JPH08338463A - ドラムブレーキの間隙自動調整装置 - Google Patents

ドラムブレーキの間隙自動調整装置

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JPH08338463A
JPH08338463A JP17025595A JP17025595A JPH08338463A JP H08338463 A JPH08338463 A JP H08338463A JP 17025595 A JP17025595 A JP 17025595A JP 17025595 A JP17025595 A JP 17025595A JP H08338463 A JPH08338463 A JP H08338463A
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Japan
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lever
adjustment
brake
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JP17025595A
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English (en)
Inventor
Nobutoshi Arai
信寿 新井
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラムブレーキの間隙自動調整装置におい
て、所定以上の温度に達すると自動調整作用を停止して
苛酷な使用による過調整を防止する。 【構成】 所定以上の温度に達すると調整レバー6の
一端部29に近接するよう変形して係合し、調整レバー
6の回動を拘束するバイメタルから成るストッパ8の固
着される基部34と、調整レバー6に係合する係合部と
を、調整レバー6の一端部29の回動軌跡と略平行にな
るよう配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドラムブレーキの間隙自
動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金やバイメタルを使用し、高
温時にはドラムブレーキの間隙自動調整を中止して過調
整を防止する機能を具備する間隙自動調整装置として
は、例えば特開昭56−101434号や特開昭58−
88236号公報に開示されている。前者の装置は調整
レバーの本体を形状記憶合金で形成し、過大な摩擦熱が
加わると調整レバーの板面が湾曲して調整レバーの先端
と爪車との噛合が解除され、調整レバーが回動しても爪
車を回転させることなく、間隙自動調整が行なわれない
構造となっている。又後者の装置は制御レバーの基端部
とストラットとの間にバイメタルから成るリンクを連結
して、バイメタルの熱変形力によって制御レバーの突片
が調整レバーの穴から外れるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
<イ>前者の装置にあっては次のような問題がある。 調整レバー全体を形状記憶合金で形成すると、爪車
と噛合する以外の部分、例えばピン周辺の部分も熱によ
って変形し、ブレーキレバーの作動抵抗が増大してブレ
ーキの効きが低下する。 高価な形状記憶合金を多量に使用するのでコストが
高くなる。 調整レバーと間隙調整を中断させるのは本来機能が
異なり、それぞれの材料強度も自ずと違ってくるが、調
整レバーを形状記憶合金で形成することにより、材料強
度に限界があり爪車と噛合する調整レバー先端部の摩耗
やヘタリ等が問題となる。 調整レバーの先端と爪車との噛合が解除されるの
で、爪車と一体のねじ軸は自由状態となり振動等でねじ
が回転しシュー間隙が不用意に変動する。換言すればス
トラットの長さが短かくなる方向にねじ軸が回転してシ
ュー間隙が過大になる。
【0004】<ロ>後者の装置にあっては次のような問
題がある。 制御レバーがバイメタルの熱変形力によって回動さ
れるので、制御レバーが例えば、錆発生等により回転抵
抗が増加すると、熱変形力では回転トルクが不足して作
用しないことが生じる。 車両の振動により制御レバーが振動するため、制御
レバーの振動でリンクが折損し易い。 制御レバー、バイメタル製のリンク、支軸、ピン等
の部品が必要であり、部品点数が多く組立ても煩雑であ
る。
【0005】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みて成されたも
ので、その目的とするところは、所定以上の温度に達す
ると自動調整を停止して苛酷な使用による過調整を防止
する、ドラムブレーキの間隙自動調整装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め本発明は(クレーム同文挿入予定)である。
【0007】
【作用】本発明は所定温度に達すると調整レバーの回動
を拘束するストッパのみをバイメタルで形成したので、
所定以上の温度で確実に調整レバーの回動を阻止し、苛
酷な使用による過調整を防止できる。また本発明はスト
ッパが小型であるので、使用するバイメタル材も少量で
よく、しかも車両の振動の影響によるストッパの折損や
変形等の心配がない。また本発明は間隙調整装置のねじ
部材(調整歯と一体の調整ナット)が自由状態になるこ
とはないので、シュー間隙が不用意に変動してシュー間
隙が過大になるのを確実に阻止できる。
【0008】
【実施例1】図1〜図4を基に実施例1について説明す
る。 <イ>ドラムブレーキの全体構成(図4) 図4はデュアル・ツー・リーディング型のドラムブレー
キの全体を示す。バックプレート1には一対のブレーキ
シュー2,2がシューホールドスプリング3を介して装
着され、各ブレーキシュー2,2の両端がバックプレー
ト1に設けたシュー間隙自動調整機能付きのブレーキシ
リンダ4,4に拡縮自在に係合し、各ブレーキシュー
2,2のシューウェブ間にリターンスプリング5,5が
張設され、図示しないブレーキペダルの踏み込みにより
ブレーキシリンダ4,4へ給液されて一対のブレーキシ
ュー2,2が拡径し、ブレーキペダルの踏み込み解除に
よってリターンスプリング5,5の収縮力が作用して縮
径するように構成されている。
【0009】<ロ>ブレーキシリンダ(図1,2) ブレーキシリンダ4は略L字状の調整レバー6と、調整
ばね7とストッパ8とを具備している。ブレーキシリン
ダ4の基本的な構成について説明すると、シリンダボデ
ィ9に穿設したシリンダ孔10にピストン11,ピスト
ンカップ12,アンカーピストン13が直列に収容さ
れ、ピストンカップ12とアンカーピストン13間にフ
ィーリングブロック14を介してばね15が配設され、
シリンダ孔10内に給液するとピストン11およびアン
カーピストン13がシリンダボディ9から進出する構造
になっている。
【0010】<ハ>間隙調整装置(図1〜3) 左端の開放されたピストン11は左端の大径部16がシ
リンダボディ9に当接してその戻り位置が規制され、そ
の内部にワッシャ17を介在して筒状の調整ナット18
が回動自在に収容されている。調整歯19を一体に固着
した調整ナット18の軸芯に調整ボルト20が螺着し、
調整ナット18の回転に伴い調整ナット18に対する調
整ボルト20の突出量が変化するようになっている。。
前記アンカーピストン13と調整ボルト20には夫々係
合溝21,21が設けられ、各係合溝21に図示しない
ブレーキシューのウエブを係合してアンカーピストン1
3および調整ボルト20の回転が拘束されている。図中
符号22は各ピストン11,13とシリンダボディ9に
跨がって装着したブーツである。略L字状の調整レバー
6はシリンダボディ9に取り付けた段付ボルト等の支軸
23で回動可能に軸支され、一方の腕である作動腕24
の端部を折曲して調整歯19と係合可能な調整爪25を
形成している。調整レバー6の他方の腕である従動腕2
6には母材を切り起こして係止片27とばね掛止片28
とを形成していると共に、従動腕26の延長方向に向け
て係合突部29を形成している。連結部材30はピスト
ン11の進退を調整レバー6に伝達するための部材で、
調整レバー6の係止片27に当接するストラット部31
と、ピストン11の大径部16の前端に固着された円環
部32とより構成されているが、これらを別体に構成し
てもよい。調整レバー6のばね掛止片28と連結部材3
0の円環部32との間に調整ばね7が張設され、このば
ね力が連結部材30のストラット部31の端に形成した
係合脚33と調整レバー6の係止片27との当接状態を
維持している。尚、前記調整歯19と調整ナット18間
およびピストン11と連結部材30の円環部32間の固
着手段としては、例えば溶接、接着、かしめ、圧入、異
形嵌合等を適用できる。 <ニ>ストッパ(図1〜3) 本発明は所定以上の温度に達したときに調整レバー6の
回動を拘束し、間隙自動調整の作動を強制的に停止させ
るためのストッパ8を備えている。ストッパ8はバイメ
タルから成る帯状板で、その基部34が取付ボルト35
でシリンダボディ9に固定されている。ストッパ8の固
着はリベット、圧入、嵌合、クリップ等であってもよ
い。ストッパ8の自由端部には調整レバー6の係合突部
29との係合部である窓孔36が穿設されている。窓孔
36はストッパ8が調整レバー6の近接方向に熱変形し
たときに調整レバー6の係合突部29を貫挿できる位置
に形成されている。またストッパ8が変形を開始する設
定温度は、ブレーキの苛酷な使用に対応した通常時より
高い温度に設定してある。要はストッパ8を構成する基
部34と、調整レバー6に係合する窓孔36(係合部)
とが、調整レバー6の係合突部29(一端部)の回動軌
跡と略平行になるように配設され、所定以上の温度に達
したとき調整レバー6の係合突部29に近接するよう変
形して係合し、調整レバー6の回動を強制的に拘束でき
る構造であれば良い。
【0011】
【作動】つぎに非制動時及び制動時における間隙自動調
整の作動について説明する。 <イ>非制動時 図1,2は非制動時の状態を示す。この状態において
は、ストッパ8は調整レバー6から離隔している。また
連結部材30の係合脚33と調整レバー6の係止片27
の当接位置と、調整ばね7とばね掛止片27の掛止位置
が図2の上下方向にオフセットされているので、調整レ
バー6の調整爪25が調整歯19に押圧され係合してい
る。
【0012】<ロ>間隙自動調整時 図4において、ブレーキペダルを踏み込むと各ブレーキ
シリンダ4のピストン11とアンカーピストン13が進
出し、一対のブレーキシュー2,2が拡径して図示しな
いブレーキドラムの内周面と圧接してブレーキが効き、
ブレーキペダルを離すと各ブレーキシリンダ4のピスト
ン11とアンカーピストン13が後退し、一対のブレー
キシュー2,2が縮径してブレーキが解除される。図
1,2を基に制動時における間隙自動調整の作動につい
て説明する。ピストン11が左側へ進出する際に、連結
部材30と調整ばね7がピストン11に追随して移動す
る。調整ばね7の移動に伴い調整レバー6の従動腕26
が牽引され、その結果、調整レバー6が支軸23を中心
に調整爪25と調整歯19との係合を解除する方向(時
計回り方向)に回動する。そしてブレーキが解除される
と、ピストン11と共に連結部材30と調整ばね7が図
の右側へ移動する。従動腕26に当接する連結部材30
の移動に伴い、調整レバー6が押し戻され、その結果、
調整レバー6が支軸23を中心に調整爪25を調整歯1
9と係合する方向(反時計回り方向)に回動する。仮に
シュー間隙が大きいと、ピストン11の突出量が大きく
なることから、調整レバー6の時計回り方向の回動量も
大きくなる。そのため、調整レバー6の調整爪25が調
整歯19の山を乗り越える。そしてブレーキが解除され
調整レバー6が反時計回り方向に回動する際、調整爪2
5が調整歯19を回転させて調整ボルト20を螺出さ
せ、シュー間隙を縮小するように自動調整する。また仮
にシュー間隙が適正であると、ピストン11の突出量が
小さいので調整爪25が隣接する調整歯19の山を越え
ないので、ブレーキ解除時に調整歯19の回転は起こら
ない。尚、以上はピストン11の後退時に調整歯19を
回転させる形式について説明したが、ピストン11の進
出時に調整歯19を回転させる形式であってもよいこと
はもちろんである。
【0013】<ハ>高温時 ブレーキの苛酷な使用によりブレーキ内が設定温度以上
に達すると、図1の一点鎖線で示すように前記ストッパ
8がバイメタルの熱変形作用で調整レバー6の近接方向
へ向けて変形を開始し、ストッパ8の窓孔36が調整レ
バー6の係合突部29に係合することで調整レバー6の
回動が強制的に拘束される。この状態でブレーキペダル
を踏み込んだとしても、調整ばね7を伸縮させながら連
結部材30がピストン11と共に進退して、調整レバー
6との当接部(係止片27と係合脚33と)が離隔と当
接を繰り返すだけで、調整レバー6は回動せず、シュー
間隙の調整が阻止される。このようにブレーキ内が設定
温度以上に達すると、ストッパ8が熱変形してシュー間
隙の過調整を阻止するため、ブレーキの引き摺りや過大
摩耗が防止される。 尚、ブレーキ内が設定温度以下に
なるとストッパ8が熱変形前の形状に復元して、シュー
間隙自動調整機能停止状態が解除される。
【0014】
【実施例2】図5は熱変形時に形状が平板状となるスト
ッパ8aを使用した他の実施例を示す。尚、本実施例以
下の説明にあたり、先の実施例と同一部位は同一の符号
を付して説明を省略する。本実施例にあっては、ストッ
パ8aが常時は一点鎖線で示すように湾曲形を呈してお
り、熱変形時に平板状になってその窓孔36を調整レバ
ー6の係合突部29に係合してシュー間隙の過調整を阻
止する。本実施例は、調整レバー6の係合突部29とス
トッパ8aの窓孔36が係合して調整レバー6の回動を
拘束する際、ストッパ8aが湾曲していないので係合を
確実に行なえ、しかもストッパ8aの湾曲を修正しよう
とする変形がないので調整レバー6の回動を確実に拘束
できる利点がある。
【0015】
【実施例3】図6はストッパ8bの先端を外方(調整レ
バー6の係合突部29から離隔する方向)へ折曲してガ
イド面37を形成した他の実施例を示す。ガイド面37
は窓孔36より自由端側へ寄った位置に形成することが
肝要である。これは、調整レバー6が図面の時計回り方
向に回動したときにストッパ8bが熱変形した際に、ス
トッパ8bの自由端(先端)が調整レバー6の係合突部
29に引っ掛かるのを防止するためである。したがっ
て、本実施例にあっては調整レバー6の回動時期に関係
なく、調整レバー6の係合突部29をガイド面37に摺
接しながら円滑に窓孔36に誘導できる利点がある。
【0016】
【実施例4】図7,8はストッパ8cの自由端を略直角
に折曲して形成した鉤部38で調整レバー6の係合突部
29との係合部を構成する他の実施例を示す。鉤部38
は調整レバー6の係合突部29の側面と係合可能な位置
に形成し、通常は図8の実線で示すように鉤部38が調
整レバー6の係合突部29から離隔して位置し、ストッ
パ8cが調整レバー6に近接する熱変形時においては図
8の一点鎖線で示すように鉤部38が調整レバー6の係
合突部29に係止して調整レバー6の一方向(シュー間
隙自動調整機構の停止方向)の回動を拘束する。
【0017】
【実施例5】既述した各実施例1〜4のうち、2つ以上
の実施例を適宜組み合わせてもよい。
【0018】
【実施例6】図9,10はデュオ・サーボ型のドラムブ
レーキに適応した他の実施例を示す。 一対のブレーキ
シュー2,2の一端(図面の上端)は一対のピストンを
具備するブレーキシリンダ4に係合し、一対のブレーキ
シュー2,2の他端(図面の下端)はねじ部材であるア
ジャスタ39に係合されている。アジャスタ39は、調
整歯40を有するおねじ部材41と、この右側に前記お
ねじ部材41と軸線回りに回動自在で、かつ軸線方向に
摺動自在に嵌合するスリーブ42と、調整歯40の左側
でおねじ部材と螺合するめねじ部材43とから成り、ス
リーブ42とめねじ部材43の端には各ブレーキシュー
2,2の他端と係合可能な切欠溝が形成されている。調
整レバー6は右側のブレーキシュー2にシューホールド
機能を兼ねたシューホールドピンによる支軸23で回動
可能に支持されている。調整レバー6にはその一端を切
り起こして係合突部29が形成されていると共に、他端
に調整歯40と噛合する調整爪25が形成されている。
連結部材30はバックプレート1に植設したアンカーピ
ン44と調整レバー6の基端を折曲して形成した係止片
27との間に調整ばね7と共に架設され、ピストン4の
進退によるブレーキシュー2の拡縮(特に連結部材30
の軸方向に右側のブレーキシュー2が移動する距離)を
調整レバー6の支軸23を中心とした回動運動として伝
え、アジャスタ39の螺出量を調整できるようになって
いる。シュー間隙の過調整を阻止するバイメタル製のス
トッパ8dは図10に拡大して示すようにその基部34
が調整レバー6を支承したブレーキシュー2のシューリ
ム2aまたはシューウェブ2bにリベット、圧入、嵌
合、クリップ等で固定されされている。ストッパ8dは
図10の一点鎖線で示すように調整レバー6の近接方向
に熱変形したときに窓孔36が調整レバー6の前記係合
突部29と係合して、調整レバー6の回動を拘束し、間
隙自動調整の作動を強制的に停止させるように構成され
ている。
【0019】
【実施例7】図11,12はリーディング・トレーリン
グ型のドラムブレーキに適応した他の実施例を示す。両
ブレーキシュー2,2間に架設したねじ部材であるスト
ラット45は前記実施例6(図9)のアジャスタ39と
ほぼ同様の構成で、調整歯40を有するおねじ部材41
と、この右側に前記おねじ部材41と軸線回りに回動自
在で、かつ軸線方向に摺動自在に嵌合するスリーブ42
と、調整歯40の左側でおねじ部材と螺合するめねじ部
材43とから構成されている。調整レバー6は右側のブ
レーキシュー2のシューウェブ2bに支軸23でもって
回動可能に支持されている。この調整レバー6の一端に
係合腕46を形成すると共に、他端に調整歯40と噛合
する調整爪27が形成されている。ストッパ8eの基部
34がブレーキシュー2のシューウェブ2bに固着さ
れ、ストッパ8eが図12の一点鎖線で示すように調整
レバー6の近接方向に熱変形したときに窓孔36が調整
レバー6の係合腕46に形成した係合突部29と係合し
て、調整レバー6の回動を拘束し、間隙自動調整の作動
を強制的に停止させるように構成されている。尚、既述
した実施例5〜7において、先の実施例2〜4を適用で
きることは勿論である。
【0020】
【本発明の効果】
(イ) 所定以上の温度で確実に調整レバーの回動を阻
止し、苛酷な使用による過調整を防止できる。 (ロ) ストッパは小型であるので、使用するバイメタ
ル材も少量でよい。また、振動等の影響による折損、変
形等の心配がない。 (ハ) 部品点数が少なく組立ても容易である。 (ニ) 若干の変更で既存の間隙自動調整装置へも追加
することができる。 (ホ) 間隙調整装置のねじ部材が自由状態になること
はないので、シュー間隙が不用意に変動することはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る説明図であって、間隙自動調
整機能を具備するブレーキシリンダの平面図
【図2】 一部を破断したブレーキシリンダの正面図
【図3】 間隙自動調整装置の主要構成部品の斜視図
【図4】 デュアル・ツー・リーディング型のドラムブ
レーキに適用した平面図
【図5】 熱変形時に形状が平板状となるストッパを使
用した実施例2に係る説明図であって、一部を省略した
ブレーキシリンダの平面図
【図6】 ストッパにガイド面を形成した実施例3に係
る説明図であって、一部を省略したブレーキシリンダの
平面図
【図7】 ストッパの自由端に鉤部を形成した実施例4
に係る説明図であって、一部を省略したブレーキシリン
ダの平面図
【図8】 図7の要部の正面図
【図9】 デュオ・サーボ型のドラムブレーキに適応し
た実施例6に係る平面図
【図10】 図9におけるX−Xの断面図
【図11】 リーディング・トレーリング型のドラムブ
レーキに適応した実施例7に係る平面図
【図12】 図11の要部の斜視図
【符号の説明】
1……バックプレート 2……ブレーキシュー 2a……シューリム 2b……シューウェブ 3……シューホールドスプリング 4……ブレーキシリンダ 5……リターンスプリング 6……調整レバー 7……調整ばね 8,8a〜8e……ストッパ 9……シリンダボディ 10……シリンダ孔 11……ピストン 12……ピストンカップ 13……アンカーピストン 14……フィーリングブロック 15……ばね 16……ピストンの大径部 17……ワッシャ 18……調整ナット 19……調整歯 20……調整ボルト 21……係合溝 22……ブーツ 23……支軸 24……作動腕 25……調整爪 26……従動腕 27……係止片 28……ばね掛止片 29……係合突部 30……連結部材 31……ストラット部 32……円環部 33……係合脚 34……ストッパの基部 35……取付ボルト 36……窓孔 37……ガイド面 38……ストッパの鉤部 39……アジャスタ 40……調整歯 41……おねじ部材 42……スリーブ 43……めねじ部材 44……アンカーピン 45……ストラット 46……係合腕

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調整歯を有するねじ部材と、支軸により
    回動可能に支持されて前記調整歯を一方向のみに回転可
    能に係合する調整爪を形成した調整レバーとを備え、前
    記調整レバーの回動により前記調整爪で調整歯を回転さ
    せて、シュー間隙を自動調整するドラムブレーキの間隙
    自動調整装置において、 所定以上の温度に達すると前記調整レバーの一端部に近
    接するよう変形して係合し、調整レバーの回動を拘束す
    るバイメタルから成るストッパの固着される基部と、調
    整レバーに係合する係合部とを、前記調整レバーの一端
    部の回動軌跡と略平行になるよう配設したことを特徴と
    する、 ドラムブレーキの間隙自動調整装置。
  2. 【請求項2】 バックプレートに取付けられるシリンダ
    ボディと、該シリンダボディ内に摺動自在に嵌挿される
    ピストンと、該ピストンに回転可能に嵌挿しシリンダ外
    の前端部に調整歯を有する調整ナットと、該調整ナット
    に螺合し前端部でブレーキシューを支承する調整ボルト
    と、前記シリンダボディ上に支軸をもって回動可能に支
    持されて、前記調整歯を一方向のみに回転可能に係合す
    る調整爪を有する調整レバーと、前記ピストンと一体的
    に動くように設けられ後端が前記調整レバーに係合され
    る連結部材と、該連結部材と調整レバー間に張設した調
    整ばねとを備え、前記調整レバーの回動により前記調整
    爪で調整歯を回転させ、前記調整ナットに螺合する調整
    ボルトが螺出してシュー間隙を自動調整するドラムブレ
    ーキの間隙自動調整装置において、 所定以上の温度に達すると前記調整レバーの一端部に近
    接するよう変形して係合し、調整レバーの回動を拘束す
    るバイメタルから成るストッパの固着される基部と、調
    整レバーに係合する係合部とを、前記調整レバーの一端
    部の回動軌跡と略平行になるよう配設したことを特徴と
    する、 ドラムブレーキの間隙自動調整装置。
JP17025595A 1995-06-13 1995-06-13 ドラムブレーキの間隙自動調整装置 Pending JPH08338463A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021180A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Hosei Brake Ind Ltd シュー間隙自動調節機構付ドラムブレーキ
CN102141099A (zh) * 2011-03-16 2011-08-03 湖南运达机械制造有限公司 具有温度补偿功能的自调间隙液压鼓式后制动器
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CN113719562A (zh) * 2020-05-26 2021-11-30 纳博特斯克有限公司 制动钳装置

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