JPH08332589A - 溶加材 - Google Patents
溶加材Info
- Publication number
- JPH08332589A JPH08332589A JP16824595A JP16824595A JPH08332589A JP H08332589 A JPH08332589 A JP H08332589A JP 16824595 A JP16824595 A JP 16824595A JP 16824595 A JP16824595 A JP 16824595A JP H08332589 A JPH08332589 A JP H08332589A
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- Japan
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- metal
- palladium
- core wire
- coating layer
- titanium
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 チタン鋼の外表面にパラジウムを被覆する被
覆層厚を可変式として一体に形成することにより溶融
時、チタン、パラジウムの所要割合の合金の溶融金属と
なるようにすることにより、簡易にしかもチタン、パラ
ジウムの合金割合を変更した少量生産可能な溶融材を提
供する。 【構成】 溶融溶接に用いる溶加材に適した純金属また
は合金をもって設定線径とした心線材１の外表面に、こ
の心線材金属と溶融にて溶加材合金となる金属にて金属
被覆層２を一体に形成する。
覆層厚を可変式として一体に形成することにより溶融
時、チタン、パラジウムの所要割合の合金の溶融金属と
なるようにすることにより、簡易にしかもチタン、パラ
ジウムの合金割合を変更した少量生産可能な溶融材を提
供する。 【構成】 溶融溶接に用いる溶加材に適した純金属また
は合金をもって設定線径とした心線材１の外表面に、こ
の心線材金属と溶融にて溶加材合金となる金属にて金属
被覆層２を一体に形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶接
等の溶融溶接に用いる溶加材において耐食性を向上させ
る合金成分の増量を可変して少量でも容易に製造できる
ようにした溶加材に関するものである。
等の溶融溶接に用いる溶加材において耐食性を向上させ
る合金成分の増量を可変して少量でも容易に製造できる
ようにした溶加材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、溶融溶接のＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶
接等に用いる溶加材は、一般にチタン、パラジゥムの金
属を予め定めた割合例えばチタンに対し、パラジウムを
０．１５％程度加えた溶融合金とし、これを所定の線径
のコイル状にして工場生産し、これを所定の寸法に切断
して用いている。
接等に用いる溶加材は、一般にチタン、パラジゥムの金
属を予め定めた割合例えばチタンに対し、パラジウムを
０．１５％程度加えた溶融合金とし、これを所定の線径
のコイル状にして工場生産し、これを所定の寸法に切断
して用いている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従ってチタン、パラジ
ウムの合金鋼の溶融金属としてコイル状とする場合、工
場生産に見合った量を一度に生産する必要がある。この
ため、ＪＩＳ規格等にて定められた一定品質の溶加材の
多量製法には適しているが、用途に応じてはチタン、パ
ラジウムの合金割合を異にしたものを必要とする場合が
ある。しかし、従来の製法ではこの合金割合を容易に変
更することができない。
ウムの合金鋼の溶融金属としてコイル状とする場合、工
場生産に見合った量を一度に生産する必要がある。この
ため、ＪＩＳ規格等にて定められた一定品質の溶加材の
多量製法には適しているが、用途に応じてはチタン、パ
ラジウムの合金割合を異にしたものを必要とする場合が
ある。しかし、従来の製法ではこの合金割合を容易に変
更することができない。
【０００４】本発明はチタン鋼の外表面にパラジウムを
被覆する被覆層厚を可変式として一体に形成することに
より溶融時、チタン、パラジウムの所要割合の合金の溶
融金属となるようにすることにより、簡易にしかもチタ
ン、パラジウムの合金割合を変更した少量生産可能な溶
融材を提供することを目的とする。
被覆する被覆層厚を可変式として一体に形成することに
より溶融時、チタン、パラジウムの所要割合の合金の溶
融金属となるようにすることにより、簡易にしかもチタ
ン、パラジウムの合金割合を変更した少量生産可能な溶
融材を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、所要の線径を備えたチタン製
の心線材の外周に、メッキ、プレーティング技術にてパ
ラジウム被覆層厚を可変できるようにして被覆して一体
とすることを要旨とする。
するためになしたもので、所要の線径を備えたチタン製
の心線材の外周に、メッキ、プレーティング技術にてパ
ラジウム被覆層厚を可変できるようにして被覆して一体
とすることを要旨とする。
【０００６】
【作用】チタン等の純金属または合金を心線材とし、こ
の外周にパラジウムをメッキその他の方法にて被覆して
一体としているので、この心線材と被覆材のパラジウム
とがアークにて溶融して合金となる。このため、パラジ
ウムの比率を被覆層の厚さを変えることにより容易に可
変することができ、用途に合ったＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶
接に用いる溶加材の少量生産に適し、簡易にかつ安価に
提供できるものとなる。
の外周にパラジウムをメッキその他の方法にて被覆して
一体としているので、この心線材と被覆材のパラジウム
とがアークにて溶融して合金となる。このため、パラジ
ウムの比率を被覆層の厚さを変えることにより容易に可
変することができ、用途に合ったＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶
接に用いる溶加材の少量生産に適し、簡易にかつ安価に
提供できるものとなる。
【０００７】
【実施例】以下本発明の溶加材を図示の実施例にもとづ
いて説明する。図において１はＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶接
に用いる溶加材の心線材で、所要の線径を有するコイル
状とすると共に、この心線材１はチタンの純金属とする
か、またはチタン合金とし、この外表面に所要の被覆厚
となるようにしてパラジウム等の金属被覆層２を一体に
構成する。
いて説明する。図において１はＴＩＧ溶接、ＭＩＧ溶接
に用いる溶加材の心線材で、所要の線径を有するコイル
状とすると共に、この心線材１はチタンの純金属とする
か、またはチタン合金とし、この外表面に所要の被覆厚
となるようにしてパラジウム等の金属被覆層２を一体に
構成する。
【０００８】このパラジウム等の金属被覆層２は心線材
１の外表面にメッキ法、プレーティング技術法等にて心
線材１の全外周面を予め定めた厚さにて覆うようにして
一体に形成する。
１の外表面にメッキ法、プレーティング技術法等にて心
線材１の全外周面を予め定めた厚さにて覆うようにして
一体に形成する。
【０００９】心線材１の外表面に所要厚のパラジウム等
の金属被覆層２をメッキ法にて形成する場合、 脱脂→酸洗→水洗→酸洗→パラジウム水溶液中に浸漬
→パラジウム水溶液を塗布→熱処理 脱脂→酸洗→パラジウムメッキ液に浸漬→通電→水洗 などがある。これによりチタンの純金属または合金の外
周面に所要厚のパラジウムによる金属被覆層２が形成さ
れる。この場合、金属被覆層２の層厚はメッキ時間等に
より正比例するので、メッキ層厚を厚くするにはメッキ
時間を延長して行うものである。
の金属被覆層２をメッキ法にて形成する場合、 脱脂→酸洗→水洗→酸洗→パラジウム水溶液中に浸漬
→パラジウム水溶液を塗布→熱処理 脱脂→酸洗→パラジウムメッキ液に浸漬→通電→水洗 などがある。これによりチタンの純金属または合金の外
周面に所要厚のパラジウムによる金属被覆層２が形成さ
れる。この場合、金属被覆層２の層厚はメッキ時間等に
より正比例するので、メッキ層厚を厚くするにはメッキ
時間を延長して行うものである。
【００１０】同様にプレーティング技術法等にてパラジ
ウム等の金属被覆層２を形成する場合、化学蒸着、物理
蒸着などの方法が考えられる。化学蒸着による方法は純
金属または合金の外周面にパラジウムの揮発性化合物を
輸送して熱分解や化学反応によりパラジウムの薄膜を形
成させるものや、物理蒸着法はパラジウムをプラズマや
電子ビームなどの熱源を利用してイオン化して蒸発さ
せ、直接チタン表面に堆積させる方法である。これらは
一般にＣＶＤ、ＰＶＤと呼ばれているものである。
ウム等の金属被覆層２を形成する場合、化学蒸着、物理
蒸着などの方法が考えられる。化学蒸着による方法は純
金属または合金の外周面にパラジウムの揮発性化合物を
輸送して熱分解や化学反応によりパラジウムの薄膜を形
成させるものや、物理蒸着法はパラジウムをプラズマや
電子ビームなどの熱源を利用してイオン化して蒸発さ
せ、直接チタン表面に堆積させる方法である。これらは
一般にＣＶＤ、ＰＶＤと呼ばれているものである。
【００１１】従って、本発明のように心線材の外周表面
にパラジウムの被覆層を形成することにより、この被覆
層を容易に変えることができ、これにより心線材金属と
の合金比率をも任意に変えることができるものとなる。
しかも従来のように合金としてコイル上に製しないの
で、心線材として従来の溶加材を用い、さらにパラジウ
ム率を高くした溶加材を必要に応じて製造することがで
きる。
にパラジウムの被覆層を形成することにより、この被覆
層を容易に変えることができ、これにより心線材金属と
の合金比率をも任意に変えることができるものとなる。
しかも従来のように合金としてコイル上に製しないの
で、心線材として従来の溶加材を用い、さらにパラジウ
ム率を高くした溶加材を必要に応じて製造することがで
きる。
【００１２】
【発明の効果】本第１発明の溶加材は、溶融溶接に用い
る溶加材に適した純金属または合金をもって設定線径と
した心線材の外表面に、この心線材金属と溶融にて溶加
材合金となる金属にて金属被覆層を一体に構成している
ので、心線材と金属被覆層金属との割合を容易に変える
ことができ、しかも少量生産に適し、かつ安価となる等
の利点がある。請求項２記載の発明においては、心線材
金属の外表面に形成する金属被覆層をメッキ法にて形成
しているので、金属被覆層を容易に変えることができ、
少量生産も可能となる。請求項３記載の発明において
は、心線材金属の外表面に形成する金属被覆層をプレー
ティング技術法にて形成しているので、製法が簡易で、
金属被覆層を容易に変えることができ、少量生産も可能
となる。請求項４記載の発明においては、心線材金属と
して純チタンまたはチタン合金を、金属被覆層としてパ
ラジウムを夫々用いているので、チタン、パラジウム合
金の溶加材を容易に製作することができる。
る溶加材に適した純金属または合金をもって設定線径と
した心線材の外表面に、この心線材金属と溶融にて溶加
材合金となる金属にて金属被覆層を一体に構成している
ので、心線材と金属被覆層金属との割合を容易に変える
ことができ、しかも少量生産に適し、かつ安価となる等
の利点がある。請求項２記載の発明においては、心線材
金属の外表面に形成する金属被覆層をメッキ法にて形成
しているので、金属被覆層を容易に変えることができ、
少量生産も可能となる。請求項３記載の発明において
は、心線材金属の外表面に形成する金属被覆層をプレー
ティング技術法にて形成しているので、製法が簡易で、
金属被覆層を容易に変えることができ、少量生産も可能
となる。請求項４記載の発明においては、心線材金属と
して純チタンまたはチタン合金を、金属被覆層としてパ
ラジウムを夫々用いているので、チタン、パラジウム合
金の溶加材を容易に製作することができる。
【図１】本発明の溶加材の一実施例を示す縦断正面図で
ある。
ある。
【図２】同縦断側面図である。
１ 心線材 ２ 金属被覆層
Claims (4)
- 【請求項１】 溶融溶接に用いる溶加材に適した純金属
または合金をもって設定線径とした心線材の外表面に、
この心線材金属と溶融にて溶加材合金となる金属にて金
属被覆層を一体に形成したことを特徴とする溶加材。 - 【請求項２】 心線材金属の外表面に形成する金属被覆
層をメッキ法にて形成することを特徴とする請求項１記
載の溶加材。 - 【請求項３】 心線材金属の外表面に形成する金属被覆
層をプレーティング技術法にて形成することを特徴とす
る請求項１記載の溶加材。 - 【請求項４】 心線材金属として純チタンまたはチタン
合金を、金属被覆層としてパラジウムを夫々用いたこと
を特徴とする請求項１，２または３記載の溶加材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16824595A JPH08332589A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 溶加材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16824595A JPH08332589A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 溶加材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08332589A true JPH08332589A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15864456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16824595A Withdrawn JPH08332589A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 溶加材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08332589A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI558550B (zh) * | 2015-01-16 | 2016-11-21 | 川錫科研有限公司 | 複合纖維材料結構 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP16824595A patent/JPH08332589A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI558550B (zh) * | 2015-01-16 | 2016-11-21 | 川錫科研有限公司 | 複合纖維材料結構 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |