JPH08331548A - テレビカメラ制御システム - Google Patents

テレビカメラ制御システム

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Publication number
JPH08331548A
JPH08331548A JP7132487A JP13248795A JPH08331548A JP H08331548 A JPH08331548 A JP H08331548A JP 7132487 A JP7132487 A JP 7132487A JP 13248795 A JP13248795 A JP 13248795A JP H08331548 A JPH08331548 A JP H08331548A
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JP
Japan
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signal
circuit
camera
cable
marker
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Application number
JP7132487A
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English (en)
Inventor
Toyoaki Igarashi
豊明 五十嵐
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルが長い場合でも、同期信号と映像信
号との位相差をなくす。 【構成】 TVカメラ2側からマーカを重畳して制御装
置1側に送り、ケーブルLによる信号遅延時間を計測す
る。制御装置1における同期信号に対するTVカメラ2
側から送出される映像信号の位相を調整するために、こ
の計測結果に応じて制御装置1側からコマンドを送る。
TVカメラ2側では、このコマンドに応じて映像信号の
位相を進めて送出する。予め位相を進めてTVカメラ2
から送出するので、ケーブルLが長い場合でも、制御装
置1においては同期信号と映像信号との位相差がなくな
る。 【効果】 ケーブルLが長い場合であっても忠実な色再
現をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビカメラ制御システ
ムに関し、特に閉ループビデオシステムにおけるテレビ
カメラの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のテレビカメラ制御システム
は、図12に示されているように、制御装置1からケー
ブルLを介してコマンドを送ることによってTVカメラ
2を制御する構成であった。
【0003】図において、従来のシステムにおける制御
装置1は、ケーブルLを介してTVカメラ2に電源を供
給する電源回路3と、システム全体の同期のために使用
する同期信号を発生する同期信号発生回路4と、この発
生した同期信号をケーブルL上の信号に重畳する同期信
号重畳回路5とを含んで構成されている。また、制御装
置1は、TVカメラ2を制御するためのコマンドをケー
ブルL上に重畳するコマンド信号重畳回路7と、この重
畳回路7にコマンド信号を入力するためのコマンド信号
入力部と、TVカメラ2において重畳された映像信号を
複合映像信号として分離する映像信号分離回路8とを含
んで構成されており、この複合映像信号がTVモニタに
送られる。
【0004】一方TVカメラ2は、ケーブルLから電源
電圧を得る電源回路9と、ケーブルLから垂直同期信号
VD、水平同期信号HDを分離すると共にシフトクロッ
クSCを生成する同期信号分離回路10と、これらの信
号を基にケーブルLに重畳されているコマンド信号を分
離するコマンド分離回路11と、この分離されたコマン
ド信号をTVカメラ2内の図示せぬ制御回路へ送出する
コマンド出力部23とを含んで構成されている。またT
Vカメラ2は、同期信号分離回路10において分離され
た各信号を基に映像を電気信号に変換する撮像部12
と、この変換後の電気信号について所定の処理を行う映
像信号処理回路13と、この処理後の信号をケーブルL
に重畳する映像信号重畳回路14とを含んで構成されて
いる。なお本例においては、撮像部12はCCD(Ch
arge Coupled Device)で構成され
ているものとする。
【0005】かかる構成において、TVカメラ2に電源
回路3より電源を供給すると同時に、制御装置1とカメ
ラ2との同期をとるために同期信号を同期信号発生回路
4で発生し、同期信号重畳回路5によってケーブルLに
重畳する。また、TVカメラ2を制御するために、コマ
ンド信号重畳回路にてTVカメラ2に対するコマンドを
同期信号の垂直帰線期間に重畳する。
【0006】TVカメラ2では、電源回路9において、
制御装置1からの1本のケーブルL上に重畳された信号
から供給電源を分離し、自身の必要とする電圧に変換す
る。この変換された電圧はTVカメラ2内の各負荷に供
給される。
【0007】次に、同期信号分離回路10により垂直同
期信号VD、水平同期信号HDを分離する他、シフトク
ロックSCを生成する。なお、シフトクロックSCは撮
像部12の制御に用いられる。
【0008】これらの分離された信号は、一方ではコマ
ンド分離回路11の分離タイミングのために使用された
り、また一方では撮像部12に供給され、撮像部12が
必要とするタイミング発生に使われる。撮像部12で撮
像された信号は映像信号処理回路13により映像信号と
なり、映像信号重畳回路14によってケーブルLに重畳
される。この重畳された映像信号は、制御装置1の映像
信号分離回路8によって複合映像信号として分離されT
Vモニタに映し出される。
【0009】以上のようにシステム構成することによっ
て、制御装置1とTVカメラ2とを1本のケーブルのみ
で接続することができ、部品点数の削除や設置工事の容
易化を実現することができるのである。
【0010】なお、同様なテレビカメラ制御システムが
特開平4―152786号に記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシステ
ムでは、TVカメラ側において、制御装置から送られて
くる同期信号に同期して映像信号を重畳したとしても、
ケーブルLの長さが長い場合には制御装置側では同期信
号に対して映像信号が遅延した状態になってしまう。す
なわち、ケーブルLの長さが長い場合には、制御装置で
発生した同期信号がTVカメラに到達するまで及びTV
カメラで発生した映像信号が制御装置1に到達するまで
に時間がかかり、制御装置側では同期信号に対して映像
信号が遅延した状態になるという欠点があった。
【0012】これについて図13を参照して説明する。
同図には制御装置1における同期信号、TVカメラ2に
到達した同期信号、TVカメラ2側の映像信号及びTV
モニタへの出力信号の夫々の波形が示されている。
【0013】同図に示されているように、制御装置1に
おける同期信号に比べて、TVカメラ2に到達した同期
信号はケーブルの長さに応じて時間tD だけ遅延してい
る。したがって、図示されている映像信号をTVカメラ
2側において重畳すると、制御装置1側では同期信号に
よりも時間2×tD だけ遅延した位置に重畳され、結局
TVモニタへの出力信号は図示されているような波形に
なる。
【0014】この場合、特にカラーバースト信号と映像
信号の色副搬送波の位相関係のずれは、色相の違いとな
ってTVモニタにあらわれ、忠実な色再現が困難である
という欠点があった。
【0015】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はケーブルが長
い場合であっても忠実な色再現をすることのできるテレ
ビカメラ制御システムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるテレビカメ
ラ制御システムは、ケーブルを介して制御装置に対して
映像信号を送出するテレビカメラの制御システムであっ
て、前記ケーブルの長さに応じて同期信号に対する前記
映像信号の位相を所定量進めて該映像信号を送出する制
御手段を含むことを特徴とする。
【0017】
【作用】TVカメラ側からマーカを重畳して制御装置側
に送り、ケーブルLによる信号遅延時間を計測する。制
御装置における同期信号に対するTVカメラ側から送出
される映像信号の位相を調整するために、この計測結果
に応じて制御装置側からコマンドを送る。TVカメラ側
では、このコマンドに応じて映像信号の位相を進めて送
出する。予め位相を進めてTVカメラから送出するの
で、ケーブルが長い場合でも、制御装置においては同期
信号と映像信号との位相差がなくなる。
【0018】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0019】図1は本発明によるテレビカメラ制御シス
テムの一実施例の構成を示すブロック図であり、図12
と同等部分は同一符号により示されている。図におい
て、本発明の一実施例によるテレビカメラ制御システム
が図12のシステムと異なる点は、TVカメラ2側にお
いて映像信号にマーカを重畳し、この重畳されたマーカ
を制御装置1側で分離し、本来の位置との時間差を測定
することにより、位相を調整する点である。
【0020】このため、本システムのTVカメラ2は、
マーカを発生するマーカ発生回路18と、このマーカを
映像信号に重畳するマーカ重畳回路19と、マーカを発
生させるためのタイミング信号を発生するタイミング信
号発生回路17と、コマンド分離回路11において分離
されたコマンドをデコードするコマンドデコーダ15
と、このデコード結果に応じてタイミング信号発生回路
17における位相進み量を設定する進み位相設定回路1
6とを含んで構成されている。
【0021】一方、本システムの制御装置1は、TVカ
メラ2において重畳されたマーカを分離するマーカ分離
回路8と、この分離されたマーカと同期信号発生回路か
らの同期信号とに基づいてケーブルによる遅延時間を計
測する時間差計測回路21とを含んで構成されている。
【0022】かかる構成において、TVカメラ2内のマ
ーカ発生回路18において映像信号のない部分にマーカ
を発生させる。このマーカの位置は、映像信号に対して
ある一定の時間差をもった位置とする。例えば、図2に
示されているように、水平帰線消去期間H Blank
ing期間)におけば良い。このマーカを映像信号に重
畳して制御装置1に送るのである。
【0023】制御装置1ではマーカ分離回路20によっ
て、このマーカを抜き取り、時間差計測部21に送る。
時間差計測部21ではこのマーカと、同期信号発生回路
4から入力されたマ−カの本来あるべき位置信号(図2
では、水平同期信号Hsync)との時間差を計測する。そ
して、そのデータを進み位相設定値としてコマンド信号
入力部6に入力する。TVカメラ2ではコマンドデコー
ダ15によって、進み位相設定値を解読し、タイミング
信号発生回路17によって位相の進んだタイミング信号
を発生する。
【0024】以上のような構成にすることによって、自
動的にケーブル長による位相ずれを補正することができ
るのである。なお図2において、VDは垂直同期信号、
HDは水平同期信号である。この図2については更に後
述する。
【0025】ここで、図1中のコマンド信号重畳回路7
の内部構成について説明する。図3は図1中のコマンド
信号重畳回路7の内部構成例を示すブロック図であり、
図1と同等部分は同一符号により示されている。図にお
いて、コマンド信号重畳回路7は、コマンド信号入力部
6から入力されるコマンドをラッチするデータラッチ部
72と、このラッチ出力をシフト出力するシフトレジス
タ73と、同期信号発生回路4からの同期信号に応じて
データラッチ部72及びシフトレジスタ73のためのタ
イミングを生成するタイミング生成回路71と、シフト
レジスタ73のシフト出力と同期信号発生回路4からの
同期信号とを加算する加算回路74とを含んで構成され
ている。
【0026】かかる構成において、コマンド信号入力部
6から入力されるコマンドは、データラッチ部72及び
シフトレジスタ73によってパラレル/シリアル変換さ
れる。そして、この変換結果が加算回路74において同
期信号発生回路4からの同期信号と加算されることによ
り、コマンドが重畳されるのである。
【0027】図4に示されているように、同期信号のコ
マンドCの重畳された部分は、他の部分よりも電圧レベ
ルが高い。このため、この高い電圧レベル部分をTVカ
メラ2側のコマンド分離回路11において分離するので
ある。なお同図において、VDは垂直同期信号、HDは
水平同期信号である。
【0028】次に、図1中のコマンド分離回路11の内
部構成について説明する。図5は図1中のコマンド分離
回路11の内部構成例を示すブロック図であり、図1と
同等部分は同一符号により示されている。
【0029】図において、コマンド分離回路11は、制
御装置側から出力される信号をクランプするクランプ回
路111と、このクランプ出力を基準電圧Vrefと比
較するスライス回路112と、この出力をパラレル信号
に変換するシリアル/パラレル変換回路113と、この
変換出力をラッチして分離データとして出力するラッチ
回路114と、垂直同期信号VD、水平同期信号HD及
びシフトクロックSCを基に各回路111、113、1
14に対してタイミングを送出するタイミング生成回路
115とを含んで構成されている。なお、110はカッ
プリングコンデンサである。
【0030】かかる構成において、コマンド信号重畳回
路7においてコマンドが重畳された信号はコンデンサ1
10を介してクランプ回路111に入力される。このク
ランプ出力はスライス回路112において基準電圧Vr
efと比較される。基準電圧Vrefに比べて電圧レベ
ルが高い部分は、シリアル/パラレル変換回路113に
入力されてパラレル信号に変換される。この変換出力が
ラッチ回路114にラッチされ、分離データすなわちコ
マンドとして出力されるのである。
【0031】次に、垂直同期信号VD1、水平同期信号
HD1及びシフトクロックSC1を発生するタイミング
信号発生回路17の内部構成について説明する。図6は
図1中のタイミング信号発生回路17の内部構成例を示
すブロック図である。本回路は周知のPLL(Phas
e Locked Loop)回路の帰還部分にディレ
イ回路を挿入した構成である。
【0032】すなわち、コンパレータ178からの出力
信号HD2と水平同期信号HDとの位相を比較する位相
比較器171と、この出力を積分するローパスフィルタ
(LPF)172と、この出力電圧レベルに応じて出力
周波数値が変化する電圧制御発振器(VCO)173
と、この発信出力を分周し垂直同期信号VDのタイミン
グで垂直同期信号VD1、水平同期信号HD1及び信号
HD3並びにシフトクロックSC1を発生する信号発生
回路174とによって本来のPLL回路が構成されてい
る。
【0033】そして、かかるPLL回路の帰還部分に、
水平同期信号HD3に応じてオンオフ制御されるスイッ
チ回路175と、このスイッチ回路175のオンオフに
応じて定電流源176の出力電流により充放電されるコ
ンデンサ177と、このコンデンサ177の充電電圧で
ある出力170の電圧レベルと基準電圧レベルVref
とを比較するコンパレータ178とからなるディレイ回
路が挿入されているのである。なお、基準電圧レベルV
refは、実際には外部から入力されるディジタルデー
タをD/A変換器でアナログデータに変換することによ
って実現される。
【0034】かかる構成のタイミング信号発生回路17
の各部の動作について説明する。図7は図6の各部の動
作を示す波形図であり、図6と同等部分は同一符号によ
り示されている。同図には図6中の水平同期信号HD、
HD1、HD2、HD3及び出力170とが示されてい
る。
【0035】図に示されているように、信号HD1の立
下りタイミングと同時に信号HD3が立下り、この信号
HD3がローレベルになっている期間はスイッチ回路1
75はオン状態になる。このオン状態において、フル充
電状態であったコンデンサ177が放電されていく。し
たがって、出力170の電圧レベルは下がって行き、完
全に放電された状態(0[V])になる。
【0036】その後信号HD3がローレベルからハイレ
ベルに変化すると、スイッチ回路175はオフ状態にな
る。このオフ状態においては、コンデンサ177が徐々
に充電されていく。したがって、出力170の電圧レベ
ルは徐々に上がって行くことになる。
【0037】この出力170の電圧レベルはコンパレー
タ178において基準電圧レベルVref と比較され、出
力170の電圧レベルの方が低い期間は信号HD2がハ
イレベルになる。位相比較器171ではこの信号HD2
の立下りタイミングと信号HDの立下りタイミングとを
比較し、その位相差に応じた信号を出力する。この出力
に応じて信号発生回路174から信号HD1及びHD3
が出力されるため、回路17全体としては信号HD2の
立下りタイミングと信号HDの立下りタイミングとの位
相差が零になるように動作することになる。
【0038】ここで、同図における基準電圧レベルVr
efを高くすると、信号HD2のハイレベルの期間が長
くなる。すると、信号HDの立下りタイミングが図示さ
れているタイミングよりも図中右側にずれる。これによ
り、信号HD1の立下りタイミングから信号HDの立下
りタイミングまでの時間が長くなる。このことは結果と
して信号HD1に対する信号HDの遅延量が大きくな
り、信号HDに対する信号HD1の進み位相量が大きく
なることを意味する。
【0039】逆に、基準電圧レベルVrefを低くする
と、信号HD2のハイレベルの期間が短くなり、信号H
D1に対する信号HDの遅延量が小さくなる。よって、
信号HDに対する信号HD1の進み位相量が小さくなる
ことを意味する。
【0040】以上のことから、基準電圧レベルVref
を変化させることによって、進み位相量を変化させるこ
とができることになる。本例では、制御装置1側におい
て重畳されたコマンドに応じてTVカメラ2側でそのコ
マンドによるディジタルデータをD/A変換器でアナロ
グデータに変換し、これをコンパレータの入力の一方に
印加しているのである。
【0041】次に、図1中のマーカ重畳回路19につい
て説明する。図8は図1中のマーカ重畳回路19の具体
的構成例を示すブロック図である。図において、マーカ
重畳回路19は本例では加算回路である。そして、マー
カ発生回路18から出力されるマーカの電圧レベルを、
映像信号処理回路13から出力される映像信号の電圧レ
ベルに加算するのである。これによって、映像信号にマ
ーカを重畳するのである。この重畳された結果は出力1
90として送出される。
【0042】図2は図8のマーカ重畳回路19において
重畳したマーカ及び映像信号を示す波形図であり、図4
と同等部分は同一符号により示されている。図に示され
ているように、制御装置1における同期信号に対して、
TVカメラ2において重畳した映像信号S及びマーカM
がΔtだけ遅延している。この結果、制御装置1に到達
した信号においては、同期信号に対してマーカMが2×
Δtだけ遅延していることになる。したがって、制御装
置1側ではマーカMを分離し、マーカMが本来存在すべ
き位置と実際に存在する位置との間の時間を計測すれ
ば、ケーブルによる遅延時間がわかるのである。
【0043】一方、図9は、図1中のマーカ分離回路2
0の内部構成例を示すブロック図である。図に示されて
いるように本回路10は、カップリングコンデンサ20
0を介して入力される信号をクランプ回路201におい
てクランプし、このクランプ出力の電圧レベルと基準電
圧レベルVrefとをコンパレータ202において比較
する構成である。
【0044】入力される信号のうち、マーカが重畳され
ている部分は、他の部分よりも電圧レベルが高い。した
がって、基準電圧レベルVrefを、マーカが重畳され
ている部分以外の部分よりもわずかに高い値にしておけ
ば、TVカメラ側で重畳されたマーカを制御装置側で分
離することができるのである。
【0045】次に、分離したマーカを用いて遅延時間を
計測する時間差計測回路について説明する。図10は図
1中の時間差計測回路21の内部構成例を示すブロック
図である。図において時間差計測回路21は、制御装置
1における水平同期信号HDの10H部分の立上り直後
をクロック入力CKとしマーカMをクリア入力CLRと
するD型フリップフロップ(以下、D型FFと略す)2
11と、このQ出力である時間差パルス210の出力さ
れている間イネーブル状態になり発振器213の出力に
応じてカウントアップを行うカウンタ212とを含んで
構成されている。なお、D型FF211のD入力はハイ
レベルに保持されている。
【0046】図11は図10の各部の動作を示す波形図
である。図に示されているように、TVカメラにおける
信号は制御装置における信号よりも時間tD だけ遅延し
ている。この時間tD は、上述したようにTVカメラと
制御装置との間のケーブルによる遅延時間である。この
遅延時間があるために、TVカメラにおいて重畳される
マーカMは、制御装置においては時間2×tD だけ遅延
している。
【0047】制御装置1における水平同期信号HDの立
上りに応答してD型FF211の出力である時間差パル
ス210が時刻t1において立上がる。一方、制御装置
のマーカ分離回路においてマーカが抜き取られると、そ
のマーカの立上がりに応答してD型FF211の出力が
クリアされる。これにより、時間差パルス210が時刻
t2において立下がる。
【0048】この時間差パルス210による時刻t1か
らt2までの間、カウンタ212はイネーブル状態にな
り発振器213の出力に応じてカウントアップを行う。
この時刻t2におけるカウント値が時間差データとして
コマンド信号入力部6(図1参照)に送られ、コマンド
信号重畳回路7において同期信号に重畳されるのであ
る。つまり時間差計測回路21では、テレビカメラにお
いて映像信号に挿入した測定用マーカについて、そのマ
ーカの本来の挿入タイミングと実際の挿入タイミングと
の差に応じて信号伝達の遅延時間を測定しているのであ
る。そして制御装置1は、この測定結果に応じて、映像
信号の位相を進める量をコマンドとして送出しているの
である。
【0049】なお、以上の時間差の計測は、システムの
電源投入直後に行えば良い。また、時間差を計測すると
きは、TVカメラに対して時間差データを重畳していな
い状態で計測を行い、計測したデータを重畳してTVカ
メラ側に送った後は計測を終了する必要がある。この理
由は、位相調整後の信号に対して計測を行うと、その結
果をさらにTVカメラに送ると調整前の状態に戻り、こ
の動作が繰返されるためである。
【0050】ところで以上の説明では、自動的に遅れ時
間を補正する場合について説明したが、予めケーブル長
を調べ、そのケーブル長による遅れ時間を算出して進み
位相設定値を重畳することもできる。
【0051】この場合、進み位相の設定値を、制御装置
1側で垂直帰線期間中にコマンドとして重畳し、TVカ
メラ2の遠隔操作を行う点は上記の場合と同様である。
【0052】制御装置1はTVカメラ2に電源回路3よ
り電源を供給する。それと同時に制御装置1は、TVカ
メラとの同期をとるために、同期信号を同期信号発生回
路4で発生する。そして、この同期信号を同期信号重畳
回路5によって電源供給ケーブルであるケーブルLに重
畳する。また、制御装置1とTVカメラ2との間をつな
ぐケーブルLの長さに応じた進み位相設定値をコマンド
信号重畳回路7によって重畳する。
【0053】ここで、進み位相設定値は、ケーブルの長
さに応じた遅れ時間を予め計測しておいても良いし、本
例のように遠隔操作ができる場合には制御装置側で波形
やモニタを観測しながら調整しても良い。
【0054】具体的には以下のような値になる。すなわ
ち、制御装置1において、制御装置1自身の信号とTV
カメラ2との位相は、ケーブルの長さL1×2(2は、
制御装置1とTVカメラ2との間の往復による)の値に
応じた位相差が生じる。ケーブル中の信号伝搬速度は、
V=V0 /(ε)1/2 となる。なお、V0 は空気中の伝
搬速度(約3×108 [m/s])、1/(ε)1/2
波長短縮率(同軸ケーブルの場合は約0.66)であ
る。
【0055】したがって、例えばケーブルの長さL1=
100[m]のときの遅延時間は、 200[m]÷(0.66×3×108 [m/s])=
1.01[μsec] となる。同様に、ケーブルの長さL1=1000[m]
のときの遅延時間は、 2000[m]÷(0.66×3×108 [m/s])
=10.1[μsec] となる。
【0056】TVカメラ2側では、同期分離回路10に
より垂直同期信号VD、水平同期信号HD、シフトクロ
ックSCを分離し、これらのタイミングを基にコマンド
分離回路11でコマンドを分離する。この分離したコマ
ンドはコマンドデコーダ15によって解読され自身の進
み位相設定値を判別し、進み位相設定回路16に出力す
る。進み位相設定回路16では、入力した設定値を次段
のタイミング信号発生回路17に対し、位相調整に適し
たデータに変換して出力する。タイミング信号発生回路
17では、そのデータに従って、同期信号分離回路10
より入力された信号より進んだ位相の同期信号VD1、
HD1、SC1を発生させ、これらを撮像部12に供給
する。
【0057】以上の例では、マーカ重畳あるいはコマン
ド重畳による遠隔操作の場合について述べたが、予めケ
ーブル長による遅れ時間を知ることにより、TVカメラ
2で進み位相設定回路16を手動操作で設定しても良
い。この手動操作の場合には、図1中のコマンド信号入
力部6、コマンド信号重畳回路7、マーカ分離回路2
0、時間計測回路21、コマンド分離回路11、コマン
ドデコーダ15、マーカ発生回路18及びマーカ重畳回
路19は不要になる。
【0058】要するに本発明では、TVカメラに外部同
期用として入力した同期信号に対して進み位相の同期信
号発生回路を持たせることで、ケーブル長が長い場合に
生ずる同期信号と映像信号との位相のずれをなくしてい
るのである。
【0059】なお、以上の例では1本のケーブルでTV
カメラを接続する電源重畳方式のシステムについて説明
したが、電源、映像信号、同期信号が各々別のケーブル
で接続される通常のTVカメラについても、本発明が適
用できることは明らかである。
【0060】請求項の記載に関連して本発明は更に次の
態様をとりうる。
【0061】(1)前記制御手段は、前記制御装置から
の同期信号を基準信号とし該信号と帰還信号との位相を
比較する位相比較手段を有する位相同期ループ回路を含
み、前記帰還信号を前記コマンドの内容に応じて遅延さ
せる遅延制御手段を有することを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載のテレビカメラ制御システム。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、同期信号
と映像信号との位相を調整することにより、ケーブルが
長い場合でも忠実な色再現を行うことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるテレビカメラ制御システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】図8のマーカ重畳回路において重畳したマーカ
及び映像信号を示す波形図である。
【図3】図1中のコマンド信号重畳回路の内部構成例を
示すブロック図である。
【図4】制御装置1から送出される同期信号及びコマン
ド信号の波形図である。
【図5】図1中のコマンド分離回路の内部構成例を示す
ブロック図である。
【図6】図1中のタイミング信号発生回路の内部構成例
を示すブロック図である。
【図7】図6の各部の動作を示す波形図である。
【図8】図1中のマーカ重畳回路の具体的構成例を示す
ブロック図である。
【図9】図1中のマーカ分離回路の内部構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】図1中の時間差計測回路の内部構成例を示す
ブロック図である。
【図11】図10の各部の動作を示す波形図である。
【図12】従来のテレビカメラ制御システムの構成を示
すブロック図である。
【図13】図12のシステムの各部の波形図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 TVカメラ 3、9 電源 4 同期信号発生回路 5 同期信号重畳回路 6 コマンド信号入力部 7 コマンド信号重畳回路 8 映像信号分離回路 10 同期信号分離回路 11 コマンド分離回路 12 撮像部 13 映像信号処理回路 14 映像信号重畳回路 15 コマンドデコーダ 16 進み位相設定回路 17 タイミング信号発生回路 18 マーカ発生回路 19 マーカ重畳回路 20 マーカ分離回路 21 時間差計測回路 22 TVモニタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルを介して制御装置に対して映像
    信号を送出するテレビカメラの制御システムであって、
    前記ケーブルの長さに応じて同期信号に対する前記映像
    信号の位相を所定量進めて該映像信号を送出する制御手
    段を含むことを特徴とするテレビカメラ制御システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記制御手段に対して
    前記所定量を送出する位相進み量送出手段を含むことを
    特徴とする請求項1記載のテレビカメラ制御システム。
  3. 【請求項3】 前記位相進み量送出手段は、前記ケーブ
    ルによる信号伝達遅延時間を測定する遅延時間測定手段
    を有し、この測定結果に応じて前記所定量を送出するこ
    とを特徴とする請求項2記載のテレビカメラ制御システ
    ム。
  4. 【請求項4】 遅延時間測定手段は、前記テレビカメラ
    において前記映像信号に挿入された測定用マーカについ
    て該マーカの本来の挿入タイミングと実際の挿入タイミ
    ングとの差に応じて前記信号伝達遅延時間を測定するこ
    とを特徴とする請求項3記載のテレビカメラ制御システ
    ム。
JP7132487A 1995-05-31 1995-05-31 テレビカメラ制御システム Pending JPH08331548A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50129112A (ja) * 1974-03-29 1975-10-13
JPS5497325A (en) * 1978-01-19 1979-08-01 Nec Corp Cable compensation system of television image pickup unit

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