JPH08336846A - 保護ベルト付ダブルコンベア - Google Patents

保護ベルト付ダブルコンベア

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Publication number
JPH08336846A
JPH08336846A JP7170459A JP17045995A JPH08336846A JP H08336846 A JPH08336846 A JP H08336846A JP 7170459 A JP7170459 A JP 7170459A JP 17045995 A JP17045995 A JP 17045995A JP H08336846 A JPH08336846 A JP H08336846A
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JP
Japan
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protective belt
building wall
wall material
conveyor
slat
Prior art date
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Pending
Application number
JP7170459A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kako
賢治 加古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinsei Industries Co Ltd
Shinsei Kogyo KK
Original Assignee
Shinsei Industries Co Ltd
Shinsei Kogyo KK
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Publication date
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Priority to JP7170459A priority Critical patent/JPH08336846A/ja
Publication of JPH08336846A publication Critical patent/JPH08336846A/ja
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面板と裏面材との間に発泡合成樹脂が充満
された建築用壁材を製造する際に、表面板に形成された
樋状部内に供給し発泡させた発泡合成樹脂を硬化させる
加熱雰囲気内に建築用壁材を挟持して送り込む少なくと
も裏面材側に配される一方がスラットコンベアであるダ
ブルコンベアにおいて、コンベアへの付着物及び建築用
壁材への接触圧によるスラット形状の転写を防止する。 【構成】 裏面材側に配されているスラットコンベア1
の少なくとも建築用壁材を挾持する部分の表面3aに弾性
と非粘着性とを有する保護ベルト3がエンドレスに張ら
れており、所定の位置に該保護ベルト3の表面3aの幅方
向における少なくとも建築用壁材を挾持する部分に当接
せしめられる付着物除去具5が設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製の表面板に形成
された樋状部内に発泡剤を混入した合成樹脂を供給しそ
の樋状部を裏面材で閉塞せしめた状態で加熱雰囲気内に
送り込んで前記合成樹脂を発泡させた発泡合成樹脂を硬
化させて建築用壁材を製造する際に、前記加熱雰囲気内
に建築用壁材を送り込むための表面板を保持するコンベ
アと裏面材を保持するコンベアとから成るダブルコンベ
アであって、少なくとも裏面材側に配されている一方の
コンベアがスラットコンベアであり、このスラットコン
ベアに付着した潤滑油や塵芥の建築用壁材への付着やは
み出した発泡合成樹脂の建築用壁材への転写を防止で
き、更に発泡による合成樹脂の膨張時にスラットコンベ
アの表面との接触圧の差に起因するスラット形状の建築
用壁材への転写も防止できる保護ベルト付ダブルコンベ
アに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁を構成する建築用壁材とし
ては、両端縁にそれぞれ係合部が形成されている建築用
壁材が、先に固定された建築用壁材の係合部に次に固定
される建築用壁材の係合部を係合させて固定する作業を
順次繰返し行うことによって建築物の壁面を簡単に構成
することができるので広く利用されており、例えば図5
に示す如く表面板7aと裏面材7bとの間に発泡合成樹脂7c
が充満されて成る建築用壁材7を挙げることができる。
【0003】このような建築用壁材7は、金属製の表面
板7aに形成された樋状部内に発泡剤を混入した合成樹脂
を供給して合成樹脂を発泡させていく過程でこの樋状部
をアルミニウム箔をラミネートされたクラフト紙や金属
板等から成る裏面材7bで閉塞せしめて後、加熱雰囲気内
に送り込んで発泡合成樹脂7cを硬化させることによって
製造されていた。ここで、表面板7aと裏面材7bとの間の
発泡合成樹脂7cを硬化させるために加熱雰囲気内に建築
用壁材7を送り込むには、発泡合成樹脂7cが表面板7aの
樋状部内に充満するように発泡した状態で硬化されるよ
うに従来から図6に示す如く表面板7aと裏面材7bとを挾
持するコンベア1',1'が上下にそれぞれ所定の間隔を
隔てて配されて成るダブルコンベアが利用されていた。
すなわち、発泡合成樹脂7cを表面板7aの樋状部内に充満
するように発泡させるためには、合成樹脂の発泡時に表
面板7aの樋状部と裏面材7bとの間に製造すべき建築用壁
材7の厚さ分の間隙を維持させておくことが必要があ
り、このためにコンベア1'としてその表面が硬質な材
質により形成されているスラット1a'が回動方向に多数
連結されているスラットコンベアが一般に利用されてい
た。この回動方向に多数の硬質なスラット1a'が連結さ
れて構成されているスラットコンベアは、製造すべき建
築用壁材7の裏面材7bは金属板であってもアルミクラフ
ト紙であっても表面板7aに比べて剛性が比較的低く合成
樹脂の発泡圧で変形し易いので、この裏面材7b側に配さ
れる一方のコンベア1'として使用されていた。
【0004】また、製造すべき建築用壁材7の表面板7a
にエンボス凹凸模様が形成されていると、この表面板7a
はエンボス凹凸模様の形成により剛性が比較的高くなっ
ていて合成樹脂の発泡時に変形し難いので、この表面板
7a側に配されている他方のコンベアとしてはスチールベ
ルトコンベアや前記した如きスラットコンベアが使用さ
れているが、表面板7aがエンボス凹凸模様を形成されて
いないフラットな金属板であると、この表面板7aは剛性
が比較的低いから合成樹脂の発泡時に変形し易いので、
図6に示す如くこの表面板7a側に配されている他方のコ
ンベア1'としてもスラットコンベアが使用されている
場合がある。
【0005】しかしながら、スラットコンベア1'は前
記した如く回動方向に多数の硬質なスラット1a'が連結
されて構成されており、コンベアの円滑な回動が行われ
るように隣接するスラット1a'の連結部分等種々の部位
に潤滑油が供給されているので、この潤滑油がスラット
1a'の表面や互いに隣接するスラット1a',1a'間の表面
に付着すると共にこの付着した潤滑油に更に塵芥が付着
し、スラット1a'と当接している建築用壁材7の裏面材7
bや表面板7aに前記潤滑油や塵芥が再付着して製造され
た建築用壁材7の製品価値が低下するという欠点があっ
た。
【0006】更に、発泡合成樹脂7cが表面板7aの樋状部
内で発泡したときに発泡が不均一であったり裏面材7bの
位置が表面板7aに対してズレて配されていたりして、発
泡した発泡合成樹脂7cが表面板7aの樋状部と裏面材7bと
の間の隙間からはみ出してスラットコンベア1'のスラ
ット1a'に付着すると、この発泡合成樹脂7cが恰も接着
剤と同様の作用をなしてスラットコンベア1'から建築
用壁材7が離れ難くなるため作業者によって剥がさなけ
ればならないという欠点や、はみ出した発泡合成樹脂7c
がスラット1a'の表面や隣接するスラット1a',1a'間の
連結部分の表面に付着し、これが建築用壁材7の裏面材
7bや表面板7aに転写されて製品価値が低下するという欠
点があった。
【0007】またスラット1a'の表面や隣接するスラッ
ト1a',1a'間の連結部分の表面に付着した潤滑油や塵芥
の建築用壁材7への再付着やはみ出した発泡合成樹脂7c
の建築用壁材7への転写を防止するためには、スラット
1a'に付着した付着物を除去する作業を行う必要がある
が、この作業は多数連結されているスラット1a'に関し
て1枚づつ作業者により行わなければならないので多大
の労力と時間とを要するばかりでなく、スラットコンベ
ア1'を駆動しながら行うことになるので非常に危険で
あるという欠点があった。更に前記スラット1a'の付着
物の除去作業は生産を停止して行うので、生産効率が低
下するという欠点もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消し、金属製の表面板に形成された樋状部
内に発泡剤を混入した合成樹脂を供給し該樋状部を裏面
材で閉塞せしめた状態で加熱雰囲気内に送り込んで前記
合成樹脂を発泡させた発泡合成樹脂を硬化させて建築用
壁材を製造する際に、該建築用壁材を挾持した状態で前
記加熱雰囲気内に送り込むために上下にそれぞれコンベ
アが配されて成り、これらコンベアのうち少なくとも裏
面材側に配されている一方のコンベアがスラットコンベ
アであるダブルコンベアにおいて、スラットの表面や隣
接するスラット間の連結部分のスラットの表面に付着し
た潤滑油や塵芥の建築用壁材への再付着やはみ出した発
泡合成樹脂の建築用壁材への転写を防止でき、更に発泡
による合成樹脂の膨張時にスラットコンベアの表面との
接触圧の差に起因するスラット形状の建築用壁材への転
写も防止できるばかりか、スラットの表面へ付着した付
着物の除去作業を簡単に且つ安全にしかも建築用壁材の
生産途中で行うことができて、品質に優れた建築用壁材
を効率良く生産することができるダブルコンベアを提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を解決すべく種々検討した結果、金属製の表面板に形成
された樋状部内に発泡剤を混入した合成樹脂を供給し該
樋状部を裏面材で閉塞せしめた状態で加熱雰囲気内に送
り込んで前記合成樹脂を発泡させた発泡合成樹脂を硬化
させて建築用壁材を製造する際に、該建築用壁材を挾持
した状態で前記加熱雰囲気内に送り込むために上下にそ
れぞれコンベアが配されて成るダブルコンベアにおい
て、これらの上下のコンベアのうち少なくとも裏面材側
に配されている一方のコンベアがスラットコンベアであ
り、このスラットコンベアの少なくとも建築用壁材を挾
持する部分側に弾性と非粘着性とを有する保護ベルトが
エンドレスに張られており、所定の位置に該保護ベルト
の表面の幅方向における少なくとも建築用壁材を挾持す
る部分に当接せしめられる付着物除去具が設置されてい
れば、上記課題を解決することができることを究明して
本発明を完成した。
【0010】そして、前記構成において、上下のコンベ
アがいずれもスラットコンベアであると製造すべき建築
用壁材の表面板の剛性が比較的低くても合成樹脂の発泡
時に表面板に変形が生じ難く、保護ベルトの建築用壁材
を挾持する部分の表面に弗素樹脂をコーティングされて
いる場合は非粘着性が特に優れており、保護ベルトが張
力付与装置を介してエンドレスに張られている態様であ
ると保護ベルトに常に一定の張力を付与することができ
て保護ベルトの安定した回動が可能となり、更にこの張
力付与装置に位置修正機構が設けられていると保護ベル
トの蛇行を修正できて表面板に対する裏面材の位置のズ
レが生じ難くなるのでこのズレに起因する発泡合成樹脂
のはみ出しが抑制され歩留まりが良好になると共に品質
に優れた建築用壁材を製造することができ、両コンベア
間に挾持される製品の表面板に形成されている係合部及
び/又は化粧目地部に対応する位置の保護ベルトの表面
に保護ベルトと該係合部及び/又は化粧目地部との間の
隙間に対応する厚さの補助ベルトが全長に亘って固定さ
れていると合成樹脂の発泡時に表面板の変形が防止され
て好ましいことも究明したのである。
【0011】以下、図面により本発明に係る保護ベルト
付ダブルコンベアについて詳細に説明する。図1は本発
明に係る保護ベルト付ダブルコンベアの1実施例を示す
構造説明図、図2は位置修正機構が設けられている張力
付与装置の1例であってテンションロールの一端部側を
示す説明用斜視図、図3は図1のA−A線断面図、図4
はスラットコンベアのスラット表面に保護ベルトが当接
せしめられている状態を示す断面説明図である。
【0012】図面中、1,2は折り曲げ加工されて樋状
部が形成された金属製の表面板7aの樋状部内に発泡剤を
混入した合成樹脂7cを供給され更にこの樋状部を金属板
やアルミクラフト紙から成る裏面材7bで閉塞された建築
用壁材7を挾持して発泡合成樹脂7cを硬化させる加熱雰
囲気内に送り込むために上下に互いに対向して配されて
いるコンベアであり、これらの互いに対向して配されて
いるコンベア1,2のうち少なくとも一方のコンベア1
(通常、裏面材7bと当接する側に配されているコンベア
であり、以下この裏面材7b側に配されているコンベアを
一方のコンベア1、表面板7a側に配されているコンベア
を他方のコンベア2と言う)が回動方向に多数のスラッ
ト1aを連結されて成るスラットコンベアである。この一
方のコンベア1に対向する他方のコンベア2としては、
上記従来技術の項で説明した如くスチールベルトコンベ
アやスラットコンベアを使用することができるが、図1
に示す如く他方のコンベア2と当接する建築用壁材7の
表面板7aが剛性の低く変形し易い材質であっても発泡合
成樹脂7cの発泡時にその変形を防止できるように表面板
7aに対向する部分が比較的硬質なスラット2aより構成さ
れているスラットコンベアであることが好ましいので、
以下コンベア1,2が共にスラットコンベアである場合
について説明する。
【0013】3は弾性と非粘着性とを有しており、スラ
ットコンベア1,2の少なくとも建築用壁材7を挾持せ
しめる部分でスラット1a,2aの表面に当接された状態で
エンドレスに張られていてスラットコンベア1,2と同
速で回動する保護ベルトである。この保護ベルト3とし
ては、建築用壁材7を挾持して加熱雰囲気内に送り込む
ためのものであるので、例えばキャンバス,シート状の
合成繊維,積層された鋼製網材の如き芯材3bがゴム質部
3cで被覆されているものなどを使用することができ、建
築用壁材7の表面板7a及び裏面材7bと当接する表面3aに
は非粘着性に優れた弗素樹脂がコーティングされている
ものが好ましい。すなわち、保護ベルト3の表面3aには
金属製の表面板7aに形成された樋状部内に供給された発
泡合成樹脂7cが発泡時に表面板7aと裏面材7bとの間から
はみ出して付着することがあるので、建築用壁材7の表
面板7a及び裏面材7bと当接する表面3aに弗素樹脂の如き
非粘着性に優れた材料がコーティングされていると、後
述する付着物除去具5をこの表面3aに当接させて付着し
た発泡合成樹脂7cを簡単に除去することができるのであ
る。
【0014】4は保護ベルト3の撓みを防止して保護ベ
ルト3の裏面とコンベア1,2のスラット1a,2aとを確
実に密着した状態で回動せしめるために保護ベルト3に
張力を付与せしめる張力付与装置であり、所定位置に保
護ベルト3の裏面と当接するテンションロール4aが保護
ベルト3の回動方向と直交する方向に移動自在に設けら
れており、図示した実施例では保護ベルト3は前記テン
ションロール4aとデフレクタロール4bとを介してエンド
レスに張られている。
【0015】この張力付与装置4には、保護ベルト3が
蛇行した際にその位置を修正せしめる保護ベルト3の位
置修正機構4cが設けられていることが好ましく、例えば
図2に示す如く一方のガイド体4caに長孔4cbが穿設され
ており、この長孔4cbにテンションロール4aのロール軸4
aaが挿入されており、このロール軸4aaを保持せしめた
油圧シリンダ4ccの移動方向を案内せしめる案内ガイド4
cdが前記ガイド体4caに固定されている機構を示すこと
ができ、このような機構がテンションロール4aのロール
軸4aaの一端又は両端に設置されている。
【0016】このような張力付与装置4のテンションロ
ール4aは、上記した如く保護ベルト3の回動方向と直交
する方向に移動自在に設けることのできる位置であれ
ば、スラットコンベア1及び2で建築用壁材7を挾持す
る範囲の上流側,下流側を問わずどの位置でも良く、図
1に示した実施例ではスラットコンベア1及び2の少な
くとも建築用壁材7を挾持せしめる範囲の上流側近傍に
設けられている。
【0017】5は所定の位置で保護ベルト3の表面に付
着した付着物を除去するために保護ベルト3の表面3aの
幅方向における少なくとも建築用壁材7を挾持せしめる
部分に当接せしめられている付着物除去具であり、この
付着物除去具5としては保護ベルト3と当接する部位に
フェルトが使用されておりこのフェルトを保護ベルト3
に対して着脱自在で且つ当接する圧力を調整することの
できる機構を備えていることが、フェルトの摩耗や取付
不良で保護ベルト3と当接しない部位が生じたときにフ
ェルトの交換や接触圧の調整を容易に行うことができて
好ましい。付着物除去具5を保護ベルト3に当接する圧
力を調整せしめる機構としては、図示しないが例えば保
護ベルト3側に保護ベルト3の全幅に亘るフェルトを装
着された支持棒が横架されていてこの支持棒が保護ベル
ト3の表面に対して垂直方向にガイドされておりこの支
持棒を油圧シリンダ等により保護ベルト3側に移動せし
める機構を示すことができる。このような付着物除去具
5は、スラットコンベア1,2の少なくとも建築用壁材
7を挾持せしめる位置の上流側近傍に設けられているこ
とが、保護ベルト3上の付着物を除去されてから建築用
壁材7を挾持するまでの距離が短くて保護ベルト3上に
塵芥等が付着し難いので好ましい。
【0018】6は両コンベア1,2間に製造すべき建築
用壁材7を挾持したときに建築用壁材7の表面板7aの両
端縁にそれぞれ形成されている係合部及び/又は更に必
要に応じて中央部に形成されている凹状の化粧目地部と
保護ベルト3との間に形成される隙間を無くして発泡合
成樹脂7cの発泡時に生じる前記係合部及び/又は化粧目
地部の変形を防止するために前記係合部及び/又は化粧
目地部に対応する位置の保護ベルト3の表面3aに全長に
亘って固定されている補助ベルトであり、この補助ベル
ト6は表面板7aや裏面材7bに疵等が生じないように例え
ばゴム製であることが好ましい。
【0019】
【作用】このように構成されている本発明に係る保護ベ
ルト付ダブルコンベアを使用して建築用壁材7を製造す
るには、従来と同様に金属製の表面板7aに形成された樋
状部内に発泡剤を混入された合成樹脂を供給して合成樹
脂を発泡させていく過程でこの樋状部を裏面材7bで閉塞
せしめて後、裏面材7b側を一方のコンベア1でまた表面
板7a側を他方のコンベア2でそれぞれ挟持させて加熱雰
囲気内に送り込んで発泡合成樹脂7cを硬化させるのであ
るが、この際スラットコンベア1,2のスラット1a,2a
の表面と建築用壁材7の裏面材7b,表面板7aとの間には
保護ベルト3が張られた状態で位置しており、スラット
コンベア1,2の回動に追従して保護ベルト3が回動せ
しめられている。
【0020】従って、両コンベア1,2間に弾性を有す
る保護ベルト3を介して挾持された建築用壁材7が加熱
雰囲気内に送り込まれて発泡合成樹脂7cが表面板7aと裏
面材7bとの間で硬化せしめられる過程で、比較的剛性の
低い裏面材7bでもその変形が防止されると共に、スラッ
トコンベア1,2のスラット1a,2aの表面と連結部分と
の接触圧の差が吸収されて裏面材7b又は表面板7aへのス
ラット1a,2aの形状の転写が防止される。
【0021】また保護ベルト3の表面3aに弗素樹脂がコ
ーティングされていると、製造すべき建築用壁材7の表
面板7aと裏面材7bとの間から発泡合成樹脂7cがはみ出し
て来ても保護ベルト3の表面に付着し難く且つ付着した
としても保護ベルト3の表面3aに当接せしめられている
付着物除去具5によってより効率的に簡単に除去するこ
とができ、発泡合成樹脂7c等が建築用壁材7に転写され
ることが防止される。
【0022】そして、製造すべき建築用壁材7の両端縁
にそれぞれ形成されている係合部及び/又は更に必要に
応じて表面板7aの中央部に形成されている凹状の化粧目
地部の位置に対応する位置の保護ベルト3の表面に補助
ベルト6が固定されていると、この補助ベルト6で表面
板7aの係合部及び/又は化粧目地部が支持されて発泡合
成樹脂7cの発泡時に表面板7aの変形が防止される。
【0023】更に、加熱雰囲気内で加熱されて保護ベル
ト3に伸びが生じても、保護ベルト3が張力付与装置4
を介してエンドレスに張られていれば、この張力付与装
置4によって一定の張力を維持することができる。更に
この張力付与装置4に位置修正機構4cが設けられている
と、この位置修正機構4cによって蛇行した側の保護ベル
ト3の張力を高くするようにテンションロール4aのロー
ル軸4aaに枢着されている油圧シリンダ4ccを作動させる
ことによって、保護ベルト3の位置を修正して蛇行を防
止することができる。
【0024】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る保護ベ
ルト付ダブルコンベアは、少なくとも建築用壁材の裏面
材側に配されている一方のコンベアがスラットコンベア
であって少なくとも建築用壁材を挾持せしめる部分にお
けるスラットの表面に保護ベルトが張られており、所定
の位置に保護ベルトの表面の幅方向における少なくとも
建築用壁材を挾持せしめる部分に付着物除去具が当接せ
しめられているので、建築用壁材と直接当接する部分の
付着物が除去された状態で建築用壁材を挾持せしめて加
熱雰囲気内に送り込めるので、付着物が裏面材又は表面
板に転写されることが防止され、且つスラットコンベア
のスラット表面と隣接するスラットの連結部分との建築
用壁材に対する接触圧の差が弾性を有する保護ベルトに
吸収されてスラットの形状が建築用壁材に転写されるこ
とが防止されるから、品質に優れた建築用壁材を製造す
ることができる。
【0025】このように保護ベルトの表面への付着物は
付着物除去具によって除去されるので、従来作業者によ
り行っていたスラットに付着した付着物を除去する除去
作業が不要であり、従って付着物の除去作業時の危険は
無く安全性に優れているだけでなく、長期に亘り生産ラ
インを停止することが無いので生産効率に非常に優れて
いる。
【0026】また張力付与装置が設けられていると、保
護ベルトに常に一定の張力を付与することができ、更に
この張力付与装置に位置修正機構が設けられていると、
保護ベルトの蛇行が防止され、表面板に対する裏面材の
位置のズレが生じ難く、このズレに起因する発泡合成樹
脂のはみ出しが抑制され歩留まりが良好になると共に品
質に優れた建築用壁材を製造することができる。
【0027】そして、上下に対向して配されている両コ
ンベアとしてスラットコンベアを使用すれば、製造すべ
き建築用壁材の表面板がフラットな金属板より形成され
ていて剛性が比較的低くても合成樹脂の発泡時に変形が
生じ難いので、表面板の剛性の高低に関係無く、品質に
優れた建築用壁材を製造することができる。
【0028】このように種々の効果を奏する本発明に係
る保護ベルト付ダブルコンベアは、その工業的価値の非
常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保護ベルト付ダブルコンベアの1
実施例を示す構造説明図である。
【図2】位置修正機構が設けられている張力付与装置の
1例であってテンションロールの一端部側を示す説明用
斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】スラットコンベアのスラット表面に保護ベルト
が当接せしめられている状態を示す断面説明図である。
【図5】本発明に係る保護ベルト付ダブルコンベアを使
用して製造される建築用壁材の1例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来のダブルコンベアの構造を簡単に示す構造
説明図である。
【符号の説明】
1 一方のコンベア 1a スラット 1’ 従来のコンベア 1a’ スラット 2 他方のコンベア 2a スラット 3 保護ベルト 3a 表面 3b 芯材 3c ゴム質部 4 張力付与装置 4a テンションロール 4aa ロール軸 4b デフレクタロール 4c 位置修正機構 4ca 第1ガイド体 4cb 長孔 4cc 油圧シリンダ 4cd 案内ガイド 5 付着物除去具 6 補助ベルト 7 建築用壁材 7a 表面板 7b 裏面材 7c 発泡合成樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 15/14 B65G 15/14 // B29K 105:04 B29L 31:10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の表面板(7a)に形成された樋状部
    内に発泡剤を混入した合成樹脂を供給し該樋状部を裏面
    材(7b)で閉塞せしめた状態で加熱雰囲気内に送り込んで
    前記合成樹脂を発泡させた発泡合成樹脂(7c)を硬化させ
    て建築用壁材(7)を製造する際に、該建築用壁材(7)を
    挾持した状態で前記加熱雰囲気内に送り込むために上下
    にそれぞれコンベア(1,2)が配されて成るダブルコン
    ベアにおいて、これらのコンベア(1,2)のうち少なく
    とも裏面材(7b)側に配されている一方のコンベア(1)が
    スラットコンベアであり、このスラットコンベアの少な
    くとも建築用壁材(7)を挾持する部分側に弾性と非粘着
    性とを有する保護ベルト(3)がエンドレスに張られてお
    り、所定の位置に該保護ベルト(3)の表面(3a)の幅方向
    における少なくとも建築用壁材(7)を挾持する部分に当
    接せしめられる付着物除去具(5)が設置されていること
    を特徴とする保護ベルト付ダブルコンベア。
  2. 【請求項2】 上下のコンベア(1,2)が、いずれもス
    ラットコンベアである請求項1に記載の保護ベルト付ダ
    ブルコンベア。
  3. 【請求項3】 保護ベルト(3)の建築用壁材(7)を挾持
    する部分の表面(3a)に弗素樹脂がコーティングされてい
    る請求項1又は2に記載の保護ベルト付ダブルコンベ
    ア。
  4. 【請求項4】 保護ベルト(3)が、張力付与装置(4)を
    介してエンドレスに張られている請求項1から3までの
    いずれか1項に記載の保護ベルト付ダブルコンベア。
  5. 【請求項5】 張力付与装置(4)に、保護ベルト(3)の
    位置を修正せしめる位置修正機構(4c)が設けられている
    請求項4に記載の保護ベルト付ダブルコンベア。
  6. 【請求項6】 両コンベア(1,2)間に挾持される建築
    用壁材(7)の表面板(7a)に形成されている係合部及び/
    又は化粧目地部に対応する位置の保護ベルト(3)の表面
    (3a)に、保護ベルト(3)と該係合部及び/又は化粧目地
    部との間の隙間に対応する厚さの補助ベルト(6)が全長
    に亘って固定されている請求項1から5までのいずれか
    1項に記載の保護ベルト付ダブルコンベア。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025303B1 (ko) * 2008-07-18 2011-03-29 (주)디케이티 암막 스크린 제조방법

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