。農業用建物又は区域施用の場
合、液剤、噴霧剤、散剤、粉剤又は餌として使用するこ
とができる。更に“餌による”形は動物廃棄物を餌とし
たり繁殖する不愉快なハエを防除するために使用するこ
とができる。化合物を動物廃棄物中の有効物質の残留物
を借りるように包囲するなどして処方し、不潔なハエ又
は他の節足動物性害虫を防除する。
【0036】これらの化合物は哺乳動物に対して駆虫剤
として用いる場合には単位投薬形例えばカプセル剤、大
型丸剤又は錠剤として又は液剤飲薬として経口投与する
ことができる。飲薬は通常有効成分を懸濁化剤例えばベ
ントナイト及び湿潤剤又は類似の賦形剤と共に水に溶解
懸濁又は分散させたものである。一般に飲薬はまた消泡
剤も含有する。飲薬製剤は一般に約0.001〜0.5
重量%の有効化合物を含有する。好ましい飲薬製剤は
0.01〜0.1重量%を含有することができる。カプ
セル剤及び大型丸剤は有効成分を賦形剤例えばデンプ
ン、タルク、ステアリン酸マグネシウム又はリン酸二カ
ルシウムと混合したものを包含する。
【0037】本化合物を乾燥固体単位投薬形として投与
することが望まれる場合、所望量の有効化合物を含有す
るカプセル剤、大型丸剤又は錠剤の通常用いられる。こ
れらの投薬形は有効成分を適当な微粉砕された希釈剤、
充填剤、崩壊剤及び/又はデンプン、乳糖、タルク、ス
テアリン酸マグネシウム、植物ガム質等と緊密且つ一様
に混合して調製する。それらの単位投薬製剤はその総重
量及び抗寄生虫剤含有量が治療される宿主動物の型、感
染の程度及び型並びに宿主の重量によって種々異なって
よい。
【0038】有効化合物を動物の飼料を通じて投与する
場合はそれを飼料中に十分に分散させるかトップドレッ
シングとして用いるか出来上がった飼料にペレット又は
液体として加えて用いるか又は別途に与えるかする。ま
たそしゃくできるような飼料に基づいた個々の投薬形を
用いることができる。また本発明の抗寄生虫化合物は非
経口例えば管内、節肉内、脈管内、気管内又は皮下注射
により動物に投与することができこの場合有効成分は液
体媒体中に溶解又は分散される。非経口投与の場合、有
効物質は使用し得る賦形剤好ましくは各種植物油例えば
落花生油、綿実油等と適当に混合される。他の非経口賦
形剤例えばソルケタール、グリセリンホルマール、プロ
ピレングリコールを用いた有機製剤及び水性非経口製剤
も用いられる。1種又は複数種の有効化合物は投与用非
経口製剤中に溶解又は懸濁され、このような製剤は一般
に0.0005〜5重量%の有効化合物を含有する。
【0039】本発明の抗寄生虫剤はその主たる用途が蠕
虫病の治療及び/又は予防であるが他の寄生虫例えば節
足動物性寄生虫即ちマダニ類、シラミ類、ノミ類、ダニ
類及び他の咬み型昆虫によって引き起こされる家畜及び
家禽の病気の予防及び治療にも有用である。またそれら
はヒトを含む他の動物に生じる寄生虫病の治療にも有効
である。最良の結果を得るための最適使用量は勿論用い
られる個々の化合物、治療される動物の種類及び寄生虫
感染又は発生の型と程度による。一般に良好な結果は本
発明の新規な化合物を経口投与する場合で動物の体重1
kg当たり約0.001〜10mgで得られ、この総投与量
は一度又は比較的短い期間例えば1〜5日に分割して投
与される。本発明の好ましい化合物の場合、動物に於け
る前記寄生虫の優れた制御は一回の投与量が体重1kg当
たり約0.025〜0.5mgの投薬によって得られる。
繰り返し治療は再感染を治療するために必要に応じて行
なわれ寄生虫の種類及び用いられる農業技術による。こ
れらの物質を動物に投与する方法は家畜業界に於ては知
られている。
【0040】本明細書に記載した化合物が動物の飼料の
一成分として又は飲料水中に溶解又は懸濁した状態で投
与される場合、1種又は複数種の有効化合物が不活性媒
体又は希釈剤中によく分散した組成物が与えられる。不
活性媒体とは本抗寄生虫剤と反応せず且つ動物に安全に
投与できるものを意味する。飼料投与の場合の媒体はそ
の動物の飼料の一部であるか又は一部になり得るもので
あることが好ましい。
【0041】適当な組成物としては有効成分が比較的多
量に含まれるプレミックス飼料又は添加物であって動物
に直接与えるか又は飼料に直接添加するか若しくは中間
的に希釈ないし調合してから添加するのに適しているこ
とが好ましい。このような組成物に適する代表的な媒体
又は希釈剤としては例えば蒸留酒製造用乾燥穀物、コー
ンミール、シトラスミール、発酵残留物、すりつぶした
カキ殻、小麦微麩、糖密の可溶成分、コーンコブミー
ル、食用ビーンミルフィード、あらびき大豆、砕いた石
灰石等がある。有効化合物はグラインディング(grindi
ng) 、スターリング (stirring) 、ミリング (milling)
又はタンブリング(tumbling) のような手段により媒体
全体に十分に分散される。約0.005〜2.0重量%
の有効化合物を含む組成物は特にプレミックス飼料とし
て好ましい。飼料添加物は動物に直接与えられるわけで
あるので約0.0002〜0.3重量%の有効化合物を
含む。
【0042】このような添加物は動物の飼料に於て最終
的に有効化合物の濃度が寄生虫病の治療及び予防に望ま
しい濃度になるように動物飼料に加えられる。望ましい
有効化合物濃度は前記に挙げた要因並びに用いられる個
々の化合物により異なるであろうが、所望の寄生虫効果
を達成するために本発明の化合物は飼料中の濃度が0.
00001〜0.002%の範囲で与えられる。
【0043】本発明の化合物を使用する場合個々の化合
物を製造してそのままの形で使用することができる。ま
た一方個々の化合物を混合して用いることもできるし本
発明の化合物とは関係のない他の有効化合物と混合して
用いることもできる。本発明の化合物はまた生育過程又
は貯蔵中に農作物に損傷を与える農業害虫の駆除にも有
用である。化合物は噴霧剤、粉剤、乳剤等既知の手法に
より生育過程又は貯蔵中の農作物に施されそうした農業
害虫から保護する。次の実施例は、本発明を更に十分に
理解するために提供するものであって、本発明を限定す
るものとして解釈されるべきではない。
【0044】実施例1 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−アベル
メクチンB2a シーブ乾燥したジメチルホルムアミド400mlおよび新
たに蒸留したトリエチルアミン30ml中の58.2g
(65ミリモル)の乾燥アベルメクチンB2aの溶液に、
ジクロロメタン200ml中の29.8g(198ミリモ
ル、3当量)のt−ブチルジメチルシリルクロリドの溶
液を添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで
氷水中に注ぎ入れ、ジクロロメタンで抽出した。有機相
を合わせ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で
乾燥した。溶媒の蒸発で油状物を得て、20%酢酸エチ
ル−ヘキサンを使用するシリカゲル液体クロマトグラフ
ィにより精製して34.2gの4″,5−ジ−o−t−
ブチルジメチルシリル−アベルメクチンB2aを得て、そ
のNMRおよびマススペクトルにより特性を明らかにし
た。
【0045】実施例2 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−23−
オキソ−アベルメクチンB2a 温度計、機械的撹拌機、および滴下漏斗を備えた5リッ
トルの3ツ首フラスコにジクロロメタン400mlと塩化
オキザリル16ml(0.185モル)を仕込んだ。溶液
を−70℃に冷却し、内部の温度を−65℃以下に維持
しながらジクロロメタン200ml中の25ml(0.35
0モル)のジメチルスルホキシドの溶液を窒素下に30
分間にわたって滴下様式で添加した。混合物を−70℃
で1時間撹拌した。ジクロロメタン900ml中の11
4.75g(0.103ミリモル)の4″,5−ジ−o
−t−ブチルジメチルシリル−アベルメクチンB2aの溶
液を、混合物の温度を−65℃以下に維持しながら45
分間にわたって滴下様式で添加した。−70℃で更に2
時間後、さらに温度を−65℃以下に保持しながらトリ
エチルアミン115mlを10分間にわたって滴下様式で
添加した。溶媒を真空除去する前に、反応系を次いで約
10℃で1時間撹拌した。残留分をエーテル1.5リッ
トルに溶解し、水500mlで洗浄した。水層をエーテル
500mlで抽出した。合わせたエーテル層を1リットル
の水で2回、1リットルの飽和重炭酸ナトリウム、およ
び1リットルの食塩水で連続して洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した。溶媒を除去して100gの黄色の泡
状物を得てカラムクロマトグラフィ(4kgシリカゲル、
5〜25%酢酸エチル−ヘキサン溶離剤で溶離)により
精製した。生成物を黄色の泡状物(101g、収率88
%)として得た。NMR(300MHz, TMS)δ0.08(d, J=6Hz),
0.14(s),0.9(s), 0.93(s), 0.98(m), 1.16(d, J=7Hz),
1.2(d, J=Hz), 1.24(d, J=7Hz), 1.45(s), 1.5(m), 1.8
(s), 2.22(m), 2.44(m), 3.12(t, J=9Hz), 3.2(t, J=9H
z), 3.32(s), 3.42(s), 3.6(m),3.81(d, J=6Hz), 3.93
(s), 3.98(sh s), 4.44(d, J=6Hz), 4.62(dq, J=2,14H
z), 4.74(d, J=3Hz), 4.93(t, J=7Hz), 5.3(m), 5.7
(m), 5.8(m);マススペクトル:FAB 1123(M+Li).
【0046】実施例3 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−23−o−トリメチルシリルオキ
シ−アベルメクチンB1a −78℃の蒸留されたテトラヒドロフラン2ml中の10
1mg(0.09ミリモル)の4″,5−ジ−o−t−ブ
チルジメチルシリル−23−オキソ−アベルメクチンB
2aの溶液にヘキサンの混合物中のリチウムビス(トリメ
チルシリル)アミドの1.0M溶液0.400mlを添加
した。混合物を−78℃で、アルゴン下、1時間撹拌し
た。トリエチルアミンとトリメチルクロロシランの遠心
分離された1:3混合物の上澄液0.20mlを注射器に
より滴下様式で添加した。さらに30分後、重炭酸ナト
リウム飽和水溶液2mlを添加し、混合物を室温まで暖め
た。反応混合物を次に水とエーテルの間に分配し、エー
テル抽出物を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥した。
エーテルの濾過および蒸発で120mgの4″,5−ジ−
o−t−ブチルジメチルシリル−7−o−トリメチルシ
リル23−o−トリメチルシリルオキシ−アベルメクチ
ンB1aを得てそのNMRで特性を明らかにした。 NMR δ0.08(d, J=6Hz), 0.12(s), 0.18(s), 0.88(s),
0.92(s), 1.18(d, J=8Hz), 1.23(d, J=8Hz), 1.26(d, J
=8Hz), 1.5(s), 1.51(m), 1.78(s), 2.3(m), 2.58(m),
3.12(t, J=9Hz), 3.22(t, J=9Hz), 3.25(s), 3.32(s),
3.4(s), 3.8(d,J=6Hz), 3.82(m), 3.98(s), 4.39(d, J=
4Hz), 4.6(q, J=16Hz), 4.68(sh d, J=2Hz, C22H), 4.8
(d, J=3Hz), 4.9(m), 5.1(m), 5.25(d, J=3Hz), 5.45
(s), 5.7(m).
【0047】実施例4 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−22−ヒドロキシ−23−オキソ
−アベルメクチンB2a ジクロロメタン2ml中の135mg(0.107ミリモ
ル)の4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−
7−o−トリメチルシリル−23−o−トリメチルシリ
ルオキシ−アベルメクチンB1aの溶液にジクロロメタン
1ml中の21mg(0.12ミリモル)のm−クロロ−過
安息香酸の溶液を一度に添加した。20℃で20分後、
ジメチルスルフィド0.2mlを添加した。混合物を更に
30分撹拌した。重炭酸ナトリウム水溶液を添加し、酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機画分を乾燥、濾過、
蒸発して150mgの固形物を得た。この生成物の混合物
を分取用薄層クロマトグラフィ(20%酢酸エチル−ヘ
キサン)により分離して40mgの4″,5−ジ−o−t
−ブチルジメチルシリル−7−o−トリメチルシリル−
22−ヒドロキシ−23−オキソ−アベルメクチンB2a
を得た。NMR δ0.08(d, J=6Hz), 0.14(s), 0.88(s), 0.
92(s), 0.96(d, J=6Hz), 0.98(d, J=6Hz), 1.16(d, J=7
Hz), 1.20(d, J=6Hz), 1.23(d, J=6Hz), 1.43(s), 1.50
(s), 1.52(m),1.78(s), 2.24(m), 2.4(dd, J=6,12Hz),
2.58(m), 3.12(t, J=9Hz), 3.22(t, J=9Hz), 3.3(s),
3.32(s), 3.4(s), 3.62(m), 3.82(m), 3.82(d, J=6Hz),
3.92(d,J=7Hz), 3.97(s), 4.38(d, J=3Hz), 4.6(q, J=
15Hz), 4.77(d, J=3Hz), 4.83(m), 5.05(br d, J=7Hz),
5.25(d, J=3Hz), 5.5(s), 5.7(m);マススペクトル.FA
B1212 (M+Li+H).
【0048】実施例5 アルデヒド−酸の製造 アルミニウム箔で蔽われたガラス小瓶中のベンゼン6ml
中の600mg(0.5ミリモル)の4″,5−ジ−o−
t−ブチルジメチルシリル−7−o−トリメチルシリル
−22−ヒドロキシ−23−オキソ−アベルメクチンB
2aの溶液に400mg(0.9ミリモル)の四酢酸鉛を一
度に添加した。20℃で30分後、溶液を水12mlと亜
硫酸ナトリウム600mgを含有している分液漏斗中へ注
いだ。混合物を次に振盪し、酢酸エチルで抽出した。合
わせた抽出物を乾燥(MgSO4)、濾過、および蒸発して6
00mgの固形物を得た。2:1ヘキサン:酢酸エチル、
次いでアセトンで溶離するシリカゲルカラムを通すフラ
ッシュクロマトグラフィで250mgの出発物質と230
mgのアルデヒド−酸を得た。NMR δ0.08(d, J=6Hz), 0.
13(s), 0.89(s), 0.92(s), 1.15(d, J=6Hz), 1.18(d, J
=6Hz), 1.20(d, J=6Hz), 1.26(d, J=6Hz), 1.5(s), 1.5
3(m), 1.78(s), 2.3(m), 2.78(br s), 3.13(t, J=9Hz),
3.23(t, J=9Hz), 3.23(s), 3.32(s), 3.36(m), 3.42(b
rs), 3.68(m), 3.81(m), 3.82(d, J=6Hz), 3.98(s), 4.
38(s), 4.6(q, J=15Hz), 4.79(d, J=2Hz), 4.86(br s),
5.12(br s), 5.3(s), 5.44(s), 5.7(m).
【0049】実施例6 アルデヒド−酸のメトキシアルデヒド(III)および2
R,3R,4S−2,4−ジメチル−3−ヒドロキシヘ
キサン酸へのトランスケタール化 乾燥メタノール80ml中の8gのピリジニウムトシレー
トの溶液に実施例5からの16.3gのアルデヒド−酸
を添加した。混合物を20℃で1.5時間撹拌してトリ
エチルアミン4mlを添加した。混合物を次に重炭酸ナト
リウム4.4gと水500mlを含有する分液漏斗に移し
た。混合物をエーテルで抽出し水層を次に2NHClで酸性
化し、酢酸エチルで抽出してこはく色の油状物として
1.6gの2R,3R,4S−2,4−ジメチル−3−
ヒドロキシヘキサン酸を回収した。エーテル抽出物を合
わせて硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過および溶媒
の蒸発で、メトキシケタール及びアルデヒド−酸に加え
てメトキシケタールよりは遅いがアルデヒド−酸よりも
早いRf値を持つ主要でない生成物の1:1:1混合物と
して15.5gの固形物を得た。混合物を3:1次いで
2:1のヘキサン:酢酸エチルで溶離される550gの
シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによ
り分離して5.1gと4.0gと3.9gのメトキシケ
タールを得て、各々をNMRとマススペクトロスコピに
より特性を明らかにした。メトキシ−ケタールAのNM
R:δ0.08(d, J=6Hz), 0.12(s), 0.14(s), 0.88(s),
0.92(s),1.17(d, J=7Hz), 1.21(d, J=7Hz), 1.25(d, J=
7Hz), 1.5(m), 1.51(s), 1.78(s), 2.3(m), 2.5(m), 3.
13(t, J=9Hz), 3.22(t, J=9Hz), 3.28(sh d, J=2Hz),
3.32(s), 3.38(s), 3.44(s), 3.65(m), 3.82(d, J=6H
z), 3.98(s), 4.38(d, J=3Hz), 4.6(dq, J=2,15Hz), 4.
7(m), 4.78(d, J=3Hz), 5.12(d, J=11hz), 5.30(d, J=3
Hz), 5.48(s), 5.57(m), 5.75(dd, J=11,16Hz), 9.37
(s). メトキシケタールBのNMR:δ0.08(d, J=6hz),
0.13(s), 0.88(s), 0.90(m), 0.92(s), 1.18(d,J=7H
z), 1.21(d, J=7Ha), 1.26(d, J=6Hz), 1.42(s), 1.5
(m), 1.52(s), 1.6(m), 1.78(s), 1.90(d, J=12Hz), 2.
35(m), 2.58(tt,J=6,2Hz), 3.13(t, J=9Hz),3.22(t, J=
9Hz), 3.25(s), 3.28(s), 3.32(s), 3.43(s), 3.66(m),
3.82(d, J=6Hz), 3.84(m), 3.99(s), 4.38(d, J=3Hz),
4.60(dq,J=2,15Hz), 4.80(d, J=3Hz), 4.90(m), 5.15
(dd, J=5,12Hz), 5.29(d, J=3Hz), 5.46(s), 5.57(m, J
=9Hz),5.63(d, J=12Hz), 5.76(dd, J=12,15Hz), 9.39
(s). メトキシケタール異性体AおよびBに対するC2
1での立体化学的特定は、各純粋な異性体を酸性メタノ
ール上に再びさらしたとき、AのBへの非可逆的変換に
基づくものであった。熱力学的に安定である異性体Bは
アクシャルのメトキシ基/エカトリアルなホルミル基の
立体配置を示している。キラルな酸は過剰のジアゾメタ
ンでエステル化され、15%酢酸エチル−ヘキサンを使
用してフラッシュクロマトグラフィにより精製してメチ
ルエステル体〔α〕D =−9.5、C=8.9g/リッ
トルジクロロメタンを得、そのNMRスペクトルにより
特性を明らかにした。
【0050】実施例7 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−21−
o−3−(メチル2R,3R,4S−2,4−ジメチル
ヘキサノエート)−22−オキソ−21,25−セコ−
7−o−トリメチルシリル−アベルメクチンの製造 ヒドロキシケトンII24.75g(20.54ミリモ
ル)を0℃で乾燥メタノール125mlに溶解した。これ
に連続的にピリジン9.1ml続いて四酢酸鉛(1gづつ
5分間にわたって添加)9.1gを添加した。反応系を
0℃で次に室温で10分間撹拌した。溶液を次に飽和Na
2S2O4 125ml中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、有
機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
硫酸マグネシウムを濾別し、溶液を真空除去した。その
結果生じた油状物を85:15のヘキサン:アセトンを
溶離剤として使用してシリカゲル上のフラッシュクロマ
トグラフィにより精製して23.2g(91%)の標題
の化合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0051】実施例8 メトキシ−アルデヒドIII の製造 室温でメタノール80ml中の8gのp−トルエンスルホ
ン酸ピリジニウムに8.9gの4″,5−ジ−o−t−
ブチルジメチルシリル−21−o−3−(メチル2R,
3R,4S−2,4−ジメチルヘキサノエート)−22
−オキソ−21,25−セコ−7−o−トリメチルシリ
ル−アベルメクチン(7.21ミリモル)を添加し、反
応系を1時間撹拌した。溶液を酢酸エチル100mlで希
釈し、飽和重炭酸ナトリウム、次に食塩水100mlで洗
浄し、次いで有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。硫
酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真空除去した。溶離剤
として85:15のヘキサン:アセトンを使用してシリ
カゲル上のフラッシュクロマトグラフィの後純粋な形で
メトキシアルデヒドIII を得てNMRにより特性を明ら
かにした。
【0052】実施例9 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−アベルメクチン(IVa)の製造 実施例8からのアルデヒドIII 100mg(97マイクロ
モル)とPh3 PCHCHO64mg(106マイクロモル)をト
ルエン2ml中で混合した。溶液を15分間還流し、室温
まで冷却し、次いで溶離剤として3:1のヘキサン:酢
酸エチルを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマト
グラフィにより直接的に精製し、標記化合物89mg(8
8%)を得、NMRにより特性を明らかにした。
【0053】実施例10 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−メチル−アベルメクチ
ン(IVb)の製造実施例8からのアルデヒドIII 200mg
(196マイクロモル)とPh3 PCHCH(O)CH3 134mg
(420マイクロモル)をトルエン3ml中に置き、20
分間加熱還流した。反応系を0℃に冷却し、飽和塩化ナ
トリウムで反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を乾燥(硫酸マグネシウム)、濾過して真空濃縮し
た。粗製物を溶離剤として3:1のヘキサン:酢酸エチ
ルを使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフ
ィにより精製し、160mg(77%)の標題の化合物を
得てNMRにより特性を明らかにした。
【0054】実施例11 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−i−プロピル−アベル
メクチン(IVc)の製造 アルデヒドIII 200mg(196マイクロモル)をジメ
チル(2−オキソ−3−メチルブチル)ホスホネート7
6mg(393マイクロモル)および塩化リチウム39mg
(929マイクロモル)と共に室温でアセトニトリル5
ml中に入れた。これにジイソプロピルエチルアミン10
1μl (784マイクロモル)を滴下様式で1分間にわ
たって添加した。反応系を室温で10分間撹拌し、次い
で飽和塩化アンモニウム2ml中へ注ぎ入れ、酢酸エチル
で抽出し、食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウム
上で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別して溶媒を真空
除去した。粗製物を溶離剤として2:1のヘキサン:酢
酸エチルを使用してシリカゲル上のフラッシュクロマト
グラフィにより精製して201mg(95%)の標題の化
合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0055】実施例12 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−t−ブチル−アベルメ
クチン(IVd)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 350mg
(342マイクロモル)、ジメチル(2−オキソ−3,
3−ジメチルブチル)ホスホネート142mg(685マ
イクロモル)および塩化リチウム57mg(1.37ミリ
モル)をアセトニトリル4ml中に入れジイソプロピルエ
チルアミン245μl (1.37ミリモル)を添加して
330mg(87%)の標題の化合物を得て、NMRによ
り特性を明らかにした。
【0056】実施例13 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−シクロヘキシル−アベ
ルメクチン(IVe)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 250mg
(246マイクロモル)、ジメチルシクロヘキシルカル
ボニルメチルホスホネート115mg(490マイクロモ
ル)および塩化リチウム52mg(1.23ミリモル)を
アセトニトリル4ml中に入れジイソプロピルエチルアミ
ン126μl (980マイクロモル)を添加して256
mg(93%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性
を明らかにした。
【0057】実施例14 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−メトキシカルボニル−アベルメクチン
(IVf)の製造 ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)(メトキシカ
ルボニルメチル)ホスホネート12mg(54マイクロモ
ル)をトルエン2ml中で−78℃に冷却した。0.5M
のビス(トリメチルシリル)アミドカリウム98μl
(49マイクロモル)を添加して反応物を5分間撹拌し
た。トルエン1ml中の50mg(49マイクロモル)のア
ルデヒドIII を一度に添加した。反応系を−78℃で3
0分間撹拌し次に室温まで暖めた。反応系を飽和塩化ア
ンモニウムで停止し、酢酸エチルで抽出し、有機層を食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグ
ネシウムを濾別し、溶媒を真空除去した。粗製物を溶離
剤として3:1のヘキサン:酢酸エチルを使用してシリ
カゲル上のフラッシュクロマトグラフィにより精製して
標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らかにし
た。
【0058】実施例15 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−シス−
21−メトキシ−25−ノル−24−メトキシカルボニ
ル−アベルメクチン(IVf)の製造 ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)メトキシカル
ボニルメチルホスホネート23μl (108マイクロモ
ル)と18−クラウン−6,118mg(490マイクロ
モル)をトルエン5ml中で−78℃に冷却した。これに
0.5Mのビス(トリメチルシリル)アミドカリウム2
16μl (108マイクロモル)を滴下様式で添加し
た。10分後、トルエン1ml中の100mg(98マイク
ロモル)のアルデヒドIII を1度に添加した。反応系を
−78℃で30分間撹拌し、次いで室温まで暖めた。反
応系を飽和塩化アンモニウム2mlで停止し、酢酸エチル
で抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真空除
去し、粗製物を溶離剤として3:1のヘキサン:酢酸エ
チルで分取用クロマトグラフィ(SiO2)により精製して1
01mg(96%)の標題の化合物を得て、NMRにより
特性を明らかにした。
【0059】実施例16 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−フェニル−アベルメクチン(IVg)の製
造 ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)フェニルカル
ボニルメチルホスホネート78mg(215マイクロモ
ル)を18−クラウン−6,235mg(979マイクロ
モル)と共に−78℃でトルエン5ml中に入れた。ビス
(トリメチルシリル)アミドカリウム430μl (21
5マイクロモル)を加え、反応系を10分間撹拌した。
トルエン1ml中の200mg(196マイクロモル)のア
ルデヒドIII を滴下様式で添加し、反応系を−78℃で
30分間、次いで室温で30分間撹拌した。反応系を飽
和塩化ナトリウム3mlで停止し、酢酸エチルで抽出し、
有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真空除去した。
粗製物を溶離剤として4:1のヘキサン:酢酸エチルを
使用して分取用クロマトグラフィにより精製して173
mg(79%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性
を明らかにした。
【0060】実施例17 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−(4−フルオロ)フェ
ニル−アベルメクチン(IVh)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 200mg
(196マイクロモル)、ジメチル(4−フルオロ)フ
ェニルカルボニルメチルホスホネート99mg(402マ
イクロモル)および塩化リチウム40mg(952マイク
ロモル)をアセトニトリル4ml中に入れ、ジイソプロピ
ルエチルアミン101μl (782マイクロモル)を添
加して216mg(95%)の標題の化合物を得て、NM
Rにより特性を明らかにした。
【0061】実施例18 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−(4−メトキシ)フェ
ニル−アベルメクチン(IVi)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 200mg
(196マイクロモル)、ジメチル(4−メトキシ)フ
ェニルカルボニルメチルホスホネート105mg(407
マイクロモル)および塩化リチウム40mg(952マイ
クロモル)をアセトニトリル4ml中に入れジイソプロピ
ルエチルアミン101μl (782マイクロモル)を添
加して197mg(86%)の標題の化合物を得て、NM
Rにより特性を明らかにした。
【0062】実施例19 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−21,
25−セコ−24−デスメチル−25−デス(2−ブチ
ル)−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−2
4−(2−フリル)−アベルメクチン(IVj)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 200mg
(210マイクロモル)、ジメチル(2−フリル)カル
ボニルメチルホスホネート108mg(420マイクロモ
ル)および塩化リチウム21mg(980マイクロモル)
をアセトニトリル4ml中に入れ、ジイソプロピルエチル
アミン72μl (420マイクロモル)を添加して17
3mg(79%)の標題の化合物を得て、NMRにより特
性を明らかにした。
【0063】実施例20 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−21,
25−セコ−24−デスメチル−25−デス(2−ブチ
ル)−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−2
4−メトキシメチル−アベルメクチン(IVk)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 250mg
(246マイクロモル)、ジメチル(2−オキソ−3−
メトキシプロピル)ホスホネート96mg(490マイク
ロモル)および塩化リチウム41mg(980マイクロモ
ル)をアセトニトリル2.5ml中に入れ、ジイソプロピ
ルエチルアミン175μl (980マイクロモル)を添
加して標題の化合物270mg(100%)を得て、NM
Rにより特性を明らかにした。
【0064】実施例21 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−21,
25−セコ−24−デスメチル−25−デス(2−ブチ
ル)−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−2
4−フェノキシメチル−アベルメクチン(IVl)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 200mg
(210マイクロモル)、ジメチル(2−オキソ−3−
フェノキシプロピル)ホスホネート108mg(420マ
イクロモル)および塩化リチウム21mg(980マイク
ロモル)をアセトニトリル4ml中に入れ、ジイソプロピ
ルエチルアミン72μl (420マイクロモル)を添加
して191mg(84%)の標題の化合物を得て、NMR
により特性を明らかにした。
【0065】実施例22 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−21−メトキシ−2
5−ノル−24−オキソ−24−トリエチルシロキシメ
チル−アベルメクチン(IVm)の製造 実施例11の手順に従って、アルデヒドIII 200mg
(196マイクロモル)、ジメチル(2−オキソ−3−
(トリエチルシロキシ)プロピル)ホスホネート116
mg(392マイクロモル)および塩化リチウム17mg
(392マイクロモル)をアセトニトリル4ml中に入
れ、ジイソプロピルエチルアミン70μl (392マイ
クロモル)を添加して180mg(77%)の標題の化合
物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0066】実施例23 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−21−
o−3−(メチル2R,3R,4S−2,4−ジメチル
ヘキサノエート)−24−オキソ−21,25−セコ−
24−トリエチルシロキシメチル−7−o−トリメチル
シリル−アベルメクチン(IVn)の製造 実施例11の手順に従って、メチル4″,5−ジ−o−
t−ブチルジメチルシリル−21−o−3−(2R,3
R,4S−2,4−ジメチルヘキサノエート)−22−
オキソ−21,25−セコ−7−o−トリメチルシリル
−アベルメクチン247mg(200マイクロモル)、ジ
メチル(2−オキソ−3−(トリエチルシロキシ)プロ
ピル)ホスホネート118mg(400マイクロモル)お
よび塩化リチウム17mg(400マイクロモル)をアセ
トニトリル4ml中に入れ、ジイソプロピルエチルアミン
72μl (400マイクロモル)を添加して185mg
(66%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を
明らかにした。
【0067】実施例24 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−アベ
ルメクチン(Va)の製造 350mg(334マイクロモル)のIVa を10mlの1:
1のベンゼン:水の溶液中に入れ、重炭酸ナトリウム5
06mg(6.02ミリモル)と100mgのアドジエン
(Adogen) 464を添加した。523mg(3.0ミリモ
ル)のチオ硫酸ナトリウムを添加し、溶液を15分間加
熱還流した。反応系を室温まで冷却し、酢酸エチルで抽
出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真空除去
し、粗製物を溶離剤として3:1のヘキサン:酢酸エチ
ルを使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフ
ィにより精製して172mg(82%)の標題の化合物を
得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0068】実施例25 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−メチル−アベルメクチン(Vb)の製造 実施例24に概説した手順に従って、110mg(111
マイクロモル)のエノンIVb を、5mlの3:2のベンゼ
ン:水中の168mg(999マイクロモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び142mgのチオ硫酸ナトリウムを使用して還元して9
0mg(82%)の標題の化合物を得て、NMRにより特
性を明らかにした。
【0069】実施例26 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−i−プロプル−アベルメクチン(Vc)の製造 実施例24に概説した手順に従って、202mg(188
マイクロモル)のエノンIVc を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の285mg(3.39ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び294mg(1.69ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して186mg(92%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0070】実施例27 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−t−ブチル−アベルメクチン(Vd)の製造 実施例24に概説した手順に従って、240mg(218
マイクロモル)のエノンIVd を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の328mg(3.91ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び277mg(1.95ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して220mg(91%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0071】実施例28 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−シクロヘキシル−アベルメクチン(Ve)の製造 実施例24に概説した手順に従って、256mg(227
マイクロモル)のエノンIVe を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の320mg(3.81ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び320mg(1.81ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して234mg(91%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0072】実施例29 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−メトキシカル
ボニル−アベルメクチン(Vf)の製造 10mgのエノンIVf を室温でメタノール1ml中に入れ、
10mgのMgを添加した。反応系を45分間撹拌しその間
にガスの発生が観察された。反応系を飽和塩化アンモニ
ウム3mlで停止し、酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。硫酸マグ
ネシウムを濾別し、溶媒を真空除去し、粗製物を溶離剤
として3:1のヘキサン:酢酸エチルで分取用クロマト
グラフィにより精製して8mg(83%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0073】実施例30 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−メトキシカル
ボニル−アベルメクチン(Vf)の製造 実施例24に概説した手順に従って、160mg(150
マイクロモル)のエノンIVf を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の226mg(2.7ミリモル)の重炭酸ナト
リウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、および
239mg(1.35ミリモル)のチオ硫酸ナトリウムを
使用して還元して107mg(67%)の標題の化合物を
得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0074】実施例31 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−フェニル−アベルメクチン(Vg)の製造 実施例24に概説した手順に従って、360mg(320
マイクロモル)のエノンIVg を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の485mg(5.77ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び410mg(2.89ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して210mg(58%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0075】実施例32 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−(4−フルオロ)フェニル−アベルメクチン(Vh)の
製造 実施例24に概説した手順に従って、216mg(187
マイクロモル)のエノンIVh を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の300mg(3.57ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び300mg(1.69ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して163mg(73%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0076】実施例33 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−(4−メトキシ)フェニル−アベルメクチン(Vi)の
製造 実施例24に概説した手順に従って、197mg(168
マイクロモル)のエノンIVi を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の300mg(3.57ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び300mg(1.69ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して139mg(71%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0077】実施例34 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−(2−フリル)−アベルメクチン(Vj)の製造 実施例24に概説した手順に従って、130mg(125
マイクロモル)のエノンIVj を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の189mg(2.25ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び160mg(1.13ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して50mg(40%)標題の化合物を得
て、NMRにより特性を明らかにした。
【0078】実施例35 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−メトキシメチル−アベルメクチン(Vk)の製造 実施例24に概説した手順に従って、270mg(247
マイクロモル)のエノンIVk を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の374mg(4.45ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び316mg(2.22ミリモル)のチオ硫酸ナトリウム
を使用して還元して210mg(78%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0079】実施例36 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−フェノキシメチル−アベルメクチン(Vl)の製造 実施例24に概説した手順に従って、120mg(104
マイクロモル)のエノンIVl を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の157mg(1.87ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び133mg(937マイクロモル)のチオ硫酸ナトリウ
ムを使用して還元して50mg(43%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0080】実施例37 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−21,25−セコ−24−デスメ
チル−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒド
ロ−21−メトキシ−25−ノル−24−オキソ−24
−トリエチルシロキシメチル−アベルメクチン(Vm)の
製造 実施例24に概説した手順に従って、180mg(151
マイクロモル)のエノンIVm を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の228mg(2.72ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び193mg(1.36マイクロモル)のチオ硫酸ナトリ
ウムを使用して還元して75mg(42%)の標題の化合
物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0081】実施例38 メチル4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−
22,23−ジヒドロ−21−o−3−(2R,3R,
4S−2,4−ジメチルヘキサノエート)−25−ノル
−24−オキソ−21,25−セコ−24−トリエチル
シロキシメチル−7−o−トリメチルシリル−アベルメ
クチン(Vn)の製造 実施例24に概説した手順に従って、180mg(128
マイクロモル)のエノンIVn を10mlの1:1のベンゼ
ン:水の中の194mg(2.31ミリモル)の重炭酸ナ
トリウム、50mgのアドジエン(Adogen) 464、およ
び163mg(1.15マイクロモル)のチオ硫酸ナトリ
ウムを使用して還元して130mg(72%)の標題の化
合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0082】実施例39 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
アベルメクチン(VIIa) の製造 50mg(44マイクロモル)のアルデヒドVa を0℃の
メタノール3ml中に入れ、50mgの水素化ホウ素ナトリ
ウムを添加した。0℃で10分後、飽和塩化アンモニウ
ムで反応系を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を
食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、濾過し
て真空濃縮した。粗製物を室温で塩化メチレン3ml中に
溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを添
加した。反応系を1時間撹拌し、300マイクロリット
ルのトリエチルアミンで停止し、真空濃縮した。粗製物
を溶離剤として3:1のヘキサン:酢酸エチルを使用す
るSiO2上のフラッシュクロマトグラフィにより精製して
44mg(92%)の標題の化合物を得て、NMRにより
特性を明らかにした。
【0083】実施例40 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−24−メチル
−25−ノル−アベルメクチン(VIIb) の製造 実施例33に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の130mg(131マイクロモル)のケトンVb を水素
化ホウ素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を5
mgのp−トルエンスルホン酸ピリジニウムを含有する塩
化メチレン4ml中で1時間連続的に環化して112mg
(89%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を
明らかにした。
【0084】実施例41 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−i−プロピル−アベルメクチン(VIIc) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の186mg(173マイクロモル)のケトンVc を水素
化ホウ素ナトリウム120mgで還元した。粗製生成物を
続いてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有
する塩化メチレン4ml中で1時間環化して150mg(8
2%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明ら
かにした。
【0085】実施例42 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−t−ブチル−アベルメクチン(VIId) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール6ml中
の330mg(298マイクロモル)のケトンVd を水素
化ホウ素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を続
いてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有す
る塩化メチレン4ml中で1時間環化して302mg(94
%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らか
にした。
【0086】実施例43 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−シクロヘキシル−アベルメクチン(Vll e) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の234mg(207マイクロモル)のケトンVeを水素化
ホウ素ナトリウム100mgで還元した。粗製の生成物を
続いてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有
する塩化メチレン4ml中で2時間環化して207mg(9
1%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明ら
かにした。
【0087】実施例44 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−メトキシ−アベルメクチン(Vll f) の製造 100mg(103マイクロモル)のアルデヒドを−78
℃の塩化メチレン4ml中に入れた。4μl の新たに蒸留
されたBF3 ・OMe2を添加した。−78℃にて10分後、
反応系を飽和塩化アンモニウム1mlで停止し、酢酸エチ
ルで抽出し、食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真
空除去した。粗製物を溶離剤として2:1のヘキサン:
酢酸エチルを使用する分取用シリカゲルクロマトグラフ
ィにより精製して80mg(78%)の標題の化合物を得
て、NMRにより特性を明らかにした。
【0088】実施例45 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−フェニル−アベルメクチン(Vll g) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール6ml中
の210mg(187マイクロモル)のケトンVgを水素化
ホウ素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を続い
てp−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有する
塩化メチレン4ml中で1時間環化して181mg(89
%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らか
にした。
【0089】実施例46 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−(4−フルオロ)フェニル−アベルメクチン(Vll
h) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール6ml中
の163mg(141マイクロモル)のケトンVhを水素化
ホウ素ナトリウム120mgで還元した。粗製生成物を続
いてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有す
る塩化メチレン4ml中で2時間環化して101mg(63
%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らか
にした。
【0090】実施例47 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−(4−メトキシ)フェニル−アベルメクチン(Vll
i) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の139mg(119マイクロモル)のケトンViを水素化
ホウ素ナトリウム120mgで還元した。粗製生成物を続
いてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有す
る塩化メチレン4ml中で1時間環化して102mg(64
%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らか
にした。
【0091】実施例48 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−(2−フリル)−アベルメクチン(Vll j) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の63mg(60マイクロモル)のケトンVjを水素化ホウ
素ナトリウム50mgで還元した。粗製の生成物を続いて
p−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有する塩
化メチレン4ml中で1時間環化して50mg(81%)の
標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らかにし
た。
【0092】実施例49 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−メトキシメチル−アベルメクチン(Vll k) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の210mg(180マイクロモル)のケトンVkを水素化
ホウ素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を続い
てp−トルエン酸ピリミジウム5gを含有する塩化メチ
レン4ml中で1時間環化して192mg(94%)の標題
の化合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0093】実施例50 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−フェノキシメチル−アベルメクチン(Vll l) の製
造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の60mg(52マイクロモル)のケトンVlを水素化ホウ
素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を続いてp
−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有する塩化
メチレン4ml中で1時間環化して50mg(85%)の標
題の化合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0094】実施例51 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−トリエチルシロキシメチル−アベルメクチン(Vll
m) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の75mg(53マイクロモル)のケトンVmを水素化ホウ
素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を続いてp
−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有する塩化
メチレン4ml中で1時間環化して60mg(82%)の標
題の化合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0095】実施例52 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−トリエチルシロキシメチル−アベルメクチン(Vll
m) の製造 実施例39に概説した手順に従って、メタノール5ml中
の130mg(93マイクロモル)のケトンVnを水素化ホ
ウ素ナトリウム50mgで還元した。粗製生成物を続いて
p−トルエンスルホン酸ピリジニウム5mgを含有する塩
化メチレン4ml中で5分間環化して121mg(95
%)の標題の化合物を得て、NMRにより特性を明らか
にした。
【0096】実施例53 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−アセトキシメチル−アベルメクチン(Vll n) の製
造 60mg(52マイクロモル)のTESエーテルVllmを室
温のテトラヒドロフラン2ml中に入れ、HF・ピリジン
(25gのHF・ピリジン、10mlのピリジン、25ml
のテトラヒドロフラン)100μlを添加した。10分
後、ピリジン300μlを添加し、反応系を飽和重炭酸
ナトリウムを使用して0℃で停止し、酢酸エチルで抽出
し、食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
した。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真空除去し
た。粗製物を室温で塩化メチレン2mlに処理し、Ac2O
100μl、ピリジン250μlおよびN−N−ジメチ
ルアミノピリジン1mgを添加した。反応系を室温で30
分間撹拌し、溶液を2:1のヘキサン:酢酸エチルを使
用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィによ
り直接的に精製し、50mg(95%)の標題の化合物を
得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0097】実施例54 4″,5−ジ−o−t−ブチルジメチルシリル−7−o
−トリメチルシリル−24−デスメチル−25−デス
(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−
24−n−オクチル−アベルメクチン(Vll o) の製造 85mg(81マイクロモル)のアルデヒドVaをテトラヒ
ドロフラン3ml中で0℃に冷却した。これにエーテル中
の1Mのn−オクチルマグネシウムブロミド300μl
(300マイクロモル)を添加した。30分後、反応系
を飽和塩化アンモニウムで停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、濾過し、真空濃縮した。粗製物を塩化メチレン
3mlに溶解し、2mgのp−トルエンスルホン酸ピリジニ
ウム2mgを添加した。室温で1時間後、トリエチルアミ
ン200μlを添加し、溶媒を真空除去し、粗製物を溶
離剤として3:1のヘキサン:酢酸エチルを使用してSi
O2上で精製して41mg(45%)の標題の化合物を得
て、NMRにより特性を明らかにした。
【0098】実施例55 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−アベルメクチン(Vlll a)
の製造 45mgのVll a を室温のテトラヒドロフラン4ml中に入
れ、1mlのHF・ピリジン(25gのHF・ピリジン、
10mlのピリジン、25mlのテトラヒドロフラン)を加
え、48時間撹拌した。反応系を水25ml中に注ぎ入
れ、いったんエーテルで抽出した。水層を分離し飽和重
炭酸ナトリウムで中和した。有機層を飽和重炭酸ナトリ
ウムで洗浄し、水層を合わせてエーテルで抽出した。有
機層を合わせ、食塩水で洗浄し硫酸マグネシウム上で乾
燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、溶媒を真空除去し
た。粗製物を溶離剤として酢酸エチルを使用するシリカ
ゲルの短い吸着床を通して濾過し、逆相分離用薄層クロ
マトグラフィにより精製して29mg(85%)の標題の
化合物を得て、NMRおよびマススペクトル(797、
M+7)により特性を明らかにした。
【0099】実施例56 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−メチル−アベルメ
クチン(Vlll b)の製造 実施例55に概説した手順に従って、1mlのHF・ピリ
ジンを含むテトラヒドロフラン4ml中に112mgのトリ
スシランVll b を入れ、64mg(75%)の標題の化合
物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0100】実施例57 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−i−プロピル−ア
ベルメクチン(Vlll c)の製造 実施例55に概説した手順に従って、150mgのトリス
シランVll c を1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒド
ロフラン4ml中に入れ、132mg(88%)の標題の化
合物を得て、NMRおよびマススペクトル(839、M
+7)により特性を明らかにした。
【0101】実施例58 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−t−ブチル−アベ
ルメクチン(Vlll d)の製造 実施例55に概説した手順に従って、302mgのトリス
シランVll d をHF・ピリジン1mlを含むテトラヒドロ
フラン4ml中に入れ、220mg(100%)の標題の化
合物を得て、NMRおよびマススペクトル(853、M
+7)により特性を明らかにした。
【0102】実施例59 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−シクロヘキシル−
アベルメクチン(Vlll e)の製造 実施例55に概説した手順に従って、207mgのトリス
シランVll e を1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒド
ロフラン4ml中に入れ、106mg(66%)の標題の化
合物を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0103】実施例60 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−メトキシ−アベル
メクチン(Vlll f)の製造 実施例55に概説した手順に従って、80mgのトリスシ
ランVll fを1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒドロ
フラン4ml中に入れ、41mg(67%)の標題の化合物
を得て、NMRおよびマススペクトル(827、M+
7)により特性を明らかにした。
【0104】実施例61 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−フェニル−アベル
メクチン(Vlll g)の製造 実施例55に概説した手順に従って、181mgのトリス
シランVll g を1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒド
ロフラン4ml中に入れ、142mg(78%)の標題の化
合物を得て、NMRおよびマススペクトル(873、M
+7)により特性を明らかにした。
【0105】実施例62 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−(4−フルオロ)
フェニル−アベルメクチン(Vlll h)の製造 実施例55に概説した手順に従って、101mgのトリス
シランVll h を1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒド
ロフラン4ml中に入れ、59mg(75%)の標題の化合
物を得て、NMRおよびマススペクトル(891、M+
7)により特性を明らかにした。
【0106】実施例63 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−(4−メトキシ)
フェニル−アベルメクチン(Vlll i)の製造 実施例55に概説した手順に従って、102mgのトリス
シランVll i を1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒド
ロフラン4ml中に入れ、57mg(71%)の標題の化合
物を得て、NMRおよびマススペクトル(903、M+
7)により特性を明らかにした。
【0107】実施例64 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−(2−フリル)−
アベルメクチン(Vlll j)の製造 実施例55に概説した手順に従って、50mgのトリスシ
ランVll jを1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒドロ
フラン4ml中に入れ、27mg(73%)の標題の化合物
を得て、NMRおよびマススペクトル(863、M+
7)により特性を明らかにした。
【0108】実施例65 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−メトキシメチル−
アベルメクチン(Vlll k)の製造 実施例55に概説した手順に従って、150mgのトリス
シランVll k を1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒド
ロフラン4ml中に入れ、86mg(78%)の標題の化合
物を得て、NMRおよびマススペクトル(841、M+
7)により特性を明らかにした。
【0109】実施例66 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−フェノキシメチル
−アベルメクチン(Vlll l)の製造 実施例55に概説した手順に従って、40mgのトリスシ
ランVll lを1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒドロ
フラン4ml中に入れ、25mg(84%)の標題の化合物
を得て、NMRおよびマススペクトル(903、M+
7)により特性を明らかにした。
【0110】実施例67 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−アセトキシメチル
−アベルメクチンの製造 実施例55に概説した手順に従って、60mgのトリスシ
ランVll lを1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒドロ
フラン4ml中に入れ、41mg(91%)の標題の化合物
を得て、NMRにより特性を明らかにした。
【0111】実施例68 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−n−オクチル−ア
ベルメクチン(Vlll p)の製造 実施例55に概説した手順に従って、41mgのトリスシ
ランVll pを1mlのHF・ピリジンを含むテトラヒドロ
フラン4ml中に入れ、27mg(90%)の標題の化合物
を得て、NMRおよびマススペクトル(909、M+
7)により特性を明らかにした。
【0112】実施例69 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
フェニル−アベルメクチンの製造 28mgのVlll gを室温で酢酸エチル300μl中に入
れ、二酸化マンガン100mgを添加した。20分後、二
酸化マンガンを溶離剤として酢酸エチルを使用するセラ
イトの小さなプラグを通して濾別し、真空濃縮した。こ
のように生成された5−ケト化合物を室温で酢酸エチル
1.5ml中に溶解し、エーテル中の1.0Mの塩化亜鉛
70μl、続いてTMSONH220μl(181マイクロモ
ル)を添加した。室温で2時間後、飽和重炭酸ナトリウ
ム1mlを添加し、溶液を15分間撹拌し、水2mlで希釈
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過して真空濃縮した。粗製物を溶離剤と
して4:96のメタノール:塩化メチレンを使用するシ
リカゲル上のフラッシュクロマトグラフィにより精製
し、24mg(81%)の標題の化合物を得て、NMRお
よびマススペクトル(886、M+7)により特性を明
らかにした。
【0113】実施例70 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
t−ブチル−アベルメクチン、異性体Aの製造 実施例69の手順に従って、29mgのVlll d(異性体
A)を23mg(78%)の標題の化合物に変換し、NM
Rおよびマススペクトル(866、M+7)により特性
を明らかにした。
【0114】実施例71 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
t−ブチル−アベルメクチン、異性体Bの製造 実施例69の手順に従って、22mgのVlll d(異性体
B)を22mg(50%)の標題の化合物に変換して、N
MRおよびマススペクトル(866、M+7)により特
性を明らかにした。
【0115】実施例72 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
i−プロピル−アベルメクチン、異性体Aの製造 実施例69の手順に従って、20mgのVlll c(異性体
A)を10mg(49%)の標題の化合物に変換して、N
MRおよびマススペクトル(852、M+7)により特
性を明らかにした。
【0116】実施例73 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
t−ブチル−アベルメクチン、異性体Bの製造 実施例69の手順に従って、20mgのVlll c(異性体
B)を10mg(49%)の標題の化合物に変換し、NM
Rおよびマススペクトル(852、M+7)により特性
を明らかにした。
【0117】実施例74 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル−ア
ベルメクチンアグリコン 620mg(883マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−2
5−ノル−24−tert−ブチルアベルメクチンを含有す
る50mlフラスコに濃硫酸200μlを含有するメタノ
ール20mlを添加した。溶液を室温で20時間撹拌し次
いで1:1の飽和NaHCO3:飽和NaCl 40ml中に注ぎ入
れ、塩化メチレンで抽出した。有機層をMgSO4 上で乾燥
し、濾過し、真空濃縮した。粗製残留分を溶離剤として
6:4のヘキサン:酢酸エチルを使用するシリカゲル上
のフラッシュクロマトグラフィにより精製した。アグリ
コンの収量は458mg(92%)であり、透明なガラス
状物であった。C24異性体は更にウォーターズC18
カラム上の73:27のCH3OH : H2O を使用する逆相H
PLCにより分離できた。
【0118】実施例75 5−o−t−ブチルジメチルシリル−24−デスメチル
−25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
25−ノル−24−tert−ブチルアベルメクチンアグリ
コン 458mg(820マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−2
5−ノル−24−tert−ブチルアベルメクチンアグリコ
ンをTHF5ml中に入れ、224mg(3.28ミリモ
ル)のイミダゾール、次いで247mg(1.64ミリモ
ル)のtert−ブチルジメチルシリルクロリドを添加し
た。反応系を室温で4時間撹拌し、次いで飽和NH4Cl 1
0ml中に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄
し、MgSO4 上で乾燥した。有機層を濾過し溶媒を真空除
去した。粗製残留分を溶離剤として3:1のヘキサン:
酢酸エチルを使用するシリカゲル上のフラッシュクロマ
トグラフィにより精製して479mg(87%)の所望の
生成物を透明なガラス状物質として得た。
【0119】実施例76 5−tert−ブチルジメチルシリル−24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−2
5−ノル−24−tert−ブチルアベルメクチン 660mgの24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert
−ブチルアベルメクチン(747マイクロモル)をTH
F5ml中に入れ、203mg(2.98ミリモル)のイミ
ダゾール、次いで224mg(1.49ミリモル)のtert
−ブチルジメチルシリルクロリドを添加した。反応系を
室温で4時間撹拌し、次いで飽和NH4Cl 10ml中に注ぎ
入れ、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥した。有機層を濾過して溶媒を真空除去した。粗
製残留分を溶離剤として3:1のヘキサン:酢酸エチル
を使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ
により精製して、479mg(87%)の所望の生成物を
透明なガラス状物質として得た。
【0120】実施例77 5−tert−ブチルジメチルシリル−24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−2
5−ノル−4″−トリフルオロメタンスルホニル−24
−tert−ブチルアベルメクチン 400mg(401マイクロモル)の5−tert−ブチルジ
メチルシリル−24−デスメチル−25−デス(2−ブ
チル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−te
rt−ブチルアベルメクチンを0℃の塩化メチレン5ml中
に入れた。これに144μl(802マイクロモル)の
ジイソプロピルエチルアミンと98mg(802ミリモ
ル)N,N−ジメチルアミノピリジンを添加し、続いて
無水トリフルオロメタンスルホン酸135μl(802
マイクロモル)を滴下様式で添加した。0℃で1時間
後、溶液を溶離剤として1:1のヘキサン:酢酸エチル
を使用するシリカゲルの4cmの吸着床を通して濾過し、
溶液を濃縮し、372mg(81%)の標題の化合物を淡
黄色の固形物として得た。
【0121】実施例78 5−tert−ブチルジメチルシリル−24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
4″−デオキシ−4″−β−(2−ヒドロキシエチル)
−チオ−25−ノル−24−tert−ブチルアベルメクチ
ン 室温のジメチルホルムアミド2ml中の100mg(87マ
イクロモル)の5−tert−ブチルジメチルシリル−24
−デスメチル−25−デス−2−(ブチル)−22,2
3−ジヒドロ−25−ノル−4″−トリフルオロメタン
スルホニル−24−tert−ブチルアベルメクチンの溶液
に100mlの2−メルカプトエタノール、100mgのK2
CO3 および5mgの18−クラウン−6(1,4,7,1
0,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン)を
添加した。数時間撹拌後、この溶液を食塩水20ml中に
注ぎ入れ塩化メチレンで抽出した。有機層をMgSO4 上で
乾燥し、濾過して真空濃縮した。生成物を溶離剤として
1:3のヘキサン:酢酸エチルを使用するシリカゲル上
のフラッシュクロマトグラフィにより精製した。
【0122】実施例79 5−tert−ブチルジメチルシリル−24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
4″−デオキシ−4″−β−メチルチオ−25−ノル−
24−tert−ブチルアベルメクチン 0℃のジメチルホルムアミド2ml中の100mg(87マ
イクロモル)の5−tert−ブチルジメチルシリル−24
−デスメチル−25−デス−2−(ブチル)−22,2
3−ジヒドロ−25−ノル−4″−トリフルオロメタン
スルホニル−24−tert−ブチルアベルメクチンの溶液
に6mg(87マイクロモル)のMeSNa を添加した。1時
間撹拌後、この溶液を食塩水20ml中に注ぎ入れ、塩化
メチレンで抽出した。有機層をMgSO4 上で乾燥し、濾過
して真空濃縮した。生成物を溶離剤として3:1のヘキ
サン:酢酸エチルを使用するシリカゲル上のフラッシュ
クロマトグラフィにより精製した。
【0123】実施例80 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル−5
−o−tert−ブチルジメチルシリル−13−o−メチル
エトキシ−メトイル−アベルメクチンアグリコン 100mg(148マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス−(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
25−ノル−24−tert−ブチル−5−o−tert−ブチ
ルジメチルシリル−アベルメクチンを室温で塩化メチル
2ml中に注ぎ入れ、320μl(1.79ミリモル)の
ジイソプロピルエチルアミン、43mg(358マイクロ
モル)のN,N−ジメチルアミノピリジンおよび223
mg(1.79ミリモル)のメトキシエトキシメチルクロ
リドを添加した。溶液を18時間撹拌し、飽和NaHCO3
へ注ぎ入れ、塩化メチレンで抽出し、MgSO4 で乾燥し、
濾過して真空濃縮した。粗製物質を溶離剤として85:
15のヘキサン:酢酸エチルを使用してシリカゲル上の
クロマトグラフィにより精製して78mg(69%)の生
成物を無色のガラス状物質として得た。
【0124】実施例81 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル−1
3−o−メトキシエトキシメチル−アベルメクチンアグ
リコン 50mgの24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)
−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブ
チル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−13−o
−メトキシエトキシメチル−アベルメクチンアグリコン
を室温でTHF4ml中に入れ、1mlのHF・ピリジン
(25gのHF・ピリジン、10mlのピリジン、25ml
のTHF)を添加し、12時間撹拌させた。反応系を飽
和NaHC03で中和し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄
し、有機層をMgSO4 上で乾燥した。MgSO4 を濾過し、濾
液を真空濃縮し、粗製物質を溶離剤として1:1のヘキ
サン:酢酸エチルを使用してシリカゲル上のフラッシュ
クロマトグラフィにより精製した。生成物をマススペク
トル、1Hおよび13C NMRスペクトルにより特性
を明らかにした。
【0125】実施例82 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル−5
−o−tert−ブチルジメチルシリル−13−o−メトキ
シメチル−アベルメクチンアグリコン 100mg(148マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−2
5−ノル−24−tert−ブチル−5−o−tert−ブチル
ジメチルシリル−アベルメクチンアグリコンを室温で塩
化メチレン2ml中に入れ、320μl(1.79ミリモ
ル)のジイソプロピルエチルアミン、43mg(358マ
イクロモル)のN,N−ジメチルアミノピリジン、およ
び144mg(1.79ミリモル)のメトキシメチルクロ
リドを添加した。溶液を18時間撹拌して飽和NaHCO3
に注ぎ入れ、塩化メチレンで抽出し、有機層をMgSO4
乾燥した。MgSO4 を濾過し、濾液を真空濃縮し、粗製物
質を溶離剤として85:15のヘキサン:酢酸エチルを
使用してシリカゲル上のクロマトグラフィにより精製し
た。生成物をマススペクトル、1Hおよび13C NM
Rスペクトルにより特性を明らかにした。
【0126】実施例83 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル−1
3−o−メトキシメチル−アベルメクチンアグリコン 50mgの24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)
−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブ
チル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−13−o
−メトキシメチル−アベルメクチンアグリコンを室温で
THF4ml中に入れ、1mlのHF・ピリジン(25gの
HF・ピリジン、10mlのピリジン、25mlのTHF)
を添加し、12時間撹拌させた。反応系を飽和NaHC03
中和し、抽出し、食塩水で洗浄し、有機層をMgSO4 上で
乾燥した。MgSO4 を濾過し、濾液を真空濃縮し、粗製物
質を溶離剤として1:1のヘキサン:酢酸エチルを使用
してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィにより
精製した。生成物をマススペクトル、1Hおよび13C
NMRスペクトルにより特性を明らかにした。
【0127】実施例84 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル−5
−o−tert−ブチルジメチルシリル−13−デオキシ−
13−クロロ−アベルメクチンアグリコン 100mg(148マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス−(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
25−ノル−24−tert−ブチル−5−o−tert−ブチ
ルジメチルシリル−アベルメクチンアグリコンを塩化メ
チレン2ml中に入れ、320μl(1.48ミリモル)
のジイソプロピルエチルアミン、43mg(352マイク
ロモル)のN,N−ジメチルアミノピリジンおよび32
7mg(1.48ミリモル)のo−ニトロベンゼンスルホ
ニルクロリドを添加した。この反応系を室温で6時間撹
拌させ次いで飽和NaHCO3中に注ぎ入れ、塩化メチレンで
抽出し、MgSO4 上で乾燥した。MgSO4 を濾別し、濾液を
真空濃縮し、粗製物質を溶離剤として4:1のヘキサ
ン:酢酸エチルを使用するシリカゲル上のフラッシュク
ロマトグラフィにより精製して66mg(64%)の生成
物を無色のガラス状物質として得た。
【0128】実施例85 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−13−デオキ
シ−アベルメクチンアグリコン 50mg(72マイクロモル)の24−デスメチル−25
−デス−(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−25
−ノル−24−tert−ブチル−5−o−tert−ブチルジ
メチルシリル−13−クロロ−13−デオキシ−アベル
メクチンアグリコンをベンゼン2ml中に入れ、5mgのA
IBN、42mg(144マイクロモル)の(nBu)3Sn H
の溶液に添加した。この溶液を3時間加熱還流し、室温
まで冷却し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフ
ィにより直接的に精製して所望の生成物を得た。生成物
をマススペクトル、1Hおよび13C NMRスペクト
ルにより特性を明らかにした。
【0129】実施例86 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−13−デオキシ−アベルメクチンアグリコン 50mgの24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert
−ブチル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−13
−デオキシ−アベルメクチンアグリコンを室温でTHF
4ml中に入れ、1mlのHF・ピリジン(25gのHF・
ピリジン、10mlのピリジン、25mlのTHF)を添加
し、12時間撹拌させた。反応系を飽和NaHCO3で中和
し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、有機層をMg
SO4 上で乾燥した。MgSO4 を濾過し、濾液を真空濃縮
し、溶離剤として1:1のヘキサン:酢酸エチルを使用
してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィにより
精製した。生成物をマススペクトル、1Hおよび13C
NMRスペクトルにより特性を明らかにした。
【0130】実施例87 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−7−o−トリ
メチルシリル−13−デオキシ−13−フルオロ−アベ
ルメクチンアグリコン 100mg(148マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス−(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
25−ノル−24−tert−ブチル−5−o−tert−ブチ
ルジメチルシリル−アベルメクチンアグリコンを室温で
塩化メチレン2ml中に入れ、1mlのビス(トリメチルシ
リル)トリフルオロアセタミドを添加し、24時間撹拌
した。溶媒と過剰のビス(トリメチルシリル)トリフル
オロアセタミドを真空除去し、生成物を氷酢酸1%含有
しているTHF2ml中に入れた。30分後、反応系を飽
和NaHCO3で停止し、塩化メチレンで抽出し、有機層をMg
SO4 上で乾燥した。MgSO4 を濾過して有機層を真空濃縮
した。粗成物質を0℃の塩化メチレン2ml中に入れ、こ
の溶液に三フッ化ジエチルアミノ硫黄50mg(310マ
イクロモル)を添加した。0℃で1時間後、反応系を飽
和NaHCO3で停止し、塩化メチレンで抽出し、有機層をMg
SO4 上で乾燥した。MgSO4 を濾過し、有機層を真空濃縮
して粗製物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラ
フィにより精製して所望の生成物を得た。生成物をマス
スペクトル、1Hおよび13C NMRスペクトルによ
り特性を明らかにした。
【0131】実施例88 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−13−デオキシ−13−フルオロ−アベルメクチンア
グリコン 50mgの24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert
−ブチル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−7−
o−トリメチルシリル−13−デオキシ−13−フルオ
ロ−アベルメクチンアグリコンを室温でTHF4ml中に
入れ、1mlのHF・ピリジン(25gのHF・ピリジ
ン、10mlのピリジン、25mlのTHF)を添加し、4
8時間撹拌した。反応系を飽和NaHCO3で中和し、酢酸エ
チルで抽出し、食塩水で洗浄し、有機層をMgSO4 上で乾
燥した。MgSO4 を濾過し、濾液を真空濃縮し、粗製物質
を溶離剤として1:1のヘキサン:酢酸エチルを使用し
てシリカ上のフラッシュクロマトグラフィにより精製し
た。生成物をマススペクトル、1Hおよび13C NM
Rスペクトルにより特性を明らかにした。
【0132】実施例89 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−4″−オキソ
−アベルメクチン 100mg(104マイクロモル)の24−デスメチル−
25−デス−(2−ブチル)−22,23−ジヒドロ−
25−ノル−24−tert−ブチル−5−o−tert−ブチ
ルジメチルシリル−アベルメクチンを、56μl(31
2マイクロモル)のジイソプロピルエチルアミンおよび
22μl(312マイクロモル)のメチルスルホキシド
と共に30℃で塩化メチレン2ml中に入れた。この溶液
にフェニルホスホニックジクロリド44μl(312マ
イクロモル)を添加した。この溶液を1時間にわたって
室温までゆっくり暖めた。反応系を飽和NaHCO3で停止
し、塩化メチレンで抽出し、有機層をMgSO4 上で乾燥し
た。MgSO4 を濾過し、有機層を真空濃縮し、溶離剤とし
て2:1のヘキサン:酢酸エチルを使用してシリカゲル
上のフラッシュクロマトグラフィにより精製した。生成
物をマススペクトル、1Hおよび13C NMRスペク
トルにより特性を明らかにした。
【0133】実施例90 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−4″−デオキ
シ−4″−エピ−アミノ−アベルメクチン 100mgの24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert
−ブチル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−4″
−オキソ−アベルメクチンを160mgの酢酸アンモニウ
ムと共にメタノール3ml中に入れ、これに12mgの水素
化シアノホウ素ナトリウムを添加した。反応系を室温で
1時間撹拌し次いで飽和NaHCO3中に注ぎ入れた。有機生
成物を酢酸エチルで抽出し、MgSO4 上で乾燥した。MgSO
4 を濾過し、有機層を真空濃縮して粗製生成物を溶離剤
として98:2の塩化メチレン:メタノールを使用する
シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィにより精製
して所望の生成物を得た。生成物をマススペクトル、1
Hおよび13C NMRスペクトルにより特性を明らか
にした。
【0134】実施例91 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−4″−デオキ
シ−4″−エピ−アセチルアミノ−アベルメクチン 50mgの24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert
−ブチル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−4″
−デオキシ−4″−エピ−アミノ−アベルメクチンを0
℃で塩化メチレン3ml中に入れ、これに200μlのピ
リジン、25mgのN,N−ジメチルアミノピリジンおよ
び100μlの無水酢酸の溶液を添加した。0℃で3時
間後、この物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグ
ラフィにより直接的に精製した。生成物をマススペクト
ル、1Hおよび13C NMRスペクトルにより特性を
明らかにした。
【0135】実施例92 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−2
2,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert−ブチル
−4″−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−アベ
ルメクチン 50mgの24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
ル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−tert
−ブチル−5−o−tert−ブチルジメチルシリル−4″
−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−アベルメク
チンを室温でTHF4mlに入れ、それに1mlのHF・ピ
リジン(25gのHF・ピリジン、10mlのピリジン、
25mlのTHF)を添加し、48時間撹拌した。反応系
を飽和NaHCO3で中和し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で
洗浄し、有機層をMgSO4 上で乾燥した。MgSO4 を濾過
し、有機層を真空濃縮し、粗製物質をシリカゲル上のフ
ラッシュクロマトグラフィにより精製した。生成物をマ
ススペクトル、1Hおよび13CNMRスペクトルによ
り特性を明らかにした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 55/00 C A61K 31/365 AEC 31/40 AFJ 31/445 31/535 31/71 C07F 7/18 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造式 【化1】 {式中Rは水素、C1 〜C10アルキル、C2 〜C10アル
    ケニル又はフェニルであり、 R1 は水素、C1 〜C10アルキル、C2 〜C10アルケニ
    ル、C2 〜C10アルキニル又はC1 〜C10アルコキシ−
    1 〜C10アルキル;C3 〜C8 シクロアルキル又はC
    5 〜C8 シクロアルケニル基(いずれもメチレン又は1
    〜3個のC1 〜C4 アルキル基又はハロ原子で任意に置
    換することができる);フェニル、フェノキシ、C1
    10アルキルフェニル、C2 〜C10アルケニルフェニ
    ル、C2 〜C10アルキニルフェニル、置換基が独立して
    1〜3個のC1 〜C5 アルキル、C3 〜C8 シクロアル
    キルである置換C1 〜C10アルキル、又は置換基が独立
    して1〜3個のヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C1
    5 アルキルチオ、C1 〜C5 アルキルスルフィニル、
    1 〜C5 アルキルスルホニル、アミノ、C1 〜C5
    ノ又はジアルキルアミノ、C1 〜C5 アルカノイルアミ
    ノ又はC1 〜C5 アルカノイルチオである置換C1 〜C
    10アルキル;又は飽和又は全部又は一部不飽和であり独
    立して1〜3個のC1 〜C5 アルキル、ハロゲンで任意
    に置換することができる3〜6員環の酸素又はイオウ含
    有複素環であり、 R2 はヒドロキシ、C1 〜C10アルコキシ、C1 〜C10
    アルカノイルオキシ、オキソ又はオキシムであり、 R3 は水素、ヒドロキシ、C1 〜C10アルキルオキシ、
    1 〜C8 アルカノイルオキシ、C1 〜C5 アルコキシ
    −C1 〜C5 −アルコキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C
    1 〜C5 −アルコキシ−C1 〜C5 −アルコキシ、ハロ
    ゲン、 【化2】 (R4 はC−4″又はC−4′に単結合で結合し、ヒド
    ロキシ、アミノ、N−C1 〜C8 アルキルアミノ、N,
    N−C1 〜C8 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C8
    ルカノイルアミノ、N−C1 〜C5 アルキルC1 〜C5
    アルカノイルアミノ、トリC1 〜C8 アルキルシリルオ
    キシ、C1 〜C8 アルキルチオ、C1 〜C8 アルキルス
    ルフィニル、C1 〜C8 アルキルスルホニル又は置換基
    が1〜5個のヒドロキシ、ハロゲン、アミノ又はモノ又
    はジ−C1 〜C3 アルキルアミノである置換C1 〜C8
    アルキルチオ、スルフィニル又はスルホニルであるか、
    又はR4 はC−4″又はC−4′に二重結合で結合し、
    ケトン、オキシム、セミカルバゾノ、N−C1 〜C8
    ルキルセミカルバゾノ、N,N−C1 〜C8 ジ低級アル
    キルセミカルバゾノ、C1 〜C8 アルカノイルヒドラゾ
    ノ、ベンゾイルヒドラゾノ又はC1 〜C8 アルキルベン
    ゾイル−ヒドラゾノであり、各R5 は独立してヒドロキ
    シ又はC1 〜C10アルコキシであるか又は 【化3】 4 は -NH-CO-NR6R7 であり、 R6 及びR7 及びR8 は独立して水素又はC1 〜C10
    ルキルであるか又はR4 は -NH-CN である)である。}
    を有する化合物。
  2. 【請求項2】 Rが水素、C1 〜C10アルキル、C2
    10アルケニル又はフェニルであり、 R1 が水素、C1 〜C10アルキル、C1 〜C5 アルコキ
    シ−C1 〜C5 アルキル、C2 〜C10アルケニル又はC
    3 〜C8 シクロアルキル、C5 〜C6 シクロアルケニ
    ル、フェニル、置換基がハロゲン、1〜3個のC1 〜C
    5 アルキル又はC3 〜C8 シクロアルキルである置換C
    1 〜C10アルキル、置換基が1〜3個のヒドロキシ、ハ
    ロゲン、シアノ、C1 〜C5 アルキルチオ、C1 〜C5
    アルキルスルフィニル、C1 〜C5 アルキルスルホニル
    又はC1 〜C5 アルカノイルアミノである置換C1 〜C
    10アルキルであるか又はR1 がフラニル、テトラヒドロ
    フラニル、チエニル、ピリジル、テトラヒドロフラン又
    はピペリジニルから選択される5又は6員複素環基であ
    ることができ、 R2 がヒドロキシ、低級アルコキシ又はオキシムであ
    り、 R3 が水素、ヒドロキシ、C1 〜C10アルコキシ、C1
    〜C8 アルカノイルオキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C
    1 〜C5 −アルコキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C1
    5 −アルコキシ−C1 〜C5 −アルコキシ、ハロゲ
    ン、 【化4】 (R4 はC−4″又はC−4′に単結合で結合し、ヒド
    ロキシ、アミノ、N−C1 〜C8 アルキルアミノ、N,
    N−C1 〜C8 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C8
    ルカノイルアミノ又はN−C1 〜C5 アルキルC1 〜C
    5 アルカノイルアミノ、C1 〜C3 アルキルチオ、C1
    〜C3 アルキルスルフィニル、C1 〜C3アルキルスル
    ホニル又は置換基がヒドロキシ、アミノ又はトリフルオ
    ロである置換C1 〜C3 −アルキルチオ、スルフィニル
    又はスルホニルであるか、又はR4はC−4″又はC−
    4′に二重結合で結合し、オキソであり、各R5 は独立
    してヒドロキシはC1 〜C10アルコキシである)である
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが水素、C1 〜C5 アルキル、C2
    5 アルケニル又はフェニルであり、 R1 が水素、C1 〜C10アルキル、C1 〜C5 アルコキ
    シC1 〜C5 アルキル、C2 〜C10アルケニル又はC3
    〜C8 シクロアルキル、フェニル、置換基がフルオロで
    ある置換C1 〜C10アルキル、置換基が1〜3個のハロ
    ゲン、シアノ、C1 〜C5 アルキルチオ、C1 〜C5
    ルキルスルホニル又はC1 〜C5 アルカノイルアミノで
    ある置換C1 〜C10アルキルであり、 R2 がヒドロキシ、メトキシ又はオキシムであり、 R3 が水素、ヒドロキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C1
    〜C5 −アルコキシ、C1 〜C5 アルコキシ−C1 〜C
    5 −アルコキシ−C1 〜C5 −アルコキシ、ハロゲン又
    は 【化5】 (R4 はC−4″に単結合で結合し、ヒドロキシ、アミ
    ノ、N−C1 〜C3 アルキルアミノ、N,N−C1 〜C
    3 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C3 アルカノイルア
    ミノ又はN−C1 〜C3 アルキルC1 〜C5 アルカノイ
    ルアミノであるか、又はR4 はC−4″に二重結合で結
    合し、オキソであり、各R5 はメトキシである)である
    請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが水素、C1 〜C5 アルキル、C2
    5 アルケニル又はフェニルであり、 R1 が水素、C1 〜C6 アルキル、C1 〜C3 アルコキ
    シC1 〜C3 アルキル、C2 〜C6 アルケニル又はC5
    〜C6 シクロアルキル、フェニル、置換基がフルオロで
    ある置換C1 〜C6 アルキル、置換基が1〜3個のヒド
    ロキシ、フルオロ、クロロ、C1 〜C3 アルキルチオ又
    はC1 〜C3 アルカノイルアミノである置換C1 〜C6
    アルキルであり、 R2 がヒドロキシ、メトキシ又はオキシムであり、 R3 が水素、ヒドロキシ、C1 〜C3 −アルコキシ−C
    1 〜C3 −アルコキシ、C1 〜C3 −アルコキシ−C1
    〜C3 −アルコキシ−C1 〜C3 −アルコキシ、ハロゲ
    ン又は 【化6】 (R4 はC−4″に単結合で結合し、ヒドロキシ、アミ
    ノ、N−C1 〜C3 アルキルアミノ、N,N−C1 〜C
    3 −ジアルキルアミノ、N−C1 〜C3 アルカノイルア
    ミノ又はN−C1 〜C3 アルキルC1 〜C5 アルカノイ
    ルアミノであり、各R5 はメトキシである)である請求
    項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 24−デスメチル−25−デス−(2−
    ブチル)−25−ノル−24−シアノメチル−22,2
    3−ジヒドロアベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−メチルチオメチル−22,23−ジヒド
    ロアベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−メチルスルホキシメチル−22,23−
    ジヒドロアベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−メチルスルホニルメチル−22,23−
    ジヒドロアベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−フルオロメチル−22,23−ジヒドロ
    アベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−〔2−(4−メチルペンテ−2−エニ
    ル)〕−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla又
    は 4″−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−24−
    デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
    −24−イソプロピル−22,23−ジヒドロアベルメ
    クチンBlaのいずれかである請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 4″−デオキシ−4″−エピ−アセチル
    アミノ−24−デスメチル−25−デス−(2−ブチ
    ル)−25−ノル−24−tert−ブチル−22,23−
    ジヒドロアベルメクチンBla、 4″−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−24−
    デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
    −24−tert−ブチル−22,23−ジヒドロアベルメ
    クチンBla、 4″−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−24−
    デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
    −24−シクロヘキシル−22,23−ジヒドロアベル
    メクチンBla、 4″−デオキシ−4″−エピ−アセチルアミノ−24−
    デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル
    −24−フェニル−22,23−ジヒドロアベルメクチ
    ンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−フェニル−22,23−ジヒドロアベル
    メクチンアグリコンBla、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−イソプロピル−22,23−ジヒドロア
    ベルメクチンBlaアグリコン、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−tert−ブチル−22,23−ジヒドロア
    ベルメクチンBlaアグリコン、 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−シクロヘキシル−22,23−ジヒドロ
    アベルメクチンBlaアグリコン、 13−デオキシ−13−フルオロ−24−デスメチル−
    25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−フェ
    ニル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグ
    リコン、 13−デオキシ−13−フルオロ−24−デスメチル−
    25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−イソ
    プロピル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla
    アグリコン、 13−デオキシ−13−フルオロ−24−デスメチル−
    25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−tert
    −ブチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBla
    アグリコン又は 24−デスメチル−25−デス−(2−ブチル)−25
    −ノル−24−(1−シクロヘキセニル)−22,23
    −ジヒドロアベルメクチンBlaのいずれかである請求
    項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 13−O−メトキシメチル−24−デス
    メチル−25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−2
    4−フェニル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB
    laアグリコン、 13−O−メトキシメチル−24−デスメチル−25−
    デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−イソプロピ
    ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリ
    コン、 13−O−メトキシメチル−24−デスメチル−25−
    デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−シクロヘキ
    シル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグ
    リコン、 13−O−メトキシメチル−24−デスメチル−25−
    デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−tert−ブチ
    ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリ
    コン、 13−O−メトキシエトキシメチル−24−デスメチル
    −25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−te
    rt−ブチル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl
    aアグリコン、 13−O−メトキシエトキシメチル−24−デスメチル
    −25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−イ
    ソプロピル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBl
    aアグリコン、 13−O−メトキシエトキシメチル−24−デスメチル
    −25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−シ
    クロヘキシル−22,23−ジヒドロアベルメクチンB
    laアグリコン又は 13−O−メトキシエトキシメチル−24−デスメチル
    −25−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−フ
    ェニル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaア
    グリコンのいずれかである請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 13−デオキシ−24−デスメチル−2
    5−デス−(2−ブチル)−25−ノル−24−フェニ
    ル−22,23−ジヒドロアベルメクチンBlaアグリ
    コン、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−アベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−メチル−アベルメ
    クチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−i−プロピル−ア
    ベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−t−ブチル−アベ
    ルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−シクロヘキシル−
    アベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−フェニル−アベル
    メクチンBla、 のいずれかである請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 24−デスメチル−25−デス(2−ブ
    チル)−22,23−ジヒドロ−25−ノル−24−
    (2−フリル)−アベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−メトキシメチル−
    アベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−25−ノル−24−n−オクチル−ア
    ベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
    フェニル−アベルメクチンBla、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
    t−ブチル−アベルメクチンBla異性体A、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
    t−ブチル−アベルメクチンBla異性体B、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
    i−プロピル−アベルメクチンBla異性体A、 24−デスメチル−25−デス(2−ブチル)−22,
    23−ジヒドロ−5−ケトキシム−25−ノル−24−
    t−ブチル−アベルメクチンBla異性体B、 13−デオキシ−24−デスメチル−25−デス−(2
    −ブチル)−25−ノル−22,23−ジヒドロ−24
    −イソプロピル−アベルメクチンBlaアグリコン、 13−デオキシ−24−デスメチル−25−デス−(2
    −ブチル)−25−ノル−22,23−ジヒドロ−24
    −(t−ブチル)−アベルメクチンBlaアグリコン、 13−デオキシ−24−デスメチル−25−デス−(2
    −ブチル)−25−ノル−22,23−ジヒドロ−24
    −シクロヘキシル−アベルメクチンBlaアグリコン、 13−デオキシ−24−デスメチル−25−デス−(2
    −ブチル)−25−ノル−22,23−ジヒドロ−24
    −フェニルアベルメクチンBlaアグリコンのいずれか
    である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 式 【化7】 (式中R、R1 、R2 及びR3 は請求項1で定義した通
    りである)を有する化合物を触媒量のピリジン及びp−
    トルエンスルホン酸の混合物の存在下で環化することを
    特徴とする請求項1記載の化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 最終生成物の個々の立体異性体を分離
    する追加工程を包含する請求項10記載の方法。
JP4051982A 1991-03-11 1992-03-11 6,5−スピロケタール環系を有するアベルメクチン化合物 Expired - Lifetime JPH0834743B2 (ja)

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