JPH08333832A - 壁体パネル取付金具 - Google Patents

壁体パネル取付金具

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JPH08333832A
JPH08333832A JP14280195A JP14280195A JPH08333832A JP H08333832 A JPH08333832 A JP H08333832A JP 14280195 A JP14280195 A JP 14280195A JP 14280195 A JP14280195 A JP 14280195A JP H08333832 A JPH08333832 A JP H08333832A
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Yasuhisa Uzawa
康久 鵜澤
Michimaro Mitsuida
美智麿 三井田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造体の柱材が組立誤差を有する場合でも、
均一な平面を有する外壁面を容易に構成できるパネル取
付金具を提供する。 【構成】 複数の壁体パネルPを構造体に対して上下左
右に並設状態に取付けるために、前記壁体パネルPに対
する取付ボルト5と金具本体Xとを有し、前記取付ボル
ト5を前記壁体パネルPに挿通した状態で前記金具本体
Xに螺合することによって前記壁体パネルPを挟み保持
する保持側部材Hと、前記構造体に固定される支柱2を
有する固定側部材Fとから構成される壁体パネル取付金
具であって、前記保持側部材Hと前記固定側部材Fと
を、ジョイント部Jを介して互いに相対姿勢変化自在に
連結してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の壁体パネルを構
造体に対して上下左右に並設状態に取付けるために、取
付ボルトと金具本体とを有し、この取付ボルトを前記壁
体パネルに挿通した状態で前記金具本体に螺合すること
によって前記壁体パネルを挟み保持する保持側部材と、
前記構造体に固定される支柱を有してなる固定側部材と
から構成される壁体パネル取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物の壁体をカ−テンウォール・ガラ
スパネル等の壁体パネルによって構成する場合には、取
付ボルトを用いてこれら壁体パネルを構造体に取付固定
する方法がある。例えば、四枚のガラスパネルを取付固
定する場合、各ガラスパネルの隅部近傍にボルト挿通孔
を設け、ガラスパネルの一方側から取付ボルトを挿通し
て、ガラスパネルの他方側にある金具本体にこの取付ボ
ルトを螺合する。この場合、四つのガラスパネルが隣接
する位置においては、一つの金具本体に四枚のガラスパ
ネルの各隅部が支持される。そして、この金具本体は、
構造物側の壁支持用柱等に剛接合されているのが一般的
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】美観上の観点からは、
全ての壁体パネルを凹凸なく取付ける必要がある。この
ためには、金具本体を所定の位置に正確に取付けなけれ
ばならない。しかし、前記金具本体を構造物側に取付け
る際には、通常、多少の取付誤差が生じる。このような
場合、従来のパネル取付金具では、構造体の壁支持用柱
に対して金具本体の出入り量を調節できるに過ぎず、金
具本体の取付平面をパネル壁面に対して平行に調節する
ことはできなかった。このため、従来のパネル取付金具
では、構造体の壁支持用柱とパネル取付金具の支柱との
間にシムを挿入して、前記支柱の角度を適宜調節してい
た。ただし、この調節作業は一度で済む場合が少なく、
試行錯誤で何度も行う必要があった。また、高所での作
業となるため非常に手間のかかるものとなるうえ、壁体
パネルの枚数が多くなれば、さらに、調節作業に長時間
を要していた。本発明は、上記事情に鑑みて創案された
ものであり、構造体の壁支持用柱が組立誤差を有する場
合でも、均一な平面を有するパネル壁面を容易に構成で
きるパネル取付金具に関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明における壁体パネル取付金具の特徴構成は、複
数の壁体パネルを構造体に対して上下左右に並設状態に
取付けるために、壁体パネルに対する取付ボルトと金具
本体とを有し、取付ボルトを壁体パネルに挿通した状態
で金具本体に螺合することによって壁体パネルを挟み保
持する保持側部材と、構造体に固定される支柱を有する
固定側部材とから構成されており、保持側部材と固定側
部材とを、ジョイント部を介して互いに相対姿勢変化自
在に連結して壁体パネル取付金具を形成してあるところ
にある。
【0005】
【作用】本発明における壁体パネル取付金具の特徴構成
にあっては、前記保持側部材が前記固定側部材に対して
揺動自在である。このため、前記固定側部材の支柱の延
出方向が、構成されるべきパネル壁面に垂直でない場合
であっても、所定の平面内に壁体パネルを設置すること
ができる。前記ジョイント部としては、例えば、球状部
と、この球状部を抱持する球面座とで構成することがで
きる。前記壁体パネル取付金具のうち、特に、前記保持
側部材が全方向に揺動自在であると、調節可能な範囲が
最も広くなる。しかし、前記ジョイント部に何らかの拘
束部を設け、前記保持側部材が前記固定側部材に対して
特定方向にのみ揺動自在な構成であってもよい。このよ
うな構成にすると、壁体パネルの重量が過大な場合であ
っても不都合が生じない。つまり、壁体パネルの重量が
過大であって、前記取付ボルトと前記パネル当接体との
締付け具合が弱い場合などに、前記金具本体の支持姿勢
が下向きに偏向するのを防止できる。
【0006】前記保持側部材のうち金具本体は、例え
ば、板状材および当該板状材に取付けられた複数のパネ
ル当接体で構成することができる。本構成にすれば、複
数のパネル当接体を同時に偏向調節することとなる。例
えば、四枚の壁体パネルを支持する特定の一箇所に注目
すれば、隣接する壁体パネルの各面が面一となるように
調節すれば、パネル壁面と板状体とは必然的に平行にな
る。よって、均一なパネル壁面を容易に形成することが
できる。一方、前記金具本体は、単一のパネル当接体の
みで構成してもよい。例えば、パネル壁面全体のうち、
周縁部では、四枚の壁体パネルを連結するとは限らな
い。また、当該周縁部では、壁体パネルに設けられたボ
ルト挿通孔の位置が、構造物の壁支持用柱から大きく偏
位している場合もある。このような位置においては、む
しろ、一本の支柱に対して一個のパネル当接体を備える
方が好都合である。さらに、前記固定側部材を、前記支
柱と前記板状材とで構成し、前記金具本体を複数のパネ
ル当接体で構成してもよい。つまり、各パネル当接体が
前記板状材に対して夫々揺動自在なものであってもよ
い。本構成にすれば、隣接する二枚の壁体パネルを任意
の角度に突合わせて支持することができる。よって、構
造体の角部を壁体パネルのみで構成することが容易とな
る。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明の壁体パネル取付金具に
よれば、前記保持側部材がジョイント部を介して前記固
定側部材に接続され、前記保持側部材は前記固定側部材
に対して揺動自在である。よって、構造物の壁支持用柱
等が傾斜し、あるいは、湾曲しているために、構成され
るべきパネル壁面と前記壁支持用柱との距離が不均一な
場合でも、構造物のパネル壁面を均一な平面に形成する
ことが容易になる。また、壁体パネルのボルト挿通孔の
位置と前記保持側部材側のパネル当接体の位置とが多少
ずれている場合でも、前記保持側部材の揺動動作と、前
記固定側部材である支柱の出入り量の調節とを併せて行
うことで、壁体パネルの取付作業が容易となる。この結
果、壁体パネルの取付作業が大幅に簡略化できて経済的
であり、しかも、一般に高所作業である当該取付作業が
効率化できることで、安全性の面においても有利とな
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1・図2は、壁体パネルの一例として、
ガラスパネルGを用いてパネル壁面を構成する例を示
す。前記ガラスパネルGの夫々は、弾性目地材Mを介し
て併設されると共に、壁体パネル取付金具を用いて構造
体の一部である壁支持用柱1に取付けられる。本発明の
壁体パネル取付金具は、当該壁体パネル取付金具を前記
壁支持用柱1に固定するための固定側部材Fと、前記ガ
ラスパネルGを保持する保持側部材Hとで構成される。
前記固定側部材Fは、主に支柱2で構成される。一方、
前記保持側部材Hは、板状体3、および、パネル当接体
4、取付ボルト5などで構成される。
【0010】前記支柱2を前記壁支持用柱1に固定する
には、例えば、当該支柱2の端部にネジ部2Aを形成し
ておき、当該支柱2を前記壁支持用柱1に挿通する。そ
の後、前記壁支持用柱1から突出した前記ネジ部2Aに
ナット(図示せず)を螺合させて、前記支柱2を前記壁
支持用柱1に固定する。前記支柱2に対しては、後述す
るジョイント部Jを介して前記板状体3が接続される。
当該板状体3は、例えば略十字型の板材で形成されてお
り、夫々の先端部に前記パネル当接材4が取付けられ
る。前記ガラスパネルGは、前記取付ボルト5によって
前記パネル当接材4のパネル保持面18に当接されると
共に、前記取付ボルト5に支持される状態となる。
【0011】前記ガラスパネルGの四隅には、前記取付
ボルト5を挿通するためのボルト挿通孔6が設けてあ
る。前記取付ボルト5を当該ボルト挿通孔6に挿通させ
た状態で前記パネル当接材4に挿通させる。前記取付ボ
ルト5には拡径頭部5Aが形成されており、一方、前記
ボルト挿通孔6には座ぐり部6Aが形成されている。前
記ガラスパネルGの挟持に際しては、当該拡径頭部5A
と前記パネル当接材4とで前記ガラスパネルGを保持す
ることとなる。この状態において、前記取付ボルト5の
頭部は、前記ガラスパネルGの表面とほぼ同一面内に納
まるようになっている。前記拡径頭部5Aと前記座ぐり
部6Aとの間にはナイロンワッシャW1を介装してあ
り、前記取付ボルト5と前記ガラスパネルGとの緩衝を
図っている。同様に、前記パネル当接材4の前記パネル
保持面18と前記ガラスパネルGとの間にも、緩衝材と
してのファイバー板W2を介装してある。前記取付ボル
ト5は、前記ガラスパネルGのボルト挿通孔6、およ
び、前記パネル当接材4、前記板状体3の支持貫通孔1
3を貫通する。そして、前記取付ボルト5の先端部に
は、保持ナット8が螺合される。つまり、前記パネル当
接材4と当該保持ナット8とによって、前記板状体3を
挟持する。
【0012】尚、前記パネル当接材4と前記板状体3と
の間に、および、前記板状体3と前記保持ナット8との
間には、シートリングW3が介装される。前記シートリ
ングW3は、前記保持ナット8に当接自在なゴム層、お
よび、前記板状体3に当接自在なテフロン層、および、
両層間に介装した補強金属板層との三層構造の円環状シ
ートから構成してある。この構成により、地震・風圧な
どの外力が前記ガラスパネルGに作用した場合に、前記
ガラスパネルGが面内方向に移動するのを許容し、面に
垂直な方向に変形しようとするのを緩衝する。
【0013】前記保持側部材Hと前記固定側部材Fとを
接続するジョイント部Jの一例を図3に示す。この場合
には、前記板状体3と前記支柱2とに亘ってジョイント
部Jが設けられている。すなわち、前記板状体3に略半
球状の球面座10Aが形成され、前記支柱2の端部に略
球状の球状部11が形成さている。当該球状部11が前
記球面座10Aに抱持され、前記板状体3は前記支柱2
に対して揺動自在となっている。さらに、前記球状部1
1の抜止めとして、抜止体12を前記板状体3に取付け
る。当該抜止体12には、略半球状の球面座10Bと、
前記支柱2を挿通する開口12Aとが形成されている。
前記支柱2の前記球状部11は、前記抜止体12を前記
板状体3に当接することにより、前記球座10Aおよび
前記球座10Bによって挟持される。前記支柱2は、前
記開口12Aを挿通した状態となる。前記開口12Aの
開口径は、前記支柱2の外径よりも大きく、かつ、前記
球状部11の直径よりも小さく設定されている。よっ
て、前記支柱2を前記構造体の壁支持用柱1に取付ける
際に、予め、前記抜止体12を前記支柱2に挿通させて
おくとよい。
【0014】当該ジョイント部Jを有することにより、
前記支柱2の軸芯方向が、構成されるべきパネル壁面に
対して垂直でない場合でも、前記板状体3を前記パネル
壁面と平行に設定することが容易となる。つまり、構造
物の壁支持用柱1の施工誤差によって、前記支柱2の軸
芯方向と構成されるべきパネル壁面とが垂直でない場
合、あるいは、意図的に前記支柱2の軸芯方向をパネル
壁面に対して傾斜させたい場合であっても、均一な平面
を有するパネル壁面が容易に構成できる。尚、本実施例
の場合、金具本体Xを構成する前記板状体3の揺動角度
は、中立位置、即ち、前記板状体3の面方向と前記支柱
2の長手方向とが、垂直の関係にある状態から全方向に
約10度設定してある。
【0015】前記取付ボルト5を前記板状体3に固定す
る場合の一例を図4〜図6に示す。略十字形状をした前
記板状体3の四箇所の端部には、前記取付ボルト5を貫
通させるための支持貫通孔13が夫々設けられている。
当該四箇所の支持貫通孔13の中心位置は、前記取付ボ
ルト5の軸芯と同一方向視において、夫々の支持貫通孔
13の中心位置が略正方形の頂点に位置するように配置
されている。前記支持貫通孔13は、前記取付ボルト5
の軸芯と同一方向視において、正方形の角孔に形成され
ている。当該正方形の一辺の長さは、前記取付ボルト5
の外径より大きい寸法に設定してある。よって、前記支
持貫通孔13の内部においては、前記取付ボルト5がそ
の径方向へ移動可能である。尚、前記支持貫通孔13の
入り隅部は、図4に示すごとく丸め仕上げを施してあ
る。前記支持貫通孔13を形成する四辺のうちの一辺に
は、前記取付ボルトを当接支持するボルト支持部材14
が装着される。当該ボルト支持部材14には、ボルト受
面14Aおよび係合用凸部14Bが形成されている。一
方、前記支持貫通孔13の各辺の中間部には、係合用凹
部15が形成されている。
【0016】図5に示すように、前記ボルト支持部材1
4は、前記支持貫通孔13を形成する四辺のうち下側の
一辺に対して、その係合用凸部14Bを前記係合用凹部
15に係合させて取付ける。これにより、前記取付ボル
ト5は、前記支持貫通孔13の中心部に位置する状態で
前記ボルト受面14Aに支持されることとなる。図4、
図6に示すように、前記ボルト支持部材14は、四つあ
る前記支持貫通孔13のうち、上側に位置する二つに、
あるいは、下側に位置する二つに勘合取付けすることに
よって、各ガラスパネルGに取付けた前記取付ボルト5
を各支持貫通孔13の中心部分に位置させた状態で支持
する。
【0017】本実施例の壁体パネル取付金具のうち前記
支柱2は、そのネジ部2Aを前記壁支持用柱1に螺着す
る構成であり、前記壁支持用柱1に対して出入り量の設
定が自由である。本発明の壁体パネル取付金具によれ
ば、構造物の壁支持用柱1等が傾斜したり湾曲してい
て、構成されるべきパネル壁面と前記壁支持用柱1との
距離が不均一な場合、あるいは、前記ガラスパネルGの
ボルト挿通孔6の位置と前記保持側部材側Hのパネル当
接体4の位置とが多少ずれている場合でも、前記保持側
部材Hの揺動動作と、前記固定側部材Fである前記支柱
2の出入り量の調節とを併せて行うことで、前記ガラス
パネルGを容易に取付けることができ、しかも、パネル
壁面を均一な平面に仕上げることができる。また、この
結果、壁体パネルの取付作業が大幅に簡略化できて経済
的であり、しかも、一般に高所作業である当該取付作業
が効率化できることで、安全性の面においても有利とな
る。
【0018】以下に別実施例を説明する。 〔第一別実施例〕前記実施例では、球状部11と球面座
10とからなるジョイント部Jにおいて、保持側部材H
と固定側部材Fとが全ての方向に揺動自在であった。し
かし、ガラスパネルGの重量が過大であって、取付ボル
ト5とパネル当接体4との締付け具合が弱い場合などに
は、板状体3の平面が前記ガラスパネルGの重量によっ
て下方に偏向することがある。この場合には、前記構造
体の壁支持用柱1から夫々のパネル当接体4までの距離
が不均一となる。つまり、上部に位置するパネル当接体
4は前記壁支持用柱1から離間し、下部に位置するパネ
ル当接体4は前記壁支持用柱1に接近する。このため、
均一なパネル壁面を構成することが困難となる。そし
て、前記板状体3の面方向が変化すれば、前記ガラスパ
ネルGに設けられたボルト挿通孔6の周囲には、前記取
付ボルト5の拡径頭部5Aと前記パネル当接体4のパネ
ル保持面18とによって曲げモーメントが付加される。
ガラスパネルGの取付に際しては、前記ガラスパネルG
の座ぐり部6Aと前記取付ボルト5の拡径頭部5Aとの
間、および、前記パネル当接体4の前記パネル保持面1
8と前記ガラスパネルGとの間には、夫々、前記ファイ
バー板W2,前記シートリングW3が介装されているも
のの、前記ボルト挿通孔6の周囲に割れが発生するおそ
れがある。
【0019】これらの不都合を解消するためには、前記
ジョイント部Jに拘束部Kを設け、前記保持側部材Hの
揺動方向を水平方向のみに限定するとよい。例えば、図
7に示すごとく、前記球状部11の二か所を削除して、
二つの球状部側拘束面11Kを形成する。当該球状部側
拘束面11Kは、互いに平行であり、かつ、前記支柱2
の軸芯方向と平行である。一方、前記板状体3の前記球
面座10Aには、前記球状部側拘束面11Kと慴接する
二つの球面座側拘束面10Kを形成する。これらの拘束
面を水平方向に設定すれば、前記ガラスパネルGの落込
みによる上記不都合は生じない。尚、図示はしていない
が、前記支柱2と前記球状部11とは、前記支柱2の軸
芯方向周りに相対回動自在に構成しておくとよい。当該
構成であれば、前記壁支持用柱1に対する前記支柱2の
出入量を調節する際にも、前記拘束面10K,11Kの
方向を常に水平に維持できる。本実施例の場合、前記板
状体3の揺動角度は、中立位置に対して両方向に夫々約
10度である。
【0020】〔第二別実施例〕これまでの実施例では、
壁体パネル取付金具を構成する金具本体Xを、板状体3
とパネル当接体4とで構成していたが、一個のパネル当
接体4のみによって前記金具本体Xを構成するものであ
ってもよい。例えば、パネル壁面全体の周縁部では、四
枚のガラスパネルGを連結するとは限らない。また、当
該周縁部では、前記ガラスパネルGに設けられたボルト
挿通孔6の位置に構造物の壁支持用柱1が位置するとも
限らない。このような位置においては、むしろ、一本の
前記支柱2に対して一個のパネル当接体4を備える方が
好都合な場合がある。
【0021】図8に示すごとく、本実施例におけるパネ
ル当接体4は、オス継手16とメス継手17とで構成さ
れる。当該オス継手16は略円筒形を呈している。その
両端面のうち片面には、前記ガラスパネルGを当接保持
するパネル保持面18が形成されている。当該パネル保
持面18の中央位置には、前記取付ボルト5が螺合され
る取付ボルト用雌ねじ部19が形成されている。前記オ
ス継手16の外周部のうち、前記パネル保持面18と反
対側の部位には、前記メス継手17と係合するための第
1ネジ部20が形成されている。さらに、当該第1ネジ
部20側の端面には、椀状の球面座10Aが形成されて
いる。一方、前記メス継手17も略円筒形を呈してい
る。その両端面のうち一方の端面には、球面座10Bが
形成されている。そして、当該端面の近傍には、前記第
1ネジ部20と螺合する第2ネジ部22が形成されてい
る。前記メス継手17の両端面のうち他方の端面には、
開口12Aが形成されている。この開口12Aは、前記
球面座10Bとは反対側に末広がりの形状に開口してい
る。
【0022】前記ガラスパネルGの取付に際しては、前
記オス継手16と前記メス継手17とが、前記支柱2の
端部に設けられた前記球状部11を慴接した状態で挟持
し、かつ、前記支柱2が前記開口12Aを貫通して延出
する状態となる。前記オス継手16の外周部には締結用
第1孔24が設けられており、前記メス継手17の反ガ
ラスパネルG側端面には、締結用第2孔25が設けられ
ている。これらは、前記オス継手16および前記メス継
手17を互いに回転させて締結する際に、締結用工具を
取付けるためのものである。また、前記支柱2の中間部
には、回転防止面26が形成されている。これは、前記
オス継手16および前記メス継手17を締結する際に、
前記支柱2が共回りするのを防止するために所定の工具
で固定保持するためのものである。尚、本実施例の場
合、前記パネル当接体4の揺動角度は、中立位置に対し
て全方向に夫々約10度に設定してある。本実施例で
は、前記オス継手16および前記メス継手17を互いに
螺合させる構成としているが、互いが嵌合するものであ
ってもよい。
【0023】〔第三別実施例〕さらに、別実施例につい
て説明する。図示は省略するが、金具本体Xが複数のパ
ネル当接体4であり、固定側部材Fが、支柱2と板状体
3とで構成されるものであってもよい。つまり、前記板
状体3に取付けられた夫々のパネル当接体4を、独立に
揺動できるように構成する。本構成であれば、隣接する
ガラスパネルGを任意の角度に突合わせた状態で取付け
ることができる。よって、構造体の角部を前記ガラスパ
ネルGで構成することも容易となる。この場合には、前
記支柱2の延出方向を、両パネル壁面がなす角度の二等
分線上付近に設定すればよい。
【0024】〔その他の別実施例〕壁体パネルPは、先
の実施例で説明したガラスパネルGに限定されるもので
はなく、例えば、樹脂パネル、木質パネル、石材パネ
ル、セメントパネル、あるいは、他のカーテンウォール
に用いられるパネルであってもよく、これらを総称して
壁体パネルPという。また、当該壁体パネルPによって
形成される壁体は、外壁・内壁を問わない。前記構造体
は、先の実施例で説明した壁支持用柱1に限定されるも
のではなく、スラブや梁等であってもよい。要するに、
壁体パネルPを支持可能な構造体であればよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁体パネル取付金具の取付状況を
示す分解斜視図
【図2】本発明に係る壁体パネル取付金具の取付状況を
示す壁面正面図
【図3】壁体パネル取付金具のジョイント部の分解斜視
【図4】壁体パネルの支持状況を示す背面図
【図5】壁体パネル取付金具の一端部を示す斜視図
【図6】壁体パネルの支持状況を示す背面図
【図7】別実施例に係るジョイント部の分解斜視図
【図8】別実施例に係る壁体パネル取付金具の取付状況
を示す縦断面図
【符号の説明】
2 支柱 2A ネジ部 3 板状体 4 パネル当接体 5 取付ボルト 5A 拡径頭部 6 ボルト挿通孔 6A 座ぐり部 8 保持ナット 12 抜止体 13 支持貫通孔 18 パネル保持面 H 保持側部材 F 固定側部材 W1 ナイロンワッシャ W2 ファイバー板 W3 シートリング G ガラスパネル M 弾性目地材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の壁体パネル(P)を構造体に対し
    て上下左右に並設状態に取付けるために、 前記壁体パネル(P)に対する取付ボルト(5)と金具
    本体(X)とを有し、前記取付ボルト(5)を前記壁体
    パネル(P)に挿通した状態で前記金具本体(X)に螺
    合することによって前記壁体パネル(P)を挟み保持す
    る保持側部材(H)と、 前記構造体に固定される支柱(2)を有する固定側部材
    (F)とから構成される壁体パネル取付金具であって、 前記保持側部材(H)と前記固定側部材(F)とを、ジ
    ョイント部(J)を介して互いに相対姿勢変化自在に連
    結してある壁体パネル取付金具。
  2. 【請求項2】 前記ジョイント部(J)が、前記保持側
    部材(H)と前記固定側部材(F)とのうち何れか一方
    に設けられた球状部(11)と、何れか他方に設けられ
    て前記球状部(11)を回動自在に保持する球面座(1
    0)とからなり、前記保持側部材(H)が、前記球状部
    (11)の中心点周りに揺動自在に保持されるよう構成
    されている請求項1に記載の壁体パネル取付金具。
  3. 【請求項3】 前記ジョイント部(J)に拘束部(K)
    を設けることにより、前記保持側部材(H)が前記固定
    側部材(F)に対して特定方向にのみ揺動自在に構成さ
    れている請求項1または2に記載の壁体パネル取付金
    具。
  4. 【請求項4】 前記金具本体(X)が、板状体(3)
    と、当該板状体(3)に取付けられたパネル当接体
    (4)とからなり、前記取付ボルト(5)が、前記パネ
    ル当接体(4)に螺合自在に形成してある構成の請求項
    1〜3のいずれかに記載の壁体パネル取付金具。
  5. 【請求項5】 前記金具本体(X)が一個のパネル当接
    体(4)で構成される請求項1〜3のいずれかに記載の
    壁体パネル取付金具。
  6. 【請求項6】 前記金具本体(X)が複数のパネル当接
    体(4)であり、前記固定側部材(F)が、前記支柱
    (2)と前記板状体(3)とで構成される請求項1〜3
    のいずれかに記載の壁体パネル取付金具。
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