JPH08338338A - 燃料高圧管ブロックの接続構造 - Google Patents
燃料高圧管ブロックの接続構造Info
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- JPH08338338A JPH08338338A JP7143237A JP14323795A JPH08338338A JP H08338338 A JPH08338338 A JP H08338338A JP 7143237 A JP7143237 A JP 7143237A JP 14323795 A JP14323795 A JP 14323795A JP H08338338 A JPH08338338 A JP H08338338A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/002—Arrangement of leakage or drain conduits in or from injectors
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/02—Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各部材の加工精度と組立精度を上げなくて
も、高圧燃料油を完全にシールできる組立が容易な接続
構造を提供する。 【構成】 燃料噴射ノズル５８に連通するシリンダヘッ
ド５９内のインレットコネクタ５６の先端に上フランジ
３が接続される燃料高圧管ブロック１の下フランジ４の
内部通路５の開口の周囲に、凹半球面をなすブロック側
受座１８を設け、フレーム５０に固定される燃料噴射ポ
ンプ５１の吐出口の周囲に、凹半球面をなすポンプ側受
座１７を設ける。上記両受座１７,１８に嵌合する凸半
球部１４を直円柱部１３の両端に形成した球面接続体１
２を挾んだ燃料高圧管ブロック１と燃料噴射ポンプ５１
とをボルト８で互いに締結する。
も、高圧燃料油を完全にシールできる組立が容易な接続
構造を提供する。 【構成】 燃料噴射ノズル５８に連通するシリンダヘッ
ド５９内のインレットコネクタ５６の先端に上フランジ
３が接続される燃料高圧管ブロック１の下フランジ４の
内部通路５の開口の周囲に、凹半球面をなすブロック側
受座１８を設け、フレーム５０に固定される燃料噴射ポ
ンプ５１の吐出口の周囲に、凹半球面をなすポンプ側受
座１７を設ける。上記両受座１７,１８に嵌合する凸半
球部１４を直円柱部１３の両端に形成した球面接続体１
２を挾んだ燃料高圧管ブロック１と燃料噴射ポンプ５１
とをボルト８で互いに締結する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関の燃料
高圧管ブロックの接続構造に関する。
高圧管ブロックの接続構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、燃料を高圧に圧縮して吐出する燃
料噴射ポンプ５１と、先端がシリンダ内の燃焼室Ｃに突
出する燃料噴射ノズル５８は、例えば図３に示すように
接続されている。即ち、ディーゼル機関のフレーム（図
示せず)に固定された燃料噴射ポンプ５１は、上方へ延
びて水平に折れ曲がる厚肉の合金鋼からなる燃料高圧管
５３の下端に第１の管継手５２によって接続され、上記
燃料高圧管５３の上端が、燃料噴射ノズルホルダ５７か
ら出てシリンダヘッド５９内を水平に延びる燃料高圧管
たるインレットコネクタ５６の先端に第２の管継手５４
によって接続されるとともに、上記インレットコネクタ
５６の先端近傍に外嵌したブラケット５５が、図示しな
いボルトによりシリンダヘッド５９の外面に固定され
る。
料噴射ポンプ５１と、先端がシリンダ内の燃焼室Ｃに突
出する燃料噴射ノズル５８は、例えば図３に示すように
接続されている。即ち、ディーゼル機関のフレーム（図
示せず)に固定された燃料噴射ポンプ５１は、上方へ延
びて水平に折れ曲がる厚肉の合金鋼からなる燃料高圧管
５３の下端に第１の管継手５２によって接続され、上記
燃料高圧管５３の上端が、燃料噴射ノズルホルダ５７か
ら出てシリンダヘッド５９内を水平に延びる燃料高圧管
たるインレットコネクタ５６の先端に第２の管継手５４
によって接続されるとともに、上記インレットコネクタ
５６の先端近傍に外嵌したブラケット５５が、図示しな
いボルトによりシリンダヘッド５９の外面に固定され
る。
【０００３】上記第１の管継手５２は、燃料噴射ポンプ
５１の上端に開口する吐出通路６０の周囲に凹円錐状の
受座６１を形成し、この受座６１に燃料高圧管５３の下
端の凸円錐状の口金６２を当接させ、口金６２の首部に
外嵌した袋ナット６３を受座６１の外周のねじに螺合し
て締め付けるとともに、受座側の大径部と燃料高圧管側
の大径部の間に夫々Ｏリング６４,６５を介して液密に
スリーブ６６を外嵌して、袋ナット部の外側を覆ってい
る。上記第２の管継手５４は、インレットコネクタ５６
の先端部５６aに、燃料高圧管５３の上端の上述と同様
の口金が当接する受座が形成され、上記口金の首部に外
嵌した袋ナット６７が、上記受座の外周のねじに液密に
螺合,締付されるとともに、袋ナット６７の基端外周に
シール用の袋ナット６８をさらに螺合して、圧送される
燃料油の液密を保っている。
５１の上端に開口する吐出通路６０の周囲に凹円錐状の
受座６１を形成し、この受座６１に燃料高圧管５３の下
端の凸円錐状の口金６２を当接させ、口金６２の首部に
外嵌した袋ナット６３を受座６１の外周のねじに螺合し
て締め付けるとともに、受座側の大径部と燃料高圧管側
の大径部の間に夫々Ｏリング６４,６５を介して液密に
スリーブ６６を外嵌して、袋ナット部の外側を覆ってい
る。上記第２の管継手５４は、インレットコネクタ５６
の先端部５６aに、燃料高圧管５３の上端の上述と同様
の口金が当接する受座が形成され、上記口金の首部に外
嵌した袋ナット６７が、上記受座の外周のねじに液密に
螺合,締付されるとともに、袋ナット６７の基端外周に
シール用の袋ナット６８をさらに螺合して、圧送される
燃料油の液密を保っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、ディー
ゼル機関の高出力化傾向が強まるに伴って、燃料噴射ポ
ンプからの燃料油の吐出圧力が上昇したため、耐圧性能
の見地から上記従来の合金鋼製の厚肉パイプたる燃料高
圧管５３に代えて、合金鋼をブロック状に鍛造してなる
燃料高圧管ブロックが多用されるようになった。ところ
が、この燃料高圧管ブロックは、高圧の燃料油に対する
耐圧性には優れるが、厚肉パイプのような柔軟性を有し
ない剛体であるため、寸法誤差や組立誤差をそれ自身の
変形で吸収することが難しいから、厚肉パイプの従来例
(図３)と同様の接続構造を採用するならば、燃料高圧管
ブロック等の各部材の加工精度および燃料通路の芯合わ
せ等の組立精度を相当上げない限り、高圧燃料油を完全
にシールしうる適正な組立ができないという問題があ
る。
ゼル機関の高出力化傾向が強まるに伴って、燃料噴射ポ
ンプからの燃料油の吐出圧力が上昇したため、耐圧性能
の見地から上記従来の合金鋼製の厚肉パイプたる燃料高
圧管５３に代えて、合金鋼をブロック状に鍛造してなる
燃料高圧管ブロックが多用されるようになった。ところ
が、この燃料高圧管ブロックは、高圧の燃料油に対する
耐圧性には優れるが、厚肉パイプのような柔軟性を有し
ない剛体であるため、寸法誤差や組立誤差をそれ自身の
変形で吸収することが難しいから、厚肉パイプの従来例
(図３)と同様の接続構造を採用するならば、燃料高圧管
ブロック等の各部材の加工精度および燃料通路の芯合わ
せ等の組立精度を相当上げない限り、高圧燃料油を完全
にシールしうる適正な組立ができないという問題があ
る。
【０００５】そこで、本発明の目的は、燃料高圧管ブロ
ックと燃料噴射ポンプとの接続を工夫することによっ
て、各部材の加工精度および組立精度をそれほど上げな
くても高圧燃料油を完全にシールしうる適正な組立を容
易に行なうことができる燃料高圧管ブロックの接続構造
を提供することにある。
ックと燃料噴射ポンプとの接続を工夫することによっ
て、各部材の加工精度および組立精度をそれほど上げな
くても高圧燃料油を完全にシールしうる適正な組立を容
易に行なうことができる燃料高圧管ブロックの接続構造
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の燃料高圧管ブロックの接続構造は、シリン
ダヘッドに設けられ、燃料噴射ノズルに連通する燃料通
路と、フレームに固定された燃料噴射ポンプの吐出口と
を、内部通路を有する燃料高圧管ブロックにより接続す
る燃料高圧管ブロックの接続構造において、直円柱部の
両端に凸半球部を形成し、中心軸上に貫通通路を形成し
てなる球面接続体と、上記燃料噴射ポンプの吐出口の周
囲に、上記球面接続体の凸半球部に嵌合する凹半球面を
形成してなるポンプ側受座と、上記燃料高圧管ブロック
のポンプ側の内部通路の開口の周囲に、上記球面接続体
の凸半球部に嵌合する凹半球面を形成してなるブロック
側受座と、上記球面接続体を挾んだ上記燃料高圧管ブロ
ックと燃料噴射ポンプとを互いに締結する締結部材を備
えたことを特徴とする。
め、本発明の燃料高圧管ブロックの接続構造は、シリン
ダヘッドに設けられ、燃料噴射ノズルに連通する燃料通
路と、フレームに固定された燃料噴射ポンプの吐出口と
を、内部通路を有する燃料高圧管ブロックにより接続す
る燃料高圧管ブロックの接続構造において、直円柱部の
両端に凸半球部を形成し、中心軸上に貫通通路を形成し
てなる球面接続体と、上記燃料噴射ポンプの吐出口の周
囲に、上記球面接続体の凸半球部に嵌合する凹半球面を
形成してなるポンプ側受座と、上記燃料高圧管ブロック
のポンプ側の内部通路の開口の周囲に、上記球面接続体
の凸半球部に嵌合する凹半球面を形成してなるブロック
側受座と、上記球面接続体を挾んだ上記燃料高圧管ブロ
ックと燃料噴射ポンプとを互いに締結する締結部材を備
えたことを特徴とする。
【０００７】
【作用】燃料噴射ノズルに連通するシリンダヘッド内の
燃料通路に一端が接続された燃料高圧管ブロックの他端
の内部通路の開口の周囲には、凹半球面をなすブロック
側受座が設けられる一方、フレームに固定された燃料噴
射ポンプの吐出口の周囲には、凹半球面をなすポンプ側
受座が設けられ、両受座の間に、直円柱部の両端に形成
された凸半球部を夫々嵌合して中心軸上に貫通通路をも
つ球面接続体が挟まれ、かつこの球面接続体を挟む燃料
高圧管ブロックと燃料噴射ポンプとが締結部材で互いに
締結されている。従って、燃料噴射ポンプのフレーム上
の取付位置が少しずれ、燃料高圧管ブロックに寸法誤差
が生じ、あるいは両受座の加工精度が悪かった場合で
も、両受座に挟まれる球面接続体を垂直姿勢から少し傾
けて調整した後に、締結部材を締結することにより、両
受座と球面接続体の球面継手的接触のお陰で、ポンプの
吐出口,球面接続体の貫通通路,燃料高圧管ブロックの内
部通路の相互接続箇所の液密を維持しつつ、部材の加工
誤差や組立誤差を吸収することができる。つまり、各部
材の加工精度および組立精度をそれほど上げなくても高
圧燃料油を完全にシールしうる適正な組立を容易に行な
うことができるのである。
燃料通路に一端が接続された燃料高圧管ブロックの他端
の内部通路の開口の周囲には、凹半球面をなすブロック
側受座が設けられる一方、フレームに固定された燃料噴
射ポンプの吐出口の周囲には、凹半球面をなすポンプ側
受座が設けられ、両受座の間に、直円柱部の両端に形成
された凸半球部を夫々嵌合して中心軸上に貫通通路をも
つ球面接続体が挟まれ、かつこの球面接続体を挟む燃料
高圧管ブロックと燃料噴射ポンプとが締結部材で互いに
締結されている。従って、燃料噴射ポンプのフレーム上
の取付位置が少しずれ、燃料高圧管ブロックに寸法誤差
が生じ、あるいは両受座の加工精度が悪かった場合で
も、両受座に挟まれる球面接続体を垂直姿勢から少し傾
けて調整した後に、締結部材を締結することにより、両
受座と球面接続体の球面継手的接触のお陰で、ポンプの
吐出口,球面接続体の貫通通路,燃料高圧管ブロックの内
部通路の相互接続箇所の液密を維持しつつ、部材の加工
誤差や組立誤差を吸収することができる。つまり、各部
材の加工精度および組立精度をそれほど上げなくても高
圧燃料油を完全にシールしうる適正な組立を容易に行な
うことができるのである。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図１(Ａ),(Ｂ)および図２は、本発明の燃料高
圧管ブロックの接続構造の一実施例を示す夫々平面図,
正面図および側面図である。シリンダ内の燃焼室Ｃに先
端を出した燃料噴射ノズル５８を有して、図２に示すよ
うにシリンダヘッド５９に設けられた燃料噴射ノズルホ
ルダ５７と、フレーム５０に固定された燃料噴射ポンプ
５１とは、炭素鋼を鍛造してなる燃料高圧管ブロック１
によって接続される。
明する。図１(Ａ),(Ｂ)および図２は、本発明の燃料高
圧管ブロックの接続構造の一実施例を示す夫々平面図,
正面図および側面図である。シリンダ内の燃焼室Ｃに先
端を出した燃料噴射ノズル５８を有して、図２に示すよ
うにシリンダヘッド５９に設けられた燃料噴射ノズルホ
ルダ５７と、フレーム５０に固定された燃料噴射ポンプ
５１とは、炭素鋼を鍛造してなる燃料高圧管ブロック１
によって接続される。
【０００９】上記燃料高圧管ブロック１は、ノズルホル
ダ５７に基端を螺合してシリンダヘッド内の横方向穴４
９に挿入された燃料高圧管たるインレットコネクタ５６
の先端と、燃料噴射ポンプ５１の上端に開口する吐出通
路６０とを、図１(Ｂ)の如く斜めに接続するもので、矩
形断面をもつ棒状体２の上端に設けられ、長穴に通した
２本のボルト７で,シリンダヘッドの側面５９aに開口す
る上記横方向穴４９の周辺に固定される上フランジ３
と、上記棒状体の下端に設けられ、２本のボルト８で後
述する球面接続体を介して燃料噴射ポンプ５１に固定さ
れる下フランジ４と、上記棒状体２の中心を貫通して設
けられ、上端がインレットコネクタ５６の先端に連通
し,後端が下フランジ４の中央に開口する内部通路５
と、この内部通路５と平行に上記棒状体２内に設けら
れ、上下端が内部通路の上下の開口の周辺に夫々開口す
る漏油検出通路６からなる。上フランジ３の内部通路５
の開口の周囲には、インレットコネクタ５６の先端の口
金５６aに嵌合する凹円錐状の受座９と大径穴１０が設
けられ、この大径穴１０とシリンダヘッドの横方向穴４
９の先端の大径穴４９aに外周両端をＯリングでシール
したスリーブ１１を嵌装し、上記２本のボルト７の上記
スリーブ１１を介する締付によって上フランジ３とシリ
ンダヘッドの側面５９aとを隙間をあけて連結して(図２
参照)、燃料高圧管ブロック１の内部通路５,漏油検出通
路６を、シリンダブロック側のインレットコネクタ５６
の内部通路５６b,横方向穴４９とインレットコネクタ５
６の隙間からなる漏油検出通路４８に夫々液密に接続し
ている。
ダ５７に基端を螺合してシリンダヘッド内の横方向穴４
９に挿入された燃料高圧管たるインレットコネクタ５６
の先端と、燃料噴射ポンプ５１の上端に開口する吐出通
路６０とを、図１(Ｂ)の如く斜めに接続するもので、矩
形断面をもつ棒状体２の上端に設けられ、長穴に通した
２本のボルト７で,シリンダヘッドの側面５９aに開口す
る上記横方向穴４９の周辺に固定される上フランジ３
と、上記棒状体の下端に設けられ、２本のボルト８で後
述する球面接続体を介して燃料噴射ポンプ５１に固定さ
れる下フランジ４と、上記棒状体２の中心を貫通して設
けられ、上端がインレットコネクタ５６の先端に連通
し,後端が下フランジ４の中央に開口する内部通路５
と、この内部通路５と平行に上記棒状体２内に設けら
れ、上下端が内部通路の上下の開口の周辺に夫々開口す
る漏油検出通路６からなる。上フランジ３の内部通路５
の開口の周囲には、インレットコネクタ５６の先端の口
金５６aに嵌合する凹円錐状の受座９と大径穴１０が設
けられ、この大径穴１０とシリンダヘッドの横方向穴４
９の先端の大径穴４９aに外周両端をＯリングでシール
したスリーブ１１を嵌装し、上記２本のボルト７の上記
スリーブ１１を介する締付によって上フランジ３とシリ
ンダヘッドの側面５９aとを隙間をあけて連結して(図２
参照)、燃料高圧管ブロック１の内部通路５,漏油検出通
路６を、シリンダブロック側のインレットコネクタ５６
の内部通路５６b,横方向穴４９とインレットコネクタ５
６の隙間からなる漏油検出通路４８に夫々液密に接続し
ている。
【００１０】本発明の燃料高圧管ブロックの接続構造
は、燃料高圧管ブロック１の下フランジ４と燃料噴射ポ
ンプ５１との間に設けられ、図１(Ｂ),図２に示すよう
に、直円柱部１３の上下端に凸半球部１４,１４を形成
し、中心軸上に貫通通路１５を形成してなる球面接続体
１２と、燃料噴射ポンプ５１の頂部の円柱突部１６の中
心の吐出通路６０の開口の周囲に、上記球面接続体１２
の凸半球部１４に嵌合する凹半球面を形成してなるポン
プ側受座１７と、燃料高圧管ブロック１の下フランジ４
の内部通路５の開口の周囲に、上記球面接続体１２の凸
半球部１４に嵌合する凹半球面を形成してなるブロック
側受座１８と、上記円柱突部１６にＯリングを介し,か
つ球面接続体１２に隙間をあけて夫々外嵌して、下フラ
ンジ４との間のＯリング２０により内部を液密にシール
する覆管１９と、上記球面接続体１２および覆管１９を
挾んだ下フランジ４と燃料噴射ポンプ５１の上部とを互
いに締結する既述のボルト８,８(図２参照)とで構成さ
れる。
は、燃料高圧管ブロック１の下フランジ４と燃料噴射ポ
ンプ５１との間に設けられ、図１(Ｂ),図２に示すよう
に、直円柱部１３の上下端に凸半球部１４,１４を形成
し、中心軸上に貫通通路１５を形成してなる球面接続体
１２と、燃料噴射ポンプ５１の頂部の円柱突部１６の中
心の吐出通路６０の開口の周囲に、上記球面接続体１２
の凸半球部１４に嵌合する凹半球面を形成してなるポン
プ側受座１７と、燃料高圧管ブロック１の下フランジ４
の内部通路５の開口の周囲に、上記球面接続体１２の凸
半球部１４に嵌合する凹半球面を形成してなるブロック
側受座１８と、上記円柱突部１６にＯリングを介し,か
つ球面接続体１２に隙間をあけて夫々外嵌して、下フラ
ンジ４との間のＯリング２０により内部を液密にシール
する覆管１９と、上記球面接続体１２および覆管１９を
挾んだ下フランジ４と燃料噴射ポンプ５１の上部とを互
いに締結する既述のボルト８,８(図２参照)とで構成さ
れる。
【００１１】このような構成によって、燃料噴射ポンプ
５１の吐出通路６０は、球面接続体１２の貫通通路１
５,燃料高圧管ブロック１の内部通路５およびインレッ
トコネクタ５６の内部通路５６bを経て燃料噴射ノズル
５８に連通し、これらの通路を通じて高圧の燃料油が燃
料噴射ノズル５８に供給される。また、上端がスリーブ
１１でシリンダヘッド内の漏油検出通路４８(図２参照)
に連通する燃料高圧管ブロック１内の漏油検出通路６
は、下フランジ４の球面接続体１２に当接しない受座１
８の周辺に開口して、Ｏリング２０で液密にシールされ
た球面接続体の周囲の隙間を通り、この隙間に接して設
けられたねじ式のジョイント２１を経て図示しない検出
器に通じており、この検出器は、インレットコネクタ５
６や内部通路５や球面接続体１２に生じた亀裂および口
金と受座の当接部から漏れる高圧の燃料油を検出して、
警報等を発するようになっている。
５１の吐出通路６０は、球面接続体１２の貫通通路１
５,燃料高圧管ブロック１の内部通路５およびインレッ
トコネクタ５６の内部通路５６bを経て燃料噴射ノズル
５８に連通し、これらの通路を通じて高圧の燃料油が燃
料噴射ノズル５８に供給される。また、上端がスリーブ
１１でシリンダヘッド内の漏油検出通路４８(図２参照)
に連通する燃料高圧管ブロック１内の漏油検出通路６
は、下フランジ４の球面接続体１２に当接しない受座１
８の周辺に開口して、Ｏリング２０で液密にシールされ
た球面接続体の周囲の隙間を通り、この隙間に接して設
けられたねじ式のジョイント２１を経て図示しない検出
器に通じており、この検出器は、インレットコネクタ５
６や内部通路５や球面接続体１２に生じた亀裂および口
金と受座の当接部から漏れる高圧の燃料油を検出して、
警報等を発するようになっている。
【００１２】上記構成の燃料高圧ブロックの接続構造
は、次のように作用する。上フランジ３に嵌合したスリ
ーブ１１とボルト７によりシリンダヘッド側面５９aか
ら突出するインレットコネクタ５６の先端に接続された
燃料高圧管ブロック１の下フランジ４の下面中央には、
内部通路５の開口の周囲に凹半球面をなすブロック側受
座１８が設けられる一方、フレーム５０に固定された燃
料噴射ポンプ５１の円柱突部１６の上面中央には、吐出
通路６０の開口の周囲に凹半球面をなすポンプ側受座１
７が設けられ、両受座１７,１８の間に、直円柱部１３
の両端に形成された凸半球部１４,１４を夫々嵌合して
中心軸上に貫通通路１５をもつ球面接続体１２が挾まれ
ている。そして、下フランジ４に挿通した２本のボルト
８を燃料噴射ポンプ５１の上面にねじ込んで、球面接続
体１２とこの球面接続体１２に隙間をあけ,かつ円柱突
部１６に密着して外嵌したＯリング２０付きの覆管１９
とを燃料噴射ポンプ５１側に押し付けて、吐出通路６０
と内部通路５を貫通通路１５により液密に接続すると共
に、覆管１９内の液密を保持している。
は、次のように作用する。上フランジ３に嵌合したスリ
ーブ１１とボルト７によりシリンダヘッド側面５９aか
ら突出するインレットコネクタ５６の先端に接続された
燃料高圧管ブロック１の下フランジ４の下面中央には、
内部通路５の開口の周囲に凹半球面をなすブロック側受
座１８が設けられる一方、フレーム５０に固定された燃
料噴射ポンプ５１の円柱突部１６の上面中央には、吐出
通路６０の開口の周囲に凹半球面をなすポンプ側受座１
７が設けられ、両受座１７,１８の間に、直円柱部１３
の両端に形成された凸半球部１４,１４を夫々嵌合して
中心軸上に貫通通路１５をもつ球面接続体１２が挾まれ
ている。そして、下フランジ４に挿通した２本のボルト
８を燃料噴射ポンプ５１の上面にねじ込んで、球面接続
体１２とこの球面接続体１２に隙間をあけ,かつ円柱突
部１６に密着して外嵌したＯリング２０付きの覆管１９
とを燃料噴射ポンプ５１側に押し付けて、吐出通路６０
と内部通路５を貫通通路１５により液密に接続すると共
に、覆管１９内の液密を保持している。
【００１３】つまり、上記接続構造は、球面接続体１２
が、両端の凸半球部１４,１４を介する受座１７,１８の
凹半球面との球面継手的な接触によって、貫通通路１５
を経る吐出通路６０と内部通路５との連通および外部に
対する液密を維持しつつ、垂直姿勢から自在に傾けるこ
とができる構造である。従って、燃料噴射ポンプ５１の
フレーム５０上の取付位置が所定位置から少しずれた
り、燃料高圧管ブロック１の加工精度が悪くて寸法誤差
が生じたり、円柱突部１６や下フランジ４の受座１７,
１８の加工精度が悪かった場合でも、ボルト８を緩めた
状態で、両受座１７,１８に挾まれる球面接続体１２を
垂直姿勢から少し傾けて、取付誤差や寸法誤差を吸収す
るように調整した後に、再びボルト８を締め付けて、下
フランジ４を燃料噴射ポンプ５１に強固に固定すれば、
貫通通路１５の両端の通路接続部における燃料油の漏れ
のない適正な接続構造の組立を行なうことができる。換
言すれば、各部材の加工精度および組立精度をそれほど
上げなくても、高圧燃料油を完全にシールしうる接続構
造の組立を容易に行なうことができる。尚、燃料高圧管
ブロック１は、合金鋼からなる剛体の鍛造品であるの
で、従来の厚肉パイプに比して耐圧性に優れるのは言う
までもない。
が、両端の凸半球部１４,１４を介する受座１７,１８の
凹半球面との球面継手的な接触によって、貫通通路１５
を経る吐出通路６０と内部通路５との連通および外部に
対する液密を維持しつつ、垂直姿勢から自在に傾けるこ
とができる構造である。従って、燃料噴射ポンプ５１の
フレーム５０上の取付位置が所定位置から少しずれた
り、燃料高圧管ブロック１の加工精度が悪くて寸法誤差
が生じたり、円柱突部１６や下フランジ４の受座１７,
１８の加工精度が悪かった場合でも、ボルト８を緩めた
状態で、両受座１７,１８に挾まれる球面接続体１２を
垂直姿勢から少し傾けて、取付誤差や寸法誤差を吸収す
るように調整した後に、再びボルト８を締め付けて、下
フランジ４を燃料噴射ポンプ５１に強固に固定すれば、
貫通通路１５の両端の通路接続部における燃料油の漏れ
のない適正な接続構造の組立を行なうことができる。換
言すれば、各部材の加工精度および組立精度をそれほど
上げなくても、高圧燃料油を完全にシールしうる接続構
造の組立を容易に行なうことができる。尚、燃料高圧管
ブロック１は、合金鋼からなる剛体の鍛造品であるの
で、従来の厚肉パイプに比して耐圧性に優れるのは言う
までもない。
【００１４】上記実施例では、燃料高圧管ブロック１と
シリンダヘッドの側面５９aを、スリーブ１１を介して
隙間をあけてボルトで接続しているので、シリンダヘッ
ド５９から燃料高圧管ブロック１やインレットコネクタ
５６に伝わる振動が低減し、これらの寿命を延ばすこと
ができる。また、燃料高圧管ブロック１の上フランジ
を、長穴に通したボルト７でシリンダヘッドの側面５９
aに固定しているので、寸法誤差や組立誤差を吸収する
余裕が増えて、各部材の加工精度や組立精度がより低く
ても適正な組立を行なうことができる。更に、上記実施
例では、インレットコネクタ５６の外周,燃料高圧管ブ
ロック１内および球面接続体１２の外周に連通する漏油
検出通路４８,６等を設けているので、省スペースを図
りつつ、燃料通路たるインレットコネクタ５６や内部通
路５や貫通通路１５に生じた亀裂および口金と受座の当
接部から漏れる高圧の燃料油を検出して、故障や事故を
未然に防止することができるという利点がある。尚、上
記実施例では、横方向穴４９(図２参照)の出口側をノズ
ルホルダ５７側よりも大径にしたが、横方向穴出口側を
ノズルホルダ側と同じ径にしてもよい。
シリンダヘッドの側面５９aを、スリーブ１１を介して
隙間をあけてボルトで接続しているので、シリンダヘッ
ド５９から燃料高圧管ブロック１やインレットコネクタ
５６に伝わる振動が低減し、これらの寿命を延ばすこと
ができる。また、燃料高圧管ブロック１の上フランジ
を、長穴に通したボルト７でシリンダヘッドの側面５９
aに固定しているので、寸法誤差や組立誤差を吸収する
余裕が増えて、各部材の加工精度や組立精度がより低く
ても適正な組立を行なうことができる。更に、上記実施
例では、インレットコネクタ５６の外周,燃料高圧管ブ
ロック１内および球面接続体１２の外周に連通する漏油
検出通路４８,６等を設けているので、省スペースを図
りつつ、燃料通路たるインレットコネクタ５６や内部通
路５や貫通通路１５に生じた亀裂および口金と受座の当
接部から漏れる高圧の燃料油を検出して、故障や事故を
未然に防止することができるという利点がある。尚、上
記実施例では、横方向穴４９(図２参照)の出口側をノズ
ルホルダ５７側よりも大径にしたが、横方向穴出口側を
ノズルホルダ側と同じ径にしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
燃料高圧管ブロックの接続構造は、燃料噴射ノズルに連
通するシリンダヘッドの燃料通路に一端が接続される燃
料高圧管ブロックの他端の内部通路の開口の周囲に、凹
半球面をなすブロック側受座を設け、フレームに固定さ
れる燃料噴射ポンプの吐出口の周囲に、凹半球面をなす
ポンプ側受座を設けるとともに、上記両受座に嵌合する
凸半球部を直円柱部の両端に形成した球面接続体を挾ん
だ上記燃料高圧管ブロックと燃料噴射ポンプとを締結部
材で互いに締結しているので、上記球面接続体を傾ける
ことにより、各部材の加工精度と組立精度をそれほど上
げなくても、高圧燃料油を完全にシールできる接続構造
を容易に組み立てることができる。
燃料高圧管ブロックの接続構造は、燃料噴射ノズルに連
通するシリンダヘッドの燃料通路に一端が接続される燃
料高圧管ブロックの他端の内部通路の開口の周囲に、凹
半球面をなすブロック側受座を設け、フレームに固定さ
れる燃料噴射ポンプの吐出口の周囲に、凹半球面をなす
ポンプ側受座を設けるとともに、上記両受座に嵌合する
凸半球部を直円柱部の両端に形成した球面接続体を挾ん
だ上記燃料高圧管ブロックと燃料噴射ポンプとを締結部
材で互いに締結しているので、上記球面接続体を傾ける
ことにより、各部材の加工精度と組立精度をそれほど上
げなくても、高圧燃料油を完全にシールできる接続構造
を容易に組み立てることができる。
【図１】 本発明の燃料高圧管ブロックの接続構造の一
実施例を示す平面図および正面図である。
実施例を示す平面図および正面図である。
【図２】 上記実施例の側面図である。
【図３】 従来の燃料高圧管の接続構造を示す概略図で
ある。
ある。
１…燃料高圧管ブロック、２…棒状体、３…上フラン
ジ、４…下フランジ、５…内部通路、６,４８…漏油検
出通路、７,８…ボルト、１１…スリーブ、１２…球面
接続体、１３…直円柱部、１４…凸半球部、１５…貫通
通路、１６…円柱突部、１７…ポンプ側受座、１８…ブ
ロック側受座、１９…覆管、２０…Ｏリング、２１…ジ
ョイント、４９…横方向穴、５０…フレーム、５１…燃
料噴射ポンプ、５６…インレットコネクタ、５６b…内
部通路、５７…燃料噴射ノズルホルダ、５８…燃料噴射
ノズル、５９…シリンダヘッド、５９a…側面、６０…
吐出通路、Ｃ…燃焼室。
ジ、４…下フランジ、５…内部通路、６,４８…漏油検
出通路、７,８…ボルト、１１…スリーブ、１２…球面
接続体、１３…直円柱部、１４…凸半球部、１５…貫通
通路、１６…円柱突部、１７…ポンプ側受座、１８…ブ
ロック側受座、１９…覆管、２０…Ｏリング、２１…ジ
ョイント、４９…横方向穴、５０…フレーム、５１…燃
料噴射ポンプ、５６…インレットコネクタ、５６b…内
部通路、５７…燃料噴射ノズルホルダ、５８…燃料噴射
ノズル、５９…シリンダヘッド、５９a…側面、６０…
吐出通路、Ｃ…燃焼室。
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダヘッドに設けられ、燃料噴射ノ
ズルに連通する燃料通路と、フレームに固定された燃料
噴射ポンプの吐出口とを、内部通路を有する燃料高圧管
ブロックにより接続する燃料高圧管ブロックの接続構造
において、 直円柱部の両端に凸半球部を形成し、中心軸上に貫通通
路を形成してなる球面接続体と、上記燃料噴射ポンプの
吐出口の周囲に、上記球面接続体の凸半球部に嵌合する
凹半球面を形成してなるポンプ側受座と、上記燃料高圧
管ブロックのポンプ側の内部通路の開口の周囲に、上記
球面接続体の凸半球部に嵌合する凹半球面を形成してな
るブロック側受座と、上記球面接続体を挾んだ上記燃料
高圧管ブロックと燃料噴射ポンプとを互いに締結する締
結部材を備えたことを特徴とする燃料高圧管ブロックの
接続構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7143237A JPH08338338A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 燃料高圧管ブロックの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7143237A JPH08338338A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 燃料高圧管ブロックの接続構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08338338A true JPH08338338A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15334093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7143237A Pending JPH08338338A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 燃料高圧管ブロックの接続構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08338338A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20130103387A (ko) * | 2012-03-08 | 2013-09-23 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 블록형 유체 라인 부분 및 커먼 레일 연료 시스템 |
| KR101458225B1 (ko) * | 2008-01-26 | 2014-11-04 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 내연 엔진의 연료 공급 시스템 |
| CN114962109A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-30 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种共轨喷油器喷嘴安装的预紧装置 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP7143237A patent/JPH08338338A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101458225B1 (ko) * | 2008-01-26 | 2014-11-04 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 내연 엔진의 연료 공급 시스템 |
| KR20130103387A (ko) * | 2012-03-08 | 2013-09-23 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 블록형 유체 라인 부분 및 커먼 레일 연료 시스템 |
| CN114962109A (zh) * | 2022-06-01 | 2022-08-30 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种共轨喷油器喷嘴安装的预紧装置 |
| CN114962109B (zh) * | 2022-06-01 | 2023-05-26 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种共轨喷油器喷嘴安装的预紧装置 |
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