JPH08337456A - 難燃水硬化性組成物およびその成形体 - Google Patents

難燃水硬化性組成物およびその成形体

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JPH08337456A
JPH08337456A JP14729395A JP14729395A JPH08337456A JP H08337456 A JPH08337456 A JP H08337456A JP 14729395 A JP14729395 A JP 14729395A JP 14729395 A JP14729395 A JP 14729395A JP H08337456 A JPH08337456 A JP H08337456A
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retardant
water
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component
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Osamu Suzuki
修 鈴木
Sachiko Nakao
幸子 中尾
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Mitsubishi Chemical Corp
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/04Portland cements
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機械的特性、施工性等に優れ、優れた難燃性を
も併せ有する成形体を製造できる難燃水硬化性組成物、
およびこの組成物を成形材料とする難燃性成形体を提供
する。 【構成】必須構成成分として、(A)水硬化性無機質、
(B)無機難燃化剤、および(C)熱可塑性高分子を含
有し、実質的に水を含有しない難燃水硬化性組成物、お
よびこの難燃水硬化性組成物を、熱可塑性樹脂成形法に
よって目的形状の未硬化成形体とし、次いで、該未硬化
成形体を水和硬化法によって硬化させた難燃性成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃水硬化性組成物お
よびこの組成物より得られる難燃性成形体に関する。さ
らに詳しくは、本発明は、通常の熱可塑性樹脂に適用さ
れる射出成形、押出成形、圧縮成形等の各種の成形法に
より成形が可能であり、機械的特性、施工性、さらには
難燃性にも優れた成形体を得ることのできる難燃水硬化
性組成物、およびこの組成物を成形し、水和硬化させて
得られる難燃性成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、セメント硬化物は、強度や不
燃性に優れていることから、建築資材または土木資材と
して各種の用途に広く使用されてきた。このセメント硬
化物は、セメント、骨材およひ水を混和して得られる流
動状態の水硬化性混合物を、所定形状の型枠またはモー
ルドの中に流し込み水和硬化させた後、型枠またはモー
ルドを取り外す方法により製造される。この方法による
ときは、型枠またはモールド中での水和硬化の際の拘束
期間が長く生産性が劣るばかりでなく、得られるセメン
ト硬化物(成形体)には空劇や鬆等の組織欠陥が発生す
るという問題があった。
【0003】また、水の存在下でポルトランドセメント
にポリマーエマルションや骨材を配合したポリマーセメ
ントモルタル組成物は、例えば、特公平1−39713
号公報、特公平1−54294号公報、特公平1−54
295号公報および特公平2−101112号公報に記
載され公知である。これらの刊行物に記載されているポ
リマーセメントモルタル組成物は、耐水性に優れてお
り、建築物の内壁や外壁、また床材の表面保護等に使用
されている。
【0004】しかしながら、これらのポリマーセメント
モルタル組成物も、成形に際しての水和硬化に長い期間
を要するばかりでなく、硬化成形体にクラックやヒビ割
れが入りやすく、また下地コンクリートとの付着力が弱
い等の改善すべき課題があった(特公平2−10111
2号公報、特開平4−300231号公報参照)。そし
て、これらのポリマーセメントモルタル組成物は、通常
の熱可塑性樹脂に適用される射出成形、押出成形、圧縮
成形等の成形法には供することができない。
【0005】さらに、樹脂成分を含む水硬化性組成物と
して、特公平5−2704号公報に水膨潤性ウレタン樹
脂と水硬性物質とからなる水膨潤性組成物が開示されて
いるが、この組成物を成形、水浸漬して得られる成形物
は膨潤率が84%以上と大きく、また成形物からは経時
的に水分が蒸散し、成形時の大きさをそのまま維持しな
いため、所望する形状、寸法の成形体を得ることが極め
て困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記従
来の現状に鑑み、先に、通常の熱可塑性樹脂に適用され
る射出成形、押出成形、圧縮成形等の各種の成形法によ
り成形が可能であり、機械的特性、施工性等の優れた成
形体を得ることのできる水硬化性組成物を開発した(特
願平6−176796号および特願平6−176797
号明細書参照)。本発明は、先に開発した水硬化性組成
物を更に改良しようとするものであり、これらの優れた
諸特性を損なうことなく、また、熱可塑性高分子を含有
しているにも拘らず、優れた難燃性をも併せ有する成形
体を製造できる難燃水硬化性組成物、およびこの組成物
を成形材料とする難燃性成形体を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明の請求
項1記載の難燃水硬化性組成物においては、必須構成成
分として、(A)水硬化性無機質、(B)無機難燃化
剤、および(C)熱可塑性高分子を含有し、実質的に水
を含有しない難燃水硬化性組成物にすると云う手段を講
じている。
【0008】また、本発明の請求項4記載の難燃性成形
体においては、請求項1記載の難燃水硬化性組成物を、
熱可塑性樹脂成形法によって目的形状の未硬化成形体と
し、次いで、該未硬化成形体を水和硬化法によって硬化
させてなる難燃性成形体にすると云う手段を講じてい
る。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の難燃水硬化性組成物について説明する。(A)成
分としての水硬化性無機質は、水和硬化特性を有する無
機物質を云い、セメント、石膏等が使用される。セメン
トの具体例としては、普通ポルトランドセメント、早強
ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、
中庸熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセ
メント、白色ポルトランドセメント、アルミナセメント
等が挙げられ、これら例示のセメントの中では、硬化速
度の点から早強ポルトランドセメント、超早強ポルトラ
ンドセメントが特に好ましい。
【0010】石膏の具体例としては、二水石膏(CaS
4・2H2O)、半水石膏(αCaSO4・1/2H
2O、βCaSO4・1/2H2O)、II型無水石膏
(II−CaSO4)、III型無水石膏(III−α
CaSO4、III−βCaSO4)、透明石膏( selen
ite )、雪花石膏( alabaster )、化学石膏等が挙げ
られる。これらの中では、硬化速度の点からII型無水
石膏が好ましい。上記(A)成分は、粉末状であるのが
好ましく、また、単独使用または2種以上の混合使用の
いずれであってもよい。
【0011】(B)成分としての無機難燃化剤は、高温
に加熱された際に自らの脱水反応、分解反応が吸熱的に
生起し、その吸熱作用および発生した不燃ガス(水蒸気
等)による希釈作用を発揮する無機物を云い、このよう
な作用を示す無機物には、無機水酸化物、無機水和物、
炭酸塩が含まれる。そして、好ましい(B)成分の具体
例としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、ドーソナイト、アルミン酸カルシウム、水酸化カル
シウム、ほう砂、カオリンクレー、水酸化スズ、炭酸カ
ルシウム等が挙げられ、後記(C)成分の分解温度付近
で顕著な効果を示し、安価で入手が容易な点から水酸化
アルミニウムおよび水酸化マグネシウムが特に好まし
い。上記(B)成分は、粉末状であるのが好ましく、ま
た、単独使用または2種以上の混合使用のいずれであっ
てもよい。
【0012】この(B)成分は、前記(A)成分100
重量部に対し10〜300重量部の割合で配合するのが
好ましい。(B)成分の割合が10重量部未満である
と、得られる成形体に付与する難燃化効果が低くなる傾
向を示し、また、300重量部を超えると、難燃化効果
が飽和し、得られる成形体は高温に曝されたときに変形
しやすいものとなる傾向を示すからである。
【0013】(C)成分としての熱可塑性高分子は、加
熱されて軟化または溶融する性質を有する高分子物質を
云い、かかる性質を有するものである限り、従来公知の
熱可塑性高分子のすべてが包含される。熱可塑性高分子
の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、
ポリアクリロニトリル、ポリビニルブチラール、ポリ酢
酸ビニル、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリアミ
ド類(ナイロン−6、ナイロン−6,6)、ポリウレタ
ン、ポリエステル類(ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート)、およびエチレンと他の炭
素−炭素二重結合を有する不飽和単量体とを共重合させ
たエチレン系共重合体等が挙げられる。
【0014】好ましいエチレン系共重合体としては、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、エチレン−アクリルア
ミド共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等が
挙げられ、エチレン−酢酸ビニル共重合体が特に好まし
い。また、(C)成分としては、上記例示の重合体およ
び共重合体に、加水分解、エステル化、酸化、還元、架
橋等の反応を行った変性物も使用できる。好ましい変性
物としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体を部分的にケ
ン化して得られるエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体等が挙げられる。
【0015】使用する(C)成分の種類および配合量
は、これを(A)成分および(B)成分に配合して得よ
うとする難燃水硬化性組成物の混練性、およびこの組成
物から最終的に得られる難燃性成形体の物性に応じて適
宜決定され、この(C)成分は1種を単独で使用しても
よいし、2種以上を混合して使用してもよい。また、
(C)成分は、(A)成分100重量部に対し、(B)
成分を前記の割合で配合したとき、5〜150重量部の
割合で配合するのが好ましい。(C)成分の割合が5重
量部未満であると、(A)成分および(B)成分との混
練が困難となりやすく、最終的に得られる難燃性成形体
の物性が低下する傾向を示すからであり、また、150
重量部を超えると、該難燃性成形体を得る際の水和硬化
時間を長引かせる傾向を示すからである。
【0016】上記(A)成分、(B)成分および(C)
成分からなる難燃水硬化性組成物は、実質的に水を含ま
ないことが必要である。例えば(B)成分および(C)
成分が水エマルション、水ディスパージョンの状態で配
合された組成物は、成形体を得る際の水和硬化時間が長
引き、得られた硬化成形体にクラックやヒビ割れが発生
するからである。
【0017】本発明の難燃水硬化性組成物は、上記
(A)成分、(B)成分および(C)成分のほか、本発
明の効果を損なわない種類および量の各種添加物を含む
ことができる。添加物としては、シリカ粉、ケイ石粉、
フライアッシュ、石英、亜鉛華、アルミナ等の無機粉体
材料;ガラス繊維、ポリエステル繊維等の繊維材料;酸
化鉄、塩化ニッケル、インデゴ等の顔料類、混練性を向
上させるために低粘度のシランカップリング剤、シリコ
ーンオイル、有機溶剤等の液体材料、またはステアリン
酸金属塩類、ワックス類、さらには、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、顔料以外の着色剤、可塑剤、分散剤、架橋
剤、架橋助剤、帯電防止剤、発泡剤等が挙げられる。
【0018】次に、本発明の難燃性成形体について説明
する。本発明の難燃性成形体は、前記本発明の難燃水硬
化性組成物を成形材料とし、この成形材料を射出成形、
押出成形、圧縮成形等の通常の熱可塑性樹脂成形法によ
って目的形状の未硬化成形体とし、次いで、該未硬化成
形体を水和硬化法によって硬化させてなる成形体であ
る。
【0019】成形材料としての難燃水硬化性組成物は、
上記(A)成分、(B)成分、(C)成分および所望に
より添加物を各所定量秤量し、水を含ませることなくこ
れらを混合し、次いでミキサーや加熱ロール等を用い、
(C)成分の軟化点以上好ましくは融点以上の温度で混
合、混練することにより、ペレット状またはシート状と
して調製することができる。
【0020】未硬化成形体は、ペレット状またはシート
状の上記成形材料を射出成形機、押出成形機、圧縮成形
機等に供給し、通常の熱可塑性樹脂の成形と同様にして
製造することができる。このようにして得られる未硬化
成形体の形状も、通常の熱可塑性樹脂の成形におけると
同様であり、板状、パイプ状、棒状、その他任意であ
り、最終的に得ようとする難燃性成形体に応じて選択さ
れる。
【0021】本発明の難燃性成形体は、上記未硬化成形
体を水和硬化法によって硬化させてなる成形体であり、
水和硬化法としては水中硬化、または水蒸気中硬化が用
いられる。水中硬化の条件としては50〜100℃の温
水中に1〜10日間浸漬するのが好ましく、水蒸気中硬
化の条件としては100〜180℃の水蒸気に1〜50
時間保持するのが好ましい。
【0022】本発明の難燃性成形体は、機械的特性、釘
打ち性等の施工性等に優れ、かつ熱可塑性高分子を含有
しているにも拘らず、優れた難燃性をも併せ有すること
から間仕切り材、天井材、屋根材、床材、外壁材、防音
・遮音材、人工大理石、止水材、型枠、捨て型枠、およ
び補修材等の建築資材、土木材料、屋外構造部材、さら
には絶縁材、制振材等の電気材料、電線被覆材等として
広く使用することができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明を、実施例により更に具体的に
説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれら
の実施例の記載に限定されるものではない。以下の実施
例および比較例において、(A)成分、(B)成分およ
び(C)成分として用いた成分物質を以下に記す。
【0024】(A)成分 1)ポルトランドセメント 秩父セメント(株)製の早強ポルトランドセメント 2)アルミナセメント 旭硝子(株)製のアルミナセメント1号
【0025】(B)成分 1)水酸化アルミニウムa アルコア化成(株)製の水酸化アルミニウム(商品名
A−325、平均粒径25μm) 2)水酸化アルミニウムb アルコア化成(株)製の水酸化アルミニウム(商品名
H−710、平均粒径1μm) 3)水酸化マグネシウムa ワンドー工業(株)製の水酸化マグネシウム(商品名
ブルーサイト、平均粒径25μm) 4)水酸化マグネシウムb 旭硝子(株)製の水酸化マグネシウム(商品名 Z00
−06H、平均粒径1μm)
【0026】(C)成分 1)EVA 三菱化学(株)製のエチレン−酢酸ビニル共重合体(商
品名 三菱ポリエチ X700) 2)ポリプロピレン 三菱化学(株)製のポリプロピレン(商品名 三菱ポリ
プロ 8800J) 3)ポリエチレン 三菱化学(株)製のポリエチレン(商品名 三菱ポリエ
チ F161) 4)ポリ塩化ビニル 菱日(株)製のポリ塩化ビニル(商品名 SG−130
0D)100重量部と三菱化学(株)製のジオクチルフ
タレート系可塑剤(商品名 ダイアサイザー)89重量
部とを溶融混練りして得たもの
【0027】実施例1〜16、比較例1〜4 [水硬化性組成物の製造]表1〜表4に示す(A)成
分、(B)成分および(C)成分の各々を、同表に記載
の配合割合(重量部)で秤取、混合し、得られた混合物
を150〜200℃の温度条件に設定した二本ロールに
よって混練し、ペレット状の水硬化性組成物を得た。
【0028】[成形体(未硬化)の製造]得られた各々
の水硬化性組成物を、圧縮成形機によって150〜20
0℃の温度で、50kg/cm2 で10分間加圧し、厚
さ5mmの板状の成形体(未硬化)を得た。
【0029】[成形体(硬化後I)および成形体(硬化
後II)の製造]上記のようにして得られた各々の成形
体(未硬化)を、次の条件で水和硬化させることにより
成形体(硬化後I)および成形体(硬化後II)を得
た。 成形体(硬化後I) :50℃の温水中に7日間浸漬 成形体(硬化後II):180℃の飽和水蒸気中に8時
間保持
【0030】[成形体の評価]上記のようにして得られ
た各々の成形体(未硬化、硬化後Iおよび硬化後II)
について、次の方法により曲げ試験、難燃性試験を行
い、それらの強度および難燃性を評価した。 (1)曲げ試験 JIS K 6911に準拠し、曲げ弾性率および曲げ強
度を測定した。なお、試験条件は、3点曲げ、スパン/
厚さ=14、荷重速度=5mm/min.とした。
【0031】(2)難燃性試験1 UL−94垂直式に準拠して行った。ただし、試験に供
した全ての成形体が火炎しなかったため、火炎するまで
約10秒間程度接炎を継続し、不燃時間を測定するとと
もに、この時の変形の度合いを観察し「変形なし」、
「変形小」および「変形大」の3段階で表示した。 (3)難燃性試験2 JIS A 1321に定める表面試験法に準拠して行っ
た。
【0032】各々の成形体(未硬化、硬化後Iおよび硬
化後II)にいての曲げ試験測定、難燃性試験1および
難燃性試験2の結果を、組成物の成分配合割合(重量
部)とともに表1〜表4に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】表1〜表4より、次のことが明らかとな
る。 (1)本発明の要件を満たす組成物から得られた成形体
(実施例1〜8)は、要件満たさない組成物から得られ
た成形体(比較例1〜3)よりも難燃性試験1の不燃時
間が大幅に長くなり、また難燃性試験2の耐火性能も大
きく向上している。 (2)本発明の要件を満たす限り、組成物の(C)成分
の種類を変更しても、難燃性試験1の不燃時間は長く、
良好な不燃性を示す(実施例2、9、10、11)。 (3)本発明の要件を満たす限り、組成物の(C)成分
の配合割合を変更しても(実施例13〜16)、(B)
成分を配合しないとき(比較例1〜3)に比し、難燃性
試験1の不燃時間が長く、良好な不燃性を示す。 (4)(A)成分を配合しなかった組成物から得られた
成形体(比較例4)は、難燃性試験1の不燃時間は長い
が、大きく変形し耐火性能が低く、また曲げ弾性率、曲
げ強度が低い。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る難燃水硬化性組成物、およ
び難燃成形体は、前記の構成とされてなることにより、
次のような優れた効果を奏する。 (1)本発明の難燃水硬化性組成物は、通常の熱可塑性
樹脂に適用される射出成形、押出成形、圧縮成形等の各
種の成形法により容易に成形が可能である。 (2)本発明の難燃性成形体は、機械的特性並びに釘打
ち性等の施工性に優れているのに加え、優れた難燃性を
示す。 (3)本発明の難燃性成形体は、実質的に水を含有しな
い特定の組成物から製造され、成形時の大きさがそのま
ま維持されるため、所望する形状、寸法の成形体が容易
に得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須構成成分として、(A)水硬化性無
    機質、(B)無機難燃化剤、および(C)熱可塑性高分
    子を含有し、実質的に水を含有しないことを特徴とする
    難燃水硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分100重量部に対し、(B)
    成分が10〜300重量部配合されてなることを特徴と
    する請求項1記載の難燃水硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分100重量部に対し、(C)
    成分が5〜150重量部配合されてなることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の難燃水硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分が、ポルトランドセメントで
    あることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1
    項記載の難燃水硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分が、水酸化アルミニウムまた
    は水酸化マグネシウムであることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか1項記載の難燃水硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 (C)成分が、エチレン−酢酸ビニル共
    重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
    ルよりなる群から選ばれる少なくとも1種であること特
    徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の難燃
    水硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか1項記載
    の難燃水硬化性組成物を、熱可塑性樹脂成形法によって
    目的形状の未硬化成形体とし、次いで、該未硬化成形体
    を水和硬化法によって硬化させてなることを特徴とする
    難燃性成形体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6867254B2 (en) 2001-09-04 2005-03-15 W.R. Grace & Co., - Conn. Two-phase compositions
JP2011111375A (ja) * 2009-11-28 2011-06-09 F Consultant:Kk 硬化体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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