JPH08333877A - 建物の配線・配管構造 - Google Patents

建物の配線・配管構造

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JPH08333877A
JPH08333877A JP16835195A JP16835195A JPH08333877A JP H08333877 A JPH08333877 A JP H08333877A JP 16835195 A JP16835195 A JP 16835195A JP 16835195 A JP16835195 A JP 16835195A JP H08333877 A JPH08333877 A JP H08333877A
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JP
Japan
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building
wiring
water
piping
pit
Prior art date
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Pending
Application number
JP16835195A
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English (en)
Inventor
Shinko Nakano
進公 中野
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震等の災害時に、電気,水道,都市ガスの
復旧を容易に行え、日常の保守も容易に行えるようにす
る。 【構成】 マンション、ビル、一般建築物等の建物1の
配線・配管構造であって、コモンピット5を設置すると
共に、パイプスペース用縦シャフト6を屋外設置する。
コモンピット5は、電気、水道、都市ガスの配線,配管
を集中して収容するものであり、引込み取合場所4から
建物1の壁際まで設ける。パイプスペース用縦シャフト
6は、前記集中配線,配管の縦配管を収容するものであ
り、建物1の屋外に突出して設ける。受水槽9には非常
用給水口9aを設け、非常用発電機7によるポンプ駆動
で給水可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マンション等の集合
住宅や、ビル、一般建築物等の鉄筋コンクリート系,鉄
骨鉄筋コンクリート系,鉄骨系建物などに応用される配
線・配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の建物において、電気、水
道、都市ガスの配線,配管は、各々個別に地中埋設して
道路際等の引き込み部から建物へ引き込んでいる。引き
込んだ配線,配管は、建物の内部で各階に渡って貫通さ
せたパイプスペース内に挿通している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地震により建
物の一部が大きく損傷した場合に、前記配線,配管の復
旧が困難という問題点がある。また、建物内の配線,配
管が無事であっても、引き込み部よりも上流側で断水が
生じると、給水車等から供給された水を容器に入れて上
階まで持ち運ばなければならないという問題点がある。
日常の管内清掃や配管取替え等の保守においても、前記
のように建物内のパイプスペースに配管を入れる構造で
は、作業に手間がかかる。
【0004】この発明の目的は、地震等の災害時に、電
気,水道,都市ガスの復旧を容易に行え、日常の保守も
容易に行える建物の配線・配管構造を提供することであ
る。この発明の他の目的は、災害時に引込み取合場所よ
り建物全体に給水が停止された場合に、受水層に蓄えら
れた水を建物内に供給できる建物の配線・配管構造を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の配線・配管構
造は、マンション、ビル等の建物の配線・配管構造であ
って、コモンピットを設置すると共に、パイプスペース
用竪シャフトを屋外設置したものである。コモンピット
は、電気、水道、都市ガスの配線,配管を集中して収容
するものであり、屋外の引込み取合場所から建物の任意
の壁際位置まで延びて設ける。パイプスペース用竪シャ
フトは、前記任意の壁際位置から竪方向に前記建物の屋
外に設けられ、前記集中配線,配管を収容するものであ
る。パイプスペース用竪シャフトは建物の複数箇所に設
けても良く、その場合、コモンピットは、建物から離れ
て延びる主ピット部と、この主ピット部から建物側へ延
びる分岐ピット部とを有するものとする。パイプスペー
ス用竪シャフトは、鉄筋コンクリート造として建物の躯
体コンクリート柱に沿って設けることが好ましい。コモ
ンピットは、鉄筋コンクリート造でボックスラーメン構
造の断面のものとし、上面の複数箇所にマンホールを設
けることが好ましい。また、建物の屋外に受水層を設
け、この受水層に非常用給水口を設け、この非常用給水
口から建物の水道管に給水するポンプの駆動用電源とな
る非常用発電機を設けることが好ましい。
【0006】
【作用】この構成によると、コモンピットを屋外に設け
て電気、水道、都市ガスの配線,配管を集中して収容
し、かつパイプスペース用竪シャフトも屋外に設けたた
め、地震等の災害で建物が損傷しても、電気、水道、都
市ガスの復旧が容易に行える。また、これらの配線,配
管系の日常の保守も容易に行える。受水層を設けて非常
用給水口および非常用発電機を設けた場合は、災害時に
引込み取合場所より建物全体に給水が停止された場合
に、受水層に蓄えられた水を非常用発電機によるポンプ
駆動で建物の水道管に流し、各住戸等へ給水することが
できる。また、受水層の水が少なくなったときは、給水
車等から受水層に水を供給することで、建物内の水道管
に供給できる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図4に基づ
いて説明する。図1(A)において、建物1は、道路2
の際の敷地境界線3内の敷地に建設された鉄筋コンクリ
ート造,鉄骨鉄筋コンクリート造,または鉄骨造のマン
ション等の中層集合住宅である。このような建物1に対
して、コモンピット5を設けると共に、パイプスペース
用竪シャフト6を屋外に設置し、かつ非常用発電機7お
よび受水槽9を屋外に設置してある。
【0008】コモンピット5は、電気、水道、都市ガス
の各々の配線,配管(横引管)を集中して収容するもの
であり、引込み取合場所4から、建物1の長辺または短
辺と平行に延びる1本の主ピット部5aと、この主ピッ
ト部5aから分岐されて建物1の壁際へ延びる複数本の
分岐ピット部5bとからなり、敷地内の地盤GLに地上
設置、半地下設置、または全地下設置のいずれかの状態
に設けてある。コモンピット5は、配管規模によって構
造,形状を設計しなくてはならないが、主ピット部5a
および分岐ピット部5bとも、一般には図1(B)に断
面を示すように、鉄筋コンクリート製とし、耐震性を考
慮してボックスラーメン構造の断面のものとすることが
望ましい。
【0009】同図の例では、コモンピット5は、断面を
仕切壁11で仕切り、片方の仕切空間の上部に、弱電の
電気配線12と強電の電気配線13とを収容し、もう片
方の仕切り空間に水道配管14と都市ガス配管15とを
収容してある。弱電の電気配線12および水道配管14
は、各仕切空間内の上部の棚16,17上に設置し、強
電の配線13と都市ガス配管15は仕切空間の底部に配
置してある。各電気配線12,13は、電線管内に挿通
してあるが、露出したケーブルであっても良い。コモン
ピット5の上面には、各仕切空間に対して、長手方向の
複数箇所(例えば一定間隔おきの箇所)で上面にマンホ
ール10を設ける。この他に、コモンピット5の断面形
状は、図2のように仕切壁11を2枚設けて3つの仕切
空間に仕切り、その一つの空間に弱電および強電の電気
配線12,13を、他の一つの空間に水道配管14を、
残りの空間に都市ガス配管15を収容しても良い。
【0010】パイプスペース用竪シャフト6は、電気、
水道、都市ガスの各竪引の配線,配管を集中して収容す
るものであり、設置場所は建物形状によって考慮する必
要があるが、一般には図1(A)のように建物1の各コ
ーナ部または中央部に設ける。パイプスペース用竪シャ
フト6の下端はコモンピット5の分岐ピット部5bに接
続する。図1(C)は、コーナ部に設けたパイプスペー
ス用竪シャフト6の例であり、鉄筋コンクリート造のも
のとして建物1の躯体コンクリート柱1aに沿って設け
てある。パイプスペース用竪シャフト6は、建物1の屋
外に突出して設けるが、構造的に建物1と別体であって
も、一体としたものであっても良い。パイプスペース用
竪シャフト6には、図3のように各階にメンテナンス用
の点検口18を設ける。建物1内の各住戸へは、各階毎
にパイプスペース用竪シャフト18から電気、水道、都
市ガスの各配線,配管類19を横引管として引き込む。
1bは各階の床スラブを示す。
【0011】図4に示すように、コモンピット5内の水
道配管14には、引込み取合場所から受水層9に接続さ
れた上流側水道配管14aと、受水層9からポンプPを
介して建物内に導かれる下流側水道配管14bとがあ
る。ポンプPを駆動するモータMは、常時は商用電源で
駆動されが、商用電源と切り換えて非常用発電機7を接
続する電気配線およびスイッチ(図示せず)が設けてあ
る。受水層9には非常用給水口9aが設けてあり、非常
用給水口9aからポンプPの入口部に連通する非常用給
水管20が設けてある。非常用給水管20は常時は開閉
弁21で閉じられる。非常用発電機7は小型のもので良
く、起動は手動式として電力の供給が停止しても起動が
できるようにする。非常用発電機7は、この発電機7に
よるポンプPの駆動時に受水層9からの非常給水中であ
ることを示す報知ランプ(図示せず)に接続してあり、
また建物1の廊下,階段等の通路に設けた非常照明にも
接続しておく。前記報知ランプは受水層9の近傍等に設
置される。
【0012】この構成によると、コモンピット5を屋外
に設けて電気、水道、都市ガスの配線,配管を集中して
収容し、かつパイプスペース用竪シャフト6も屋外に設
けたため、地震等の災害で建物1が損傷しても、電気、
水道、都市ガスの復旧が容易に行える。また、これらの
配線,配管系の日常の保守も容易に行える。コモンピッ
ト1およびパイプスペース用竪シャフト6は、建物1と
独立したものとすることで、建物1が被害を受けても破
壊されない堅固なものとできる。保守は、マンホール1
0や点検口18等から行える。電気、水道、都市ガスの
いわゆるライフラインが災害により供給停止に至った場
合は、非常用発電機7により非常用給水および照明を確
保する。すなわち、ライプラインの供給停止と同時に、
非常用発電機7を起動させると共に、非常用給水管20
の開閉弁21を開き、受水槽9に貯水されている水道水
を、非常用発電機7によるポンプPの駆動で、非常用給
水口9aから建物1内の各住戸等へ供給する。また、非
常用照明により避難通路の確保ができるようにする。な
お、受水槽9の水が不足した場合は、給水車から受水層
9に供給し、建物1内に供給できる。
【0013】
【発明の効果】この発明の建物の配線・配管構造は、電
気、水道、都市ガスの配線,配管を集中して収容するコ
モンピットを、屋外の引込み取合場所から建物の壁際位
置まで延びて設け、かつパイプスペース用竪シャフトを
建物の屋外に設けたため、地震等の災害時に、電気,水
道,都市ガスの復旧工事を容易に行え、日常の保守も容
易に行うことができる。パイプスペース用竪シャフトを
建物の複数箇所に設け、前記コモンピットを、建物から
離れて延びる主ピット部と、この主ピット部から建物側
へ延びる分岐ピット部とを有するものとした場合は、建
物内の横引き管が短くて済み、広い建物の場合に効率的
な配管が行えると共に、破損に対する危険が分散でき
る。また、コモンピットの主ピット部が建物から離れて
設けられるため、建物の損傷の影響を受け難い。受水層
に非常用給水口を設けると共に非常用発電機を設けた場
合は、断水が生じた場合に、受水層の水を非常用発電機
によるポンプ駆動で建物内の各住戸等に供給することが
できる。そのため、住民がバケツ等で水を高い階まで運
ぶ手間が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例の概念構成を示す
平面図、(B)はそのコモンピットの断面図、(C)は
パイプスペース用竪シャフトの水平断面図である。
【図2】コモンピットの変形例の断面図である。
【図3】建物の一部の切欠正面図である。
【図4】コモンピット内の水道配管と受水槽等を示す非
常時の配管系の説明図である。
【符号の説明】
1…建物、1a…躯体コンクリート柱、2…道路、3…
敷地境界線、4…引込み取合場所、5…コモンピット、
5a…主ピット部、5b…分岐ピット部、6…パイプス
ペース用竪シャフト、7…非常用発電機、9…受水槽

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンション、ビル等の建物の配線・配管
    構造であって、電気、水道、都市ガスの配線,配管を集
    中して収容するコモンピットを、屋外の引込み取合場所
    から建物の任意の壁際位置まで設け、前記任意の壁際位
    置から竪方向に延びて前記集中配線,配管を収容するパ
    イプスペース用竪シャフトを前記建物の屋外に設けた建
    物の配線・配管構造。
  2. 【請求項2】 前記パイプスペース用竪シャフトを建物
    の複数箇所に設け、前記コモンピットは、建物から離れ
    て延びる主ピット部と、この主ピット部から建物側へ延
    びる分岐ピット部とを有するものとした請求項1記載の
    建物の配線・配管構造。
  3. 【請求項3】 前記コモンピットは、鉄筋コンクリート
    造でボックスラーメン構造の断面のものとし、上面の複
    数箇所にマンホールを設けた請求項1または請求項2記
    載の建物の配線・配管構造。
  4. 【請求項4】 前記パイプスペース用竪シャフトは、鉄
    筋コンクリート造として建物の躯体コンクリート柱に沿
    って設けた請求項1または請求項2または請求項3記載
    の建物の配線・配管構造。
  5. 【請求項5】 前記建物の屋外に受水層を設け、この受
    水層に非常用給水口を設け、この非常用給水口から建物
    の水道管に給水するポンプの駆動用電源となる非常用発
    電機を設けた請求項1または請求項2記載の建物の配線
    ・配管構造。
JP16835195A 1995-06-09 1995-06-09 建物の配線・配管構造 Pending JPH08333877A (ja)

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