JPH08337728A - メチン染料 - Google Patents

メチン染料

Info

Publication number
JPH08337728A
JPH08337728A JP7145933A JP14593395A JPH08337728A JP H08337728 A JPH08337728 A JP H08337728A JP 7145933 A JP7145933 A JP 7145933A JP 14593395 A JP14593395 A JP 14593395A JP H08337728 A JPH08337728 A JP H08337728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ring
dye
chemical formula
methine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7145933A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sumioka
孝一 住岡
Akira Tanaka
章 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP7145933A priority Critical patent/JPH08337728A/ja
Publication of JPH08337728A publication Critical patent/JPH08337728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/02Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing an odd number of >CH- or >C[alkyl]- groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】新規なインドレニン核を有するメチン染料を提
供すること。高い吸光度を有し、かつ現像処理後の残色
汚染が少ない優れた写真用吸光染料を提供すること。 【構成】3位にN−アルカンスルホニル−4−スピロピ
ペリジン環を有するインドレニン核を含有するメチン染
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なメチン染料に関
し、また写真用吸光染料に関する。本発明のメチン染料
は写真用吸光染料のほか、光ディスク用色素、電子写真
やハロゲン化銀写真の分光増感色素等としても有効に利
用することができる。
【0002】
【従来の技術】メチン染料はその合成の容易さ、バリエ
ーションの豊富さ、吸光度の高さなどといった長所のた
め、様々な分野において応用、研究が行われており、中
でもインドレニン核を有するメチン染料は、光ディスク
用色素、電子写真やハロゲン化銀写真の分光増感色素や
フィルター染料等に利用されていて、付加価値の高い染
料のひとつとして知られている。これらの染料におい
て、インドレニン環上に種々の置換基を導入し、吸収波
長、吸光係数、溶解性などといった染料分子の物性をコ
ントロールするという技術は良く知られており、様々な
試みがなされてきている。それらの中の一つとしてイン
ドレニン環の3位にスピロ環を導入したものがあり、例
えばスピロシクロアルカン、4−スピロテトラヒドロピ
ラン、4−スピロピペリジニウム環を導入したものが特
開平2−187751号、同平2−251842号、同
平2−251843号、同平3−95548号、同平3
−96942号、同平3−282454号等に開示され
ている。
【0003】またハロゲン化銀写真感光材料において、
その感光乳剤層中での有害な反射、散乱、拡散光などを
吸収したり、乳剤層と支持体ベース境界面および支持体
背面からの望ましくない反射光を吸収することによっ
て、イラジエーションおよびハレーションを防止して、
仕上がった写真画像の鮮鋭度を向上させることは良く知
られている。また、乳剤層の上や、重層カラー写真感光
材料の様に写真乳剤層が複数存在するときには、それら
の中間に着色層(フィルター層)を設けることにより、
写真乳剤層に入射すべき分光組成を制御させることも良
く知られている。
【0004】イラジエーションおよびハレーションを防
止するために、感光乳剤層や乳剤層と支持体の間、ある
いは、支持体裏塗層に投与したり、フィルター層中に投
与される染料は、以下のような条件を満足することが必
要である。 (1)使用目的に応じた適性な分光吸収を有すること。 (2)吸光度が充分に高いこと。 (3)写真化学的に不活性であること。 (4)(写真乳剤)塗液調製中や乳剤製造中および保存
中に変退色などの経時変化をおこさないこと。 (5)(写真乳剤)塗液中に添加した際に、粘度の上昇
をきたして、塗布故障の原因とならないこと。 (6)写真処理過程において脱色されるか、または溶解
除去されて、処理後の写真感光材料上に有害な着色を残
さないこと。
【0005】この様な条件を満足させるために、従来か
ら前記の染料や特公昭57−46056号、特開昭62
−123454号などに記載のインドレニン核含有染料
をはじめ近赤外〜可視光を吸収する多くの染料が提案さ
れてきているが、まだ前記条件を完全に満たしていると
は言えず、さらなる改良が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なインドレニン核を含有するメチン染料を提供するこ
と、および前記条件を満たす優れた写真用吸光染料を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記化
1、化2、化3または化4で示される新規なメチン染
料、すなわち3位にN−アルカンスルホニル−4−スピ
ロピペリジン環を有する新規なインドレニン核を含有す
るメチン染料によって達成され、また化1、化2、化3
または化4で示される写真用吸光染料によって達成され
た。
【0008】化1の式中Z1 はベンゼン環、ナフタレン
環を形成するのに必要な原子群を表し、Z2 は5または
6員の含窒素複素環を形成するのに必要な原子群を表
す。Z2 の具体例(便宜上、原料三級塩基の名称で示
す)としては、例えばオキサゾリン環、オキサゾール
環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾール環、チ
アゾリン環、チアゾール環、チアジン環、ベンゾチアゾ
ール環、ナフトチアゾール環、ベンゾセレナゾール環、
ナフトセレナゾール環、キノリン環、ベンゾキノリン
環、インドレニン環、ベンゾインドレニン環、ベンズイ
ミダゾール環、ナフトイミダゾール環等があるが、イン
ドレニン環、ベンゾインドレニン環が好ましい。これら
の環上の炭素原子は周知の置換基(例えばアルキル基、
アリール基、アルコキシ基、アシル基、アルカンスルホ
ニル基、アミド基、スルホンアミド基、カルボキシ基、
アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニト
ロ基、スルホ基など)により置換されていても良い。R
1 〜R3 はアルキル基(例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、n−ブチル、n−オクチル、β−ヒドロキシエ
チル、γ−ヒドロキシプロピル、β−スルホエチル、γ
−スルホプロピル、カルボキシメチル、β−カルボキシ
エチル、アリル、ベンジル、β−フェネチル、プロパル
ギル基など)を表す。うちR2 については、無置換のア
ルキル基であることが好ましい。L1 は炭素数3、5、
7個単位のメチン基ユニットを表す。またこのメチン基
は、例えばアルキル基(例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル基など)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ、n−プロポキシ基など)、ハロゲン原子(例えば
塩素原子など)、アミノ基(例えばN−メチル−N−フ
ェニル基、N,N−ジフェニル基など)、複素環基(例
えばN−ピペリジノ基、N−モルホリノ基、N−ピペラ
ジノ基など)などの置換基によって置換されていても良
く、また互いに連結して4〜6員環を形成していても良
い。Xはカウンターイオン(例えばトリエチルアンモニ
ウム、ピリジニウム、カリウム、ナトリウムなどのカチ
オン、塩素イオン、臭素イオン、よう素イオン、パーク
ロラート、p−トルエンスルホナートなどのアニオン)
を表す。mは電荷を中和するのに必要な整数を表す。
【0009】化2の式中Z3 はベンゼン環、ナフタレン
環を形成するのに必要な原子群(Z1 に同義)を表し、
4 は5員の含窒素複素環(例えばピロール、ピラゾー
ル、イミダゾール環など)を形成するのに必要な原子群
を表す。R4 、R5 はアルキル基(R4 はR1 、R3
同義、R5 はR2 に同義)を表し、R6 は水素原子、ア
ルキル基(R1 、R3 に同義)、アリール基(例えばフ
ェニル、α−ナフチル基など、またこれらはZ1 、Z2
で述べたような置換基によって置換されていても良い)
を表し、R7 は水素原子、アミノ基(例えばN,N−ジ
メチルアミノ基など)、アルキル基(R1 、R3 に同
義)、アリール基(R6 で述べたような)、複素環基
(例えば2−チアゾリル基、N−モルホリノ基、N−ピ
ペラジノ基など)を表す。またR6 、R7 はそれぞれ独
立にZ4 の原子群と連結して環を形成していても良く、
互いに連結して環を形成していても良い。これらの環の
好ましい例は5または6員環であり、またそれらは
1 、Z2 で述べたような置換基によって置換されてい
ても良い。L2 、L3 は炭素数1〜3個単位のメチン基
ユニットを表す。これらはL1 で述べたような置換基に
よって置換されていても良い。Xはカウンターイオン
(化1で述べたような)を表す。mは電荷を中和するの
に必要な整数を表す。
【0010】化3の式中Z5 はベンゼン環、ナフタレン
環を形成するのに必要な原子群(Z 1 に同義)を表す。
8 、R9 、R14、R15はアルキル基(R8 、R14、R
15はR1 、R3 に同義、R9 はR2 に同義)を表し、R
10〜R13は水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素原子な
ど)、アルキル基(R1 、R3 に同義)、アルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ基など)
を表す。またR11とR14、R13とR15は互いに連結して
環(好ましくは5または6員環であり、またそれらはZ
1 、Z2 で述べたような置換基によって置換されていて
も良い)を形成していても良い。L4 、L5 は炭素数1
〜3個単位のメチン基ユニット(L2 、L3 に同義)を
表す。Xはカウンターイオン(化1で述べたような)を
表す。mは電荷を中和するのに必要な整数を表す。
【0011】化4の式中Z6 はベンゼン環、ナフタレン
環を形成するのに必要な原子群(Z1 に同義)を表し、
7 は5員の含窒素複素環(例えばオキサゾリジン、チ
アゾリジン、イミダゾリジン、ピラゾリン環など)を形
成するのに必要な原子群を表す。R16、R17はアルキル
基(R16はR1 、R3 に同義、R17はR2 に同義)を表
す。L6 、L7 は炭素数1〜3個単位のメチン基ユニッ
ト(L2 、L3 に同義)を表す。
【0012】上述の染料の一般的な合成法については、
例えば「HeterocyclicCompounds
−Cyanine dyes and related
compounds−」(F.M.Hamer著、Jo
hn Wiley &Sons社、1964年刊)など
に記載の方法を参考にすることができる。以下に本発明
の染料の代表的な例を示す。但し、本発明の染料がこれ
らに限定されるものではない。
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】前記化1、化2、化3または化4で示され
る本発明の染料で着色されたハロゲン化銀写真感光材料
は、目的とする波長領域において、幅広い吸収帯を有し
ているにも拘らず、他の波長領域にはほとんど不要な副
吸収がなく、また、本発明の染料はいずれも高い分子吸
光係数を有しており、カブリ、減感等の写真特性への悪
影響を引き起こすこと無く、少ない使用量で優れたイラ
ジエーション防止、ハレーション防止およびフィルター
効果を十分に発揮することができる。また、本発明の染
料は染料溶液調製時の変退色等の変化は起こらず、感光
乳剤製造中や、その後の保存中における湿熱等の外的条
件に対しても影響をうけることなく安定であるという利
点を有している。
【0022】本発明の染料をハロゲン化銀写真乳剤また
は保護コロイド溶液中に添加するには、水溶液または、
メタノール、エタノール、セロソルブ類、グリコール
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピ
リジン等の溶液として、または、これらの有機溶媒と水
との混合溶液として乳剤層、裏塗層、下引層、中間層、
保護層、紫外線吸収層中に添加し、存在せしめることが
できる。これら染料の使用量は適用する写真層によって
異なるが、一般には感光材料の面積1m2 あたり5〜
1,000mgになるように塗布される。
【0023】本発明の染料が用いられるハロゲン化銀写
真乳剤としては、例えば塩化銀、臭化銀または、塩臭化
銀、よう臭化銀、塩よう臭化銀の如き混合ハロゲン化銀
のような種々の銀塩を含む乳剤などがある。また、本発
明の染料が用いられるハロゲン化銀写真乳剤は公知のシ
アニン、メロシアニン色素等で分光増感されていてもよ
い。そしてさらに公知の方法によって、アミノ基、ある
いはアンモニウム基を含むポリマー、含窒素複素環を含
むポリマー等の塩基性媒染剤、安定剤、およびその前駆
体、界面活性剤、硬膜剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、
現像主薬およびその前駆体などのような添加剤を含有し
ていてもよい。ハロゲン化銀写真乳剤がカラー感光材料
に用いられるときには、カラーカプラーやその分散剤を
含有させることもできる。
【0024】本発明に用いられる親水性コロイドとして
は、ゼラチン、コロイド状アルブミン、カゼインなどの
蛋白質、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘
導体、寒天、アルギン酸ナトリウム、澱粉等の糖誘導
体、ポリビニールアルコール、ポリアクリルアミド等の
合成ポリマー等があり、それらを単独あるいは適当な比
率で混合して用いることができる。また本発明に用いら
れる支持体としては、セルロースアセテートフイルム、
ポリエチレンテレフタレートフイルム等のフイルム類や
バライタまたはポリエチレン、ポリプロピレン等を塗布
またはラミネートした紙等の通常写真感光材料に用いら
れているものであればいずれでもよい。
【0025】本発明の染料が用いられるハロゲン化銀写
真感光材料にはこれらの他に帯電防止剤、可塑剤、マッ
ト剤等の各種化合物を材料の性質をコントロールするた
めに含むことができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0027】実施例1 染料中間体の合成 中間体Aの合成 イソニペコチン酸エチル157g、トリエチルアミン1
11g、THF750mlを混合し、氷水浴冷却、撹拌
下にメタンスルホニルクロリド85mlを15分かけて
滴下し、ついで室温にて30分間撹拌した。つぎに析出
した結晶を濾別し、濾液から溶媒を減圧留去した。そし
て残査に水酸化ナトリウム44g、水600ml、エタ
ノール300mlを加え、2時間加熱還流を行った。冷
後、酢酸エチルにて洗浄を行い(400ml×3回)、
残った水層に濃塩酸100mlを発熱に注意しながら加
えた。氷水浴冷却下に1時間放置後、析出した結晶を濾
取し、飽和食塩水にて洗浄した。この様にして得られた
粗結晶をアセトン500ml中に加え、10分間加熱還
流を行ってから熱時に不溶物を濾別した。ついで濾液か
ら溶媒を留去、乾燥して、イソニペコチン酸誘導体:中
間体A167gを得た。 融点160〜163℃1 H−NMR MeSO2;2.84ppm(s)/DM
SO−d6
【0028】中間体Bの合成 中間体A104gと塩化チオニル100mlとを混合
し、浴温50℃にて1時間撹拌し、ついで過剰の塩化チ
オニルを減圧留去した。この様にして得られた酸クロリ
ドを脱水処理済みのTHF1lに溶解し、さらによう化
第一銅4gを加えて、内温を−20℃以下に保ちなが
ら、撹拌下にメチルマグネシウムブロミド(1M−TH
F溶液)500gを2時間かけて滴下した。同温にて1
時間、冷浴を取り去り室温にて1時間それぞれ撹拌後、
2N塩酸1.2lを加え、ついで有機成分を酢酸エチル
にて抽出(600ml×2回)した。そして抽出液を合
わせて水洗(2l×1回)、乾燥(無水硫酸ナトリウ
ム)後、溶媒を減圧留去した。ついで残査をクロロホル
ム500mlに溶解し、1%炭酸水素ナトリウム水洗
(500ml×1回)、乾燥(無水硫酸マグネシウム)
後、溶媒を減圧留去した。この様にして得られた粗結晶
をジイソプロピルエーテル/酢酸エチル=2/1(vo
l/vol)にて洗浄後乾燥して、メチルケトン誘導
体:中間体B57gを得た。 融点120.5〜122℃1 H−NMR MeSO2;2.79ppm(s),Me
CO;2.19ppm(s)/CDCl3 13 C−NMR CO;209ppm
【0029】中間体Cの合成 中間体B10.3g、フェニルヒドラジン5.4g、酢
酸50mlを混合し、5時間加熱還流を行ってから溶媒
を減圧留去した。ついで残査を1N塩酸100mlに溶
解し、酢酸エチルにて洗浄(75ml×2回)後、水酸
化ナトリウムにて中和を行ってから有機成分をクロロホ
ルムにて抽出(75ml×1回)した。ついで抽出液を
水洗(100ml×1回)、乾燥(無水硫酸マグネシウ
ム)後、溶媒を減圧留去した。この様にして得られた粗
結晶をジイソプロピルエーテル/酢酸エチル=2/1
(vol/vol)にて洗浄後乾燥して、インドレニン
誘導体A:中間体C9.7gを得た。 融点209.5〜211.5℃1 H−NMR MeSO2;2.96ppm(s),2−
Me;2.31ppm(s)/CDCl3
【0030】中間体Dの合成 中間体B10.3g、p−スルホフェニルヒドラジン
9.4g、酢酸100mlを混合し、15時間加熱還流
を行った。放冷後、析出した結晶を濾取し、メタノール
にて洗浄後乾燥して、インドレニン誘導体B:中間体D
12.5gを得た。融点274.5℃分解1 H−NMR MeSO2;3.08ppm(s),2−
Me;2.59ppm(s)/DMSO−d6
【0031】中間体Eの合成 中間体C5.6g、よう化メチル1.2ml、アセトニ
トリル25mlを混合し30分間加熱還流を行った。放
冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンにて洗浄後乾燥
して、四級塩A:中間体E5.8gを得た。 融点259℃分解
【0032】中間体Fの合成 中間体D7.2g、トリエチルアミン2.0g、アセト
ニトリル25mlを混合し、さらに1,3−プロパンス
ルトン9.9gを加えてから15時間加熱還流を行っ
た。ついで溶媒を減圧留去し、残査に2−プロパノール
40mlを加えて1時間室温にて撹拌した。そして不溶
分を濾取し、2−プロパノール、アセトンの順に洗浄後
乾燥して、非晶性粉末の四級塩B:中間体F7.2gを
得た。
【0033】実施例2 D1、D5、D7の合成 D1の合成 中間体E0.84g、オルトぎ酸エチル0.6g、トリ
エチルアミン0.6ml、m−クレゾール2mlを混合
し、浴温120℃にて1.5時間加熱撹拌した。ついで
ジイソプロピルエーテル30mlを加え5分間室温にて
撹拌し、うわずみをデカンテーションにて除去した。つ
ぎに残査にエタノール30mlを加えて10分間加熱還
流を行ない、析出した結晶を熱時に濾取し、エタノール
で洗浄後乾燥して、0.23gのD1を得た。 融点300℃以上 吸収極大(メタノール)553.5nm
【0034】D5の合成 中間体E0.42g、3,4−ジヒドロキシ−3−シク
ロブテン−1,2−ジオン0.06g、ピリジン0.3
ml、1−ブタノール5mlを混合し、1時間加熱還流
を行ない、析出した結晶を熱時に濾取し、メタノールで
洗浄後乾燥して、0.28gのD5を得た。 融点300℃以上 吸収極大(DMSO)657nm
【0035】D7の合成 中間体F0.87g、トリエチルアミン0.4ml、メ
タノール10mlを混合し、室温撹拌下にグルタコンジ
アルデヒドジアニル塩酸塩0.32gを加え、さらに無
水酢酸0.9mlを加えた。1.5時間撹拌後、酢酸カ
リウム水溶液(0.44g/1ml)を加え、さらにメ
タノール10mlを加えた。ついで析出した結晶を濾取
し、メタノールで洗浄後この粗結晶を酢酸カリウム水溶
液(0.1g/10ml)に溶解した。そしてエタノー
ル30mlを加え、析出した結晶を濾取し、メタノール
で洗浄後乾燥して、0.40gのD7を得た。 融点274℃分解 吸収極大(水)757.5nm ε(水)2.46×105
【0036】実施例3 D11、D17の合成 D11の合成 中間体E0.84g、3−ホルミル−2,7−ジメチル
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン0.34g、無水酢酸
10mlを混合し、30分間加熱還流を行ない、析出し
た結晶を熱時に濾取し、エタノールで洗浄後乾燥して、
0.30gのD11を得た。 融点245.5℃分解 吸収極大(メタノール)513nm
【0037】D17の合成 中間体F1.16g、3−ホルミル−2,5−ジメチル
−1−フェニルピロール0.44g、酢酸ナトリウム三
水塩0.27g、無水酢酸3ml、酢酸6mlを混合
し、浴温100℃にて30分間加熱撹拌後、酢酸カリウ
ムメタノール溶液(0.6g/30ml)を加えた。放
冷後、析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄後乾燥
して、0.44gのD17を得た。 融点292℃分解 吸収極大(水)513nm ε(水)6.63×104
【0038】実施例4 D23、D30の合成 D23の合成 中間体F1.16g、p−ジメチルアミノベンズアルデ
ヒド0.33g、無水酢酸3ml、酢酸6mlを混合
し、浴温100℃にて30分間加熱撹拌後、酢酸カリウ
ムエタノール溶液(0.3g/30ml)を加えた。放
冷後、析出した結晶を濾取し、エタノールで洗浄後この
粗結晶を酢酸カリウム水溶液(0.05g/10ml)
に溶解した。そしてエタノール50mlを加え、析出し
た結晶を濾取し、エタノールで洗浄後乾燥して、0.9
7gのD23を得た。 融点280℃分解 吸収極大(水)579.5nm ε(水)1.08×10
【0039】D30の合成 中間体F1.16g、p−ジメチルアミノシンナムアル
デヒド0.39g、無水酢酸3ml、酢酸6mlを混合
し、浴温100℃にて30分間加熱撹拌後、酢酸カリウ
ムエタノール溶液(0.3g/30ml)を加えた。放
冷後、析出した結晶を濾取し、エタノールで洗浄後、こ
の粗結晶を酢酸カリウム水溶液(0.05g/10m
l)に溶解した。そしてエタノール50mlを加え、析
出した結晶を濾取し、エタノールで洗浄後乾燥して、
0.77gのD30を得た。 融点284℃分解 吸収極大(水)664.5nm ε(水)9.75×10
【0040】実施例5 D31、D36の合成 D31の合成 中間体E0.42g、5−アセトアニリドメチレン−3
−エチルローダニン0.32g、トリエチルアミン0.
6ml、エタノール15mlを混合し、30分間加熱還
流を行った。放冷後、析出した結晶を濾取し、エタノー
ルで洗浄後乾燥して、0.12gのD31を得た。 融点274℃分解 吸収極大(メタノール)500nm
【0041】D36の合成 中間体F1.40g、3−メチル−4−(3−アセトア
ニリド−2−プロペン−1−イリデン)−1−(4−ス
ルホフェニル)−2−ピラゾリン−5−オンナトリウム
塩1.08g、トリエチルアミン1.6ml、ピリジン
10mlを混合し、1時間加熱還流を行ない、ついで酢
酸カリウムエタノール溶液(0.3g/30ml)を加
えた。熱時に、析出物を濾取し、エタノールで洗浄後、
この粗結晶を酢酸カリウム水溶液(0.3g/5ml)
に溶解した。そして熱メタノール50mlを加え、放冷
後、析出物を濾取し、メタノールで洗浄後乾燥して、
0.47gのD36を得た。 融点254℃〜分解 吸収極大(水)588nm ε(水)5.67×104
【0042】実施例6 ゼラチン1.55gを水15.0mlに加えて膨潤させ
た後、40.0℃に加温してゼラチンを溶解した。この
ゼラチン溶液に本発明の染料と後記比較染料(添加量4
×10-4mol/m2 、ただしD7、D8、CD1〜C
D3については2×10-4mol/m2 )の水溶液と硬
膜剤、界面活性剤を加え、さらに水を加えて全量を2
0.0mlにした。次にこの着色溶液を下引きを施した
ポリエステルフィルムベース上に塗布量が85g/m2
になるように塗布し、40.0℃で24時間加温処理
後、8.0×11.5cmの長方形に裁断して試料とし
た。こうして得られた各試料を30.0℃のD−72現
像液に5秒および15秒間浸漬した後、流水中で10秒
間水洗し、付着した水滴を濾紙ではさんで吸いとり、乾
燥して処理済の試料とした。これらの各試料ついて、4
00nm〜900nmでのλmaxに於ける光学濃度測
定を島津UV−2200を用いて行った。得られた結果
を表1、表2に示す。
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表1、表2より、本発明の染料は初期濃度
と、現像処理後の残色のバランスという点において、比
較染料より優れていることがわかる。
【0048】実施例7 染料の1%水溶液を10%ゼラチン水溶液に加え、85
g/m2 の塗布層とした場合の光学濃度が1.0となる
ように調整し、10%サポニン水溶液をゼラチン水溶液
150mlに対し5ml、10%ホルマリンを1.5m
l加えて得られた着色したゼラチン水溶液を用いて実施
例6と同様な操作により硬膜された光学濃度1.0の塗
布層を得る。この塗布層の上に純臭化銀乳剤を塗布し、
下記組成の現像液を用いて20℃で90秒間現像した後
常法に従い定着、水洗、乾燥した。
【0049】実施例6で行った方法を用いて、得られた
処理済のフィルムの光学濃度を測定したところ、本発明
の染料を含む各試料の処理後濃度はすべて0.02であ
った。(ただし、ベース濃度0.02)
【0050】現像液の組成 メトール 3g 亜硫酸ナトリウム 45g ハイドロキノン 12g 炭酸ナトリウム(1水塩) 80g 臭化カリウム 2g 水を加えて全量1lとする。
【0051】また、本発明の染料を含む各試料は、水溶
液調製中、乳剤調製中および保存中に変退色等の経時変
化を起こさず、カブリや減感などの写真特性にたいする
悪影響もなく、極めて優れたハレーション防止効果を有
していた。
【0052】
【発明の効果】本発明は、新規なインドレニン核を含有
するメチン染料を提供する。また本発明の染料は、高い
吸光度を有し、かつ現像処理後の残色汚染が少ない優れ
た写真用吸光染料である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1、化2、化3または化4で示さ
    れるメチン染料。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 [式中Z1 、Z3 、Z5 、Z6 はベンゼン環、ナフタレ
    ン環を形成するのに必要な原子群を表し、Z2 は5また
    は6員の含窒素複素環を形成するのに必要な原子群を表
    し、Z4 、Z7 は5員の含窒素複素環を形成するのに必
    要な原子群を表す。R1 〜R5 、R8 、R9 、R14〜R
    17はアルキル基を表し、R6 は水素原子、アルキル基、
    アリール基を表し、R7 は水素原子、アミノ基、アルキ
    ル基、アリール基、複素環基を表し、R10〜R13は水素
    原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基を表
    す。またR6 、R7 はそれぞれ独立にZ4 の原子群と連
    結して環を形成していても良く、互いに連結して環を形
    成していても良い。またR11とR14、R13とR15は互い
    に連結して環を形成していても良い。L1 は炭素数3、
    5、7個単位のメチン基ユニットを表し、L2 〜L7
    炭素数1〜3個単位のメチン基ユニットを表す。Xはカ
    ウンターイオンを表す。mは電荷を中和するのに必要な
    整数を表す。]
  2. 【請求項2】 前記化1、化2、化3または化4で示さ
    れる写真用吸光染料。
JP7145933A 1995-06-13 1995-06-13 メチン染料 Pending JPH08337728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7145933A JPH08337728A (ja) 1995-06-13 1995-06-13 メチン染料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7145933A JPH08337728A (ja) 1995-06-13 1995-06-13 メチン染料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08337728A true JPH08337728A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15396437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7145933A Pending JPH08337728A (ja) 1995-06-13 1995-06-13 メチン染料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08337728A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047717A1 (fr) * 1997-04-23 1998-10-29 Sony Corporation Supports d'enregistrement optique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047717A1 (fr) * 1997-04-23 1998-10-29 Sony Corporation Supports d'enregistrement optique
US6727041B1 (en) * 1997-04-23 2004-04-27 Sony Corporation Optical recording media

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05197077A (ja) 写真要素用フィルター色素固体粒子分散体
JPS60213937A (ja) 感光性写真要素
JPH08337728A (ja) メチン染料
JPH0395548A (ja) 写真用吸光染料
JPH10219124A (ja) スピロインドレニン環含有メチン染料
US3148065A (en) Merocyanines and undissociated cyanine dyes
JPS59148053A (ja) 写真感光乳剤の分光増感法
JP2001222086A (ja) 写真用分光増感色素
JP3626005B2 (ja) 写真用分光増感色素
JPH0643585A (ja) 写真用吸光染料
JP2000047350A (ja) 写真用吸光染料
JP2913124B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH09160160A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0433822B2 (ja)
JP2000136316A (ja) 写真用分光増感色素
JPH07159928A (ja) 写真用吸光染料
JPH06332103A (ja) 写真用分光増感色素
JP2000330229A (ja) 写真用分光増感色素
JPH03127053A (ja) 写真用染料
JPS5926939B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH07311435A (ja) 写真用分光増感色素
JPH0695282A (ja) 写真用分光増感色素
JPH06250323A (ja) 写真用分光増感色素
JPH10251531A (ja) メチン色素
JPH08220678A (ja) 写真用分光増感色素