JPH0834734A - 平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤 - Google Patents

平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤

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JPH0834734A
JPH0834734A JP11840495A JP11840495A JPH0834734A JP H0834734 A JPH0834734 A JP H0834734A JP 11840495 A JP11840495 A JP 11840495A JP 11840495 A JP11840495 A JP 11840495A JP H0834734 A JPH0834734 A JP H0834734A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(I) 【化1】 1 :フェニル基、チエニル基、フリル基等 R2 :−CHR3 4 等(R3 :アルキル基等、R4
シクロヘキシル基等) 環A:ベンゼン環、チオフェン環等 で表されるアミノピリダジノン誘導体またはその塩を有
効成分とする平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予
防剤。 【効果】 アミノピリダジン誘導体は、平滑筋細胞の遊
走、増殖を抑制するので、平滑筋細胞増殖に起因する疾
患、例えば経皮的冠動脈拡張術(PTCA)後の再狭
窄、心臓、肝臓、腎臓、血管等の臓器移植後の血管狭
窄、経皮的動脈拡張術(PTA)後の再狭窄の予防もし
くは治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平滑筋細胞増殖に起因
する疾患の治療・予防剤に関し、詳細には特定のアミノ
ピリダジン誘導体またはその塩を有効成分とする平滑筋
細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、狭小化した血管を外科的に治療する方法として、経
皮的冠動脈拡張術(Percutaneous Tra
nsluminal Coronary Angiop
lasty:PTCA)、経皮的動脈拡張術(Perc
utaneous Transluminal Ang
ioplasty:PTA)が普及しつつある。これら
は大腿動脈などからバルーンカテーテルを遠隔的に挿入
してゆき、狭窄部でバルーンを膨らませ、物理的に血管
を拡張させるものである。しかしこの治療法の場合、施
行後3〜6ヶ月で再び狭窄が起きることがある。この再
狭窄では、コレステロールの沈着は観察されず、むしろ
そのほとんどを平滑筋細胞やこの細胞が産生する細胞間
マトリックスによって構成された、いわゆる細胞線維性
内膜肥厚である(Journal of Americ
an College of Cordiology
vol.23,(6),1278−1288,199
4,May)。また、心臓、肝臓、腎臓、血管等の臓器
移植後における血管狭窄も平滑筋細胞の増殖に起因して
いる(FASEB Journalvol7,1055
〜1060,1993,August)。
【0003】そのため、PTCA術およびPTA術後の
再狭窄ならびに臓器移植後の血管狭窄の治療・予防法と
しては、血管内腔で生じる平滑筋細胞の遊走、増殖を抑
制することが有効であると考えられた。かかる課題を解
決するべく、薬剤の探索が行われているが(特開昭57
−38715号、特開平2−121922号、特開平3
−83923号、特開平3−83957号、特開平3−
118383号、特開平4−99775号、特開平4−
154720号各公報等)、未だ開発に至っていないの
が現状である。
【0004】一方、各種のフタラジン誘導体については
各種の薬理作用が報告されている。例えば特開昭56−
53659号公報、特開昭56−53660号公報およ
び特開昭57−48972号公報には1−アニリノ−4
−フェニルフタラジン誘導体が、また特開昭60−21
8377号公報および特開昭60−243074号公報
には下記の2化合物がin vitroで強力な血小板
凝集抑制作用を有することが開示されている。
【0005】
【化3】
【0006】
【化4】
【0007】英国特許第1303016号、ジャーナル
・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.C
hem.)、12,555(1969)等に開示されて
いる1−アミノ−4−フェニルフタラジン誘導体につい
ては、抗炎症作用や抗リチウム作用が記載されているの
みである。
【0008】さらに、欧州公開特許公報第449203
号(特開平4−211666号公報)には1−α−置換
ベンジルアミノ−4−フェニルフタラジン誘導体が、欧
州公開特許公報第534443号には3,6−ジ置換ピ
リダジン誘導体が開示されている。両者はいずれも強力
な血小板凝集抑制作用を有するものであり、同作用によ
り、脳血栓、脳塞栓等の脳血管障害、心筋梗塞等の虚血
性心疾患、末梢循環障害などの循環障害に対して効果が
期待できることが開示されている。しかし、これらのフ
タラジン誘導体が平滑筋細胞増殖抑制作用を有すること
は知られていなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する目的で検討を重ねてきた結果、血小板凝集抑
制作用を有することが知られていたアミノピリダジン誘
導体に血管内腔で生じる平滑筋細胞の増殖を抑制する作
用があることを初めて見出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0010】
【化5】
【0011】{上記式中、R1 はシクロヘキシル基;C
1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ基およ
びハロゲン原子から選ばれる1以上の置換基を有してい
てもよいフェニル基;C1 〜C4 のアルキル基、C1
4 のアルコキシ基およびハロゲン原子から選ばれる1
以上の置換基を有していてもよいチエニル基;またはC
1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ基およ
びハロゲン原子から選ばれる1以上の置換基を有してい
てもよいフリル基を表し、R2 は−CHR3 4(R3
は水素原子またはC1 〜C4 のアルキル基を表し、R4
はC1 〜C4 のアルキル基;シクロヘキシル基;チエニ
ル基;またはC1 〜C4 のアルキル基、C 1 〜C4 のア
ルコキシ基およびハロゲン原子から選ばれる1以上の置
換基を有していてもよいフェニル基を表す。)またはC
1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4のアルコキシ基およ
びC1 〜C6 のアルキレン基から選ばれる1以上の置換
基を有していてもよいシクロヘキシル基を表し、環Aは
ベンゼン環、チオフェン環またはフラン環を表す。}で
表されるアミノピリダジン誘導体またはその塩を有効成
分とする平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤
に存する。
【0012】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明の平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤は、
上記一般式(I)のアミノピリダジン誘導体またはその
塩を有効成分とする。上記一般式中のC1 〜C4 のアル
キル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等が挙げ
られ、C1 〜C4 のアルコキシ基としてはメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n
−ブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられ、ハロゲン
原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げ
られる。C1 〜C6 のアルキレン基としては、任意の2
つの置換基が連結してメチレン基、エチレン基、トリメ
チレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、プロ
ピレン基、エチルエチレン基、ジメチルメチレン基等を
表すもの等が挙げられる。
【0013】R1 としてはフェニル基、2−チエニル基
または2−フリル基が好ましく、特にフェニル基が好ま
しい。R2 としては−CHR3 ′R4 ′(R3 ′はC1
〜C 4 のアルキル基を表し、R4 ′はシクロヘキシル基
を表す。)が好ましく、特に
【0014】
【化6】
【0015】が好ましい。環Aとしてはベンゼン環また
はチオフェン環を表す化合物が好ましく、特にベンゼン
環が好ましい。
【0016】一般式(I)のアミノピリダジン誘導体が
形成し得る塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸の塩、ま
たはメタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩、酢酸
塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩、乳酸塩、グリコール酸
塩、グルクロン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シュ
ウ酸塩、アスコルビン酸塩、クエン酸塩、サリチル酸
塩、ニコチン酸塩、酒石酸塩等の有機酸の塩が挙げられ
る。一般式(I)の化合物およびその塩は水和物または
溶媒和物の形で存在することもあるのでこれらの水和
物、溶媒和物も本発明の化合物に含まれる。
【0017】さらに上記一般式(I)のアミノピリダジ
ン誘導体に不斉炭素が存在する場合は、(R)体、
(S)体、(RS)体のいずれをもとることができ、こ
れらはすべて本発明の有効成分となる化合物に包含され
る。平滑筋細胞増殖に起因する疾患としては、具体的に
はPTCA術後の再狭窄、心臓、肝臓、腎臓、血管等の
臓器移植後の血管狭窄、PTA術後の再狭窄等が挙げら
れる。以下の表−1に本発明のアミノピリダジン誘導体
の具体例を示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】かかるアミノピリダジン誘導体は、欧州公
開特許公報第449203号または同第534443号
に記載の化合物であり、いずれの化合物も同公報に記載
の方法に従って合成できる。本発明の平滑筋細胞増殖に
起因する疾患の治療・予防剤は、血管内腔で生じる平滑
筋細胞の遊走、増殖に起因する各種疾患に対して効果を
有する。具体的には、PTCA術後の再狭窄、経皮的動
脈拡張術(PTA)後の再狭窄、心臓、肝臓、腎臓、血
管等の臓器移植後等における血管狭窄の予防もしくは治
療に使用される。
【0025】本発明のアミノピリダジン誘導体を平滑筋
細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤として臨床に応
用するに際し、経口的に用いる場合は、成人に対し1回
1〜200mgを1日1〜3回投与するのが好ましく、
静脈注射の場合は、成人に対し1回0.01〜10mg
を1日1〜5回投与するか1日0.01〜50mgを持
続注入するのが好ましく、また、直腸内投与の場合は、
1回1〜100mgを1日1〜3回投与するのが好まし
い。また、以上の投与量は、年齢、病態、症状により適
宜増減することが更に好ましい。
【0026】製剤化に際しては、アミノピリダジン誘導
体あるいはその薬学的に許容される塩の1種または2種
以上を、通常用いられる製薬用担体、賦形剤その他の添
加物と混合する。担体は固体でも液体でもよく、固体担
体の例としては乳糖、白陶土(カオリン)、ショ糖、結
晶セルロース、コーンスターチ、タルク、寒天、ペクチ
ン、アカシア、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ム、レシチン、塩化ナトリウムなどが挙げられる。
【0027】液状の担体の例としては、シロップ、グリ
セリン、落花生油、ポリビニルピロリドン、オリーブ
油、エタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリ
コール、水などが挙げられる。医薬製剤は、種々の剤形
をとることができ、固体担体を用いる場合は、錠剤、散
剤、顆粒剤、硬ゼラチンカプセル剤、坐剤またはトロー
チ剤とすることができる。固体担体の量は広範に変える
ことができるが、好ましくは約1mg〜約1gとする。
液状の担体を用いる場合は、シロップ、乳液、軟ゼラチ
ンカプセル、更にアンプル入りのような滅菌注射液また
は水性もしくは非水性の懸濁液とすることができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例により限定されるものではない。
【0029】合成例 (R)−1−(1−シクロヘキシルエチルアミノ)−4
−フェニルフタラジン{前記表−1における化合物N
o.17の(R)体}のフマル酸塩(以下、「化合物
A」と略記する)の合成。 N−メチルピロリドン400mlに1−クロロ−4−フ
ェニルフタラジン144.4g(0.6mol)、
(R)−(−)−1−シクロヘキシルエチルアミン23
0g(1.8mol)を添加した後、混合物を120〜
130℃にて6時間加熱攪拌した。反応終了後、冷却
し、5%NaOH水溶液4.0lを添加し、クロロホル
ムにて抽出した。有機層をMgSO4 にて乾燥後、濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液、酢
酸エチル:ヘキサン:クロロホルム=1:3:1)にて
精製し、エーテル−クロロホルムより再結晶を行い、
(R)−1−(1−シクロヘキシルエチルアミノ)−4
−フェニルフタラジン150.2gを合成した。融点1
64.0〜167.0℃
【0030】こうして得られた(R)−1−(1−シク
ロヘキシルエチルアミノ)−4−フェニルフタラジン1
00.0g、フマル酸32.0gをメタノール1.0l
に加え16時間還流下撹拌した。撹拌しながら20℃ま
で自然に冷却させ、結晶をろ取し、メタノール200m
lで洗浄し、約60℃1〜2mmHgで乾燥し、フマル
酸121.5gを得た。融点240〜250℃(分解)
【0031】実施例1 ラット内膜肥厚モデルに対する作用 ペントバルビタール麻酔下SDラット(20週令)を背
位固定し、左頸動脈を露出した。外頸動脈より、血栓除
去用フォガティーカテーテル(2フレンチ)をバルーン
を膨らませない状態で、大動脈分岐部まで挿入した(約
5cm)。バルーンを膨らませ、回転させながら挿入部
まで引いた。この操作を3回繰り返して、頸動脈の内皮
細胞を剥離した。操作終了後、カテーテルを引き抜き、
外頸動脈を結索し、医療用クリップで切開部を閉じ合わ
せた。化合物Aは、0.7%トラガント溶液に懸濁し、
1mg/kg,3mg/kgまたは10mg/kgの用
量で1日1回、経口投与した。対照群には、0.7%ト
ラガント溶液を同様に経口投与した。1日目の投与は、
頸動脈内膜剥離直後に行なった。
【0032】内膜剥離から2週間後、ペントバルビター
ル麻酔下、3%エバンスブルーを大腿静脈より静脈内投
与した。30分後開腹し、0.01Mリン酸緩衝液で大
動脈より全身灌流した後、頸動脈を摘出した。摘出した
頸動脈の内皮細胞剥離が確認された部分を、6〜8個の
長さ2mmの動脈片にしてホルマリン固定してから、パ
ラフィン包埋した。各ブロックより横断面の組織切片を
作製し、エラスチカ・ワンギーソン染色を行った。各切
片の内膜・中膜の面積をデジタイザーで測定し、内膜肥
厚度は内膜/中膜の面積比で表した。結果を表−2に示
す。化合物Aは、内膜剥離によるラット頸動脈内膜肥厚
を用量依存的に抑制した。
【0033】
【表7】 *;p<0.05 (検定法)一元配置分散分析 Dunnett 型
【0034】実施例2 ラット内膜肥厚モデルに対する作用 ペントバルビタール麻酔下SDラット(20週令)を背
位固定し、左頸動脈を露出した。外頸動脈より、血栓除
去用フォガティーカテーテル(2フレンチ)をバルーン
を膨らませない状態で、大動脈分岐部まで挿入した(約
5cm)。バルーンを膨らませ、回転させながら挿入部
まで引いた。この操作を3回繰り返して、頸動脈の内皮
細胞を剥離した。操作終了後、カテーテルを引き抜き、
外頸動脈を結索し、医療用クリップで切開部を閉じ合わ
せた。化合物Aは、0.7%トラガント溶液に懸濁し、
3mg/kgの用量で1日1回、経口投与し、対照群に
は0.7%トラガント溶液を同様に経口投与した。A群
では1回目の投与は、頸動脈内膜剥離直後に行ない、B
群では頸動脈内膜剥離4日後より開始した。内膜剥離か
ら2週間後、ペントバルビタール麻酔下、3%エバンス
ブルーを大腿静脈より静脈内投与した。30分後開腹
し、0.01Mリン酸緩衝液で大動脈より全身灌流した
後、頸動脈を摘出した。
【0035】摘出した頸動脈の内皮細胞剥離が確認され
た部分を、6〜8個の長さ2mmの動脈片にして、ホル
マリン固定してから、パラフィン包埋した。各ブロック
より横断面の組織切片を作製し、エラスチカ・ワンギー
ソン染色を行った。各切片の内膜・中膜の面積をデジタ
イザーで測定し、内膜肥厚度は内膜/中膜の面積比で表
した。その結果を表−3に示す。化合物Aは3mg/k
gの経口投与で、内膜剥離によるラット頸動脈内膜肥厚
を抑制し、頸動脈内膜剥離4日後からの投与でも有意で
あった。
【0036】
【表8】 *;p<0.05 (検定法)一元配置分散分析 Dunnett 型
【0037】
【発明の効果】アミノピリダジン誘導体は、平滑筋細胞
の遊走、増殖を抑制するので、平滑筋細胞増殖に起因す
る疾患、例えば経皮的冠動脈拡張術(PTCA)後の再
狭窄、心臓、肝臓、腎臓、血管等の臓器移植後の血管狭
窄、経皮的動脈拡張術(PTA)後の再狭窄の予防もし
くは治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 409/04 237 495/04 105 Z // C07D 491/048 7019−4C (C07D 405/04 237:34 307:36) (C07D 409/04 237:34 333:10) (72)発明者 岩瀬 徳道 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 {上記式中で、R1 はシクロヘキシル基;C1 〜C4
    アルキル基、C1 〜C4のアルコキシ基およびハロゲン
    原子から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいフ
    ェニル基;C1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアル
    コキシ基およびハロゲン原子から選ばれる1以上の置換
    基を有していてもよいチエニル基;またはC1 〜C4
    アルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ基およびハロゲン
    原子から選ばれる1以上の置換基を有していてもよいフ
    リル基を表し、R2 は−CHR3 4 (R3 は水素原子
    またはC1 〜C4 のアルキル基を表し、R4 はC1 〜C
    4 のアルキル基;シクロヘキシル基;チエニル基;また
    はC1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコキシ基
    およびハロゲン原子から選ばれる1以上の置換基を有し
    ていてもよいフェニル基を表す。)またはC1 〜C4
    アルキル基、C1 〜C 4 のアルコキシ基およびC1 〜C
    6 のアルキレン基から選ばれる1以上の置換基を有して
    いてもよいシクロヘキシル基を表し、環Aはベンゼン
    環、チオフェン環またはフラン環を表す。}で表される
    アミノピリダジン誘導体またはその塩を有効成分とする
    平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤。
  2. 【請求項2】 R2 が−CHR3 ′R4 ′(R3 ′はC
    1 〜C4 のアルキル基を表し、R4 ′はシクロヘキシル
    基を表す。)を表すことを特徴とする請求項1記載の平
    滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤。
  3. 【請求項3】 R1 がフェニル基、2−チエニル基また
    は2−フリル基を表すことを特徴とする請求項1または
    2に記載の平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防
    剤。
  4. 【請求項4】 R1 がフェニル基を表すことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の平滑筋細胞増殖に起因する
    疾患の治療・予防剤。
  5. 【請求項5】 環Aがベンゼン環またはチオフェン環を
    表すことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防剤。
  6. 【請求項6】 環Aがベンゼン環を表すことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の平滑筋細胞増殖に起
    因する疾患の治療・予防剤。
  7. 【請求項7】 R1 がフェニル基を表し、R2 が 【化2】 を表し、環Aがベンゼン環を表すことを特徴とする請求
    項1記載の平滑筋細胞増殖に起因する疾患の治療・予防
    剤。
  8. 【請求項8】 (R)−1−(1−シクロヘキシルエチ
    ルアミノ)−4−フェニルフタラジンまたは薬学的に許
    容されるその塩を有効成分とする平滑筋細胞増殖に起因
    する疾患の治療・予防剤。
  9. 【請求項9】 平滑筋細胞増殖に起因する疾患が、経皮
    的冠動脈拡張術後の再狭窄である請求項1〜8のいずれ
    かに記載の治療・予防剤。
  10. 【請求項10】 平滑筋細胞増殖に起因する疾患が、臓
    器移植後の血管狭窄である請求項1〜8のいずれかに記
    載の治療・予防剤。
  11. 【請求項11】 平滑筋細胞増殖に起因する疾患が、経
    皮的動脈拡張術後の再狭窄である請求項1〜8のいずれ
    かに記載の治療・予防剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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