JPH08337950A - 天然毛皮調経編立毛生地およびその製造方法 - Google Patents
天然毛皮調経編立毛生地およびその製造方法Info
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- JPH08337950A JPH08337950A JP16684095A JP16684095A JPH08337950A JP H08337950 A JPH08337950 A JP H08337950A JP 16684095 A JP16684095 A JP 16684095A JP 16684095 A JP16684095 A JP 16684095A JP H08337950 A JPH08337950 A JP H08337950A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】パイルの膨らみ感、張腰感、表面品位に優れた
毛布等に用いうる起立したパイルが揺れ動いたときに立
体的に色が変化する優美な色彩感をもつ天然毛皮調経編
立毛生地をコスト安価に提供する。 【構成】経編編成されたカットパイル生地が解繊された
立毛生地であって、合成繊維よりなる高パイル部と、原
液着色されている合成繊維よりなる低パイル部よりな
り、低パイル部の長さが高パイル部の長さの70%未満
であることを特徴とする。また、経編編成されたカット
パイル生地が解繊された立毛生地であって、合成繊維よ
りなる高パイル部と、高パイル部と同一の合成繊維より
なる低パイル部よりなり、低パイル部の長さが高パイル
部の長さの70%未満であり、かつ高パイル部と低パイ
ル部が染着されてなることを特徴とする。
毛布等に用いうる起立したパイルが揺れ動いたときに立
体的に色が変化する優美な色彩感をもつ天然毛皮調経編
立毛生地をコスト安価に提供する。 【構成】経編編成されたカットパイル生地が解繊された
立毛生地であって、合成繊維よりなる高パイル部と、原
液着色されている合成繊維よりなる低パイル部よりな
り、低パイル部の長さが高パイル部の長さの70%未満
であることを特徴とする。また、経編編成されたカット
パイル生地が解繊された立毛生地であって、合成繊維よ
りなる高パイル部と、高パイル部と同一の合成繊維より
なる低パイル部よりなり、低パイル部の長さが高パイル
部の長さの70%未満であり、かつ高パイル部と低パイ
ル部が染着されてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に毛布等に使用する
経編立毛生地、特にパイル糸に紡績糸を用いたカットパ
イル生地よりなる天然毛皮調経編立毛生地及びその製造
方法に関するものである。
経編立毛生地、特にパイル糸に紡績糸を用いたカットパ
イル生地よりなる天然毛皮調経編立毛生地及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、毛布等に好適に用いられる経
編カットパイル生地による立毛生地は、例えば図4に示
す構造のカットパイル専用のダブルラッセル機を使用し
て編成するもので、フロント側の筬(L1),(L2)
とバック側の筬(L4),(L5)とで挿入糸および鎖
糸を前後の針床(11),(12)にそれぞれ導いて、
前後即ち表裏2面の地組織を形成するとともに、中央部
にある筬(L3)によりパイル糸(P)を前後針床(1
1),(12)に導いてパイル糸(P)を編針(1
3),(14)に順次ラッピングさせて前記両地組織と
ともに編成するものであり、こうして前後の両地組織に
掛け渡されたパイル糸(P)を両地組織の中央でカット
してカットパイル生地を得、その後、染色または捺染、
湿熱処理、乾燥後パイルを解繊処理して立毛状となし、
毛布等の立毛製品に仕上げるものである。
編カットパイル生地による立毛生地は、例えば図4に示
す構造のカットパイル専用のダブルラッセル機を使用し
て編成するもので、フロント側の筬(L1),(L2)
とバック側の筬(L4),(L5)とで挿入糸および鎖
糸を前後の針床(11),(12)にそれぞれ導いて、
前後即ち表裏2面の地組織を形成するとともに、中央部
にある筬(L3)によりパイル糸(P)を前後針床(1
1),(12)に導いてパイル糸(P)を編針(1
3),(14)に順次ラッピングさせて前記両地組織と
ともに編成するものであり、こうして前後の両地組織に
掛け渡されたパイル糸(P)を両地組織の中央でカット
してカットパイル生地を得、その後、染色または捺染、
湿熱処理、乾燥後パイルを解繊処理して立毛状となし、
毛布等の立毛製品に仕上げるものである。
【0003】そして、従来より起立したパイルが揺れ動
いたときに立体的に色が変化する優美な色彩感をもつ天
然毛皮調経編立毛生地については様々の開発がなされ、
市場にも数多く出回っている。ところがこれらの多く
は、同素材でありながら不透明微粒子の含有度合の異な
る素材、例えば合成繊維中に二酸化チタン等の不透明微
粒子を0.2〜1%含む所謂ダル糸と合成繊維中に不透
明微粒子を含有してない所謂ブライト糸を用いてパイル
糸を構成し染色することにより、視感においてダル糸部
分が淡く、ブライト糸部分が濃く見える性質を利用した
ものや、通常の染色を終えた後パイル部の先端を抜染
し、霜降り調としたものや、あるいは回転ドラムにカッ
トパイル生地を巻きつけ、遠心力により染料をパイル部
先端に移行せしめる方法(特公平4−37178号公報
参照)等である。
いたときに立体的に色が変化する優美な色彩感をもつ天
然毛皮調経編立毛生地については様々の開発がなされ、
市場にも数多く出回っている。ところがこれらの多く
は、同素材でありながら不透明微粒子の含有度合の異な
る素材、例えば合成繊維中に二酸化チタン等の不透明微
粒子を0.2〜1%含む所謂ダル糸と合成繊維中に不透
明微粒子を含有してない所謂ブライト糸を用いてパイル
糸を構成し染色することにより、視感においてダル糸部
分が淡く、ブライト糸部分が濃く見える性質を利用した
ものや、通常の染色を終えた後パイル部の先端を抜染
し、霜降り調としたものや、あるいは回転ドラムにカッ
トパイル生地を巻きつけ、遠心力により染料をパイル部
先端に移行せしめる方法(特公平4−37178号公報
参照)等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同素材
でありながら不透明微粒子の含有度の異なる素材を用い
てパイル糸を構成し染色する方法は、得られる効果が少
ないという問題があり、通常の染色を終えた後パイル部
の先端を抜染する方法は、パイル部の先端部分のみに薬
剤を付与することが困難であるため、抜染ムラが発生す
るという問題があり、回転ドラムにカットパイル生地を
巻きつけ、遠心力により染料をパイル部に移行せしめる
方法は、生産性が向上しないという問題があった。
でありながら不透明微粒子の含有度の異なる素材を用い
てパイル糸を構成し染色する方法は、得られる効果が少
ないという問題があり、通常の染色を終えた後パイル部
の先端を抜染する方法は、パイル部の先端部分のみに薬
剤を付与することが困難であるため、抜染ムラが発生す
るという問題があり、回転ドラムにカットパイル生地を
巻きつけ、遠心力により染料をパイル部に移行せしめる
方法は、生産性が向上しないという問題があった。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するものであ
って、その目的はパイルの膨らみ感,張腰感,表面品位
に優れた毛布等に用いうる起立したパイルが揺れ動いた
ときに立体的に色が変化する優美な色彩感をもつ天然毛
皮調経編立毛生地をコスト安価に提供しようとすること
にある。
って、その目的はパイルの膨らみ感,張腰感,表面品位
に優れた毛布等に用いうる起立したパイルが揺れ動いた
ときに立体的に色が変化する優美な色彩感をもつ天然毛
皮調経編立毛生地をコスト安価に提供しようとすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために次の構成を取る。即ち第1番目の発明は、
経編編成されたカットパイル生地が解繊された立毛生地
であって、合成繊維よりなる高パイル部と、原液着色さ
れている合成繊維よりなる低パイル部よりなり、低パイ
ル部の長さが高パイル部の長さの70%未満であること
を特徴とする天然毛皮調経編立毛生地を要旨とし、また
第2番目の発明は、経編編成されたカットパイル生地が
解繊された立毛生地であって、合成繊維よりなる高パイ
ル部と、高パイル部と同一の合成繊維よりなる低パイル
部よりなり、低パイル部の長さが高パイル部の長さの7
0%未満であり、かつ高パイル部と低パイル部が染着さ
れてなることを特徴とする天然毛皮調立毛生地を要旨と
し、また第3番目の発明は、紡績糸をパイル糸に用い
て、ダブルラッセル機で両地組織を編成し、該両地組織
中央部のパイル糸をカットし、次いで湿熱処理後カット
されたパイルを解繊処理することにより経編立毛生地を
得る方法において、上記紡績糸が湿熱収縮率が30%以
上異なる高収縮合成繊維と低収縮合成繊維からなり、か
つ高収縮合成繊維が原液着色されていることを特徴とす
る天然毛皮調経編立毛生地の製造方法を要旨とし、第4
番目の発明は、紡績糸をパイル糸に用いて、ダブルラッ
セル機で両地組織を編成し、該両地組織中央部のパイル
糸をカットし、次いで着色、湿熱処理後カットされたパ
イルを解繊処理することにより経編立毛生地を得る方法
において、上記紡績糸が湿熱収縮率が30%以上異なる
高収縮合成繊維と低収縮合成繊維からなり、かつ高収縮
合成繊維と低収縮合成繊維が同一の合成繊維であること
を特徴とする天然毛皮調経編立毛生地の製造方法を要旨
とする。
成するために次の構成を取る。即ち第1番目の発明は、
経編編成されたカットパイル生地が解繊された立毛生地
であって、合成繊維よりなる高パイル部と、原液着色さ
れている合成繊維よりなる低パイル部よりなり、低パイ
ル部の長さが高パイル部の長さの70%未満であること
を特徴とする天然毛皮調経編立毛生地を要旨とし、また
第2番目の発明は、経編編成されたカットパイル生地が
解繊された立毛生地であって、合成繊維よりなる高パイ
ル部と、高パイル部と同一の合成繊維よりなる低パイル
部よりなり、低パイル部の長さが高パイル部の長さの7
0%未満であり、かつ高パイル部と低パイル部が染着さ
れてなることを特徴とする天然毛皮調立毛生地を要旨と
し、また第3番目の発明は、紡績糸をパイル糸に用い
て、ダブルラッセル機で両地組織を編成し、該両地組織
中央部のパイル糸をカットし、次いで湿熱処理後カット
されたパイルを解繊処理することにより経編立毛生地を
得る方法において、上記紡績糸が湿熱収縮率が30%以
上異なる高収縮合成繊維と低収縮合成繊維からなり、か
つ高収縮合成繊維が原液着色されていることを特徴とす
る天然毛皮調経編立毛生地の製造方法を要旨とし、第4
番目の発明は、紡績糸をパイル糸に用いて、ダブルラッ
セル機で両地組織を編成し、該両地組織中央部のパイル
糸をカットし、次いで着色、湿熱処理後カットされたパ
イルを解繊処理することにより経編立毛生地を得る方法
において、上記紡績糸が湿熱収縮率が30%以上異なる
高収縮合成繊維と低収縮合成繊維からなり、かつ高収縮
合成繊維と低収縮合成繊維が同一の合成繊維であること
を特徴とする天然毛皮調経編立毛生地の製造方法を要旨
とする。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】図1は経編編成されたカットパイル生地よ
りなる本発明に係る立毛生地(A)を示し、(1)はそ
の立毛面、(2)は地組織による基布であって、前記立
毛面(1)はカットされたパイルが立毛状に解繊してな
る。
りなる本発明に係る立毛生地(A)を示し、(1)はそ
の立毛面、(2)は地組織による基布であって、前記立
毛面(1)はカットされたパイルが立毛状に解繊してな
る。
【0009】第1の発明においては、前記の立毛面
(1)を構成するパイルとしては、図2に示すように合
成繊維よりなる高パイル部(3)と、原液着色されてい
る合成繊維からなる低パイル部(4)よりなり、低パイ
ル部(4)の長さが高パイル部(3)の長さの70%未
満であるパイルが用いられている。即ち、低パイル部
(4)が原液着色されていることが、低パイル部(4)
のみを工夫して染色する必要がなくなることのうえで必
要となる。また、低パイル部(4)の長さが高パイル部
(3)の長さの70%未満となるように高低差をつける
ことが、起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色
が変化する優美な色彩感をもたせるうえで必要となる。
尚、原液着色は、重合反応時に染顔料を添加する方法、
重合体に染顔料を高濃度に分散させたマスターバッチ方
式等で得られたものが用いられる。染顔料としては、従
来から合成繊維に用いられてきた公知の染顔料がいずれ
も使用できるが、とくに各種カーボンブラック、酸化チ
タンや炭酸カルシウムなどの無機顔料、フタロシアニン
ブルーやフタロシアニングリーン等のフタロシアニン
系、ペリレンマルーンやペリレンレッド等のペリレン
系、ジオキサジンフルバソールやバイオレット等のジオ
キサジン系、イルガジンイエローやレッド等のイソイン
ドリノン系の有機顔料、4−4′−ビス(2−ベンゾオ
キサゾリル)スチルベンやその誘導体等のベンゾオキサ
ゾール系蛍光増白剤、カチオン系染料が本発明の目的に
好適である。
(1)を構成するパイルとしては、図2に示すように合
成繊維よりなる高パイル部(3)と、原液着色されてい
る合成繊維からなる低パイル部(4)よりなり、低パイ
ル部(4)の長さが高パイル部(3)の長さの70%未
満であるパイルが用いられている。即ち、低パイル部
(4)が原液着色されていることが、低パイル部(4)
のみを工夫して染色する必要がなくなることのうえで必
要となる。また、低パイル部(4)の長さが高パイル部
(3)の長さの70%未満となるように高低差をつける
ことが、起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色
が変化する優美な色彩感をもたせるうえで必要となる。
尚、原液着色は、重合反応時に染顔料を添加する方法、
重合体に染顔料を高濃度に分散させたマスターバッチ方
式等で得られたものが用いられる。染顔料としては、従
来から合成繊維に用いられてきた公知の染顔料がいずれ
も使用できるが、とくに各種カーボンブラック、酸化チ
タンや炭酸カルシウムなどの無機顔料、フタロシアニン
ブルーやフタロシアニングリーン等のフタロシアニン
系、ペリレンマルーンやペリレンレッド等のペリレン
系、ジオキサジンフルバソールやバイオレット等のジオ
キサジン系、イルガジンイエローやレッド等のイソイン
ドリノン系の有機顔料、4−4′−ビス(2−ベンゾオ
キサゾリル)スチルベンやその誘導体等のベンゾオキサ
ゾール系蛍光増白剤、カチオン系染料が本発明の目的に
好適である。
【0010】第2の発明においては、前記立毛面(1)
を構成するパイルとしては、図3に示すように合成繊維
よりなる高パイル部(5)と、高パイル部(5)と同一
の合成繊維よりなる低パイル部(6)よりなり、低パイ
ル部(6)の長さが高パイル部(5)の長さの70%未
満であるパイルが用いられている。そして、高パイル部
(5)と低パイル部(6)は染着されている。即ち、高
パイル部(5)と低パイル部(6)に同一の合成繊維が
用いられていることが、一浴で経済的に染料等を染着せ
しめるうえで必要となる。また、低パイル部(6)の長
さが高パイル部(5)の長さの70%未満となるように
高低差をつけることが、起立したパイルが揺れ動いたと
きに立体的に色が変化する優美な色彩感をもたせるうえ
で必要となる。
を構成するパイルとしては、図3に示すように合成繊維
よりなる高パイル部(5)と、高パイル部(5)と同一
の合成繊維よりなる低パイル部(6)よりなり、低パイ
ル部(6)の長さが高パイル部(5)の長さの70%未
満であるパイルが用いられている。そして、高パイル部
(5)と低パイル部(6)は染着されている。即ち、高
パイル部(5)と低パイル部(6)に同一の合成繊維が
用いられていることが、一浴で経済的に染料等を染着せ
しめるうえで必要となる。また、低パイル部(6)の長
さが高パイル部(5)の長さの70%未満となるように
高低差をつけることが、起立したパイルが揺れ動いたと
きに立体的に色が変化する優美な色彩感をもたせるうえ
で必要となる。
【0011】本発明において合成繊維とは、たとえばポ
リエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリオキシエトキシベンゾエート,ポリエチレンナ
フタレート,シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト,及びこれ等のポリエステルに付加的部分として更に
イソフタル酸,アジピン酸,スルホイソフタル酸のよう
なジカルボン酸成分、プロピレングリコール,ブチレン
グリコール,シクロヘキサンジメタノール,ジエチレン
グリコールの様なジオール成分を共重合したポリエステ
ル;6−ナイロン、6,6−ナイロン、芳香族ナイロン
等のポリアミド;ポリプロピレン;アクリロニトリルを
40重量%以上と、他のビニル系モノマー、例えば、ア
クリル酸,メタクリル酸,あるいはこれらのアルキルエ
ステル類,酢酸ビニル,塩化ビニル,塩化ビニリデン,
アリルスルホン酸ソーダ,メタリルスルホン酸ソーダ,
ビニルスルホン酸ソーダ,スチレンスルホン酸ソーダ,
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソ
ーダ等を適宜組み合わせたものを60重量%以下の割合
で共重合させたアクリル等が挙げられる。
リエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリオキシエトキシベンゾエート,ポリエチレンナ
フタレート,シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト,及びこれ等のポリエステルに付加的部分として更に
イソフタル酸,アジピン酸,スルホイソフタル酸のよう
なジカルボン酸成分、プロピレングリコール,ブチレン
グリコール,シクロヘキサンジメタノール,ジエチレン
グリコールの様なジオール成分を共重合したポリエステ
ル;6−ナイロン、6,6−ナイロン、芳香族ナイロン
等のポリアミド;ポリプロピレン;アクリロニトリルを
40重量%以上と、他のビニル系モノマー、例えば、ア
クリル酸,メタクリル酸,あるいはこれらのアルキルエ
ステル類,酢酸ビニル,塩化ビニル,塩化ビニリデン,
アリルスルホン酸ソーダ,メタリルスルホン酸ソーダ,
ビニルスルホン酸ソーダ,スチレンスルホン酸ソーダ,
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソ
ーダ等を適宜組み合わせたものを60重量%以下の割合
で共重合させたアクリル等が挙げられる。
【0012】次に本発明方法について説明する。
【0013】先ず、パイル糸に用いる紡績糸としては、
湿熱収縮率が30%以上異なる高収縮合成繊維と低収縮
合成繊維からなるものを用いる。湿熱収縮率が30%以
上異ならない場合、立毛生地とした場合、低パイル部の
長さが高パイル部の長さの70%未満とならないので適
さない。尚、湿熱収縮率とは100℃で20分スチーミ
ングした時の収縮率をいう。高収縮合成繊維としては、
公知の方法で得られたものが用いられ、レギュラーに可
塑成分を添加したものやコンジュゲートファイバー等が
挙げられる。そして、高収縮合成繊維と低収縮合成繊維
からなる紡績糸としては、両者からなる混紡糸、両者か
らなる交撚糸等が挙げられる。両者の比率は、高収縮合
成繊維:低収縮合成繊維=5〜60%:95〜40%の
範囲が好ましい。そして、第3の発明においては、高収
縮合成繊維としては、原液着色されているものを用い
る。また、第4の発明においては、高収縮合成繊維と低
収縮合成繊維としては、同一の合成繊維を用いる。
湿熱収縮率が30%以上異なる高収縮合成繊維と低収縮
合成繊維からなるものを用いる。湿熱収縮率が30%以
上異ならない場合、立毛生地とした場合、低パイル部の
長さが高パイル部の長さの70%未満とならないので適
さない。尚、湿熱収縮率とは100℃で20分スチーミ
ングした時の収縮率をいう。高収縮合成繊維としては、
公知の方法で得られたものが用いられ、レギュラーに可
塑成分を添加したものやコンジュゲートファイバー等が
挙げられる。そして、高収縮合成繊維と低収縮合成繊維
からなる紡績糸としては、両者からなる混紡糸、両者か
らなる交撚糸等が挙げられる。両者の比率は、高収縮合
成繊維:低収縮合成繊維=5〜60%:95〜40%の
範囲が好ましい。そして、第3の発明においては、高収
縮合成繊維としては、原液着色されているものを用い
る。また、第4の発明においては、高収縮合成繊維と低
収縮合成繊維としては、同一の合成繊維を用いる。
【0014】次に、従来と同様に図4に例示のカットパ
イル専用のダブルラッセル機により、筬(L1),(L
2)と(L4),(L5)とで挿入糸および鎖糸を前後
針床(11),(12)にそれぞれ導いて、前後つまり
表裏2面の地組織を編成するとともに、筬(L3)によ
りパイル糸(p)を前後針床(11),(12)に導い
て前後針床の編針(13),(14)に順次ラッピング
させて前記の両地組織とともに編成するもので、フロン
ト側の挿入糸筬(L1)と鎖糸筬(L2)、パイル糸筬
(L3)およびバック側の鎖糸筬(L4)と挿入糸筬
(L5)のラッピング運動を分解して示す図5のごとき
編組織で編成する。この編成後直ちに両地組織に掛け渡
されたパイル糸(p)を両地組織間の中央でカットし、
経編カットパイル生地を得る。
イル専用のダブルラッセル機により、筬(L1),(L
2)と(L4),(L5)とで挿入糸および鎖糸を前後
針床(11),(12)にそれぞれ導いて、前後つまり
表裏2面の地組織を編成するとともに、筬(L3)によ
りパイル糸(p)を前後針床(11),(12)に導い
て前後針床の編針(13),(14)に順次ラッピング
させて前記の両地組織とともに編成するもので、フロン
ト側の挿入糸筬(L1)と鎖糸筬(L2)、パイル糸筬
(L3)およびバック側の鎖糸筬(L4)と挿入糸筬
(L5)のラッピング運動を分解して示す図5のごとき
編組織で編成する。この編成後直ちに両地組織に掛け渡
されたパイル糸(p)を両地組織間の中央でカットし、
経編カットパイル生地を得る。
【0015】そして前記の様にして得た経編カットパイ
ル生地に第3の発明においては、スチーム等による湿熱
処理を行う。また、第4の発明においては染色または捺
染による着色、更にスチーム等による湿熱処理、洗浄、
乾燥を行う。尚、解繊前に、柔軟剤や腰付剤を付与する
と、更に解繊性が良好となる。
ル生地に第3の発明においては、スチーム等による湿熱
処理を行う。また、第4の発明においては染色または捺
染による着色、更にスチーム等による湿熱処理、洗浄、
乾燥を行う。尚、解繊前に、柔軟剤や腰付剤を付与する
と、更に解繊性が良好となる。
【0016】続いて、公知の解繊機又は起毛装置を用い
て解繊処理を行う。また、解繊処理後、ポリッシャーを
用いて熱処理を伴う物理的な立毛部分の伸長処理を行う
と、立毛品の表面状態が滑らかとなり、品位が向上す
る。その後、シャーリング(剪毛)して低収縮合成繊維
を一定の長さの立毛に揃えることにより、本発明の天然
毛皮調の立毛生地が得られる。
て解繊処理を行う。また、解繊処理後、ポリッシャーを
用いて熱処理を伴う物理的な立毛部分の伸長処理を行う
と、立毛品の表面状態が滑らかとなり、品位が向上す
る。その後、シャーリング(剪毛)して低収縮合成繊維
を一定の長さの立毛に揃えることにより、本発明の天然
毛皮調の立毛生地が得られる。
【0017】即ち、第3の発明においては、得られた立
毛生地は高パイル部と、原液着色されている低パイル部
よりなり、低パイル部の長さが高パイル部の長さの70
%未満であるため、先端が白く、下部が染色されている
ように見え、起立したパイルが揺れ動いたときに立体的
に色が変化する優美な色彩感をもつ天然毛皮調となる。
また第4の発明においては、得られた立毛生地は高パイ
ル部と低パイル部よりなり、低パイル部の長さが高パイ
ル部の長さの70%未満であり、かつ高パイル部と低パ
イル部が染着されているため、刺毛と綿毛のように高パ
イル部と低パイル部で光の反射の状態が異なるようにな
り、起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色が変
化する優美な色彩感をもつ天然毛皮調となる。
毛生地は高パイル部と、原液着色されている低パイル部
よりなり、低パイル部の長さが高パイル部の長さの70
%未満であるため、先端が白く、下部が染色されている
ように見え、起立したパイルが揺れ動いたときに立体的
に色が変化する優美な色彩感をもつ天然毛皮調となる。
また第4の発明においては、得られた立毛生地は高パイ
ル部と低パイル部よりなり、低パイル部の長さが高パイ
ル部の長さの70%未満であり、かつ高パイル部と低パ
イル部が染着されているため、刺毛と綿毛のように高パ
イル部と低パイル部で光の反射の状態が異なるようにな
り、起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色が変
化する優美な色彩感をもつ天然毛皮調となる。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施態様を実施例に基づき詳細
に説明する。
に説明する。
【0019】アクリル系合成繊維の製造例1 アクリロニトリル(AN)/メチルアクリレート(M
A)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8(重
量比)からなるアクリル系重合体のジメチルホルムアミ
ド(DMF)溶液を準備し、紡糸原液(以下紡糸原液A
と称す)を得た。そして、この溶液を20℃,60重量
%DMF水溶液中に紡出し、通常の方法で紡糸延伸を行
い、水洗で脱溶剤を行った後、130℃のホットローラ
ーで乾燥緻密化した。一次延伸は湿熱95〜100℃に
て1.3倍行い、引続き105〜110℃で0.8倍に
収縮させた。後オイル付着後の繊維を乾燥させて110
℃にて乾熱延伸を1.5倍で行い、アクリル繊維3デニ
ール、102mmを得た。尚、得られた高収縮アクリル
繊維の湿熱収縮率は30%であった。
A)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8(重
量比)からなるアクリル系重合体のジメチルホルムアミ
ド(DMF)溶液を準備し、紡糸原液(以下紡糸原液A
と称す)を得た。そして、この溶液を20℃,60重量
%DMF水溶液中に紡出し、通常の方法で紡糸延伸を行
い、水洗で脱溶剤を行った後、130℃のホットローラ
ーで乾燥緻密化した。一次延伸は湿熱95〜100℃に
て1.3倍行い、引続き105〜110℃で0.8倍に
収縮させた。後オイル付着後の繊維を乾燥させて110
℃にて乾熱延伸を1.5倍で行い、アクリル繊維3デニ
ール、102mmを得た。尚、得られた高収縮アクリル
繊維の湿熱収縮率は30%であった。
【0020】アクリル系合成繊維の製造例2 C.I.Pigment Red 123(チバガイギ
ー社製)を10重量%含むDMF溶液を調整した。これ
をアクリロントリル(AN)/メチルアクリレト(M
A)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8(重
量比)からなるアクリル系重合体のDMF溶液100重
量%にAN/MA/SAM=50/48/2(重量比)
からなる重合体のDMF溶液を20重量%混合した紡糸
原液(以下紡糸原液Bと称す)に10重量%添加混合
し、これを製造例1と同様の方法で紡糸、乾燥、緻密化
等を行い、アクリル繊維3デニール102mmを得た。
尚、得られた高収縮原液着色アクリル繊維の湿熱収縮率
は40%であった。
ー社製)を10重量%含むDMF溶液を調整した。これ
をアクリロントリル(AN)/メチルアクリレト(M
A)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8(重
量比)からなるアクリル系重合体のDMF溶液100重
量%にAN/MA/SAM=50/48/2(重量比)
からなる重合体のDMF溶液を20重量%混合した紡糸
原液(以下紡糸原液Bと称す)に10重量%添加混合
し、これを製造例1と同様の方法で紡糸、乾燥、緻密化
等を行い、アクリル繊維3デニール102mmを得た。
尚、得られた高収縮原液着色アクリル繊維の湿熱収縮率
は40%であった。
【0021】アクリル系合成繊維の製造例3 C.I.Pigment Red 123(チバガイギ
ー社製)を10重量%含むDMF溶液を調整した。これ
を紡糸原液Aに10重量%添加混合し、これを製造例1
と同様の方法で紡糸、乾燥、緻密化等を行い、アクリル
繊維3デニール102mmを得た。尚、得られた低収縮
原液着色アクリル繊維の湿熱収縮率は3%であった。
ー社製)を10重量%含むDMF溶液を調整した。これ
を紡糸原液Aに10重量%添加混合し、これを製造例1
と同様の方法で紡糸、乾燥、緻密化等を行い、アクリル
繊維3デニール102mmを得た。尚、得られた低収縮
原液着色アクリル繊維の湿熱収縮率は3%であった。
【0022】アクリル系合成繊維の製造例4 紡糸原液Bを、製造例1と同様の方法で紡糸、乾燥、緻
密化等を行い、アクリル繊維3デニール102mmを得
た。尚、得られた高収縮アクリル繊維の湿熱収縮率は4
0%であった。
密化等を行い、アクリル繊維3デニール102mmを得
た。尚、得られた高収縮アクリル繊維の湿熱収縮率は4
0%であった。
【0023】実施例1 高収縮原液着色アクリル繊維40重量%と、低収縮アク
リル繊維60重量%を混合し、公知の精紡機に仕掛け、
28番手でZ撚方向335T/M(撚係数63.3)の
精紡糸を作り、更に二本合糸の上S撚方向230T/M
(撚係数61.5)の双糸を得た。これをパイル糸に用
い、200デニール48フィラメントのポリエステルフ
ィラメント糸を鎖糸に、340デニール48フィラメン
トのポリエステルフィラメント糸を挿入糸に用いて、図
5に示す編組織の両地組織を編成した(16ゲージカー
ルマイヤー機使用)。次いで、該両地組織間の中央のパ
イル糸をベルト走行式の刃をもつカッターで切断(セン
ターカット)して経編カットパイル生地を得た。
リル繊維60重量%を混合し、公知の精紡機に仕掛け、
28番手でZ撚方向335T/M(撚係数63.3)の
精紡糸を作り、更に二本合糸の上S撚方向230T/M
(撚係数61.5)の双糸を得た。これをパイル糸に用
い、200デニール48フィラメントのポリエステルフ
ィラメント糸を鎖糸に、340デニール48フィラメン
トのポリエステルフィラメント糸を挿入糸に用いて、図
5に示す編組織の両地組織を編成した(16ゲージカー
ルマイヤー機使用)。次いで、該両地組織間の中央のパ
イル糸をベルト走行式の刃をもつカッターで切断(セン
ターカット)して経編カットパイル生地を得た。
【0024】該カットパイル生地を連続スチーマーにて
100℃で20分間湿熱処理後、柔軟剤付与後乾燥し
た。次に2本シリンダー式4連型毛捌機にパイル糸の毛
並みの逆方向に1回、更に正方向に1回通過せしめて解
繊後、110℃ポリッシャーで毛先端を伸ばし、シャー
リング機で毛先を剪断して実施例1の天然毛皮調経編立
毛生地を得た。
100℃で20分間湿熱処理後、柔軟剤付与後乾燥し
た。次に2本シリンダー式4連型毛捌機にパイル糸の毛
並みの逆方向に1回、更に正方向に1回通過せしめて解
繊後、110℃ポリッシャーで毛先端を伸ばし、シャー
リング機で毛先を剪断して実施例1の天然毛皮調経編立
毛生地を得た。
【0025】比較例1 実施例1において、高収縮原液着色アクリル繊維40重
量%と低収縮アクリル繊維60重量%に代えて、低収縮
原液着色アクリル繊維40重量%と低収縮アクリル繊維
60重量%を用いた他は実施例1と同様の処理を施し、
比較例1の製品を得た。
量%と低収縮アクリル繊維60重量%に代えて、低収縮
原液着色アクリル繊維40重量%と低収縮アクリル繊維
60重量%を用いた他は実施例1と同様の処理を施し、
比較例1の製品を得た。
【0026】実施例1で得られた製品は、起立したパイ
ルが揺れ動いたときに立体的に色が変化する優美な色彩
感をもつものであったが、比較例1で得られた製品は、
起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色が変化し
ないものであった。
ルが揺れ動いたときに立体的に色が変化する優美な色彩
感をもつものであったが、比較例1で得られた製品は、
起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色が変化し
ないものであった。
【0027】実施例2 高収縮アクリル繊維40重量%と、低収縮アクリル繊維
60重量%を混合し、公知の精紡機に仕掛け、28番手
でZ撚方向335T/M(撚係数63.3)の精紡糸を
作り、更に二本合糸の上S撚方向230T/M(撚係数
61.5)の双糸を得た。これをパイル糸に用い、20
0デニール48フィラメントのポリエステルフィラメン
ト糸を鎖糸に、340デニール48フィラメントのポリ
エステルフィラメント糸を挿入糸に用いて、図5に示す
編組織の両地組織を編成した(16ゲージカールマイヤ
ー機使用)。次いで、該両地組織間の中央のパイル糸を
ベルト走行式の刃をもつカッターで切断(センターカッ
ト)して経編カットパイル生地を得た。
60重量%を混合し、公知の精紡機に仕掛け、28番手
でZ撚方向335T/M(撚係数63.3)の精紡糸を
作り、更に二本合糸の上S撚方向230T/M(撚係数
61.5)の双糸を得た。これをパイル糸に用い、20
0デニール48フィラメントのポリエステルフィラメン
ト糸を鎖糸に、340デニール48フィラメントのポリ
エステルフィラメント糸を挿入糸に用いて、図5に示す
編組織の両地組織を編成した(16ゲージカールマイヤ
ー機使用)。次いで、該両地組織間の中央のパイル糸を
ベルト走行式の刃をもつカッターで切断(センターカッ
ト)して経編カットパイル生地を得た。
【0028】該カットパイル生地を公知の方法でカチオ
ン染料(Diacryl Golden Yellow
GLH(三菱化成(株)製)0.2g/ l,Nich
ilon Red GRL 200%(日成化成(株)
製)0.28g/ l,Nichilon Blue G
RL 200%(日成化成(株)製)0.06g/ l)
と酸と公知の緩染剤を含む染液に浸漬後マングルを用い
て絞り、連続スチーマーにて100℃で20分間湿熱処
理後、公知の方法でソーピングし、柔軟剤付与後乾燥し
た。次に2本シリンダー式4連型毛捌機にパイル糸の毛
並みの逆方向に1回、更に正方向に1回通過せしめて解
繊後、110℃ポリッシャーで毛先端を伸ばし、シャー
リング機で毛先を剪断して実施例2の天然毛皮調経編立
毛生地を得た。
ン染料(Diacryl Golden Yellow
GLH(三菱化成(株)製)0.2g/ l,Nich
ilon Red GRL 200%(日成化成(株)
製)0.28g/ l,Nichilon Blue G
RL 200%(日成化成(株)製)0.06g/ l)
と酸と公知の緩染剤を含む染液に浸漬後マングルを用い
て絞り、連続スチーマーにて100℃で20分間湿熱処
理後、公知の方法でソーピングし、柔軟剤付与後乾燥し
た。次に2本シリンダー式4連型毛捌機にパイル糸の毛
並みの逆方向に1回、更に正方向に1回通過せしめて解
繊後、110℃ポリッシャーで毛先端を伸ばし、シャー
リング機で毛先を剪断して実施例2の天然毛皮調経編立
毛生地を得た。
【0029】比較例2 実施例2において、高収縮アクリル繊維40重量%と低
収縮アクリル繊維60重量%に代えて、低収縮アクリル
繊維100重量%を用いた他は実施例2と同様の処理を
施し、比較例2の製品を得た。
収縮アクリル繊維60重量%に代えて、低収縮アクリル
繊維100重量%を用いた他は実施例2と同様の処理を
施し、比較例2の製品を得た。
【0030】実施例2で得られた製品は、起立したパイ
ルが揺れ動いたときに立体的に色が変化する優美な色彩
感をもつものであったが、比較例2で得られた製品は、
起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色が変化し
ないものであった。
ルが揺れ動いたときに立体的に色が変化する優美な色彩
感をもつものであったが、比較例2で得られた製品は、
起立したパイルが揺れ動いたときに立体的に色が変化し
ないものであった。
【0031】
【発明の効果】本発明による経編立毛生地は、パイルの
膨らみ感、張腰感、表面品位を有すると共に、起立した
パイルが揺れ動いたときに立体的に色が変化する優美な
色彩感をもつ天然毛皮調であり、毛布等に用いて頗る有
用である。また、本発明方法によれば、特殊な装置等を
用いず製造できるため、製造コストの低廉化を図ること
ができる。
膨らみ感、張腰感、表面品位を有すると共に、起立した
パイルが揺れ動いたときに立体的に色が変化する優美な
色彩感をもつ天然毛皮調であり、毛布等に用いて頗る有
用である。また、本発明方法によれば、特殊な装置等を
用いず製造できるため、製造コストの低廉化を図ること
ができる。
【図1】本発明の経編立毛生地を示す斜視図である。
【図2】本発明のパイルの状態を示す説明図である。
【図3】本発明のパイルの状態を示す説明図である。
【図4】カットパイル専用のダブルラッセル機の主要部
の側面図である。
の側面図である。
【図5】本発明実施例のカット生地のラッピング状態を
分解して示す編組織図である。
分解して示す編組織図である。
1 立毛面 2 地組織 3 合成繊維よりなる高パイル部 4 原液着色されている合成繊維よりなる低パイル部 5 合成繊維よりなる高パイル部 6 合成繊維よりなる低パイル部
Claims (4)
- 【請求項1】 経編編成されたカットパイル生地が解繊
された立毛生地であって、合成繊維よりなる高パイル部
と、原液着色されている合成繊維よりなる低パイル部よ
りなり、低パイル部の長さが高パイル部の長さの70%
未満であることを特徴とする天然毛皮調経編立毛生地。 - 【請求項2】 経編編成されたカットパイル生地が解繊
された立毛生地であって、合成繊維よりなる高パイル部
と、高パイル部と同一の合成繊維よりなる低パイル部よ
りなり、低パイル部の長さが高パイル部の長さの70%
未満であり、かつ高パイル部と低パイル部が染着されて
なることを特徴とする天然毛皮調立毛生地。 - 【請求項3】 紡績糸をパイル糸に用いて、ダブルラッ
セル機で両地組織を編成し、該両地組織中央部のパイル
糸をカットし、次いで湿熱処理後カットされたパイルを
解繊処理することにより経編立毛生地を得る方法におい
て、上記紡績糸が湿熱収縮率が30%以上異なる高収縮
合成繊維と低収縮合成繊維からなり、かつ高収縮合成繊
維が原液着色されていることを特徴とする天然毛皮調経
編立毛生地の製造方法。 - 【請求項4】 紡績糸をパイル糸に用いて、ダブルラッ
セル機で両地組織を編成し、該両地組織中央部のパイル
糸をカットし、次いで着色、湿熱処理後カットされたパ
イルを解繊処理することにより経編立毛生地を得る方法
において、上記紡績糸が湿熱収縮率が30%以上異なる
高収縮合成繊維と低収縮合成繊維からなり、かつ高収縮
合成繊維と低収縮合成繊維が同一の合成繊維であること
を特徴とする天然毛皮調経編立毛生地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16684095A JPH08337950A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 天然毛皮調経編立毛生地およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16684095A JPH08337950A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 天然毛皮調経編立毛生地およびその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001108520A Division JP2001355162A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 天然毛皮調経編立毛生地およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08337950A true JPH08337950A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15838634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16684095A Pending JPH08337950A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 天然毛皮調経編立毛生地およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08337950A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103917705A (zh) * | 2012-03-30 | 2014-07-09 | 德克斯户外用品有限公司 | 天然毛绒织物和毛绒织物的制造方法 |
US10801139B2 (en) | 2017-01-27 | 2020-10-13 | Deckers Outdoor Corporation | Sheared wool fleece and method for making sheared wool fleece utilizing yarn knitting |
US11713524B2 (en) | 2017-01-27 | 2023-08-01 | Deckers Outdoor Corporation | Sheared wool fleece and method for making sheared wool fleece utilizing yarn knitting |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP16684095A patent/JPH08337950A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103917705A (zh) * | 2012-03-30 | 2014-07-09 | 德克斯户外用品有限公司 | 天然毛绒织物和毛绒织物的制造方法 |
US9212440B2 (en) | 2012-03-30 | 2015-12-15 | Deckers Outdoor Corporation | Natural wool pile fabric and method for making wool pile fabric |
US10287720B2 (en) | 2012-03-30 | 2019-05-14 | Deckers Outdoor Corporation | Natural wool pile fabric and method for making wool pile fabric |
US10801139B2 (en) | 2017-01-27 | 2020-10-13 | Deckers Outdoor Corporation | Sheared wool fleece and method for making sheared wool fleece utilizing yarn knitting |
US11713524B2 (en) | 2017-01-27 | 2023-08-01 | Deckers Outdoor Corporation | Sheared wool fleece and method for making sheared wool fleece utilizing yarn knitting |
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