JPH08330577A - Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH08330577A
JPH08330577A JP15678295A JP15678295A JPH08330577A JP H08330577 A JPH08330577 A JP H08330577A JP 15678295 A JP15678295 A JP 15678295A JP 15678295 A JP15678295 A JP 15678295A JP H08330577 A JPH08330577 A JP H08330577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
electrode
hot electron
effect transistor
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15678295A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Shinohara
衛 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP15678295A priority Critical patent/JPH08330577A/ja
Publication of JPH08330577A publication Critical patent/JPH08330577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MIS電界効果トランジスタの素子特性を犠
牲にすることなく、ホットエレクトロン耐性を向上させ
る。 【構成】 MIS電界効果トランジスタのゲート電極5
の側壁に、Si3 4膜8を介して、このゲート電極5
と電気的に絶縁されたホットエレクトロン引き抜き電極
9を設ける。層間絶縁膜10に形成されたコンタクトホ
ール12を通して、ホットエレクトロン引き抜き電極9
とドレイン電極14とを電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MIS電界効果トラ
ンジスタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、微細化されたMIS電界効果
トランジスタ(以下、MISFETと記す)においてチ
ャネル中を走行するエレクトロンが電界によって高いエ
ネルギーを得てホットエレクトロンとなり、これがゲー
ト絶縁膜に注入されてMISFETの特性を劣化させる
問題は、ホットエレクトロン問題として周知である。
【0003】このホットエレクトロン問題を解決するた
めに、最も電界の高くなるドレイン領域の近傍に低不純
物濃度領域を設けることにより電界を緩和するLDD
(Lightly Doped Drain)と呼ばれる構造が、広く一般に
採用されている。
【0004】図6〜図8は、従来のLDD構造のnチャ
ネルMISFETの製造方法を工程順に示す。
【0005】この従来のLDD構造のnチャネルMIS
FETの製造方法においては、図6に示すように、ま
ず、p型シリコン(Si)基板101の表面にLOCO
S法により二酸化シリコン(SiO2 )膜のようなフィ
ールド絶縁膜102を選択的に形成して素子間分離を行
う。このとき、素子間分離領域におけるp型Si基板1
01中にあらかじめイオン注入法などにより導入してお
いたホウ素(B)などのp型不純物が拡散して、フィー
ルド絶縁膜102の下側にp+ 型のチャネルストッパ1
03が形成される。この後、フィールド絶縁膜102で
囲まれた活性領域の表面に例えば熱酸化法により厚さ約
10nmのSiO2 膜からなるゲート絶縁膜104を形
成する。
【0006】次に、例えばCVD法により全面に多結晶
Si膜を形成する。次に、抵抗値を低減するために、こ
の多結晶Si膜に例えばリン(P)のようなn型不純物
を高濃度にドープする。次に、この多結晶Si膜をパタ
ーニングしてゲート絶縁膜104上に多結晶Siからな
るゲート電極105を形成する。
【0007】次に、このゲート電極105をマスクとし
て、フィールド絶縁膜102で囲まれた活性領域中にイ
オン注入法により、例えばPのようなn型不純物をドー
プする。これによって、ゲート電極105に対して自己
整合的にn- 型層106、107が形成される。このn
- 型層106、107は、一般的には、1018cm-3
度の不純物濃度になるように形成される。
【0008】次に、CVD法により厚さ約300nmの
SiO2 膜を全面に形成し、このSiO2 膜をp型Si
基板101の表面に対して垂直方向にエッチバックす
る。これによって、図7に示すように、ゲート電極10
5の側壁にSiO2 からなるサイドウォール108が形
成される。
【0009】次に、このサイドウォール108およびゲ
ート電極105をマスクとして、フィールド絶縁膜10
2で囲まれた活性領域中にイオン注入法により、例えば
ヒ素(As)のようなn型不純物をドープする。この
後、必要に応じて、注入不純物の電気的活性化のための
アニールを行う。これによって、サイドウォール108
に対して自己整合的にn+ 型のソース領域109および
ドレイン領域110が形成される。これらのソース領域
109およびドレイン領域110は、サイドウォール1
08の下側の部分にn- 型の低不純物濃度部109a、
110aを有する。ここで、これらの低不純物濃度部1
09a、110aは、それぞれn- 型層106、107
からなる。また、これらのソース領域109およびドレ
イン領域110のうちの低不純物濃度部109a、11
0a以外の部分の不純物濃度は、これらのソース領域1
09およびドレイン領域110の寄生抵抗成分が小さく
なるように1022cm-3程度に選ばれる。
【0010】次に、図8に示すように、CVD法により
厚さ約600nmのSiO2 膜のような層間絶縁膜11
1を全面に形成した後、この層間絶縁膜111の所定の
部分をエッチング除去してコンタクトホール112、1
13を形成する。次に、スパッタリング法や真空蒸着法
により全面に例えばアルミニウム(Al)膜を形成した
後、このAl膜をエッチングにより所定形状にパターニ
ングしてソース電極114およびドレイン電極115を
形成する。
【0011】この後、全面に表面保護膜(図示せず)を
形成し、nチャネルMISFETを完成させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のLDD構造のnチャネルMISFETは、ソー
ス領域109およびドレイン領域110の低不純物濃度
部109a、110aの内部抵抗が大きく、MISFE
Tの相互コンダクタンスや飽和電流が小さくなってしま
うという問題がある。一方、この低不純物濃度部109
a、110aの不純物濃度を高くすれば、MISFET
の相互コンダクタンスや飽和電流は大きくなるが、ドレ
イン領域110の接合部の電界が大きくなり、LDD構
造の本来の目的であるホットエレクトロン耐性が失われ
てしまうという問題がある。すなわち、従来のLDD技
術は、MISFETの素子特性を犠牲にすることでホッ
トエレクトロン耐性を獲得しているといえる。
【0013】したがって、この発明の目的は、相互コン
ダクタンスや飽和電流などの素子特性を犠牲にすること
なく、ホットエレクトロン耐性を向上させたMIS電界
効果トランジスタおよびその製造方法を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明によるMIS電界効果トランジスタは、ゲ
ート電極の側壁にこのゲート電極と電気的に絶縁された
ホットエレクトロン引き抜き電極が設けられていること
を特徴とするものである。
【0015】この発明によるMIS電界効果トランジス
タにおいては、ホットエレクトロン引き抜き電極は、半
導体基板に対して高電位に設定される。このために、ホ
ットエレクトロン引き抜き電極は、例えば、ドレイン電
極と電気的に接続される。この場合、ホットエレクトロ
ン引き抜き電極は、ドレイン電極とほぼ同電位となる。
【0016】この発明によるMIS電界効果トランジス
タにおいて、ホットエレクトロン引き抜き電極は、導電
物質であれば基本的にはどのような物質で形成してもよ
いが、具体的には、多結晶Siのほか、ポリサイドや金
属などにより形成される。
【0017】この発明によるMIS電界効果トランジス
タの製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁膜を形成す
る工程と、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程
と、ゲート電極の両側の部分における半導体基板中にソ
ース領域およびドレイン領域を形成する工程と、少なく
ともゲート電極の側壁に第1の絶縁膜を形成する工程
と、ゲート電極の側壁に第1の絶縁膜を介してホットエ
レクトロン引き抜き電極を形成する工程と、半導体基板
上に第2の絶縁膜を形成する工程と、ホットエレクトロ
ン引き抜き電極の少なくとも一部およびドレイン領域の
少なくとも一部が露出するように少なくとも第2の絶縁
膜に開口を形成する工程と、少なくとも開口の部分に電
極を形成する工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0018】この発明によるMIS電界効果トランジス
タの製造方法の一実施形態においては、半導体基板上に
第1の絶縁膜を形成した後、第1の絶縁膜上に導電膜を
形成し、その導電膜をエッチバックすることによりホッ
トエレクトロン引き抜き電極を形成する。
【0019】この発明によるMIS電界効果トランジス
タの製造方法において、第1の絶縁膜としては、例え
ば、窒化シリコン(Si3 4 )膜や二酸化シリコン
(SiO2 )膜などが用いられる。また、導電膜として
は、例えば、多結晶シリコン膜、ポリサイド膜、金属膜
などが用いられる。
【0020】
【作用】この発明によるMIS電界効果トランジスタに
よれば、ゲート電極の側壁にこのゲート電極と電気的に
絶縁されたホットエレクトロン引き抜き電極が設けられ
ているので、このホットエレクトロン引き抜き電極によ
り、ゲート絶縁膜中に注入されたホットエレクトロンを
引き抜くことができる。このため、ゲート絶縁膜中にエ
レクトロンが蓄積することがなく、MIS電界効果トラ
ンジスタの素子特性が劣化することもない。また、ホッ
トエレクトロン対策としてLDD技術を用いる必要がな
くなるため、ソース領域およびドレイン領域に低不純物
濃度部を設ける必要がない。このため、ソース領域およ
びドレイン領域の寄生抵抗成分を十分に小さくすること
ができ、MIS電界効果トランジスタの相互コンダクタ
ンスや飽和電流などの素子特性が良好である。すなわ
ち、この発明によるMIS電界効果トランジスタによれ
ば、MIS電界効果トランジスタの素子特性を犠牲にす
ることなく、ホットエレクトロン耐性を向上させること
ができる。
【0021】この発明によるMIS電界効果トランジス
タの製造方法によれば、ゲート電極の側壁に第1の絶縁
膜を介して形成されたホットエレクトロン引き抜き電極
にドレイン電極をコンタクトさせることができる。これ
によって、ゲート電極の側壁にこのゲート電極と電気的
に絶縁されたホットエレクトロン引き抜き電極が設けら
れ、しかもこのホットエレクトロン引き抜き電極がドレ
イン電極と電気的に接続されたMIS電界効果トランジ
スタを製造することができる。
【0022】
【実施例】以下に、この発明の一実施例について図面を
参照しながら説明をする。
【0023】図1はこの発明の一実施例によるnチャネ
ルMISFETの断面図を示す。
【0024】図1に示すように、このnチャネルMIS
FETにおいては、例えばp型Si基板のようなp型半
導体基板1の表面に、例えばSiO2 膜のようなフィー
ルド絶縁膜2が選択的に設けられ、これによって素子間
分離が行われている。このフィールド絶縁膜2の下側の
部分におけるp型半導体基板1中には、例えばp+ 型の
チャネルストッパ3が設けられている。フィールド絶縁
膜2で囲まれた活性領域の表面には、例えばSiO2
のようなゲート絶縁膜4が設けられている。ゲート絶縁
膜4上には、例えば多結晶Siからなるゲート電極5が
設けられている。このゲート電極5を形成する多結晶S
iには、抵抗値を低減するために、例えばPなどのn型
不純物が高濃度にドープされている。フィールド絶縁膜
2で囲まれた活性領域中には、ゲート電極5に対して自
己整合的に例えばn+ 型のソース領域6およびドレイン
領域7が設けられている。
【0025】ゲート電極5、ゲート絶縁膜4およびフィ
ールド絶縁膜2を覆うようにSi34 膜8が設けられ
ている。このSi3 4 膜8の厚さは、例えば30〜4
0nm程度あればよいが、好ましくは100nm程度に
選ばれる。
【0026】ゲート電極5の側壁には、ホットエレクト
ロン引き抜き電極9が、Si3 4膜8によりゲート電
極5と電気的に絶縁されて設けられている。このホット
エレクトロン引き抜き電極9は、導電物質、例えばPの
ようなn型不純物がドープされた多結晶Siからなる。
【0027】ホットエレクトロン引き抜き電極9および
Si3 4 膜8上には、例えばSiO2 膜のような層間
絶縁膜10が設けられている。この層間絶縁膜10の厚
さは例えば約600nmである。ソース領域6およびド
レイン領域7の上の部分におけるゲート絶縁膜4、Si
3 4 膜8および層間絶縁膜10には、それぞれコンタ
クトホール11、12が設けられている。ここで、コン
タクトホール11の内部には、ソース領域6の一部が露
出しているだけであるのに対し、コンタクトホール12
の内部には、ドレイン領域7の一部のほか、ホットエレ
クトロン引き抜き電極9の一部が露出している。そし
て、コンタクトホール11を通してソース領域6にソー
ス電極13がコンタクトしている。また、コンタクトホ
ール12を通して、ドレイン領域7およびホットエレク
トロン引き抜き電極9にドレイン電極14がコンタクト
している。これらのソース電極13およびドレイン電極
14は、例えばAlからなる。
【0028】次に、この一実施例によるnチャネルMI
SFETの動作原理について説明する。図2は、この一
実施例によるnチャネルMISFETにおけるゲート電
極5、ドレイン領域7およびホットエレクトロン引き抜
き電極9の一部を示す拡大断面図である。この場合、ホ
ットエレクトロン引き抜き電極9は、ドレイン電極14
とコンタクトしており、したがって、このドレイン電極
14と電気的に接続されている。このため、このホット
エレクトロン引き抜き電極9は、ドレイン電極14とほ
ぼ同電位、したがってp型半導体基板1に対して十分に
高電位に設定されている。この結果、ゲート絶縁膜4中
に注入されたホットエレクトロンは、このホットエレク
トロン引き抜き電極9によって、ゲート絶縁膜4から引
き抜かれる。
【0029】次に、上述のように構成されたこの一実施
例によるnチャネルMISFETの製造方法について説
明をする。
【0030】すなわち、この一実施例によるnチャネル
MISFETを製造するには、まず、図3に示すよう
に、例えばp型Si基板のようなp型半導体基板1の表
面に、例えばLOCOS法によりフィールド絶縁膜2を
選択的に形成して素子間分離を行う。このとき、素子間
分離領域におけるp型半導体基板1中にあらかじめイオ
ン注入法などにより導入しておいた例えばBなどのp型
不純物が拡散して、フィールド絶縁膜2の下側にp+
のチャネルストッパ3が形成される。この後、フィール
ド絶縁膜2で囲まれた活性領域の表面に例えば熱酸化法
によりSiO2 膜のようなゲート絶縁膜4を形成する。
【0031】次に、例えばCVD法により全面に多結晶
Si膜を形成する。次に、抵抗値を低減するために、こ
の多結晶Si膜に例えばPのようなn型不純物を高濃度
にドープする。次に、この多結晶Si膜をパターニング
してゲート絶縁膜4上に多結晶Siからなるゲート電極
5を形成する。
【0032】次に、このゲート電極5をマスクとして、
フィールド絶縁膜2で囲まれた活性領域中にイオン注入
法により、例えばAsのようなn型不純物をドープす
る。この後、必要に応じて、注入不純物の電気的活性化
のためのアニールを行う。これによって、ゲート電極5
に対して自己整合的にn+ 型のソース領域6およびドレ
イン領域7が形成される。これらのソース領域6および
ドレイン領域7の不純物濃度は、これらのソース領域6
およびドレイン領域7の寄生抵抗成分が小さくなるよう
に1022cm-3程度に選ばれる。
【0033】次に、図4に示すように、例えばCVD法
によりSi3 4 膜8を全面に形成する。
【0034】次に、例えば厚さ約300nmの多結晶S
i膜を例えばCVD法により全面に形成する。次に、抵
抗値を低減するために、この多結晶Si膜に例えばPの
ようなn型不純物を高濃度にドープする。次に、この多
結晶Si膜をp型半導体基板1の表面に対して垂直方向
にエッチバックする。これによって、ゲート電極5の側
壁に、Si3 4 膜8を介して、ホットエレクトロン引
き抜き電極9が形成される。
【0035】次に、図5に示すように、例えばCVD法
によりSiO2 膜のような層間絶縁膜10を全面に形成
した後、この層間絶縁膜10、Si3 4 絶縁膜8およ
びゲート絶縁膜4の所定の部分をエッチング除去し、コ
ンタクトホール11、12を形成する。
【0036】次に、例えばスパッタリング法や真空蒸着
法により全面に例えばAl膜を形成した後、このAl膜
をエッチングにより所定形状にパターニングして、図1
に示すようにソース電極13およびドレイン電極14を
形成する。
【0037】この後、全面に表面保護膜(図示せず)を
形成し、nチャネルMISFETを完成させる。
【0038】以上のように、この一実施例によるnチャ
ネルMISFETによれば、ゲート電極5の側壁に、ド
レイン電極14と電気的に接続されたホットエレクトロ
ン引き抜き電極9がこのゲート電極5と電気的に絶縁さ
れて設けられているため、ゲート絶縁膜4中に注入され
たホットエレクトロンを、このホットエレクトロン引き
抜き電極9によって引き抜くことができる。このため、
この一実施例によるnチャネルMISFETは、ホット
エレクトロン耐性が高い。
【0039】また、ソース領域6およびドレイン領域7
は、従来のLDD構造の場合のように低不純物濃度部を
有しておらず、それらの全体が高不純物濃度であるの
で、それらの寄生抵抗成分が十分小さい。このため、こ
の一実施例によるnチャネルMISFETの相互コンダ
クタンスや飽和電流などの素子特性は良好である。
【0040】すなわち、この一実施例によれば、ホット
エレクトロン耐性も素子特性も共に良好なnチャネルM
ISFETが得られる。
【0041】以上、この発明の一実施例について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
【0042】例えば、上述の一実施例においては、ホッ
トエレクトロン引き抜き電極9は、ドレイン電極14と
電気的に接続され、したがってドレイン電極14とほぼ
同電位に設定されているが、このホットエレクトロン引
き抜き電極9の電位は、半導体基板1に対して高電位で
あれば、ドレイン電極14の電位とは独立に設定しても
よい。
【0043】また、上述の一実施例においては、ホット
エレクトロン引き抜き電極9をゲート電極5と電気的に
絶縁するためのSi3 4 膜8は、このホットエレクト
ロン引き抜き電極9の下側にも設けられているが、この
ホットエレクトロン引き抜き電極9の下側の部分のSi
3 4 膜8は、必ずしも必要ではない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるM
IS電界効果トランジスタによれば、ゲート電極の側壁
にこのゲート電極と電気的に絶縁されて設けられたホッ
トエレクトロン引き抜き電極により、ゲート絶縁膜中に
注入されたホットエレクトロンを引き抜くことができ
る。また、ホットエレクトロン対策としてLDD技術を
用いる場合のようにソース領域およびドレイン領域に低
不純物濃度部を設ける必要がないために、MIS電界効
果トランジスタの相互コンダクタンスや飽和電流などの
素子特性が良好である。すなわち、この発明によるMI
S電界効果トランジスタによれば、MIS電界効果トラ
ンジスタの相互コンダクタンスや飽和電流などの素子特
性を犠牲にすることなく、ホットエレクトロン耐性を向
上させることができる。
【0045】また、この発明によるMIS電界効果トラ
ンジスタの製造方法によれば、上述のようなホットエレ
クトロン耐性も素子特性も共に良好なMIS電界効果ト
ランジスタを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるnチャネルMISF
ETを示す断面図である。
【図2】この発明の一実施例によるnチャネルMISF
ETの動作原理を説明するための一部拡大断面図であ
る。
【図3】この発明の一実施例によるnチャネルMISF
ETの製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の一実施例によるnチャネルMISF
ETの製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の一実施例によるnチャネルMISF
ETの製造方法を説明するための断面図である。
【図6】従来のLDD構造のnチャネルMISFETの
製造方法を説明するための断面図である。
【図7】従来のLDD構造のnチャネルMISFETの
製造方法を説明するための断面図である。
【図8】従来のLDD構造のnチャネルMISFETの
製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 p型半導体基板 2 フィールド絶縁膜 3 チャネルストッパ 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 ソース領域 7 ドレイン領域 8 Si3 4 膜 9 ホットエレクトロン引き抜き電極 10 層間絶縁膜 11、12 コンタクトホール 13 ソース電極 14 ドレイン電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極の側壁にこのゲート電極と電
    気的に絶縁されたホットエレクトロン引き抜き電極が設
    けられていることを特徴とするMIS電界効果トランジ
    スタ。
  2. 【請求項2】 上記ホットエレクトロン引き抜き電極は
    半導体基板に対して高電位に設定されることを特徴とす
    る請求項1記載のMIS電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 上記ホットエレクトロン引き抜き電極は
    ドレイン電極と電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載のMIS電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 上記ホットエレクトロン引き抜き電極は
    多結晶シリコンからなることを特徴とする請求項1記載
    のMIS電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 上記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極の両側の部分における上記半導体基板中
    にソース領域およびドレイン領域を形成する工程と、 少なくとも上記ゲート電極の側壁に第1の絶縁膜を形成
    する工程と、 上記ゲート電極の側壁に上記第1の絶縁膜を介してホッ
    トエレクトロン引き抜き電極を形成する工程と、 上記半導体基板上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 上記ホットエレクトロン引き抜き電極の少なくとも一部
    および上記ドレイン領域の少なくとも一部が露出するよ
    うに少なくとも上記第2の絶縁膜に開口を形成する工程
    と、 少なくとも上記開口の部分に電極を形成する工程とを有
    することを特徴とするMIS電界効果トランジスタの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 上記半導体基板上に上記第1の絶縁膜を
    形成した後、上記第1の絶縁膜上に導電膜を形成し、上
    記導電膜をエッチバックすることにより上記ホットエレ
    クトロン引き抜き電極を形成するようにしたことを特徴
    とする請求項5記載のMIS電界効果トランジスタの製
    造方法。
JP15678295A 1995-05-31 1995-05-31 Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法 Pending JPH08330577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15678295A JPH08330577A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15678295A JPH08330577A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08330577A true JPH08330577A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15635199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15678295A Pending JPH08330577A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08330577A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007158148A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007158148A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6518623B1 (en) Semiconductor device having a buried-channel MOS structure
US6727186B1 (en) Method for lateral etching with holes for making semiconductor devices
JPH11297984A (ja) Ldd型mosトランジスタの構造および形成方法
KR0140719B1 (ko) 모스 전계효과 트랜지스터의 제조방법
JPH0870119A (ja) 半導体装置の製造方法
KR960032731A (ko) BiCMOS 반도체장치 및 그 제조방법
US5700700A (en) Transistor in a semiconductor device and method of making the same
US7119435B2 (en) Semiconductor device with source/drain extension layer
JP2730535B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003060064A (ja) Mosfet、半導体装置及びその製造方法
JPH0330470A (ja) 半導体装置
JPH08330577A (ja) Mis電界効果トランジスタおよびその製造方法
KR940002839B1 (ko) Soi형 반도체장치 및 그 제조방법
JPH0818042A (ja) Mosトランジスタの製造方法
US20050139869A1 (en) Semiconductor device
JPH0666326B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2004063918A (ja) 横型mosトランジスタ
JPH067556B2 (ja) Mis型半導体装置
JPH07302908A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2729169B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2832543B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
KR960009991B1 (ko) Mos fet의 제조방법
JPH08186252A (ja) 半導体装置
JPH0629527A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH01191476A (ja) 半導体装置