JPH0834528A - 給紙機構 - Google Patents

給紙機構

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Publication number
JPH0834528A
JPH0834528A JP6171017A JP17101794A JPH0834528A JP H0834528 A JPH0834528 A JP H0834528A JP 6171017 A JP6171017 A JP 6171017A JP 17101794 A JP17101794 A JP 17101794A JP H0834528 A JPH0834528 A JP H0834528A
Authority
JP
Japan
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feed
paper feed
paper
roller
cam
Prior art date
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Pending
Application number
JP6171017A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsuda
清志 松田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0834528A publication Critical patent/JPH0834528A/ja
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体の種類を問わず、確実にレジスト動作を
行うことが可能な給紙機構を提供する。 【構成】 フィードローラ15が取り付けられているフ
ィードシャフト14に給紙ステージコントロールカム3
0を回転可能に取り付けるとともに、このフィードシャ
フト14の給紙ステージコントロールカム30が取り付
けられる箇所に、その外周面から突出するように固定ピ
ン31を設け、フィードシャフト14と対向する給紙ス
テージコントロールカム30の内周面に、この固定ピン
31が所定量移動できる空間32を、該給紙ステージコ
ントロールカム30の回転方向に沿って設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ等に搭載され
て用紙を1枚ずつ給紙する給紙機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は給紙機構を備えたプリンタの一例
として電子写真プリンタ装置の主要部側面図、図5は給
紙機構の全体斜視図、図6は従来の給紙機構の要部構成
を表す側面図である。まず、図5を用いてプリンタ全体
の構造および動作を簡単に説明すると、1はトレイで、
このトレイ1にセットされた複数枚の媒体は、フロント
フィーダユニット(給紙機構)2により、1番上から1
枚ずつ給紙される。
【0003】3はフロントフィーダユニット2より媒体
が投入されたことを検出する入口センサ、4はフロント
フィーダユニット2の後方に位置するプレッシャロー
ラ、5はプレッシャローラ4に対向配置されて該プレッ
シャローラ4に圧接されているレジストローラで、フロ
ントフィーダユニット2によりフィードされる媒体の先
端は、プレッシャローラ4とレジストローラ5の互いの
圧接部におけるクサビ状の箇所に押しつけられ、給紙時
の用紙スキューが修正される。なお、媒体の押し付け量
は、前記入口センサ3検知後、一定量媒体をフィードす
ることで制御しており、給紙時のスベリ等を吸収してい
る。以後、この入口センサ3検知後の上記動作をレジス
ト動作と記す。
【0004】レジスト動作後、プレッシャローラ4,レ
ジストローラ5は回転を開始して媒体をプロセスユニッ
ト6にフィードし、転写ローラ7でトナーを媒体に転写
して定着ユニット8でトナーを定着させた後、排出ユニ
ット9にて排出されるようになっている。次に、フロン
トフィーダユニットの説明を行う。
【0005】10は給紙モータ、11は給紙モータ10
のギヤとかみ合う減速ギヤ、12は減速ギヤ11とかみ
合うフィードギヤで、このフィードギヤ12にワンウエ
イクラッチ13を介してフィードシャフト14が取り付
けられている。ここで、ワンウエイクラッチ13は、フ
ィードギヤ12が矢印方向に回転した時、フィードシャ
フト14に駆動力を伝達して、該フィードシャフト14
を矢印方向に回転させる。また、フィードシャフト14
が矢印方向に回転するときは、ワンウエイクラッチ15
aの作用により、フィードギヤ12は回転しないように
なっている。
【0006】15はフィードシャフト14にワンウエイ
クラッチ15aを介して取り付けられたフィードローラ
で、このフィードローラ15は、その外周部が耐磨耗,
高摩擦係数のゴムで形成されている。そして、前記ワン
ウエイクラッチ15aはフィードシャフト14が矢印方
向に回転するときにロックして、フィードシャフト14
の駆動力をフィードローラ15に伝達するようになっ
て、該フィードローラ15を同じ矢印方向に回転させ、
媒体を搬送させる。また、レジスト動作後、プレッシャ
ローラ4,レジストローラ5により媒体がフィードされ
ることで、フィードシャフト14が停止した状態で、フ
ィードローラ15を矢印方向に回転させようとする力が
該フィードローラ15に加わると、ワンウエイクラッチ
15aの作用によってフィードローラ15はフィードシ
ャフト14に対して空転が可能となっている。なお、こ
のとき、ワンウエイクラッチ15aはフィードシャフト
14に対して弱い空転トルクを発生するので、フィード
ローラ15の回転につられて、フィードシャフト14も
回転するようになっている。
【0007】16は前記フィードローラ15を挟んでそ
の両側に位置するようにフィードシャフト14の両端に
取り付けられた給紙ステージコントロールカムで、この
給紙ステージコントロールカム16は固定ピン17によ
り前記フィードシャフト14に対して回転不可に取り付
けられ、該フィードシャフト14と一体に回転する。1
8は前記フィードローラ15に対向配置される給紙ステ
ージで、ここでは図示しないシャフトにより軸孔18a
を中心に回転可能に支持されて、該フィードローラ15
に対して近づいたり、離れたりすることが可能である。
【0008】19は給紙バイアススプリングで、この給
紙バイアススプリング19は給紙ステージ18を押し上
げて、該給紙ステージ18をフィードローラ15に押し
付ける。20は前記給紙ステージ18のフィードローラ
15と対向する面に接着された摩擦部である。
【0009】21は給紙ステージホームスイッチで、こ
の給紙ステージホームスイッチ21は、給紙ステージ1
8が最下位置にあることを検出するためのものである。
ここで、前記給紙ステージコントロールカム16は、そ
のカム面が前記給紙ステージ18に接しており、該給紙
ステージコントロールカム16が回転することで、給紙
ステージ18を給紙バイアススプリング19に抗してフ
ィードローラ15から離したり、給紙バイアススプリン
グ19の力で給紙ステージ18をフィードローラ15に
近づけて、該給紙ステージ18上の媒体をフィードロー
ラ15に押しつけることができる。
【0010】22はフィードローラ15に対向配置され
る分離フレームで、ここでは図示しないシャフトにより
軸孔22aを中心に回転可能に支持されて、該フィード
ローラ15に対して近づいたり、離れたりすることが可
能である。そして、分離フレーム22のフィードローラ
15と対向する面には分離摩擦材23が接着され、該分
離フレーム22は分離バイアススプリング24によりフ
ィードローラ15に押し付けられている。
【0011】25,26はフィードローラ16でフィー
ドされる媒体をプレッシャローラ4,バイアスローラ5
に送り込む1対の給紙ガイドで、この給紙ガイド25,
26の途中に入口センサ3が配置されている。ここで、
入口センサ3は、レバー部3aとセンサ部3bとから構
成され、媒体がフィードされるとレバー部3aが回転
し、レバー部3aが回転することでセンサ部3bがレバ
ー部3aを検出しなくなることで、媒体の取り込みを検
知するものである。
【0012】以下に、フロントフィーダユニットの動作
について説明する。給紙モータ10が矢印方向に回転す
ると、減速ギヤ11を介してフィードギヤ12が矢印方
向に回転する。このとき、フィードギヤ12に圧入され
たワンウエイクラッチ13とフィードシャフト14がロ
ックし、フィードシャフト14も矢印方向に回転する。
そして、フィードシャフト14が矢印方向に回転する
と、ワンウエイクラッチ15aがロックされてフィード
ローラ15が矢印方向に回転するとともに、フィードシ
ャフト14に固定ピン17で固定されている給紙ステー
ジコントロールカム16も矢印方向に回転する。
【0013】図7はフィード動作時の従来における給紙
ステージコントロールカムの動作の流れを表す説明図で
ある。図7(a)は給紙ステージ18がホームポジショ
ンにある状態を表しており、これは、給紙ステージコン
トロールカム16が給紙バイアススプリング19に抗し
て給紙ステージ18を最下位置に押し下げている状態で
あり、このとき、給紙ステージホームスイッチ21がO
Nとなっている。
【0014】この位置から上述したように給紙ステージ
コントロールカム16が矢印方向に回転すると、本例で
は55°回転したところで、図7(b)に表すように給
紙ステージ18がフィードローラ15に接触し、このと
き、フィードローラ15と給紙ステージ18との間に媒
体があることで該媒体がフィードローラ15に押し付け
られ、フィードローラ15も矢印方向に回転しているの
で、媒体のフィードが開始される。
【0015】ここで、給紙ステージ18上には、複数枚
の媒体がセットされている場合が多く、給紙ステージ1
8が上述した図7(b)の位置となったとき媒体のフィ
ードが開始されるのは、給紙ステージ18上の媒体が1
枚のときであって、実際には、給紙ステージ18上の媒
体の枚数に応じて、給紙ステージ18がホームポジショ
ンにある図7(a)の状態から、フィードローラ15に
接する図7(b)の状態になるまでの間にフィードが開
始される。
【0016】給紙ステージ18上の媒体は、2〜4枚程
度がフィードローラ16により繰り出されて、分離摩擦
材23とフィードローラ15で形成されるクサビ状の部
分に送り込まれ、ここで、フィードローラ15に接して
いる1番上の媒体が送り出される。フィードローラ15
により送り出された媒体は、給紙ガイド25,26で形
成される用紙通路を通り、入口センサ3のレバー部3a
を回転させて、センサ部3bをONとする。このセンサ
部3bのON信号を受けて、図示しない制御手段は、給
紙モータ10を一定量回転させ続け、レジスト動作に必
要なフィード量媒体をフィードして、レジスト動作を終
了させる。
【0017】次に、図示しないモータによりレジストロ
ーラ5を回転させることで、上述したレジスト動作でレ
ジストローラ5とプレシャローラ4とで形成されるクサ
ビ状の部分までフィードされた媒体を図4で説明したプ
ロセスユニット6に送り込む。このとき、レジストロー
ラ5によりフィードされる媒体の後端側はフィードロー
ラ15に接しており、媒体がフィードされることで、フ
ィードローラ15は媒体によって矢印方向に回転する。
このとき、ワンウエイクラッチ15aは空転状態となる
が、フィードシャフト14との間に弱い空転トルクが働
くことで、フィードシャフト14も矢印方向に回転す
る。
【0018】このように、空転トルクによりフィードシ
ャフト14が回転することで給紙ステージコントロール
カム16も図7(b)の位置から矢印方向に回転し、図
7(c)に示すように、給紙ステージコントロールカム
16は再び給紙ステージ18に接し、空転トルクと給紙
バイアススプリング19の釣り合う位置まで給紙ステー
ジ18を僅かに押し下げた状態で、その回転を停止す
る。この位置をメカニカルバランス位置と称す。
【0019】この後、さらに媒体はレジストローラ5に
よりフィードされるが、給紙ステージコントロールカム
16はメカニカルバランス位置を保つ。なお、メカニカ
ルバランス位置は給紙ステージ18上の媒体残量によっ
て異なり、図7(c)に表す位置は、媒体残量が少ない
時の位置である。レジストローラ5によりフィードされ
ている媒体が入口センサ3のレバー部3aを通過する
と、センサ部3bがOFFとなる。この信号を受けて、
図示しない制御手段は、レジストローラ5を駆動するモ
ータを一定量回転させて、媒体がレジストローラ5を通
過する位置まで該レジストローラ5により一定量フィー
ドさせた後、レジストローラ5の回転を停止する。
【0020】次に、給紙モータ10を矢印方向に回転さ
せて、図7(c)の位置にある給紙ステージコントロー
ルカム16を矢印方向に回転させて給紙ステージ18を
押し下げ、給紙ステージホームスイッチ21がONとな
った後、給紙モータ10を停止させる。これにより、給
紙ステージ18は図7(a)に表されるホームポジショ
ンに戻されて停止する。
【0021】このとき、給紙モータ10が回転すること
でフィードローラ15も回転し、次の媒体が一定量フィ
ードされるが、その量は、媒体の先端が入口センサ3に
達しないように設定されている。以降、上述した動作と
同じようにして、2枚目以降の媒体のフィードが行われ
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図8は従来の給紙ステ
ージコントロールカムの動作におけるフィードローラに
よる給紙可能範囲を表す説明図で、上述した従来の給紙
機構であると、ホームポジションに位置する給紙ステー
ジが媒体をフィードローラに押し付けるまでに、給紙ス
テージコントロールカムが所定量、ここでは最大で約5
5°回転する必要がある。
【0023】ここで、上述した機構であると、フィード
ローラの回転とともに給紙ステージコントロールカムが
回転するので、フィードローラが回転を開始してから、
約55°回転するまでは、媒体をフィードすることがで
きず、この間は給紙ロスとなってしまう。そして、給紙
を開始してからフィードローラが回転できる量は、給紙
ステージコントロールカムが給紙ステージをホームポジ
ションに戻すまでの約305°であり、この角度内で、
媒体のレジスト動作を終了させる必要があるが、OHP
シートのように摩擦力の大きな媒体や、特別な厚紙等ス
ベリの大きな媒体では、この角度内ではレジスト動作を
完了させることができず、レジスト動作を完了させるま
でフィードローラを回転させると、給紙ステージがホー
ムポジションを過ぎてしまい、フィードローラに対する
媒体の押しつけ力が弱くなって、レジスト動作が正常に
行えないという問題がある。
【0024】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、媒体の種類を問わず、確実にレジス
ト動作を行うことが可能な給紙機構を提供することを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、媒体をフィードするフィードローラと、
前記フィードローラに対向配置された給紙ステージと、
前記給紙ステージをフィードローラに押しつけるスプリ
ングと、前記給紙ステージに接するカム面を有し、回転
することで前記スプリングの力と協動して該給紙ステー
ジの位置を変えるカムと、前記カムに駆動力を伝達して
該カムを回転させる駆動機構とを備えた給紙機構におい
て、前記フィードローラが取り付けられて前記駆動機構
により回転させられるシャフトに、前記カムを回転可能
に取り付けるとともに、該シャフトのカムが取り付けら
れる箇所の外周面にピンを突出形成し、シャフトと対向
するカムの内周面に、ピンが移動できる所定量の空間を
該カムの回転方向に沿って設けたものである。
【0026】
【作用】上述した構成を有する本発明は、給紙ステージ
がカムにより押し下げられた状態をホームポジションと
して、給紙を行う場合は、この状態からフィードローラ
を回転させる。フィードローラを回転させると、該フィ
ードローラのシャフトにカムも取り付けられているの
で、該カムも回転を開始する。このとき、カムはシャフ
トに対して遊びを持たせてあるので、カムが給紙ステー
ジを押し下げた状態を保持できる位置から若干量回転す
ると、カムが給紙ステージを押す力とスプリングが給紙
ステージを押し上げる力の釣り合いが崩れ、スプリング
の力によりカムはシャフトの回転とは関係なく遊び分だ
け回転するとともに、給紙ステージが押し上げられて、
これにより、給紙ステージ上の媒体がフィードローラに
押し付けられて、該フィードローラによるフィードが開
始される。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例における給紙機構の要部構成を表
す側面図である。なお、ここでは図示しない給紙機構全
体の構成は、図5で説明したものと同様である。
【0028】図において、30はフィードローラ15を
挟んでその両側に位置するようにフィードシャフト14
の両端に取り付けられた給紙ステージコントロールカム
で、この給紙ステージコントロールカム30は前記フィ
ードシャフト14に対して回転可能に取り付けられる。
31はフィードシャフト14の給紙ステージコントロー
ルカム30が取り付けられる箇所にその外周面から突出
するように設けられた固定ピン、32はフィードシャフ
ト14と対向する給紙ステージコントロールカム30の
内周面に、該給紙ステージコントロールカム30の回転
方向に沿って設けた空間で、前記固定ピン31はこの空
間32内を移動可能となっている。
【0029】これにより、給紙ステージコントロールカ
ム30は、フィードシャフト14が矢印方向に回転して
固定ピン31が空間32の端部を押すことで、該フィー
ドシャフト14に同期して回転する。また、フィードシ
ャフト14に対して、固定ピン31が空間32内を移動
できる量だけ遊びを持ち、この遊び量の分、フィードシ
ャフト14の回転より速く回転することが可能である。
【0030】なお、本実施例において、給紙ステージコ
ントロールカム30の遊びは55°としてある。図2は
上述した本実施例の給紙機構における給紙動作時の給紙
ステージコントロールカムの動作の流れを表す説明図で
あり、以下に、本実施例の作用を説明する。なお、給紙
機構全体の動作については、図5を参照する。
【0031】図2(a)は給紙ステージ18がホームポ
ジションにある状態を表しており、これは、給紙ステー
ジコントロールカム30が給紙バイアススプリング19
に抗して給紙ステージ18を最下位置に押し下げている
状態であり、このとき、図5で説明した給紙ステージホ
ームスイッチ21がONとなっている。ここで、給紙ス
テージ18をホームポジションとしてあるとき、給紙ス
テージコントロールカム30はそのカム面のほぼ頂点で
給紙ステージ18に接しており、給紙バイアススプリン
グ19が給紙ステージ18を押し上げる力が、給紙ステ
ージ18から給紙ステージコントロールカム30に対し
て加わるが、その力の方向は、給紙ステージコントロー
ルカム30の回転中心であるフィードシャフト14方向
であるので、給紙ステージコントロールカム30は、遊
びがあっても回転することはない。
【0032】この状態から、媒体をフィードすべくフィ
ードローラ15を回転させるためにフィードシャフト1
4を矢印回転にさせると、固定ピン31が空間32の端
部を押して、給紙ステージコントロールカム30が矢印
方向に回転する。給紙ステージコントロールカム30が
ホームポジションから矢印方向に所定量回転すると、給
紙バイアススプリング19が給紙ステージ18を押し上
げる力が、給紙ステージコントロールカム30の回転中
心であるフィードシャフト14方向からずれて加わるこ
とになる。これにより、給紙ステージコントロールカム
30が給紙ステージ18を押す力と給紙バイアススプリ
ング19が給紙ステージ18を押し上げる力の釣り合い
が崩れる。この状態を、図2(b)に表し、本実施例で
は、給紙ステージコントロールカム30がホームポジシ
ョンから約10°回転した時点をデテント切り替わり点
として、給紙ステージコントロールカム30は、給紙バ
イアススプリング19が給紙ステージ18を押し上げる
力で、その遊び分回転する。
【0033】これにより、図2(c)に表されるよう
に、給紙ステージ18も押し上げられ、該給紙ステージ
18がフィードローラ15に押しつけられる。実際に
は、給紙ステージ18上には媒体がセットされているの
で、媒体がフィードローラ15に押しつけられる。ここ
で、給紙ステージコントロールカム30が約10°回転
した時点で、該給紙ステージコントロールカム30は、
その遊び分、ここでは55°分、フィードシャフト14
の回転より速く回転するので、この動作の間のフィード
ローラ15の回転量は約10°であり、このように、フ
ィードローラ15が約10°回転した後、媒体が該フィ
ードローラ15に押しつけられて、フィードが開始され
る。
【0034】この後、フィードシャフト14が回転を続
けることでフィードローラ15が回転し、媒体がさらに
フィードされる。このとき、フィードシャフト14の固
定ピン31は、給紙ステージコントロールカム30の空
間32内を移動し、所定量、ここでは、ホームポジショ
ンから55°分フィードシャフト14が回転した時点
で、図2(d)に表されるように、固定ピン31が空間
32の端部に再び接し、フィードシャフト14の回転と
ともに給紙ステージコントロールカム30が回転するよ
うになる。
【0035】ここで、フィードローラ15により送り出
された媒体は、図5で説明した入口センサ3のレバー部
3aを回転させて、センサ部3bをONとする。このセ
ンサ部3bのON信号を受けて、図示しない制御手段
は、フィードローラ15を一定量回転させ続け、媒体の
先端をプレッシャローラとレジストローラとの圧接部に
おけるクサビ状の箇所に押しつけてフィード時のスキュ
ーを修正するためのレジスト動作に必要なフィード量媒
体をフィードして、レジスト動作を終了させる。
【0036】このレジスト動作に必要な量、媒体をフィ
ードするために必要なフィードローラ15の回転量は媒
体の種類によって異なるが、本実施例においては、上述
したように、フィードローラ15がホームポジションか
ら約10°回転した後は、該フィードローラ15により
媒体のフィードが可能であり、フィードローラ15によ
るフィードが開始されてから、給紙ステージコントロー
ルカム30がホームポジションに戻るまで、約350°
の間はフィードローラ15によるフィードが可能である
ので、どのような媒体であっても、確実にレジスト動作
が行える。
【0037】レジスト動作が終了した後は、図示しない
モータにより、図5で説明したレジストローラ5を回転
させることで、上述したレジスト動作でレジストローラ
5とプレシャローラ4とで形成されるクサビ状の部分ま
でフィードされた媒体を図4で説明したプロセスユニッ
ト6に送り込む。このとき、レジストローラ5によりフ
ィードされる媒体の後端側はフィードローラ15に接し
ており、媒体がフィードされることで、フィードローラ
15は媒体によって矢印方向に回転する。このとき、図
5で説明したワンウエイクラッチ15aは空転状態とな
るが、フィードシャフト14との間に弱い空転トルクが
働くことで、フィードシャフト14も矢印方向に回転す
る。
【0038】このように、空転トルクによりフィードシ
ャフト14が回転することで、固定ピン31が空間32
の端部を押し、フィードシャフト14の回転とともに給
紙ステージコントロールカム30も回転する。これによ
り、図2(e)に表されるように、給紙ステージコント
ロールカム30は再び給紙ステージ18に接し、空転ト
ルクと給紙バイアススプリング19の釣り合う位置まで
給紙ステージ18を僅かに押し下げた状態で、その回転
を停止する。この位置をメカニカルバランス位置と称
す。
【0039】この後、さらに媒体はレジストローラ5に
よりフィードされるが、給紙ステージコントロールカム
16はメカニカルバランス位置を保つ。なお、メカニカ
ルバランス位置は給紙ステージ18上の媒体残量によっ
て異なり、図2(e)に表す位置は、媒体残量が少ない
時の位置である。レジストローラ5によりフィードされ
ている媒体が図5に表す入口センサ3のレバー部3aを
通過すると、センサ部3bがOFFとなる。この信号を
受けて、図示しない制御手段は、レジストローラ5を駆
動するモータを一定量回転させて、媒体がレジストロー
ラ5を通過する位置まで該レジストローラ5により一定
量フィードさせた後、レジストローラ5の回転を停止す
る。
【0040】次に、給紙ステージ18をホームポジショ
ンとするために、図5で説明した給紙モータ10を回転
させて、フィードシャフト14を回転させる。フィード
シャフト14が回転することで、固定ピン31が空間3
2の端部を押し、フィードシャフト14の回転とともに
給紙ステージコントロールカム30が回転し、図2
(e)の位置にある給紙ステージコントロールカム30
は給紙ステージ18を押し下げて行く。そして、給紙ス
テージホームスイッチ21がONとなった後、給紙モー
タ10を停止させる。これにより、給紙ステージ18は
図2(a)に表されるホームポジションに戻されて停止
する。
【0041】このとき、給紙モータ10が回転すること
でフィードローラ15も回転し、次の媒体が一定量フィ
ードされるが、その量は、媒体の先端が入口センサ3に
達しないように設定されている。以降、上述した動作と
同じようにして、2枚目以降の媒体のフィードが行われ
る。
【0042】図3は本実施例の給紙ステージコントロー
ルカムの動作におけるフィードローラによる給紙可能範
囲を表す説明図で、上述したように、給紙ステージコン
トロールカム30がホームポジションから約10°回転
するまでは、該給紙ステージコントロールカム30によ
り給紙ステージ18が押し下げられており、この間は、
フィードローラ15が回転していても媒体のフィードは
行われない。そして、給紙ステージコントロールカム3
0がホームポジションから約10°回転すると、該給紙
ステージコントロールカム30は、給紙ステージ18を
押し上げる給紙バイアススプリング19の力で、遊びと
して設定されている55°分、フィードローラ15の回
転とは関係なく、先行して回転する。これにより、給紙
ステージ18上の媒体がフィードローラ15に押しつけ
られ、媒体のフィードが開始される。
【0043】このように、フィードローラ15が回転を
開始してから、実際に媒体をフィードするまでに該フィ
ードローラ15が回転する角度は約10°となり、従来
では最大で55°あった給紙ロスが10°となり、45
°分の給紙ロスの改善ができる。これにより、スベリが
発生する等でフィードしにくい媒体であっても、フィー
ドローラ15で従来と比較して45°分多くフィードで
きることとなり、フィード開始から給紙ステージ18が
ホームポジションに戻るまで、フィードローラ15は約
350°回転可能であるので、確実にレジスト動作が行
えるようになる。
【0044】なお、本実施例の給紙機構は、搭載される
プリンタの種類は問わず、電子写真プリンタの他、ドッ
トプリンタやインクジェットプリンタ、あるいは熱転写
プリンタ等に適用できるものである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カムが
取り付けられるシャフトに対して該カムにその回転方向
において遊びを持たせることで、フィードローラが回転
を開始した後、早い段階で、スプリングにより給紙ステ
ージを押し上げる力でシャフトの回転とは関係なくカム
をその遊び分だけ回転させて、媒体をフィードローラに
押し付けられるようにしたので、フィードローラによる
実質的なフィード量が増え、フィードしにくい媒体であ
ってもレジスト動作に必要な所定量フィードさせること
が可能となり、媒体の種類を問わず、確実にレジスト動
作を行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における給紙機構の要部構成
を表す側面図である。
【図2】本実施例における給紙ステージコントロールカ
ムの動作の流れを表す説明図である。
【図3】本実施例の給紙ステージコントロールカムの動
作におけるフィードローラによる給紙可能動作範囲を表
す説明図である。
【図4】給紙機構を備えたプリンタの一例を表す主要部
側面図である。
【図5】給紙機構の全体斜視図である。
【図6】従来の給紙機構の要部構成を表す側面図であ
る。
【図7】従来の給紙ステージコントロールカムの動作の
流れを表す説明図である。
【図8】従来の給紙ステージコントロールカムの動作に
おけるフィードローラによる給紙可能動作範囲を表す説
明図である。
【符号の説明】 14 フィードシャフト 15 フィードローラ 16 給紙ステージ 19 給紙バイアススプリング 30 給紙ステージコントロールカム 31 固定ピン 32 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体をフィードするフィードローラと、 前記フィードローラに対向配置された給紙ステージと、 前記給紙ステージをフィードローラに押しつけるスプリ
    ングと、 前記給紙ステージに接するカム面を有し、回転すること
    で前記スプリングの力と協動して該給紙ステージの位置
    を変えるカムと、 前記カムに駆動力を伝達して該カムを回転させる駆動機
    構とを備えた給紙機構において、 前記駆動機構からの駆動力による前記カムの回転方向に
    沿って、該カムを駆動力とは独立して所定量回転可能と
    する遊びを設けたことを特徴とする給紙機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の給紙機構において、 前記フィードローラが取り付けられて前記駆動機構によ
    り回転させられるシャフトに、前記カムを回転可能に取
    り付けるとともに、該シャフトのカムが取り付けられる
    箇所の外周面にピンを突出形成し、シャフトと対向する
    カムの内周面に、ピンが移動できる所定量の空間を該カ
    ムの回転方向に沿って設けたことを特徴とする給紙機
    構。
JP6171017A 1994-07-22 1994-07-22 給紙機構 Pending JPH0834528A (ja)

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JP6171017A JPH0834528A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 給紙機構

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JP6171017A Pending JPH0834528A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 給紙機構

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JP (1) JPH0834528A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8016283B2 (en) 2008-09-25 2011-09-13 Ricoh Company, Ltd. Recording sheet feeder and image forming apparatus providing easy maintenance with simple structure

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