JPH0834119A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドの製造方法Info
- Publication number
- JPH0834119A JPH0834119A JP17089994A JP17089994A JPH0834119A JP H0834119 A JPH0834119 A JP H0834119A JP 17089994 A JP17089994 A JP 17089994A JP 17089994 A JP17089994 A JP 17089994A JP H0834119 A JPH0834119 A JP H0834119A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- resin sheet
- metal layer
- nozzle
- side hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高精度に形成されたノズル孔を備えたインク
ジェットヘッドを安価に製造する。 【構成】 電鋳によって予めノズル孔の射出側孔部2a
を形成してあるNiの金属層2にポリイミド等合成樹脂
シート3を積層する。この合成樹脂シート上にマスク4
を形成し、マスクの孔部4aを基準にしてエキシマレー
ザ5を照射し、インク流路と射出側孔部2aとを連通さ
せる入り口側孔部3aを穿設してノズル孔6を形成し、
マスク4を剥離してノズルプレート1を構成する。流路
基板の流路溝形成面に蓋板を接合し、インク流路の開口
部が配設してある一辺にこのノズルプレート1を接合し
てインクジェットヘッドができあがる。他の手段では、
金属層に予め穿設する射出側孔部をテーパ孔とし、この
金属層をマスクとして利用し、金属層の上から射出側孔
部のテーパの斜面に沿ってエキシマレーザを照射するこ
とによって合成樹脂シートにテーパ孔からなる入り口側
孔部を穿設し、射出側孔部とインク流路とを連通するノ
ズル孔を得る。
ジェットヘッドを安価に製造する。 【構成】 電鋳によって予めノズル孔の射出側孔部2a
を形成してあるNiの金属層2にポリイミド等合成樹脂
シート3を積層する。この合成樹脂シート上にマスク4
を形成し、マスクの孔部4aを基準にしてエキシマレー
ザ5を照射し、インク流路と射出側孔部2aとを連通さ
せる入り口側孔部3aを穿設してノズル孔6を形成し、
マスク4を剥離してノズルプレート1を構成する。流路
基板の流路溝形成面に蓋板を接合し、インク流路の開口
部が配設してある一辺にこのノズルプレート1を接合し
てインクジェットヘッドができあがる。他の手段では、
金属層に予め穿設する射出側孔部をテーパ孔とし、この
金属層をマスクとして利用し、金属層の上から射出側孔
部のテーパの斜面に沿ってエキシマレーザを照射するこ
とによって合成樹脂シートにテーパ孔からなる入り口側
孔部を穿設し、射出側孔部とインク流路とを連通するノ
ズル孔を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タに用いるインクジェットヘッドの製造方法に関するも
のである。
タに用いるインクジェットヘッドの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドには種々のタイプ
のものがあるが、その中でも流路基板及びこの流路基板
に当接する蓋板の材質によっても種々のものに分けるこ
とができる。
のものがあるが、その中でも流路基板及びこの流路基板
に当接する蓋板の材質によっても種々のものに分けるこ
とができる。
【0003】これらのインクジェットヘッドの中の1つ
として、圧電性材料からなる流路基板に多数の流路溝を
平行に設け、その上面に蓋板を接合することにより、多
数のインク流路を形成し、これらのインク流路の先端部
が配設された一辺に、インク流路に対応する細幅のノズ
ル孔を備えたノズルプレートを接合して構成したものが
ある。このタイプのインクジェットヘッドではインク流
路内に供給されたインクは、インク流路内でエネルギー
の供給を受けてノズル孔からインク滴を射出可能になっ
ている。
として、圧電性材料からなる流路基板に多数の流路溝を
平行に設け、その上面に蓋板を接合することにより、多
数のインク流路を形成し、これらのインク流路の先端部
が配設された一辺に、インク流路に対応する細幅のノズ
ル孔を備えたノズルプレートを接合して構成したものが
ある。このタイプのインクジェットヘッドではインク流
路内に供給されたインクは、インク流路内でエネルギー
の供給を受けてノズル孔からインク滴を射出可能になっ
ている。
【0004】このように、インクを射出するノズル孔を
設けるノズルプレートは、一般的にポリイミド,ポリエ
チレン,ポリプロピレン,フッ素化ポリマー等の低表面
エネルギーの合成樹脂シートを用い、レーザ光の照射な
どによってテーパ状のノズル孔が穿設されている。上記
したようにレーザ光によってテーパ状のノズル孔を穿設
する手段としては、合成樹脂シートに対するレーザ光の
入射角を変えるために治具を用いて、合成樹脂シートの
角度を変化させ、レーザ光に対して斜めに傾けてレーザ
光を照射して加工している。
設けるノズルプレートは、一般的にポリイミド,ポリエ
チレン,ポリプロピレン,フッ素化ポリマー等の低表面
エネルギーの合成樹脂シートを用い、レーザ光の照射な
どによってテーパ状のノズル孔が穿設されている。上記
したようにレーザ光によってテーパ状のノズル孔を穿設
する手段としては、合成樹脂シートに対するレーザ光の
入射角を変えるために治具を用いて、合成樹脂シートの
角度を変化させ、レーザ光に対して斜めに傾けてレーザ
光を照射して加工している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、治具によって合成樹脂シートを傾け、レーザ光を斜
め方向から照射する場合には、複数回のレーザ光照射に
対してその度にインク射出側の孔位置を合わせなければ
ならないので、ノズル孔加工のための設備及び工程が複
雑化して製造コスト高の原因となっている。
に、治具によって合成樹脂シートを傾け、レーザ光を斜
め方向から照射する場合には、複数回のレーザ光照射に
対してその度にインク射出側の孔位置を合わせなければ
ならないので、ノズル孔加工のための設備及び工程が複
雑化して製造コスト高の原因となっている。
【0006】また、合成樹脂シートにレーザ光を用いて
アブレーション現象によってノズル孔の加工を行うとき
に、浅い孔であれば照射側を小さくする円錐形に形成可
能であるが、孔径に対して深さが3〜5倍以上の深さに
なるとテーパ孔の形状が予測不能なものとなるため精密
なノズル孔を得ることが難しくなっている。
アブレーション現象によってノズル孔の加工を行うとき
に、浅い孔であれば照射側を小さくする円錐形に形成可
能であるが、孔径に対して深さが3〜5倍以上の深さに
なるとテーパ孔の形状が予測不能なものとなるため精密
なノズル孔を得ることが難しくなっている。
【0007】そこで、高精度の孔加工が容易とされる薄
い合成樹脂シートに孔を穿設したものを2枚積層してそ
れぞれにテーパ孔を穿設し、これらの各孔が連通するよ
うに積層させるようにすることも試みられているが、位
置合わせが面倒であることに加えて、積層・固着するた
めに用いる接着剤がノズル孔内へはみ出してノズルを塞
いでしまう問題がある。
い合成樹脂シートに孔を穿設したものを2枚積層してそ
れぞれにテーパ孔を穿設し、これらの各孔が連通するよ
うに積層させるようにすることも試みられているが、位
置合わせが面倒であることに加えて、積層・固着するた
めに用いる接着剤がノズル孔内へはみ出してノズルを塞
いでしまう問題がある。
【0008】本発明の目的は、所望のノズル孔を有する
インクジェットヘッドを容易に製造可能にすることにあ
る。
インクジェットヘッドを容易に製造可能にすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、インク流路が形成された流路基板と、流
路基板の端面に固着され、インク流路と連通するノズル
孔を有するノズルプレートとを備えたインクジェットヘ
ッドの製造方法において、ノズル孔の一部をなす射出側
孔部が予め穿設された金属層と合成樹脂シートとを積層
した後、この合成樹脂シートに対しレーザを照射するこ
とにより射出側孔部と連通する入り口側孔部を穿設し射
出側孔部と入り口側孔部とからなるノズル孔を形成し
て、金属層と合成樹脂シートとからなるノズルプレート
を形成するところに特徴がある。
めに本発明は、インク流路が形成された流路基板と、流
路基板の端面に固着され、インク流路と連通するノズル
孔を有するノズルプレートとを備えたインクジェットヘ
ッドの製造方法において、ノズル孔の一部をなす射出側
孔部が予め穿設された金属層と合成樹脂シートとを積層
した後、この合成樹脂シートに対しレーザを照射するこ
とにより射出側孔部と連通する入り口側孔部を穿設し射
出側孔部と入り口側孔部とからなるノズル孔を形成し
て、金属層と合成樹脂シートとからなるノズルプレート
を形成するところに特徴がある。
【0010】また、金属層の上方から射出側孔部を介し
て合成樹脂シートにこの射出側孔部のテーパ角に沿って
レーザ照射を行い、合成樹脂シートにテーパ状の入り口
側孔部を穿設するようにすることもできる。
て合成樹脂シートにこの射出側孔部のテーパ角に沿って
レーザ照射を行い、合成樹脂シートにテーパ状の入り口
側孔部を穿設するようにすることもできる。
【0011】
【作用】予め射出側孔部が穿設された金属層と合成樹脂
シートとを積層し、合成樹脂シート層に射出側孔部と連
通する入り口側孔部を形成するため、金属層の分だけ合
成樹脂シートの厚みが薄くなり、それにともないレーザ
アブレーションにより穿設すべき入り口側孔部の深さが
浅くなり、その結果として高精度加工が容易となる。
シートとを積層し、合成樹脂シート層に射出側孔部と連
通する入り口側孔部を形成するため、金属層の分だけ合
成樹脂シートの厚みが薄くなり、それにともないレーザ
アブレーションにより穿設すべき入り口側孔部の深さが
浅くなり、その結果として高精度加工が容易となる。
【0012】金属層と合成樹脂シートとを積層した際に
接着剤が射出側孔部にはみ出していたとしてもレーザ加
工によって除去される。
接着剤が射出側孔部にはみ出していたとしてもレーザ加
工によって除去される。
【0013】また、金属層の上方からレーザを照射し
て、射出側孔部を介して合成樹脂シートに入り口側孔部
を形成するときには、金属層がマスクの機能を果たし、
マスクを別に形成する必要がなくノズルプレートを製造
可能である。
て、射出側孔部を介して合成樹脂シートに入り口側孔部
を形成するときには、金属層がマスクの機能を果たし、
マスクを別に形成する必要がなくノズルプレートを製造
可能である。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。本発明によって製造されるインクジェットヘ
ッドは、後述するように流路基板と蓋板とを積層してな
るヘッド体に、本発明によって製造するノズルプレート
1を設けたものによって構成される。そこで初めに本発
明の要部であるノズルプレート1について説明する。
説明する。本発明によって製造されるインクジェットヘ
ッドは、後述するように流路基板と蓋板とを積層してな
るヘッド体に、本発明によって製造するノズルプレート
1を設けたものによって構成される。そこで初めに本発
明の要部であるノズルプレート1について説明する。
【0015】図1(a)に示すように、ノズルプレート
1は、予めノズル孔の射出側孔部2aとなるストレート
孔を穿設した金属層2と、ポリイミドからなる合成樹脂
シート3とを積層したものを基にして構成される。金属
層2は、電鋳によってNiを厚さ35μmに形成したも
ので、電鋳の際に多数の射出側孔部2a…をそれぞれ直
径30μmの円形に穿設してある。合成樹脂シート3は
厚さ65mmのポリイミドシートを採用し、これに金属
層2をエポキシ系接着剤によって接合することによって
ノズルプレート1の基体を形成している。
1は、予めノズル孔の射出側孔部2aとなるストレート
孔を穿設した金属層2と、ポリイミドからなる合成樹脂
シート3とを積層したものを基にして構成される。金属
層2は、電鋳によってNiを厚さ35μmに形成したも
ので、電鋳の際に多数の射出側孔部2a…をそれぞれ直
径30μmの円形に穿設してある。合成樹脂シート3は
厚さ65mmのポリイミドシートを採用し、これに金属
層2をエポキシ系接着剤によって接合することによって
ノズルプレート1の基体を形成している。
【0016】図1(b)に示すように、合成樹脂シート
3への入り口側孔部3aの形成工程は、まず、合成樹脂
シート3の表面を上側とし、その上面にマスク4を形成
する。マスク4はレーザ加工に対する抵抗の大きい物質
をスクリーン印刷等により形成する。マスク4には、金
属層に穿設された射出側孔部2aと対向する位置に、こ
の射出側孔部よりも大きい直径50〜60μmのレーザ
照射孔4aが設けてある。
3への入り口側孔部3aの形成工程は、まず、合成樹脂
シート3の表面を上側とし、その上面にマスク4を形成
する。マスク4はレーザ加工に対する抵抗の大きい物質
をスクリーン印刷等により形成する。マスク4には、金
属層に穿設された射出側孔部2aと対向する位置に、こ
の射出側孔部よりも大きい直径50〜60μmのレーザ
照射孔4aが設けてある。
【0017】次にマスク4の上方から各レーザ照射孔4
a…にエキシマレーザ5を照射して、合成樹脂シート3
に入り口側孔部3aを形成する。レーザ加工はアブレー
ション現象によって、照射部分を排除するものであるた
め、表面からの距離が大きくなる程加工面積が小さくな
る。加工面積が小さくなる割合はレーザ光の性質や合成
樹脂シートなどによって若干異なるが、加工深さに対す
る傾斜角は3〜8°である。したがってノズル孔の射出
側を小さくする傾斜角が8°以内にする場合には、レー
ザを垂直方向から照射するだけで所望のテーパ状の孔部
が形成可能である。また、傾斜角を8°以上にする場合
には、レーザの照射角をその分だけ傾けて照射すればよ
い。こうしてレーザ加工により入り口側孔部3aを穿設
し射出側孔部2aと連通させるとノズル孔6となり、こ
れを備えたノズルプレート1が完成する。ここでノズル
プレート1からマスク4を剥離した後、これを流路基板
の一辺に接着剤によって接合する。なお、レーザを照射
しても金属層2は損傷することはなく、射出側孔部2a
の形状が変わることはない。
a…にエキシマレーザ5を照射して、合成樹脂シート3
に入り口側孔部3aを形成する。レーザ加工はアブレー
ション現象によって、照射部分を排除するものであるた
め、表面からの距離が大きくなる程加工面積が小さくな
る。加工面積が小さくなる割合はレーザ光の性質や合成
樹脂シートなどによって若干異なるが、加工深さに対す
る傾斜角は3〜8°である。したがってノズル孔の射出
側を小さくする傾斜角が8°以内にする場合には、レー
ザを垂直方向から照射するだけで所望のテーパ状の孔部
が形成可能である。また、傾斜角を8°以上にする場合
には、レーザの照射角をその分だけ傾けて照射すればよ
い。こうしてレーザ加工により入り口側孔部3aを穿設
し射出側孔部2aと連通させるとノズル孔6となり、こ
れを備えたノズルプレート1が完成する。ここでノズル
プレート1からマスク4を剥離した後、これを流路基板
の一辺に接着剤によって接合する。なお、レーザを照射
しても金属層2は損傷することはなく、射出側孔部2a
の形状が変わることはない。
【0018】図2,3は、以上のようにして製造された
ノズルプレートを備えたインクジェットヘッドを示して
いる。流路基板7は、圧電性板の表面に多数の溝状のイ
ンク流路8を形成したものである。インク流路8の両側
に形成された動作壁8a,8aには電極9,9が形成し
てあり、図示しない電源に接続されている。流路基板7
の上面に蓋板10が接合してあり、インク流路8は流路
基板6と蓋板10とによって区画形成されている。各イ
ンク流路8は流路基板6の中程で行き止まりとなってお
り、その上にインク供給用マニホルド11が載置され、
図示しないインク供給タンクからインク流路8にインク
を供給可能である。ノズルプレート1の各ノズル孔の入
り口側孔部3a…は、インク流路8の開口端と対向する
ように位置合わせしてある。電極9,9への通電により
動作壁8a,8aが変形して、この変形により容積が減
少するインク流路内のインクをノズル孔6から射出可能
である。
ノズルプレートを備えたインクジェットヘッドを示して
いる。流路基板7は、圧電性板の表面に多数の溝状のイ
ンク流路8を形成したものである。インク流路8の両側
に形成された動作壁8a,8aには電極9,9が形成し
てあり、図示しない電源に接続されている。流路基板7
の上面に蓋板10が接合してあり、インク流路8は流路
基板6と蓋板10とによって区画形成されている。各イ
ンク流路8は流路基板6の中程で行き止まりとなってお
り、その上にインク供給用マニホルド11が載置され、
図示しないインク供給タンクからインク流路8にインク
を供給可能である。ノズルプレート1の各ノズル孔の入
り口側孔部3a…は、インク流路8の開口端と対向する
ように位置合わせしてある。電極9,9への通電により
動作壁8a,8aが変形して、この変形により容積が減
少するインク流路内のインクをノズル孔6から射出可能
である。
【0019】次に他の実施例について説明する。図4
(a)に示すように、ノズルプレート41を構成する金
属層42として予めテーパ状孔からなる射出側孔部42
aを設けたものを採用している。射出側孔部42aの先
端部(小径部)の直径は30μmとしテーパの傾斜角を
20°に形成してある。この金属層42と合成樹脂シー
ト43とは接着剤を介して積層することによりノズルプ
レート1の基体を構成している。
(a)に示すように、ノズルプレート41を構成する金
属層42として予めテーパ状孔からなる射出側孔部42
aを設けたものを採用している。射出側孔部42aの先
端部(小径部)の直径は30μmとしテーパの傾斜角を
20°に形成してある。この金属層42と合成樹脂シー
ト43とは接着剤を介して積層することによりノズルプ
レート1の基体を構成している。
【0020】次に金属層42の上方からエキシマレーザ
45を照射し、合成樹脂シート43に入り口孔部43a
を形成する。レーザ45は、金属層42をマスクとし、
射出側孔部42aの傾斜角に沿って、多方向から照射す
ることによって、テーパ状の入り口側孔部43aを形成
する。こうして、射出側孔部42aと入り口側孔部43
aとを連通させてノズル孔46…が形成される。
45を照射し、合成樹脂シート43に入り口孔部43a
を形成する。レーザ45は、金属層42をマスクとし、
射出側孔部42aの傾斜角に沿って、多方向から照射す
ることによって、テーパ状の入り口側孔部43aを形成
する。こうして、射出側孔部42aと入り口側孔部43
aとを連通させてノズル孔46…が形成される。
【0021】図5は、上記実施例によって製作したノズ
ルプレート41を流路基板47の一辺に接合した状態を
示す。ノズルプレート以外の構成については前記実施例
と同様であるので流路基板及び蓋板については上記実施
例と同じ符号を用いてある。本実施例では、金属層42
をマスクとして利用しているので、マスクを設ける工程
が省けるため、製造コストの節減が著しい。
ルプレート41を流路基板47の一辺に接合した状態を
示す。ノズルプレート以外の構成については前記実施例
と同様であるので流路基板及び蓋板については上記実施
例と同じ符号を用いてある。本実施例では、金属層42
をマスクとして利用しているので、マスクを設ける工程
が省けるため、製造コストの節減が著しい。
【0022】上記した実施例ではいずれも、金属層をN
iの電鋳製にしてあるが、電鋳製にすることに限るもの
ではない。また金属層の材質・製法とも上記2つの実施
例のみに制限されるものではない。また、合成樹脂シー
トもポリイミドシートを採用しているが、この他ポリエ
チレン・ポリエーテルその他の合成樹脂シートを採用し
てもよい。なお、インクジェットヘッドの構成もせん断
モード型に限らず、他の形式のものにも適用可能であ
る。
iの電鋳製にしてあるが、電鋳製にすることに限るもの
ではない。また金属層の材質・製法とも上記2つの実施
例のみに制限されるものではない。また、合成樹脂シー
トもポリイミドシートを採用しているが、この他ポリエ
チレン・ポリエーテルその他の合成樹脂シートを採用し
てもよい。なお、インクジェットヘッドの構成もせん断
モード型に限らず、他の形式のものにも適用可能であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明はインクジェットヘッドのノズル
プレートを金属層と合成樹脂シートとを積層したものに
よって構成してあるので、高精度のレーザ加工が可能な
範囲に合成樹脂シートを薄くすることが可能になる。そ
して、予めノズルの射出側孔部を穿設した金属層を積層
してから、レーザによる孔加工が行われるので、レーザ
照射の位置合わせが容易であり孔あけ加工が容易にな
る。
プレートを金属層と合成樹脂シートとを積層したものに
よって構成してあるので、高精度のレーザ加工が可能な
範囲に合成樹脂シートを薄くすることが可能になる。そ
して、予めノズルの射出側孔部を穿設した金属層を積層
してから、レーザによる孔加工が行われるので、レーザ
照射の位置合わせが容易であり孔あけ加工が容易にな
る。
【0024】また、ノズルプレートの射出側を強靭な金
属層で形成してあるので、ノズルの強度が高くなりノズ
ルの寿命を長くする効果がある。さらに、金属層と合成
樹脂シートとを積層した後にレーザ加工を行うので、積
層工程で射出側孔部にはみ出していたとしてもこれが除
去されるので高精度のノズル孔が得られる。
属層で形成してあるので、ノズルの強度が高くなりノズ
ルの寿命を長くする効果がある。さらに、金属層と合成
樹脂シートとを積層した後にレーザ加工を行うので、積
層工程で射出側孔部にはみ出していたとしてもこれが除
去されるので高精度のノズル孔が得られる。
【0025】金属層に予めテーパ状の射出側孔部を形成
しておき、これをレーザ加工用マスクとして使用する
と、マスク設置の工程が省略可能となるので工数減によ
るコスト低減に寄与する。
しておき、これをレーザ加工用マスクとして使用する
と、マスク設置の工程が省略可能となるので工数減によ
るコスト低減に寄与する。
【図1】本実施例の一実施例の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本実施例により製作したノズルプレートを備え
たインクジェットヘッドの平面の一部切欠断面図であ
る。
たインクジェットヘッドの平面の一部切欠断面図であ
る。
【図3】本実施例により製作したノズルプレートを備え
たインクジェットヘッドの一部切欠斜視図である。
たインクジェットヘッドの一部切欠斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例の製造工程を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】他の実施例により製作したノズルプレートを備
えたインクジェットヘッドの平面の一部切欠断面図であ
る。
えたインクジェットヘッドの平面の一部切欠断面図であ
る。
1,41 ノズルプレート 2,42 金属層 2a,42a 射出側孔部 3,43 合成樹脂シート 3a,43a 入り口側孔部 5,45 レーザ 6,46 ノズル孔 7 流路基板 8 インク流路
フロントページの続き (72)発明者 大野 裕和 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式会 社精工舎内 (72)発明者 須藤 浩志 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式会 社精工舎内 (72)発明者 弘保 慶一郎 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式会 社精工舎内
Claims (2)
- 【請求項1】 インク流路が形成された流路基板と、上
記流路基板の端面に固着され上記インク流路と連通する
ノズル孔を有するノズルプレートとを備えたインクジェ
ットヘッドの製造方法において、 上記ノズル孔の一部をなす射出側孔部が予め穿設された
金属層と合成樹脂シートとを積層した後、上記合成樹脂
シートに対しレーザを照射することにより上記射出側孔
部と連通する入り口側孔部を穿設し上記射出側孔部と上
記入り口側孔部とからなる上記ノズル孔を形成して、上
記金属層と上記合成樹脂シートとからなる上記ノズルプ
レートを形成することを特徴とするインクジェットヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、上記金属層の上方か
ら、上記射出側孔部を介して上記合成樹脂シートにレー
ザ照射を行い、上記合成樹脂シートに上記入り口側孔部
を穿設することを特徴とするインクジェットヘッドの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17089994A JPH0834119A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17089994A JPH0834119A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0834119A true JPH0834119A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15913396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17089994A Pending JPH0834119A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0834119A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997035724A1 (fr) * | 1996-03-22 | 1997-10-02 | Sony Corporation | Imprimante |
JP2006218673A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド用ノズル板、液体吐出ヘッド用ノズル板の製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
JP2010094968A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | インクジェットヘッドの製造方法 |
CN115922091A (zh) * | 2023-03-15 | 2023-04-07 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 快速制备超疏液表面的方法 |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP17089994A patent/JPH0834119A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997035724A1 (fr) * | 1996-03-22 | 1997-10-02 | Sony Corporation | Imprimante |
US6179410B1 (en) | 1996-03-22 | 2001-01-30 | Sony Corporation | Printer |
JP2006218673A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出ヘッド用ノズル板、液体吐出ヘッド用ノズル板の製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置 |
JP2010094968A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | インクジェットヘッドの製造方法 |
CN115922091A (zh) * | 2023-03-15 | 2023-04-07 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 快速制备超疏液表面的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0367541B1 (en) | Method of manufacturing an ink jet head | |
US5208604A (en) | Ink jet head and manufacturing method thereof, and ink jet apparatus with ink jet head | |
US5408738A (en) | Method of making a nozzle member including ink flow channels | |
CA1267563A (en) | Impulse ink jet print head and method of making same | |
US5442384A (en) | Integrated nozzle member and tab circuit for inkjet printhead | |
JP3132291B2 (ja) | インクジェットヘッドの製造方法 | |
KR101099952B1 (ko) | 마이크로 디바이스, 프린트 헤드 및 유체 분사 장치 | |
EP0564101A2 (en) | Laser ablated nozzle member for inkjet printhead | |
JPH01108056A (ja) | インクジェットプリンタ用ノズル | |
AU2005280190B2 (en) | Methods of fabricating nozzle plates | |
JPH0994952A (ja) | インクジェットヘッド | |
US5682187A (en) | Method for manufacturing an ink jet head having a treated surface, ink jet head made thereby, and ink jet apparatus having such head | |
JPH0834119A (ja) | インクジェットヘッドの製造方法 | |
JP2633943B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドおよび該ヘッドの製造方法 | |
JPH02121842A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッドの製造方法 | |
JP2956206B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド用基板の製造方法 | |
CA2084554C (en) | Integrated nozzle member and tab circuit for inkjet printhead | |
JPH0966606A (ja) | インクジェットヘッドの製造方法 | |
JP3109011B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド、及びその製造方法 | |
JP2764418B2 (ja) | インクジェット記録ヘッドの製造方法および該方法によって製造されたインクジェット記録ヘッド | |
JP4736174B2 (ja) | インクジェットヘッドのノズル穴形成方法 | |
JP3119086B2 (ja) | インクジェットヘッドのノズル加工方法 | |
JPH1191114A (ja) | インクジェット記録ヘッドのノズル板の製造方法 | |
JP2004175038A (ja) | インク吐出装置及びその製造方法 | |
JP3285041B2 (ja) | インクジェットヘッドの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010417 |