JPH08335312A - 磁気ディスク用基板、磁気ディスクおよび磁気ディスク用基板の製造方法 - Google Patents

磁気ディスク用基板、磁気ディスクおよび磁気ディスク用基板の製造方法

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JPH08335312A
JPH08335312A JP14165595A JP14165595A JPH08335312A JP H08335312 A JPH08335312 A JP H08335312A JP 14165595 A JP14165595 A JP 14165595A JP 14165595 A JP14165595 A JP 14165595A JP H08335312 A JPH08335312 A JP H08335312A
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magnetic disk
alkali metal
glass
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JP14165595A
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Tomio Suzuki
富雄 鈴木
Fuminori Takeya
文則 竹矢
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス製の磁気ディスク用基板上に磁性膜を形
成して磁気ディスクを製造したときに、磁気ディスク用
基板からのアルカリ金属の溶出による磁性膜の腐食を防
止し、その信頼性を一層向上させることである。 【構成】ガラス中に少なくとも一種のアルカリ金属が含
有されており、磁気ディスク用基板の表面側におけるア
ルカリ金属の含有量が、アルカリ金属の含有量の平均値
よりも小さい。磁気ディスク用基板を、アルカリ金属を
実質的に含有しない95℃以上の水性媒体中に浸漬する
ことができる。また、磁気ディスク用基板を200℃〜
550℃の温度範囲内で熱処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク用基板、
磁気ディスク、および磁気ディスク用基板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピューター等の磁気記憶装置の主要
構成要素は、磁気記録媒体と磁気記録再生用の磁気ヘッ
ドである。磁気記録媒体としてはフレキシブルディスク
とハードディスクとが知られている。このうちハードデ
ィスク用の基板の材料としては、主としてアルミニウム
合金が使用されてきている。しかし、最近、ハードディ
スクドライブの小型化に伴って、磁気ヘッドの浮上量が
顕著に減少してきている。これに伴い、磁気ディスクの
表面の平滑性について、きわめて高い精度が要求されて
きている。
【0003】一般に、磁気ディスクの表面の凹凸の最大
高さは、磁気ヘッドの浮上量の半分以下とする必要があ
る。例えば、浮上量が75nmのハードディスクドライ
ブでは、ディスクの表面の凹凸の最大高さは38nm以
下でなければならない。特に、最近では、磁気ディスク
用基板のリードライトゾーンにおける中心線平均表面粗
さRaを、20オングストローム以下とすることが求め
られている。しかし、アルミニウム合金基板の場合に
は、硬度が低いことから、高精度の砥粒および工作機械
を使用して研磨加工を行っても、この研磨面が塑性変形
するので、ある程度以上高精度の平坦面を製造すること
は困難である。たとえ、アルミニウム合金基板の表面に
ニッケル─リンめっきを施しても、上記のようなレベル
の平滑面を形成することはできない。
【0004】更に、ハードディスクドライブの小型化、
薄型化が進展するのにつれて、磁気ディスク用基板の厚
さを小さくすることも、要求が強くなっている。しか
し、アルミニウム合金は、強度、剛性が低いので、ハー
ドディスクドライブの仕様から要求される所定の強度を
保持しつつ、ディスクを薄くすることは困難である。特
に、磁気ディスク用基板の厚さを0.5mm以下に加工
すると、基板の強度の不足から、基板が反ったり、高速
回転時や装置の起動時に、基板の面のぶれが発生するの
で、問題がある。
【0005】更に、最近、磁気抵抗効果型ヘッド(MR
ヘッド)が使用され始めてから、磁気ディスクのノイズ
の低減に対する要求が強くなっている。このノイズを低
減する方法としては、磁性膜をスパッタリングするとき
に、またはスパッタリング後に、磁性膜を熱処理するこ
とが有効であることが知られている。ここで、熱処理に
よって磁気ディスクのノイズを有効に低減させるために
は、この熱処理を280℃以上の温度で実施する必要が
ある。しかし、アルミニウム合金基板では、この熱処理
温度を280℃以上に上昇させることができない。
【0006】上記の問題を解決するために、磁気ディス
ク用基板の材料として、ガラス、カーボンといった非金
属材料が注目されてきており、ガラス製の磁気ディスク
用基板が、一部では実用化されている。ただし、HDD
用の磁気ディスク用基板としては、特に高い強度が要求
されることから、化学強化ガラスやガラスセラミックス
等の強化ガラスを使用する必要がある。しかし、こうし
たガラス製の磁気ディスク用基板には、次の問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】即ち、磁気ディスク用
基板の上には、スパッタリング法、化学的気相成長法、
メッキ法等によって磁性膜を形成する必要がある。しか
し、磁気ディスクは、実際には高湿度の環境下で使用さ
れることも多いし、磁気ディスク用基板上に磁性膜を形
成する以前に磁気ディスク用基板の表面に水分が吸着す
ることもある。この水分によって磁気ディスク用基板の
表面からアルカリ金属が溶出し、溶出したアルカリ金属
が磁性膜を腐食する現象が知られている。このように磁
性膜が腐食すると、この腐食によって生じた生成物が磁
気ディスク用基板の表面に堆積して隆起を形成すること
がある。このため、磁気ディスクドライブを動作させる
ときに、磁気ヘッドスライダーが隆起に対して接触する
ことで、ノイズが発生したり、ヘッドクラッシュを引き
起こすおそれがある。また、磁性膜のうち腐食した箇所
では、磁気特性が劣化しているので、磁気ディスクドラ
イブによって記録・再生を行うときに、エラーを引き起
こすおそれもある。この腐食に対する対策が必要であ
る。
【0008】いわゆるソーダライムガラス(化学強化ガ
ラスの一種)においては、特にナトリウムが溶出する可
能性が高い。そこで、磁気ディスク用基板の表面に、S
iO2 やTiNからなるアルカリ金属の拡散防止膜を形
成している。しかし、この方法では、拡散防止膜を形成
するコストが高い。
【0009】本発明の課題は、ガラス製の磁気ディスク
用基板上に磁性膜を形成して磁気ディスクを製造したと
きに、この磁気ディスクにおいて磁気ディスク用基板か
らのアルカリ金属の溶出による磁性膜の腐食を防止し、
その信頼性を一層向上させることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガラス製の
磁気ディスク用基板は、このガラス中に少なくとも一種
のアルカリ金属が含有されており、磁気ディスク用基板
の表面側におけるアルカリ金属の含有量が、この磁気デ
ィスク用基板におけるアルカリ金属の含有量の平均値よ
りも小さいことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、上記の磁気ディスク用基
板と、この磁気ディスク用基板上に設けられている磁性
膜とを備えていることを特徴とする、磁気ディスクに係
るものである。
【0012】また、本発明に係る磁気ディスク用基板の
製造方法は、少なくとも一種のアルカリ金属が含有され
ているガラスからなる基板材料の表面を研磨加工して所
望の表面形態を有する基板材料を製造し、この基板材料
を、アルカリ金属を実質的に含有しない70℃以上の水
性媒体中に浸漬することによって磁気ディスク用基板を
製造し、この磁気ディスク用基板の表面側におけるアル
カリ金属の含有量を、この磁気ディスク用基板における
アルカリ金属の含有量の平均値よりも小さくすることを
特徴とする。
【0013】また、本発明に係る磁気ディスク用基板の
製造方法は、少なくとも一種のアルカリ金属が含有され
ているガラスからなる基板材料の表面を研磨加工して所
望の表面形態を有する基板材料を製造し、この基板材料
を200℃〜550℃の温度範囲内で熱処理することに
よって磁気ディスク用基板を製造し、この磁気ディスク
用基板の表面側におけるアルカリ金属の含有量を、この
磁気ディスク用基板におけるアルカリ金属の含有量の平
均値よりも小さくすることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明者は、ガラス製の磁気ディスク用基板か
らのアルカリ金属の溶出を防止し、あるいは抑制するた
めに研究をしていたが、この過程で、基板材料の表面を
研磨加工して所望の表面形態を有する基板材料を製造
し、この基板材料を、アルカリ金属を実質的に含有しな
い95℃以上の純水中に浸漬してみた。そして、この磁
気ディスク用基板を純水中から取り出し、磁気ディスク
用基板上に磁性膜を形成し、その腐食度合いを調査して
みたが、腐食が生じなくなることを見いだした。
【0015】また、本発明者は、前記の基板材料を炉内
に入れて200℃〜550℃の温度範囲内で熱処理して
みた。そして、この磁気ディスク用基板を炉から取り出
し、磁気ディスク用基板上に磁性膜を形成し、その腐食
度合いを調査してみたが、やはり腐食が生じなくなるこ
とを見いだした。
【0016】このため、こうした製造方法によって得た
磁気ディスク用基板の表面とその周辺について元素分布
をESCA(光電子分光分析法)によって分析してみ
た。この結果、磁気ディスク用基板の表面側におけるア
ルカリ金属の含有量が、磁気ディスク用基板の十分に深
い内部におけるアルカリ金属の含有量よりも小さくなっ
ていることを確認し、本発明に到達した。このような元
素分布を有している磁気ディスク用基板は、本発明者が
初めて提供するものと考えられる。
【0017】
【実施例】ガラス中の成分として含有されるアルカリ金
属としては、リチウム、ナトリウム、カリウムがある。
本発明においては、リチウム、ナトリウム、カリウムの
うちの少なくとも一種について上記の要件を満たしてい
れば、一定の上記した作用効果を得ることができる。
【0018】更に具体的に説明する。本発明者は、磁気
ディスク用基板の材質として、結晶化ガラス(ガラスセ
ラミックス)を使用することを検討した。なぜなら、結
晶化ガラスの方が、化学強化ガラスよりも、硬度や曲げ
強度のバラツキがないので、強度についての信頼性が一
層優れている。特に、磁気ディスク用基板の厚さを0.
5mm以下と薄くしつつ、かつ所望の強度を保持する上
で、きわめて好ましい。こうした結晶化ガラスとして、
特に、Li2 O−SiO2 −Al23 系結晶化ガラス
が好ましい。
【0019】こうした磁気ディスク用基板に使用するの
に好適な、新規な結晶化ガラスの組成および製造方法に
ついて、説明する。
【0020】この系の結晶化ガラスにおいては、その主
結晶層が、ニケイ酸リチウム(Li2 O・2SiO2
相と、β−スポジュウメン(Li2 O・Al2 3 ・4
SiO2 )相またはβ−スポジュウメン固溶体相によっ
て占められており、かつSiO2 結晶相の占める割合が
2重量%以下である。
【0021】こうした結晶化ガラスからなる基板を製造
するためには、SiO2:65〜85重量%、Li
2 O:8〜15重量%、Al2 3 :5〜8重量%、P
2 5 :1〜5重量%を含有する組成の原ガラスを製造
する。この原ガラスを、820〜950℃の熱処理温度
まで加熱して結晶化ガラスを製造する。好ましくは、こ
の結晶化ガラスからなる磁気ディスク用基板の少なくと
も磁気記録側の表面を精密研磨加工することによって、
その中心線平均表面粗さを20オングストローム以下と
する。
【0022】本発明者は、磁気ディスクを構成するLi
2 O−SiO2 −Al23 系の結晶化ガラスについて
検討を重ねた結果、この原料割合を限定し、かつ前述し
たような温度条件下で原ガラスの結晶化を実施すること
によって、SiO 2 相をほとんど消失させて、Li2
・2SiO2 相とβ−スポジュウメン(Li2 O・Al
2 3 ・4SiO2 )相またはβ−スポジュウメン固溶
体相に変換させることに成功した。この結晶化ガラス
は、主結晶相がニケイ酸リチウム相と、β−スポジュウ
メン相またはβ−スポジュウメン固溶体相によって占め
られており、かつSiO2 結晶相の占める割合が2重量
%以下であった。
【0023】そして、この結晶化ガラスからなる磁気デ
ィスク用基板の磁気記録面側を精密研磨加工することに
よって、その中心線平均表面粗さを20オングストロー
ム以下とすることに成功した。しかも、こうした研磨加
工に必要な時間を、従来のLi2 O−SiO2 −Al2
3 系結晶化ガラスからなる磁気ディスク用基板に比べ
て、顕著に減少させることができた。
【0024】このような作用効果が得られた理由は、お
そらくLi2 O・2SiO2 相とβ−スポジュウメン相
またはβ−スポジュウメン固溶体相が、ほぼ同等の硬度
を有しており、これらを主結晶相としていてかつSiO
2 からなる結晶相をほとんど含まないセラミックス組織
が、微視的に見て砥粒に対してほぼ均質な物理的特性を
有するからと思われる。
【0025】ここでAl2 3 は、β−スポジュウメン
およびβ−スポジュウメン固溶体を形成するために必要
な成分である。これが5重量%未満であると、結晶相に
βスポジュウメンが生成しなくなると共に、SiO2
晶量が2%を越えるようになり、研磨加工後の基板表面
の中心線平均表面粗さが劣化する。
【0026】SiO2 は、ニケイ酸リチウム相等の結晶
相を得るために必要不可欠な基本的成分であるが、この
量が65重量%未満であると、所望の結晶相の析出が困
難となり、85%を越えると、ガラスの溶融が困難にな
る。
【0027】そして、本発明者は、上記したような原ガ
ラスを熱処理してみた結果、その結晶化温度として82
0℃〜950℃を採用する必要があることを発見した。
即ち、従来は、Li2 O−SiO2 −Al2 3 系のガ
ラスを700℃〜950℃の広範囲で結晶化させること
は知られていた。しかし、本発明では、上記組成の原ガ
ラスを結晶化させることによって、好ましくは30〜6
0重量%のニケイ酸リチウム相と、1〜40重量%のβ
−スポジュウメンおよびβ−スポジュウメン固溶体相と
を生成させ、かつその比率を1.0以上とすることに成
功した。
【0028】更に、結晶化ガラスの強度を最も高い状態
とするためには、結晶化温度を820℃〜920℃の範
囲とすることが特に好ましく、820℃〜900℃とす
ることが一層好ましいことを発見した。
【0029】具体的には、原ガラスを熱処理する際に、
この熱処理温度、即ち、結晶化温度が700℃〜750
℃程度であると、Li2 O・SiO2 相、Li2O・2
SiO2 相が30〜50%生じ、SiO2 からなる結晶
相も若干生ずる。このとき、温度が高くなるほど、Li
2 O・SiO2 相とLi2 O・2SiO2相は共に増加
していく。この段階では中心線平均表面粗さを小さくす
ることはできるが、基板の強度が低く、使用できない。
【0030】これが800℃程度にまで上昇すると、L
2 O・SiO2 相は急激に消滅し、Li2 O・2Si
2 相やSiO2 相が急激に増加していく。この結果、
中心線平均表面粗さが増大し、または研磨加工に必要な
時間が顕著に増加した。
【0031】ところが、820℃になると、SiO2
が消滅した。これと共に、Li2 O・2SiO2 相がわ
ずかに増大していた。さらにこれと同時にβ−スポジュ
ウメン相が急激に生成することが分かった。即ち、この
温度領域で、初めてAl2 3 成分の結晶化が進行し、
β−スポジュウメン相(Li2 O・Al23 ・4Si
2 )またはβ−スポジュウメン固溶体が生成したこと
を意味している。なお、前記の(Li2 O・Al2 3
・4SiO2 )の組成に至る前の段階では、結晶構造は
類似しているが、結晶相内のLi2 O、Al2 3 、4
SiO2 の比率が正確にはこの割合に至ってはいないの
で、これをβ−スポジュウメン固溶体と称している。
【0032】そして、820℃〜900℃の範囲内にお
いては、二ケイ酸リチウム相、β−スポジュウメン相ま
たはβ−スポジュウメン固溶体共に徐々に増加してい
く。また、この範囲内においては平均結晶粒径が1.0
μm以下であり、基板の強度を極めて高く保持すること
ができた。これが900℃を越えると、結晶相には大き
な変化はないが、ガラスセラミックス中の平均結晶粒径
が1.0μmを越えて増加してくるために、基板の強度
に低下傾向が見られはじめるようになり、これが920
℃を越えると、基板の強度が更に低下する傾向があっ
た。
【0033】また、本発明の基板においては、β−スポ
ジュウメン相が、もとのニケイ酸リチウム相と比較して
増加しすぎると、問題があることが判明した。即ち、ニ
ケイ酸リチウム相/(β−スポジュウメン相およびβ−
スポジュウメン固溶体:合計値)の重量比が1.0未満
となるまで、β−スポジュウメン粒子の成長が進行する
と、磁気ディスク用基板としての機械的強度が減少し
た。
【0034】この意味から、上記の重量比率を1.0以
上とすることが一層好ましいことも分かった。
【0035】また、原ガラスにおけるAl2 3 成分が
8重量%を越えると、このようにβ−スポジュウメン粒
子の成長が進行してしまい、磁気ディスク用基板の強度
が低下する。従って、Al2 3 の量は8重量%以下と
することが必要である。
【0036】また、上記の製造方法において原ガラスを
加熱する際には、少なくとも500℃以上の温度領域で
の温度上昇速度を50〜300℃/時間に制御すること
によって結晶核の生成を進行させることが好ましい。ま
た、少なくとも500℃〜580℃の温度領域内で1〜
4時間保持することによって結晶核の生成を進行させる
ことが好ましい。
【0037】なお、この系の結晶化ガラス中には、他の
成分を含有させることができる。まず、P2 5 以外の
核形成剤として、TiO2 、ZrO2 、SnO2等の金
属酸化物または白金等の金属、フッ化物を、単独で、ま
たは2種以上混合して、含有することができる。また、
2 Oを0〜7重量%含有させることができる。これ
は、ガラスの溶融、成形温度を低下させるのと共に、成
形時のガラスの失透を抑制する効果がある。この作用を
発揮させるには、この含有量を2重量%以上とすること
が更に好ましい。また、この含有量が7重量%を越える
と、ガラスセラミックスの強度が低下する傾向がある。
As2 3 とSb2 3 との一方または双方を、合計で
0〜2重量%含有させることもできる。これらは、ガラ
ス溶融の際の清澄剤である。
【0038】その他、B2 3 成分を0〜3重量%、C
aO成分を0〜3重量%、SrOを0〜3重量%、Ba
Oを0〜3重量%含有させることができる。MgO成分
は、実質的に含有しないことが好ましい。
【0039】原ガラスを製造する際には、上記の各金属
原子を含有する各原料を、上記の重量比率に該当するよ
うに混合し、この混合物を溶融させる。この原料として
は、各金属原子の酸化物、炭酸塩、硝酸塩、リン酸塩、
水酸化物を例示することができる。また、原ガラスを熱
処理して結晶化させる際の雰囲気としては、大気雰囲
気、水蒸気雰囲気、加圧雰囲気等を選択することができ
る。
【0040】ただし、Li2 O−SiO2 −Al2 3
系結晶化ガラスにおいては、リチウムの含有量が多いの
で、ガラスマトリックス中にリチウム成分が含有されて
おり、リチウム成分も磁性膜の腐食を引き起こす可能性
がある。また、ナトリウム成分も原料中もしくは、溶融
工程中に混入する不純物として若干量はガラスマトリッ
クス中に残留している。
【0041】しかし、本発明によれば、こうしたガラス
マトリックス中に残留したナトリウム成分についても基
板の表面への移動や溶出の可能性を防止することがで
き、しかもリチウム成分について同様の効果が得られ
る。
【0042】本発明において、アルカリ金属に属する各
元素の含有量は、ESCAによって定量することができ
る。そして、基板の表面側におけるアルカリ金属の含有
量を、基板におけるアルカリ金属の平均値よりも小さく
する必要があるが、この含有量の定量は0.1μm間隔
で実施することができる。
【0043】そこで、具体的には、少なくとも表面から
0.1μmの領域でのアルカリ金属の含有量が、表面か
ら1.0μm以上の深さを有する内部におけるアルカリ
金属の含有量、または基板全体におけるアルカリ金属の
含有量の平均値よりも小さければ、本発明の効果を奏す
ることができる。この場合、基板表面におけるアルカリ
金属の含有量を、平均値の1/2以下とすることが好まし
い。
【0044】また、磁性膜の腐食を起こすアルカリ金属
は、基板の表面領域に存在しているアルカリ金属であ
る。ここで、磁性膜の腐食の防止という観点から見る
と、基板の内部からのアルカリ金属の拡散を考慮したと
しても、基板の表面からの深さが0.6μmを越える領
域からアルカリ金属が溶出してくるおそれはない。更に
は、前記した基板材料の処理方法によっては、表面から
0.6μmを越える領域からアルカリ金属を有意に減少
させることは困難であった。そこで、少なくとも基板の
表面から0.6μm以内の表面領域におけるアルカリ金
属の含有量を、平均値よりも小さくすることが、特に好
ましい。この際、特にこの表面領域におけるアルカリ金
属の含有量を、平均値の1/2以下とすることが好まし
い。
【0045】本発明における水性媒体は、問題とする一
種以上のアルカリ金属を実質的に含有していないことが
必要であるが、好ましくは、すべてのアルカリ金属を実
質的に含有していない。ここで、「アルカリ金属を実質
的に含有していない」とは、アルカリ金属の含有量が
0.1wt%以下である場合を示す。
【0046】ここで、水性媒体としては、純水が好まし
いが、純水の他にも、弱い酸の水溶液を使用することが
できる。こうした水溶液としては、酢酸の水溶液、過酸
化水素の水溶液を例示することができる。また、水性媒
体の温度は、アルカリ金属を基板材料から溶出させるた
めに、70℃以上とすることが必要である。特に前記し
たLi2 O−Al2 3 −SiO2 系の結晶化ガラスの
場合には、ガラスマトリックス中からアルカリ金属を溶
出させる必要があるが、これは70℃以上の水性媒体を
使用しないと処理に長時間を要し、工業的には困難であ
る。
【0047】また、基板材料を200℃〜550℃で熱
処理する場合には、この熱処理を大気中や不活性雰囲気
中で行うことができる。この熱処理温度が200℃未満
であると、アルカリ金属の基板材料の表面からの蒸発が
生じにくい。この熱処理温度が550℃を越えると、基
板材料の表面粗さや平面度が悪化する。
【0048】また、このような処理に先立って、基板材
料の表面を精密研磨加工する必要がある。なぜなら、こ
のような処理を行った後で基板材料の表面を研磨加工す
ると、アルカリ金属の含有量が減少した表面領域が研磨
加工によって削除されるからである。
【0049】上記の結晶化ガラスからなる素材を、砥粒
によって精密研磨加工する工程では、いわゆるラッピン
グ、ポリッシング等、公知の精密研磨加工方法を採用で
きる。
【0050】図1(a)に示すように、本発明の磁気デ
ィスク用基板1には、リードライトゾーン2と別に、ラ
ンディングゾーン3を設けることができる。ランディン
グゾーン3の中心線平均表面粗さ(Ra)は、3nm〜
50nmとすることが好ましい。また、ランディングゾ
ーン3の内側にスペーサー積み重ね部4を設けると共
に、このスペーサー積み重ね部4の中心線平均表面粗さ
を3nm以下とすることが好ましい。スペーサー積み重
ね部4の内側には円形穴5が形成されている。
【0051】また、本発明の磁気ディスクにおいては、
上記の基板の主面上に少なくとも磁性膜を形成する必要
がある。好ましくは、図1(b)に示すように、磁気デ
ィスク用基板1の表面上に、下地処理層6、磁性膜7、
保護膜8、潤滑膜9を順次に形成することによって、磁
気ディスク10を製造することができる。
【0052】以下、更に具体的な実験結果について述べ
る。 (比較例1)SiO2 76.5重量%、Al2 3 7.
1重量%、Li2 O11.4重量%、K2 O2.9重量
%、P2 5 1.9重量%およびSb2 3 0.2重量
%となるように、各金属化合物の粉末を混合し、この混
合物を1350℃で20時間熱処理して溶融させ、この
溶融物を成形し、徐々に冷却して、図1(a)に示すよ
うな平面形状を有する原ガラスを得た。得られた原ガラ
スの温度を、大気雰囲気中で50℃/時間の速度で上昇
させ、850℃で4時間大気雰囲気中で熱処理した。次
いで、50℃/時間の速度で室温にまで冷却し、結晶化
ガラスからなる基板材料を得た。この基板材料の寸法
は、外形48mm、内径12mmの円盤形状である。
【0053】この基板材料について、結晶相を同定し、
各結晶相の重量比を測定した。これらの測定は、X線回
折法によった。この結果、二ケイ酸リチウム相の割合が
48重量%であり、β−スポジュウメン相の割合が19
重量%であることが分かった。
【0054】この基板材料の両側の主面を、ダイヤモン
ド砥石を使用して、厚さ0.55mm、平面度8μmに
なるまで平面研削加工した。次いで、両側の研削面を、
GC砥粒を使用してラッピング加工し、厚さ0.435
mmの精密研磨体を得た。この後、酸化セリウム砥粒を
使用して、精密研磨体の厚さが0.43mmとなるまで
ポリッシュ仕上げ加工した。この表面の中心線平均表面
粗さRaは20オングストロームであった。
【0055】この磁気ディスク用基板を25℃のイソプ
ロピルアルコール中に4分間浸漬し、洗浄した。容量1
00ミリリットルのテフロンビーカー中に50ミリリッ
トルの純水を収容し、この純水の温度を97℃とし、こ
の中に磁気ディスク用基板を60分間浸漬した(アルカ
リ溶出試験)。この後、純水中に溶出したリチウムおよ
びナトリウムの重量を、フレーム原子吸光法によって測
定した。この結果、純水中へのリチウム、ナトリウムの
溶出量は、それぞれ20.61μg、0.65μgであ
った。
【0056】また、この磁気ディスク用基板について、
イオンビームで基板をエッチングしながら、ESCA
(島津製作所製、「ESCA−1000」)で基板の表
面からの各深さの点におけるリチウムの含有量を測定
し、図2に示した。
【0057】(本発明例1)比較例1と同様にして実験
を行った。ただし、比較例1においてイソプロピルアル
コールの洗浄の後に、97±2℃の純水中に60分間浸
漬処理を施した(表面処理)。その後比較例1と同様に
容量100ミリリットルのテフロンビーカー中に50ミ
リリットルの純水を収容し、この純水の温度を97℃と
した。純水中に磁気ディスク基板を60分間浸漬した
(アルカリ溶出試験)。この結果、純水中へのリチウ
ム、ナトリウムの溶出量は、それぞれ11.87μg、
0.35μgであった。このようにリチウム、ナトリウ
ム共に顕著に減少していた。
【0058】(本発明例2)本発明例1と同様にして実
験を行った。ただし、精密研磨加工およびイソプロピル
アルコール洗浄後の基板材料を浸漬処理する純水の温度
を80±2℃とした(表面処理)。この基板に対してア
ルカリ溶出試験を行った結果、純水中へのリチウム、ナ
トリウムの溶出量は、それぞれ14.26μg、0.4
0μgであった。
【0059】(比較例2)本発明例1と同様にして実験
を行った。但し、精密研磨加工及びイソプロピルアルコ
ール洗浄後の基板材料を浸漬処理する純水の温度を60
±2℃とした(表面処理)。この基板に対してアルカリ
溶出試験を行った結果、純水へのリチウム、ナトリウム
の溶出量は、それぞれ18.74μg、0.55μgで
あった。
【0060】(本発明例3)比較例1と同様にして実験
を行った。ただし、比較実験1において、精密研磨加工
および洗浄後の基板材料を、300℃のオーブン中に収
容し、300℃で60分間大気中で熱処理した。この結
果、純水中へのリチウム、ナトリウムの溶出量は、それ
ぞれ2.13μg、0.24μgであった。このように
300℃での熱処理によって、処理しない場合のリチウ
ムで1/10以下、ナトリウムで1/2以下となった。
【0061】(本発明例4)本発明例2と同様にして実
験を行った。ただし、精密研磨加工および洗浄後の基板
材料をオーブン中に収容して熱処理するのに際して、こ
の熱処理温度を220℃とした。この結果、純水中への
リチウム、ナトリウムの溶出量は、それぞれ5.83μ
g、0.39μgであった。
【0062】(比較例3)本発明例2と同様にして実験
を行った。ただし、精密研磨加工および洗浄後の基板材
料をオーブン中に収容して熱処理するのに際して、この
熱処理温度を180℃とした。この結果、純水中へのリ
チウム、ナトリウムの溶出量は、それぞれ17.01μ
g、0.47μgであった。
【0063】(比較例4)本発明例2と同様にして実験
を行った。ただし、精密研磨加工および洗浄後の基板材
料をオーブン中に収容して熱処理するのに際して、この
熱処理温度を580℃とした。しかし、この熱処理後の
基板表面のRaが30Åに上昇していることが判明し
た。
【0064】(本発明例5)比較例1と同様にして実験
を行った。ただし、比較例1において、容量100ミリ
リットルのテフロンビーカー中に50ミリリットルの純
水を収容し、この純水の温度を97℃とした。精密研磨
加工および洗浄後の基板材料を、この純水中に60分間
浸漬した。この基板材料を純水中から取り出し、次いで
300℃のオーブン中に収容し、300℃で60分間大
気中で熱処理することによって、磁気ディスク用基板を
得た。この結果、純水中へのリチウム、ナトリウムの溶
出量は、それぞれ1.07μg、0.10μgであっ
た。このように、両方の処理を併用することによって、
リチウムの溶出量が1/20以下に達した。
【0065】また、この磁気ディスク用基板の表面から
の深さと、各点におけるリチウムの含有量とを比較例1
と同様にして測定し、この測定結果を図2に示した。
【0066】(腐食試験)上記した本発明例1、2、
3、4の各磁気ディスク用基板の上に、図1(b)に示
すように、クロムからなる下地処理層6、Co−Cr−
Taからなる磁性膜7、カーボンからなる保護膜8、液
体潤滑膜9を順次に形成し、磁気ディスク10を製造し
た。この磁気ディスク用基板について、温度80℃、湿
度80%の環境下で14日間保持したが、磁性膜に腐食
は見られなかった。
【0067】本実施例では、結晶化ガラスについて述べ
てきたが、本発明はそれ以外にも、ソーダライムガラス
等非晶質のガラスにも有効に利用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、磁
気ディスク用基板上に蒸着法、スパッタリング法、メッ
キ法等によって磁性膜を形成した後に、磁性膜のアルカ
リ金属による腐食を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、磁気ディスク用基板1の一例を示す
平面図であり、(b)は、磁気ディスク10の一例を示
す平面図である。
【図2】磁気ディスク用基板の表面からの深さとリチウ
ムの含有量との関係を示すグラフである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス製の磁気ディスク用基板であって、
    このガラス中に少なくとも一種のアルカリ金属が含有さ
    れており、前記磁気ディスク用基板の表面側における前
    記アルカリ金属の含有量が、この磁気ディスク用基板に
    おけるアルカリ金属の含有量の平均値よりも小さいこと
    を特徴とする、磁気ディスク用基板。
  2. 【請求項2】前記アルカリ金属がリチウム、ナトリウム
    及びカリウムからなる群より選ばれた一種以上のアルカ
    リ金属であることを特徴とする、請求項1記載の磁気デ
    ィスク用基板。
  3. 【請求項3】前記磁気ディスク用基板の表面から0.6
    μm以内の表面領域内における前記アルカリ金属の含有
    量が前記平均値よりも小さいことを特徴とする、請求項
    1または2記載の磁気ディスク用基板。
  4. 【請求項4】前記磁気ディスク用基板の前記表面領域内
    でのアルカリ金属の含有量が前記平均値の1/2以下で
    あることを特徴とする、請求項3記載の磁気ディスク用
    基板。
  5. 【請求項5】前記ガラスが結晶化ガラスであることを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載
    の磁気ディスク用基板。
  6. 【請求項6】請求項1記載の磁気ディスク用基板と、こ
    の磁気ディスク用基板上に設けられている磁性膜とを備
    えていることを特徴とする、磁気ディスク。
  7. 【請求項7】少なくとも一種のアルカリ金属が含有され
    ているガラスからなる基板材料の表面を研磨加工して所
    望の表面形態を有する基板材料を製造し、この基板材料
    を、アルカリ金属を実質的に含有しない70℃以上の水
    性媒体中に浸漬することによって磁気ディスク用基板を
    製造し、この磁気ディスク用基板の表面側における前記
    アルカリ金属の含有量を、この磁気ディスク用基板にお
    けるアルカリ金属の含有量の平均値よりも小さくするこ
    とを特徴とする、磁気ディスク用基板の製造方法。
  8. 【請求項8】少なくとも一種のアルカリ金属が含有され
    ているガラスからなる基板材料の表面を研磨加工して所
    望の表面形態を有する基板材料を製造し、この基板材料
    を200℃〜550℃の温度範囲内で熱処理することに
    よって磁気ディスク用基板を製造し、この磁気ディスク
    用基板の表面側における前記アルカリ金属の含有量を、
    この磁気ディスク用基板におけるアルカリ金属の含有量
    の平均値よりも小さくすることを特徴とする、磁気ディ
    スク用基板の製造方法。
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