JPH08336044A - 画像符号化装置 - Google Patents
画像符号化装置Info
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- JPH08336044A JPH08336044A JP8164633A JP16463396A JPH08336044A JP H08336044 A JPH08336044 A JP H08336044A JP 8164633 A JP8164633 A JP 8164633A JP 16463396 A JP16463396 A JP 16463396A JP H08336044 A JPH08336044 A JP H08336044A
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- 238000001914 filtration Methods 0.000 claims description 5
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- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
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- 230000000750 progressive effect Effects 0.000 description 1
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- Storing Facsimile Image Data (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Image Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 線画等における細線の消失やディザ画像にお
ける濃度や情報の欠落を防止して2値画像を縮小して符
号化する符号化装置を提案する。 【手段】 二値画像を縮小するに際して、注目画素の縮
小後の画像データを、縮小前の注目画素の画像データ
と、その注目画素の周囲の画素の縮小前の画像データ
と、3つの既に縮小された画素の画像データとを参照す
ることにより決定する。この3つの既に縮小された画素
とは、注目画素の画素の前に位置する既に縮小された画
素と、注目画素の1つ前のライン上の画素であって注目
画素の直上に位置する既に縮小された画素と、この注目
画素の直上に位置する画素の1つ前に位置する既に縮小
された画素である。
ける濃度や情報の欠落を防止して2値画像を縮小して符
号化する符号化装置を提案する。 【手段】 二値画像を縮小するに際して、注目画素の縮
小後の画像データを、縮小前の注目画素の画像データ
と、その注目画素の周囲の画素の縮小前の画像データ
と、3つの既に縮小された画素の画像データとを参照す
ることにより決定する。この3つの既に縮小された画素
とは、注目画素の画素の前に位置する既に縮小された画
素と、注目画素の1つ前のライン上の画素であって注目
画素の直上に位置する既に縮小された画素と、この注目
画素の直上に位置する画素の1つ前に位置する既に縮小
された画素である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2値画像を符号化
する画像符号化装置に関するものである。
する画像符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の静止画像通信装置の代表的な例で
あるフアクシミリ装置においては、画像をシーケンシャ
ルに順次ラスタ方向に走査し、符号化伝送していく方式
がとられている。この方式では、画像の全体像を把握す
るには全画像の符号化データを伝送する必要があるた
め、伝送時間が長くかかり画像データベースサービス・
ビデオテツクス等の画像通信サービスへの適応は困難で
あった。
あるフアクシミリ装置においては、画像をシーケンシャ
ルに順次ラスタ方向に走査し、符号化伝送していく方式
がとられている。この方式では、画像の全体像を把握す
るには全画像の符号化データを伝送する必要があるた
め、伝送時間が長くかかり画像データベースサービス・
ビデオテツクス等の画像通信サービスへの適応は困難で
あった。
【0003】そこで、画像の全体像を迅速に把握するた
めに階層的符号化が考えられている。第10図(a)に
従来の階層的符号化例を示す。101 〜104 はそれぞれ
1,1/2 ,1/4 ,1/8 の縮小画像を格納するためのフレ
ームメモリ、105 〜107 はそれぞれ1/2 ,1/4 ,1/8 の
縮小画像を生成する縮小部、108 〜111 はそれぞれ1/8
,1/4 ,1/2 ,1の縮小画像を符号化するエンコーダ
である。
めに階層的符号化が考えられている。第10図(a)に
従来の階層的符号化例を示す。101 〜104 はそれぞれ
1,1/2 ,1/4 ,1/8 の縮小画像を格納するためのフレ
ームメモリ、105 〜107 はそれぞれ1/2 ,1/4 ,1/8 の
縮小画像を生成する縮小部、108 〜111 はそれぞれ1/8
,1/4 ,1/2 ,1の縮小画像を符号化するエンコーダ
である。
【0004】縮小部105 はフレームメモリ101 からの画
像を主走査,副走査方向共に1/2 にサブサンプリングす
る等の手法により縮小して1/2 サイズの画像を生成し、
フレームメモリ102 に格納する。更に1/2 サイズの画像
を縮小部106 により縮小して1/4 サイズの画像を作りフ
レームメモリ103 に格納し、同様に縮小部107 により1/
8 サイズの低解像画像を作成し、フレームメモリ104 に
格納する。
像を主走査,副走査方向共に1/2 にサブサンプリングす
る等の手法により縮小して1/2 サイズの画像を生成し、
フレームメモリ102 に格納する。更に1/2 サイズの画像
を縮小部106 により縮小して1/4 サイズの画像を作りフ
レームメモリ103 に格納し、同様に縮小部107 により1/
8 サイズの低解像画像を作成し、フレームメモリ104 に
格納する。
【0005】そして、低解像のものから順次符号伝送す
ることにより、大まかな全体画像が迅速に把握できるよ
うになっている。第10図(a)の例では画像を主走
査,副走査方向とも、1/2 ,1/4 ,1/8 に縮小し、符号
化は1/8 ,1/4 ,1/2 ,1(原寸画像)の順に行い、こ
の順で伝送する例である。1/8 画像の符号化にはフレー
ムメモリ104 に格納された108 画像を順次スキヤンし、
エンコーダ108 により符号化する注目画素と、周囲画素
を参照して算術符号化等のエントロピーコーデイングを
行う。1/4 画像については、フレームメモリ103 からの
注目画素の周囲画素と、フレームメモリ104 からの1/8
画像の周囲画素を参照することによりエンコーダ109 に
て符号化を行い符号化効率を上げている。同様にフレー
ムメモリ102 の1/2 画像についてはフレームメモリ103
の1/4 画像を、フレームメモリ101の原寸画像はフレー
ムメモリ102 の1/2 画像を参照してエンコーダ110 ,11
1 にて夫々符号化を行う。
ることにより、大まかな全体画像が迅速に把握できるよ
うになっている。第10図(a)の例では画像を主走
査,副走査方向とも、1/2 ,1/4 ,1/8 に縮小し、符号
化は1/8 ,1/4 ,1/2 ,1(原寸画像)の順に行い、こ
の順で伝送する例である。1/8 画像の符号化にはフレー
ムメモリ104 に格納された108 画像を順次スキヤンし、
エンコーダ108 により符号化する注目画素と、周囲画素
を参照して算術符号化等のエントロピーコーデイングを
行う。1/4 画像については、フレームメモリ103 からの
注目画素の周囲画素と、フレームメモリ104 からの1/8
画像の周囲画素を参照することによりエンコーダ109 に
て符号化を行い符号化効率を上げている。同様にフレー
ムメモリ102 の1/2 画像についてはフレームメモリ103
の1/4 画像を、フレームメモリ101の原寸画像はフレー
ムメモリ102 の1/2 画像を参照してエンコーダ110 ,11
1 にて夫々符号化を行う。
【0006】また、静止画像通信装置以外においても2
値画像の縮小は行われている。たとえば出力解像度が異
るプリンタに同じ画像データベースから画像を出力する
場合である。400dpiで読みとった2値画像を300dpiある
いは200dpiのプリンタに出力する場合はそれぞれ縦方
向、横方向とも3/4 ,1/2 に画像を縮小する必要があ
る。
値画像の縮小は行われている。たとえば出力解像度が異
るプリンタに同じ画像データベースから画像を出力する
場合である。400dpiで読みとった2値画像を300dpiある
いは200dpiのプリンタに出力する場合はそれぞれ縦方
向、横方向とも3/4 ,1/2 に画像を縮小する必要があ
る。
【0007】従来このような縮小を行う場合には画素を
一定間隔に間引くサブサンプリング、或いは、ローパス
フィルタをかけた後再2値化しサブサンプリングする方
式がとられている。
一定間隔に間引くサブサンプリング、或いは、ローパス
フィルタをかけた後再2値化しサブサンプリングする方
式がとられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】階層的符号化方式にお
いては、前述のように縮小画像を低解像度順に順次符号
伝送することにより全体画像の早期伝送が可能である。
したがって縮小された低解像画像には全体画像の把握が
容易となるように情報を残しておく必要がある。このよ
うな縮小を従来方式で行うと情報が失われてしまう欠点
があった。第10図(b)は原画像(1)の×印の画素
をサブサンプリングし、縦,横方向1/2に縮小画像
(2)を得る例である。
いては、前述のように縮小画像を低解像度順に順次符号
伝送することにより全体画像の早期伝送が可能である。
したがって縮小された低解像画像には全体画像の把握が
容易となるように情報を残しておく必要がある。このよ
うな縮小を従来方式で行うと情報が失われてしまう欠点
があった。第10図(b)は原画像(1)の×印の画素
をサブサンプリングし、縦,横方向1/2に縮小画像
(2)を得る例である。
【0009】サブサンプリングのみの場合、同図のよう
に1本のラインLがサンプリング点(図中×印)の中間
にある場合、このラインは縮小により消失する。このよ
うな欠点を解消するためにフィルタリングを行った後サ
ブサンプリングする方式が考えられている。その例を第
10図(c)に示す。第10図(c)で×印はサンプリ
ング点である。第10図(c)の例ではサブサンプリン
グを行う前に第10図(c)の(3)のような係数をも
つ3×3のローパスフィルタをかけ、フィルタ出力の2
値化を行う。たとえばフィルタ出力が8以上の場合は
1、8未満の場合は0と2値化定義できる。しかしなが
らフィルタリングを用いる方式においても、第10図
(c)の例で原画中の縦1本線L2がサブサンプリング
の間にあるときはラインが消失する欠点が改良されな
い。
に1本のラインLがサンプリング点(図中×印)の中間
にある場合、このラインは縮小により消失する。このよ
うな欠点を解消するためにフィルタリングを行った後サ
ブサンプリングする方式が考えられている。その例を第
10図(c)に示す。第10図(c)で×印はサンプリ
ング点である。第10図(c)の例ではサブサンプリン
グを行う前に第10図(c)の(3)のような係数をも
つ3×3のローパスフィルタをかけ、フィルタ出力の2
値化を行う。たとえばフィルタ出力が8以上の場合は
1、8未満の場合は0と2値化定義できる。しかしなが
らフィルタリングを用いる方式においても、第10図
(c)の例で原画中の縦1本線L2がサブサンプリング
の間にあるときはラインが消失する欠点が改良されな
い。
【0010】従って、縮小を何回もくり返すシステムに
おいては1画素巾のラインを保存しなくては、低解像画
像において、最終的にはラインが消えてしまう。そこで
サンプリング点にかかわらず1画素ラインのような細線
を保存する必要がある。また、ディザ画像等の2値の疑
似中間調画像において、このような縮小を行うと、サン
プリング点により濃度情報が失われてしまう欠点があっ
た。特に低濃度あるいは高濃度において、疑似中間調に
よるドツトが離散点在している場合、中間調が急に失わ
れたり、濃度の逆転が発生する問題があった。
おいては1画素巾のラインを保存しなくては、低解像画
像において、最終的にはラインが消えてしまう。そこで
サンプリング点にかかわらず1画素ラインのような細線
を保存する必要がある。また、ディザ画像等の2値の疑
似中間調画像において、このような縮小を行うと、サン
プリング点により濃度情報が失われてしまう欠点があっ
た。特に低濃度あるいは高濃度において、疑似中間調に
よるドツトが離散点在している場合、中間調が急に失わ
れたり、濃度の逆転が発生する問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑み
てなされたもので、線画等における細線の消失やディザ
画像における濃度や情報の欠落を防止して2値画像を縮
小して符号化する符号化装置を提案することを目的とす
る。この目的のために、本発明の画像符号化装置は、原
稿画像を表す原稿画像データを記憶する第1の記憶手段
と、前記原稿画像データを縮小し、その縮小された画像
を表す第1の縮小画像データを出力する第1の縮小手段
と、前記第1の縮小画像データを記憶する第2の記憶手
段と、前記第1の縮小画像データを縮小し、その縮小さ
れた画像を表す第2の縮小画像データを出力する第2の
縮小手段と、前記第1の記憶手段から出力された前記原
稿画像データと、前記第2の記憶手段から出力された前
記第1の縮小画像データと、前記第2の縮小手段から出
力された前記第2の縮小画像データとを符号化する符号
化手段とを具備する。
てなされたもので、線画等における細線の消失やディザ
画像における濃度や情報の欠落を防止して2値画像を縮
小して符号化する符号化装置を提案することを目的とす
る。この目的のために、本発明の画像符号化装置は、原
稿画像を表す原稿画像データを記憶する第1の記憶手段
と、前記原稿画像データを縮小し、その縮小された画像
を表す第1の縮小画像データを出力する第1の縮小手段
と、前記第1の縮小画像データを記憶する第2の記憶手
段と、前記第1の縮小画像データを縮小し、その縮小さ
れた画像を表す第2の縮小画像データを出力する第2の
縮小手段と、前記第1の記憶手段から出力された前記原
稿画像データと、前記第2の記憶手段から出力された前
記第1の縮小画像データと、前記第2の縮小手段から出
力された前記第2の縮小画像データとを符号化する符号
化手段とを具備する。
【0012】そして、前記第1の縮小手段と第2の縮小
手段とは、第1の縮小画像と第2の縮小画像を形成する
任意の画素の第1の縮小画像データと第2の縮小画像デ
ータを決定するために、(a-1) 縮小対象の注目画素の
画像データと、(a-2) 前記注目画素の周囲の画素の画
像データと、(b-1) 前記注目画素の前に位置する任意
の第1の縮小画素の縮小画像データと、(b-2) 前記注
目画素の上に位置する任意の第2の縮小画素の縮小画像
データと(b-3) 前記第1の縮小画素の上且つ前記第2
の縮小画素の前方に位置する任意の第3の縮小画素の縮
小画像データとを参照することを特徴とする。
手段とは、第1の縮小画像と第2の縮小画像を形成する
任意の画素の第1の縮小画像データと第2の縮小画像デ
ータを決定するために、(a-1) 縮小対象の注目画素の
画像データと、(a-2) 前記注目画素の周囲の画素の画
像データと、(b-1) 前記注目画素の前に位置する任意
の第1の縮小画素の縮小画像データと、(b-2) 前記注
目画素の上に位置する任意の第2の縮小画素の縮小画像
データと(b-3) 前記第1の縮小画素の上且つ前記第2
の縮小画素の前方に位置する任意の第3の縮小画素の縮
小画像データとを参照することを特徴とする。
【0013】同目的を達成するために、本発明の画像符
号化装置は、原稿画像を表す原稿画像データを記憶する
フレーム手段と、前記原稿画像データを縮小し、その縮
小された画像を表す縮小画像データを出力する縮小手段
と、前記縮小画像データを保持する保持手段と、前記縮
小手段から出力された前記縮小画像データを符号化する
符号化手段とを具備しする。
号化装置は、原稿画像を表す原稿画像データを記憶する
フレーム手段と、前記原稿画像データを縮小し、その縮
小された画像を表す縮小画像データを出力する縮小手段
と、前記縮小画像データを保持する保持手段と、前記縮
小手段から出力された前記縮小画像データを符号化する
符号化手段とを具備しする。
【0014】そして、前記縮小手段は、その縮小された
画像を形成する各々の画素の縮小画像データを決定する
ために、(a-1) 前記フレーム手段から読み出された、
縮小対象の注目画素の画像データと、(a-2) 前記フレ
ーム手段から読み出された、前記注目画素の周囲の画素
の画像データと、(b-1) 前記保持手段から読み出され
た、前記注目画素の前に位置する任意の第1の縮小画素
の縮小画像データと、(b-2) 前記保持手段から読み出
された、前記注目画素の上に位置する任意の第2の縮小
画素の縮小画像データと(b-3) 前記保持手段から読み
出された、前記第1の縮小画素の上且つ前記第2の縮小
画素の前方に位置する任意の第3の縮小画素の縮小画像
データとをフィルタ処理することを特徴とする。
画像を形成する各々の画素の縮小画像データを決定する
ために、(a-1) 前記フレーム手段から読み出された、
縮小対象の注目画素の画像データと、(a-2) 前記フレ
ーム手段から読み出された、前記注目画素の周囲の画素
の画像データと、(b-1) 前記保持手段から読み出され
た、前記注目画素の前に位置する任意の第1の縮小画素
の縮小画像データと、(b-2) 前記保持手段から読み出
された、前記注目画素の上に位置する任意の第2の縮小
画素の縮小画像データと(b-3) 前記保持手段から読み
出された、前記第1の縮小画素の上且つ前記第2の縮小
画素の前方に位置する任意の第3の縮小画素の縮小画像
データとをフィルタ処理することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】第1図は本発明を適用した2値画
像符号化装置の構成を示している。本実施形態では縦,
横共に1/2 に縮小する例を示す。1は縮小すべき2値画
像を格納するためのフレームメモリである。2値画像は
例えば、イメージリーダー等から入力Iを介してフレー
ムメモリ1に入力されている。フレームメモリ1に格納
された画像はフィルタ演算部2へラスタ毎に入力され
る。また、すでに縮小した画素がフィードバックライン
71を通じてフィルタ演算部2へ入力される。フィルタ
演算部2では縮小処理を行おうとする注目画素と周辺の
画素とさらにすでに縮小した2値画素の間で画素間演算
が行われる。
像符号化装置の構成を示している。本実施形態では縦,
横共に1/2 に縮小する例を示す。1は縮小すべき2値画
像を格納するためのフレームメモリである。2値画像は
例えば、イメージリーダー等から入力Iを介してフレー
ムメモリ1に入力されている。フレームメモリ1に格納
された画像はフィルタ演算部2へラスタ毎に入力され
る。また、すでに縮小した画素がフィードバックライン
71を通じてフィルタ演算部2へ入力される。フィルタ
演算部2では縮小処理を行おうとする注目画素と周辺の
画素とさらにすでに縮小した2値画素の間で画素間演算
が行われる。
【0016】第2図にフィルタ演算部2で行われるフィ
ルタ演算に用いる演算画素を示す。第2図(a)は縮小
処理を行う注目画素Xij(i=1〜M、j=1,N;M
Nは横・縦方向の画像サイズ)と周辺画素であり、注目
画素Xijを中心とした3×3画素である。第2図(b)
はすでに縮小処理を施した画素A,B,Cと、これから
決定しようとする縮小画素
ルタ演算に用いる演算画素を示す。第2図(a)は縮小
処理を行う注目画素Xij(i=1〜M、j=1,N;M
Nは横・縦方向の画像サイズ)と周辺画素であり、注目
画素Xijを中心とした3×3画素である。第2図(b)
はすでに縮小処理を施した画素A,B,Cと、これから
決定しようとする縮小画素
【0017】
【数1】
【0018】の位置関係を示す。第2図(b)におい
て、A,B,Cは、それぞれ、これから決定しようとす
る縮小画素
て、A,B,Cは、それぞれ、これから決定しようとす
る縮小画素
【0019】
【数2】
【0020】(演算結果Yijを2値化したもの)の前の
縮小画素,前ラインの縮小画素の同位置の縮小画素及び
その前の縮小画素である。フィルタ演算は次のように行
われる。フィルタ出力をYijとすると、 Yij= 4×Xi,j +2(Xi,j-1+Xi-1,j+Xi+1,j+Xi,j+1) +(Xi-1,j-1+Xi+1,j-1+Xi-1,j+1+Xi+1,j+1) −3(A+B)−C …(1) すなわち、第3図のごとく、注目画素周辺には同図
(a)の係数が、また、すでにフィルタ処理を行った縮
小画素には同図(b)の係数が与えられた再帰形フィル
タの構成となっている。第3図(a)の注目画素(Xi
j)を中心として係数値が回転対称であるため、周辺画
素値を均等に演算することができる。また、第3図
(b)の如く、フィルタ演算を行い、2値化後、サブサ
ンプリングされた画素のうち、左(直前)と上(1ライ
ン前)と左上(1ライン前の画素の直前)の画素を再帰
部の係数として演算することにより、縦,横,斜め方向
の細線の保存性を向上させることができる。また、再帰
部の係数が対称にフィードバックされているため、1画
素おきのライン、例えば市松模様等の周期パターンの形
を保存して縮小することができる。
縮小画素,前ラインの縮小画素の同位置の縮小画素及び
その前の縮小画素である。フィルタ演算は次のように行
われる。フィルタ出力をYijとすると、 Yij= 4×Xi,j +2(Xi,j-1+Xi-1,j+Xi+1,j+Xi,j+1) +(Xi-1,j-1+Xi+1,j-1+Xi-1,j+1+Xi+1,j+1) −3(A+B)−C …(1) すなわち、第3図のごとく、注目画素周辺には同図
(a)の係数が、また、すでにフィルタ処理を行った縮
小画素には同図(b)の係数が与えられた再帰形フィル
タの構成となっている。第3図(a)の注目画素(Xi
j)を中心として係数値が回転対称であるため、周辺画
素値を均等に演算することができる。また、第3図
(b)の如く、フィルタ演算を行い、2値化後、サブサ
ンプリングされた画素のうち、左(直前)と上(1ライ
ン前)と左上(1ライン前の画素の直前)の画素を再帰
部の係数として演算することにより、縦,横,斜め方向
の細線の保存性を向上させることができる。また、再帰
部の係数が対称にフィードバックされているため、1画
素おきのライン、例えば市松模様等の周期パターンの形
を保存して縮小することができる。
【0021】第4図はサブサンプリング点*を中心とす
る非縮小画素とすでに縮小した画素A,B,Cの関係を
示したものである。第3図のフィルタ係数から明らかな
ように、縮小結果画素
る非縮小画素とすでに縮小した画素A,B,Cの関係を
示したものである。第3図のフィルタ係数から明らかな
ように、縮小結果画素
【0022】
【数3】
【0023】と最も相関の強い非縮小画素は太線で囲ま
れた3×3画素であり、すべての縮小画素は図のように
方向にかたよりのないものとなっている。尚、第2図及
び第3図示の例ではフィルタ演算に用いる縮小画像とし
てフィルタ演算により決定する縮小画素の前の縮小画
素,前ライン上にある注目画素の真上に位置する縮小画
素及びその前の縮小画素を用いたが、この3つの縮小画
素に限るものではなく、例えば、これら縮小画素に更に
決定する縮小画素の2つ前の縮小画素や2つ前のライン
上にある注目画素の真上に位置する縮小画素等を加えた
4以上の縮小画素をフィルタ演算に用いてもよい。これ
によると、縮小画像に原画像の特徴を更に良好に保存で
きるが、フィルタ演算部の規模が大きくなる。
れた3×3画素であり、すべての縮小画素は図のように
方向にかたよりのないものとなっている。尚、第2図及
び第3図示の例ではフィルタ演算に用いる縮小画像とし
てフィルタ演算により決定する縮小画素の前の縮小画
素,前ライン上にある注目画素の真上に位置する縮小画
素及びその前の縮小画素を用いたが、この3つの縮小画
素に限るものではなく、例えば、これら縮小画素に更に
決定する縮小画素の2つ前の縮小画素や2つ前のライン
上にある注目画素の真上に位置する縮小画素等を加えた
4以上の縮小画素をフィルタ演算に用いてもよい。これ
によると、縮小画像に原画像の特徴を更に良好に保存で
きるが、フィルタ演算部の規模が大きくなる。
【0024】フィルタ演算部2において(1)式によっ
て演算された値Yij(多値データ)は、フィルタ演算部
2から比較器4へ入力される。比較器4では次のように
Yijの2値化を行う。即ち、
て演算された値Yij(多値データ)は、フィルタ演算部
2から比較器4へ入力される。比較器4では次のように
Yijの2値化を行う。即ち、
【0025】
【数4】
【0026】をYijの2値化後の値とするとYij>T
なら
なら
【0027】
【数5】
【0028】また、Yij<T なら
【0029】
【数6】
【0030】のように2値化する。この2値化方式によ
る入力データに対する1,0の出現確率を等確率(0.
5)とすると、フィルタ演算出力の期待値は4.5であ
る。従って、T=5とすると、入力データパターンに対
し、1,0シンメトリツクなパターンの2値化出力も
1,0シンメトリツクなものとなる。尚、本実施形態で
はT=5とするが、このTの値を変化させると2値出力
つまり画質が変化する。つまり、Tの値を上げていくと
出力0となる割合が多くなり、下げていくと出力1とな
る割合が多くなる。従って、1を黒,0を白とすると、
前者はネガ画像,後者はポジ画像に特に有効である。
る入力データに対する1,0の出現確率を等確率(0.
5)とすると、フィルタ演算出力の期待値は4.5であ
る。従って、T=5とすると、入力データパターンに対
し、1,0シンメトリツクなパターンの2値化出力も
1,0シンメトリツクなものとなる。尚、本実施形態で
はT=5とするが、このTの値を変化させると2値出力
つまり画質が変化する。つまり、Tの値を上げていくと
出力0となる割合が多くなり、下げていくと出力1とな
る割合が多くなる。従って、1を黒,0を白とすると、
前者はネガ画像,後者はポジ画像に特に有効である。
【0031】比較器4で2値化されたデータはセレクタ
部5で選択され、サブサンプリング部6に入力される。
第5図はサブサンプリング部6のサンプリング位置を示
したものである。主走査方向(横方向),副走査方向
(縦方向)に1つおきのタイミングで図の斜線で示した
データをサンプルすることにより、縦,横共1/2 サイズ
(面積比で1/4 )のサブサンプリング画像を形成するこ
とができる。このサブサンプリング比を変化させること
により縮小率を変えることも可能である。
部5で選択され、サブサンプリング部6に入力される。
第5図はサブサンプリング部6のサンプリング位置を示
したものである。主走査方向(横方向),副走査方向
(縦方向)に1つおきのタイミングで図の斜線で示した
データをサンプルすることにより、縦,横共1/2 サイズ
(面積比で1/4 )のサブサンプリング画像を形成するこ
とができる。このサブサンプリング比を変化させること
により縮小率を変えることも可能である。
【0032】サンプリング部6でサブサンプリングされ
た縮小画像はラスタ毎に順次フレームメモリ7へ格納さ
れる。フレームメモリ7からはすでに縮小されて格納済
の画素データをフィルタ演算部2にライン71を通じて
送り、再帰成分としてフィルタ演算部2ではフィルタ演
算を行っている。次に例外処理部3について説明する。
以上述べた方法により縮小画像を生成する方式において
も、細線等の保存がされない場合がある。第6図及び第
7図にその例を示す。それぞれの図は第2図の各画素に
対応し、小さい3×3画素は非縮小画素MIに、大きい
3画素は既に縮小した縮小画素RIに対応する。また
■,□はそれぞれ黒画素,白画素、
た縮小画像はラスタ毎に順次フレームメモリ7へ格納さ
れる。フレームメモリ7からはすでに縮小されて格納済
の画素データをフィルタ演算部2にライン71を通じて
送り、再帰成分としてフィルタ演算部2ではフィルタ演
算を行っている。次に例外処理部3について説明する。
以上述べた方法により縮小画像を生成する方式において
も、細線等の保存がされない場合がある。第6図及び第
7図にその例を示す。それぞれの図は第2図の各画素に
対応し、小さい3×3画素は非縮小画素MIに、大きい
3画素は既に縮小した縮小画素RIに対応する。また
■,□はそれぞれ黒画素,白画素、
【0033】
【数7】
【0034】はDon't careの画素である。第6図はサブ
サンプリング点が3×3の非縮小画素MIの中央である
場合に1画素ラインが縮小により消失する例である。ま
た、画像のエッジ等においても同様な消失が生ずる。第
6図の例では縮小画素RIがどんな場合でもフィルタ演
算値は4以下となり、白画素に縮小される。
サンプリング点が3×3の非縮小画素MIの中央である
場合に1画素ラインが縮小により消失する例である。ま
た、画像のエッジ等においても同様な消失が生ずる。第
6図の例では縮小画素RIがどんな場合でもフィルタ演
算値は4以下となり、白画素に縮小される。
【0035】第7図はディザ画像等の疑似中間調を縮小
する際の問題点を説明する。疑似中間調画像は黒画素に
周期性があるためサンプリング点との位置関係により中
間調濃度が著しく変化したり画像が消失したりする問題
が生じる。第7図(a),(b),(c),(d)で縮
小画素RIの3画素がすべて白画素の場合、フィルタ演
算値はすべて4以下であり白画素に縮小される。しか
し、これらの場合、中間調画像の孤立点である可能性が
高く黒画像に縮小しなければ前述の問題が発生する。
する際の問題点を説明する。疑似中間調画像は黒画素に
周期性があるためサンプリング点との位置関係により中
間調濃度が著しく変化したり画像が消失したりする問題
が生じる。第7図(a),(b),(c),(d)で縮
小画素RIの3画素がすべて白画素の場合、フィルタ演
算値はすべて4以下であり白画素に縮小される。しか
し、これらの場合、中間調画像の孤立点である可能性が
高く黒画像に縮小しなければ前述の問題が発生する。
【0036】そこで、第1図の如く例外処理部3を設
け、フィルタ演算処理とサブサンプリングによる縮小処
理とは別に例外処理を施すことにより、細線,エッジ,
孤立点等の情報を保存する。例外処理部3には、フィル
タ演算部2と同様にフレームメモリ1から縮小しようと
する画像信号がラスタ毎に順次入力されている。ここで
はフィルタ演算部2で参照する3×3画素と同画素を同
タイミングで参照する。また、フレームメモリ7に格納
されている既に縮小処理を施した画素(第2図A,B,
C)もライン71を通じて例外処理部3へ入力される。
すなわち、フィルタ演算部2と例外処理部3は完全に並
列な処理を行っている。
け、フィルタ演算処理とサブサンプリングによる縮小処
理とは別に例外処理を施すことにより、細線,エッジ,
孤立点等の情報を保存する。例外処理部3には、フィル
タ演算部2と同様にフレームメモリ1から縮小しようと
する画像信号がラスタ毎に順次入力されている。ここで
はフィルタ演算部2で参照する3×3画素と同画素を同
タイミングで参照する。また、フレームメモリ7に格納
されている既に縮小処理を施した画素(第2図A,B,
C)もライン71を通じて例外処理部3へ入力される。
すなわち、フィルタ演算部2と例外処理部3は完全に並
列な処理を行っている。
【0037】例外処理部3へ入力された非縮小画素3×
3画素と縮小画素3画素が第6図又は第7図のようなパ
ターンの場合はフィルタ演算後に比較器4で2値化した
結果は縮小画素としては好ましくない。そこで、これら
の場合、例外パターンとしてライン31へ縮小結果(白
画素“0”又は黒画素“1”)を出力すると同時に例外
であることを示す信号“1”(例外でない場合は
“0”)をライン32へ出力する。ライン31,32は
セレクタ部5に入力されており、ライン32が“0”の
場合は例外パターンでなく比較器4からの信号を選択す
る。逆にライン32が“1”の場合、例外パターンであ
り、例外処理部3の結果、すなわちライン31を選択す
るようになっている。
3画素と縮小画素3画素が第6図又は第7図のようなパ
ターンの場合はフィルタ演算後に比較器4で2値化した
結果は縮小画素としては好ましくない。そこで、これら
の場合、例外パターンとしてライン31へ縮小結果(白
画素“0”又は黒画素“1”)を出力すると同時に例外
であることを示す信号“1”(例外でない場合は
“0”)をライン32へ出力する。ライン31,32は
セレクタ部5に入力されており、ライン32が“0”の
場合は例外パターンでなく比較器4からの信号を選択す
る。逆にライン32が“1”の場合、例外パターンであ
り、例外処理部3の結果、すなわちライン31を選択す
るようになっている。
【0038】セレクタ部6で選択された画素信号は前述
のようにサブサンプリング部6でサブサンプルされた
後、縮小画像としてフレームメモリ7へ格納される。以
上示したように、すでに縮小した画素をフィードバック
係数とする再帰型フィルタ演算部2と演算結果を2値化
する比較器4を備えたので、細線周期パターン等の保存
性の良い縮小画像を生成することができる。更に、フィ
ルタ演算を補正する例外処理部3を備えることにより細
線,エッジ,疑似中間調画像等の保存性を一層向上させ
ることができる。 [第2実施形態]第8図は第1図に示した縮小装置を階
層的符号化に応用した場合のブロツク図である。
のようにサブサンプリング部6でサブサンプルされた
後、縮小画像としてフレームメモリ7へ格納される。以
上示したように、すでに縮小した画素をフィードバック
係数とする再帰型フィルタ演算部2と演算結果を2値化
する比較器4を備えたので、細線周期パターン等の保存
性の良い縮小画像を生成することができる。更に、フィ
ルタ演算を補正する例外処理部3を備えることにより細
線,エッジ,疑似中間調画像等の保存性を一層向上させ
ることができる。 [第2実施形態]第8図は第1図に示した縮小装置を階
層的符号化に応用した場合のブロツク図である。
【0039】15,17,19はフレームメモリ、1
6,18は第1図示の構成の縮小回路、20,22,2
4は参照画素決定回路、21,23,25は符号器であ
る。まず、2値画像信号の原画データIは、フレームメ
モリ15に記憶される。次にフレームメモリ15の原画
データは縮小回路16により縮小され、フレームメモリ
17に記憶される。このときに縮小回路16はフレーム
メモリ15の原画データとすでにフレームメモリ17に
記憶されている縮小データを用い、前述した(1)式の
フィルタ演算を行って縮小動作する。そして、フレーム
メモリ17に記憶される信号は原画の1/2 に縮小された
ものとなっている。同様に、フレームメモリ17から読
み出された信号はフレームメモリ19からの縮小データ
を考慮して縮小回路18によって原画の1/4 の画像に縮
小され、フレームメモリ19に記憶される。
6,18は第1図示の構成の縮小回路、20,22,2
4は参照画素決定回路、21,23,25は符号器であ
る。まず、2値画像信号の原画データIは、フレームメ
モリ15に記憶される。次にフレームメモリ15の原画
データは縮小回路16により縮小され、フレームメモリ
17に記憶される。このときに縮小回路16はフレーム
メモリ15の原画データとすでにフレームメモリ17に
記憶されている縮小データを用い、前述した(1)式の
フィルタ演算を行って縮小動作する。そして、フレーム
メモリ17に記憶される信号は原画の1/2 に縮小された
ものとなっている。同様に、フレームメモリ17から読
み出された信号はフレームメモリ19からの縮小データ
を考慮して縮小回路18によって原画の1/4 の画像に縮
小され、フレームメモリ19に記憶される。
【0040】参照画素決定回路20,22,24はそれ
ぞれフレームメモリ19,17,15に記憶されている
画像データのサイズ(画素数)を検出し、例えば算術符
号による符号化に最適な参照画素数、及び参照画素位置
を設定する。符号器21では参照画素決定回路20によ
り設定された参照画素を用いてフレームメモリ19に記
憶された1/4 の画像信号が符号化され、第1段階の信号
26として出力される。同様に符号器23,25ではそ
れぞれ参照画素決定回路22,24より設定された参照
画素を用いてそれぞれフレームメモリ17,15に記憶
された1/2 の画像及び原画像信号が符号化され、それぞ
れ第2段階の信号108、第3段階の信号109として
出力される。
ぞれフレームメモリ19,17,15に記憶されている
画像データのサイズ(画素数)を検出し、例えば算術符
号による符号化に最適な参照画素数、及び参照画素位置
を設定する。符号器21では参照画素決定回路20によ
り設定された参照画素を用いてフレームメモリ19に記
憶された1/4 の画像信号が符号化され、第1段階の信号
26として出力される。同様に符号器23,25ではそ
れぞれ参照画素決定回路22,24より設定された参照
画素を用いてそれぞれフレームメモリ17,15に記憶
された1/2 の画像及び原画像信号が符号化され、それぞ
れ第2段階の信号108、第3段階の信号109として
出力される。
【0041】このように、第1段階から第3段階までの
画像データを解像度の低い画像データから順に符号化伝
送することにより、画像の全体像をいち早く識別し、も
し、そのデータが不要の場合には、以後の伝送を停止さ
せることが可能となる。これにより効率のよい画像通信
サービスが可能となる。また、ここでは第3段階までし
か述べなかったが、任意の段階に容易に拡張する事が可
能である事は言うまでもない。
画像データを解像度の低い画像データから順に符号化伝
送することにより、画像の全体像をいち早く識別し、も
し、そのデータが不要の場合には、以後の伝送を停止さ
せることが可能となる。これにより効率のよい画像通信
サービスが可能となる。また、ここでは第3段階までし
か述べなかったが、任意の段階に容易に拡張する事が可
能である事は言うまでもない。
【0042】第8図示の符号器21,23,25は、そ
れぞれ参照画素決定回路20,22,24で得られた参
照画素から注目画素の値を予測符号化を行う算術符号等
のエントロピー符号化により構成できる。算術符号につ
いては一般的に知られているので説明は省略する。以上
述べたように第1図示の縮小装置を段階的符号化に応用
することにより、画質劣化の少ないプログレッシブな画
像符号化を行うことができる。 [第3実施形態]第9図は第1図示の縮小装置を画像入
出力装置に用いた場合のブロツク図である。即ち、画像
入力装置の解像度より出力装置の解像度が低い場合の解
像度変換に適応したものである。
れぞれ参照画素決定回路20,22,24で得られた参
照画素から注目画素の値を予測符号化を行う算術符号等
のエントロピー符号化により構成できる。算術符号につ
いては一般的に知られているので説明は省略する。以上
述べたように第1図示の縮小装置を段階的符号化に応用
することにより、画質劣化の少ないプログレッシブな画
像符号化を行うことができる。 [第3実施形態]第9図は第1図示の縮小装置を画像入
出力装置に用いた場合のブロツク図である。即ち、画像
入力装置の解像度より出力装置の解像度が低い場合の解
像度変換に適応したものである。
【0043】91は画像入力装置で、画像読取装置ある
いは画像受信端末、92は第1図示の縮小回路、93は
画像出力プリンタあるいは画像送信端末である。たとえ
ば、画像入力装置91により入力された画像が400dpiで
画像出力装置93により出力する画像が200dpiの場合、
第1図示の構成における1/2 縮小を行うことにより、画
質劣化の少ない縮小画像を生成することができる。他の
解像度あるいは他の縮小率においても縮小動作を繰返す
ことにより、又はサブサンプルの間隔を異ならせる等に
より適応できる。また画像入出力装置の代わりに画像デ
ータベース等を格納してあるデイスク等の間の画像縮小
にも適応できる。
いは画像受信端末、92は第1図示の縮小回路、93は
画像出力プリンタあるいは画像送信端末である。たとえ
ば、画像入力装置91により入力された画像が400dpiで
画像出力装置93により出力する画像が200dpiの場合、
第1図示の構成における1/2 縮小を行うことにより、画
質劣化の少ない縮小画像を生成することができる。他の
解像度あるいは他の縮小率においても縮小動作を繰返す
ことにより、又はサブサンプルの間隔を異ならせる等に
より適応できる。また画像入出力装置の代わりに画像デ
ータベース等を格納してあるデイスク等の間の画像縮小
にも適応できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の符号化装
置によれば、縮小化後の画像の状態を考慮して縮小処理
が行われるので、従来の2値画像の符号化では縮小時に
消失していた画像のエッジ,細線、あるいはディザ画像
等疑似中間調画像の情報は、符号化後においても保存す
ることができる。更に本発明を階層的符号化に応用する
ことにより情報保存性の良い低解像画像を得ることがで
き、全体画像の早期伝送がより効果的に行える。また出
力装置の解像度が入力装置のそれよりも低い場合、本発
明の符号化を行えば、劣化の少ない縮小画像を得ること
ができる。
置によれば、縮小化後の画像の状態を考慮して縮小処理
が行われるので、従来の2値画像の符号化では縮小時に
消失していた画像のエッジ,細線、あるいはディザ画像
等疑似中間調画像の情報は、符号化後においても保存す
ることができる。更に本発明を階層的符号化に応用する
ことにより情報保存性の良い低解像画像を得ることがで
き、全体画像の早期伝送がより効果的に行える。また出
力装置の解像度が入力装置のそれよりも低い場合、本発
明の符号化を行えば、劣化の少ない縮小画像を得ること
ができる。
【図1】本発明を適用した2値画像縮小装置の構成を示
すブロツク図である。
すブロツク図である。
【図2a】フィルタ演算画素を示す図である。
【図2b】フィルタ演算画素を示す図である。
【図3a】フィルタ演算係数を示す図である。
【図3b】フィルタ演算係数を示す図である。
【図4】サブサンプリング位置と縮小画素の位置関係を
示す図である。
示す図である。
【図5】サブサンプリングの位置を示す図である。
【図6a】フィルタ演算のみの縮小時に細線が消失する
例を示す図である。
例を示す図である。
【図6b】フィルタ演算のみの縮小時に細線が消失する
例を示す図である。
例を示す図である。
【図7a】フィルタ演算のみの縮小時にディザ画像等の
孤立点が消失する例を示す図である。
孤立点が消失する例を示す図である。
【図7b】フィルタ演算のみの縮小時にディザ画像等の
孤立点が消失する例を示す図である。
孤立点が消失する例を示す図である。
【図7c】フィルタ演算のみの縮小時にディザ画像等の
孤立点が消失する例を示す図である。
孤立点が消失する例を示す図である。
【図7d】フィルタ演算のみの縮小時にディザ画像等の
孤立点が消失する例を示す図である。
孤立点が消失する例を示す図である。
【図7e】フィルタ演算のみの縮小時にディザ画像等の
孤立点が消失する例を示す図である。
孤立点が消失する例を示す図である。
【図8】本発明を階層的符号化に適用した場合のブロツ
ク図である。
ク図である。
【図9】本発明を入出力装置に適用した場合のブロツク
図である。
図である。
【図10a】従来の階層的符号化を示すブロツク図であ
る。
る。
【図10b】従来のサブサンプリングによる縮小例を示
す図である。
す図である。
【図10c】従来のローパスフィルタとサブサンプリン
グによる縮小例を示す図である。
グによる縮小例を示す図である。
1,7…フレームメモリ、 2…フィルタ演算部、 3…例外処理部、 4…比較器、 5…セレクタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/411 H04N 1/40 101Z (72)発明者 河村 尚登 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 久晴 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号 国際 電信電話株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 原稿画像を表す原稿画像データを記憶す
る第1の記憶手段と、 前記原稿画像データを縮小し、その縮小された画像を表
す第1の縮小画像データを出力する第1の縮小手段と、 前記第1の縮小画像データを記憶する第2の記憶手段
と、 前記第1の縮小画像データを縮小し、その縮小された画
像を表す第2の縮小画像データを出力する第2の縮小手
段と、 前記第1の記憶手段から出力された前記原稿画像データ
と、前記第2の記憶手段から出力された前記第1の縮小
画像データと、前記第2の縮小手段から出力された前記
第2の縮小画像データとを符号化する符号化手段とを具
備し、 前記第1の縮小手段と第2の縮小手段とは、第1の縮小
画像と第2の縮小画像を形成する任意の画素の第1の縮
小画像データと第2の縮小画像データを決定するため
に、 (a-1) 縮小対象の注目画素の画像データと、 (a-2) 前記注目画素の周囲の画素の画像データと、 (b-1) 前記注目画素の前に位置する任意の第1の縮小
画素の縮小画像データと、 (b-2) 前記注目画素の上に位置する任意の第2の縮小
画素の縮小画像データと (b-3) 前記第1の縮小画素の上且つ前記第2の縮小画
素の前方に位置する任意の第3の縮小画素の縮小された
画像データ、 とを参照することを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項2】 前記参照した複数の画素の画像データを
フィルタ処理することにより縮小画像データを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。 - 【請求項3】 原稿画像を表す原稿画像データを記憶す
るフレーム手段と、 前記原稿画像データを縮小し、その縮小された画像を表
す縮小画像データを出力する縮小手段と、 前記縮小画像データを保持する保持手段と、 前記縮小手段から出力された前記縮小画像データを符号
化する符号化手段とを具備し、 前記縮小手段は、その縮小された画像を形成する各々の
画素の縮小画像データを決定するために、 (a-1) 前記フレーム手段から読み出された、縮小対象
の注目画素の画像データと、 (a-2) 前記フレーム手段から読み出された、前記注目
画素の周囲の画素の画像データと、 (b-1) 前記保持手段から読み出された、前記注目画素
の前に位置する任意の第1の縮小画素の縮小画像データ
と、 (b-2) 前記保持手段から読み出された、前記注目画素
の上に位置する任意の第2の縮小画素の縮小画像データ
と (b-3) 前記保持手段から読み出された、前記第1の縮
小画素の上且つ前記第2の縮小画素の前方に位置する任
意の第3の縮小画素の縮小画像データ、とを参照するこ
とを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項4】 前記参照した複数の画素の画像データを
フィルタ処理することにより縮小画像データを決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。 - 【請求項5】 前記第1の記憶手段と第2の記憶手段と
はフレームメモリであることを特徴とする請求項1に記
載の画像符号化装置。 - 【請求項6】 前記原稿画像は二値画像であることを特
徴とする請求項1または3に記載の画像符号化装置。 - 【請求項7】 前記第1の縮小手段と第2の縮小手段と
は、入力の画像を1/2に縮小することを特徴とする請
求項1に記載の画像符号化装置。 - 【請求項8】 前記縮小手段は、入力の画像を1/2に
縮小することを特徴とする請求項3に記載の画像符号化
装置。 - 【請求項9】 前記符号化手段はエントロピー符号化を
行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
の画像符号化装置。 - 【請求項10】 前記エントロピー符号化において算術
符号が用いられることを特徴とする請求項9に記載の画
像符号化装置。 - 【請求項11】 前記符号化手段は、参照すべき画素の
数並びに位置を設定するための参照画素決定回路を有す
ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかにに記
載の画像符号化装置。 - 【請求項12】 前記参照画素決定回路は、前記参照画
素を、前記原稿画像の大きさに応じて決定することを特
徴とする請求項11に記載の画像符号化装置。 - 【請求項13】 前記縮小手段からから出力された縮小
画像データを、前記参照される画像データが所定のパタ
ーンを有する場合に、補正する補正手段を更に具備する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8164633A JP2948147B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 画像符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8164633A JP2948147B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 画像符号化装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1167033A Division JP2787832B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 画像縮小方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336044A true JPH08336044A (ja) | 1996-12-17 |
JP2948147B2 JP2948147B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=15796917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8164633A Expired - Lifetime JP2948147B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 画像符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2948147B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000020730A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-21 | Oki Electric Ind Co Ltd | 形状情報符号化・復号装置 |
JP2015181219A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-10-15 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。 |
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1996
- 1996-06-25 JP JP8164633A patent/JP2948147B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000020730A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-21 | Oki Electric Ind Co Ltd | 形状情報符号化・復号装置 |
JP2015181219A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-10-15 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。 |
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