JPH08329629A - 磁気回路、情報記録再生装置および光ディスク装置 - Google Patents

磁気回路、情報記録再生装置および光ディスク装置

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JPH08329629A
JPH08329629A JP13246695A JP13246695A JPH08329629A JP H08329629 A JPH08329629 A JP H08329629A JP 13246695 A JP13246695 A JP 13246695A JP 13246695 A JP13246695 A JP 13246695A JP H08329629 A JPH08329629 A JP H08329629A
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JP
Japan
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yoke
guide rail
radial
optical disk
magnetic
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Pending
Application number
JP13246695A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kasahara
章裕 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP13246695A priority Critical patent/JPH08329629A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動力の大きな磁気回路を備えた光ディスク装
置を提供する。 【構成】光ディスクに対して情報の記録再生を行う対物
レンズはフォーカス方向およびラジアル方向に移動可能
である。対物レンズを駆動するラジアル駆動コイルに磁
束を供給する磁気回路は、ヨーク材18a-1,18a-2 を重ね
合わせてなるラジアルヨーク18a と、このラジアルヨー
ク18a に固定されるラジアル駆動磁石17a と、ラジアル
ヨーク18a の端部に取り付けられるガイドレール14a と
からなる。2枚のヨーク材18a-1,18a-2 は板金プレス加
工により型抜きされており、その際に形成されるダレ面
A側が対向配置され、その間にガイドレール14a が取り
付けられるように構成されている。したがって、ガイド
レール14a とヨーク材18a-1,18a-2との接合部分に不要
な隙間が発生することがなく、磁気抵抗が大きくなるこ
とが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気回路、情報記録再
生装置および光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク,磁気ディ
スク,光カードなどの情報記録媒体から情報を再生した
り、あるいは情報を記録再生する情報記録再生装置で
は、情報を記録再生するためのヘッド(光ヘッドや磁気
ヘッド)を情報記録媒体面上の所望の位置に移動させる
ために、磁気回路を具備したヘッド移動装置が用いられ
る。
【0003】ここで、光ディスク装置に用いられている
従来のヘッド移動装置について、図7および図8を参照
して説明する。なお、図7はヘッド移動装置の斜視図、
図8は光信号処理系の構成図である。
【0004】レーザ発光源1 から出射したレーザ光は、
コリメートレンズ2 、ビームスプリッタ3 などの光学素
子を経て、対物レンズ4 に導かれ、光ディスク5 上に焦
点を結ぶ。光ディスク5 上で反射した光は、対物レンズ
4 を通り、ビームスプリッタ3 、集光レンズ6 などの光
学素子を経て、受光素子7 に到達する。
【0005】対物レンズホルダ8 に固定された対物レン
ズ4 は、2枚の平行板ばね9a,9b を介してキャリッジ10
に接続されており、光ディスク5 に垂直な方向に移動可
能に弾性的に保持されている。
【0006】また、対物レンズホルダ8 には、楕円状に
巻装されたフォーカス駆動コイル11a,11b が取り付けら
れている。フォーカス駆動コイル11a,11b には、図示し
ないベースに固定されたフォーカスヨーク12a,12b に取
り付けられたフォーカス磁石13a,13b が対向している。
なお、フォーカス磁石13a,13b はそれぞれ上下一対の磁
石から構成されており、その着磁方向は、光ディスク5
の周方向に平行でかつ互いに逆向きとなっている。
【0007】そして、フォーカス駆動コイル11a,11b に
電流を流すことにより、ローレンツ力がフォーカス駆動
コイル11a,11b に、光ディスク5 面に垂直な方向に発生
し、対物レンズ4 を光ディスク5 面に垂直な方向(フォ
ーカス方向)に移動させることができる。通常、受光素
子7 で受けた光信号を処理する図示しない制御装置によ
り、レーザ光の焦点が光ディスク5 上に集束するように
対物レンズ4 が移動される。
【0008】キャリッジ10には、ガイドレール14a,14b
に接触し転動するように、強磁性体からなる4個のベア
リング15が回転自在に取り付けられており、キャリッジ
10が光ディスク5 の半径方向に移動可能となっている。
また、キャリッジ10にはラジアル駆動コイル16a,16b が
取り付けられている。ラジアル駆動コイル16a,16b は円
筒形状をなしており、その中空部にはベースに固定され
た強磁性体からなるガイドレール14a,14b が挿通されて
いる。
【0009】またコの字形のラジアルヨーク18a,18b が
ガイドレール14a,14b の両端を磁気的に接続するように
配置され、さらにラジアル駆動磁石17a,17b がラジアル
ヨーク18a,18b に取り付けられている。ラジアル駆動コ
イル11a,11b に電流を流すことによってローレンツ力が
発生し、キャリッジ10を光ディスク5 の半径方向(ラジ
アル方向)に移動させることができる。そして、レーザ
光の焦点を光ディスク5 上の所望の位置に移動させるこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に情報記録再生装
置では、アクセス時間短縮のために、情報記録媒体上の
所望の位置にヘッド移動装置をすばやく移動できること
が望まれている。そのためには、駆動力の大きなラジア
ル磁気回路を利用する必要がある。
【0011】上述の従来例に示されるような構成のヘッ
ド移動装置では、ガイドレール14a,14b が磁気回路の一
部を兼ねている。そのため、ガイドレール14a,14b とラ
ジアルヨーク18a,18b との接合部分には、できるだけ隙
間が発生しないようにすることが望ましい。
【0012】すなわち、接合部分に隙間が発生すると、
接合部分の磁気抵抗が大きくなってしまう。これはラジ
アル磁気回路の駆動力の低下を招くため、ヘッド移動装
置の移動速度を低下してしまい、光ディスク装置として
の性能を低下させることになる。したがって、ガイドレ
ール14a,14b の製作精度、またはガイドレール14a,14b
とラジアルヨーク18a,18b との接合部分の製作精度を高
くする必要がある。
【0013】また、ラジアルヨーク18a,18b の断面積、
およびガイドレール14a,14b とラジアルヨーク18a,18b
との接合部分の断面積は、磁気抵抗の観点から、ガイド
レール14a,14b の断面積と同等以上であることが望まし
い。そのためには、ラジアルヨーク18a,18b の主要部分
(磁束の通過する部分)は厚肉のブロック形状であるこ
とが要求される。
【0014】また、実際にラジアルヨークを製作するに
は、ラジアルヨークを固定するための固定穴を作る場所
などを設けなければならず、そのためにはブロック形状
の材料を切削加工することにより対応しなければ製作が
困難となる。
【0015】しかしながら、切削加工は製作精度は高い
ものの加工時間がかかってしまい、部品の単価が高くな
ってしまうため、大量生産には向かないという問題があ
った。 そこで本発明は、このような従来の問題を解決
し、製作が容易でありながら駆動力の大きな磁気回路、
またこの磁気回路を備える情報記録再生装置および光デ
ィスク装置の提供を目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、第1のヨークと、前記第1のヨークに接
続される第2のヨークと、前記第1もしくは第2のヨー
クに固定される磁石とを具備した磁気回路において、前
記第2のヨークは前記第1のヨークに対して加工ダレ面
側が接する関係に接続されてなる磁気回路とした。
【0017】また、情報記録媒体に対する情報の記録再
生を行うヘッド部と、磁性体からなり、前記ヘッド部を
所定方向に導くガイドレールと、前記ヘッド部に接続さ
れる駆動コイルと、前記ガイドレールに対して加工ダレ
面側が接する関係に前記ガイドレールと磁気的に接続さ
れるヨークと、前記ヨークに固定され前記駆動コイルに
磁束を付与する磁石とを有する情報記録再生装置とし
た。
【0018】また、光ディスクに対する情報の記録再生
を行う光学ヘッドと、磁性体からなり、前記光学ヘッド
を所定方向に導くガイドレールと、前記光学ヘッドに接
続される駆動コイルと、前記ガイドレールに対して加工
ダレ面側が接する関係に前記ガイドレールと磁気的に接
続されるヨークと、前記ヨークに固定され前記駆動コイ
ルに磁束を付与する磁石とを有する光ディスク装置とし
た。
【0019】なお、前記ヨーク(第2のヨーク)は、前
記ガイドレール(第1のヨーク)を挟持する関係に接す
るものであってもよい。また、前記ヨーク(第2のヨー
ク)は、板金プレス加工により形成されているものであ
ってもよい。さらに、複数の単位ヨークを積層してその
磁気特性が対称となるように形成されたヨークと、前記
ヨークに接続される磁石とを有する磁気回路とした。
【0020】
【作用】上記のような構成の本発明によれば、板金プレ
ス加工により安価に大量生産されたヨーク材を重ね合わ
せて容易に磁気回路を形成することができる。この際
に、ダレ面側が向かい合うようにすれば、板金プレス加
工により生じるバリ部分が対向配置されることがない。
したがって、ガイドレール(第1のヨーク)とヨーク
(第2のヨーク)との接合部分、およびヨーク(第2の
ヨーク)を構成する材料どうしの接合部分に不要な隙間
が発生することがないため、磁気抵抗が大きくなること
が防止され、磁気回路としての駆動力低下を抑制するこ
とができるようになる。
【0021】また、複数の単位ヨークを積層してその磁
気特性が対称となるように形成されたヨークを用いるこ
とにより、単位ヨークの磁気特性が加工歪みにより非対
称となっていたとしても、ヨーク全体としての磁気特性
が対称となる。したがって、磁気回路全体として磁場の
対称性を保つことができ、ヘッド部がその移動方向に対
して上下方向の不要振動等を発生することがなく、光デ
ィスク装置としての制御特性を安定化することが可能と
なる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る情報記録再生装置の内部構造
を示す斜視図、図2はこの情報記録再生装置に用いられ
るラジアル磁気回路を示す斜視図、図3はラジアル磁気
回路の分解斜視図、図4はラジアルヨークの分解斜視
図、図5および図6はラジアル磁気回路の断面図であ
る。
【0023】また、この実施例では情報記録再生装置と
して光ディスク装置を例にとって説明する。なお、本発
明における光信号処理系は、図8に示した従来技術と同
じであるため、以下の説明では図8を一部参照する。
【0024】レーザ発光源1 から出射したレーザ光は、
コリメートレンズ2 、ビームスプリッタ3 などの光学素
子を経て、対物レンズ(光学ヘッド)4 に導かれ、光デ
ィスク5 上に焦点を結ぶ。光ディスク5 上で反射した光
は、対物レンズ4 を通り、ビームスプリッタ3 、集光レ
ンズ6 などの光学素子を経て、受光素子7 に到達する。
【0025】対物レンズホルダ8 に固定された対物レン
ズ4 は、2枚の平行板ばね9a,9b を介してキャリッジ10
に接続されており、光ディスク5 に垂直な方向に移動可
能に弾性的に保持されている。
【0026】また、対物レンズホルダ8 には、楕円状に
巻装されたフォーカス駆動コイル11a,11b が取り付けら
れている。フォーカス駆動コイル11a,11b には、図示し
ないベースに固定されたフォーカスヨーク12a,12b に取
り付けられたフォーカス磁石13a,13b が対向している。
なお、フォーカス磁石13a,13b はそれぞれ上下一対の磁
石から構成されており、その着磁方向は、光ディスク5
の周方向に平行でかつ互いに逆向きとなっている。
【0027】そして、フォーカス駆動コイル11a,11b に
電流を流すことにより、ローレンツ力がフォーカス駆動
コイル11a,11b に、光ディスク5 面に垂直な方向に発生
し、対物レンズ4 を光ディスク5 面に垂直な方向(フォ
ーカス方向)に移動させることができる。通常、受光素
子7 で受けた光信号を処理する図示しない制御装置によ
り、レーザ光の焦点が光ディスク5 上に集束するように
対物レンズ4 が移動される。
【0028】キャリッジ10には、ガイドレール(第1の
ヨーク)14a,14b に接触し転動するように、強磁性体か
らなる4個のベアリング15が回転自在に取り付けられて
おり、キャリッジ10が光ディスク5 の半径方向に移動可
能となっている。また、キャリッジ10にはラジアル駆動
コイル16a,16b が取り付けられている。ラジアル駆動コ
イル16a,16b は円筒形状をなしており、その中空部には
ベースに固定された強磁性体からなるガイドレール14a,
14b が挿通されている。
【0029】ガイドレール14a,14b と磁気的に接続する
ラジアルヨーク(第2のヨーク)18a,18b は、それぞれ
2枚のヨーク材(単位ヨーク)18a-1,18a-2,18b-1,18b-
2 を重ね合わせた状態からなっている。そして、ラジア
ル駆動磁石17a,17b がラジアルヨーク18a,18b に取り付
けられることによりラジアル磁気回路22a,22b が形成さ
れる。
【0030】そして、ラジアル駆動コイル11a,11b に電
流を流すことによってローレンツ力が発生し、キャリッ
ジ10を光ディスク5 の半径方向(ラジアル方向)に移動
させることができる。そして、レーザ光の焦点を光ディ
スク5 上の所望の位置に移動させることができる。
【0031】図4に示されるように、ラジアルヨーク18
a,18b の端部は、それぞれのヨーク材18a-1,18a-2,18b-
1,18b-2 が曲面状に曲げられているため、ガイドレール
14a,14b の端部曲面にほぼ沿った形状をなしている。そ
して、ラジアルヨーク18a,18b の端部はガイドレール14
a,14b の端部を覆うように配置されている。
【0032】ヨーク材18a-1,18a-2,18b-1,18b-2 の中央
付近には、それぞれ2個の固定用穴19が設けられてい
る。この固定用穴にネジ等を挿通することにより、ベー
スに対して強固に固定することができる。
【0033】また、図4および図5に示されるように、
これら固定用穴19の端部側には、位置決め穴20と半抜き
部21が、互いに対称な位置に設けられている。そして、
ヨーク材18a-1,18b-1 の位置決め穴20とヨーク材18a-2,
18b-2 の半抜き部21とが互いに嵌合することにより、積
層構造をなすラジアルヨーク18a,18b が製作されてい
る。
【0034】このようにして製作されたラジアルヨーク
18a,18b の内側面に対して、図3に示されるように、ま
ずラジアル駆動磁石17a,17b が取り付けられる。次に、
ラジアルヨーク18a,18b の端部に対して、ガイドレール
14a,14b が挿入され取り付けられる。そして、図2に示
される如くラジアル磁気回路22a,22b が完成する。この
ような手順で製作することにより、ラジアル駆動磁石17
a,17b の磁気吸引力でガイドレール14a,14b とラジアル
ヨーク18a,18b とが容易に吸着し合うので、挿入(突き
当て)の作業が極めて容易に行え、しかも組み立てた後
に衝撃が加わったりネジが緩んでも両者の位置関係が変
化する危険性が少ない。
【0035】ここで、ヨーク材18a-1,18a-2,18b-1,18b-
2 は亜鉛メッキ鋼板などの薄い板状の磁性材料からな
り、板金プレス加工により、あらかじめ所定の形状に型
抜きされている。すなわち、ヨーク材18a-1,18a-2,18b-
1,18b-2 にはこの板金プレス加工に起因する「バリ」お
よび「ダレ」が発生することになる。
【0036】そこで本発明では、図6に示されるよう
に、ヨーク材18a-1,18a-2,18b-1,18b-2 に形成されたダ
レ面A側が互いに対向配置されるようにし、その間にガ
イドレール14a,14b が挿通され取り付けられるように構
成されている。したがって、ラジアルヨーク18a,18b は
バリ面B側がガイドレール14a,14b に接しない状態に構
成されている。
【0037】このような構成のラジアル磁気回路を備え
た情報記録再生装置によれば、薄肉材料を板金プレス加
工することによりヨーク材を形成しているため、ヨーク
材を安価に大量生産することが可能となる。またこのヨ
ーク材を重ね合わせているため、必要な断面積を備えた
厚肉のブロック形状のラジアルヨークを製作することが
可能となる。
【0038】さらに、このようにヨーク材を重ね合わせ
る際に、ダレ面側が向かい合うようにすれば、板金プレ
ス加工により生じるバリ部分が対向配置されることがな
い。したがって、ガイドレールとヨーク材との接合部
分、およびラジアルヨークを構成するヨーク材どうしの
接合部分に不要な隙間が発生することがないため、磁気
抵抗が大きくなることが防止され、磁気回路としての駆
動力低下を抑制することができるようになる。
【0039】また、バリ面側がラジアル磁気回路の外側
に位置することになるため、バリ面がベース等に食い込
み、ラジアル磁気回路またはラジアルヨークの位置ズレ
を防止することができる。
【0040】また、ガイドレールとラジアルヨークとの
接合面に接着剤を使用する場合、ダレ部分が接着剤の
「逃げ面」となるため、余分な接着剤が周囲にはみ出す
ことがなく、安定した接着を実現することができる。ま
た接着剤がガイドレール表面に及ぶ危険性が低減される
ため、ガイドレール上を転動するベアリングを介してキ
ャリッジに不要な振動が伝わるなどの悪影響がなくな
る。
【0041】もちろん、上述した「バリ」や「ダレ」は
板金プレス加工によって形成されるものに限られること
はなく、いかなる加工方法(例えば切削加工)により発
生する「バリ」や「ダレ」であっても本発明を適用する
ことが可能である。また、一方の面には「バリ」が存在
するが他方の面には「ダレ」が存在しなしような場合に
は、ガイドレールに対して「バリ面側でない面」が接す
るようにすればよい。
【0042】なお、本発明の構成では、ラジアルヨーク
とガイドレールとの接触面積は、接触部分の長さをガイ
ドレールの軸方向や周方向に伸ばすことで容易に対応す
ることができる。したがって、ガイドレールの断面積を
大きくして対応していた従来技術に比べ、磁気抵抗を念
頭に入れた装置設計が極めて容易である。そして、たと
え接合部分に隙間が生じたとしても、接触面積を拡げる
ことにより磁気抵抗を小さくでき、必要な駆動力を確保
することができる。
【0043】なお、上述したラジアル磁気回路22a,22b
は、ラジアルヨークが2枚のヨーク材からなっていた。
しかしながら、磁気抵抗を考慮してラジアル磁気回路を
設計すれば、ラジアルヨークを1枚の(片側の)ヨーク
材で代用することも可能である。このような場合であっ
ても、ラジアルヨークの加工ダレ面側がガイドレールに
接するように構成することにより、上記と同様の効果を
期待することができることは言うまでもない。
【0044】さらに、例えば板金プレス加工によって形
成された「バリ」に対してバリ取り加工(シェービング
加工や酸洗いなど)を施した場合には、上述のように
「ダレ」面が互いに対向配置されるように構成すること
はもちろん、バリ取り加工部位が互いに対向配置される
ように構成してもよい。
【0045】すなわち、バリ取り加工面側には加工歪み
が発生しているため、ダレ面側とはその磁気特性がわず
かに異なった状態となっている。このような状態では、
バリ取り加工面どうし、もしくはダレ面どうしが対向配
置されるように接続し構成することにより、磁気回路の
磁気特性を接続面を境界とした対称状態とすることがで
きる。
【0046】したがって、磁気回路全体として磁場の対
称性を保つことができるため、この磁気回路を情報記録
再生装置(光ディスク装置)に適用することにより、ヘ
ッド部がその移動方向に対して上下方向(ピッチング方
向)の不要振動等を発生することがなくなる。そして、
光ディスク装置としての制御特性を安定化することが可
能となる。
【0047】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することが可能である。例えば、本発明の磁気回
路および情報記録再生装置は、光ディスク装置への使用
に限られるものではなく、電磁駆動力により動作する様
々な装置(光磁気ディスク装置や磁気ディスク装置な
ど)にも適用できることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
イドレールとヨークとの接合部分、およびヨークを構成
するヨーク材どうしの接合部分に不要な隙間が発生する
ことがないため、磁気抵抗が大きくなることが防止さ
れ、磁気回路としての駆動力低下を抑制することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録再生装置の内部構造を示
す斜視図。
【図2】この情報記録再生装置に用いられるラジアル磁
気回路を示す斜視図。
【図3】ラジアル磁気回路の分解斜視図。
【図4】ラジアルヨークの分解斜視図。
【図5】ラジアル磁気回路の断面図。
【図6】ラジアル磁気回路の断面図。
【図7】従来のヘッド移動装置を示す斜視図。
【図8】光信号処理系の構成図。
【符号の説明】
1…レーザ発光源 2…コリメートレンズ 3…ビームスプリッタ 4…対物レンズ(光学ヘッド) 5…光ディスク 6…集光レンズ 7…受光素子 8…対物レンズホルダ 9a,9b …平行板ばね 10…キャリッジ 11a,11b …フォーカス駆動コイル 12a,12b …フォーカスヨーク 13a,13b …フォーカス磁石 14a,14b …ガイドレール(第1のヨーク) 15…ベアリング 16a,16b …ラジアル駆動コイル 17a,17b …ラジアル駆動磁石 18a,18b …ラジアルヨーク(第2のヨーク) 18a-1,18a-2,18b-1,18b-2 …ヨーク材(単位ヨーク) 19…固定用穴 20…位置決め穴 21…半抜き部 22a,22b …ラジアル磁気回路 A…ダレ面 B…バリ面

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のヨークと、前記第1のヨークに接続
    される第2のヨークと、前記第1もしくは第2のヨーク
    に固定される磁石とを具備した磁気回路において、 前記第2のヨークは前記第1のヨークに対して加工ダレ
    面側が接する関係に接続されてなることを特徴とする磁
    気回路。
  2. 【請求項2】前記第2のヨークは、前記第1のヨークを
    挟持する関係に接することを特徴とする請求項1記載の
    磁気回路。
  3. 【請求項3】前記第2のヨークは、板金プレス加工によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の磁気回路。
  4. 【請求項4】複数の単位ヨークからなり、これら単位ヨ
    ークを積層してその磁気特性が対称となるように形成さ
    れたヨークと、前記ヨークに接続される磁石とを有する
    ことを特徴とする磁気回路。
  5. 【請求項5】前記ヨークは、前記単位ヨークの加工ダレ
    面側が接触する関係に積層されてなることを特徴とする
    請求項4記載の磁気回路。
  6. 【請求項6】情報記録媒体に対する情報の記録再生を行
    うヘッド部と、 磁性体からなり、前記ヘッド部を所定方向に導くガイド
    レールと、 前記ヘッド部に接続される駆動コイルと、 前記ガイドレールに対して加工ダレ面側が接する関係に
    前記ガイドレールと磁気的に接続されるヨークと、 前記ヨークに固定され前記駆動コイルに磁束を付与する
    磁石と、を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記ヨークは、前記ガイドレールを挟持す
    る関係に接することを特徴とする請求項6記載の情報記
    録再生装置。
  8. 【請求項8】前記ヨークは、板金プレス加工により形成
    されていることを特徴とする請求項6または7記載の情
    報記録再生装置。
  9. 【請求項9】情報記録媒体に対する情報の記録再生を行
    うヘッド部と、 磁性体からなり、前記ヘッド部を所定方向に導くガイド
    レールと、 前記ヘッド部に接続される駆動コイルと、 複数の単位ヨークからなり、これら単位ヨークを積層し
    てその磁気特性が対称となるように形成され前記ガイド
    レールと磁気的に接続されるヨークと、 前記ヨークに固定され前記駆動コイルに磁束を付与する
    磁石と、を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】前記ヨークは、前記単位ヨークの加工ダ
    レ面側が接触する関係に積層されてなることを特徴とす
    る請求項9記載の情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】光ディスクに対する情報の記録再生を行
    う光学ヘッドと、 磁性体からなり、前記光学ヘッドを所定方向に導くガイ
    ドレールと、 前記光学ヘッドに接続される駆動コイルと、 前記ガイドレールに対して加工ダレ面側が接する関係に
    前記ガイドレールと磁気的に接続されるヨークと、 前記ヨークに固定され前記駆動コイルに磁束を付与する
    磁石と、を有することを特徴とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】前記ヨークは、前記ガイドレールを挟持
    する関係に接することを特徴とする請求項11記載の光
    ディスク装置。
  13. 【請求項13】前記ヨークは、板金プレス加工により形
    成されていることを特徴とする請求項11または12記
    載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】光ディスクに対する情報の記録再生を行
    う光学ヘッドと、 磁性体からなり、前記光学ヘッドを所定方向に導くガイ
    ドレールと、 前記光学ヘッドに接続される駆動コイルと、 複数の単位ヨークからなり、これら単位ヨークを積層し
    てその磁気特性が対称となるように形成され前記ガイド
    レールと磁気的に接続されるヨークと、 前記ヨークに固定され前記駆動コイルに磁束を付与する
    磁石と、を有することを特徴とする光ディスク装置。
  15. 【請求項15】前記ヨークは、前記単位ヨークの加工ダ
    レ面側が接触する関係に積層されてなることを特徴とす
    る請求項14記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020193607A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社ミツバ スタータ及びヨークの成形方法

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JP2020193607A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社ミツバ スタータ及びヨークの成形方法

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