JPH08333371A - 光学活性な4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリジン誘導体の製造方法 - Google Patents
光学活性な4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリジン誘導体の製造方法Info
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- JPH08333371A JPH08333371A JP14182195A JP14182195A JPH08333371A JP H08333371 A JPH08333371 A JP H08333371A JP 14182195 A JP14182195 A JP 14182195A JP 14182195 A JP14182195 A JP 14182195A JP H08333371 A JPH08333371 A JP H08333371A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学活性なフルオロエチルカンプトテシン誘
導体を製造する際の光学活性な中間体の製造方法及びそ
の原料を提供する。 【構成】 次の式(2* ) で表される光学活性な化合物の製造方法及びその原料で
ある下記の式(1) 【化2】 で表される4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリ
ジン誘導体に関する。
導体を製造する際の光学活性な中間体の製造方法及びそ
の原料を提供する。 【構成】 次の式(2* ) で表される光学活性な化合物の製造方法及びその原料で
ある下記の式(1) 【化2】 で表される4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリ
ジン誘導体に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍作用を有する光学
活性なフルオロエチルカンプトテシン誘導体の合成中間
体として重要な式(2* )
活性なフルオロエチルカンプトテシン誘導体の合成中間
体として重要な式(2* )
【0002】
【化5】
【0003】で表される旋光度が+を示す光学活性な4
−(2−フルオロエチル)ピラノインドリシン誘導体の
製造方法に関する。
−(2−フルオロエチル)ピラノインドリシン誘導体の
製造方法に関する。
【0004】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】抗腫瘍
剤として有用なカンプトテシン誘導体には20位不斉4
級炭素に起因する2種類の光学異性体が存在し、抗腫瘍
効果を示すのは+の旋光度を示すS体のみであることが
知られている。またカンプトテシン誘導体の重要な製造
中間体である4−エチル−1,4,7,8−テトラヒド
ロ−4−ヒドロキシピラノインドリジン誘導体も既にW
aniら(J.Med.Chem.,30,2317(1987).),寺沢ら(特
開昭63−152382号)により光学活性体合成の報
告がされている。
剤として有用なカンプトテシン誘導体には20位不斉4
級炭素に起因する2種類の光学異性体が存在し、抗腫瘍
効果を示すのは+の旋光度を示すS体のみであることが
知られている。またカンプトテシン誘導体の重要な製造
中間体である4−エチル−1,4,7,8−テトラヒド
ロ−4−ヒドロキシピラノインドリジン誘導体も既にW
aniら(J.Med.Chem.,30,2317(1987).),寺沢ら(特
開昭63−152382号)により光学活性体合成の報
告がされている。
【0005】フルオロエチルカンプトテシン誘導体は、
本発明者らが合成した、20位のエチルにかわり2−フ
ルオロエチル基を有する優れた抗腫瘍活性を示す新規な
カンプトテシン誘導体である(特開平5−17479
号)。同化合物も他のカンプトテシン誘導体と同様に+
の旋光度を示す光学活性体が抗腫瘍活性を示す。しかし
その製造中間体である、4位にエチル基以外の置換基を
有する1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒドロキシ
ピラノインドリジン誘導体の光学活性体の合成に関する
報告はなく、また前述のWaniや寺沢の方法では光学
分割の際の再結晶を再現性良く行うのは困難であった。
本発明者らが合成した、20位のエチルにかわり2−フ
ルオロエチル基を有する優れた抗腫瘍活性を示す新規な
カンプトテシン誘導体である(特開平5−17479
号)。同化合物も他のカンプトテシン誘導体と同様に+
の旋光度を示す光学活性体が抗腫瘍活性を示す。しかし
その製造中間体である、4位にエチル基以外の置換基を
有する1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒドロキシ
ピラノインドリジン誘導体の光学活性体の合成に関する
報告はなく、また前述のWaniや寺沢の方法では光学
分割の際の再結晶を再現性良く行うのは困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、4−(2−フルオ
ロエチル−1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒドロ
キシピラノインドリジン誘導体をD−(+)−N−(シ
ンナミル)プロリルエステルに誘導することで容易にか
つ再現性良く光学分割が可能であることを見い出し、+
の旋光度を示す光学活性な4−(2−フルオロエチル−
1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒドロキシピラノ
インドリジン誘導体を純度良く合成することが可能とな
り本発明を完成した。
を解決すべく鋭意研究を行った結果、4−(2−フルオ
ロエチル−1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒドロ
キシピラノインドリジン誘導体をD−(+)−N−(シ
ンナミル)プロリルエステルに誘導することで容易にか
つ再現性良く光学分割が可能であることを見い出し、+
の旋光度を示す光学活性な4−(2−フルオロエチル−
1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒドロキシピラノ
インドリジン誘導体を純度良く合成することが可能とな
り本発明を完成した。
【0007】次に本発明を詳しく説明する。
【0008】光学活性な式(2* )で表される化合物
は、たとえば反応式1に示す方法で製造することができ
る。式(2)の化合物に、テトラヒドロフラン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミド等の溶媒中でピリジン、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の塩基の存在
下、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮
合剤を用い、D−(+)−N−(シンナミル)プロリン
を反応させることにより、2種類のジアステレオマー混
合物である式(1)の化合物を製造することができる。
反応は通常、−78℃〜150℃、好ましくは0℃〜8
0℃で、10分間〜48時間、好ましくは30分間〜2
4時間で行われる。2種類のジアステレオマーはカラム
クロマトグラフィー、あるいはメタノール、エタノー
ル、2−プロパノール等の溶媒で再結晶することにより
容易に分離することができる。各々のジアステレオマー
を水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、ア
セトニトリル等の溶媒中で水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム炭酸カリウム、過酸化カリウム
等の塩基を用いて加水分解し、ついで塩酸、硫酸、酢酸
等の酸で処理することにより、光学活性な式(2* )の
化合物を製造することができる。反応は通常、−78℃
〜150℃、好ましくは−20℃〜80℃で10分間〜
48時間、好ましくは30分間〜24時間で行われる。
は、たとえば反応式1に示す方法で製造することができ
る。式(2)の化合物に、テトラヒドロフラン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミド等の溶媒中でピリジン、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の塩基の存在
下、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮
合剤を用い、D−(+)−N−(シンナミル)プロリン
を反応させることにより、2種類のジアステレオマー混
合物である式(1)の化合物を製造することができる。
反応は通常、−78℃〜150℃、好ましくは0℃〜8
0℃で、10分間〜48時間、好ましくは30分間〜2
4時間で行われる。2種類のジアステレオマーはカラム
クロマトグラフィー、あるいはメタノール、エタノー
ル、2−プロパノール等の溶媒で再結晶することにより
容易に分離することができる。各々のジアステレオマー
を水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、ア
セトニトリル等の溶媒中で水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム炭酸カリウム、過酸化カリウム
等の塩基を用いて加水分解し、ついで塩酸、硫酸、酢酸
等の酸で処理することにより、光学活性な式(2* )の
化合物を製造することができる。反応は通常、−78℃
〜150℃、好ましくは−20℃〜80℃で10分間〜
48時間、好ましくは30分間〜24時間で行われる。
【0009】反応式1
【0010】
【化6】
【0011】
【発明の効果】式(1)で表される化合物はカラムクロ
マトグラフィーにより異性体が分離可能であるばかりで
なく、不要な異性体が結晶化しないため1回の再結晶で
純度良くかつ再現性良く必要な異性体を得ることができ
る。
マトグラフィーにより異性体が分離可能であるばかりで
なく、不要な異性体が結晶化しないため1回の再結晶で
純度良くかつ再現性良く必要な異性体を得ることができ
る。
【0012】本発明により得られる化合物(2* )は反
応式2に示したように脱ケタール化して化合物(3* )
に変換した後、アミノケトン類とフリートレンダー縮合
を行うことで抗腫瘍活性を有する+の旋光度を示す光学
活性なフルオロエチルカンプトテシン誘導体(4* )に
導くことができる。
応式2に示したように脱ケタール化して化合物(3* )
に変換した後、アミノケトン類とフリートレンダー縮合
を行うことで抗腫瘍活性を有する+の旋光度を示す光学
活性なフルオロエチルカンプトテシン誘導体(4* )に
導くことができる。
【0013】反応式2
【0014】
【化7】
【0015】次に実施例、及び参考例を挙げ、本発明を
さらに詳しく説明する。
さらに詳しく説明する。
【0016】
実施例14−[R−(+)−1−(シンナミル)ピロリジン−2
−カルボニルオキシ]−6,6−(エチレンジオキシ)
−4−(2−フルオロエチル)−1,4,7,8−テト
ラヒドロピラノ[3,4−f]インドリジン−3,10
−(6H)−ジオンの合成、及びジアステレオ異性体の
分離 A法:6,6−(エチレンジオキシ)−4−(2−フル
オロエチル)−1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒ
ドロキシピラノ[3,4−f]インドリジン−3,10
(6H)−ジオン165mg、D−(+)−N−(シン
ナミル)プロリン137mg、N,N’−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド115mg、4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ピリジン20mg、及び無水テトラヒドロフ
ラン3mlを混合し、アルゴン気流下、室温で1時間撹
拌した。反応液中の不溶物を濾去し、不溶物を少量の塩
化メチレンで洗浄した。濾液、及び洗液を合わせて濃縮
し、残渣をシリカゲルカラム(溶出溶媒:トルエン:ア
セトニトリル=1:1)で精製した。前半部より白色結
晶の異性体A(101mg)を得た。後半部より白色泡
状の異性体B(64mg)及び異性体AとBの混合物を
得た。混合物をさらにプレパラティブTLC(展開溶
媒:トルエン:アセトニトリル=1:1)で精製し、異
性体Aを33mg、異性体Bを27mg得た。
−カルボニルオキシ]−6,6−(エチレンジオキシ)
−4−(2−フルオロエチル)−1,4,7,8−テト
ラヒドロピラノ[3,4−f]インドリジン−3,10
−(6H)−ジオンの合成、及びジアステレオ異性体の
分離 A法:6,6−(エチレンジオキシ)−4−(2−フル
オロエチル)−1,4,7,8−テトラヒドロ−4−ヒ
ドロキシピラノ[3,4−f]インドリジン−3,10
(6H)−ジオン165mg、D−(+)−N−(シン
ナミル)プロリン137mg、N,N’−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド115mg、4−(N,N−ジメチ
ルアミノ)ピリジン20mg、及び無水テトラヒドロフ
ラン3mlを混合し、アルゴン気流下、室温で1時間撹
拌した。反応液中の不溶物を濾去し、不溶物を少量の塩
化メチレンで洗浄した。濾液、及び洗液を合わせて濃縮
し、残渣をシリカゲルカラム(溶出溶媒:トルエン:ア
セトニトリル=1:1)で精製した。前半部より白色結
晶の異性体A(101mg)を得た。後半部より白色泡
状の異性体B(64mg)及び異性体AとBの混合物を
得た。混合物をさらにプレパラティブTLC(展開溶
媒:トルエン:アセトニトリル=1:1)で精製し、異
性体Aを33mg、異性体Bを27mg得た。
【0017】B法:6,6−(エチレンジオキシ)−4
−(2−フルオロエチル)−1,4,7,8−テトラヒ
ドロ−4−ヒドロキシピラノ[3,4−f]インドリジ
ン−3,10(6H)−ジオン765mg、D−(+)
−N−(シンナミル)プロリン634mg、N,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド533mg、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン70mg、及び無
水テトラヒドロフラン12mlを混合し、アルゴン気流
下、室温で2時間撹拌した。反応液中の不溶物を濾去
し、濾液を濃縮した。残渣を塩化メチレン40mlに溶
解し、水、0.1規定塩酸、水の順に洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をメタノールで再
結晶し、白色針状の異性体Aを545mg得た。
−(2−フルオロエチル)−1,4,7,8−テトラヒ
ドロ−4−ヒドロキシピラノ[3,4−f]インドリジ
ン−3,10(6H)−ジオン765mg、D−(+)
−N−(シンナミル)プロリン634mg、N,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド533mg、4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン70mg、及び無
水テトラヒドロフラン12mlを混合し、アルゴン気流
下、室温で2時間撹拌した。反応液中の不溶物を濾去
し、濾液を濃縮した。残渣を塩化メチレン40mlに溶
解し、水、0.1規定塩酸、水の順に洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をメタノールで再
結晶し、白色針状の異性体Aを545mg得た。
【0018】異性体A 融点:182〜185℃ 元素分析値:C29H29FN2 O8 として 計算値(%):C,63.04;H,5.29;N,
5.07 実測値(%):C,62.97;H,5.30;N,
5.11 [α]D 23 =+141°(c=0.51、クロロホル
ム)。
5.07 実測値(%):C,62.97;H,5.30;N,
5.11 [α]D 23 =+141°(c=0.51、クロロホル
ム)。
【0019】実施例2(+)−6,6−(エチレンジオキシ)−4−(2−フ
ルオロエチル)−1,4,7,8−テトラヒドロ−4−
ヒドロキシピラノ[3,4−f]インドリジン−3,1
0−(6H)−ジオンの合成 実施例1で得た異性体A520mgをメタノール11m
lに懸濁し、水酸化リチウム・1水和物118mgの水
溶液(5.5ml)を加え、室温で5時間撹拌した。反
応液を濃縮してメタノールを除き、残渣を1規定塩酸で
pH=1とし、クロロホルム(15ml)を加え室温で
3時間撹拌した。反応液のクロロホルム層を分取し水層
をクロロホルム(15ml)で抽出した。クロロホルム
層を合わせ、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の
順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
残渣の白色樹脂状物質を酢酸エチルで結晶化し、白色針
状の目的物を114mg得た。
ルオロエチル)−1,4,7,8−テトラヒドロ−4−
ヒドロキシピラノ[3,4−f]インドリジン−3,1
0−(6H)−ジオンの合成 実施例1で得た異性体A520mgをメタノール11m
lに懸濁し、水酸化リチウム・1水和物118mgの水
溶液(5.5ml)を加え、室温で5時間撹拌した。反
応液を濃縮してメタノールを除き、残渣を1規定塩酸で
pH=1とし、クロロホルム(15ml)を加え室温で
3時間撹拌した。反応液のクロロホルム層を分取し水層
をクロロホルム(15ml)で抽出した。クロロホルム
層を合わせ、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の
順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
残渣の白色樹脂状物質を酢酸エチルで結晶化し、白色針
状の目的物を114mg得た。
【0020】融点:178.5〜179℃ 元素分析値:C15H16FNO6 として 計算値(%):C,55.39;H,4.96;N,
4.31 実測値(%):C,55.52;H,5.07;N,
4.47 [α]D 23 =+105°(c=0.55、クロロホル
ム) 本化合物の光学純度を溶媒和試薬[(+)−2,2,2
−トリフルオロ−1−(9−アントリル)エタノール]
を用いてH−NMRにより測定した結果、95%e.
e.以上であった。
4.31 実測値(%):C,55.52;H,5.07;N,
4.47 [α]D 23 =+105°(c=0.55、クロロホル
ム) 本化合物の光学純度を溶媒和試薬[(+)−2,2,2
−トリフルオロ−1−(9−アントリル)エタノール]
を用いてH−NMRにより測定した結果、95%e.
e.以上であった。
【0021】参考例1(+)−4−(2−フルオロエチル)−1,4,7,8
−テトラヒドロ−4−ヒドロキシピラノ[3,4−f]
インドリジン−3,6,10−トリオンの合成 実施例2で得た化合物179mgを80%トリフルオロ
酢酸水溶液2mlに溶解し、アルゴン気流下、室温で1
時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣の微黄色油状物を
酢酸エチルで結晶化し、白色粉末の目的物を137mg
得た。
−テトラヒドロ−4−ヒドロキシピラノ[3,4−f]
インドリジン−3,6,10−トリオンの合成 実施例2で得た化合物179mgを80%トリフルオロ
酢酸水溶液2mlに溶解し、アルゴン気流下、室温で1
時間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣の微黄色油状物を
酢酸エチルで結晶化し、白色粉末の目的物を137mg
得た。
【0022】融点:191〜194℃(分解) 元素分析値:C13H12FNO5 として 計算値(%):C,55.52;H,4.30;N,
4.98 実測値(%):C,55.24;H,4.27;N,
4.94 [α]D 24 =+141°(c=0.26、クロロホル
ム) 本化合物の光学純度を溶媒和試薬[(+)−2,2,2
−トリフルオロ−1−(9−アントリル)エタノール]
を用いてH−NMRにより測定した結果、95%e.
e.以上であった。
4.98 実測値(%):C,55.24;H,4.27;N,
4.94 [α]D 24 =+141°(c=0.26、クロロホル
ム) 本化合物の光学純度を溶媒和試薬[(+)−2,2,2
−トリフルオロ−1−(9−アントリル)エタノール]
を用いてH−NMRにより測定した結果、95%e.
e.以上であった。
【0023】参考例2(+)−9−エトキシ−11−エチル−4−(2−フル
オロエチル)−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,
4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−
3,14(4H,12H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物21mg、2−アミノ−5−エト
キシプロピオフェノン16mg、p−トルエンスルホン
酸2mg、及びトルエン3mlを混合し、1時間加熱還
流した。冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄
し、淡褐色固体の目的物を23mg得た。
オロエチル)−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,
4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−
3,14(4H,12H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物21mg、2−アミノ−5−エト
キシプロピオフェノン16mg、p−トルエンスルホン
酸2mg、及びトルエン3mlを混合し、1時間加熱還
流した。冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄
し、淡褐色固体の目的物を23mg得た。
【0024】融点:243〜245℃(分解) 元素分析値:C24H23FN2 O5 として 計算値(%):C,65.75;H,5.29;N,
6.39 実測値(%):C,65.57;H,5.29;N,
6.35 [α]D 26 =+40.5°(c=0.24、クロロホル
ム:メタノール=4:1)。
6.39 実測値(%):C,65.57;H,5.29;N,
6.35 [α]D 26 =+40.5°(c=0.24、クロロホル
ム:メタノール=4:1)。
【0025】参考例3(+)−11−エチル−4−(2−フルオロエチル)−
9−メチル−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,
4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−
3,14(4H,12H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、2−アミノ−5−メチ
ルプロピオフェノン13mg、p−トルエンスルホン酸
2mg、及びトルエン3mlを混合し5時間加熱還流し
た。冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンついでエー
テルで洗浄後、クロロホルム−エタノールで再結晶し、
白色粉末の目的物を18mg得た。
9−メチル−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,
4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−
3,14(4H,12H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、2−アミノ−5−メチ
ルプロピオフェノン13mg、p−トルエンスルホン酸
2mg、及びトルエン3mlを混合し5時間加熱還流し
た。冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンついでエー
テルで洗浄後、クロロホルム−エタノールで再結晶し、
白色粉末の目的物を18mg得た。
【0026】融点:232〜235℃(分解) Mass:m/z=408(M+ ) [α]D 24 =+51.2°(c=0.25、クロロホル
ム:メタノール=4:1)。
ム:メタノール=4:1)。
【0027】参考例4(+)−9,11−ジエチル−4−(2−フルオロエチ
ル)−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,4’:
6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,1
4(4H,12H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、2−アミノ−5−エチ
ルプロピオフェノン14mg、p−トルエンスルホン酸
4mg、及びトルエン3mlを混合し6時間加熱還流し
た。冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンついでエー
テルで洗浄後、クロロホルム−エタノールで再結晶し、
白色粉末の目的物を18mg得た。
ル)−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3’,4’:
6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,1
4(4H,12H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、2−アミノ−5−エチ
ルプロピオフェノン14mg、p−トルエンスルホン酸
4mg、及びトルエン3mlを混合し6時間加熱還流し
た。冷後、析出した結晶を濾取し、アセトンついでエー
テルで洗浄後、クロロホルム−エタノールで再結晶し、
白色粉末の目的物を18mg得た。
【0028】融点:239〜242℃(分解) 元素分析値:C24H23FN2 O4 ・1/2H2 Oとして 計算値(%):C,66.81;H,5.61;N,
6.49 実測値(%):C,66.92;H,5.37;N,
6.57 [α]D 25 =+46.7°(c=0.21、クロロホル
ム:メタノール=4:1)。
6.49 実測値(%):C,66.92;H,5.37;N,
6.57 [α]D 25 =+46.7°(c=0.21、クロロホル
ム:メタノール=4:1)。
【0029】参考例54−(2−フルオロエチル)−4−ヒドロキシ−11−
メチル−1H−ピラノ[3’,4’:6,7]インドリ
ジノ[1,2−b]キノリン−3,14(4H,12
H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、2−アミノアセトフェ
ノン11mg、p−トルエンスルホン酸2mg、及びト
ルエン3mlを混合し共沸脱水しながら8時間加熱還流
した。室温で1夜放置後、析出した結晶を濾取し、アセ
トンで洗浄した。濾取した結晶をクロロホルム−エタノ
ール混液に溶解し、不溶物を濾去した。濾液を約3ml
に減圧濃縮し析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄し
て淡黄色粉末の目的物を16mg得た。
メチル−1H−ピラノ[3’,4’:6,7]インドリ
ジノ[1,2−b]キノリン−3,14(4H,12
H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、2−アミノアセトフェ
ノン11mg、p−トルエンスルホン酸2mg、及びト
ルエン3mlを混合し共沸脱水しながら8時間加熱還流
した。室温で1夜放置後、析出した結晶を濾取し、アセ
トンで洗浄した。濾取した結晶をクロロホルム−エタノ
ール混液に溶解し、不溶物を濾去した。濾液を約3ml
に減圧濃縮し析出した結晶を濾取し、アセトンで洗浄し
て淡黄色粉末の目的物を16mg得た。
【0030】融点:260〜262℃(分解) 元素分析値:C21H17FN2 O4 ・1/2H2 Oとして 計算値(%):C,64.78;H,4.66;N,
7.19 実測値(%):C,64.58;H,4.35;N,
7.13 本化合物は難溶なため旋光度の測定が不能であった。
7.19 実測値(%):C,64.58;H,4.35;N,
7.13 本化合物は難溶なため旋光度の測定が不能であった。
【0031】参考例6(+)−4−クロロ−9−(2−フルオロエチル)−
2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−1H,12H−ベ
ンゾ[d,e]ピラノ[3’,4’:6,7]インドリ
ジノ[1,2−b]キノリン−10,13(9H,15
H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、8−アミノ−5−クロ
ロ−1−テトラロン16mg、p−トルエンスルホン酸
3mg、及びトルエン3mlを混合し1時間加熱還流し
た。反応液を濃縮し残渣に酢酸0.5mlを加え100
℃で5時間加熱撹拌した。冷後析出した結晶を濾取し、
アセトンで洗浄し、淡褐色粉末の目的物を18mg得
た。
2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−1H,12H−ベ
ンゾ[d,e]ピラノ[3’,4’:6,7]インドリ
ジノ[1,2−b]キノリン−10,13(9H,15
H)−ジオンの合成 参考例1で得た化合物20mg、8−アミノ−5−クロ
ロ−1−テトラロン16mg、p−トルエンスルホン酸
3mg、及びトルエン3mlを混合し1時間加熱還流し
た。反応液を濃縮し残渣に酢酸0.5mlを加え100
℃で5時間加熱撹拌した。冷後析出した結晶を濾取し、
アセトンで洗浄し、淡褐色粉末の目的物を18mg得
た。
【0032】融点:300℃以上 元素分析値:C23H18ClFN2 O4 として 計算値(%):C,62.66;H,4.12;N,
6.35 実測値(%):C,62.37;H,4.03;N,
6.27 [α]D 24 =+50.9°(c=0.11、クロロホル
ム:メタノール=4:1)
6.35 実測値(%):C,62.37;H,4.03;N,
6.27 [α]D 24 =+50.9°(c=0.11、クロロホル
ム:メタノール=4:1)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の式(1) 【化1】 で表される4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリ
ジン誘導体。 - 【請求項2】 次の式(2) 【化2】 で表される化合物にD−(+)−N−(シンナミル)プ
ロリンを反応させ、次の式(1) 【化3】 で表される化合物とし、当該化合物からジアステレオマ
ーを分離し、これを加水分解することを特徴とする旋光
度が+を示す光学活性な式(2* ) 【化4】 で表される化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14182195A JPH08333371A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 光学活性な4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリジン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14182195A JPH08333371A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 光学活性な4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリジン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08333371A true JPH08333371A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15300915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14182195A Pending JPH08333371A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 光学活性な4−(2−フルオロエチル)ピラノインドリジン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08333371A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390177C (zh) * | 2004-11-25 | 2008-05-28 | 复旦大学 | 6-氰基-7-甲基-1,1-(2,2-二甲基-1,3-亚丙二氧基)-5-氧-1,2,3,5-四氢吲哚哩啶(i)的制备方法 |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14182195A patent/JPH08333371A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390177C (zh) * | 2004-11-25 | 2008-05-28 | 复旦大学 | 6-氰基-7-甲基-1,1-(2,2-二甲基-1,3-亚丙二氧基)-5-氧-1,2,3,5-四氢吲哚哩啶(i)的制备方法 |
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