JPH0833458B2 - 流量計を不正行為から守る装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は測定ないし検査装置を封印すると共に不正行
為から守ることを可能ならしめる装置の分野に係わる。
本発明はさらに特定的には流量計を不正行為から守る手
段に係わる。

流量計は、例えば水量計のように円筒形胴部の上部に
（胴部中央には加算器のような測定手段が挿入されてい
る）、通例では安全鉛封印形の、不正行為を監視するた
めの保護構造を備えたねじ溝付きナットの形の締切りリ
ングを含んでいる。

このような配慮にもかかわらず、保証はしばしば不十
分であることが発見され、しばしば計数器の検査ないし
検針員は、計数器のケースの締切りを保証する止めナッ
トや封印装置の状態復帰のため介入せざるを得ない。

本発明はこれらの不都合を緩和することを目的として
おり、このため流量計のカバーと共に、不正行為に対す
る封印機能を確保するばかりでなくさらに一方では計数
器のための保護被覆を確保し、他方ではその内部構造に
考案をほどこすことによって読取りダイヤルを持上げる
とき使用者のほうへ向くことを可能にするキャップを提
案する。

本発明によるキャップ形の装置は、（ａ） 上側縁の
内面の円周上に一連のくり抜きを有するスカート部であ
って、前記くり抜きは円周上に一定の間隔で設けられて
おり、計数器の従来形のねじ溝付き止めナットの支持面
にひっかかるよう構成されているひっかけ部がスカート
部に垂直に前記くり抜きの鉛直方向に延設されているス
カート部と、（ｂ） 内側に立形唇状部を有し、フラン
ジに前記くり抜きに挿入される突出したつめを有するリ
ングと、（ｃ） 前記スカート部の上側縁の開口部に連
結されており、そこで開閉するヒンジを有する蓋とを備
えている。

つめの基部またはいわゆる引掛けられた部分は計数器
のねじ溝付きナットの全周に及び鎖錠を確保するための
ものであり、またリングはその内側唇状部によって計数
器の加算器を回転させる役割を果す。

装置の重要な特徴によれば、前記引掛け部の１つは、
前記引掛け部の頭部のスカート部の上側縁の高さに押印
されるSIM（計器計量局）検印のレベルで壊れ易くされ
ている。従って蓋又は締切りリングに強い引張り力がか
かると、検印を貼られた引掛け部が破れ、このため計数
器の不可侵性を害することなく不正行為の全てを検出す
ることができる。

その他の特徴は、添付図面によって説明する非限定的
な１具体例に関する以下の説明によって明らかとなろ
う。

具体例 第２図では左側部分だけがいわゆる計数器（本発明に
含まれない）の部材を全体的に再現しており、そのうち
主として内蔵加算器のガラス１とねじ溝付き止めナット
２が計数器の封印を保証する。小支持面３もしくは溝
が、後で説明するが引掛け部の鎖錠を可能ならしめるた
めのこのナットの上部に設けられている。さらに、ナッ
ト２の基部にある平面部分（図示せず）は本発明キャッ
プを置くとき通例ではグリースを塗られる。

図によれば、本発明保護装置は外溝６を含むことがで
きる外側被覆又はスカート５を含んでおり、その上側縁
（へり）はより有利には切欠き７が設けられ、外周上に
分配された数連のくり抜き８を備える。これらのくり抜
きの内側壁は垂直方向に延長されて引掛け部９となって
おり、折り返されたその基部を介し、上述のようにいわ
ゆる計数器の止めナット上に設けられた溝（凹部）の外
周に鎖錠されるようになっている。

計数器の加算器１を回転させる内側立唇状端部付きリ
ング10は上部フランジを備えており、その突出ツメ11は
スカート部の上側縁のくり抜き８に引掛かる。この上側
縁の切欠き７のレベルに、リングのフランジの底部に向
かって保持手段として働く内側スペーサ（図示していな
い）が設けられている。

装置はさらに、蓋12を含み、蓋と一体的な足状部より
成り、スカート部の上縁に設けられた開口に植込まれて
保持される延長基軸をもつ連結ヒンジ13を介して鉛直方
向に全開（第１図）又は閉鎖（第２図）位置をとること
ができる。

他の特徴によれば、第２図の左側部分に符号14で示す
SIM検印（上記参照）がくり抜き８の１つの高さに張ら
れており、このくり抜きは他よりも破れ易い下側の引掛
け部９に対応し、従って不正行為の企てがあった場合は
破れることができる。

さらにより有利には、本発明キャップ形装置のすべて
の部品は鋳造又は射出成型されたプラスチック材料で製
造され、全体が計数器の強いねじ締めにより締付けられ
たねじ溝付きナット２の上部に引掛け部９が鎖錠された
後、容積計数器の胴部にしっかり止められる取付の容易
なユニット部材を構成する。

本発明は勿論、上記具体例に限定されず、同様の結果
を与える同じ機能の等価的手段のすべてに及ぶ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明キャップをその蓋を持上げた状態でやや
遠近法をつけて表わした斜視図、第２図は本発明装置の
構造的特性を示すより詳しい断面図である。 ２……ねじ溝付き止めナット、３……支持面、 ５……円筒形スカート部、７……切欠き、 ８……くり抜き、９……引掛け部、10……リング、 11……つめ、12……蓋、13……ヒンジ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水量形又はそれに類似する形式の流量計を
   覆い不正行為から守るための装置であって、 （ａ） 上側縁の内面の円周上に一連のくり抜きを有す
   るスカート部であって、前記くり抜きは円周上に一定の
   間隔で設けられており、計数器の従来形のねじ溝付き止
   めナットの支持面にひっかかるよう構成されているひっ
   かけ部がスカート部に垂直に前記くり抜きの鉛直方向に
   延設されているスカート部と、 （ｂ） 内側に立形唇状部を有し、フランジに前記くり
   抜きに挿入される突出したつめを有するリングと、 （ｃ） 前記スカート部の上側縁の開口部に連結されて
   おり、そこで開閉するヒンジを有する蓋とを備えた装
   置。
2. 【請求項２】くり抜きの高さに貼り付けられた検印に対
   応するひっかけ部は、他のひっかけ部より壊れやすくつ
   くられており、蓋又はリングが強く引っ張られた際に不
   正行為を検出するよう構成されている請求項１に記載の
   装置。
3. 【請求項３】前記スカート部は、上側縁部に切りかきを
   備え、中央部分にリングのフランジを下方へ保持するス
   ペーサを備える請求項１又は２に記載の装置。
4. 【請求項４】部品の全体が、鋳造又は射出成形されたプ
   ラスチック材料でつくられている請求項１から３のいず
   れか１項に記載の装置。