JPH08339639A - データ記録方法および装置 - Google Patents

データ記録方法および装置

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JPH08339639A
JPH08339639A JP7146486A JP14648695A JPH08339639A JP H08339639 A JPH08339639 A JP H08339639A JP 7146486 A JP7146486 A JP 7146486A JP 14648695 A JP14648695 A JP 14648695A JP H08339639 A JPH08339639 A JP H08339639A
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JP7146486A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ono
裕明 小野
Taro Imahase
太郎 今長谷
Tomomi Okamoto
知巳 岡本
Nobuyuki Kaku
信行 賀来
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ転送レートの低下が少なく、且つ、デ
ータ信頼性の高い記録再生装置及び記録再生方式を提供
することを目的とする。 【構成】ヘッドスイッチング位相を可変にすること
で、ヘッド/テープコンタクトが悪く、結果的にエラー
レートが悪い領域となる部分があってもその部分を避
け、且つ、ヘッドトレースの記録長さを変えずテープに
記録する。ヘッド/テープコンタクトが非常に悪い場
合には各ヘッドトレースの記録長さをある期間連続的に
変える。記録長さを変化させたときでも連続的な記録
情報になるように、再書き込み位置を時間軸上記録出来
なかった領域の隣接位置にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR、データーレコ
ーダ等のデータ記録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年VTR等の映像の分野では高画質化
の要求からディジタル化が進められ、高密度、高速転送
レートを達成したシステムの要求が高まっている。また
コンピュータ等における情報の分野でも大容量化が進め
られ、回転ドラム装置を使ったヘリカルスキャン方式の
記録再生装置への期待が高まっている。このように、映
像,コンピュータ両分野で、ヘリカルスキャン方式の大
容量、高速転送レートの記録再生装置の要求が高まって
いる。従って、情報のデジタル化に伴い、ヘリカルスキ
ャン方式の記録再生装置では、情報の記録、あるいは再
生に対する信頼性向上が今以上に要求されている。
【0003】従来のヘリカルスキャン方式の記録再生装
置では、記録媒体上の記録位置はあらかじめ決められて
おり、回転ドラムに搭載されているヘッドは、前記決め
られた位置に記録するように、スイッチングされてい
る。従って、例えば記録媒体に傷、あるいはドロップア
ウト等がある場合には、その部分の記録が出来ないた
め、例えばVTRではその部分では画質が劣化してい
た。また、テープ走行系、或いはテープ媒体の不良、剛
性差等により、ヘッド/テープコンタクトが悪く、十分
に媒体に記録出来ない領域もそのまま残されていた。一
方、コンピュータ用の記録装置では、従来主な情報が数
値データであったため、VTRの様な連続したデータと
して記録する必要がなく、上述の記録不良の場合には、
まったく別の場所に同じ記録内容を記録してデータ信頼
性をあげていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、例
えばコンピュータ用の記録装置における単なる数値デー
タの記録ならば別の位置に情報を記録しても転送レート
的に問題はなかった。しかし、今後、デジタル画像デー
タの取扱が増えた場合には、連続的なデータ保存でなけ
れば転送レート的に問題が生じる。また、上述の記録不
良部分がテープ媒体上連続的にある場合には、記録不良
部分の判断及び再記録を繰り返し行うことになってい
た。そのため、単なる数値データであっても、データ転
送レートは大幅に遅くなってしまっていた。また、VT
R用としても画質劣化部分として残すのは信頼性の点で
問題であった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決し、た
とえ記録媒体上に傷等の記録不能領域があったとして
も、その部分を除きながら連続的なデータとなるように
記録する、さらには、テープ走行系、或いはテープ媒体
の不良、剛性差等により、ヘッド/テープコンタクトが
悪く、十分に媒体に記録出来ない領域が連続的にある場
合、その領域を避けながら記録することで、結果的にデ
ータ転送レートの低下が少なく且つデータ信頼性の高い
データ記録装置及びデータ記録方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものでその第一の態様としては、テ
ープを記録媒体とし、これにヘリカルスキャン方式でデ
ータを記録するデータ記録装置において、上記テープを
正/逆両方向に駆動可能な媒体駆動手段と、記録を指示
されたデータに対応した信号を別途指定されたスイッチ
ング位相に従って出力することで、上記媒体駆動手段に
よって正方向に駆動されている上記テープに当該データ
を記録する記録手段と、上記記録手段による記録動作
中、上記記録手段が記録した直後のデータを読み出すモ
ニタ手段と、上記モニタ手段の読み出したデータのエラ
ー検出を行うエラー検出手段と、上記エラー検出手段に
よって検出されたエラーの上記テープ上における位置を
特定するエラー位置特定手段と、上記エラー検出手段に
よってエラーが検出された場合、再記録処理を行わせる
制御手段と、を備え、上記再記録処理は、上記エラー検
出手段によって検出されたエラーの位置を上記エラー位
置特定手段に特定させ、該特定された位置が上記記録手
段による記録対象位置となるように、上記媒体駆動手段
によって上記テープを一旦逆方向に駆動しその後再び正
方向に駆動させるとともに、当該位置に記録しようとし
ていたデータ以降のデータを改めて上記記録手段によっ
て当該位置から上記テープに記録しなおしさせる処理で
あること、を特徴とするデータ記録装置が提供される。
【0007】上記エラー検出手段によって検出されたエ
ラーのレートがあらかじめ定められた基準を超えている
か否かを判定する判定手段を備え、上記制御手段は、上
記エラーのレートが上記基準を超えて発生していた場合
に限り、上記再記録処理を行わせるものであることが好
ましい。
【0008】上記スイッチング位相を変更するスイッチ
ング位相変更手段を更に有し、上記制御手段は、上記再
記録処理において、さらに、上記記録手段による信号出
力が上記エラー位置特定手段によって特定された位置を
避けて行われるように、上記スイッチング位相変更手段
に上記スイッチング位相を変更させるものであることが
好ましい。
【0009】上記エラー検出手段によって複数のエラー
が検出され、且つ、上記エラー位置特定手段によって特
定された当該エラーの位置が、上記テープの走行方向に
隣接していた場合、上記制御手段は上記スイッチング位
相変更手段に上記スイッチング位相を変更した状態をあ
らかじめ定められた範囲内保たせるものであってもよ
い。
【0010】本発明の第2の態様としては、テープを記
録媒体とし、該テープの走行方向に対して斜めの方向に
伸びたトラックを形成しつつ該テープにデータを記録す
るヘリカルスキャン方式の記録装置において、上記テー
プを正/逆両方向に駆動可能な媒体駆動手段と、記録を
指示されたデータに対応した信号を別途指定されたスイ
ッチング位相に従って出力することで、上記媒体駆動手
段によって正方向に駆動されている上記テープに当該デ
ータを記録する記録手段と、上記記録手段が記録した直
後のデータを読み出すモニタ手段と、上記モニタ手段の
読み出したデータのエラー検出を行うエラー検出手段
と、上記エラー検出手段によって検出されたエラーの位
置を特定するエラー位置特定手段と、上記エラー検出手
段によってエラーが検出された場合、再記録処理を行わ
せる制御手段と、を備え、上記再記録処理は、上記エラ
ー検出手段によって検出されたエラーの上記トラック上
における位置を上記エラー位置特定手段に特定させ、該
特定された位置に続く位置が上記記録手段による記録対
象位置となるように、上記媒体駆動手段によって上記テ
ープを一旦逆方向に駆動し、その後再び正方向に駆動す
るとともに、当該位置に記録しようとしていたデータ以
降のデータを改めて上記記録手段に当該位置から上記テ
ープに記録しなおさせる処理であること、を特徴とする
データ記録装置が提供される 上記エラー検出手段によって検出されたエラーのレート
があらかじめ定められた基準を超えているか否かを判定
する判定手段を備え、上記制御手段は、上記エラーのレ
ートが上記基準を超えて発生していた場合に限り、上記
再記録処理を行わせるものであることが好ましい。
【0011】上記エラー検出手段によって複数のエラー
が検出され、且つ、上記エラー位置特定手段によって特
定された当該エラーの位置が上記テープの走行方向に互
いに隣接していた場合、上記制御手段は、上記記録手段
に、当該エラーの発生していた位置から、上記テープの
走行方向に隣接するあらかじめ定められた範囲内の位置
においては、データの記録を行わなわせないものであっ
てもよい。
【0012】上記代1、第2の態様においては、上記記
録を指示されたデータを格納され、少なくとも当該デー
タの書き込みが正常に行われたことが上記モニタ手段及
び上記エラー検出手段によって確認されるまでは、当該
データを保持しつづけるデータ保持手段を有することが
好ましい。
【0013】本発明の第3の態様としては、テープを記
録媒体とし、該テープ上にトラックを形成しつつデータ
の記録を行うヘリカルスキャン方式のデータ記録方法に
おいて、別途指示されるスイッチング位相に従ってヘッ
ドから記録信号を出力することで上記テープにデータを
記録しつつ、当該記録状態のモニターを行い、該モニタ
ーの結果、エラーが検出された場合には、エラーの検出
された位置までテープを巻戻し、当該位置あるいは上記
トラック上当該位に隣接した位置から、データの記録を
やりなおすこと、を特徴とするデータ記録方法が提供さ
れる。
【0014】ヘッドのスイッチング位相を変更すること
で、上記エラーの検出された位置を避けて上記記録のや
りなおしを行うことが好ましい。
【0015】
【作用】第1の態様および第3の態様(一部)について
説明する。
【0016】データ保持手段(たとえば、バッファメモ
リ)には、記録を別途指示されたデータ(例えば、外部
から順次入力されてくるデータ)が格納される。このデ
ータ保持手段は、それぞれのデータについて、少なくと
も書き込みが正常に行われたことがモニタ手段及びエラ
ー検出手段によって確認されるまでは、それぞれのデー
タを保持しつづける。なお、ダビング装置のごとく、こ
れからテープに記録しようとするデータを書き込まれた
記憶媒体(マスター)を別途装置内で再生することがで
きるようになっているような場合、あるいは、記録を指
示されたデータを当該指示を出した外部装置に再度要求
できるようになっている場合等においては、データ保持
手段はなくても構わない。
【0017】通常の記録動作時には、媒体駆動手段はテ
ープを正方向に駆動する。記録手段は、記録すべきデー
タに対応した信号を別途指定されたスイッチング位相に
従って出力することで、このテープにデータを記録して
ゆく。
【0018】これと並行して、モニタ手段は、記録直後
のデータを読み出す。そして、エラー検出手段は、モニ
タ手段の読み出したデータのエラー検出を行う。エラー
検出手段がエラーを検出した場合、エラー位置特定手段
は、テープ上における当該エラーの検出された位置を特
定する。判定手段は、エラーのレート(エラーレート)
があらかじめ定められた基準を超えているか否かを判定
する。該基準を越えてエラーが生じていた場合には、制
御手段は、再記録処理を行わせる。すなわち、エラー位
置特定手段によってエラーの位置を特定させる。そし
て、この特定された位置が記録手段による記録対象位置
となるように、媒体駆動手段によってテープを一旦逆方
向に駆動させる。さらに、その後再び正方向に駆動し始
める。また、その位置に記録しようとしていたデータ以
降のデータを改めて、記録手段によってその位置からテ
ープに記録しなおしさせる。なお、記録し損なっていた
データは、まだデータ保持手段に保持されているため、
記録のやりなおしはこれを読み出して行う。
【0019】ところで、ヘリカルスキャン方式において
は、このスイッチング位相を変更することで、記録手段
によりテープ上に形成されるトラックのテープ幅方向に
おける位置を変更することができる。そのため、制御手
段は、記録手段による信号出力がエラー位置特定手段に
よって特定された位置を避けて行われるように、スイッ
チング位相変更手段にスイッチング位相を変更させる。
これによりテープダメージなどの生じていた部分を避け
て記録を行うことができる。
【0020】スクラッチ、テープダメージ等は、テープ
の走行方向に長く形成されていることが多い。このよう
なダメージ等の存在は、エラー検出手段によって複数の
エラーが検出され、且つ、エラー位置特定手段によって
特定されたそのエラーの位置がテープの走行方向に隣接
していることから判別(あるいは、予測)可能である。
従って、このような場合、制御手段は、一旦、スイッチ
ング位相を変更させた場合には、その状態をあらかじめ
定められた範囲内保たせるようにする。このようにする
ことで、1トラックごとに、テープの巻戻しなどを繰り
返すようなことがなくなり、データの転送レートの低下
を極力抑制できる。
【0021】第2の態様および第3の態様(一部)につ
いて説明する。
【0022】データ保持手段(たとえば、バッファメモ
リ)には、記録を別途指示されたデータ(例えば、外部
から順次入力されてくるデータ)が格納される。このデ
ータ保持手段は、少なくとも、書き込みが正常に行われ
たことがモニタ手段及びエラー検出手段によって確認さ
れるまでは、当該データを保持しつづける。なお、ダビ
ング装置のごとく、これからテープに記録しようとする
データを書き込まれた記憶媒体(マスター)を別途装置
内で再生することができるようになっているような場
合、あるいは、記録を指示されたデータを当該指示を出
した外部装置に再度要求できるようになっている場合等
においては、データ保持手段はなくても構わない。
【0023】通常の記録動作時には、媒体駆動手段はテ
ープを正方向に駆動する。記録手段は、記録すべきデー
タに対応した信号を別途指定されたスイッチング位相に
従って出力することで、このテープにデータを記録して
ゆく。
【0024】これと並行して、モニタ手段は、記録直後
のデータを読み出す。そして、エラー検出手段は、モニ
タ手段の読み出したデータのエラー検出を行う。判定手
段は、エラーのレートがあらかじめ定められた基準を越
えているか否かを判定する。このあらかじめ定められた
基準を越えてエラーが発生していた場合には、制御手段
は、再記録処理を開始する。すなわち、トラック上にお
けるエラー位置特定手段にエラーの発生していた位置を
特定させる。そして、この特定された位置に続く位置が
記録手段による記録対象位置となるように、媒体駆動手
段によってテープを一旦逆方向に駆動させる。さらに、
その後再び正方向に駆動し始めさせる。また、エラーの
検出が特定されていた位置に記録しようとしていたデー
タ以降のデータを改めて、記録手段に上述の特定された
位置に続く位置からテープに記録しなおしさせる。これ
により、記録手段によりエラーの検出されていた領域を
とばして記録を行うことができる。なお、記録し損なっ
ていたデータは、まだデータ保持手段に保持されている
ため、記録のやりなおしはこれを読み出して行う。
【0025】スクラッチ、テープダメージ等は、テープ
の走行方向に長く形成されていることが多い。このよう
なダメージ等が存在していた場合には、エラー検出手段
によって複数のエラーが検出され、且つ、エラー位置特
定手段によって特定されたそのエラーの位置がテープの
走行方向に隣接している。従って、このような場合、制
御手段は、当該エラーの発生していた位置から、テープ
の走行方向に隣接するあらかじめ定められた範囲内の位
置においては、エラー検出の有無にかかわらずデータの
記録を行わせないようにする。このようにすることで、
1トラックごとに、テープの巻戻しなどを繰り返すよう
なことがなくなり、データの転送レートの低下を極力抑
制できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0027】まず、前提となるヘリカルスキャン方式に
おける回転ドラム装置1の構成及びこれとテープとの関
係を図1(a)を用いて説明する。
【0028】回転ドラム装置1は、上回転ドラム2と下
固定ドラム3とから成る。上回転ドラム2側には、記録
ヘッド4、5が取り付けられている。図では、記録ヘッ
ド4はテープ8の背後に位置しているため点線にて図示
している。記録ヘッド5は、上回転ドラムの記録ヘッド
4と180度対向する位置に搭載されているため、この
図では見えていない。上回転ドラム2には、さらに、記
録が確実に行われたか否かをモニタするための記録モニ
ター用再生ヘッド4’,5’が設けられている(図2
(a)参照)。これらのヘッド4,5、4’,5’は、
上側ドラム2の回転に伴って矢印Aの方向に回転するよ
うになっている。
【0029】記録媒体であるテープ8は、ガイド6、7
によって回転ドラム装置1に図に示すように斜めに巻き
つけられている。そして、テープ8は、このままの状態
を保って図示しないテープ駆動系によって図の矢印Bの
方向に走行させられるようになっている。
【0030】以上述べた記録ヘッド4,5の矢印Aの方
向への回転及び、テープ8の矢印Bの方向への走行によ
って、記録ヘッド4と記録ヘッド5とは、交互に、テー
プ8上を下側から上側に向かって斜めに走査しながら、
データを記録してゆくようになっている(図1(b)参
照)。
【0031】本発明におけるテープ上のダメージ領域回
避の基本的な考え方を図1(b)〜図1(d)を用いて
説明する。図1(b)〜図1(d)は、記録ヘッド4,
5がテープ8上に記録する記録パターンを示したもので
ある。
【0032】図1(b)は通常状態での記録パターンで
ある。記録パターンの開始位置は、テープ下端からHs
の高さ位置である。テープの長手方向に対して垂直な方
向についての記録パターンの高さは、H1である。
【0033】テープ下端にテープダメージ等があった場
合、このダメージ部分では記録再生特性が悪くなる。そ
のため、このような場合には、図1(c)のごとく、記
録ヘッドによる記録開始位置をテープ上方にずらして記
録を行う。この図の例では、記録パターンの開始位置を
テープ下端からHbの高さ位置としている。なお、ここ
では、記録パターンをテープ上方にずらした場合のみを
示したが、テープ上方にダメージ等がある場合には、当
然、記録パターンをテープ下方にずらす。
【0034】記録ヘッドからの記録信号の送出を一時的
に中断する等して記録パターン自体の形状等を一部変更
することで、ダメージの存在する部分だけを回避するよ
うに記録パターンを形成することもできる。このような
例を図1(d)に示した。この図の例では、テープ下側
にダメージ領域が存在しているため、ダメージ領域が存
在している付近だけ、記録パターンの下部を省略してい
る。これにより、記録パターンの高さは、部分的にH2
に短縮されている。なお、当然ながら、テープ上端側に
ダメージがある場合には、記録パターンの上側を省略す
る。
【0035】テープダメージがひどい場合には、記録パ
ターンの開始位置と、記録パターンの高さと、のうちの
一方を変えるのみでは、これらダメージ領域を回避でき
ない場合がある。このような場合には、これらの両方を
変更するようにしてもよい。
【0036】次に、上述した記録パターンの開始位置の
変更、記録パターン自体の形状変更を実現するための手
法について説明する。本発明では、記録ヘッド4,5の
スイッチング位相を変更することで記録パターンの開始
位置の変更等を実現している。以下、詳細に説明する。
【0037】ここでは、記録ヘッド4,5と、記録モニ
ター用再生ヘッド4’,5’との位置関係が以下のよう
なものであるものとして説明を行う。
【0038】図2(a)は、本実施例における記録ヘッ
ド4,5と記録モニター用再生ヘッド4’,5’との回
転ドラム装置上における位置関係を示した図である。記
録ヘッド4(WA)と、記録ヘッド5(WB)とは、1
80度対向した位置に配置されている。同様に、記録モ
ニター用再生ヘッド4’(RA)と、記録モニター用再
生ヘッド5’(RB)とは、180度対向した位置に配
置されている。そして、記録モニター用再生ヘッド
4’,5’は、記録ヘッド4,5に対し、上回転ドラム
2の回転方向θ度(図では、90度)後方に配置されて
いる。
【0039】各ヘッド4,5,4’,5’のテープ8上
における相対的な位置関係は、図2(b)に示すような
ものとなっている。記録ヘッド4(WA)がトラックT
Aを書き始めたとき、記録モニター用再生ヘッド4’
(RA)は、θ度遅れた位置にあり、記録モニターはま
だ開始していない。一方、記録ヘッド5(WB)は、こ
の時、トラックTBを書き終える位置にある。記録モニ
ター用再生ヘッド5’(RB)は、記録ヘッド5(W
B)からθ度遅れた位置にあり、図では、トラックのほ
ぼ中央の記録情報を読み取っている。
【0040】[1]記録パターンの開始位置の変更 既に述べたとおり、本発明では、記録ヘッド4,5の記
録開始のタイミングを規定しているヘッドスイッチング
の位相を変えることで、記録パターンの開始位置を変更
している。
【0041】図3(a)は、回転ドラム装置1を上方か
ら見た図である。図3(b)はテープ上の記録パターン
を示す。図3(c)は再生のエンベロープ波形である。
但し、エンベロープ波形は、テープ巻付き角相当分のみ
を示している。
【0042】テープ8は、ガイド6,7によって回転ド
ラム装置1に所定の角度巻き付けられている。記録領域
(図では180度に設定)は上記テープ巻付け角より狭
くされている。通常は、テープ巻付け領域のほぼ中央が
記録領域となるように設定されている。従って、テープ
8へのデータの書き込みは、その時、図3(a)におけ
る角度範囲C内に存在している方の記録ヘッド4(ある
いは5)によって行われる。この場合のテープ上におけ
る記録パターンは、図3(b)における範囲Cに形成さ
れることになる。
【0043】テープ下端にテープダメージ等がある場合
を考える。このような場合には、再生エンベロープ波形
には、テープ入り側(図における左側)にレベル落ちが
生じる(図3(c)の左図参照)。そのため、このレベ
ル落ちの生じている領域を避け、再生出力が比較的安定
しているテープ出側寄り(範囲A)に記録パターンを形
成するようにする。その為には、記録ヘッド4,5のス
イッチングの位相を、図3(a)における範囲Cからテ
ープ出側寄りの範囲Aにずらせばよい。この結果、記録
パターンは、図3(b)における範囲Aに形成されるよ
うになる。
【0044】テープ上端にテープダメージ等がある場合
には、再生エンベロープ波形には、テープ出側(図の右
側)にレベル落ちが表れる(図3(c)中央図参照)。
このような場合には、再生出力が比較的安定しているテ
ープ入り側寄り(範囲B)に記録パターンを形成するよ
うにする。その為には、記録ヘッドのスイッチング位相
を、図3(a)における範囲Cからテープ入り側寄りの
範囲Bにずらせばよい。この結果、記録パターンは、図
3(b)における範囲Bに形成されるようになる。
【0045】なお、本発明においては、上述した方法を
適用する前段階においてテープの状態(ダメージ等が存
在しているか否か)を判定する必要がある。本実施例で
は記録が正しく行えたか否かをモニタすることでこれを
判定している。
【0046】次に、記録途中にダメージ領域を発見した
場合を例に採って、記録パターンの開始位置を変更する
動作の概要を説明する。
【0047】記録時には、記録ヘッド4,5を交互に切
り替えつつテープ8上に記録パターンを形成している。
これと並行して、記録モニター用再生ヘッド4’,5’
によって記録データを記録直後に読み取ることで、その
記録状態をモニターしている。記録ヘッド4,5と、記
録モニター用再生ヘッド4’,5’との位置関係は、図
2で示したとおりである。
【0048】記録モニター用再生ヘッド4’,5’によ
ってモニターした結果は、ディジタル化して、エラーの
有無を判定する。エラーが必要以上ある場合にはその部
分にエラーフラグを立てる。記録のタイミング取り、及
び記録位置ずらしはトリガーと、クロックにより行う。
記録装置側は、記録間隔分に相当する期間ごとにトリガ
ー信号を発生させる。クロックはトリガーと同期させ
て、トリガーのより短い間隔(図では10個)に設定す
る。
【0049】テープ下端にテープダメージ等があった場
合、モニター結果では、テープ入り側位置のエラーフラ
グが多くなる。この場合には、即座にエラーフラグの位
置を求め、エラーフラグのない位置まで、ヘッドスイッ
チング位相を時間軸上後ろにずらす。図4(a)→図4
(b)の例では、3クロック分だけ後へずらしている。
テープ上端にテープダメージ等があった場合には、記録
モニターではテープ出側位置のエラーフラグが多くな
る。この場合も同様に、エラーフラグの位置を求め、エ
ラーフラグのない位置まで数クロック分(図4(c)→
図4(b)の例では3クロック分)ヘッドスイッチング
位相を時間軸上前にずらす。
【0050】この後、エラーとなっていたトラックま
で、一旦テープを巻戻す。そして、前述のエラーとなっ
ていたトラックに書き込もうとしていた情報から、改め
て記録をやりなおす。この場合には、ヘッドスイッチン
グ位相をずらしているため、ダメージ領域を避けて記録
を行うことができる。このような方法では、テープの巻
戻し、一度記録動作を行ったデータに対する記録のやり
なおしを、記録途中に行うことになる。しかし、テープ
の巻戻しを行っている間にも記録データは順次送られて
くる。従って、本発明ではバッファメモリを用意し、送
られてくるデータを一旦溜めておくようにする。また、
既に記録動作を行ったデータについても、少なくとも、
記録モニター用再生ヘッド4’,5’によるモニタの結
果正しく記録が行えたことが確認されるまでは、該バッ
ファに保持しつづけるようにする。上述した記録のやり
なおしは、該バッファに保持されているデータを用いて
行う。
【0051】一般に、上述のテープダメージ等は、テー
プ上ある期間連続的に起こっている場合がほとんどであ
る。従って、一旦ヘッドスイッチング位相を変更した場
合には、その後しばらくは変更したままにしておいても
よい。このようにすれば、1トラックごとに再書き込み
が生じるような自体は防げる。その結果、再書き込み回
数は大幅に減少するため、転送レートの低下を招くこと
はない。ヘッドスイッチングの位相は、あらかじめ決め
たある期間経過後に、元の位相に戻すようにすればよ
い。
【0052】高速の転送レートを要求される場合(例え
ば、動画データの転送)には、テープ上においてデータ
が連続的に記録されている方が、再生時の転送レートが
稼げるため都合が良い。しかし、転送レートが遅くても
よい場合(例えば、数値情報の転送)には、データを連
続的に記録する必要はない。このような場合には、エラ
ーを検出した場合でも、エラーとなった位置のトラック
までテープを巻戻すことなく、単に、ヘッドスイッチン
グ位相をずらした状態で、記録し損なっていたデータの
みを新たなトラックに記録するようにしてもよい。この
場合には、エラーとなっていた部分のデータは、その前
後のデータ部分と、時間軸上離れた位置に記録されるこ
とになる。
【0053】上述した動作を、ヘッドスイッチング位相
を切り替える為のシステム構成(図5)を用いてあらた
めて説明する。
【0054】入力された情報はまずバッファーメモリ5
0に溜められる。そして、この情報は、コントローラ6
3からの指示に従って適宜読み出されて記録回路52に
入力される。この場合、記録回路52に入力される前
に、エラー訂正ビット付加回路51によって、この情報
にはエラー訂正ビットが付加される。
【0055】記録回路52は、このデータを記録用の信
号に変換し記録ヘッド4,5に出力する。
【0056】回転ドラム装置1の記録ヘッド4,5は、
交互に切り替わりながらテープ8上に記録回路52から
の情報をテープ8上に記録する。これと並行して、記録
モニタ用再生ヘッド4’,5’は、モニタのために、記
録ヘッド4,5によってテープ8に記録された信号を読
み取って再生回路53に出力する。記録ヘッド4,5
と、記録モニター用再生ヘッド4’,5’との位置関係
は、図2で示したとおりである。なお、バッファメモリ
50に格納されている情報は、該記録が行われた後も、
後述するモニタによって確実に記録されたことが確認さ
れるまで(あるいは、確認可能な時間内は)消去される
ことなく保持されている。
【0057】再生回路53は、記録モニタ用再生ヘッド
4’,5’からの信号をイコライジングした後等化す
る。エラー検出回路54は、この等化後の信号について
エラー検出を行なう。その結果、エラーが生じていた部
分には、エラーフラグを立てる。また、コントローラ6
3は、エラーフラグがどの程度立っているか(エラーレ
ート)に基づいて、当該エラーを修正可能か否かを判定
する。
【0058】エラーが修正不能なものであった場合、コ
ントローラ63は、エラーレート劣化位置診断回路56
に、エラーレートの劣化していた位置を診断させる。エ
ラーレート劣化位置診断回路56は、エラー検出回路5
4の検出結果に基づいて該診断を行う。該診断では、ま
ず、クロック回路59およびヘッドスイッチのタイミン
グを決めるトリガー回路58の出力をカウンタを通すこ
とで、前記エラーフラグの立った位置を検出する。つま
り、カウンタ57は、トリガー回路58によって定めら
れるヘッドスイッチングのタイミングを基準として、ク
ロック回路59の出力するクロック信号をカウントす
る。エラーレート劣化位置診断回路56は、このカウン
タ57のその時におけるカウント値を参照することで、
エラーの位置を知ることができる。エラーレート劣化位
置診断回路56は、この検出された位置をコントローラ
63に知らせる。
【0059】なお、カウンタ57は、トリガー回路58
が生成しているヘッドスイッチングの基準となる信号、
および、カウント値を、後述のサーボ回路及びスイッチ
ング回路60にも出力している。これらの信号は、ヘッ
ドスイッチング位相の変更等に用いられる。
【0060】エラーレートの劣化位置(テープダメージ
の大きかったと思われる部分)がテープ入り側(テープ
下端に近い部分)であった場合、コントローラ63は、
サーボ回路及びスイッチング回路60に指示を出して、
記録パターンをエラーフラグのない位置(この場合、時
間軸上後ろ側)にずらすようにヘッドスイッチング位相
を変更する指示を、サーボ回路及びスイッチング回路6
0に出力する。サーボ回路及びスイッチング回路60
は、テープの駆動(走行)およびヘッドスイッチング位
相を制御するためのものである。なお、テープ駆動の制
御は、図示していないモータ等の動きを制御することで
行っている。サーボ回路及びスイッチング回路60は、
コントローラ63からの指示に従って動作することで、
記録パターンをエラーフラグのない位置(この場合、時
間軸上後ろ側)にずらすように、ヘッドスイッチング位
相を変更する。エラーレートの劣化位置がテープ出側
(テープ上端に近い部分)であった場合、コントローラ
63は、記録パターンをエラーフラグのない位置(この
場合、時間軸上前側)にずらすように、ヘッドスイッチ
ング位相を変更させる。
【0061】このようなスイッチング位相の変更と並行
して、コントローラ63はサーボ回路及びスイッチング
回路60に指示を出して、エラーレートの劣化していた
位置(トラック)までテープを巻戻させる。この巻戻し
は、記録モニタ用再生ヘッド4’,5’、再生回路53
等によってテープ上の信号をモニタを行いつつ行うこと
で、正確に所望の位置まで巻戻すことができる。また、
記録のやりなおしを行う指令及びやりなおしを始める位
置をバッファメモリ50等へ知らせる。
【0062】これに応じて、バッファメモリ50等は、
エラーレートの劣化していた位置に記録しようとしてい
た部分以降の情報を出力する。記録回路52などは、こ
れを再び記録することで、記録がやりなおされる。この
場合、ヘッドスイッチング位相が変更されているため、
記録パターンはテープダメージのあった領域を避けるよ
うに形成される。
【0063】なお、情報の再生の場合には、記録テーブ
8上のデータは再生ヘッドにより読み取られ、再生回路
53に入力される。再生回路53では、ヘッドの再生信
号をイコライジングした後等化する。等化後の信号をエ
ラー検出回路54によりエラーを検出し、エラー訂正回
路55にてエラーを訂正した後情報を出力する。
【0064】次に、動作手順を図6のフローチャートを
用いてより詳細に説明する。
【0065】動作開始後、まず、上記各部の動作を規定
する各種の条件を設定する(ステップ600)。ここで
設定する条件には、例えば、不良トラックが連続して存
在するトラック数の予想値L(注:ヘッドスイッチング
位相を変更した場合には、該変更状態をLトラックの間
保つことになる)、ヘッドのスイッチング位相(ヘッド
SW位置)の初期値、がある。これらの初期値は、RO
M61にあらかじめ格納されている。
【0066】また、トラック番号Iは、処理対象として
いるトラックを特定するための変数であり、記録回路5
2およびメモリ62において保持されるようになってい
る。該トラック番号Iは、コントローラ63からの指示
に従って初期化(=1)される。
【0067】不良トラック数Jは、不良トラック数をカ
ウントするための変数であり、書換可能なメモリ62に
保持されるようになっている。該Jは、コントローラ6
3からの指示に従って初期化(=0)される。
【0068】また、この図6では、上述の説明とは異な
り、所定回数(リライト許容回数A)記録を試みても記
録がうまくいかなかった場合に初めて記録不能と判断し
て、スイッチング位相の変更を行うようにしている。リ
ライト許容回数A、及びリライト回数をカウントするた
めの変数Nの初期値(=0)は、あらかじめROM61
に格納されている。なお、リライト許容回数Aについて
は、入力キー65によってユーザが設定できるようにし
てもよい。
【0069】書き込むべきデータを外部から入力される
と(ステップ602)、コントローラ63からの指示に
従って当該データはバッファメモリ50に書き込まれる
(ステップ604)。
【0070】コントローラ63は、バッファメモリ50
に指令を送って、次にテープ8に記録するデータを出力
させる。このデータには、エラー訂正ビット付加回路5
1によってエラー訂正ビットの付加等が行われる(ステ
ップ606)。記録回路52、記録ヘッド4,5等は、
該読み出されたデータを、テープのI番目のトラック上
に記録する(ステップ608)。記録モニタ用再生ヘッ
ド4’,5’、再生回路53は、この時記録されたデー
タを読み出し、エラー検出回路54に出力する(ステッ
プ610)。
【0071】エラー検出回路54は、該データ中のエラ
ーを検出する(ステップ612)。コントローラ63
は、エラー検出回路54の診断結果に基づいて、当該エ
ラーが修正可能なものであるか否か(すなわち、記録が
確実に行われていたか否か)(ステップ614)。この
場合の判定基準としては、例えば1シンクブロック中の
バイトエラーレートが10の−5乗以下としてもよい。
【0072】ステップ614における判定の結果、記録
が確実に行われていた場合には、コントローラ63は、
バッファメモリ50に当該データを消去させる(ステッ
プ616)。
【0073】この後、コントローラ63は、記録すべき
情報がまだバッファメモリ50に残っているか否かを判
定する(ステップ618)。残っていなければ、記録動
作をそのまま終了する。まだ残っていた場合には続い
て、コントローラ63はヘッドスイッチング位相が変更
されているか否かを判定する(ステップ620)。変更
されていなければ、コントローラ63はIをインクリメ
ントさせ(ステップ630)、ステップ602に戻る。
【0074】一方、ヘッドスイッチング位相が変更され
ていた場合には、コントローラ63は、Jをインクリメ
ントする(ステップ622)。そして、今度は、JがL
よりも小さいか否かを判定する(ステップ624)。J
の方が小さければ、コントローラ63は、Iをインクリ
メントさせ(ステップ626)、ステップ602に戻
る。Jの方が大きかった場合(すなわち、スイッチング
位相を変更しつづける範囲を超えていた場合)には、I
をインクリメントさせ(ステップ628)、ステップ6
00に戻る。これによりJ及びヘッドスイッチ位相の初
期化が行われることになる。
【0075】ステップ614において、エラーレートが
許容できないほどに劣化していた場合には、ステップ6
40に進む。ステップ640において、コントローラ6
3は、リライト回数Nがリライト許容回数A以上になっ
ているか否かを判定する。該判定の結果、リライト回数
Nの方が小さかった場合には、当該トラックへ書き込み
をもう一度行うべく、コントローラ63はサーボ回路及
びスイッチング回路60に指示を出して、テープをI番
目のトラックにまで巻戻させる(ステップ656)。ま
た、リライト回数Nをインクリメントする(ステップ6
58)。この後は、ステップ606に戻り、スイッチン
グ位相を変更することなくデータの記録を改めてやりな
おす。
【0076】ステップ640における判定の結果、リラ
イト回数Nがリライト許容回数A以上であった場合に
は、コントローラ63は当該トラックへの記録を諦め
る。従ってこの場合、コントローラ63は、エラーレー
ト劣化位置診断回路56に、エラーレートの劣化してい
る位置を診断させる(ステップ641)。続いて、コン
トローラ63は、エラーレート劣化位置診断回路56の
診断結果に基づいてエラーレートの劣化している位置を
確認し(ステップ642)、その位置に応じた処置を採
る。つまり、エラレートの劣化している位置がテープの
(幅方向について)の中央であった場合、コントローラ
63は、記録不能であることを表示器64に表示させて
(ステップ644)動作を終了する。エラレートの劣化
している位置がテープの(幅方向について)の出側であ
った場合には、コントローラ63はサーボ回路及びスイ
ッチング回路60に指示を出して、ヘッドスイッチング
位相を−側(記録パターンが入側に移動する側)にずら
させる(ステップ646)。エラレートの劣化している
位置がテープの(幅方向について)の入側であった場合
には、コントローラ63はサーボ回路及びスイッチング
回路60に指示を出してヘッドスイッチング位相を+側
(記録パターンが出側に移動する側)にずらさせる(ス
テップ648)。
【0077】ステップ646(あるいはステップ64
8)の後、コントローラ63はサーボ回路及びスイッチ
ング回路60に指示を出してテープをI番目のトラック
にまで巻戻させる(ステップ652)とともに、リライ
ト回数Nを初期化(=0)する(ステップ654)。そ
して、ステップ602に戻る。
【0078】なお、ここでは説明を判り易くするため
に、外部から入力されたデータのバッファメモリ50へ
の書き込み処理(ステップ602,604)をも該フロ
ーチャートに含めて記載した。しかし、実際にはステッ
プ602,604の処理は、他の処理(ステップ60
2,604以外の処理)とは別に行われるものであり、
バッファメモリ50に空きがある限り、他の処理(ステ
ップ602,604以外の処理)と並行してバッファメ
モリ50へのデータの記憶は行われる。
【0079】特許請求の範囲において言う”媒体駆動手
段”とは、本実施例においては、サーボ回路及びスイッ
チング回路60、コントローラ63、及びテープを駆動
するモータ(図示せず)によって構成されるもものであ
る。”記録手段”とは、記録回路52、記録ヘッド4,
5などによって実現されるものである。”モニタ手段”
とは、再生回路53、記録モニタ用再生ヘッド4’,
5’に相当するものである。”エラー検出手段”とは、
エラー検出回路54に相当するものである。”エラー位
置特定手段”とは、エラーレート劣化位置診断回路56
等によって実現されるものである。”スイッチング位相
変更手段”とは、サーボ回路及びスイッチング回路60
によって実現されるものである。”データ保持手段”と
は、バッファメモリ50およびコントローラ63によっ
て実現されるものである。”制御手段”および”判定手
段”とは、コントローラ63、ROM61等によって実
現されるものである。
【0080】[2]記録パターン自体の形状等の変更 記録パターンを構成する各トラックには、図7(a)に
示すとおり、データの始まりを示す情報a(プリアンブ
ル)と、データと、データの終わりを示す情報b(ポス
トアンブル)と、が記録されている。このうちデータ
は、複数個のブロック(図では1〜6ブロック)に分け
て記録されている。
【0081】エラーレート的に問題のない場合(テープ
にダメージ等がない場合)には、記録パターン及びエン
ベロープは、図7(b)に示すようなものとなってい
る。
【0082】記録パターン上中央部付近にスクラッチ等
がある場合の対処方法を図8を用いて説明する。
【0083】図8は2ブロック目のデータ領域にスクラ
ッチがあった場合の様子を示している。
【0084】記録が適正に行われているか否かをモニタ
しつつ、テープへのデータの記録を行なう。但し、装置
の構造及び処理速度の関係上、一般的には、記録を行っ
た直後に(少なくとも、記録モニタ用再生ヘッドがモニ
タするまでは)記録エラーが生じたか否かを検出するこ
とはできない。
【0085】ここで、記録ヘッドが位置Aに達した時点
で初めて、以前記録したデータのうち、あるトラックの
2ブロック目のエラーレートが劣化しておりデータを記
録し損ねていたことが検出されたと仮定する。図8
(a)においては、該記録し損じていた2ブロック目の
データブロックを白抜きで描いている。
【0086】このような場合には、記録パターンの開始
位置を変更した場合と同様に、一旦、テープを巻戻した
上で記録できなかったデータ部分以降を改めてテープに
記録しなおす。但し、この場合には、スクラッチ等があ
ると思われる領域(ここでは、2ブロック目の領域)へ
の記録を数トラックにわたって諦める。そして、ダメー
ジ領域だけをとばして、データを時間軸上隣接した位置
に記録する。
【0087】このようにダメージのあったデータブロッ
クだけをとばして、データを連続的に(時間軸上隣接さ
せるように)記録してゆくことで、再生時のデータ転送
速度の低下を最小限とすることができる。
【0088】高速の転送レートを要求される場合(例え
ば、動画データの転送)には、テープ上においてデータ
が連続的に記録されている方が、再生時の転送レートが
稼げるため都合が良い。しかし、転送レートが遅くても
よい場合(例えば、数値情報の転送)には、データを連
続的に記録する必要はない。このような場合には、エラ
ーを検出した場合でも、エラーとなった位置のトラック
までテープを巻戻すことなく、単に、記録し損なってい
たデータのみを新たなトラックに記録するようにしても
よい。この場合には、エラーとなっていた部分のデータ
は、その前後のデータ部分と、時間軸上離れた位置に記
録されることになる。
【0089】スクラッチ等は、ほとんどの場合少なくと
も5〜数10トラックにおよぶ。また、スクラッチ等は
テープの走行方向に形成される。そのため、例えば、2
トラック続けて2ブロック目のエラーレートが劣化して
いた場合には、それ以後のトラックでも2ブロック目の
エラーレートが劣化している可能性がある。そこで、複
数トラックにわたり連続して、(テープ幅方向におけ
る)同位置のデータブロックにおいて記録し損じ(エラ
ーレートの劣化)が検出された場合には、該記録し損じ
が検出されたデータブロックの属するトラック以後、数
トラック(少なくとも5トラック)は、エラーレートの
劣化が検出されていなくても(注:データレートの劣化
が複数トラックに渡って続けて検出された時点で、テー
プの巻戻しを開始するため、これに続くトラックの2ブ
ロック目でもエラーレートが劣化しているか否かはこの
時点では確認できていない。)、2ブロック目のデータ
領域の記録を諦める。これにより、常にエラーレートの
検出、再書き込みを行わなくてすみ、データ転送レート
の大幅な低下を防ぐことが出来る。なお、記録を諦める
トラック数等は、テープ種類に応じて(あるいは、ユー
ザからの指示に応じて)自由に設定するようにしても良
い。
【0090】該手法は、ダメージ等の生じている位置に
よらず適用できる。ダメージがテープ下端にある場合を
図9を用いて説明する。
【0091】図9(a)のようにテープ下端部にダメー
ジが生じている場合、エンベロープ波形は図9(b)に
示すとおりヘッド入り側部分で再生出力が取れず、エラ
ーレートが劣化している。このような状態では、データ
の始まりを示す情報a(プリアンブル)の再生レベルが
低くなってしまう。モニタによってこのようなエラーレ
ートの劣化を検出した場合には、テープを巻戻す。そし
て、記録できなかったデータブロック以降のデータをす
べて時間軸上隣接位置から記録しなおす。従って、この
図9の例では、2ブロック目の記録始め位置の前に、情
報aが記録されることになる。このような処置をとって
いるトラックでは、データブロックの個数が通常よりも
少なくなる。このようにすれば上記同様、隣接位置に再
記録する場合には、再生時のデータ転送速度の低下は、
少なくすむ。
【0092】テープダメージもスクラッチ等と同様に、
ほとんどの場合少なくとも5〜数10トラックにおよ
ぶ。図9の例では、続けて複数トラック(例えば、2ト
ラック)にわたって1ブロック目のデータブロックのエ
ラーレートが劣化している。そのため、このような場合
には、そのエラーレートが劣化していたデータブロック
の属するトラックから複数トラック(少なくとも5トラ
ック)にわたってテープ幅方向における同位置(ここで
は1ブロック目)のデータブロックへのデータの記録を
諦めるようにしている。これにより、常にエラーレート
の検出、再書き込みを行わなくてすむので、データ転送
レートの大幅な低下を防ぐことが出来る。
【0093】上述の記録パターン自体の変更(つまり、
記録ブロック位置を切り替える)のためのシステム構成
は、前述の図5において、ヘッドスイッチング位相をず
らす指令の代わりに、記録ブロックの位置を切り替える
指令をサーボ回路及びスイッチング回路60から出すよ
うにするだけで良い。その他のシステム構成は、ヘッド
スイッチング位相を切り替えるためのシステム構成と同
じで良い。
【0094】次に、記録パターン自体を変更することで
エラーレートの劣化しているブロックを避けて記録する
手順を図10を用いてより詳細に説明する。
【0095】動作開始後、まず、上記各部の動作を規定
する各種の条件を設定する(ステップ100)。ここで
設定する条件には、例えば、不良トラックが連続して存
在するトラック数の予想値L(注:ヘッドスイッチング
位相を変更した場合には、該変更状態をLトラックの間
保つことになる)、1トラック中に形成するブロック数
Mの初期値(=K)がある。これらの初期値は、ROM
61にあらかじめ格納されている。
【0096】また、トラック番号Iは、処理対象として
いるトラックを特定するための変数であり、記録回路5
2およびメモリ62において保持されるようになってい
る。該トラック番号Iは、コントローラ63からの指示
に従って初期化(=1)される。
【0097】不良トラック数Jは、不良トラック数をカ
ウントするための変数であり、書換可能なメモリ62に
保持されるようになっている。該Jは、コントローラ6
3からの指示に従って初期化(=0)される。
【0098】また、この図6では、上述の説明とは異な
り、所定回数(リライト許容回数A)記録を試みても記
録がうまくいかなかった場合に初めて記録不能と判断し
て、スイッチング位相の変更を行うようにしている。リ
ライト許容回数A、及びリライト回数をカウントするた
めの変数Nの初期値(=0)は、あらかじめROM61
に格納されている。なお、リライト許容回数Aについて
は、入力キー65によってユーザが設定できるようにし
てもよい。
【0099】書き込むべきデータを外部から入力される
と(ステップ102)、コントローラ63は、当該デー
タをバッファメモリ50に書き込ませる(ステップ10
4)。そして、コントローラ63は、次にテープ8に記
録するデータをバッファメモリ50から読み出させる
(ステップ106)。記録回路52、記録ヘッド4,5
等は、該読み出されたデータを、テープのI番目のトラ
ック上に記録する(ステップ108)。記録モニタ用再
生ヘッド4’,5’、再生回路53は、この時記録した
トラックのデータを読み出し、エラー検出回路54に出
力する(ステップ110)。エラー検出回路54は、該
データ中のエラーをブロックごとに検出する(ステップ
112)。コントローラ63は、当該トラック中にある
M個のブロックそれぞれについて、記録が確実に行われ
ているか否かを、エラーフラグがどの程度発生している
か(エラーレート)に基づいて判定する(ステップ11
4)。この場合の判定基準としては、例えば1シンクブ
ロック中のバイトエラーレートが10の−5乗以下とし
てもよい。この場合、M個のブロック全てが前述の基準
を満たしている場合に限り、ステップ116に進む。M
個のブロックのうち1個でも前述の基準に満たない場合
には、ステップ140に進む。
【0100】ステップ114における判定の結果、記録
が確実に行われていた場合には、コントローラ63はバ
ッファメモリ50中から当該データを削除させる(ステ
ップ116)。
【0101】この後、コントローラ63は、記録すべき
情報がまだバッファメモリ50に残っているか否かを判
定する(ステップ118)。残っていなければ、記録動
作をそのまま終了する。まだ残っていた場合、コントロ
ーラ63は続いてIトラックのブロック数Mがその初期
値Kよりも小さくなっているか否かを判定する(ステッ
プ120)。MがK以上であった場合には、コントロー
ラ63はIをインクリメントさせ(ステップ130)、
ステップ102に戻る。一方MがKよりも小さい場合に
はコントローラ63はJをインクリメントさせ(ステッ
プ122)、続いて、JがLよりも小さいか否かを判定
する(ステップ124)。Jの方が小さかった場合に
は、コントローラ63はIをインクリメントさせ(ステ
ップ126)、ステップ102に戻る。JがL以上であ
った場合には、Iをインクリメントさせる(ステップ1
28)。この後は、ステップ100に戻って、J,Mを
初期化(J=0,M=K)する。
【0102】ステップ114において、エラーレートが
許容できないほどに劣化していた場合にはステップ14
0に進む。ステップ140において、コントローラ63
は、メモリ62中のデータを参照することでリライト回
数Nがリライト許容回数A以上になっているか否かを判
定する。該判定の結果、リライト回数Nの方が小さかっ
た場合には、当該ブロックへの記録をもう一度行うべ
く、コントローラ63はサーボ回路及びスイッチング回
路60に指示を出して、テープをI番目のトラックにま
で巻戻させる(ステップ152)。さらにコントローラ
63は、メモリ62中のリライト回数Nをインクリメン
トする(ステップ154)。この後、ステップ106に
戻り、データの記録を改めてやりなおす。
【0103】ステップ140における判定の結果、リラ
イト回数Nがリライト許容回数A以上であった場合、コ
ントローラ63は当該ブロックへのデータの記録を諦め
る。従って、この場合には、コントローラ63は、エラ
ー検出回路54の検出結果に基づいて、エラーレートの
劣化しているブロックの個数(B)を検出する。また、
エラーレート劣化位置診断回路56にそれぞれの位置を
求めさせる(ステップ142)。そして、コントローラ
63は、MからBを減算した値を、新たなMとする(ス
テップ144)。続いて、コントローラ63は、新たな
ブロック数Mに合わせてデータの記録順序を並び変える
(ステップ146)。
【0104】ステップ146の後、コントローラ63
は、サーボ回路及びスイッチング回路60に指示を出し
てテープをI番目のトラックにまでテープを巻戻させる
(ステップ148)。さらに、リライト回数Nを初期化
(=0)する(ステップ150)。そして、ステップ1
02に戻る。
【0105】なお、ここでは説明を判り易くするため
に、外部から入力されたデータのバッファメモリ50へ
の書き込み処理(ステップ102,104)をも該フロ
ーチャートに含めて記載した。しかし、実際にはステッ
プ102,104の処理は、他の処理(ステップ10
2,104以外の処理)とは別に行われるものであり、
バッファメモリ50に空きがある限り、他の処理(ステ
ップ102,104以外の処理)と並行してバッファメ
モリ50へのデータの記憶は行われる。
【0106】本発明を適用した場合におけるデータ転送
レートの変化の様子を図11に示した。本発明では、テ
ープダメージ等によって不良となっていることが予想さ
れるトラックについては、初めから記録を諦めている。
そのため、記録不良による不良部分の検出、再記録の回
数を大幅に低減できる。データ転送レートは、記録トラ
ックの長さが変更されていた場合に(図11中(b)
(c)部分)、そのトラックが短縮されていた分だけ低
下するだけであり、相当高いレベルを確保できる。
【0107】図1では、上回転ドラム2にヘッドが搭載
されているが、これに限ることはなく、例えばヘッドの
み回転し、上側のドラムが固定となる上固定式ドラムで
もよい。
【0108】上述した実施例はヘッドを2つ搭載したも
のであった。しかし、ヘッドの個数はこれに限らない。
必要数に応じて適宜変更可能である。また、記録ヘッド
4と記録ヘッド5とは、ほぼ180度対向に配置されて
いるが、これに限ることはなく、数度離れた位置に並ん
で配置されても良いし、多チャンネル配置されても良
い。また、記録モニター用再生ヘッドの位置も、記録ヘ
ッドから90度遅れた位置に限定されない。
【0109】上述の実施例では、エラーレートの劣化が
検出されてもすぐに記録不能と判断することなく、所定
回数記録を試みても記録できなかった場合にのみ記録不
能と判定し、スイッチング位相の変更等を行うようにし
ている。しかし、このように複数回の試行を試みること
なくエラーレートの劣化が検出された時点ですぐに、ス
イッチング位相の変更等を行うようにしてもよい。
【0110】データの記録のやりなおしを行う際に、当
該データを送ってきた外部装置等にデータの再送信を要
求できるような場合には、バッファメモリは必ずしも必
要ではない。例えば、ダビング装置のように、記録しよ
うとするデータを書き込まれた記憶媒体(マスター)お
よびその再生機能を備えている場合には、記憶媒体(マ
スター)からの再読み出しを行なわせれば足りるからで
ある。
【0111】
【発明の効果】以上説明した本発明では、ヘッドスイッ
チング位相を可変にしたことで、テープパターン上の記
録位置をヘッドトレース方向に沿って変えられる。その
ため、ヘッド/テープコンタクトが悪く、結果的にエラ
ーレートが悪い領域となるような部分があってもその部
分を避け、且つ、ヘッドトレースの記録長さを変えずテ
ープに記録できる。従って、データ転送レート及びエラ
ーレートの低下を招くことなく、データの信頼性を高め
ることができる。
【0112】ヘッド/テープコンタクト不良部分は、一
般的にはテープ上連続的に生じる場合が多い。そのた
め、各ヘッドトレースの記録長さをある期間連続的に変
えてあらかじめこのような不良部分を避けて記録するこ
とで、従来技術(ヘッドトレース全体を記録モニターな
がら記録不良部分の判断及び再記録を繰り返し行う方
法)に比べ、データ転送レートの低下が格段に少なくな
る。
【0113】さらに、上記記録位置及び記録長さを変化
させたときでも連続的な記録情報になるように、再書き
込み位置を時間軸上記録出来なかった領域の隣接位置に
することで、データの連続性が保たれる。そのため、再
生時のデータ転送レートの低下を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施例における
ヘッドとテープとの関係を示す斜視図、図1(b),
(c),(d)はテープパターンを示す図である。
【図2】図2(a)はヘッド配置を示す図、図2(b)
はテープパターンを示す図である。
【図3】図3(a)はヘッドスイッチング位相を示す
図、図3(b)はテープパターンを示す図、図3(c)
はエンベローブ波形を示す図である。
【図4】エンベローブ波形と、エラーフラグとの関係を
示す図である。
【図5】本発明を適用した記録再生装置の構成図であ
る。
【図6】ヘッドスイッチング位相変更の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図7(a)は記録パターンを示す図、図7
(b)はエンベロープ波形を示す図である。
【図8】図8(a)は2番目のブロック位置にスクラッ
チがあるテープに記録を行った場合における記録パター
ンを示す図、図8(b),(c)はエンベロープ波形を
示す図である。
【図9】図9(a)は下側にテープダメージがあるテー
プに記録を行った場合における記録パターンを示す図、
図9(b),(c)はエンベロープ波形を示す図であ
る。
【図10】記録パターンを変更する手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】本発明でのデータ転送レートの変化の様子を
示す図である。
【符号の説明】
1…回転ドラム装置、 2…上回転ドラム、 3…下固
定ドラム、 4…ヘッド、 5…ヘッド、 6…ガイ
ド、 7…ガイド、 8…テープ、 50…バッファメ
モリ、 51…エラー訂正ビット付加回路、 52…記
録回路、 53…再生回路、 54…エラーレート検出
回路、 55…エラ訂正回路、 56…エラーレート劣
化位置診断回路、 57…カウンタ、 58…トリガー
回路、 59…クロック、 60…サーボ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/12 103 9295−5D G11B 20/12 103 (72)発明者 賀来 信行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープを記録媒体とし、これにヘリカルス
    キャン方式でデータを記録するデータ記録装置におい
    て、 上記テープを正/逆両方向に駆動可能な媒体駆動手段
    と、 記録を指示されたデータに対応した信号を別途指定され
    たスイッチング位相に従って出力することで、上記媒体
    駆動手段によって正方向に駆動されている上記テープに
    当該データを記録する記録手段と、 上記記録手段による記録動作中、上記記録手段が記録し
    た直後のデータを読み出すモニタ手段と、 上記モニタ手段の読み出したデータのエラー検出を行う
    エラー検出手段と、 上記エラー検出手段によって検出されたエラーの上記テ
    ープ上における位置を特定するエラー位置特定手段と、 上記エラー検出手段によってエラーが検出された場合、
    再記録処理を行わせる制御手段と、を備え、 上記再記録処理は、上記エラー検出手段によって検出さ
    れたエラーの位置を上記エラー位置特定手段に特定さ
    せ、該特定された位置が上記記録手段による記録対象位
    置となるように、上記媒体駆動手段によって上記テープ
    を一旦逆方向に駆動しその後再び正方向に駆動させると
    ともに、当該位置に記録しようとしていたデータ以降の
    データを改めて上記記録手段によって当該位置から上記
    テープに記録しなおしさせる処理であること、 を特徴とするデータ記録装置。
  2. 【請求項2】上記エラー検出手段によって検出されたエ
    ラーのレートがあらかじめ定められた基準を超えている
    か否かを判定する判定手段を備え、 上記制御手段は、上記エラーのレートが上記基準を超え
    て発生していた場合に限り、上記再記録処理を行わせる
    ものであること、 を特徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
  3. 【請求項3】上記スイッチング位相を変更するスイッチ
    ング位相変更手段を更に有し、 上記制御手段は、上記再記録処理において、さらに、上
    記記録手段による信号出力が上記エラー位置特定手段に
    よって特定された位置を避けて行われるように、上記ス
    イッチング位相変更手段に上記スイッチング位相を変更
    させるものであること、 を特徴とする請求項1または2記載のデータ記録装置。
  4. 【請求項4】上記エラー検出手段によって複数のエラー
    が検出され、且つ、上記エラー位置特定手段によって特
    定された当該エラーの位置が、上記テープの走行方向に
    隣接していた場合、上記制御手段は上記スイッチング位
    相変更手段に上記スイッチング位相を変更した状態をあ
    らかじめ定められた範囲内保たせること、 を特徴とする請求項3記載のデータ記録装置。
  5. 【請求項5】テープを記録媒体とし、該テープの走行方
    向に対して斜めの方向に伸びたトラックを形成しつつ該
    テープにデータを記録するヘリカルスキャン方式の記録
    装置において、 上記テープを正/逆両方向に駆動可能な媒体駆動手段
    と、 記録を指示されたデータに対応した信号を別途指定され
    たスイッチング位相に従って出力することで、上記媒体
    駆動手段によって正方向に駆動されている上記テープに
    当該データを記録する記録手段と、 上記記録手段が記録した直後のデータを読み出すモニタ
    手段と、 上記モニタ手段の読み出したデータのエラー検出を行う
    エラー検出手段と、 上記エラー検出手段によって検出されたエラーの位置を
    特定するエラー位置特定手段と、 上記エラー検出手段によってエラーが検出された場合、
    再記録処理を行わせる制御手段と、を備え、 上記再記録処理は、上記エラー検出手段によって検出さ
    れたエラーの上記トラック上における位置を上記エラー
    位置特定手段に特定させ、該特定された位置に続く位置
    が上記記録手段による記録対象位置となるように、上記
    媒体駆動手段によって上記テープを一旦逆方向に駆動
    し、その後再び正方向に駆動するとともに、当該位置に
    記録しようとしていたデータ以降のデータを改めて上記
    記録手段に当該位置から上記テープに記録しなおさせる
    処理であること、 を特徴とするデータ記録装置。
  6. 【請求項6】上記エラー検出手段によって検出されたエ
    ラーのレートがあらかじめ定められた基準を超えている
    か否かを判定する判定手段を備え、 上記制御手段は、上記エラーのレートが上記基準を超え
    て発生していた場合に限り、上記再記録処理を行わせる
    ものであること、 を特徴とする請求項5記載のデータ記録装置。
  7. 【請求項7】上記エラー検出手段によって複数のエラー
    が検出され、且つ、上記エラー位置特定手段によって特
    定された当該エラーの位置が上記テープの走行方向に互
    いに隣接していた場合、 上記制御手段は、上記記録手段に、当該エラーの発生し
    ていた位置から、上記テープの走行方向に隣接するあら
    かじめ定められた範囲内の位置においては、データの記
    録を行わなわせないものであること、 を特徴とする請求項5または6記載のデータ記録装置。
  8. 【請求項8】上記記録を指示されたデータを格納され、
    少なくとも当該データの書き込みが正常に行われたこと
    が上記モニタ手段及び上記エラー検出手段によって確認
    されるまでは、当該データを保持しつづけるデータ保持
    手段を有すること、 を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記
    載のデータ記録装置。
  9. 【請求項9】テープを記録媒体とし、該テープ上にトラ
    ックを形成しつつデータの記録を行うヘリカルスキャン
    方式のデータ記録方法において、 別途指示されるスイッチング位相に従ってヘッドから記
    録信号を出力することで上記テープにデータを記録しつ
    つ、当該記録状態のモニターを行い、 該モニターの結果、エラーが検出された場合には、エラ
    ーの検出された位置までテープを巻戻し、当該位置ある
    いは上記トラック上当該位に隣接した位置から、データ
    の記録をやりなおすこと、 を特徴とするデータ記録方法。
  10. 【請求項10】ヘッドのスイッチング位相を変更するこ
    とで、上記エラーの検出された位置を避けて上記記録の
    やりなおしを行うこと、 を特徴とする請求項7記載のデータ記録方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9329787B2 (en) 2014-04-28 2016-05-03 International Business Machines Corporation Adapting to predicted changes in host transmission rates

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