JPH08334054A - エンジン用シリンダ壁部構造 - Google Patents
エンジン用シリンダ壁部構造Info
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- JPH08334054A JPH08334054A JP19161896A JP19161896A JPH08334054A JP H08334054 A JPH08334054 A JP H08334054A JP 19161896 A JP19161896 A JP 19161896A JP 19161896 A JP19161896 A JP 19161896A JP H08334054 A JPH08334054 A JP H08334054A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内径部に施されるメッキ部の端部形状を特定
して、所望の範囲内での所望のホ―ニング加工面が確実
に形成されるエンジン用シリンダ壁部構造を提供する。 【解決手段】 ピストンを収容可能とする内径部16
と、シリンダヘッドが被着される合面部14Aとを備
え、前記内径部にメッキ17が施されたエンジン用シリ
ンダ壁部14において、前記シリンダとシリンダヘッド
およびピストンとをアルミ合金で構成し、前記内径部に
施されるメッキの端部17A形状を、ホ―ニング加工時
に被切削厚みが徐々に増加するような形状としてメッキ
層を形成すると共に、該シリンダ壁部のホ―ニング加工
面領域L内でピストンリングが摺動するようにしたエン
ジン用シリンダ壁部構造。
して、所望の範囲内での所望のホ―ニング加工面が確実
に形成されるエンジン用シリンダ壁部構造を提供する。 【解決手段】 ピストンを収容可能とする内径部16
と、シリンダヘッドが被着される合面部14Aとを備
え、前記内径部にメッキ17が施されたエンジン用シリ
ンダ壁部14において、前記シリンダとシリンダヘッド
およびピストンとをアルミ合金で構成し、前記内径部に
施されるメッキの端部17A形状を、ホ―ニング加工時
に被切削厚みが徐々に増加するような形状としてメッキ
層を形成すると共に、該シリンダ壁部のホ―ニング加工
面領域L内でピストンリングが摺動するようにしたエン
ジン用シリンダ壁部構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機等に用いて
好適なエンジン用シリンダ壁部の構造に関するものであ
る。
好適なエンジン用シリンダ壁部の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンには、ピストンを収容可
能とする内径部と、シリンダヘッドが被着される合面部
とを備え、前記内径部にメッキが施されたエンジン用シ
リンダ壁部構造が用いられている。そして、前記内径部
に施されるメッキとしては、耐摩耗性を向上させるため
のクロムメッキ、或いは耐焼付性を向上させるためのニ
カジルメッキ等がある。
能とする内径部と、シリンダヘッドが被着される合面部
とを備え、前記内径部にメッキが施されたエンジン用シ
リンダ壁部構造が用いられている。そして、前記内径部
に施されるメッキとしては、耐摩耗性を向上させるため
のクロムメッキ、或いは耐焼付性を向上させるためのニ
カジルメッキ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この先行技
術のものでは、内径部に施されるメッキ部の端部形状に
格別の配慮がなされておらず、そのためこのメッキ部を
ホ―ニング加工する際に、特にその切削初期における端
部での切削時に被切削厚みに厚・薄のむらが発生して、
ホ―ニング加工面となるメッキ層に引張力が働いて該層
を剥離或は破損させるような事態が生ずることがあり、
所望のホ―ニング加工面が得られない虞がある。
術のものでは、内径部に施されるメッキ部の端部形状に
格別の配慮がなされておらず、そのためこのメッキ部を
ホ―ニング加工する際に、特にその切削初期における端
部での切削時に被切削厚みに厚・薄のむらが発生して、
ホ―ニング加工面となるメッキ層に引張力が働いて該層
を剥離或は破損させるような事態が生ずることがあり、
所望のホ―ニング加工面が得られない虞がある。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、内径部に施されるメッキ部の端部形状を特定し
て、所望の範囲内での所望のホ―ニング加工面が確実に
形成されるエンジン用シリンダ壁部構造を提供しようと
するものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、内径部に施されるメッキ部の端部形状を特定し
て、所望の範囲内での所望のホ―ニング加工面が確実に
形成されるエンジン用シリンダ壁部構造を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるエンジン用シリンダ壁部構造は、シ
リンダとシリンダヘッドおよびピストンとをアルミ合金
で構成し、内径部に施されるメッキの端部形状を、ホ―
ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加するような形状
としてメッキ層を形成すると共に、該シリンダ壁部のホ
―ニング加工面領域内でピストンリングが摺動するよう
にしたことを特徴とするものである。
に、本発明におけるエンジン用シリンダ壁部構造は、シ
リンダとシリンダヘッドおよびピストンとをアルミ合金
で構成し、内径部に施されるメッキの端部形状を、ホ―
ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加するような形状
としてメッキ層を形成すると共に、該シリンダ壁部のホ
―ニング加工面領域内でピストンリングが摺動するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1はエンジンの要部を示す断面
図、図2は本発明の第1実施例の要部を示す断面図、図
3は本発明の第2実施例の要部を示す断面図、図4は本
発明の第3実施例の要部を示す断面図、図5はガスケッ
トの要部を示す断面図である。
図、図2は本発明の第1実施例の要部を示す断面図、図
3は本発明の第2実施例の要部を示す断面図、図4は本
発明の第3実施例の要部を示す断面図、図5はガスケッ
トの要部を示す断面図である。
【0007】図1および図2において、エンジン10
は、シリンダブロック11の合面部11Aに、メタルガ
スケット12を介してシリンダヘッド13を被着してい
る。そして前記シリンダブロック11とシリンダヘッド
13はアルミ合金で成形されている。
は、シリンダブロック11の合面部11Aに、メタルガ
スケット12を介してシリンダヘッド13を被着してい
る。そして前記シリンダブロック11とシリンダヘッド
13はアルミ合金で成形されている。
【0008】そして、前記シリンダブロック11には、
ピストン15を収容可能とする内径部16と、シリンダ
ヘッド13が被着される合面部14Aとを備えたシリン
ダ壁部14が一体に又はスリ―ブによって形成されてい
る。そしてピストン15もアルミ合金で成形されてい
る。なお、このシリンダ壁部14の合面部14Aとシリ
ンダヘッド13との間にも前述のメタルガスケット12
が介装されるようになっている。なお、図1において、
18は燃焼室、19は吸気弁、20は排気弁、21は冷
却水通路、22はオイル通路である。また、前記ピスト
ン15の外周部にはピストンリング23が装着されてい
る。
ピストン15を収容可能とする内径部16と、シリンダ
ヘッド13が被着される合面部14Aとを備えたシリン
ダ壁部14が一体に又はスリ―ブによって形成されてい
る。そしてピストン15もアルミ合金で成形されてい
る。なお、このシリンダ壁部14の合面部14Aとシリ
ンダヘッド13との間にも前述のメタルガスケット12
が介装されるようになっている。なお、図1において、
18は燃焼室、19は吸気弁、20は排気弁、21は冷
却水通路、22はオイル通路である。また、前記ピスト
ン15の外周部にはピストンリング23が装着されてい
る。
【0009】また、図2に示す前記シリンダ壁部14も
アルミ合金を母材として成形され、その内径部16にメ
ッキ部17が施されている。そして、メッキ部17は、
耐摩耗性を向上させるためのクロムメッキ、或いは耐焼
付性を向上させるためのニカジルメッキ等が採用されて
いる。
アルミ合金を母材として成形され、その内径部16にメ
ッキ部17が施されている。そして、メッキ部17は、
耐摩耗性を向上させるためのクロムメッキ、或いは耐焼
付性を向上させるためのニカジルメッキ等が採用されて
いる。
【0010】そして、前記シリンダ壁部14は、図2に
示すように、内径部16のうちの前記合面部14Aに連
なる部分で、ピストン15に装着されたピストンリング
23が該ピストン15の上下動時に摺接しない部分を大
口径とし、この部分に非メッキ領域24を設けている。
示すように、内径部16のうちの前記合面部14Aに連
なる部分で、ピストン15に装着されたピストンリング
23が該ピストン15の上下動時に摺接しない部分を大
口径とし、この部分に非メッキ領域24を設けている。
【0011】また、前記メッキ部17はメッキ厚Dmで
メッキが施され、その上端部17Aは、前記非メッキ領
域24の下端に向けて順次その厚さが薄くなるようにメ
ッキされており、このメッキを施した後、このメッキ層
をホ―ニング加工して所定のホ―ニング内径Dhを備え
たメッキ範囲Lが得られるようになっている。
メッキが施され、その上端部17Aは、前記非メッキ領
域24の下端に向けて順次その厚さが薄くなるようにメ
ッキされており、このメッキを施した後、このメッキ層
をホ―ニング加工して所定のホ―ニング内径Dhを備え
たメッキ範囲Lが得られるようになっている。
【0012】したがって、前記ホ―ニング加工時に、メ
ッキ端部17Aにおける被切削厚みは徐々に増加するよ
うになり、該ホ―ニング加工時におけるメッキ端部17
Aのメッキの剥離や崩壊が防止されると共に、ホ―ニン
グ加工終了によりホ―ニング内径Dhが形成されたメッ
キ範囲Lでピストンリングは摺動するようになる。
ッキ端部17Aにおける被切削厚みは徐々に増加するよ
うになり、該ホ―ニング加工時におけるメッキ端部17
Aのメッキの剥離や崩壊が防止されると共に、ホ―ニン
グ加工終了によりホ―ニング内径Dhが形成されたメッ
キ範囲Lでピストンリングは摺動するようになる。
【0013】また、この実施例のメタルガスケット12
は、図5に示すように、バネ鋼からなる芯材31の両表
面に、アルミナイズ処理された表面層32を備えてい
る。
は、図5に示すように、バネ鋼からなる芯材31の両表
面に、アルミナイズ処理された表面層32を備えてい
る。
【0014】次に、上記実施例の作用について説明をす
る。 (A)シリンダブロック11(シリンダ壁部14を含
む)とシリンダヘッド13およびピストン15とをアル
ミ合金で構成したので、いずれの部材も熱伝導性がよ
く、燃焼室18における燃焼熱の放熱が改善されてエン
ジンの冷却性能を向上させ得、しかもシリンダブロック
11とシリンダヘッド13との合面11A(合面14A
を含む)における熱膨張差が抑制されて両者のシ―ル性
も向上することになる。 (B)内径部16に施されるメッキ部17の端部形状
を、ホ―ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加するよ
うな形状としてホ―ニング内径Dhのメッキ層を形成と
したので、ホ―ニング加工時において剥離し易いところ
のメッキの端部の剥離が確実に防止でき、メッキ部17
の崩壊も防止できる。 (C)シリンダ壁部14のホ―ニング加工面領域L内で
ピストンリング23が摺動するようにしたので、ピスト
ン15の下死点と上死点間でのピストンリング23の移
動領域にはホ―ニングされたメッキ部Dhが存在するこ
とからピストン15の動作には何等支障をきたすことは
ない。 (D)非メッキ領域24を設けたので、シリンダブロッ
ク11の合面11A加工時に内径部16のメッキが剥離
することなく、またメタルガスケット12がアルミナイ
ズ処理された表面層32を備えているので、シリンダブ
ロック11とメタルガスケット12およびシリンダヘッ
ド13とメタルガスケット12のそれぞれの間の電位差
をなくしてアルミ合金部品の電蝕発生も防止できる。
る。 (A)シリンダブロック11(シリンダ壁部14を含
む)とシリンダヘッド13およびピストン15とをアル
ミ合金で構成したので、いずれの部材も熱伝導性がよ
く、燃焼室18における燃焼熱の放熱が改善されてエン
ジンの冷却性能を向上させ得、しかもシリンダブロック
11とシリンダヘッド13との合面11A(合面14A
を含む)における熱膨張差が抑制されて両者のシ―ル性
も向上することになる。 (B)内径部16に施されるメッキ部17の端部形状
を、ホ―ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加するよ
うな形状としてホ―ニング内径Dhのメッキ層を形成と
したので、ホ―ニング加工時において剥離し易いところ
のメッキの端部の剥離が確実に防止でき、メッキ部17
の崩壊も防止できる。 (C)シリンダ壁部14のホ―ニング加工面領域L内で
ピストンリング23が摺動するようにしたので、ピスト
ン15の下死点と上死点間でのピストンリング23の移
動領域にはホ―ニングされたメッキ部Dhが存在するこ
とからピストン15の動作には何等支障をきたすことは
ない。 (D)非メッキ領域24を設けたので、シリンダブロッ
ク11の合面11A加工時に内径部16のメッキが剥離
することなく、またメタルガスケット12がアルミナイ
ズ処理された表面層32を備えているので、シリンダブ
ロック11とメタルガスケット12およびシリンダヘッ
ド13とメタルガスケット12のそれぞれの間の電位差
をなくしてアルミ合金部品の電蝕発生も防止できる。
【0015】次に図3に示す実施例では、シリンダ壁部
40のアルミ合金母材の合面40Aに連なる一定範囲の
部分がわずかに小口径とされて非メッキ領域44が構成
され、内径部42にメッキ43が施される場合,その上
端部43Aは、前記非メッキ領域44の下端に向けて順
次その厚さが薄くなるようにメッキされ、このメッキを
施した後、このメッキ層をホ―ニング加工して所定のホ
―ニング内径Dhを備えたメッキ範囲Lが得られるよう
になっている。
40のアルミ合金母材の合面40Aに連なる一定範囲の
部分がわずかに小口径とされて非メッキ領域44が構成
され、内径部42にメッキ43が施される場合,その上
端部43Aは、前記非メッキ領域44の下端に向けて順
次その厚さが薄くなるようにメッキされ、このメッキを
施した後、このメッキ層をホ―ニング加工して所定のホ
―ニング内径Dhを備えたメッキ範囲Lが得られるよう
になっている。
【0016】したがって、この実施例の場合も前記ホ―
ニング加工時に、メッキ端部43Aにおける被切削厚み
は徐々に増加するようになり、該ホ―ニング加工時にお
けるメッキ端部43Aのメッキの剥離や崩壊が防止され
ると共に、ホ―ニング加工終了によりホ―ニング内径D
hが形成されたメッキ範囲Lでピストンリングは摺動す
るようになる。そして、作用も前記実施例と実質的に同
一のである。
ニング加工時に、メッキ端部43Aにおける被切削厚み
は徐々に増加するようになり、該ホ―ニング加工時にお
けるメッキ端部43Aのメッキの剥離や崩壊が防止され
ると共に、ホ―ニング加工終了によりホ―ニング内径D
hが形成されたメッキ範囲Lでピストンリングは摺動す
るようになる。そして、作用も前記実施例と実質的に同
一のである。
【0017】また、図4に示す実施例では、シリンダ壁
部50のアルミ合金母材の合面に連なる一定範囲の部分
がわずかに小口径とされて非メッキ領域54が構成さ
れ、かつその下方に凹溝55が形成されており、内径部
52にメッキ53が施される場合,その上端部53A
は、前記非メッキ領域44の下方の凹溝55に向けて順
次その厚さが薄くなるようにメッキされ、このメッキを
施した後、このメッキ層をホ―ニング加工して所定のホ
―ニング内径を備えたメッキ範囲Lが得られるようにな
っている。
部50のアルミ合金母材の合面に連なる一定範囲の部分
がわずかに小口径とされて非メッキ領域54が構成さ
れ、かつその下方に凹溝55が形成されており、内径部
52にメッキ53が施される場合,その上端部53A
は、前記非メッキ領域44の下方の凹溝55に向けて順
次その厚さが薄くなるようにメッキされ、このメッキを
施した後、このメッキ層をホ―ニング加工して所定のホ
―ニング内径を備えたメッキ範囲Lが得られるようにな
っている。
【0018】したがって、この実施例の場合も前記ホ―
ニング加工時に、メッキ端部53Aにおける被切削厚み
は徐々に増加するようになり、該ホ―ニング加工時にお
けるメッキ端部53Aのメッキの剥離や崩壊が防止され
ると共に、ホ―ニング加工終了によりホ―ニング内径が
形成されたメッキ範囲でピストンリングは摺動するよう
になる。そして、作用も前記両実施例と実質的に同一の
である。
ニング加工時に、メッキ端部53Aにおける被切削厚み
は徐々に増加するようになり、該ホ―ニング加工時にお
けるメッキ端部53Aのメッキの剥離や崩壊が防止され
ると共に、ホ―ニング加工終了によりホ―ニング内径が
形成されたメッキ範囲でピストンリングは摺動するよう
になる。そして、作用も前記両実施例と実質的に同一の
である。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、シリンダ
とシリンダヘッドおよびピストンとをアルミ合金で構成
したので、いずれの部材も熱伝導性がよく、燃焼室にお
ける燃焼熱の放熱が改善されてエンジンの冷却性能を向
上させ得、しかもシリンダブロックとシリンダヘッドと
の合面における熱膨張差が抑制されて両者のシ―ル性も
向上することになる。
とシリンダヘッドおよびピストンとをアルミ合金で構成
したので、いずれの部材も熱伝導性がよく、燃焼室にお
ける燃焼熱の放熱が改善されてエンジンの冷却性能を向
上させ得、しかもシリンダブロックとシリンダヘッドと
の合面における熱膨張差が抑制されて両者のシ―ル性も
向上することになる。
【0020】また、内径部に施されるメッキ部の端部形
状を、ホ―ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加する
ような形状としてホ―ニング内径のメッキ層を形成とし
たので、ホ―ニング加工時において剥離し易いところの
メッキの端部の剥離が確実に防止でき、メッキ部の崩壊
も防止できる。
状を、ホ―ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加する
ような形状としてホ―ニング内径のメッキ層を形成とし
たので、ホ―ニング加工時において剥離し易いところの
メッキの端部の剥離が確実に防止でき、メッキ部の崩壊
も防止できる。
【0021】さらに、シリンダ壁面のホ―ニング加工面
領域内でピストンリングが摺動するようにしたので、ピ
ストンの下死点と上死点間でのピストンリングの移動領
域にはホ―ニングされたメッキ部が存在することからピ
ストンの動作には何等支障をきたすことはない。
領域内でピストンリングが摺動するようにしたので、ピ
ストンの下死点と上死点間でのピストンリングの移動領
域にはホ―ニングされたメッキ部が存在することからピ
ストンの動作には何等支障をきたすことはない。
【図1】図1はエンジンの要部を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第1実施例の要部を示す断面図
である。
である。
【図3】図3は本発明の第2実施例の要部を示す断面図
である。
である。
【図4】図4はは本発明の第3実施例の要部を示す断面
図である。
図である。
【図5】図5はガスケットの要部を示す断面図である。
11A,14A,40A 合面部 13 シリンダヘッド 14,40,50 シリンダ壁部 15 ピストン 16,42,52 内径部 17,43,53 メッキ部 17A,43A,53A メッキの端部 Dm メッキ厚 Dh ホ―ニング内径 L ホ―ニング加工のメッキ範囲
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストンを収容可能とする内径部と、シ
リンダヘッドが被着される合面部とを備え、前記内径部
にメッキが施されたエンジン用シリンダ壁部において、
前記シリンダとシリンダヘッドおよびピストンとをアル
ミ合金で構成し、前記内径部に施されるメッキの端部形
状を、ホ―ニング加工時に被切削厚みが徐々に増加する
ような形状としてメッキ層を形成すると共に、該シリン
ダ壁部のホ―ニング加工面領域内でピストンリングが摺
動するようにしたことを特徴とするエンジン用シリンダ
壁部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19161896A JP2970898B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | エンジン用シリンダ壁部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19161896A JP2970898B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | エンジン用シリンダ壁部構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1169955A Division JP2911003B2 (ja) | 1989-07-03 | 1989-07-03 | エンジン用スリーブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08334054A true JPH08334054A (ja) | 1996-12-17 |
JP2970898B2 JP2970898B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=16277639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19161896A Expired - Lifetime JP2970898B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | エンジン用シリンダ壁部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970898B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-03 JP JP19161896A patent/JP2970898B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2970898B2 (ja) | 1999-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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