JPH08331443A - 画像表示装置の調整システム及び画像撮像装置 - Google Patents

画像表示装置の調整システム及び画像撮像装置

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JPH08331443A
JPH08331443A JP7135078A JP13507895A JPH08331443A JP H08331443 A JPH08331443 A JP H08331443A JP 7135078 A JP7135078 A JP 7135078A JP 13507895 A JP13507895 A JP 13507895A JP H08331443 A JPH08331443 A JP H08331443A
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image pickup
brightness
image
signal
screen
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Akira Ichimatsu
明 一松
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像表示装置の表示している映像信号の垂
直走査周波数と、表示画像の撮像を行うCCDカメラの
垂直走査周波数が異なる場合に発生する撮像出力信号の
輝度レベルの変動と、画像表示装置個別に定まる画面中
央部の輝度に対する画面周辺部の輝度低下を補償して、
安定した撮像信号を得ることのできる画像撮像装置を得
る。 【構成】 表示系と撮像系の垂直走査周波数の違いによ
り発生する撮像出力信号の輝度レベル変動量の算出を行
い、この補償を行う輝度補正信号を作成する。また、画
面周辺部の輝度低下量を測定用テストパターンを表示、
測定し、画面周辺部の輝度低下の補償を行う輝度補正信
号を作成する。続いて、上記2種類の輝度補正信号から
実際に必要となる輝度補正信号を作成し、撮像出力信号
の変調を行うことで輝度レベル変動と画面周辺部の輝度
低下を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置の表示す
る画像領域が画像撮像装置の撮像領域内に含まれる場合
における画像表示装置の調整システム及び画像撮像装置
に関し、例えば、画像表示装置の各種セットアップ調整
を行うシステムで画像表示装置が表示したテストパター
ンの撮像を行う画像撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特開平5−30544号
公報に示された従来の画像撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。従来の画像撮像装置は、撮像される画像を
表示するディスプレイ100、ディスプレイ100に表
示される画像を撮像するCCDカメラ8、CCDカメラ
8により撮像された映像を処理する測定装置200、上
記ディスプレイ100とCCDカメラ8を制御するコン
トローラ300から構成される。なお、ディスプレイ1
00は、被調整セットと見なすことができ、外部同期信
号入力端子101より入力される同期信号に対応してテ
ストパターンを発生する映像信号発生回路102が出力
する映像信号(テストパターン)をCRT103上に出
力表示する。
【0003】CCDカメラ8は外部同期駆動可能なCC
Dカメラを使用している。外部同期信号入力端子14よ
り入力される同期信号に同期してCRT103上に表示
されているテストパターンをCCDカメラ8内部のCC
Dイメージャ81に電荷蓄積させることによってテスト
パターンの撮像を行い、その撮像出力信号を測定装置2
00に出力する。
【0004】測定装置200は、CCDカメラ8より入
力された撮像信号を記憶するフレームメモリ11と、フ
レームメモリ11に記憶されたデータを演算処理する演
算装置201から構成される。なお、図14には図示し
ていないが、この時アナログ信号であるCCDカメラ8
の撮像出力信号をデジタルデータに変換するA/D変換
回路が測定装置200の入力部とフレームメモリ11の
間に設置されていて、これを経由して撮像信号はフレー
ムメモリ11に記憶される。
【0005】コントローラ300は、CCDカメラ8を
駆動するための同期信号を発生するカメラ同期発生回路
301と、カメラ同期発生回路301が出力する水平同
期信号(以下、HDと記す)をカウントするアドレスカ
ウンタ302、アドレスカウンタ302より入力される
アドレスに対応するデータを出力するメモリ(RAM)
303、アドレスカウンタ302に所定のカウント値を
設定し、かつ、メモリ303に所定のデータを記憶させ
るCPU5、及びディスプレイ100に供給する複合同
期信号を発生する同期発生回路304から構成されてい
る。
【0006】次に、図を用いて動作を説明する。図15
は従来の画像撮像装置における動作を説明するための図
である。同期発生回路304より出力された複合同期信
号はディスプレイ100の映像信号発生回路102に入
力される。映像信号発生回路102は、この複合同期信
号に同期して所定のテストパターンを作成し、CRT1
03上に出力する。これによりCRT103に所定のテ
ストパターンが表示される。
【0007】一方、同期発生回路301が出力するHD
及び垂直同期信号(以下、VDと記す)が外部同期信号
入力端子14からCCDカメラ8に供給され、CCDカ
メラ8はこの同期信号に同期して駆動され、CRT10
3上に表示されるテストパターンの撮像を行う。CCD
カメラ8により撮像された撮像出力信号は測定装置20
0に供給され、A/D変換回路を経由して、データ値と
してフレームメモリ11に記憶される。演算装置201
はフレームメモリ11に記憶されたデータを処理し、デ
ィスプレイ100の各種特性、例えばコンバーゼンスエ
ラーを測定する。また、CPU5は同期発生回路301
がCCDカメラ8に供給する垂直走査周波数と、同期発
生回路304がディスプレイ100に供給する垂直走査
周波数の差に対応するデータをメモリ303に記憶して
いる。即ち、メモリ303には図15(c)に示すよう
に、CCDカメラ8の垂直走査周期(図15(a))
と、ディスプレイ100の垂直走査周期(図15
(b))との差に対応する期間は論理L、その他の期間
は論理Hとなるデータが記憶されている。
【0008】アドレスカウンタ302は同期発生回路3
01より入力されるHDをカウントし、そのカウント値
に対応するアドレスをメモリ303に出力する。また、
このアドレスカウンタ302のカウント値は同期発生回
路301からVDが入力される度にリセットされる。そ
の結果、メモリ303は図15(c)に示すように、C
CDカメラ8の垂直走査周期の開始直後において、ディ
スプレイ100とCCDカメラ8の垂直走査周期の差に
対応する期間、論理Lとなる信号をCCDカメラ8へ出
力する。
【0009】CCDカメラ8では、メモリ303より供
給された信号が論理Lである期間はCCDイメージャ8
1の電荷を吐き捨る動作を行うため、この期間は撮像が
できなくなり、この信号が論理Hとなる期間だけ撮像を
行うことができる。その結果、CCDカメラ8により撮
像されるデータは図15(d)に示すようになる。ディ
スプレイ100におけるAフィールドの画像がCCDイ
メージャ81の途中から画面最下部までの領域に撮像さ
れる。続いて、ディスプレイ100にBフィールドの画
像の表示が開始されることになるが、この画像がCCD
イメージャ81の最上部から順次撮像され、CCDカメ
ラ8の第1フィールドが終了する。つまり、上方にBフ
ィールドの画像が表示され、下方にAフィールドの画像
が表示された撮像データがCCDカメラ8の第1フィー
ルドの撮像信号として出力される。
【0010】次いで、CCDカメラ8の第2フィールド
が開始されると、メモリ303より供給される信号が論
理Lである期間はCCDカメラ8は撮像を行わず、メモ
リ303より供給される信号が論理Hになると、ディス
プレイ100のBフィールドの画像の撮像を行う。Bフ
ィールドの表示が終了してもCCDカメラ8の第2フィ
ールドは終了していないので、それに続くディスプレイ
100のCフィールドの画像も撮像され、第2フィール
ドが終了する。その結果、CCDカメラ8の第2フィー
ルドの画像は、上方にCフィールドの画像が表示され、
下方にBフィールドの画像が表示されたものとなる。
【0011】さらに、CCDカメラ8の第3フィールド
においては、ディスプレイ100のDフィールドの画像
が撮像される。この場合、ディスプレイ100とCCD
カメラ8のVDが同時に発生するため、CCDカメラ8
の第3フィールドの画像はDフィールドの画像だけとな
る。以下、同様にしてディスプレイ100の画像(各フ
ィールドの画像)がCCDカメラ8により順次撮像され
ていく。
【0012】CCDイメージャ81により撮像されたデ
ータは、通常の速度で読み出されるため、図15(e)
に示すようになる。即ち、第1フィールド〜第5フィー
ルドの各フィールドにおいて一定輝度の画像が得られ
る。その結果、測定装置200において、例えば輝度の
測定が誤って行われることが防止されるため、ディスプ
レイ100の各種調整を正しく行うことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CCDカメラ
8の垂直走査周波数の方がディスプレイ100の垂直走
査周波数よりも高い場合では、ディスプレイ100とC
CDカメラ8のVDの関係が図16に示すようになり、
CCDカメラ8の第1フィールドの出力信号はディスプ
レイ100のAフィールドの途中で終了してしまうた
め、図16(e)に示すaの領域では撮像信号が得られ
なくなり、この領域は無信号領域になってしまう。以
下、CCDカメラ8のフィールドが進むにつれて無信号
領域がb、c、d、・・・のように移動していくため、
正しい撮像が行われなくなる。よって、ディスプレイ1
00の各種調整を正しく行うことができなくなる。
【0014】また、ディスプレイ100の表示画像の一
部領域を拡大撮像する場合では、CCDカメラ8の垂直
走査周波数がディスプレイ100の垂直走査周波数より
も高い関係のある場合では、ディスプレイ100に表示
された画像の撮像が問題なく正しい輝度レベルで行われ
るため、ディスプレイ100の正しい測定、及び各種調
整を行うことができるが、逆にCCDカメラ8の垂直走
査周波数がディスプレイ100の垂直走査周波数よりも
低い関係のある場合には、CCDカメラ8の撮像領域が
撮像信号の得られない無信号領域と重なる場合があり、
この場合にはディスプレイ100の正しい測定、正しい
各種調整を行うことができなくなる。
【0015】以上の説明は、スクリーン上におけるテス
トパターンの輝度が表示画面全域にわたって一定であ
る、という前提で述べたが、実際、現実の画像表示装置
では表示画面全域にわたって輝度が一定となることは有
り得ず、画面周辺部の輝度は画面中央部の輝度に対して
必ず低下している。この原因は投写型画像表示装置(ビ
デオプロジェクタ(以下、VPと記す)等)と直視型画
像表示装置(テレビセット等)では異なる。
【0016】最初に、画像表示装置が投写型画像表示装
置である場合について説明する。投写型画像表示装置の
一例としてVPを例とすると、VPはG、B、Rの小型
CRTの管面上に表示した画像を、CRTの前面に設置
された投写レンズでスクリーン上に拡大投写する構成を
とっているが、投写の際、投写レンズの画角による輝度
低下(cos4乗則による輝度低下)が起こるため、画
面周辺部の輝度が低下する。
【0017】いま、VPが画面全域で輝度が一定である
全白信号をスクリーン上に投写した場合を考える。この
時、G、B、R各々のCRT蛍光面上では、画面周辺部
と画面中央部における電子ビームの電流密度は等しくな
るため、画面周辺部と画面中央部のCRT光出力は等し
くなる。しかし、投写レンズを経たスクリーン面上での
光量は、cos4乗則によって画面周辺部の光量は画面
中心部の光量よりも低下するため、輝度が低下する。例
えば、投写レンズの画角が約54゜のリア型VPでは、
画面周辺部の輝度は画面中央部の輝度の20〜30%程
度となっているのが現状である。
【0018】一方、直視型画像表示装置では、画面周辺
部になるほどG、B、Rの蛍光体間の領域幅(ブラック
マトリクス幅)が広くなるものがあり、このような蛍光
面を有する直視型画像表示装置ではVPと同様に、画面
周辺部の輝度は画面中央部の輝度と比べて低下する。但
し、直視型画像表示装置においてはG、B、R蛍光体幅
とブラックマトリクス幅は水平方向のピッチは変化する
が、垂直方向のピッチでは変化しない。よって、直視型
画像表示装置における輝度低下は画面の水平位置に依存
するものである。なお、現実の直視型画像表示装置であ
るテレビセット等における画面の左右端部の輝度は画面
中央部の輝度に対して約50〜60%程度である。
【0019】以上のように、画面周辺部では画面中央部
と同じ輝度を有するテストパターンを表示してそのテス
トパターンの撮像を行っても、表示されるテストパター
ン自身の輝度が画面中央部の輝度よりも低下するため、
撮像出力信号の振幅が小さくなり、この結果、画面周辺
部における画像処理の精度、例えばテストパターンの位
置検出の精度が低下する。
【0020】本発明は上記のような各問題点を解消する
ためになされたもので、画像表示装置の表示している映
像信号の垂直走査周波数と、上記画像表示装置の表示す
る画像の撮像を行うCCDカメラの垂直走査周波数が異
なる場合に発生する撮像出力信号の輝度レベルの変動
と、画像表示装置個別に定まる画面中央部の輝度に対す
る画面周辺部の輝度低下を補償して、撮像出力信号にお
いて輝度レベル変動と画面周辺部の輝度低下を除去し、
輝度レベルの安定した撮像信号が得られる画像表示装置
の調整システム及び画像撮像装置を提供することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
画像表示装置の調整システムは、表示系と撮像系の垂直
走査周波数の違いにより発生する撮像出力信号の輝度レ
ベル変動量を算出する演算手段と画面周辺部の輝度低下
量測定用テストパターンを表示して、実際に輝度低下量
を測定し、画面周辺部の輝度低下量を求める測定、検出
手段を有し、各々の輝度変動量から各補正信号を求め、
続いて、上記2種類の輝度変動量の補正信号からこれら
を除去するのに必要となる輝度補正信号を補正信号作成
部で作成し、この輝度補正信号によって撮像手段の撮像
出力信号の変調を行う構成を採り、撮像出力信号の輝度
レベル変動と画面周辺部の輝度低下を除去し、安定した
輝度レベルの撮像信号を取込み、画像表示装置の調整を
行うものである。
【0022】また、本発明の請求項2に係る画像表示装
置の調整システムは、表示系と撮像系の垂直走査周波数
の違いにより発生する撮像出力信号の輝度レベル変動量
を算出する演算手段と、画像表示装置個別による画面周
辺部の輝度低下による撮像出力信号の輝度レベル低下量
を算出する演算手段を有し、各々の輝度変動量を算出
し、これらの補償を行う輝度補正信号を作成し、続い
て、上記2種類の輝度補正信号からこれらを除去するの
に必要となる輝度補正信号を補正信号作成部で作成し、
この輝度補正信号によって撮像手段の撮像出力信号の変
調を行う構成を採り、撮像出力信号の輝度レベル変動と
画面周辺部の輝度低下を除去し、安定した輝度レベルの
撮像信号を取込み、画像表示装置の調整を行うものであ
る。
【0023】また、本発明の請求項3に係る画像表示装
置の調整システムは、画像表示装置の表示する全画面領
域の一部領域の拡大撮像、または表示全画面を撮像領域
の一部に含む縮小撮像を行う場合に対応し、拡大撮像時
には、表示画面の全領域に対する拡大撮像領域の位置を
測定、検出する手段によって拡大撮像領域を検出し、拡
大撮像領域における輝度補正信号を全画面撮像時の輝度
補正信号から切り出すことによって必要な輝度補正信号
を補正信号作成部で作成し、一方、縮小撮像時には、撮
像領域内における水平、及び垂直表示画面の位置を検出
し、その検出領域部に対応する輝度補正信号を挿入し、
撮像画面全体における輝度補正信号を作成し、以上のよ
うにして得た輝度補正信号で撮像手段の撮像出力信号の
変調を行う構成を採り、輝度レベル変動と画面周辺部の
輝度低下を除去し、安定した輝度レベルの撮像信号を取
込み、画像表示装置の調整を行うものである。
【0024】また、本発明の請求項4に係る画像撮像装
置は、画像撮像装置の撮像領域内に画像表示装置の表示
領域が含まれる撮像を行う場合に対応し、撮像手段で撮
像を行い、画像表示装置の表示している信号の垂直走査
周波数と撮像手段の垂直走査周波数から定まる撮像出力
信号における輝度レベル変動分布を算出し、更に、画像
表示装置の表示する画面周辺部の輝度低下量を実際に測
定する手段によって画面周辺部の輝度低下量を検出し、
輝度レベル変動分布と周辺輝度低下量から輝度レベル変
動を補償するための輝度補正信号を作成する補正信号作
成手段を有し、撮像領域における表示画面の位置に対応
した輝度補正信号を得て、上記輝度補正信号によって撮
像手段の出力信号の変調を行う構成を採り、撮像出力信
号の輝度レベル変動と画面周辺部の輝度低下を除去する
ものである。
【0025】また、本発明の請求項5に係る画像撮像装
置は、画像撮像装置の撮像領域内に画像表示装置の表示
領域が含まれる撮像を行う場合に対応し、撮像手段で撮
像を行い、画像表示装置の表示している信号の垂直走査
周波数と撮像手段の垂直走査周波数から定まる撮像出力
信号における輝度レベル変動分布を算出し、更に、画面
周辺部の輝度低下量を演算で算出する手段によって画面
周辺部の輝度低下量を算出し、輝度レベル変動分布と周
辺輝度低下量から輝度レベル変動を補償するための輝度
補正信号を作成する補正信号作成手段を有し、撮像領域
における表示画面の位置に対応した輝度補正信号を得
て、上記輝度補正信号によって撮像手段の出力信号の変
調を行う構成を採り、撮像出力信号の輝度レベル変動と
画面周辺部の輝度低下を除去するものである。
【0026】
【作用】本発明の請求項1に係る画像表示装置の調整シ
ステムにおいては、表示画面全体にわたって輝度が均一
なテストパターンを画像表示装置が表示して、この状態
の撮像を行うことで実際の画面周辺部における輝度低下
量を測定し、実測輝度データから画面周辺部の輝度低下
量の補償を行う補正信号を作成する。また、表示系と撮
像系の垂直走査周波数の違いによって発生する撮像出力
信号の輝度レベル変動量の分布を算出し、この補償を行
う補正信号を作成する。続いて、上記2種類の補正信号
を乗じたものを輝度補正信号として補正信号作成部で作
成する。画像撮像装置の撮像が開始されると、輝度補正
信号を順次出力し、輝度補正変調回路において撮像手段
の撮像出力信号の変調を行うことで、垂直走査周波数の
違いによる輝度レベル変動と、画面周辺部の輝度低下の
除去を行うことができる。よって、正しい調整を行うこ
とができる。
【0027】また、本発明の請求項2に係る画像表示装
置の調整システムにおいては、表示系と撮像系の垂直走
査周波数の違いによって発生する撮像出力信号の輝度レ
ベル変動量の分布を算出し、この補償を行う補正信号を
作成する。また、画面周辺部における輝度低下量も同様
に演算によって輝度低下レベルを算出し、この補償を行
う補正信号を作成する。続いて、上記2種類の補正信号
を乗じたものを輝度補正信号として補正信号作成部で作
成する。画像撮像装置の撮像が開始されると、上記作成
方法によって作成した輝度補正信号を順次出力し、輝度
補正変調回路において撮像手段の撮像出力信号の変調を
行うことで、垂直走査周波数の違いによる輝度レベル変
動と、画面周辺部の輝度低下の除去を行うことができ
る。よって、正しい調整を行うことができる。
【0028】また、本発明の請求項3に係る画像表示装
置の調整システムにおいては、画像表示装置の表示する
全画面領域の一部領域の拡大撮像、または表示全画面を
撮像領域の一部に含む縮小撮像に対応し、拡大撮像を行
う場合は、表示画面の全領域に対する拡大撮像領域の位
置を検出するために、拡大撮像領域を囲む長方形の検出
用テストパターンを表示させて、該テストパターンの撮
像を行い、全表示画面に対する撮像領域の位置検出を行
うことで、実際に拡大撮像を行う領域の位置を検出す
る。一方、縮小撮像を行う場合は、表示画面全域に輝度
が一定の、例えば全白信号を表示し、これを撮像し、撮
像画面における位置検出を行うことで、撮像領域内にお
ける表示画面の位置を検出する。続いて、輝度レベル変
動の補正信号と画面周辺部の輝度低下の補正信号から全
撮像領域内の補正信号を作成して必要な輝度補正信号を
作成する。画像撮像装置の撮像が開始されると、上記輝
度補正信号を順次出力し、輝度補正変調回路において撮
像手段の撮像出力信号の変調を行うことで、垂直走査周
波数の違いによる輝度レベル変動と、画面周辺部の輝度
低下の除去を行うことができる。よって、正しい調整を
行うことができる。
【0029】また、本発明の請求項4に係る画像撮像装
置においては、画像撮像装置の撮像領域内に画像表示装
置の表示画面領域が含まれる撮像を行う場合に対応し、
表示系の表示している信号の垂直走査周波数と撮像系の
垂直走査周波数から定まる撮像出力信号における輝度レ
ベル変動分布を算出し、また、画像表示装置の表示する
画面周辺部の輝度低下量を実際に測定することによっ
て、画面周辺部の輝度低下量を検出し、輝度レベル変動
分布と周辺輝度低下量から撮像出力信号の輝度レベル変
動と画面周辺部の輝度低下を補償するための輝度補正信
号を作成し、輝度補正信号によって撮像出力信号の変調
を行う構成を採り、輝度レベル変動と画面周辺部の輝度
低下を除去することができる。
【0030】また、本発明の請求項5に係る画像撮像装
置においては、画像撮像装置の撮像領域内に画像表示装
置の表示画面領域が含まれる撮像を行う場合に対応し、
表示系の表示している信号の垂直走査周波数と撮像系の
垂直走査周波数から定まる撮像出力信号における輝度レ
ベル変動分布と画像表示装置の表示する画面周辺部の輝
度低下量を演算で算出することによって算出し、輝度レ
ベル変動分布と周辺輝度低下量から撮像出力信号の輝度
レベル変動と画面周辺部の輝度低下を補償するための輝
度補正信号を作成し、輝度補正信号によって撮像出力信
号の変調を行う構成を採り、輝度レベル変動と画面周辺
部の輝度低下を除去することができる。
【0031】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1における画像表示装
置の調整システムの構成を示すブロック図であり、画像
表示装置には投写型画像表示装置としてCRT方式のV
Pを使用した場合を示している。また、本実施例におけ
る画像撮像装置はVPがスクリーン上に投写した全表示
画面領域の撮像を一括して行う画像撮像装置であるとす
る。
【0032】図1において、2は被検査、及び被調整セ
ットとなるCRTの方式のVP、4はVP2の映像が投
写されるスクリーンである。また1はVP2からスクリ
ーン4上に投写された画像の撮像を行い、かつVP2の
各種調整を行うための画像撮像装置である。なお、画像
撮像装置1は以下の各要素から構成される。3はVP2
と画像撮像装置1との間で通信を行うインタフェース回
路、8はスクリーン4上に表示されたテストパターンの
撮像を行うCCDカメラ、23はCCDカメラ8の撮像
出力信号を出力するカメラ出力端子、6はCCDカメラ
8駆動用HD及びVDを作成する同期発生回路、10は
CCDカメラ8の撮像出力信号(カメラ出力端子23の
出力信号)をデジタルデータに変換するA/D変換回
路、11はA/D変換回路10の出力データ(撮像デー
タ)を記憶するためのフレームメモリ、5はフレームメ
モリ11に記憶されたデータの処理と画像撮像装置1の
各種制御を行うCPU、14はCCDカメラ8に設けら
れた同期発生回路6で作成した外部同期信号の入力端
子、17はVP2の投写している映像信号の同期信号を
入力する画像表示装置の同期信号入力端子、18はVP
2の投写している映像信号の走査周波数を検出する周波
数検出回路、21はCCDカメラ8の撮像出力信号(カ
メラ出力端子23の出力信号)の輝度レベル変動及び画
面周辺部の輝度低下の補償を行うための輝度補正信号を
作成する輝度補正信号作成部、22はCCDカメラ8の
撮像出力信号を輝度補正信号作成部21で作られた輝度
補正信号で変調する輝度変調回路である。また7はイン
タフェース回路3、CPU5、同期発生回路6、フレー
ムメモリ11、周波数検出回路18、及び輝度補正信号
作成部21とを繋いでいるバスである。また、同図にお
いて、従来例の説明で使用した番号と同一番号のものは
同じ構成要素である。
【0033】また、図2は本発明の第一及び第二の実施
例の動作を説明するためのタイミング図であり、VP2
の投写している画像信号のVDとCCDカメラ8の駆動
用VDとの関係を示したものである。なお、同図におい
て、tPVはVP2の投写する画像信号の1フィールドの
時間(垂直周期)であり、周波数検出回路18で検出さ
れた垂直走査周波数から算出される。また、tCVはCC
Dカメラ8の撮像画像信号の1フィールドの時間(垂直
周期)であり、CCDカメラ8を定めることで既知の値
となる。
【0034】なお、図2はVP2の投写する画像の垂直
走査周波数の方がCCDカメラの垂直走査周波数よりも
高い場合の例を示している。また、TW はCCDカメラ
8の内部のPLL回路が安定するまでの時間であり、こ
の期間は撮像禁止期間としてCCDカメラ8の撮像出力
信号は使用しないこととする。更に、TC1、TC2はCC
Dカメラ8の第一、第二フィールドの映像出力信号とな
るためのCCDの蓄積時間であり、TC1、TC2の期間に
蓄積された信号がそれぞれ第一、第二フィールドの映像
信号としてCCDカメラ8から出力1、出力2として出
力される。
【0035】ここで、CCDカメラ8は外部同期駆動が
可能であり、かつNTSCのレートで駆動するフレーム
蓄積のCCDカメラを使用する。よって、CCDカメラ
8の撮像出力信号の垂直走査周波数は59.94Hzで
あり、また、tCVは16.683mSecとなる。
【0036】一般に映像信号の垂直走査周波数が低くな
ると、表示画面上でフリッカ(ちらつき)が目立つよう
になるので、現在存在する各種映像フォーマットや各種
コンピュータ信号の垂直走査周波数はPAL/SECA
Mの50Hzであるか、NTSCの垂直走査周波数であ
る60Hz近辺、またはそれ以上の周波数(70〜80
Hz程度)を使用している。そのため、NTSCの1/
2という垂直走査周波数を有する映像信号フォーマット
は実際には存在しないが、本発明の画像撮像装置ではフ
レーム蓄積の動作を行うCCDカメラを使用すること
で、NTSCの垂直走査周波数の1/2以上である2
9.97Hz以上の垂直走査周波数を有する映像信号フ
ォーマットであれば対応できる構成となる。よって、V
P2の投写する画像は29.97Hz以上の任意の周波
数である、として以下の説明を行う。更に、VP2の投
写する画像は説明を簡単にするため、画面の輝度が全面
にわたって一定の信号であるとする。
【0037】以下、本発明の実施例において、輝度補正
の動作原理のうち、表示系と撮像系の垂直走査周波数の
違いにより発生する撮像出力信号の輝度レベル変動に関
して、図2及び図3を用いて説明する。
【0038】図3は第一の実施例1において、CCDカ
メラの出力信号の輝度変動によって、発生する明暗の分
布を示す図であり、(a)、(b)は説明用の図、
(c)〜(f)は明暗領域の分布パターンを示してい
る。VP2の投写している信号のVDのあるタイミング
(T0 )でCCDカメラ8駆動用の同期信号のリセット
を行い、この時点T0 を時間軸の基準点とする。ここで
CCDカメラ8は外部同期入力端子14から入力される
同期信号がリセットされたことにより、内部のPLL回
路が安定するまでの時間(本実施例ではTW は4周期と
する)が必要となり、スクリーン4上に表示された画像
の撮像はT0 から時間TW 経過後の時点から可能とな
る。TW に続くTC1の期間にCCDカメラ8のCCDに
蓄積された信号がCCDカメラ8の第一フィールドの映
像信号である出力1としてカメラ出力端子23から出力
される。出力1は、VP2の信号のタイミングで見る
と、a1 からb1 の期間の信号となり、図3(a)に示
すように、画面最上部からa1 までの領域と、b1 から
画面最下部までの領域が暗部領域になり(但し、暗部領
域の輝度レベルはゼロではない)、a1 からb1 の間の
領域が明部領域というように画面内で輝度レベルが変動
したものになる。この時、明部領域が三重露光、暗部領
域が二重露光となるため、明部領域と暗部領域の輝度比
は3:2となる。
【0039】続いて、TC2の期間にCCDに蓄積された
信号であるCCDカメラ8の第二フィールドの信号(出
力2)は、VP2の信号のタイミングで見ると、a2
らb2 の期間の信号となり、図3(b)に示すように、
第一フィールドと同様に明部領域と暗部領域という輝度
レベル変動が存在する信号となる。明部領域と暗部領域
の輝度比は各々の領域が三重露光領域と二重露光領域と
なるため、出力1と同様に3:2となる。但し、同図か
ら分かるように撮像画面内における明部領域と暗部領域
との境界位置は出力1とは異なる位置にくる。
【0040】以上のことから、CCDカメラ8の第iフ
ィールドの出力信号である出力iは、VP2の信号にお
ける撮像開始点ai の下から撮像終了点bi の上までが
明部領域、bi の下からai の上までが暗部領域とな
る。また、第三、第四、・・・フィールドの出力信号
は、第一、第二フィールドの出力と比べると、明部領域
の位置が順次移動したものとなる。
【0041】ここで、撮像出力信号における明部領域と
暗部領域の分布について述べる。これらは大別すると図
3(c)〜(f)に示すように全部で4通りのパターン
に分類される。同図(c)は、撮像画面上下部が暗部、
画面中央部が明部、かつ明部の幅が暗部の幅より広い場
合、(d)は撮像画面上下部が暗部、画面中央部が明
部、かつ明部の幅が暗部の幅より狭い場合、(e)は撮
像画面上下部が明部、画面中央部が暗部、かつ暗部の幅
が明部の幅より広い場合、(f)は撮像画面上下部が明
部、画面中央部が暗部、かつ暗部の幅が明部の幅より狭
い場合である。また、同図(c)〜(f)のすべてから
分かるように、ai より上の領域が暗部、下の領域が明
部となり、同時にai は明部領域と暗部領域の境界点と
なる。同様に、bi は上が明部領域、下が暗部領域とな
る境界点になる。
【0042】次に、CCDカメラ8の第一フィールドの
撮像出力である出力1において、明部領域と暗部領域の
輝度差が発生する境界位置a1 、b1 の位置を求める。
なお、以下の説明において必要となる演算を式1で定義
する。また、式1を言葉で述べると、AをBで除した時
の商がC、余りがDとなる。 D=A%B 式1 但し、A=B×C+D
【0043】ここで、tCVはCCDカメラ8の撮像出力
信号の垂直走査周波数から定まる定数であり、先に述べ
たように本実施例では16.683mSecである。ま
た、tPVはVP2の投写する画像の垂直走査周波数が分
かれば定まる定数であり、画像表示装置の同期信号入力
端子17を介して周波数検出回路18においてVP2の
投写する信号の垂直走査周波数の検出を行っているた
め、検出された垂直走査周波数からtPVは算出できる。
また、図2から出力1において、a1 、b1 を求める
と、それぞれ式2、式3で求められる。なお、以下の各
式において、PはVP2の投写する映像の垂直方向のラ
スタ幅である。 a1 =P×{(4×tCV)%tPV}/tPV 式2 b1 =P×{(6×tCV)%tPV}/tPV 式3
【0044】同様に、CCDカメラ8の第二フィールド
の撮像出力である出力2において、a2 、b2 の位置を
算出すると、式4と式5で求められる。 a2 =P×{(5×tCV)%tPV}/tPV 式4 b2 =P×{(7×tCV)%tPV}/tPV 式5
【0045】同様に、第iフィールドの撮像出力である
出力iにおけるai 、bi は式6と式7に示すようにな
り、CCDカメラ8駆動用同期信号をリセット後の全て
のフィールドにおいて各々算出することが出来る。 ai =P×{[(i+3)×tCV]%tPV}/tPV 式6 bi =P×{[(i+5)×tCV]%tPV}/tPV 式7
【0046】次に、撮像出力信号に発生する輝度レベル
変動の除去のための輝度補正信号について、図を用いて
説明する。図4は第一の実施例において、輝度補正信号
についての説明をするための図である。これは明部領
域、暗部領域の位置と各領域の露光回数が分かれば作成
することが出来る。いま、暗部領域の露光回数をn回と
する。暗部領域の露光回数nは、式1の演算における商
Cに相当し、式1の演算における余りDに対応する部分
が露光される領域が明部領域となるため、明部領域の露
光回数は暗部領域の露光回数よりも1回だけ多い(n+
1)回となる。よって、暗部領域の露光回数を求めるだ
けで明部領域と暗部領域の露光回数、及び輝度比を算出
することができる。
【0047】暗部領域の露光回数nは、式8によって算
出することができる。但し、露光回数nは0以上の正の
整数であるため、式8の演算は小数点以下の計算は不用
であり、式8の演算における商が求める暗部領域の露光
回数となる。 n=(2×tCV)/tPV 式8
【0048】よって、暗部領域と明部領域の輝度比は、
各々の領域の露光回数によって定まるため、暗部領域と
明部領域の輝度比はn:(n+1)となる。暗部領域と
明部領域の輝度を一定にするための補正は、補正後の輝
度を明部領域の輝度に揃えることにすれば、暗部領域の
輝度を(n+1)/n倍し、明部領域はそのままの輝度
を保つため、1倍とすればよい。
【0049】次に、上記で述べた輝度レベル変動の補償
を行う輝度補正信号の作成方法について述べる。いま、
明部領域と暗部領域の分布が図4(a)、または同図
(b)に示すようになったとする。ここで式2、及び式
3によって輝度レベルの変化点の位置(時間的位置)a
1 、b1 が算出できる。なお、a1 とb1 の大きさを比
較すると、同図(a)の場合にはa1 <b1 となり、同
図(b)の場合にはa1>b1 となる。また、各々の場
合について、各領域内の露光回数を同図(c)に示す。
【0050】最初に、式2と式3によって算出したa1
とb1 の大きさの比較を行う。これは、撮像画面の最上
部を含む領域が明暗どちらの領域になるかを調べること
になる。尚、a1 =b1 であれば、撮像画面内に明部領
域と暗部領域の境界が発生しないことになるため、輝度
補正信号は画面全領域で輝度を1倍する信号を輝度補正
信号として出力する。ここで、1倍ということは、輝度
補正のための変調を行わないことと同じことを意味して
いる。
【0051】a1 <b1 の場合は、撮像画像が図4
(a)に示すようになる。この時は撮像画面最上部から
1 までは暗部領域となるため、この暗部領域内では輝
度を(n+1)/n倍するような輝度補正信号が必要と
なる。続いて、a1 からb1 までの領域は明部領域であ
るため、この領域内の輝度補正信号は輝度を1倍する信
号となる。更に、b1 から画面最下部までの領域は暗部
領域となるため、この領域内では輝度を(n+1)/n
倍する輝度補正信号が必要となる。
【0052】一方、a1 >b1 の場合は、撮像画像が図
4(b)に示すようになる。この時は撮像画面最上部か
らa1 までは明部領域となるため、この領域内では輝度
を1倍する輝度補正信号が必要となる。続いて、a1
らb1 までの領域は暗部領域であるため、この領域内の
輝度補正信号は輝度を(n+1)/n倍する信号とな
る。更に、b1 から画面最下部までの領域は明部領域と
なるため、この領域内では輝度を1倍する輝度補正信号
が必要となる。
【0053】また、明部領域と暗部領域との境界位置a
i とbi は、式6、7から分かるように、各フィールド
の出力画像において全て異なる。よって、各フィールド
における輝度レベル変動の輝度補正信号は時間的には全
て異なる補正信号となる。但し、暗部領域の露光回数は
式8で定まるため、各フィールドで一定であるため、暗
部領域と明部領域の輝度比は一定となり、その結果、暗
部領域内の輝度補正係数は同じ値である。
【0054】以上によって、表示系と撮像系の垂直走査
周波数の違いによって発生する撮像出力信号の輝度レベ
ル変動の補償を行うための輝度補正信号を、VP2がス
クリーン4上に表示したテストパターンの撮像開始以前
の段階で全て演算によって得ることができる。
【0055】次に、画面中央部の輝度に対する画面周辺
部の輝度低下の補償を行う輝度補正信号についての説明
を行う。VP2はG、B、Rの小型CRTの蛍光面上に
各色画像の表示を行い、各CRTの前面に設置された投
写レンズによってスクリーン4上に各色の画像を拡大投
写することでカラー画像を得る。よって、原理的に投写
レンズの画角が大きくなる画面周辺部の輝度が画面中央
部に比べて低下する。これをcos4乗則という。光源
の光出力をB0 、投写レンズの画角をθとすると、スク
リーン上の光量Bとの間には次に示す式9の関係があ
る。但し、ここではスクリーンゲインはスクリーン4上
で一定であるため、考慮しないものとする。 B=B0 ×cos4θ 式9
【0056】いま、画面全域で輝度が一定である全白信
号をスクリーン4上に投写した場合を考える。この時、
G、B、R各々のCRT蛍光面上では画面周辺部と画面
中央部の電子ビームの電流密度は等しくなるため、各色
の画面周辺部と画面中央部におけるCRT光出力は等し
くなる。(これをB0 とする。)次にスクリーン4上の
光量を考えると、画面中央部は投写レンズの画角θ=0
゜であるため、式9から画面中央部のスクリーン4上の
光量BCEN はBCEN =B0 となる。一方、通常のVPで
は画面周辺部の画角θは一般に40゜〜50゜程度であ
り、いま画面周辺部の画角θ=45゜として画面周辺部
の光量を考えると、CRT蛍光面上の光出力は画面中央
部と同じB0 であるが、スクリーン4上の画面周辺部の
光量BCOは式9によって求めるとBCO=0.25B0
なり、画面中央部と比べると低下する。よって、輝度も
低下する。
【0057】なお、画面周辺部の輝度低下は投写レンズ
が原因であるため、VP2のCRT管面上で表示画像の
ラスタ位置が動かない限り、スクリーン4上の画面位置
に対する投写レンズの画角は変化しないので、画像撮像
装置1とVP2、及びスクリーン4の位置関係が変化し
ないかぎり、一度算出した画面周辺部の輝度低下の輝度
補正信号を全てのフレームにおける画面周辺部の輝度低
下の輝度補正信号として使用することができる。
【0058】また、BとRのCRTはスクリーン4に対
して集中角を有して設置されているため、画面左端部と
右端部で輝度差が発生するが、ここではこれを無視する
ことにする。なお、画面周辺部の輝度低下の補償を行う
輝度補正信号の作成方法は、CCDカメラ8がカラーカ
メラと白黒カメラの場合で異なる。最初にCCDカメラ
8が白黒カメラの場合における画面周辺部の輝度低下の
輝度補正信号の作成方法について述べる。
【0059】CCDカメラ8が白黒カメラの場合は、V
P2からスクリーン4上の全表示画面で輝度が均一とな
る全白テストパターンを表示して、このテストパターン
の全表示画面領域の撮像を行い、輝度分布データから補
正信号を算出すればよい。算出方法は、輝度が最も高い
画面中央部の輝度に画面全域の輝度を揃えるために必要
となる補正係数を画面全領域にわたって算出する。この
輝度補正信号を出力する時は、上記のようにして算出し
た輝度補正係数を画面位置に応じて順次出力していけば
よい。
【0060】一方、CCDカメラ8がカラーカメラの場
合では、G、B、R各色ごとに画面周辺部の輝度低下の
補正信号を作成することができる。よって、最初に、V
P2が表示画面全領域で輝度が均一のG単色信号をスク
リーン4上に表示し、この全表示画面領域の撮像を行
い、Gの輝度分布データを得る。次に上記Gの撮像輝度
データを基にして、画面全領域にわたって輝度が画面中
央部の輝度に揃えるために必要となる補正係数データを
算出する。続いて、B、Rの各単色信号を順次スクリー
ン4上に表示して、この全表示画面領域の撮像を行い、
Gと同様の処理を行う。以上によってG、B、R各々の
画面周辺部の輝度低下の補正信号が得られる。輝度補正
信号を出力する時は、以上のように算出したG、B、R
の輝度の補正係数を画面位置に応じて順次出力していけ
ばよい。
【0061】なお、CCDカメラ8がカラーカメラであ
る場合は、G、B、R各々の画像データをG、B、R用
のフレームメモリ11に記憶するため、CCDカメラ8
の撮像出力信号をG、B、R各原色信号に変換後の各原
色信号に対して輝度変調を行う構成を採ることになるた
め、輝度補正信号作成部21の出力信号はG、B、R各
色用の合計3信号となり、また、輝度変調回路22は
G、B、R各色毎に合計3個設置されることになる。
【0062】以上によって、表示系と撮像系の垂直走査
周波数の違いによって発生する輝度レベル変動と画面周
辺部の輝度低下の補償を行う各々の輝度補正信号が得ら
れたことになり、CCDカメラ8の撮像出力信号(カメ
ラ出力端子23からの出力信号)にこれら2種類の輝度
補正を順次行っていけばよいことになる。なお、これら
の補正は各々CCDカメラ8の撮像出力信号を変調する
ことで行われる。よって、CCDカメラ8の撮像出力信
号を2種類の輝度補正信号で順次変調していく構成を採
っても構わないが、いずれの変調もCCDカメラ8の撮
像出力信号に対して行うものであるため、上記2種類の
輝度補正信号を合成して1つの輝度補正信号として新た
に輝度補正信号を作成し、これを用いてCCDカメラ8
の撮像出力信号の変調を1回だけ行うことによって回路
規模を抑えた効率的な輝度補正を行うことができる。
【0063】いま、垂直走査周波数の違いで発生する輝
度レベル変動の輝度補正信号をH1、表示画面周辺部の
輝度低下の輝度補正信号をH2、CCDカメラ8の撮像
出力信号をCとすると、これらの補正の変調を順次行っ
た信号Sとの間には、次に示す式10の関係がある。 S=(C×H1)×H2 =(H1×H2)×C 式10
【0064】式10から、両輝度補正信号を合成して1
つの輝度補正信号とする場合の輝度補正信号は、両輝度
補正信号の積信号を補正信号として用いればよいことが
分かる。よって、輝度補正信号作成部21において、C
CDカメラ8の撮像出力信号(カメラ出力端子23から
の出力信号)の変調を行うための輝度補正信号は、各フ
ィールド毎に変化する輝度レベル変動の輝度補正信号
と、撮像位置が不変であれば変化しない一定の周辺輝度
低下の輝度補正信号とを掛け合わせることによって作成
される。
【0065】以上のようにして輝度補正信号作成部21
で作成された輝度補正信号は、輝度補正変調回路22に
おいて、CCDカメラ8の撮像出力信号の変調を常時行
う。以上によって、表示系と撮像系の垂直走査周波数の
違いによって発生する輝度レベル変動の除去と、画面周
辺部の輝度低下の補償を行うことができ、輝度出力レベ
ルが安定した画像データを得ることができる。その結
果、本実施例で述べた画像表示装置のセットアップ調整
システムの画像撮像装置に使用した場合、表示系と撮像
系の垂直走査周波数が異なる場合でも撮像出力信号の輝
度レベル変動がなく、かつ、画面周辺部の輝度低下の補
償を行った撮像信号をリアルタイムで得られるため、画
像表示装置の正しい各種測定、調整を簡単に行うことが
できる調整システムが得られる。
【0066】実施例2.実施例1.において、画像表示
装置の表示する画面周辺部の輝度低下の補償を行う輝度
補正信号の作成方法は、表示画面全体で輝度が均一とな
るテストパターンを表示させて、この信号の撮像を行っ
て、輝度補正係数を算出するという手法を採ったが、投
写レンズの画角が分かれば式9によって画面周辺部の輝
度低下量が算出できるため、画面周辺部の輝度低下の輝
度補正信号を演算のみによって作成することが出来る。
本実施例ではこのような場合について説明する。尚、画
面周辺部の輝度低下の補償を行う輝度補正信号の作成は
輝度補正信号作成部21の内部で行われるため、本装置
全体の構成は実施例1.で述べたものと同一構成とな
り、輝度補正信号作成部21内の動作が一部異なるだけ
である。
【0067】図5は第二の実施例において、画角を説明
するための図であり、スクリーン4、CRT31、投写
レンズ32との位置関係を示す図であり、スクリーン4
上の任意の位置KとKにおける投写レンズの画角θK
示している。Kにおける投写レンズの画角θK は、スク
リーン4上の水平、及び垂直位置から定まるが、スクリ
ーン4上の位置とCRT31の管面上の位置は一対一に
対応するため、画角θK はCRT31の管面上の位置、
即ち、水平、及び垂直偏向量から定めることができる。
以下、水平、垂直偏向量から画角θを算出する方法につ
いて説明する。
【0068】いま、水平、垂直偏向量を各々X、Yとす
ると、CRT31管面上の偏向量Rは式11で与えられ
る。 R=(X2+Y21/2 式11
【0069】また、図6は第二の実施例において、偏向
角を説明するための図であり、図において、33はCR
T31の偏向中心点、34は無偏向時の電子ビームの到
達点であり、CRT31の管面中央となる。また、偏向
中心点33から管面中央34までの物理的距離をSとす
る。SはCRT31によって定まる値であるので、既知
の定数となる。管面上のK点に電子ビームが到達する時
の偏向角ψは、K点の偏向量RとSから式12によって
算出される。 ψ=tan-1(R/S) 式12
【0070】ここで、偏向角ψと画角θとは一致するた
め、CRT31上の任意の点Kにおける画角θは式13
によって与えられる。なお、Rは式11によって得られ
る値である。 θ=tan-1(R/S) 式13
【0071】式13とcos4乗則から、K点における
輝度低下量Hは式14によって算出することができる。 H=cos4(tan-1(R/S)) 式14
【0072】よって、スクリーン4上の任意の位置の輝
度を画面中央部の輝度に揃えるための輝度補正係数Jは
式15で与えられる。 J=1/H =1/(cos4(tan-1((X2+Y21/2/S))) 式15
【0073】次に、式15において水平、垂直偏向量
X、Yの算出方法について説明する。周波数検出回路1
8において、画像表示装置であるVP2の表示する水
平、及び垂直走査周波数の検出が行われているため、水
平周期tPHと垂直周期tPVは既知の値となっている。な
お、垂直周期tPVと水平周期tPHとの間には式16の関
係が成立する。但し、Aは整数である。 tPV=A×tPH 式16
【0074】式16は、VP2が表示している映像信号
がA本の走査線から画像が構成されていることを示して
いる。よって、HDをカウントし、VDがくるたびにH
Dのカウント値をリセットすることで、カウント値AC
と走査線数Aとの関係から垂直位置、即ち垂直偏向量Y
が分かる。この時のYを式17に示す。但し、KY は垂
直偏向の振幅を意味する定数である。 Y=KY ×AC /A−KY /2 式17
【0075】一方、水平偏向量については、水平走査周
波数のB倍の周波数の位置検出用パルス、または水平周
期の1/B倍の周期を有するパルスを作成し、このパル
スをカウントし、HDがくるたびにカウント値BC をリ
セットすることで、BとBCとの関係から水平偏向位
置、即ち水平偏向量Xが分かる。この時のXを式18に
示す。但し、KX は水平偏向の振幅を意味する定数であ
る。 X=KX ×BC /B−KX /2 式18
【0076】よって、式15と式17、式18から、画
面周辺部の輝度補正を行うための補正信号を作成するこ
とが可能となる。その結果、撮像開始以前に画面周辺部
の輝度低下の補償を行う輝度補正信号を作成することが
できる。
【0077】表示系と撮像系の垂直走査周波数の違いに
よって発生する撮像出力信号の輝度レベル変動の補正信
号については、実施例1.で述べたものと同様の処理に
よって作成する。よって、撮像開始以前にこれら2種類
の補正信号が全て分かるので、輝度低下の補正信号と輝
度レベル変動の補正信号とを掛け合わせることで、最終
的な輝度補正信号を得られる。以上の動作は全て輝度補
正信号作成部21内で行われる。
【0078】画像撮像装置の撮像が開始されると、輝度
補正信号は輝度補正信号作成部21から出力され、CC
Dカメラ8の撮像出力信号(出力端子23の出力信号)
の変調を輝度補正変調回路22で行う。以上によって、
表示系と撮像系の垂直走査周波数の違いによって発生す
る輝度レベル変動がなく、かつ、画面周辺部の輝度低下
の補償を行った安定した撮像出力信号をリアルタイムで
得られ、実施例1.と同様の効果がある。
【0079】なお、上記の説明では、画面周辺部の輝度
低下補償用の輝度補正信号の作成方法をリアルタイムの
演算を行って得たが、輝度低下の補償用輝度補正信号を
データ値としてROM等のメモリにあらかじめ記憶させ
ておいて、水平、及び垂直同期信号から画面位置に応じ
た輝度補正データを読み出すようにして輝度補正信号を
得る構成を採っても構わない。
【0080】また、水平、及び垂直偏向量X、Yは式1
7と式18を用いる以外の方法として、実際の水平、及
び垂直偏向電流を検出して、偏向電流の検出信号データ
を用いて偏向量Rを算出する構成を採っても構わない。
【0081】実施例3.実施例1.〜2.では、VP2
の投写するスクリーン4上に表示された画像の全体撮像
を行う画像表示装置の調整システムについて述べたが、
スクリーン4上に表示された画像の一部領域の拡大撮像
を行うことのできる画像表示装置の調整システムとして
も本発明は対応することができる。以下、このような場
合の実施例について説明する。また、この場合の実施例
の構成を示すブロック図を図7に示す。
【0082】図7において、2は被調整セットとなるC
RTの方式VP、4はVP2の映像が投写されるスクリ
ーンであり、1はスクリーン4上にVP2からスクリー
ン4上に投写表示された画像の撮像を行い、かつVP2
の各種調整を行うための画像撮像装置である。なお、こ
の画像撮像装置1は実施例1.で述べた要素以外に、次
の構成要素を有している。12と13はCCDカメラ8
の撮像領域を移動させるために設置された二軸方向の各
モータ、15は撮像領域の拡大率を変化するためのズー
ム手段、9はモータ12と13を制御、及び駆動するモ
ータ制御部、19はズーム手段15の制御、及び駆動を
行うズーム制御手段であり、モータ制御部9とズーム制
御部19は各々バス7に繋がれている。その他の構成要
素は実施例1.で述べたものと同一である。
【0083】スクリーン4上に表示された画像の一部領
域の拡大撮像を行うと、CCDカメラ8の撮像出力画像
(カメラ出力端子23の出力信号)には表示系と撮像系
の垂直走査周波数の違いによって発生する輝度レベル変
動による明部領域、または暗部領域だけが撮像領域とな
り、撮像出力画像内では輝度レベル変動の無い撮像画像
が得られる場合や、明部領域と暗部領域の境界が撮像領
域内に収まる場合がある。但し、時間とともに明部領域
と暗部領域の位置は変化するので、撮像出力信号の時間
的変動という現象は発生する。この時には上記各実施例
で述べた輝度補正信号をそのまま用いたとしても、撮像
出力信号における輝度レベル変動の分布と輝度レベル変
動の補正信号が一致していないので正しい輝度レベル変
動の補償が行えない。以下、スクリーン4の一部領域を
拡大撮像した場合についての輝度レベル変動の補正信号
の作成方法について述べる。
【0084】撮像出力画像における輝度レベル変動は、
スクリーン4上の表示画像内において撮像を行う領域の
垂直方向の位置範囲が分かれば算出することができる。
よって、スクリーン4上に表示された画像に対する拡大
撮像領域の位置を検知して、全画面撮像における輝度補
正信号から拡大撮像領域の輝度補正信号だけを切り出し
て出力すればよい。
【0085】拡大撮像領域の検出方法は、拡大撮像を行
う領域を囲む長方形のテストパターン(撮像領域外は無
信号とする)をVP2からスクリーン4上に表示して、
スクリーン4の全画面撮像を行って、撮像データから拡
大撮像領域の位置検出を行うことで達成できる。この
時、輝度補正信号作成部21の出力である輝度補正信号
は、輝度補正がない信号、即ち撮像信号を1倍する補正
信号を出力すればよい。また、CPU5はスクリーン4
の全画面撮像を行うようにバス7を介してズーム制御部
19に全画面撮像の実行命令を伝える。ズーム制御部1
9はこの実行命令を受けるとスクリーン4の全画面撮像
を行うようにCCDカメラ8に設置されたズーム手段1
5をワイド側になるように制御する。これによってスク
リーン4の全表示画面の撮像が可能になる。
【0086】次いで、CPU5はVP2が拡大撮像領域
検出用テストパターンを表示するように、インタフェー
ス回路3を介してVP2に対して実行命令を送出する。
VP2はこの実行命令を受けると、スクリーン4上に上
記で述べたような拡大撮像領域を囲む長方形のテストパ
ターンを表示する。CCDカメラ8は、このテストパタ
ーンが表示されたスクリーン4の全表示画面撮像を行
い、撮像信号はカメラ出力端子23から出力され、この
時には撮像信号の輝度補正変調は行わずにフレームメモ
リ11に撮像データとして記憶し、続いてCPU5がフ
レームメモリ11内に記憶されたデータの処理を行い、
拡大撮像領域の垂直方向の位置範囲を検出する。
【0087】以上によって、表示全画面に対する拡大撮
像領域の水平、垂直方向の位置範囲が分かるため、画面
全体における輝度レベル変動の補正信号から、検出した
拡大撮像範囲の補正データを順次切り出すことで輝度レ
ベル変動の補正信号の作成が行われる。以上によって拡
大撮像を行う場合の輝度レベル変動の補正信号を得られ
る。また、拡大撮像領域の位置検出が完了すると、CP
U5は所定の拡大率で撮像を行うようにバス7を介して
ズーム制御部19にズーム拡大率変更の実行命令を伝
え、ズーム手段15を制御することで、所定の拡大率で
の撮像開始の待機状態になる。
【0088】一方、画面周辺部の輝度低下の補償を行う
輝度補正信号についても、輝度レベル変動の補正信号と
同様に全表示画面における拡大撮像領域の位置範囲に応
じた補正信号を切り出すことが必要となる。拡大撮像を
行う領域の全表示画面に対する位置範囲は輝度レベル変
動の補正信号の補正を行う段階で既に検出しているた
め、その時に求めた拡大撮像領域の位置範囲データを用
いて、全画面における画面周辺部の輝度低下の補正信号
から拡大撮像領域の補正係数を順次切り出して出力する
ことで得る。
【0089】次に、上記のようにして作成した拡大撮像
領域における輝度レベル変動の補正信号と輝度低下の補
正信号とを掛け合わせれば、拡大撮像領域の輝度補正信
号が得られる。以上の動作は全て輝度補正信号作成部2
1内で行われ、こうして作成した輝度補正信号を輝度補
正信号作成部21が出力し、撮像開始後、CCDカメラ
8の撮像出力信号の変調を輝度補正変調回路22で行う
ことで、撮像出力信号の輝度レベル変動の除去と、画面
周辺部の輝度低下の補償を行うことができ、安定した撮
像出力信号を得ることができる。その結果、表示画面の
一部領域の拡大撮像を行う画像表示装置の調整システム
に適用しても上記各実施例と同様の効果が得られる。
【0090】実施例4.上記各実施例では、画像表示装
置に投写型VPを用いた場合の画像表示装置の調整シス
テムについて述べたが、画像表示装置にはテレビセット
やパソコンのモニタディスプレイ等の直視型画像表示装
置もあり、本実施例では、画像表示装置に直視型画像表
示装置を用いた全表示画面の一括撮像を行う画像表示装
置の調整システムに本発明の画像撮像装置を用いた場合
について述べる。なお、直視型画像表示装置であって
も、VPが画像表示装置である場合と同様に、表示系の
垂直走査周波数と、撮像系の垂直走査周波数が異なるこ
とによって発生する撮像出力信号の輝度レベル変動は、
上記各実施例で述べたものと同じように発生する。な
お、このような実施例の構成を示すブロック図を図8に
示す。
【0091】図8において、20は被検査、及び被調整
セットとなる直視型ディスプレイであり、画像撮像装置
1の構成は実施例1.で述べたものと同じ構成となる。
但し、輝度補正信号作成部21において画面周辺部の輝
度低下の補償を行う輝度補正信号の作成方法は画像表示
装置に投写型画像表示装置を用いた場合の作成方法とは
異なる方法となる。
【0092】直視型画像表示装置では、画面周辺部にお
ける画面中央部の輝度に対する輝度低下量は投写型画像
表示装置であるVPとは異なり、画面左右端部になるほ
ど輝度が低下する。これは直視型ディスプレイ20の蛍
光面のG、B、R各蛍光体の配列によるものである。直
視型ディスプレイの蛍光面ではG、B、R各蛍光体間の
蛍光体のない領域の幅(ブラックマトリクス幅)が水平
位置に応じて変化していて、画面左右端になるほどブラ
ックマトリクス幅が広くなっているためである。なお、
直視型ディスプレイ20ではG、B、Rの各色蛍光体幅
とブラックマトリクス幅は、CRT管面の水平方向のピ
ッチは画面位置に応じて変化するが、垂直方向では蛍光
体がストライプ配列であるため、変化しない。よって、
直視型ディスプレイ20における輝度低下は画面の水平
位置に依存するものになるので、水平偏向のタイミング
で輝度補正信号を算出すればよい。なお、現実の直視管
における画面の左右端部の輝度は画面中央部の輝度に対
して約50〜60%程度が一般的な値である。
【0093】次に、画面左右端部の輝度低下に対する輝
度補正信号の作成方法について述べる。この作成方法
は、実施例1.と同様に、実際の画面左右部の輝度低下
量を測定し、輝度分布を求め、輝度低下量の補償を行う
補正係数を撮像画面全域にわたって算出すればよい。手
順は、最初に表示画面全体の輝度が一定となる全白信号
を直視型ディスプレイ20に表示し、CCDカメラ8に
よって表示画面全体の撮像を行い、輝度補正信号は1倍
(輝度補正なし)として、カメラ8の撮像データをフレ
ームメモリ11に記憶させる。次に上記撮像データの画
像処理を行い、撮像データの輝度が画面全体で一定レベ
ルになるために必要な輝度補正係数データを画面全面に
わたってCPU5で順次算出する。なお、この時撮像デ
ータは画面中央部が最も明るくなるので、画面中央部の
輝度データMAX値位置の輝度データは1倍し、最も暗
くなる画面左右端部の輝度を上げるような輝度補正係数
データを得る。以上によって画面周辺部(左右端部)の
輝度低下の補正信号が得られる。
【0094】一方、表示系と撮像系の垂直走査周波数が
異なることが原因で発生する撮像出力信号における輝度
レベル変動の補正信号は発生原理が実施例1.で述べた
ものと同じであるため、実施例1.と同様の手法によっ
て輝度レベル変動の補正信号の作成が行われる。
【0095】上記のようにして作成された輝度低下の補
正信号と輝度レベル変動の補正信号とを掛け合わせ、新
たな輝度補正信号として輝度補正信号が輝度補正信号作
成部21内で作成し、撮像開始とともに順次輝度補正信
号を出力し、輝度補正変調回路22において、CCDカ
メラ8の撮像出力信号(カメラ出力端子23からの出力
信号)の変調を行い、撮像出力信号の輝度レベル変動の
除去と画面周辺部の輝度低下の補償を行うことができ、
輝度レベルの安定した撮像出力信号が得られる。その結
果、上記各実施例と同様の効果が得られる。
【0096】なお、画面周辺部(左右端部)の輝度低下
に対する補正データを予めROM等のメモリに記憶させ
ておいて、このROMから輝度補正データを順次読出す
ことで得るという構成を採っても構わず、同様の効果が
得られる。
【0097】実施例5.実施例4.では、画像表示装置
に直視型画像表示装置を用いた場合において、画像表示
装置が表示した表示画像領域の全領域を一括撮像する画
像表示装置の調整システムについて述べたが、本実施例
では、直視型画像表示装置の表示する画像の一部領域の
拡大撮像を行う場合について説明する。なお、このよう
な構成を採った場合の実施例の構成を示すブロック図を
図9に示す。
【0098】図9において、20は被検査、及び被調整
セットとなる直視型ディスプレイである。また、画像撮
像装置1の構成は実施例3.で述べたものと同一構成と
なる。但し、輝度補正信号の作成を行う輝度補正信号作
成部21内における画面周辺部(左右端部)の輝度低下
の補償を行う輝度補正信号の作成方法は実施例3.で述
べた方法と一部異なっている。
【0099】表示系と撮像系の垂直走査周波数の違いに
よって発生するCCDカメラ8の撮像出力信号における
輝度レベル変動は、直視型画像表示装置であっても画像
表示装置がVP等の投写型である場合と同様に発生す
る。しかし、全表示画面内における拡大撮像領域の位置
範囲が検出出来れば拡大撮像領域に応じた輝度レベル変
動の補正信号を作成することが出来る。上記輝度レベル
変動の補正信号作成方法は、実施例3.で述べたものと
同様に、直視型ディスプレイ20上に拡大撮像を行う領
域を囲む長方形のテストパターン(撮像領域外は無信号
とする)を表示して、直視型ディスプレイ20の表示画
像の全画面領域の撮像を行って、拡大撮像領域の位置検
出を行う。次いで、画面全体における輝度レベル変動の
補正信号から、拡大撮像領域の位置範囲の輝度補正信号
の切り出しを順次行うことで所望の輝度補正信号が得ら
れる。
【0100】一方、画面周辺部の輝度低下量は、本実施
例では画像表示装置が直視型であるため、画面左右端部
の輝度が画面中央部の輝度よりも低下する形で発生す
る。直視型画像表示装置における全画面の輝度低下の補
正信号の作成方法は実施例4.で述べた方法で得ればよ
く、全画面における輝度補正信号から拡大撮像領域の位
置範囲の輝度補正信号を順次切り出せばよい。よって、
拡大撮像領域の検出を行う際に得た拡大撮像領域の位置
範囲データを用いることで、所望の輝度補正信号が得ら
れる。
【0101】続いて、上記で述べたようにして得られた
輝度レベル変動の補正信号と画面左右端部の輝度低下の
補正信号とを掛け合わせることで、最終的な輝度補正信
号を作成する。上記動作は全て輝度補正信号作成部21
内部で行われ、撮像開始とともに輝度補正信号作成部2
1は上記のようにして得た輝度補正信号を出力する。C
CDカメラ8の撮像出力信号(カメラ出力端子23の出
力信号)は、輝度補正変調回路22において輝度補正信
号によって変調されることによって、撮像出力信号の輝
度レベル変動の除去と、画面周辺部の輝度低下の補償を
行うことができ、輝度レベルの安定した撮像出力信号が
得られる。その結果、上記各実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0102】実施例6.上記各実施例では、CCDカメ
ラ8の撮像出力信号(カメラ出力端子23の出力信号)
がアナログ信号の段階で輝度補正信号による輝度補正変
調を行うことで輝度補正を行う構成を採っていたが、C
CDカメラ8の撮像出力信号をA/D変換回路10でデ
ジタルデータに変換した後に、デジタルデータとして作
成した輝度補正信号との乗算による演算によって輝度補
正を行う構成を採っても構わない。このように構成した
実施例を画像表示装置に投写型VPを用いた場合の画像
表示装置の調整システムとして図10に示す。尚、画像
表示装置が直視型画像表示装置であっても構わない。更
に、ズーム手段15を設置しない表示画像の全領域の一
括撮像を行う構成であっても構わない。
【0103】表示系と撮像系の垂直走査周波数の違いが
原因で発生する撮像出力信号の輝度レベル変動の補正信
号の作成方法や、画面周辺部の画面中央部の輝度に対す
る輝度低下の補正信号の作成方法は、画像表示装置の種
類(投写型/直視型)に応じて上記各実施例で述べたも
のと同様の手法で作成する。また、これら2種類の補正
信号の合成を行った輝度補正信号の作成方法も同じであ
る。但し、輝度補正信号作成部21の出力である輝度補
正信号は、本実施例においてはデジタルデータとして出
力されることが必要になる。
【0104】一方、CCDカメラ8の撮像出力信号(カ
メラ出力端子23の出力信号)は、A/D変換回路10
においてデジタルデータ値に変換される。続いて、輝度
補正変調回路22は、デジタルデータとなった撮像信号
のデータ値と、やはりデジタルデータとなった輝度補正
信号のデータ値との乗算を行い、乗算結果が輝度補正を
行った撮像データとなり、これをフレームメモリ11に
記憶する。以上によって、撮像出力信号の輝度レベル変
動の除去と、画面周辺部の輝度低下の補償を行うことが
でき、表示系と撮像系の垂直走査周波数が異なる場合に
全画面の撮像、または表示画面の一部領域の拡大撮像を
行っても、輝度レベル変動がなく、かつ、画面周辺部の
輝度低下を補償した撮像信号をリアルタイムで得られ、
その結果上記各実施例と同様の効果が得られる。
【0105】実施例7.上記各実施例は、本発明の画像
撮像装置を画像表示装置の調整システムの撮像装置とし
て用いた場合について述べたが、本発明の画像撮像装置
を画像撮像カメラ単体として使用することもでき、その
場合の実施例の構成を示すブロック図を図11に示す。
尚、本実施例に示すカメラで撮像する画像領域内には他
の画像表示装置の表示する表示領域が含まれていること
を前提として、表示画像の拡大撮像及び縮小撮像が可能
であるとして以下の説明を行う。
【0106】同図において、81はCCDイメージャ、
82はCCDイメージャ81に蓄積された電荷を読出し
てビデオ信号を得るためのCCD読出回路、83はカメ
ラレンズ、84はCCDイメージャ81の駆動を行うた
めの各種制御信号を作成するためのCCD駆動回路であ
り、外部同期信号入力端子14から入力された他の画像
表示装置の同期信号に応じてカメラ駆動用同期信号の作
成とCCDイメージャ81の駆動用の各種信号の作成を
行う。また、その他の構成要素は上記各実施例で述べた
ものと同じであり、点線で囲まれた80で画像撮像カメ
ラを構成する。なお、CPU5は輝度補正の制御を行う
と同時に、ズーム手段15や、カメラ80の各種制御を
行う役割も果たす。
【0107】続いて、動作について述べる。外部同期信
号入力端子14からは、本カメラ80の撮像領域内にあ
る画像表示装置の表示している映像信号の同期信号が入
力されていて、周波数検出回路18によって垂直走査周
波数が検出される。検出された垂直走査周波数はCPU
5を経由して輝度補正信号作成部21に伝えられ、表示
系と撮像系の垂直走査周波数の違いによって発生する撮
像出力信号における輝度レベル変動分布の算出に使用さ
れる。輝度レベル変動の算出方法は実施例1.で述べて
いるので、ここでの説明は省略する。
【0108】一方、画面周辺部の輝度低下に対してはA
/D変換回路10とフレームメモリ11を設置すること
で、実際の測定データから輝度低下の補正信号を作るこ
とができるようになる。この時、実際に画像表示装置に
全白信号を表示し、それを撮像し、撮像データをフレー
ムメモリ11に記憶させ、この撮像データからCPU5
で表示画面周辺部の輝度低下量を算出し、輝度補正信号
作成部21に輝度低下量の情報を伝える。
【0109】続いて、画像表示装置の表示画面の一括撮
像を行い、かつ、撮像領域が表示画面領域と一致する場
合には、上記のようにして得られた輝度低下量を補償す
る補正信号を輝度補正変調回路22にむけて順次出力さ
れる。
【0110】また、拡大撮像時には、実施例3.等で述
べた場合と同様にして輝度補正信号作成部21内部で輝
度レベル変動と画面周辺部輝度低下の輝度補正信号が作
成され、輝度補正変調回路22にむけて出力される。
【0111】一方、縮小撮像時の輝度補正信号について
述べる。縮小撮像を行うと撮像出力信号の一部領域が表
示画面となり、輝度レベル変動や画面周辺部の輝度低下
の補償を行う必要があるのは表示画面の位置である一部
領域だけになる。その結果、輝度補正信号も該一部領域
だけ必要で、その他の領域(表示画面以外の領域)では
輝度補正信号は不必要となる。そのため、撮像画面にお
ける表示画面の位置を検出することが必要となる。
【0112】表示画面の位置の検出方法は、最初に表示
画面全域で輝度が一定の信号、例えば全白信号を画像表
示装置に表示させ、この状態を撮像し、フレームメモリ
11に撮像データを記憶させる。続いてフレームメモリ
11に記憶された画像データから画像処理によって表示
画面の水平、及び垂直位置を検出する。これによって輝
度補正信号が必要となる領域の検出が完了する。
【0113】輝度補正信号が必要となる領域が検出され
ると、その領域内に輝度レベル変動と画面周辺部の輝度
低下の補償を行う補正信号が入るように輝度補正信号を
作成する。その他の領域は、輝度補正信号が不必要であ
るので、輝度を1倍するような信号を用いることで、撮
像画面の全体にわたる輝度補正信号を得ることができ、
輝度補正変調回路22にむけて出力される。
【0114】一方、CCD駆動回路84は、CCDイメ
ージャ81の駆動用の各種制御信号の作成が行われる
が、ここでは上記各実施例で述べた同期発生回路6の動
作と、CCDイメージャ81駆動用の各種制御信号作成
の動作の両者を行う。
【0115】撮像が開始されるとCCD読出回路82は
既定の映像信号フォーマット、例えばNTSCレートの
撮像信号が得られるようにCCDイメージャ81に蓄積
された信号の出力を開始する。アナログ信号であるCC
D読出回路82の出力信号は輝度補正変調回路22に導
かれ、前述の輝度補正信号によって変調されることで、
撮像出力信号の輝度レベル変動と周辺部の輝度低下の補
償が行われ、画像表示装置の表示する画面の拡大撮像や
縮小撮像を行っても、撮像信号の輝度レベルが安定した
撮像信号が出力端子23から得られる効果がある。
【0116】実施例8.実施例7.において、画像表示
装置の画面周辺部の輝度低下の補正信号を得る方法とし
て、例えばROM等に補正信号のデータを記憶させてお
き、そのデータを順次読出すことで画面周辺部の輝度低
下の輝度補正信号を得る構成を採る場合や、画面周辺部
の輝度低下量の補正信号を演算によって作成する構成を
採ることも可能であり、上記のような構成を採る場合の
画像撮像装置の構成は、図11に示した構成からA/D
変換回路10とフレームメモリ11を設置しない構成で
実現することができ、実施例7.と同様の効果が得られ
る。
【0117】実施例9.実施例7.と8.ではCCD読
出回路82の出力信号がアナログ信号である、として実
施例の説明を行ったが、CCD読出回路82の出力信号
がデジタルデータ信号であっても構わない。この場合で
も、図11に示した回路構成と全く同じ回路構成でデジ
タル画像撮像カメラを得ることができる。但し、輝度補
正信号作成部21の出力である輝度補正信号がデジタル
データとなり、輝度補正変調回路22の動作はデジタル
データ値同士の演算(乗算)で行われることになり、カ
メラ出力端子23からはデジタルデータとして撮像信号
が出力される。
【0118】また、カメラ出力端子23の出力デジタル
信号を外部に設置したA/D変換回路を通して出力する
ことによって実施例7.で述べた撮像カメラと同じアナ
ログ出力の画像撮像カメラが得られ、画像表示装置の表
示画面の拡大撮像や縮小撮像を行っても撮像出力信号の
輝度レベル変動と画面周辺部の輝度低下を補償した安定
した撮像信号が得られる効果がある。
【0119】実施例10.実施例7.〜9.で述べた撮
像カメラを用いた監視装置システムを本発明の第十の実
施例として図12に示す。同図において、41はコント
ロールルームや監視室等のマスタールームに設置されて
いるカメラ80の撮像信号のモニタであり、42はカメ
ラ80の撮像信号の記録を行うためのVTRである。
【0120】以下、本実施例について説明する。カメラ
80の撮像領域内に画像表示装置の表示画像がある場
合、その画像表示装置の表示する画像信号の同期信号を
外部同期信号入力端子14からカメラ80本体に入力す
る。周波数検出回路18で該入力同期信号の周波数検出
を行うことで、表示系の表示する信号の垂直走査周波数
が分かる。一方、撮像系の垂直走査周波数はCCDカメ
ラ80として定まっているので既知の値となっている。
以上から、撮像出力における輝度レベル変動として発生
する明部領域及び暗部領域の位置や輝度比が分かり、こ
れらの補償を行うことが実現できるようになる。
【0121】また、画像表示装置の表示する画面の画面
周辺部の輝度低下の補償を行う補正信号についても、上
記各実施例で述べたものと同様の処理を行うことで、同
様に実現できる。続いて、これら2種類の輝度分布情報
から輝度補正信号を得る段階では、画像表示装置の表示
画面の一括撮像、拡大撮像、縮小撮像に応じて、上記各
実施例で述べた手法によって最適な輝度補正信号を輝度
補正信号作成部21内で作成して出力し、輝度補正変調
回路22においてCCD読出回路82の出力信号である
撮像出力信号の変調を行う。
【0122】以上のようにして得られた撮像信号はカメ
ラ出力端子23からNTSCレートのビデオ信号が出力
されるため、監視用モニタ41と接続することで、撮像
信号をモニタすること、即ち監視システムとして使用す
ることができる。また、VTR42を設置すると、カメ
ラ80の撮像信号を記録することが可能となり、例えば
銀行等の防犯カメラシステムとして使用することができ
る。なお、本システムの有利性として、CCDイメージ
ャ81の解像度さえあれば、撮像領域内に存在する他の
画像表示装置の表示した画面をVTR42等で記録する
ことができるという利点がある。
【0123】また、VTR42が間欠記録を行うVTR
であれば、VTR42が記録を行うタイミングでカメラ
80に記録タイミング信号を送るようにして、カメラ8
0は該記録タイミング信号を受ける度にCCDイメージ
ャ81駆動の垂直タイミングをリセットして、新たに出
力1から順次出力することで、VTR42の記録信号が
より安定した撮像信号となり、安定した画質を常時得ら
れるようになる。
【0124】更に、カメラ80の出力信号の映像信号フ
ォーマットはNTSC以外の映像信号フォーマット、例
えばPAL/SECAMやHDTVであっても構わな
い。なお、これらの場合には、モニタ41がPAL/S
ECAM用のモニタやHDTVのモニタ、即ち撮像カメ
ラ80の出力映像フォーマットと一致していれば上記実
施例と同様の効果が得られる。またはモニタ41がオー
トスキャンタイプのモニタであっても同じである。但し
VTR42にはカメラ80の出力映像信号フォーマット
と同じ映像信号フォーマットを記録するVTRが必要と
なるが、その条件を満足するVTRを使用する限りでは
同様の効果が得られる。
【0125】実施例11.実施例7.〜実施例9.で述
べた本発明の画像撮像カメラを実施例1.〜6.で述べ
た画像表示装置の調整システムにおける画像撮像カメラ
として用いることもできる。なおこの場合には、画像表
示装置の調整システムの構成を実施例1.〜6.と比べ
て少し簡単にすることができるようになる。本実施例の
構成例を示すブロック図を、画像表示装置に投写型VP
を用いた場合におけるVP2の表示画面の一括撮像方式
の調整システムの構成ブロック図として図13に示す。
【0126】動作については、上記各実施例で述べたも
のと重複するため省略するが、本システムにおいても上
記各実施例と同様に、撮像出力信号から、輝度レベル変
動と画面周辺部の輝度低下の補償を行い、安定した撮像
出力信号が得られる。
【0127】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像表示装置の
調整システムによれば、画像表示装置の表示している映
像信号の垂直走査周波数と、画像表示装置の表示する画
像の撮像を行う撮像系の垂直走査周波数が異なる場合に
発生する撮像出力信号の輝度レベル変動を算出し、その
補償用輝度補正信号を演算によって算出することがで
き、かつ、画像表示装置個別に発生する画面中央部の輝
度に対する画面周辺部の実際の輝度低下量を測定し、そ
の補償を行う輝度補正信号を得ることができるため、撮
像開始以前に輝度レベル変動と画面周辺部の輝度低下を
補償する輝度補正信号を得ることができ、撮像出力信号
の輝度補正をリアルタイムで行うことが可能となり、輝
度レベル変動と画面周辺部の輝度低下を除去した撮像出
力信号を得ることができ、正しい調整を行うことができ
る効果がある。
【0128】また、本発明の請求項2記載の画像表示装
置の調整システムによれば、画像表示装置の表示してい
る映像信号の垂直走査周波数と、画像表示装置の表示す
る画像の撮像を行う撮像系の垂直走査周波数が異なる場
合に発生する撮像出力信号の輝度レベル変動を算出し、
その補償用輝度補正信号を演算によって算出することが
でき、かつ、画像表示装置個別に発生する画面中央部の
輝度に対する画面周辺部の輝度低下量を算出し、その補
償を行う補正信号を演算によって得ることができるた
め、撮像開始以前に輝度補正信号を全て得ることがで
き、撮像出力信号の輝度補正をリアルタイムで行うこと
が可能となり、輝度レベル変動と画面周辺部の輝度低下
を除去した撮像出力信号を得ることができ、正しい調整
を行うことができる効果がある。
【0129】また、本発明の請求項3記載の画像表示装
置の調整システムによれば、画像表示装置の表示してい
る画像の一部領域の拡大撮像、または表示全画面を撮像
領域の一部に含む縮小撮像を行った場合に対応し、全画
面領域に対する拡大撮像領域の位置を検出すること、ま
たは撮像領域内における表示画面の位置を検出すること
によって、拡大撮像領域における輝度レベル変動と画面
周辺部の輝度低下を補償する輝度補正信号、または縮小
撮像に対応した輝度補正信号を作成することが可能とな
るため、撮像出力信号の輝度補正をリアルタイムで行う
ことが可能となり、拡大撮像、縮小撮像に対応した輝度
レベル変動と画面周辺部の輝度低下を除去した撮像出力
信号を得ることができ、正しい調整を行うことができる
効果がある。
【0130】また、本発明の請求項4記載の画像撮像装
置によれば、撮像領域内に画像表示装置の表示画面が含
まれる領域の撮像を行う場合に対応し、画像表示装置の
表示している映像信号の垂直走査周波数と、画像表示装
置の表示する画像の撮像を行う撮像系の垂直走査周波数
が異なる場合に発生する撮像出力信号の輝度レベル変動
を算出し、その補償用輝度補正信号を演算によって算出
することができ、かつ、画像表示装置個別に発生する画
面中央部の輝度に対する画面周辺部の実際の輝度低下量
を測定し、その補償を行う輝度補正信号を得ることがで
き、更に撮像装置の撮像領域内における画像表示装置の
表示領域の位置を検出し、その位置に応じた輝度補正信
号を得ることによって、輝度レベル変動と表示画像の周
辺部の輝度低下の補償を行った安定した撮像信号を得る
ことができる効果がある。
【0131】また、本発明の請求項5記載の画像撮像装
置によれば、撮像領域内に画像表示装置の表示画面が含
まれる領域の撮像を行う場合に対応し、画像表示装置の
表示している映像信号の垂直走査周波数と、画像表示装
置の表示する画像の撮像を行う撮像系の垂直走査周波数
が異なる場合に発生する撮像出力信号の輝度レベル変動
と、画像表示装置個別に発生する画面中央部の輝度に対
する画面周辺部の輝度低下量を演算によって算出するた
め、その補償用輝度補正信号を算出することができ、更
に撮像装置の撮像領域内における画像表示装置の表示領
域の位置を検出し、その位置に応じた輝度補正信号を得
ることによって、輝度レベル変動と表示画像の周辺部輝
度低下の補償を行った安定した撮像信号を得ることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による画像表示装置の調整
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第一、及び第二の実施例の動作を説
明するためのタイミング図であり、VPの投写画像のV
DとCCDカメラ駆動用のVDのタイミングを示すもの
である。
【図3】 第一の実施例において、CCDカメラの出力
信号の輝度変動によって発生する明暗の分布を示す図で
あり、(a)、(b)は説明用の図、(c)〜(f)は
明暗領域の分布パターンを示している。
【図4】 第一の実施例において、輝度補正信号につい
ての説明をするための図である。
【図5】 第二の実施例において、画角を説明のための
図である。
【図6】 第二の実施例において、偏向角を説明のため
の図である。
【図7】 本発明の第三の実施例による構成を示すブロ
ック図である。
【図8】 本発明の第四の実施例による構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 本発明の第五の実施例による構成を示すブロ
ック図である。
【図10】 本発明の第六の実施例による構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 本発明の第七、及び第八の実施例による構
成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第十の実施例による構成を示すブ
ロック図である。
【図13】 本発明の第十一の実施例による構成を示す
ブロック図である。
【図14】 従来の画像撮像装置の構成を示すブロック
図である。
【図15】 従来の画像撮像装置における動作を説明す
るための図である。
【図16】 従来の画像撮像装置における問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 画像撮像装置、2 CRT方式VP、3 インタフ
ェース回路、4 スクリーン、5 CPU、6 同期発
生回路、7 バス、8 CCDカメラ、9 モータ制御
部、10 A/D変換回路、11 フレームメモリ、1
2,13 モータ、14 CCDカメラの外部同期信号
入力端子、15 ズーム手段、17 画像表示装置の同
期信号入力端子、18 同期信号周波数検出回路、19
ズーム制御部、20 直視型ディスプレイ、21 輝
度補正信号作成部、22 輝度補正変調回路、23 カ
メラ出力端子、80 CCDカメラ装置、81 CCD
イメージャ、82 CCD読出回路、83 カメラレン
ズ、84 CCD駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 17/04 H04N 17/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示装置の表示している信号の垂直
    走査周波数と撮像系の垂直走査周波数から定まる撮像出
    力信号の輝度レベル変動を算出する演算手段と、画像表
    示装置個別に定まる表示画面周辺部の輝度低下量を測
    定、検出する測定検出手段と、上記演算手段と上記測定
    検出手段の出力から撮像出力信号の輝度レベル変動を補
    償する輝度補正信号を作成する補正信号作成手段と、上
    記補正信号作成手段の出力信号によって撮像出力信号の
    変調を行うことによって輝度補正を行う輝度補正手段と
    を有する画像表示装置の表示するテストパターンの撮像
    を行う画像撮像手段を有することを特徴とする画像表示
    装置の調整システム。
  2. 【請求項2】 画像表示装置の表示している信号の垂直
    走査周波数と撮像系の垂直走査周波数から定まる撮像出
    力信号の輝度レベル変動を算出する第一の演算手段と、
    画像表示装置個別に定まる表示画面周辺部の輝度低下量
    を算出する第二の演算手段と、上記第一、第二の演算手
    段の各出力から撮像出力信号の輝度レベル変動を補償す
    る輝度補正信号を作成する補正信号作成手段と、上記補
    正信号作成手段の出力信号によって撮像出力信号の変調
    を行うことによって輝度補正を行う輝度補正手段とを有
    する画像表示装置の表示するテストパターンの撮像を行
    う画像撮像手段を有することを特徴とする画像表示装置
    の調整システム。
  3. 【請求項3】 画像撮像手段の撮像領域の大きさを変化
    させる拡大、及び縮小撮像手段を有し、かつ、画像表示
    装置の全表示画面領域における拡大撮像領域の検出を行
    う手段と、画像撮像手段の撮像領域における画像表示装
    置の表示領域の位置を検出する手段とを有することを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の画像表示装置の
    調整システム。
  4. 【請求項4】 画像表示装置の表示している信号の垂直
    走査周波数と撮像系の垂直走査周波数から定まる撮像出
    力信号の輝度レベル変動を算出する演算手段と、画像表
    示装置個別に定まる画面周辺部の輝度低下量を測定、検
    出する測定検出手段と、上記演算手段と上記測定検出手
    段の出力から撮像出力信号の輝度レベル変動を補償する
    輝度補正信号を作成する補正信号作成手段と、上記補正
    信号作成手段の出力信号によって撮像出力信号の変調を
    行うことによって輝度補正を行う輝度補正手段と、画像
    撮像手段の撮像領域の大きさを変化させる拡大、及び縮
    小撮像手段と、画像表示装置の表示する全表示画面領域
    における拡大撮像領域の検出を行う手段と、画像撮像手
    段の撮像領域における画像表示装置の表示領域の位置を
    検出する手段とを有することを特徴とする画像撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 画像表示装置の表示している信号の垂直
    走査周波数と撮像系の垂直走査周波数から定まる撮像出
    力信号の輝度レベル変動を算出する第一の演算手段と、
    画像表示装置個別に定まる画面周辺部の輝度低下量を算
    出する第二の演算手段と、上記第一、第二の演算手段の
    各出力から撮像出力信号の輝度レベル変動を補償する輝
    度補正信号を作成する補正信号作成手段と、上記補正信
    号作成手段の出力信号によって撮像出力信号の変調を行
    うことによって輝度補正を行う輝度補正手段と、画像撮
    像手段の撮像領域の大きさを変化させる拡大、及び縮小
    撮像手段と、画像表示装置の表示する全表示画面領域に
    おける拡大撮像領域の検出を行う手段と、画像撮像手段
    の撮像領域における画像表示装置の表示領域の位置を検
    出する手段とを有することを特徴とする画像撮像装置。
JP7135078A 1995-05-16 1995-06-01 画像表示装置の調整システム及び画像撮像装置 Pending JPH08331443A (ja)

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