JPH0833715A - 動脈瘤もしくは血管を閉塞するためのバルーン付きカテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】主血管から動脈瘤室もしくは周囲の管の開口を
分離して、動脈瘤室もしくは周囲の管を充填もしくは閉
塞するように機能もしくは設定された開口内にのみ閉塞
材を導入することができる。 【構成】動脈瘤もしくは周囲の血管中への血管開口から
主血管の側壁並びに内腔を封止して、血管開口に近い主
血管の壁を塞ぐように膨脹されるバルーン５２と、 上
記封止を維持しながら、動脈瘤室内もしくは周囲の血管
に続く血管開口を介して閉塞材を、閉塞が果たされるか
閉塞材が安定するまで排ポート６０から排出して、動脈
瘤もしくは周囲の血管内に閉塞材の回りもしくは閉塞材
により閉塞材の魂を形成して、主血管を閉塞しないで血
管開口を封止するように閉塞材を排出ポートに導く空控
２０，２２を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】脆弱した血管、特に動脈の壁に動脈瘤が
発生すると、患者の生命に危険な場合がある。これは、
特に、心臓、脳、他の生体器官に働く血管では顕著で有
る。静脈と動脈との両方で、脈瘤が破れると、内部出血
が生じて血圧が低下するか、血餅のもととなる。こり血
餅は追い出され、血液の流れを制限する他の場所に動か
されて骨となる。多くの動脈では圧力の低下が生じて急
死するようになるかもしれない。脳では、血液の溜まり
が脳細胞を圧迫して脳血栓となる。

【０００２】侵略的な外科処置で動脈瘤を除去し血管の
壁を閉塞するすることは、患者にとって危険をともな
い、手術後が面倒になる。従来の血管手術もしくは顕微
手術はが手術のアプローチに受入れられるような血管瘤
を直すのに有効で有る。しかし、多くの処置する脈瘤
は、生体器官の奥深くに生じ、また大きなサイズであ
り、手術での損傷のリスクが大きい問題を有している。
上記脈瘤を処置するためのある外科手術は、血管を閉じ
て、これと乏血を引き起こすような患部とを犠牲にして
いる。このようなタイプの脈瘤は、誘導障害がより少な
い疾病を与える場合に最後の手段として使用され得る。

【０００３】かくして、度々、外科的処置を不可能にす
るか、このような外科的処置を避けるのが好ましくな
る。動物で、もしくは臨床的に動脈瘤開口を閉塞並びに
／もしくは動脈瘤のうを詰めるような侵略的な提案がな
され、試験されている。例えば、米国特許Ｎｏ．５，０
４１，０９０号にて開示されているように、動脈瘤のう
もしくはこれの近くの器官内に、着脱可能なバルーンを
配置し、バルーンを迅速にセッテング可能なポリマーで
満たし、動脈瘤のう内に血液を出し入れするか血管の静
的閉塞をするかするために、カテーテルを使用するいく
つかの試みが有る。この´０９０号の特許では、カテー
テルで運ばれて着脱可能な１対のバルーンが設けられて
おり、これらは動脈瘤のう内に配置され、一方のバルー
ンが他方のバルーン内である物質もしくはポリマー化さ
れた他の物質により動脈瘤のうに対応する形状に脹らま
され可能である。このカテーテルはバルーンを上記位置
に残したままで取り出され得る。一実施例では、ポリマ
ー化可能な物質が、外側のバルーンの多数の孔が外に排
出され、動脈瘤の壁と接触し、この壁とバルーンとを接
着する。

【０００４】これら処置の全てにおいては、１もしくは
複数のバルーンを動脈瘤のネック部を通して導き、そし
てここに維持することが必要である。膨らまされたバル
ーンは動脈瘤の開口を介して延出し、血管の内腔を通る
血液流に干渉することが出来る。動脈瘤室内のバルーン
の孔から射出される物質は、開口に向かって血管の内腔
を閉塞する。さらに、バルーン付きカテーテルを動脈瘤
室に入れること自体、動脈瘤の壁が穿刺される危険があ
る。

【０００５】動脈瘤室内の血栓の発生を刺激する他の試
みが米国特許Ｎｏ．５，２３４，４３７に開示されてい
る。これでは、金属製の複数の血管閉塞コイルが、押し
カテーテルを開口内に位置させてこれより外されること
により室内に配置される。この取り外しは、接続部に電
流を流すか、プッシャー機構との係合を解除するように
コイルを捩じることにより行われる。例えば、ガグリィ
ーモ（Ｇｕｇｌｉｅｌｍｏ）による文献（”Ｅｌｅｃｔ
ｒｏ ｔｈｒｏｍｂｏｓｉｓ ｏｆ Ａｎｅｕｒｙｓｍ
ｓ”Ｊ．Ｎｅｕｏｓｕｒｇｅｒｙ，７５：１−７，１／
９１では電流がこのために使用されている。これらの試
みは、カテーテルを開口中に適確に挿入する必要があ
り、このようなカテーテルの位置付けは難しく、動脈瘤
の壁に孔を形成してしまう危険がある。

【０００６】米国特許Ｎｏ．５，２１９，３５５号に開
示された他の試みでは、カテーテルで運ばれるスリーブ
が、動脈瘤の広口開口内にこれを横切るように配置され
てこの広口を閉塞し、管内の血管の代わりに機能する。
このスリーブの両端は、膨脹可能な１対のステントに装
着され、これらステントは２重バルーン付きカテーテル
により搬送され、そしてバルーンにより膨脹される。膨
脹されたステントは患者の血管の壁に対してスリーブの
両端を安定化させる。この試みは、血管の壁との接触か
らステントの一方もしくは両方の端を時間をかけと取り
外さなければならないというリスクがある。代わって、
ステントは線維状なので、この繊維が血液の流れを制限
し、この結果さらに面倒になる。多くの血管は、部材並
びに挿入される装置の必要なサイズにより、細ければ細
いほど、この試みからの効果を得ることができる。

【０００７】互いに離間した２重のバルーン付きカテー
テルは、また、米国特許Ｎｏ．４，８３２，６８８号に
開示されているように、治療薬を、バルーン血管形成処
置で傷付られる処置する血管の内膜に導入するために一
時的に閉塞される血管中で使用されるように提案されて
いる。

【０００８】また、互いに離間した２重のバルーン付き
カテーテルは、米国特許Ｎｏ．４，６５５，７４６号並
びに４，７０８，７１８号に開示されているように、腫
瘍を副次的に起こす細い枝血管網を分離して、対比材料
もしくは細い血管の閉塞コラーゲンを血管網中に注入す
るように提案されている。注入された材料は、２つの膨
脹されたバルーン間の血管中に直接導かれ、小径の枝血
管内に引かれ、これらを閉塞している間、ここにとどま
る。主血管中に残るコラーゲン材料の処分は明確には説
明できない。固化したコラーゲンが、カテーテルを抜い
た後に二次および三次血管内に残る程度に、これは、主
血管の内腔中にこれら二次および三次血管から出て血栓
もしくは狭窄のための部位を与えることができる。

【０００９】さらに、米国特許Ｎｏ．５，０４９，１３
２号、５，０８７，２４４号、５，１１２，３０５並び
に４，７０８，７１８号に開示されている単一もしくは
同軸配置の２重カテーテルでは、外側のバルーンの側壁
に形成された孔を介して治療薬を血管の壁に分布させて
アテロートム血小板を処置するか、治療薬を血管の壁に
浸透させて血管の壁の腫傷を処置するか、または血管形
成の場合に後処置としてヘパリンを投与するかが提案さ
れている。これらバルーン付きカテーテルは、治療薬を
血管自体に注入し、動脈瘤室もしくは枝血管を閉塞する
であろう閉塞材の導入には適していない。

【００１０】バイパス手術で使用のために伏在静脈を取
り入れるための別の外科処置において、伏在静脈部を取
り除き、静脈弁を除去し、そしてバイパス動脈部として
移植するための部位を準備するように枝血管を避けるこ
とが知られている。また、ブロックされた動脈部近くの
静脈の部分を代わりの静脈部に変換するバイパスにする
ことが知られている。この静脈部は、中心近くで避けら
れ、末端で切断され、そして２つの端部は動脈に移植さ
れる。この静脈を用意するために、静脈部の内腔内の静
脈の便を切除し、周もしくは側部の枝静脈を避ける必要
がある。これは、例えば、ロセンタール（Ｒｏｓｅｎｔ
ｈａｌ）による、文献“Ｅｎｄｏ−Ｖａｓｃｕｌａｒ
Ｉｎｆｒａｉｎｇｕｉｎａｌ Ｉｎ Ｓｉｔｅ Ｓａｐ
ｈｅｎｏｕｓ Ｂｙｐａｓｓ：Ａ Ｍｕｌｔｉ Ｃｅｎ
ｔｅｒ Ｒｅｐｏｒｔ”，Ｊ．Ｖａｓｃｕｌａｒ Ｓｕ
ｒｇｅｒｙ，１９９２；１６：４５３−４５８）に開示
されている。

【００１１】足部枝血管を避けるように、犠牲になる静
脈部をその長さに渡って露出するような手術を避けるた
めに、カテーテルを足部枝血管中にカテーテルを静止さ
せ、血管を閉塞するようにこの中に閉塞コイルを置くこ
とが提案されている。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】最近のバルーン付きカ
テーテルを使用して提案された種々の状態のための処置
に置ける進展及び改良にも係わらず、主血管の近くの完
全性を損なわず、主血管の開通性を急速に回復すること
ができ、実現が簡単な主血管の壁で動脈瘤を管内で閉塞
するための装置が要求されている。また、動脈瘤を供給
する周囲の血管をシールして閉塞するために使用され
る、また、例えば、侵略的手術をしないで、人工的なバ
イパス部として使用するための静脈の用意のための装置
が要求されている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この装置は、血管を閉塞
しないで、開口の外の周囲の血管もしくは動脈瘤を閉塞
するための主血管の側壁内の開口を介して閉塞材の魂を
形成するための装置であり、動脈瘤もしくは周囲の血管
中への血管開口から主血管の側壁並びに内腔を封止し
て、血管開口に近い主血管の壁を塞ぐ手段と、上記封止
を維持しながら、動脈瘤室内もしくは周囲の血管に続く
血管開口を介して閉塞材を、閉塞が果たされるか閉塞材
が安定するまで排出して、動脈瘤もしくは周囲の血管内
に閉塞材の回りもしくは閉塞材により閉塞材の魂を形成
して、主血管を閉塞しないで血管開口を封止する手段と
を具備する。

【００１４】閉塞を効果的にする必要がある場合、本装
置は閉塞材を排出する前に、動脈瘤室もしくは周辺の血
管内の内容物を血管開口を介して吸入し並びに／もしく
は動脈瘤室もしくは周辺の血管に導かれる血管開口を介
して、閉塞材を排出する間に、動脈瘤室もしくは周辺の
血管内の内容物を取り出す手段をさらに具備する。

【００１５】好ましくは、封止並びに排出手段は、血管
開口に近い主血管内の位置に、膨脹可能なバルーンと、
このバルーンを通って延出した排出用空控と、この空控
の延出端に設けられた排出ポートとを有するバルーン付
きカテーテルを挿入し、排出ポートを血管開口に指向さ
せ、そして、血管を満たすようにバルーンを膨脹させて
血管の内腔から排出ポートと血管開口とを封止してい
る。この排出手段は、排出用空控と前記排出ポートと血
管開口とを介して閉塞材を排出して、血管を閉塞しない
閉塞材の魂を形成することにより達成される。

【００１６】好ましくは、バルーン付きカテーテルは、
先端部に設けられたバルーンの膨脹／収縮を果たし、吸
入／排出ポートを介して動脈瘤もしくは周囲の血管の吸
入もしくは吐出を果たし、バルーン近くに設けられた１
もしくは複数の排出ポートを介して閉塞材の排出を果た
し、そして処置場所に先端部を位置付けるようにガイド
ワイヤーが挿入される複数の空控を有する。代わって、
吸入並びに／もしくは吐出は別のカテーテルを使用する
ことにより行われ得る。

【００１７】このバルーン付きカテーテルの使用方法に
おいては、バルーンを支持した先端部が動脈瘤もしくは
周囲の血管の開口に沿って位置するまで患者の血管中に
バルーン付きカテーテルを挿入し、案内空控の排出ポー
トを開口に向け、血管を満たしてこれを開口から分離す
るようにバルーンを膨脹させ、もし必要であれば、開口
から血液を吸引し、案内空控、排出ポート、並びに血管
開口を介して閉塞材を供給して動脈瘤もしくは周囲の血
管を閉塞材で満たし、この閉塞材が安定化して閉塞材の
魂を形成するのに充分な時間この場所で膨脹されたバル
ーンを維持し、そして、バルーンを収縮させてバルーン
付きカテーテルを患者より抜き取る。もし必要であれ
ば、前記吸入は、満たす工程の間、行われ得る。付加的
に、バルーンは、閉塞材の排出の後に回動されて、血管
開口を横切る固体のバルーンの壁で、近接する血管の内
腔の壁に一致するように開口の閉塞材の魂を成型し得
る。

【００１８】開口へ排出ポートを向けるのは、好ましく
は、蛍光透視鏡により観察され得る放射線不透過マーク
をポートの回りに設けることにより達成される。膨脹さ
れたバルーンによりなされる適当な封止は、バルーンを
膨脹させ、排出ポートを目的位置に向けてから案内用空
控並びに排出ポートを介して造影剤を注入し、正しく向
けられているとときに動脈瘤への充填と血管の内腔から
の漏れの有無を観測する工程でなされ得る。代わって、
放射線不透過チップが案内用空控の先端に設けられ、排
出ポートの存在並びに動脈瘤室が観察され得るか、また
は圧力測定が行われ得る。

【００１９】“閉塞材”は、好ましくは、種々の反応で
閉塞体を形成する液体もしくは固体の材料を含む。閉塞
材は、好ましくは、液状で導入され、動脈瘤室で固化さ
れある。第１の変形例では、閉塞材は固化のために反応
用触媒を必要とし、そしてバルーン付きカテーテルに
は、別の空控と、第１の排出ポート近くに別の排出ポー
トと、別の案内用空控とが触媒を別に排出するために設
けられ得る。さらに、他の変形例では、閉塞材は、外部
の放射線源からバルーン付きカテーテルの先端部中に導
入され、光導部材もしくは光ファイバーにより開口に指
向されて、排出閉塞材を固化するような所定波長の放射
線に反応し得る。

【００２０】代わって、閉塞材は、血液凝固材もしくは
メカニズムを含み得る。例えば少なくとも１つの伸長可
能なコイルが、圧縮されて排出ポートを通って開口に導
入され位置付けられ、ここで伸長して動脈瘤の壁と接触
し動脈瘤もしくは周囲の血管内で血液を凝固する。

【００２１】好ましい実施例で、バルーン付きカテーテ
ルには、ガイドワイヤー用空控と、バルーンの先端に位
置するガイドワイヤー用排出ポートとが設けられ、この
ワイヤーによりバルーン付きカテーテルの挿入並びに抜
き取りが容易に行われ得る。バルーン膨脹／収縮用空控
には、この空控を介するバルーンの膨脹を可能にしなが
ら、がガイドワイヤーの前方への進行を果たすか、予め
挿入されたガイドワイヤーに沿ってバルーン付きカテー
テルを挿入さるように先端でガイドワイヤーを受けるバ
ルブが設けられ得る。

【００２２】代わって、カテーテル本体は、基端部から
先端部に回転トルクを全長に渡って伝達して、排出並び
に／もしくは吐出内腔の夫々の排出ポートが血管開口に
アラインメントするように位置付けるための、永久的に
（着脱不可能に）設けられたガイドアイヤーもしくは手
段をさらに具備し得る。回転は、閉塞材の魂が形成され
るまで閉塞材を排出した後に排出ポートから血管開口を
封止するまで膨脹されたバルーンを回転するように使用
され得る。

【００２３】少なくとも１つの案内用空控の排出ポート
を付加的に位置付けるために、少なくとも案内用空控の
先端部は第１の実施例でバルーンの外壁に対して位置さ
れ得る。バルーンが膨脹されることにより案内用空控は
膨脹されたバルーンの一側側に位置され、膨脹したバル
ーンはカテーテル本体の径方向外方に排出ポートを押圧
する。案内用空控の先端部は膨脹したバルーンの壁と共
に、拡がる。

【００２４】バルーン並びに案内用空控の構造体の第２
の実施例において、案内用空控はカテーテル本体の全長
に渡って中に配設され、カテーテル本体の一側の四分の
一部分の排出ポートの所で終端している。そして、バル
ーンは、カテーテル本体の外面の残りの四分の三の部分
に形成されている。膨脹するバルーンは、排出ポートが
動脈瘤の開口に押し付けられるようにカテーテル本体を
径方向にそらす。

【００２５】他の実施例において、別のカテーテルが、
バルーンの膨脹された部分に沿って挿入され、この膨脹
部分により所定長さの部分が囲まれて、バルーンをバイ
パスする血管内の血液の流れを可能にする。代わって、
バルーンは、排出ポートが面している壁とは反対側の血
管の壁と共同して血液流路を形成する形状にされ得る。
この場合、バイパスにより、バルーン付きカテーテル
は、遅くセッテングされる閉塞材のために長時間に渡っ
て位置されても良い。

【００２６】

【実施例】以下の説明で、全体的には図１で、また特定
的には他の図で示されている異なる好ましい実施例が本
発明の共通の態様を共有している。閉塞材を抽出し、動
脈瘤室もしくは血管中に閉塞固まりを形成するために種
々の実施例を使用する方法は図１２ないし図１７に概略
的に示されている。上記“閉塞材”という用語は、それ
自体で固化するかセットアップ装置、もしくは動脈瘤室
もしくは枝血管を閉塞する血栓の形成を助長する種々の
装置、固体、液体を含むことを意図している。

【００２７】本発明のバルーン付きカテーテル１０は、
基端部１４と先端部１６とを有するカテーテル本体１２
を形成する所定長さの多重空洞チューブを具備する。こ
の１２には、好ましくは、複数の軸方向に延出した線形
の通路もしくは空控、例えば、図２の断面図（並びに他
の図面）で示されたような３つの空控１８，２０，２２
が形成されている。これら空洞は、バルーン膨脹／収縮
空洞並びに／もしくガイドワイヤー、そして１つもしく
は２つの排出空洞として機能するように、先端部並びに
後端部の構造体に組合わされている。即ち、これら３つ
の空洞１８，２０，２２は、本発明のこの実施例で単一
成分の形態の閉塞材を導くようにか、後述する別の実施
例で２つの別々の成分からなる閉塞材、例えば、触媒と
活性材を導くように形成され得る。代わって、１つの空
控は、動脈瘤室もしくは枝血管を単一成分の閉塞材で満
たすのを助けるように、開口を介する吐出もしくは吸出
のために使用され得る。また、４つの空控が２つの成分
を導くためもしくは他の機能のために設けられ得る。

【００２８】いずれの構成においても、カテーテル本体
１２のチューブは、熱可塑性樹脂、塩化ビニール、ポリ
エチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、もしくはバルーン付きカテーテルの分野で知られて
いる他の同様の材料のような柔軟な合成樹脂により押し
だし成型され得る。また、カテーテル本体１２は、円形
空控もしくは楕円形空控（図６に示す）か、同心的な空
控（図９ないし図１１に示す）か、図２に示すようなパ
イ形状の空控を含む、種々の断面の空控として押しだし
成型もしくは形成され得る。

【００２９】図２に示すように、前記空洞１８，２０，
２２は、ウエブ１９，２１により互いに分離されてお
り、外チューブ１３内に形成されている。空控１８は、
図３に示すガイドワイヤー７０を通すように比較的大き
い断面となっている。一方、空洞２０，２２は、以下に
説明する種々の実施例で導入もしくは排出空洞として交
互に使用され得るように一側で互いに向かいあってい
る。

【００３０】図１に示すように、空洞１８，２０，２２
は、マニホールド３２を介して、前端部１４の所で、カ
テーテル前端接続集合体２６に組合わされている。１つ
の空控、例えば空控１８は、単一の空控にマニホールド
３２を介して接続されて、装着部材２８内に前端が終端
している。この装着部材２８の開口２４を介してガイド
ワイヤー７０が挿入され得る。一実施例において、ガイ
ドワイヤー用の空控１８は、他の機能のためには使用さ
れていないが、他の実施例ではバルーン膨脹／収縮空洞
として使用され得る。

【００３１】第２の空控２０は、バルブアダプター４０
に接続されたチューブ４２にマニホールド３２を介して
接続されている。この第２の空控２０は、これがアダプ
ター装着部材３８を介して圧力流体源（図示せず）に装
着されると、バルーン膨脹／収縮空洞として一実施例で
機能するようにバルーン５２に内部で接続されている。
他の実施例では、この空控２０は、排出ポート６０近く
の他の排出出口もしくは排出ポート６０´と連通され
て、２つの成分の閉塞材を案内するように使用され得る
か、吸入並びに／もしくは排出空控として使用され得
る。

【００３２】第３の空控２２は、バルブアダプター４８
に接続されたチューブ５０にマニホールド３２を介して
接続されている。この第３の空控２２は、バルーン５２
の前接続部材５４の所で、カテーテル本体１２に、種々
の実施例でバルーンの内側もしくは外側に形成されバル
ーン５２の外壁に沿って排出ポート６０に延出した弾性
チューブヲ介して内部的に接続され得る。尚、この排出
ポート６０は、バルーン５２の長手方向の中心に位置し
ている。この第３の空控２２は、全ての実施例で、バル
ーン５２の膨脹／収縮のための開口に対して排出ポート
が位置付けられたときに、後述するように造影剤もしく
は閉塞材の案内のための導管として機能する。また、こ
の第３の空控は、以下に説明するように、開口６０を介
して前端部に他のカテーテルもしくは装置を導入するた
めに使用され得る。

【００３３】バルーン付きカテーテル１０の先端接続部
材５５には柔軟なチップ３４とチップ孔３６とが設けら
れている。カテーテルが挿入され動脈瘤に沿うようにバ
ルーン５２が位置付けられている間、このチップ孔３６
を介して、ガイドワイヤー７０が延出され得る。またカ
テーテル本体１２の先端部１６には第１並びに第２の放
射線不透過マーク１５，１７が設けられている。これら
放射線不透過マークは、先端部１６が挿入され、指向さ
れている間、排出ポート６０を動脈瘤もしくは血管の開
口にアラインメントさせるのを助けるように排出ポート
６０に対して配置されている。既知の技術が、周囲導入
カテーテル（図示せず）もしくはガイドワイヤー７０を
使用、もしくは使用しないで、カテーテル１０の静脈並
びに動脈への挿入のために採用され得る。

【００３４】図３並びに図４（ａ）は、カテーテル本体
１２と、空洞１８，２０，２２と、排出ポート６０に導
かれたチューブ延出部５６に関連したバルーン５２の構
造を示す、一部の縦断面図並びに横断面図である。空控
２０，２２は、先端に先端開口３６が占めており、互い
に分離され、閉塞材並びに膨脹流体を夫々案内するよう
に使用され得る。膨脹／収縮用の空控２０は、バルーン
５２の先端接続部材５５内で、終端し、カテーテル本体
１２の外面により塞がれている。バルーン５２内の膨脹
／収縮用の空控２０の部分には、カテーテル本体１２の
外壁を通ってバルーン５２に延び、互いに離間した複数
の膨脹／収縮用孔５８が形成されている。このこのバル
ーン５２の膨脹／収縮は、この分野で知られているよう
に、バルブアダプター４０を介して空控２０に圧力流体
を出し入れすることにより達成される。

【００３５】前記案内用の空控２２は、透孔２３によ
り、案内チューブ延出部５６の空控５７に結合されてい
る。この案内チューブ延出部５６は、後端並びに先端接
続部５４，５５間でバルーン５２の全長に渡ってバルー
ンの壁の外でチューブ延出部５６に沿って接着された、
柔軟性のある薄い壁のチューブでできている。この透孔
２３は、チューブ延出部５６の側壁を貫通しており、こ
の側壁は先端部１４の面に取着されている。前記透孔２
３は、延出空控部５７と案内空控２２との間を連通して
いる。この延出空控部５７は、外部に面した壁に形成さ
れた排出出口ポート６０に、先端空控６２の所で終端
し、もしくはここを占めもしくは、ここに接着されてい
る。

【００３６】ガイドワイヤー用の空控１８は、柔軟なチ
ップ３４並びにチップ孔３６の所で終端している。この
チップ３４には、バルーン付きカテーテルの分野で知ら
れているような方法で、好ましくはテーパが形成されて
いる。膨脹／収縮用空控２０に形成された複数の膨脹／
収縮用孔５８が示されている。バルーン５２は、好まし
くは、例えばポリエチレンのような放射交差結合ポリオ
レフィンにより形成されている。このバルーン５２は、
閉塞体の案内並びに形成の間、バルーンに接触する閉塞
材とたやすくは接着しないで、小型バルーン付きカテー
テルの分野で良く知られているように基端部並びに先端
部５４，５５で接着、熱取着もしくは融着によりカテー
テル本体１２の外面に取着されている。前記案内チュー
ブ延出部５６は薄い壁のテフロンもしくはポリエチレン
のチューブで形成され、接着、熱取着もしくは融着によ
りバルーン５２に取着されている。これらバルーンと案
内チューブ延出部とは、特別な案内材が付着しやすい材
料で形成される場合には、剥離材がコーテングされ得
る。

【００３７】図４（ｂ）は、図４（ａ）に対応した横断
面図であり、第１の実施例で使用され得、また図７に示
す変形例に従った先端部１６とバルーン５２との構造を
示す。この変形例において、排出ポート６０はバルーン
５２の外壁内に形成され、またチューブ延出部５６は。
チューブ形状のバルーンの突出部の形成のときに形成さ
れる。この排出ポート６０は、図７の実施例に関連して
断面図で示されるように基端部５４並びに透孔２３にバ
ルーン５２に沿って延びて空控と連通したチューブ延出
部５６内に形成されている。

【００３８】血管の開口への排出ポート６０の向きは、
好ましくは、挿入され位置付けられている間、蛍光透視
鏡により観察され得る、ポート６０の周りの放射線不透
過マーク１５，１７の使用により決定される。膨脹され
るバルーン５２により達成される適当な封止は、バルー
ン５２を膨脹する工程と、排出ポート６０を目標位置に
向けた後に、案内空控２２と排出ポート６０とを介して
造影剤を注入する工程と、適当に向けられているとき
に、血管の内控中への漏れの有無と動脈瘤への充填を観
察する工程によりなされる。代わって、放射線不透過性
の先端を有するプローブが案内空控２２中に挿入され、
これが排出ポート６０を出て動脈瘤室に入るのを観測す
るか、または圧力測定が可能である。

【００３９】上記実施例において、液体閉塞材が、好ま
しくは、動脈瘤室内に導入され、ここで、血管または患
部に作用するか、空間を満たすように固化する。このよ
うな閉塞材は、例えば、造影剤並びに米国特許Ｎｏ．
４，７０８，７１８号に記されたタイプの緩衝剤が混入
され得る、交差結合したコラーゲンプラント繊維であ
る。液体もしくはペースト状のコラーゲンとしては、ヘ
リオステイト（ＨＥＬＩＯＳＴＡＴ）が使用され得る。
セロムボスティト（ＴＨＲＯＭＢＯＳＴＡＴ）と呼ばれ
る別の液体トロンビン混合物が使用され得る。混合物を
含むこのトロンビンとコラーゲンとは、トロンビン凝固
により閉塞体を成型する。

【００４０】他の液体、単一成分、閉塞材は、例えば、
体液と接触する、ファロピオ管に付いて記した米国特許
Ｎｏ．４，２０７，８９１号にて開示されたタイプの、
メチル・シアノアクレートの接着剤もしくは（２−ハイ
ドロキシレン・メチルチクレート（ＨＥＭＡ）を含む。
さらに、液体シリコーンゴムが使用され得る。

【００４１】また、固体、単一成分、閉塞材は、トロン
ビンの固体魂を形成するように血管の開口を通って導か
れ得る固体ファイバーもしくは特別な発泡体中で使用さ
れ得る。閉塞材は、ファイバーもしくは粒子の周りの血
液を凝固し、動脈瘤室もしくはこの近くの血管内にトロ
ンビン魂を形成して、固体閉塞魂として機能するのに有
効である。このような閉塞材は、ポリビニール・アルコ
ール（ＰＶＡ）、イソブチル・２−シアノアクレート、
ＩＶＡＬＯＮ、並びにＪＥＦＦ ＦＯＡＭを含む特別な
化合物のグループの１つを含み得る。これら材料は、パ
ァレディ（Ｐｕｒｄｙ）による文献（“Ｐｒｅ−Ｏｐｅ
ｒａｔｉｖｅ Ｅｍｂｏｌｉｚａｔｉｏｎ ｏｆ Ｃｅ
ｒｅｂｒａｌ Ａｒｔｅｒｉｏｖｅｎｏｕｓ Ｍａｌｆ
ｏｒｍａｔｉｏｎｓ ｗｉｔｈＰｏｌｙｖｉｎｙｌ Ａ
ｌｃｌｈｏｌ Ｐａｒｔｉｃｌｅｓ”，ＡＪＮＲ １
１：５０１−５１０，Ｍａｙ／Ｊｕｎｅ，１９９０）
に記載されているように、接触して血液を凝固するよう
に血液に作用する。

【００４２】１もしくは複数の固体閉塞装置が、空控２
２内に挿入され、排出ポート６０から出されて、近くの
血管の開口に導入され得る。例えば、米国特許Ｎｏ．
５，２３４，４３７に開示されているワイヤーコイル
が、バルーン５２が膨脹されている間、動脈瘤室もしく
は枝血管を満すように血管の開口から導入され得る。導
入されると、複数のコイルが互いにかつ動脈もしくは血
管の側壁とに絡み合いもしくは捕捉されて、急な固定を
果たし、閉塞魂を形成するトロンビンの魂の形成に寄与
する。

【００４３】本発明の他の実施例が、図３並びに図４
（ａ，ｂ）に示されている。この実施例は、閉塞材を固
化させるような周波数の放射線照射に閉塞材が露呈され
る間で、液体の所定の閉塞材と共にバルーン付きカテー
テル１０の使用を可能にする。この観点で、先端に光拡
散部材もしくはレンズ６８を有する小型のプローブもし
くは光ファイバー６６が空控２２（もしくは空控２０）
に挿入され、開口６０に向けて所定の周波数の光を射出
するように位置付けられ得る。カテーテル本体１２とバ
ルーン５２とは、射出された所定の波長の放射線を透過
でき、この結果、この放射線は排出ポート６０を介して
導入された閉塞材に照射され得る。補助的に、バルーン
付きカテーテル１０は、閉塞材が膨脹されたバルーン５
２と共に動脈もしくは枝血管の開口を封止するように導
入された後に、血管内で回転され得る。光ファイバー６
６並びに拡散部材６８は、カテーテル本体１２の端部１
６とバルーン５２とを介して放射線を介して血管の開口
に射出するように向けられ、この結果、閉塞材はキュア
ーされて閉塞魂が形成される。図４（ａ，ｂ）におい
て、光ファイバー６６と拡散部材６８とは、好ましく
は、膨脹／収縮空控２０に沿って延び、また補助的には
案内空控２２に沿って延びている。光ファイバー６６並
びにプローブ６８は、膨脹／収縮空控１８もしくは他の
実施例のように吐出もしくは吸引のための空控に沿って
延出され得る。

【００４４】変形例では、閉成剤は、紫外線の範囲の光
に反応するウレタン・オリゴマー／（メソ）・アクリレ
ート・モリマー混合物を含む光反応化合物のグループの
１つを好ましくは含み、特に、３００〜４００ナノメー
タの周波数の紫外線に反応する化合Ｄｙｍａｘ １３６
−Ｍを含む。このような化合物並びにこれをキュアーす
る光源は、Ｄｙｍａｘ ＭＤ 選定ガイド、Ｄｙｍａｘ
データ・シート並びにＤｙｍａｘ １０Ｍ カタログ
に記載されている。

【００４５】上述したように、空控１８，２０，２２
は、図５並びに図７で先端部１６の部分の縦断面で示
し、また図６並びに図８で横断面図で示された本発明の
他の実例に置けるように、２つの成分の閉塞材を収容す
るように選択的に成型され得る。前記空控２０，２２の
両方を案内用の空控として使用するために、さらに排出
ポート６０´と案内チューブ空控６１´を設けることが
好ましい。この空控６１´は、案内空控２０に組み合わ
された排出ポート６０の近くでカテーテル本体１２の先
端部の壁を通って空控２０から延出している。

【００４６】さらに、ガイドワイヤー用の空控１８を膨
脹／収縮用の空洞として使用すること、及びこの空控の
壁に膨脹／収縮用の１もしくは複数の透孔５８を形成す
ることが好ましい。これら透孔により空控１８はバルー
ン５２の内部と連通されている。そして、ガイドワイヤ
ーを、細長く、テーパが形成された軟性のチップ３４並
びに先端開口３６を通って延出可能とするために、ガイ
ドワイヤー７０が突き抜け可能な自己封止バルブ４６が
先端開口３６の近くに設けられている。この自己封止バ
ルブ４６は、膨脹圧力に対して充分な封止を与えて、ガ
イドワイヤー７０がこのバルブ４６を突き抜けていると
きでも、またいないときにでも、バルーン５２の膨脹を
可能にする。このようなバルブとしては、米国特許Ｎ
ｏ．５，０８５，６３５号に開示のものが使用され得
る。

【００４７】図５並びに図６に示す実施例において、空
控２０は、付加された排出ポート６０´に延出した付加
案内チューブ延出部５６´の空控６１´に接続されてい
る。この延出部５６´は、上述したように、バルーンの
内部にも、また別のチューブとして外部にも形成され得
る。

【００４８】図６並びに前の図に示すバルーン５２は、
ほぼ円筒状をなし、先端部１６に沿って延出している。
この結果、１もしくは複数の排出ポートは膨脹されたバ
ルーンに対して側方に変位され得る。本発明のさらに別
の実施例では、１もしくは複数の排出ポート６０、６０
´カテーテル本体１２の先端部１６を通るように形成さ
れ、また、前記とは別構造のバルーン５２´が、先端部
１６の円筒状の外周の大部分を占める円弧の周りにのみ
装着されている。このバルーン５２´の構造は図７，８
（ａ，ｂ，ｃ）に、先端部１６の縦断面並びに横断面で
示されている。

【００４９】この実施例並びにその図示した変形例で、
バルーン５２´は、先端部１６の大きい円弧の周りにの
み形成されている（図８（ａ，ｂ））か、円筒チューブ
状のバルーン５２の内面小円弧部分がチューブ１３の外
面に沿って取着されている（図８（Ｃ））。この結果、
バルーン５２´は、先端部１６の大部分の外周の周りで
膨脹可能となっている。２つの排出ポート６０，６０´
（もしくは１つの排出ポート６０）は、チューブ１３内
に形成された空控２２，２０と直接に連通するように、
チューブ１３の円筒壁の一部に形成されている。図７並
びに図８（ｃ）に示す排出ポート６０、６０´は、バル
ーン５２´の壁並びにチューブ１３を通るようにして、
空控２２，２０に直接に夫々形成されている。バルーン
５２´は、先端部１６の側壁に空控１８に向かって形成
された複数の開口５８を介して膨脹並びに収縮される。
この空控１８は、またガイドワイヤー案内用の空控とし
ても機能する。

【００５０】図８（ａ，ｂ，ｃ）に示すように、変更さ
れたバルーン５２´は、膨脹されたときに、夫々異なる
形状となるように形成され得る。バルーン５２´の各々
は、ほぼ半円形であり、先端部１６の外周の大円弧を囲
む。そして排出ポート６０，６０´は、カテーテル本体
１２の先端部１６の小円弧、即ち、極く一部に形成され
ている。図８（ｂ）では、バルーン５２´が膨脹された
ときに、排出ポート６０、６０´が形成された小部分と
対向する部分に長さ方向に沿って延びたＵ字形状の灌流
チャンネル５３がバルーン５２´に形成される。この図
８（ｂ）に示す異なる形態によれば、バルーン５２´は
血管の壁に対して灌流チャンネル５３を形成するので、
バルーンが血管内で膨脹された後でも血液は、このチャ
クネルを通って流れ続けることができる。上記他の形態
のバルーンにおいて、閉塞魂が形成されている間の灌流
を果たすようにバルーン付きカテーテル１０をバイパス
する別の灌流カテーテルを使用することが好ましい。

【００５１】２つの成分を使用する実施例並びに異なる
形態において、バルーンが動脈瘤室の開口に対向して排
出ポート６０，６０´が位置するように膨脹された後
に、閉塞材の第１並びに第２の成分は、空控２０，２２
を通って案内され排出ポート６０，６０´から排出され
得る。この状態は図８（ａ）に示されている。この２つ
の成分は、動脈瘤室もしくは枝血管の内控中で混合され
て反応し固化して、この中に閉塞魂を形成する。２成分
閉塞材の一例は、触媒と反応可能なポリエステル・モノ
マーもしくはエポキシである。

【００５２】図８（ｂ）は、また、前述した種々のタイ
プの１成分閉塞材を、動脈瘤室もしくは枝血管の内控中
への排出と吸入とをしながら案内するバルーン付きカテ
ーテルの異なる使用状態を示す。図８（ｂ）において、
空控２０並びに排出ポート６０´は、基端２６のコネク
ターの所で吸引器に接続され得、血管の開口が封止され
た後に、最初に、動脈瘤室もしくは枝血管内の内容物が
吸引され得る。さらに、もしくは代わって、閉塞材が案
内空控２２並びに排出ポート６０を通って血管の開口内
に排出されるように、空控２０は内容物を流出可能な排
出空控として動作するように組み合わされ得る。

【００５３】異なるバルーン５２´を備えた実施例のバ
ルーン付きカテーテル１０の上記態様では、１成分の閉
塞材を案内するように、上述した図３並びに図４の態様
で、１つの空控２２と排出ポート６０とのみを使用でき
る。この点に関連して、図７は単一の案内用空控２０と
排出ポート６０との断面を示す。

【００５４】上記全ての実施例並びにその変形例は、図
９ないし図１１に示すように、カテーテル本体の基端部
１４並びに先端部１６を有する、カテーテル本体１２の
ための同軸チューブ状の、そして好ましくは一体的なバ
ルーン構造体として形成され得る。同軸チューブの例
で、ガイドワイヤー用の内空控１８と膨脹用の空控２０
とを形成するように、内チューブ１１は外チューブ１３
により囲まれている。この外チューブ１３には、バルー
ン付きカテーテルの分野で既知の方法かつ、米国特許Ｎ
ｏ．４，３２３，０７１号にて開示された形態で、膨脹
可能なバルーン５２が一体的に形成され得る。

【００５５】単一の案内用空控２２が、図１０（ａ）並
びに図１１（ａ）に示すように、外チューブ１３に形成
されている。この空控２２は、標準の多重空控押しだし
技術により、バルーン５２の外壁内で、カテーテル本体
１２の全長に渡って延びるように形成されている。単一
の排出ポート６０が、図１０（ａ）に示すように、バル
ーン付きカテーテルの製造技術で知られている標準の切
削もしくは穴開け技術により外チューブ１３の外膜に形
成されている。

【００５６】図１０（ｂ）並びに図１１（ｂ）は、上述
した用途のための第２の案内出口もしくは排出ポート６
０´に続く第２の案内もしくは排出用空控２２´を付加
した状態を示す。かくして、この実施例では、カテーテ
ル本体１２には４つの空控が設けられている。図９ない
し図１１に示す実施例の形態並びに構成により、カテー
テル本体１２とバルーン５２とは、外チューブ１３とバ
ルーン５２との中に複数の空控が形成された簡単な形態
で容易に一体的に形成され得る。しかし、図８（ｃ）の
実施例の方法で、内チューブ１１のバルーンの内面を接
着することにより、図７並びに図８のバルーン５２´の
形状は、この実施例の態様で使用され得る。

【００５７】上述した実施例の使用方法を、図１２ない
し図１６を参照して、収縮されたバルーン付きカテーテ
ルを挿入し、位置付ける工程と、カテーテルを膨脹させ
る工程と閉塞材を排出する工程と、閉塞材魂を形成しバ
ルーン付きカテーテルを抜く工程について説明する。こ
れら図は動脈９０内の動脈瘤８０を示す。動脈瘤８０
は、壁８６により規定された薄い壁のチヤンバ８４とし
て、血管の開口８２を介して形成されている。図１７
は、図１４（ｂ）に対応する、膨脹並びに枝血管の開口
中への閉塞材の排出方法を説明するための図で、図１２
ないし図１７に示す工程と同じ工程がこの方法でも使用
されている。

【００５８】動脈もしくは静脈中へのバルーン付きカテ
ーテル１０の挿入は、ＰＴＣＡもしくはバルーン血管形
成で使用される種々の試みでガイドワイヤー７０の挿入
に先だって、行われ得る。ガイドワイヤーが位置付けら
れると、バルーン５２が収縮された状態のバルーン付き
カテーテル１０が、図１２（ａ）に示すように、ガイド
ワイヤー７０を覆って挿入され得る。代わって、ガイド
ワイヤー７０は、先端チップの開口３６並びに／もしく
はバルブ４６から延出するようにして、取り外し不可能
に、もしくは位置付け可能にガイドワイヤー用空控１８
に装着され得、この集合体は、収縮したバルーン５２，
５２´が図１３（ａ）に示すように位置付けられて膨脹
されるまで、血管中を進行され得る。図１２（ｂ）並び
に図１３（ｂ）は、血管もしくは動脈瘤の開口８２に沿
って主血管の内控９４を介してガイドワイヤー７０を位
置付ける工程と、バルーン５２，５２´を膨脹させる工
程とを示す。バルーン付きカテーテル１０を覆うガイド
カテーテル並びに／もしくは挿入器が、この分野で知ら
れているように挿入工程で利用され得る。この挿入の進
行度は、代表的には蛍光透視鏡により観察され得、そし
て、挿入工程と位置付け工程との間、存在する放射線不
当化媒体により動脈瘤もしくは枝血管の事前の認識が付
け加えられ得る。

【００５９】図１２（ａ）は、動脈内の動脈瘤、並び
に、動脈瘤の開口に関連した、本発明に係わる収縮した
バルーン付きカテーテルの先端部１６の位置を示す概略
的縦断面図である。別の排出用カテーテル８８がバルー
ン付きカテーテル１０に沿って配置され、もし、バルー
ン付きカテーテル１０が上述したように内部吸いだし並
びに／もしくは排出できる構成となっていない場合に、
動脈瘤室内の内容物が、閉塞材が排出ポート６０から供
給されるのに従って、吸い出され並びに／もしくは排出
され得る。さらに、種々の実施例の本発明のバルーン付
きカテーテルは灌流カテーテル９６と共に使用され得
る。この灌流カテーテルは、バルーン５２に沿って配置
されるか、開口８２と対向するようにバルーン５２´の
Ｕ字形状の灌流チャンネル内に配置される既知のタイプ
のものである。この灌流カテーテル９６は、膨脹したバ
ルーンにより達成される血管の壁９２へのバルーンの封
止に悪影響を与えないで、処置の間、血管９０の一時的
な妨害に対して血液を流す。

【００６０】この点に関連して、バルーン５２，５２´
が位置付けられると、排出ポート６０、６０´が開口８
２と面して指向するように基端部１４は回動により指向
される。バルーンの位置付けと指向とは、放射線不透過
マーク１５，１７が開口８２にアラインメントするよう
に、蛍光透視鏡により観察される。封止のテストは、造
影剤が図１４（ａ，ｂ）に示し、また上述したように、
排出されている間、テスト膨脹をさせることにより達成
される。このテスト膨脹は、閉塞材が上述したように造
影剤が混入されている場合は、しなくても良い。代わっ
て、圧力の読取りが、バルーン封止の妥当性を決意する
ために案内用空控を介してなされ得る。

【００６１】指向並びに膨脹が適当と認められた後に、
閉塞材もしくは閉塞装置の排出がなされ得る。閉塞材が
排出されるのに従って、この閉塞材は反応するかチヤン
バ８４内の流体並びに血液凝魂を変位させてチヤンバの
壁８６と接触する。この排出状態は図１４（ａ，ｂ）に
示されている。

【００６２】閉塞魂を形成する完全に排出された閉塞材
は図１５（ａ，ｂ）に示されている。上述したように、
排出された閉塞材は、幾つかの異なる動作により固化さ
れて閉塞魂１００が形成される。このような閉塞動作の
間、所定形状のバルーンにより達成される灌流カテーテ
ルもしくはチャンネル５３を通る血液の流れは続けられ
得る。

【００６３】閉塞が完了し、閉塞魂１００が形成される
と、バルーン５２は収縮され、ガイドワイヤー７０に沿
って患者から抜かれる。そしてガイドワイヤー７０も取
り除かれる。

【００６４】補助的には、図１４（ａ，ｂ）の排出工程
の後、バルーン付きカテーテル１０は、開口８２から排
出ポート６０，６０´をそらせ、そして開口８２を膨脹
されたバルーン５２の外側壁で封止するように回動され
得る。

【００６５】この点に関連して、バルーン付きカテーテ
ル１０は、これの基端１４に手操作で加えられる回転ト
ルクを先端部１６に伝達するようにカテーテル本体１２
の長さに対して充分に捩じれ剛性を有することが膨脹し
ているカテーテルを回転させるために必要である。トル
ク伝達能力を増すことにより、カテーテル１０を挿入し
排出ポート６０，６０´を血管の開口８２に指向させる
ときに有利となる。従って、ガイドワイヤー７０の先端
のカップリングに空控１８もしくは排出ポート３６を設
けて、このガイドワイヤー７０によりトルクを伝達させ
ることは、トルクを増すためには好ましい。代わって、
ガイドワイヤー７０は空控１８内に永久的に固定され得
る。

【００６６】図１８は、図７に示す実施例のバルーン付
きカテーテルの先端部の変形例を示す。この例では、ト
ルクの伝達を増すために、軟性チップ３４に接着剤７２
によりトルクワイヤーが先端で取着されており、永久的
に装着されている。この結果、バルーンの回動が容易と
なる。先端で取着された捩じれワイヤー７１は、空控１
８内では自由であり、米国特許Ｎｏ．４，５８２，１８
１号に開示され既知の方法で医師により捻られ得るよう
に基端にノブが装着され得る。この態様は、ガイドワイ
ヤー７０並びにこれに関連した構造を取り換えることに
より上記全ての実施例に適用され得る。

【００６７】上述した方法は、枝血管開口１０４を介し
て主血管９０に接続された枝血管１０２の閉塞にも適用
可能である。図１７は、この処置の中間工程状態を、即
ち、閉塞材が枝血管１０２に開口１４を介して排出され
る状態を示し、図１４（ａ）と対応している。図１２な
いし図１６に示す前並びに続く工程の各々は、本発明の
好ましい実施例のいずれかを含む枝血管の閉塞のための
本発明の実施につながり得る。

【００６８】幾つかの本発明の好ましい実施例並びにそ
の変形例が詳述つれたが、バルーン付きカテーテルのた
めの医学的適用並びに使用の、他の変形並びに方法は、
この分野の者に容易になされ得る。従って、種々の適
用、変器卯並びに交換は、発明の精神もしくは請求範囲
から外れないで同様になされ得る。

【００６９】

【発明の効果】本発明の動脈瘤を処置するためのバルー
ン付きカテーテルによれば、主血管から動脈瘤室もしく
は周囲の管の開口を分離して、動脈瘤室もしくは周囲の
管を充填もしくは閉塞するように機能もしくは設定され
た開口内にのみ閉塞材を導入することができる。このバ
ルーン付きカテーテルは、他の適用、例えば、バイパス
手術で使用されるための収容された静脈の枝周囲静脈を
封止するために使用され得る。

【００７０】本発明のバルーン付きカテーテルは、血管
をアクセスするのに困難な使用、及び血管の一側に沿う
広いネックの開口を有する動脈瘤を閉塞するのに効果が
有る。挿入操作は容易であり、細い血管で重要である先
端の静止もしくは回動を複雑な方法でする必要がなく、
かくして動作時間を短くすることができる。

【００７１】主血管への閉塞材のもれ逆流を減じること
ができ、血管の閉塞並びに／もしくは狭窄のリスク、か
くして患部乏血を減じることができる。そして、患者の
安心度が増し、また処置時間の減縮と閉塞材に晒される
ことが減じることにより、極度の不安な処置のコストが
減じられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の動脈瘤もしくは血管を閉塞するための
バルーン付きカテーテルの位置実施例の斜視図であ。

【図２】図１のカテーテルのカテーテル本体用の空控を
示す横断面図である。

【図３】図１のカテーテルの部分縦断面図である。

【図４】（ａ）は図３のカテーテルの横断面図であり、
（ｂ）は図３のカテーテルのバルーンと排出ポートとの
変形例を示す横断面図である。

【図５】図１のカテーテルのバルーンと排出ポートとの
他の実施例の縦断面図である。

【図６】図５のカテーテルの横断面図であ．。

【図７】図３もしくは図５のカテーテルのの縦断面図で
ある。

【図８】（ａ）は近接する２つの排出ポートを介して２
成分の閉塞材を排出するように形成された図７のカテー
テルの横断面図、（ｂ）は（ａ）とは異なる形状の図７
のカテーテルの変形例の横断面図、そして、（ｃ）はバ
ルーンを形成する他の方法を説明する図７のカテーテル
の変形例の横断面図である。

【図９】本発明のバルーン付きカテーテルの他の実施例
を示す斜視図である。

【図１０】（ａ）は単一の空控と排出ポートとを支持し
たバルーンを示す図９のカテーテルの横断面図、（ｂ）
は２つの空控と排出ポートとを支持したバルーンを示す
図９のカテーテルの変形例の横断面図である。

【図１１】（ａ）は、外チューブに形成された単一の案
内用空控有する図９のカテーテルの変形例の横断面図、
（ｂ）は外チューブに形成された２つの案内用空控を有
する図９のカテーテルの変形例の横断面図である。

【図１２】（ａ）は、動脈内の動脈瘤、並びに、動脈瘤
の開口に関連した、本発明に係わる収縮したバルーン付
きカテーテルの先端部の位置を概略的に示す縦断面図で
あり、（ｂ）はその横断面図である。

【図１３】（ａ）は、動脈内の動脈瘤、並びに、動脈瘤
の開口に関連した、本発明に係わる膨脹したバルーン付
きカテーテルの先端部の位置を概略的に示す縦断面図で
あり、（ｂ）はその横断面図である。

【図１４】（ａ）は、図１３に示すバルーン付きカテー
テルで閉塞材を排出している状態を示す縦断面図であ
り、（ｂ）はその横断面図である。

【図１５】（ａ）は、図１３に示すバルーン付きカテー
テルで閉塞材を排出して、閉塞材の魂を形成した状態を
示す縦断面図であり、（ｂ）はその横断面図である。

【図１６】（ａ）は、図１３に示すバルーン付きカテー
テルでバルーンを収縮し、抜き取る状態を示す縦断面図
であり、（ｂ）はその横断面図である。

【図１７】図１２ないし図１７に示す方法で、枝血管の
開口に閉塞材を排出する状態を概略的に示す縦断面図で
ある。

【図１８】図７に示す実施例のバルーン付きカテーテル
の先端部の変形例を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１０…バルーン付きカテーテル、１１…内チューブ、１
２…カテーテル本体、１３…外チューブ、１４…基端
部、１５，１６…放射線不透過、１８，２０，２２…空
控、５２…バルーン、６０，６０´…排出ポート、７０
…ガイドワイヤー

フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン・カガン アメリカ合衆国、ミネソタ州 55410、ミ ネアポリス、ラッセル・アベニュー・エス オー 5112

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 血管を閉塞しないで、開口の外の周囲の
   血管もしくは動脈瘤を閉塞するための主血管の側壁内の
   開口を介して閉塞材の魂を形成するための装置であり、 動脈瘤もしくは周囲の血管中への血管開口から主血管の
   側壁並びに内腔を封止して、血管開口に近い主血管の壁
   を塞ぐ手段と、 上記封止を維持しながら、動脈瘤室内もしくは周囲の血
   管に続く血管開口を介して閉塞材を、閉塞が果たされる
   か閉塞材が安定するまで排出して、動脈瘤もしくは周囲
   の血管内に閉塞材の回りもしくは閉塞材により閉塞材の
   魂を形成して、主血管を閉塞しないで血管開口を封止す
   る手段とを具備する装置。
2. 【請求項２】 前記封止する手段は、 膨脹可能なバルーンを有する細長いバルーン付きカテー
   テルと、 血管開口に近い主血管内の位置にバルーン付きカテーテ
   ルを挿入する手段と、 血管を満たすようにバルーンを膨脹させて血管の内腔か
   ら排出ポートと血管開口とを封止する手段とを有し、ま
   た前記排出する手段は、 血管開口に近い主血管内の位置に排出ポートを位置付け
   て、血管開口を介して閉塞材を排出する手段と、 前記バルーンが膨脹されている間に前記排出ポートと血
   管開口とを介して閉塞材を排出する手段とを有する請求
   項１の装置。
3. 【請求項３】 前記封止する手段は、 膨脹可能なバルーンと、第１並びに第２の排出ポートで
   終端するように延びた第１並びに第２の案内用空控とを
   有するバルーン付きカテーテルと、 血管開口に近い主血管内の位置にバルーン付きカテーテ
   ルを挿入し、排出ポートを血管開口に指向させる手段
   と、 血管を満たすようにバルーンを膨脹させて血管の内腔か
   ら排出ポートと血管開口とを封止する手段とを有し、ま
   た前記排出する手段は、 第１の案内用空控並びに第１の排出ポートを介して第１
   の成分の閉塞材を開口中に排出する手段と、 第２の案内用空控並びに第２の排出ポートを介して第２
   の成分の閉塞材を開口中に排出する手段とを有し、 前記第１の成分と第２の成分との閉塞材は血管開口の先
   にある動脈瘤もしくは周囲の血管内で混合されて、この
   中に閉塞材の魂を形成する請求項１の装置。
4. 【請求項４】 前記封止する手段は、 基端部と、枝血管もしくは動脈瘤室が続く血管開口に関
   連した主血管内に挿入される先端部とを有する細長いカ
   テーテル本体と、 前記カテーテル本体の先端部に装着され、膨脹用流体が
   供給されて膨脹し、膨脹流体が取り出されて縮小する、
   膨脹可能なバルーンとを有し、また前記排出する手段
   は、 前記カテーテル本体の基端部から先端部に延出し、排出
   ポートを有し、前記バルーンに支持され、このバルーン
   が膨脹用流体により膨脹されて血管開口の回り並びに側
   方の主血管の封止を果たし、そして排出ポートを血管開
   口にアラインメントさせているときにバルーンにより位
   置付けられ、閉塞材をを血管開口に排出する排出手段を
   有する請求項１の装置。
5. 【請求項５】 前記バルーンは、前記カテーテル本体の
   先端部に沿って延びると共にこれを囲むバルーン壁によ
   り形成され、この結果、このバルーンは膨脹したときに
   血管開口の壁に対して先端部から外方に膨脹され、ま
   た、 前記案内用空控は、バルーンの壁上に沿って所定距離延
   出し、また前記排出ポートがバルーン並びに排出ポート
   から離れてるように形成され、この結果、バルーンは膨
   脹により横方向に延びて排出ポートを血管の壁の血管開
   口に対面させる請求項４の装置。
6. 【請求項６】 前記バルーンは、前記カテーテル本体の
   先端部に沿って延びると共にこれの外周の大領域を囲む
   バルーン壁により形成され、この結果、このバルーンは
   膨脹したときに血管開口の壁に対して先端部から外方に
   膨脹されて血管の体空を満たし、カテーテル本体の先端
   部の外周の小領域を血管の壁に対して変位させ、また、 前記排出ポートは、先端部の外周の小領域にバルーンの
   長手方向に沿って所定距離バルーンから離れる方向に延
   出し、この結果、バルーンは膨脹により横方向に延びて
   排出ポートを血管の壁の血管開口に対面させる請求項４
   の装置。
7. 【請求項７】 前記バルーンは、前記カテーテル本体の
   先端部に沿って、カテーテル本体の小領域でバルーンに
   取着され、この結果、このバルーンは膨脹したときに血
   管の壁の血管開口に対して排出ポートを対面させる請求
   項６の装置。
8. 【請求項８】 前記バルーンは、 前記カテーテル本体の先端部に沿って延びるバルーンの
   壁と、排出ポートに体空したバルーンの部分でバルーン
   の膨脹のときに血管開口から封止される主血管の壁との
   間に灌流チャンネルを形成する手段を有する請求項５，
   ６，もしくは７の装置。
9. 【請求項９】 前記カテーテル本体は、内空控と外空控
   とを形成するように同軸的にアラインメントされた内細
   長がチューブと外細長チューブとを有し、 前記バルーンは先端部で外チューブにより形成され、ま
   た、 前記膨脹させる手段は前記外空控を有し、そして、 前記案内用の空控は前記外チューブ内に形成されて前記
   排出ポートで終端している先端部に基端から延出してい
   る請求項４ないし８のいずれか１の装置。
10. 【請求項１０】 閉塞材を排出する前に、動脈瘤室もし
    くは周辺の血管に導かれる血管開口を介して、動脈瘤室
    もしくは周辺の血管内の内容物吸入する手段をさらに具
    備する請求項１ないし９のいずれか１の装置。
11. 【請求項１１】 動脈瘤室もしくは周辺の血管に導かれ
    る血管開口を介して、閉塞材を排出する間に、動脈瘤室
    もしくは周辺の血管内の内容物を取り出す手段をさらに
    具備する請求項１ないし１０のいずれか１の装置。
12. 【請求項１２】 前記閉塞材は、血管開口に排出される
    液体状になっており、照射光と反応して固体閉塞材の魂
    として固化され、そして、さらに、 血管開口に排出された閉塞材を血管開口を通る光で照射
    して、排出された液体上の閉塞材を固化する手段を具備
    する請求項１ないし１１のいずれか１の装置。
13. 【請求項１３】 前記閉塞材は血管開口を通って排出さ
    れるように液体状をなし、閉塞材の魂を形成するように
    露呈される請求項１ないし１１のいずれか１の装置。
14. 【請求項１４】 前記閉塞材は血管開口を通って排出さ
    れるように粒子状をなし、粒子の周囲で血液を凝固し、
    動脈瘤室もしくは周囲の血管内に、固体閉塞材の魂とし
    て機能する個体トロンビン魂を形成する請求項１ないし
    １１のいずれか１の装置。
15. 【請求項１５】 前記閉塞材は、制限されていないとき
    には膨脹した形態をなし、規制された空間並びに血管開
    口を通るときには圧縮可能であり、貴金属のコイルで形
    成された圧縮可能な形態の部材をさらに含む請求項１な
    いし１１のいずれか１の装置。
16. 【請求項１６】 カテーテル本体の基端から先端へとバ
    ルーンの外側に沿って所定距離延出し、先端にバルーン
    並びに先端と離れて面する排出ポートを備えた別の空控
    を有し、バルーンは膨脹により横方向に延びて排出ポー
    トを血管の壁の血管開口に対面させて閉塞材が血管開口
    に排出されるのを可能にする請求項５ないし９のいずれ
    か１の装置。
17. 【請求項１７】 血管開口を通るように排出された閉塞
    材は、２成分閉塞材のうちの第２の成分と反応する第１
    の成分であり、さらに、 前記別の排出ポート並びに血管開口を通って２成分閉塞
    材の第２の成分を排出するように前記別の空控と選択的
    に組合わせられるようにカテーテル本体の基端に設けら
    れた手段をさらに具備し、この結果、閉塞材の第１の成
    分と第２の成分とは血管開口の先端の動脈瘤もしくは周
    辺の血管内で互いに混合して、この中に閉塞材の魂を形
    成する請求項１７の装置。
18. 【請求項１８】 閉塞材を排出する前に、動脈瘤室もし
    くは枝血管の内容物を、案内用空控に組み合わされた排
    出ポートの一方並びに血管開口を介して吸入する手段を
    さらに具備する請求項１６もしくは１７の装置。
19. 【請求項１９】 案内用空控、排出ポート並びに血管開
    口を介して閉塞材を排出している間に、動脈瘤室もしく
    は周囲の血管の内容物を、血管開口、案内用空控並びに
    排出ポート介して取り出す手段をさらに具備する請求項
    １６もしくは１７の装置。
20. 【請求項２０】 前記カテーテル本体の先端部は、バル
    ーンに対して前方に延出した先端チップの所で終端して
    いる先端延出部を有し、そして、 血管開口に対応した位置に先端部を案内するためのガイ
    ドワイヤーと、 膨脹用の空控内に前記ガイドワイヤーを受けるように、
    カテーテル本体の基端部に設けられた手段と、 前記膨脹用空控を横切るように前記先端チップ内に形成
    され、バルーンの膨脹の間、膨脹用流体が外部に流出し
    ないよう膨脹用流体を封止し、またバルーン付きカテー
    テルの挿入並びに位置付けの間、前記ガイドワイヤーが
    前方に突き抜けているバルブ手段をさらに具備する請求
    項４ないし１９のいずれか１の装置。
21. 【請求項２１】 前記カテーテル本体の先端部は、バル
    ーンに対して前方に延出した先端チップの所で終端して
    いる先端延出部を有し、そして、 血管開口に対応した位置に先端部を案内し、また、カテ
    ーテル本体の基端部から前記先端チップへのトルクの伝
    達を果たしてこれに回動させる回動ワイヤーと、 膨脹用の空控内に前記回動ワイヤーを受けるように、カ
    テーテル本体の基端部に設けられた手段と、 前記膨脹用空控を横切るように前記先端チップ内に形成
    され、バルーンの膨脹の間、膨脹用流体が外部に流出し
    ないよう膨脹用流体を封止し、またバルーン付きカテー
    テルの挿入並びに位置付けの間、前記回動ワイヤーが前
    方に突き抜けるようにこのワイヤーを受けまた装着して
    いる手段をさらに具備する請求項４ないし１９のいずれ
    か１の装置。
22. 【請求項２２】 前記閉塞材が排出された後に血管開口
    を横切る膨脹したバルーンが回動するようにバルーン付
    きカテーテルを回動させて、閉塞材が閉塞材の魂を形成
    するのに従って主血管の空控から血管開口を封止する手
    段をさらに具備する請求項４ないし２１のいずれか１の
    装置。