JPH0832956A - 番組情報送受信方式および装置 - Google Patents

番組情報送受信方式および装置

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JPH0832956A
JPH0832956A JP16424994A JP16424994A JPH0832956A JP H0832956 A JPH0832956 A JP H0832956A JP 16424994 A JP16424994 A JP 16424994A JP 16424994 A JP16424994 A JP 16424994A JP H0832956 A JPH0832956 A JP H0832956A
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潔 星野
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典哉 坂本
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Natsuki Koshiro
夏樹 小代
Eiichiro Tomonaga
英一郎 朝長
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】番組編成(番組構成)の切り替わりがあって
も、番組選択と受信をスムーズに得られるようにする。 【構成】テレビジョン放送とともに番組構成を示す情報
を送信するデジタル方式のテレビジョン放送方式におい
て、前記番組構成を示す情報として、少なくとも、現在
放送している番組構成の情報テーブル(PAT、PM
T)と、次回の番組構成の情報テーブル(PAT、PM
T)とを、前記2つの情報テーブルが現在有効か次回有
効かを識別したフラグとともに送信するようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号をデジタル
圧縮して伝送するデジタル方式のテレビジョン放送に有
効である、番組情報送受信方式およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン放送の多様化と共
に、日本のハイビジョン技術が急速に進展するにつれ
て、米国内でも地上放送業者を中心とし、次世代のTV
放送方式であるATV(アドバンスドTV)の開発の機
運が高まってきている。1987年にはFCC(アメリカ連
邦通信委員会)が諮問委員会を設置して、内外の各団体
からATV伝送方式を公募したが、そのうちデジタル伝
送方式を採用している4方式が最終候補として残り、さ
らにその4方式が1 つにまとまりつつある。
【0003】一般的に映像信号をデジタル化すると、そ
の情報量は膨大になり、これを直接伝送路にて伝送した
り記録媒体に蓄積するのは困難である。たとえば、現行
の525、2:1インタレース信号の全データレートは
216Mbpsとなる。そこで、DCT(離散コサイン変
換)処理、フレーム間予測符号化、ランレングス符号
化、エントロピー符号化などを複合的に用いて映像信号
を圧縮符号化する。こうした画像圧縮技術は、画像信号
が持っている空間的・時間的冗長性を利用して、視覚上
問題がない成分を効果的に削減するのもで、デコードし
て元の画像を完全に復元できるわけではないが、MPE
G2においては、圧縮後のレートが5Mbps程度で現行N
TSC並みの品質といわれている。なお、この数値は圧
縮方式によって異なる。
【0004】映像信号をデジタル化して伝送するTV放
送の1つの利点として、1つの伝送チャンネルに複数の
番組を伝送できることがあげられる。伝送チャンネルと
は現行TV放送におけるチャンネルのことで、6MHz の
帯域がある。文献(1) 「日経エレクトロニクスブック
ス、データ圧縮技術とデジタル変調技術」によれば、一
般的な16QAM変調を用いてデジタル伝送を行う場
合、1シンボルに4ビット(24=16値)を割り当
て、4ビット/秒/Hzで伝送することになる。従っ
て、現行地上波1チャンネルにおいて16QAM変調を
使用する場合には、6M×4=24M/秒で伝送できる
ことになる。しかし、実際の伝送速度は隣接チャンネル
間の干渉を防ぐためのフィルタ特性や誤り訂正符号によ
るオーバーヘッドのため、これよりも若干小さくなる。
【0005】一方、圧縮された映像信号は先述のとおり
5Mbps、また、圧縮された音声信号は数百Kbpsなので、
現行TVのような番組であれば、1つの伝送チャンネル
内で4番組を同時に伝送できる。
【0006】さらに、映像や音声の他に、番組内容を補
足するためのデータや、文字多重放送と同様な各種デー
タも多重して伝送することが可能である。以下、複数番
組の多重方法について、文献(2) 「INTERNATIONAL ORGA
NIZATIONFOR STANDARDIZATION ORGANISATION INTERNATI
ONALE DE NORMALISATION ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 CODE
ING OF MOVING PICTURES AND ASSOCIATED AUDIO」に記
述されているMPEG2のシステムレイヤに準じて説明
する。
【0007】図7は、多重化のために必要なパケット化
について説明する図である。同図において201、20
2は、それぞれ1時間分の原映像信号と原音声信号であ
る。原映像信号201は、216Mbps、原音声信号20
2は、CD( コンパクトディスク) 並みの音質1.5Mb
psとする。まず、それぞれの原信号の圧縮を行い圧縮映
像データ203、圧縮音声データ204とする。この時
点で、216Mbpsの原映像信号201は、5Mbpsに、
1.5Mbpsの原音声信号202は、400Kbpsのレート
となる。これらをMPEG2 ではエレメンタリースト
リーム(以下ES) と呼ぶ。さらに、それぞれのESを
ある単位に細分化し、それぞれの単位毎にヘッダを付加
した形式にパケット化する。例えば映像信号の場合に
は、圧縮後のデータ203を1 フレーム単位(203
a、203b、203c…)に細分化する。それぞれは
原映像信号の201a、201b、201c…に対応し
ており、201a〜201cはデータ量は同じだが、2
03a〜203cは、可変長符号化されているためそれ
ぞれのデータ長が異なるのが一般的である。1フレーム
単位に細分化されたデータ203a〜203cは、それ
ぞれパケットヘッダ207a〜207cが付加されてパ
ケット化される。例えば、パケット205aは、1 フレ
ーム分の圧縮画像データ203aとそのヘッダ207a
からなり、ヘッダにはデコードに必要なタイムスタンプ
情報やパケット長、データ種を示す情報が含まれる。こ
れをMPEG2 ではパケッタイズドエレメンタリース
トリーム( 以下PES)と呼ぶ。
【0008】以上のような映像、音声のパケット化後、
さらに伝送のためのパケット化を行う場合もある。MP
EG2の伝送系の規格案では、 Transport Stream ( 以
下TS)と呼ぶ伝送用パケットを定義し、ATMとの親
和性とデパケット処理を考慮した188バイト固定長の
パケットとして伝送する。
【0009】図7において208は、パケット化した映
像データ205を細分化しTSパケットヘッダを付加し
た映像データ208としている。MPEG2ではそれぞ
れのパケット208a、208b、208c…は188
バイト、それぞれのパケットヘッダ210a、210
b、210c…は、4バイトとなっている。ここでのT
Sパケットヘッダには、データ毎にユニークなID番号
( 以下PID)やパケット同期など、デコーダでのデパ
ケット処理に必要な情報が含まれる。
【0010】次に、パケット化された複数番組の多重化
処理について説明する。図8(a)では、2つの番組
A、Bを1つの伝送チャンネルで伝送する場合を説明し
ている。映像301、303と音声302、304は、
図7の映像データ208あるいは音声データ209とし
て示したTSパケット化されたデータである。2つの番
組A、Bはそれぞれ映像301と音声302、映像30
3と音声304とからなり、このようにいくつかのデー
タから構成される1つ1つの番組をMPEG2ではプロ
グラムと呼ぶ。
【0011】図8(b)には多重装置の構成例を示して
いる。パケット化された4種類のデータは、それぞれ入
力端子306〜309を介してそれぞれFIFO(ファ
ーストインファーストアウトメモリ回路)310〜31
3へと入力される。FIFOへの書き込みはパケットが
生成され次第、順次行われる。各FIFOのステータス
は、マルチプレクス・メモリ制御回路315に入力され
る。ここでは、各FIFOがオーバーフローやアンダーフロ
ーを起こさないよう適切にFIFOをリードするよう制
御するとともに、リードしたFIFO出力を出力端子3
17に出力するよう、マルチプレクサ316を制御して
いる。すべてのFIFOがアンダーフローするような場
合には、ヌルパケット発生回路314から発生するダミ
ーパケットをマルチプレクサ316が選択して出力する
ように、マルチプレクス・FIFOリード制御回路315が
制御している。逆に、すべてのFIFOがオーバーフロ
ーするような場合には、多重するデータが伝送チャンネ
ルの容量をオーバーしていることを意味しており、多重
することはできない。このようにマルチプレクス・メモ
リ制御回路315による制御を行うことによって、伝送
チャンネル内データ305(同図(a))で示すよう
に、レートの高い映像データは高い頻度で、レートの低
い音声データは低い頻度で多重される。
【0012】以上説明したようにデジタル伝送TVで
は、1つの伝送チャンネルで、パケット化して多重した
複数プログラムを伝送することができる。従って、現在
のTV視聴におけるチャンネル選択では伝送チャンネル
を指定すれば良いのに対して、デジタル伝送TVにおい
ては、伝送チャンネル内のプログラムまでさらに選択す
る必要がある。
【0013】ところで、図8では、1つの伝送チャンネ
ルで2つのプログラム( それぞれ映像と音声から構成さ
れる) を伝送する例で説明したが、伝送容量の範囲内、
言い換えれば同図のすべてのFIFOがオーバーフロー
しないようなデータであれば、どのように組み合わせる
ことも可能である。たとえば、午後7:00〜8:00には映像
と音声からなる通常のTV放送としての2つのプログラ
ムを多重して伝送し、次の時間帯8:00〜9:00には通常の
TV放送としてのプログラムを1つと、天気予報、株式
情報というデータ放送のプログラムを多重して伝送する
ことも可能である。つまり、現行TV放送においては、
変調周波数という放送が続く限り恒久的に不変の定数(
伝送チャンネル) で選択をするのに対して、デジタル伝
送TVにおいては、放送中にも時間的に変化する伝送チ
ャンネル内のプログラムを選択しなければならない。具
体的には、図7の208のパケットヘッダに含まれる番
組ごとにユニークなID番号(PID)で選択すること
になる。
【0014】このように番組構成の動的変更に対応した
選択を可能とするためには、現時点の伝送チャンネル内
のプログラム構成と、それぞれのプログラムを構成する
映像・音声・データを関連付ける番組構成テーブルを、
映像や音声などのデータとともに多重して伝送する必要
がある。
【0015】以下、図9を用いて番組構成テーブルの伝
送について説明する。同図において401は、伝送チャ
ンネルを構成する幾つかのプログラムに関して、そのプ
ログラムIDと、そのプログラム内の構成テーブルとの
関連付けを行うためのテーブルであり、MPEG2では
プログラムアソシエーションテーブル(PAT)と呼
ぶ。文献(2) で説明されているPATのうち説明に関連
する部分のみを図9(a)に示した。PATは、各プロ
グラムのID番号( プログラムナンバー) と、そのプロ
グラムのストリーム構成テーブルを持っているパケット
のPID(プログラムマップPID)との関係を示すテ
ーブルである。
【0016】同図(a)の401が意味する内容は、こ
の伝送チャンネルは2つのプログラム100と200か
ら構成され、さらにプログラム100、200の構成内
容については、それぞれPID1000、PID200
0のパケットによって伝送されている、ことを意味す
る。さらに同図にプログラムマップテーブル( 以下PM
T)のうち、説明に関連する部分を示す。PMTは、各
プログラム毎に存在し、それぞれのプログラムを構成す
るストリームのテーブルである。既に説明したように、
プログラム100、200のPMTは、それぞれPID
1000、PID2000のパケットとして伝送されて
おり、同図(b)、(c)の402、403に示すよう
な内容である。基本的にはストリームタイプ(8ビット)
、エレメンタリーPID(13ビット) 、デスクリプタ
ー( 可変長) で一組である。402は、映像信号をPI
D=1001のパケットとして、音声信号をPID=1
002のパケットとして伝送し、この2つのストリーム
でプログラム100を構成する、ことを意味している。
デスクリプター402cでは番組名などのその他の情報
を追加して送ることができる。同様に403は、映像信
号をPID=2001のパケットとして、音声信号をP
ID=2002のパケットとして伝送し、この2つのス
トリームでプログラム200を構成する、ことを意味し
ている。デスクリプター402c、403cにそれぞれ
の番組名として「番組A」「番組B」という文字列を伝
送するとすれば、以上説明したPAT、PMTの内容を
テーブル化して整理すると、図9(d)のようになる。
このような番組構成テーブルは、図7で説明した映像や
音声信号と同様に、固定長にパケット化して伝送する。
【0017】次に図10(a)、(b)を用いてパケッ
ト多重装置を説明する。同図は図8(b)の装置を番組
構成テーブルに対応するよう変更したものであり、変更
点以外は図8と同一番号を付してある。マルチプレクス
・メモリ制御回路327は、FIFO310〜313が
オーバーフローやアンダーフローを起こさないよう適切
にFIFOをリードするよう制御する。また、リードし
たFIFOの出力を出力端子317に出力するよう、マ
ルチプレクサ324、325、317を制御する。さら
にFIFOがオーバーフローやアンダーフローを起こさ
ないような範囲内で、テーブルメモリ319からのデー
タをリードするよう制御する。また、リードしたデータ
を出力端子317に出力するようマルチプレクサ32
4、317を制御する。また、テーブルメモリ3321
からのデータをリードするよう制御し、リードしたデー
タを出力端子317に出力するよう、マルチプレクサ3
25、317を制御する。テーブルメモリ323からの
データをリードするよう制御する。さらに、リードした
データを出力端子317に出力するよう、マルチプレク
サ317を制御する。すべてのFIFOがアンダーフロ
ーするような場合には、ヌルパケット発生回路314か
ら発生するダミーパケットをマルチプレクサ326が選
択して出力するように、マルチプレクス・メモリ制御回
路327が制御する。テーブルメモリ319、320に
格納さているデータは、それぞれPMT発生回路31
8、320が発生する、PMT402、403をパケッ
ト化したデータ502、503である。また、テーブル
メモリ323に格納さているデータは、PAT発生回路
322が発生する、PAT401をパケット化したデー
タ501である。
【0018】以上のようにして、多重データ505を出
力することができる。次に、図11を用いて、多重デー
タ505のデコード方法と視聴者による番組選択につい
て説明する。
【0019】同図においてチューナ601から出力され
るのは、復調後の多重データ505(図10(a))で
ある。多重データ505はFIFO602〜605、S
RAM606、番組表メモリ607に分配されて供給さ
れる。先に説明したように、多重データ505の各パケ
ットには、パケットヘッダが付加されており、ヘッダ中
にデータ毎にユニークなID番号やパケット同期が含ま
れている。デコーダは図示しないパケット同期回路によ
り、ヘッダ中のパケット同期の周期性からパケットの切
り出し位相(188バイトの切れ目)を再生する。この
位相情報をもとにして、同じくパケットヘッダに含まれ
るID番号をデパケットコントローラ608で指示する
ことで、各メモリ(FIFO602〜605、SRAM
606、番組表メモリ607)に必要なパケットのみを
抜き出して書き込むことが可能となる。
【0020】PATパケットには、視聴選択に不可欠で
あるという性質上、固定のID番号が割り当てられる。
MPEG2ではそのIDを“0”としている。まず、デ
パケットコントローラ608はPID“0”を取り込む
ように番組表メモリ607に指示する。番組表メモリ6
07に取り込まれるのは、図10の501に示したPA
Tをパケット化したものである。このPATはバス61
0を介してMPU609が読み込み、パケットを解いて
図9の401に示したPATを復元しメモリ611に格
納する。さらにこのPATをもとに、2つのPIDがそ
れぞれ1000、2000である2つのPMTを取り込
むように番組テーブルメモリ607に指示する。この結
果番組表メモリ607に取り込まれるのは、図10の5
02、503に示したPMTをパケット化したものであ
る。このPMTはバス610を介してMPU609が読
み込み、パケットを解いて図9の402、403に示し
たPMTを復元しメモリ611に格納する。
【0021】PATとPMTによるプログラム情報は、
VRAM612、D/Aコンバータ613、画面合成回
路614を経由して表示装置615へと表示される。図
11の表示装置615に番組構成テーブルの表示の一例
を示す。
【0022】現在放送中の2つの番組名を表示してい
る。PIDの数値自体は視聴者が直接知る必要がないの
で、特に表示する必要はない。なお、ここでは、番組表
メモリ607にパケット化された状態で取り込んで、デ
パケット処理をMPU610が行うと説明しているが、
番組表メモリ607にデパケットされた状態で書き込む
ように、デパケットコントローラ608が処理および指
示を行ってもよい。
【0023】上記のように表示された番組構成より、視
聴者がリモートコントローラ616を用いて番組Aを選
択したとする。視聴者による番組選択指示は、赤外受光
部617、マイコン618を介してMPU609とデパ
ケットコントローラ608とに送られる。MPU609
においては、番組Aが選択されたことを示すように、た
とえば図11において番組Aと表示している部分の色を
変更するなどして、視聴者によるリモコン操作を画面に
フィードバックする処理を行うとともに、メモリ611
上のPAT、PMTのデータを参照して、番組AはPI
Dが1001の映像信号と、PIDが1002の音声信
号とから構成されるという情報を得、デパケットコント
ローラ608に伝える。デパケットコントローラ608
では、PIDが1001であるパケットのみをデパケッ
トして取り込むようFIFO602を制御するととも
に、PIDが1002であるパケットのみをデパケット
して取り込むようFIFO604を制御する。
【0024】こうしてFIFO602、604にはそれ
ぞれ、圧縮された映像信号(図7の203)、音声信号
(図7の204)が取り込まれる。また、それぞれのパ
ケットヘッダは必要に応じて映像デコーダや音声デコー
ダ、クロック再生などで使用される(図示しない)。F
IFO602の映像データは、映像デコーダ619によ
り伸張され、画面合成回路621、D/A変換器62
2、画面合成回路614を介して表示装置615に表示
される。1つめの画面合成回路621は、2つの映像デ
コーダからの映像信号を画面に同時に表示する場合にそ
の処理を行い、2つめの画面合成回路614は、映像信
号とVRAM612から出力されるグラフィックデータ
とを合成する。この画面合成とD/A変換の構成は、必
ずしもこの順序である必要はない。
【0025】一方音声信号は、音声デコーダ620で伸
張され、セレクタ623、D/A変換器624を介して
スピーカ625より出力される。なお、図11で説明し
てきたマイコン618とMPU609との処理分担は、
互いにカバーし合うことが可能であり、1つのMPUで
構成することも、それぞれの分担を部分的に交換するこ
とも可能である。
【0026】以上説明したようにして、パケット多重さ
れたデジタル放送を受信し、希望する番組を選択し試聴
することができる。さて、これまでは午後7:00〜8:00の
時間帯に、1つの伝送チャンネルで2つの番組A、Bが
伝送される場合を説明した。既に説明したようにデジタ
ル放送においては、伝送チャンネル内のプログラム構成
の動的変更が可能である。
【0027】以下、次の時間帯8:00〜9:00に同じ伝送チ
ャンネルにおいて、通常のTV放送(映像信号と音声信
号)を1つと、天気予報や株式情報などのデータ放送を
多重して伝送する場合について、時間帯の切り替わりで
生じる問題点を説明する。
【0028】図12(a)の801は、図10の505
に示したパケット多重されたデータを再度示したもので
あるが、説明のためPAT、PMTのパケットを斜線で
示し、時間を追加した。
【0029】既に説明したように、PAT、PMTとい
うプログラム構成テーブルが映像や音声と同時にパケッ
ト多重されて伝送され、このテーブルがなければ視聴者
が番組選択をすることができない。このPAT、PMT
は、常に繰り返し伝送する必要がある。いつ受信を開始
しても、あまり待たずにPAT、PMTを受信し番組選
択を可能とするためである。一般に、チャンネル変更や
電源投入から画面に映像が再生されるまでの期間は、数
百ミリ秒以内と言われているので、この程度の間隔でく
り返し伝送すれば、受像開始からさほど待たずに番組選
択が可能となる。
【0030】ところで、視聴を続け8:00ちょうどになっ
た場合を考える。PAT、PMTとしては、8:00〜9:00
の時間帯のプログラム構成( 図12(b)の901、9
02、903、904)が伝送されるが、PAT、PM
Tは、8:00以降、数パケットにわたり伝送されてくる図
中801〜803である。そして804からはくり返し
PAT、PMTが再度くり返して伝送されている。図か
らわかるように、PAT、PMTの受信を完了するまで
の期間805と、それらの復元処理と表示にMPU60
9、VRAM612などが要する期間は、視聴者が番組
選択を希望しても、正常な番組構成テーブルを得ること
ができないため番組選択はできない。
【0031】このように、チャンネル変更や電源投入時
に数百ミリ秒待つことは問題にはならないが、番組受信
中の時間経過途中において、例えば上述したように8:00
にPAT、PMTが変更になったときには、テーブル受
信が完了するまで待たねばならないのは問題である。
【0032】また、上述した問題点は、伝送チャンネル
内のプログラム構成が動的に変更される場合だけに生じ
るのではない。例えば、常に2つの映像信号と2つの音
声信号とから構成されているとしても、1つの番組が終
了し次の番組が始まると、PIDが異なったものにな
る。そこで、再度PAT、PMTを受信しなおす必要が
生じ、テーブル受信が完了するまでまたねばならず同様
の問題が発生する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、チャ
ンネル変更や電源投入時に数ミリ秒待つことは問題には
ならないが、受信途中において、PAT、PMTが変更
になったときには、テーブル受信が完了するまで待たね
ばならないのは、問題である。
【0034】そこでこの発明は、PAT、PMTの内容
変更の切り替わり(番組編成の切り替わり)に関して、
PAT、PMTに対応する番組が開始される前に先行し
てPAT、PMTを伝送し、番組選択受信をスムーズに
得られるようにした番組情報送受信方式およびその装置
を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明は、送信側で
は、現在の放送されている番組に関する情報テーブル
(PAT、PMT)と、次の時間帯で放送される番組の
情報テーブルとをオーバーラップして送るようにしてい
る。そしてこれらの情報テーブルには、現在有効なテー
ブルか次回有効なテーブルかを示すフラグを付加して送
るようにしている。一方、受信側では、2つの隣接する
時間帯の番組に関する情報テーブルを保持しておき、フ
ラグが現在有効を示しているものを番組選択に使用す
る。そして次の時間帯になると、情報テーブルの内容
は、さらに次の時間帯と現在の時間帯の情報に変更にな
る。また、フラグは現在有効であることを情報テーブル
と次の時間帯に有効な情報テーブルとを識別するフラグ
となるようにしている。
【0036】
【作用】従来は、複数パケットにまたがって伝送される
PAT、PMTをすべて受信してテーブルが完成するま
では番組選択が行えなかったが、上記の手段によれば、
PATでフラグを受けとり、その時点で、保持していた
次の時間帯の情報テーブルに切り替えて、ただちに番組
選択が可能となる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の一実施例を説明するために
示した説明図であり、時間帯が例えば7:00〜8:00に伝送
されるPMT(プログラムアソシエーションテーブ
ル)、PMT(プログラムマップテーブル)を示してい
る。PAT101は、時間帯7:00〜8:00のPAT(先に
説明した図9の401)と、時間帯8:00〜9:00のPAT
(図12の901)とを組み合わせた内容である。
【0038】ここで、この番組情報データは、プログラ
ムナンバーとプログラムマップPIDの組みごとに1ビ
ットのフラグを追加している。このフラグは、1であれ
ば情報データが現時間帯で有効であり、0であれば次の
時間帯に有効であることを意味するものとする。
【0039】プログラム100と200は、7:00〜8:00
に放送する番組であるのでフラグを1とし、プログラム
300、400、500は、次の時間帯8:00〜9:00に放
送する番組であるのでフラグを0として伝送している。
また、PATに示されたプログラムマップPIDに対応
するPMTを同図102〜106に示した。
【0040】そしてこのPMTにおいても従来と比較し
て、上記PATと同様の意味を持つ1ビットのフラグを
追加した。一方、図2は、時間帯が8:00〜9:00になった
ときに伝送されるPMT、PMTを示している。図1と
比較して3つのフラグ111a、111b、111cが
1となり、この3つのPMTが現在有効であることを示
している。さらに111d、111eにおいてフラグが
0を示しているのは、次の時間帯9:00〜10:00 のPAT
であることを示している。PMT112〜116も同様
にして、8:00〜9:00のプログラムに関するPMT11
4、115、116のフラグを1とし、次の時間帯9:00
〜10:00 のPMTはフラグを0として伝送する。
【0041】上記したように、常に現在の時間帯と次の
時間帯のプログラム構成を示すテーブルPMT、PMT
を同時に伝送し、現在有効か次回有効かを示すフラグも
同時に伝送するようにしている。
【0042】図3を用いてパケット多重処理装置につい
て説明する。この多重処理装置は、例えば図1、図2で
示したようなスケジュールでプログラムを多重して送信
するものとする。入力端子1028にはパケット化され
たビデオデータ、1029には対応するオーディオデー
タが入力される。この入力端子1028、1029に
は、時間帯7:00〜8:00にプログラム100が、時間帯8:
00〜9:00にプログラム300が供給される。入力端子1
030にはパケット化されたビデオデータ、1031に
は対応するオーディオデータが入力される。この入力端
子1031には、時間帯7:00〜8:00にプログラム200
が、時間帯9:00〜10:00 にプログラム700が供給され
る。入力端子1032には、時間帯7:00〜10:00 ではデ
ータが入力されないものとする。入力端子1033に
は、時間帯8:00〜9:00にプログラム400が供給され
る。入力端子1035には、時間帯8:00〜9:00にプログ
ラム500が供給される。
【0043】各入力端子1028、1029、103
0、1031、1032、1033、1035はそれぞ
れFIFO1010、1011、1013、1014、
1016、1018、1036に接続されている。FI
FO1010、1011の出力は、テーブルメモリ10
12の出力とともにマルチプレクサ1021に供給され
多重される。テーブルメモリ1012は、後述するよう
にPMTを格納している。PMTとしては、現時間帯P
MT発生回路1001からの現時間帯PMTと、次時間
帯PMT発生回路1002からの次時間帯PMTと、フ
ラグ発生回路1003からのフラグとが混合回路100
4でパケット化されてテーブルメモリ1012に供給さ
れる。破線で囲むブロックをPMT発生部1000aと
称することにする。
【0044】FIFO1013、1014の出力は、テ
ーブルメモリ1015の出力とともにマルチプレクサ1
022に供給され多重される。テーブルメモリ1015
には先のPMT発生部1000aと同様なPMT発生部
1000bからのデータが供給される。
【0045】FIFO1016の出力は、テーブルメモ
リ1017の出力とともにマルチプレクサ1023に接
続されている。またFIFO1018の出力は、テーブ
ルメモリ1018の出力とともにマルチプレクサ102
4に接続されている。さらにまたFIFO1036の出
力も、テーブルメモリ1037の出力とともにマルチプ
レクサ1034に接続されている。各テーブルメモリ1
017、1019、1037にはPMT発生部1000
c、1000d、1000eの出力が供給されている。
【0046】上記したマルチプレクサ1021、102
2、1023、1024、1034の出力はさらにマル
チプレクサ1026に供給されて多重されて出力端子1
027に導出される。マルチプレクサ1026には、さ
らにヌルパケット発生回路1009からの出力が供給さ
れている。
【0047】さらにまた、テーブルメモリ1020の出
力も供給されている。このテーブルメモリ1020に
は、先に説明したPATが格納されている。即ち、現時
間帯PAT発生回路1005、次時間帯PAT発生回路
1006、フラグ発生回路1007の各データが混合回
路1008で混合されパケット化されてメモリ1020
に供給されるようになっている。マルチプレクス・メモ
リ制御回路1025は、FIFOやテーブルメモリの書
き込み読み出しを制御し、また各マルチプレクサの動作
を制御する。
【0048】基本的な構成は、図10で説明した構成と
同様である。マルチプレクサ1021は、時間帯7:00〜
8:00にはプログラム100、時間帯8:00〜9:00にはプロ
グラム300、時間帯9:00〜10:00 にはプログラム60
0をマルチプレクスするものとする。マルチプレクサ1
022は、時間帯7:00〜8:00にプログラム200、時間
帯9:00〜10:00 にはプログラム700をマルチプレクス
する。マルチプレクサ1023は、時間帯8:00〜9:00に
プログラム400をマルチプレクスする。マルチプレク
サ1024は、時間帯8:00〜9:00にプログラム500を
マルチプレクスする。マルチプレクス・メモリ制御回路
1025や各マルチプレクサは、図10と同様の働きを
する。
【0049】以上、時間帯ごとに各マルチプレクサが処
理するプログラムをまとめると図4(a)のようにな
る。一方、現時間帯PMT発生回路1001では、時間
帯7:00〜8:00にはプログラム100、時間帯8:00〜9:00
にはプログラム300、時間帯9:00〜10:00 にはプログ
ラム600に関するPMTを発生する。次時間帯PMT
発生回路1002では、時間帯7:00〜8:00にはプログラ
ム300、時間帯8:00〜9:00にはプログラム600に関
するPMTを発生する。フラグ発生回路1003では、
現時間帯PMT発生回路1001から発生されるテーブ
ルには1、次時間帯PMT発生回路1002から発生さ
れるテーブルには0をフラグとして付加し混合回路10
04により混合・パケット化して、PMTとしてテーブ
ルメモリ1012に書き込む。テーブルメモリ1012
に書き込まれるのは、時間帯7:00〜8:00にはPMT10
2(図1) 、時間帯8:00〜9:00にはPMT114(図
2)である。以下、時間帯ごとに各テーブルメモリ10
12が格納するPMTをまとめると図4(b)のように
なる。したがって、図示していないが、PAT発生部、
各PMT発生部には時間情報が入力されるようになって
おり、またマルチプレクス・メモリ制御回路1025に
も時間情報が与えられている。
【0050】以上のようにして、テーブルメモリは現時
間帯と次時間帯のプログラム数の合計分だけ持ち、現時
間帯のPMTはそのプログラムの映像や音声と同一のマ
ルチプレクサでマルチプレクスし、次時間帯のPMTは
空いているマルチプレクサに送られる。以上のようにし
て、図1、2で説明したようなPMT、PMTを送信す
ることが可能となる。
【0051】次に、こうしたPMT、PMTの受信側の
処理について説明する。受信機の構成そのものは図11
と同一であるが、MPU609による処理手順が従来例
とは異なる。
【0052】図5、図6にフローチャートを示し、また
図11を参照しながら受信側の処理を説明する。時間帯
7:00〜8:00に受像機の電源を投入したとする。従来例と
同様にしてデパケットコントローラ608はPID
“0”を取り込むように番組テーブルメモリ607に指
示する(ステップ1101)。番組テーブルメモリ60
7に取り込まれるのは、図1の101に示したPATを
パケット化したものである。このPATはバス601を
介してMPU609が読み込み、パケットを解いて図1
の101に示したPATを復元しメモリ611に格納す
る(ステップ1102)。さらにこのPATをもとに、
PIDがそれぞれ1000,2000,3000,4000,5000である5つ
のPMTを取り込むようにデパケットコントローラ60
8に指示する(ステップ1103)。この結果番組テー
ブルメモリ607に取り込まれるのは、図1の102〜
106に示したPMTをパケット化したものである。こ
のPMTは、バス601を介してMPU609が読み込
み、パケットを解いて図1の102〜106に示したP
MTを復元しメモリ611に格納する(ステップ110
4)。こうして、PMT、PMTと取り込み番組構成テ
ーブルを得る。
【0053】PAT、PMTによるプログラム情報は、
VRAM612、D/Aコンバータ613、画面合成6
14を経由して表示装置615へと表示される。この
時、PATとPMTのフラグを参照して、フラグが1、
すなわち現在有効であることを示しているテーブルのみ
を使用することで、現在放送中の2つの番組名を表示で
きる。こうして表示された番組構成より、視聴者がリモ
ートコントローラ616を用いて番組Aを選択したとす
る。視聴者による番組選択指示は、赤外受光部617、
マイコン618を介してMPU609とデパケットコン
トローラ608とに送られる。MPU609において
は、番組Aが選択されたことを示すように、例えば番組
Aと表示している部分の色を変更するなどして、視聴者
によるリモコン操作を画面にフィードバックする処理を
行うとともに、メモリ611上のPAT、PMTを参照
して、番組AはPIDが1001の映像信号とPIDが
1002の音声信号とから構成されるという情報を得、
デパケットコントローラ608に伝える。デパケットコ
ントローラ608では、PIDが1001であるパケッ
トのみをデパケットして取り込むようFIFO602を
制御するとともに、PIDが1002であるパケットの
みをデパケットして取り込むようFIFO604を制御
する。こうしてFIFO602、604にはそれぞれ、
圧縮された映像信号(例えば図8の303)、音声信号
(図8の304)が取り込まれる。また、それぞれのパ
ケットヘッダは必要に応じて映像デコーダや音声デコー
ダ、クロック再生などで使用される(図示しない)。
【0054】FIFO602の映像データは映像デコー
ダ619により伸張され、画面合成回路621、D/A
変換器622、画面合成回路614を介して表示装置6
15に表示される。1つめの画面合成回路621は、2
つの映像デコーダからの映像信号を画面に同時に表示す
る場合にその処理を行い、2つめの画面合成回路614
は、映像信号とVRAM612から出力されるグラフィ
ックデータとを合成する。この画面合成とデジタルアナ
ログ変換の構成は、必ずしもこの順序でこの構成である
必要はない。
【0055】一方音声信号は、音声デコーダ620で伸
張され、セレクタ623、D/A変換器624を介して
スピーカー625より出力される。なお、マイコン61
8とMPU609との処理分担は、互いにカバーしあう
ことが可能であり、1つのMPUで構成することも、そ
れぞれの分担を部分的に交換することも可能である。
【0056】以上説明したようにして、パケット多重さ
れたデジタル放送を受信し、希望する番組を選択し試聴
することができる。8:00になり、PMT、PMTが変更
されたとする。図5、図6に示したようにPMT、PM
Tについては、常にアップデートが必要かをチェックし
ている(ステップ1105)。MPEG2のPMT、P
MTにはバージョン番号と呼ばれる5ビットのフィール
ドがあり、このチェックが可能である。アップデートが
必要な場合、ステップ1101、1102と同様にして
PATを取り込む(ステップ1106、1107)。こ
の時取り込まれるのは、図2に示したPAT111であ
る。視聴者が番組選択をしようとしていなければ(ステ
ップ1108)、何も問題はないので、ステップ110
3、1104と同様にPMTを取り込み(ステップ11
09、1110)、ステップ1105へと処理を戻す。
この時取り込まれるのは、図2に示したPAT112〜
116である。もし、視聴者が番組選択をしようとして
いれば(ステップ1108)、PMTの取り込みは行わ
ずに、現在メモリ611上に持っているPAT111と
PMT(図1の102〜106)を参照する。PAT1
11により現在放送中のプログラムは300、400、
500であり、それぞれのPMTはPIDが3000,4000,
5000であることがわかるので、PMT104、105、
106を参照すればよい。つまり、PAT111のフラ
グをチェックし、フラグが1、つまり現在有効であるこ
とを示している部分のみを参照する。
【0057】また、PMT、PMTをアップデートして
メモリ611に格納する際(ステップ1107、111
0)にフラグを参照し、フラグそのものと、フラグが
0、すなわち次回有効であることを示しているテーブル
のみを更新することも可能となる。この場合には、PM
T、PMTそれぞれのフラグを参照する。
【0058】なお、番組情報としては、現在雑誌として
販売されている数週間あるいは1ヶ月分のテレビガイド
のように、比較的長期間分の番組テーブルを伝送するこ
とも考えられる。こうしたテレビガイド的番組テーブル
は今後の放送の予告・予定という意味での番組テーブル
であり、本発明にかかるPAT、PMTが、放送中のプ
ログラム構成を伝送しており受信機での番組選択処理に
不可欠である、という意味で本質的に異なっている。
【0059】上記の説明では、PATやPMTに現在有
効な番組情報と次回有効な番組情報とを識別させるため
にフラグを用いた。そして、このフラグは、1つの例と
してプログラムマップPIDの次に1ビットを用意し
て、このビットを用いるようにしている。しかしこの発
明は、このフラグ位置は、上記の例に限定されるもので
はなく、送受信側の取決めに応じて余裕のある部分に挿
入して伝送受信すればよい。また上記の説明では、PA
T、PMTは常時現時間帯のものと次時間帯のものが常
に送られているとしているが、例えば、番組編成が切り
替わるような時点を堺にして、一定時間次時間帯のPA
T、PMTが現時間帯のものにオーバーラップするよう
に伝送されてきてもよい。また上記の説明では、番組編
成の意味として同一チャンネルで伝送されている複数プ
ログラムの組み合わせ状態として用いたが、番組編成が
変更されるケースとしては、1つの番組(プログラム)
だけが変更になり、他の番組が変更しない場合、あるい
はすべてが同時に変更なる場合等各種の形態があるの
で、総称しては番組構成と述べる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
在の放送されている番組に関するテーブル(PAT、P
MT)と、次の時間帯で放送される番組のテーブルとを
オーバーラップさせて送ることで、PMT、PMTの内
容変更の切り替わりにおいても、PMT、PMT受信が
完了する前に番組選択ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるPMT、PMTの
伝送形態を説明するために示した図。
【図2】同じくこの発明の一実施例におけるPMT、P
MTの伝送形態を説明するために示した図。
【図3】この発明の一実施例によるパケット多重化装置
を示す図。
【図4】図3の装置の動作例を説明するために示した説
明図。
【図5】この発明に係わる受信装置の動作を説明するた
めに示したフローチャート。
【図6】同じくこの発明に係わる受信装置の動作を説明
するために示したフローチャート。
【図7】MPEG2の圧縮技術を説明するために示した
図。
【図8】パケット多重の原理を説明するために示した
図。
【図9】パケット多重化において伝送されるパケットア
ソシエーションテーブル(PAT)、プログラムマップ
テーブル(PMT)の説明図。
【図10】パケット多重化装置を説明するために示した
図。
【図11】パケット多重化された信号を受信する受信装
置を示す図。
【図12】従来のパケット多重化信号の伝送方法の問題
点を説明するために示した説明図。
【符号の説明】
1010、1011、1013、1014、1016、
1018、1034…FIFO、1012、1015、
1017、1019、1037、1020…テーブルメ
モリ、1001、1005…現時間帯PAT発生回路、
1002、1006…次時間帯PAT発生回路、100
3、1007…フラグ発生回路、1004、1008…
混合回路、1025…マルチプレクス・メモリ制御回
路、1009…ヌルパケット発生回路、1021、10
22、1023、1024、1034、1026…マル
チプレクサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小代 夏樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチディア技術研究所内 (72)発明者 朝長 英一郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチディア技術研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン放送とともに番組構成を示す
    情報を送信するデジタル方式のテレビジョン放送方式に
    おいて、 前記番組構成を示す情報として、少なくとも、現在放送
    している現在の番組構成の情報テーブルと、次回の番組
    構成の情報テーブルと、前記2つの番組構成の情報テー
    ブルが現在有効か次回有効かを示すフラグととともに前
    記現在の番組構成が放送されている期間に送信すること
    を特徴とする番組情報送信方式。
  2. 【請求項2】前記次回の番組構成の情報テーブルとは、
    現在送信されている番組または番組構成や編成が変更さ
    れた以後の時間帯に放送される番組または番組構成や編
    成を示す情報テーブルであることを特徴とする請求項1
    記載の番組情報送信方式。
  3. 【請求項3】前記次回の番組構成の情報テーブルとは、
    現在送信されている前記番組構成の情報テーブルが変更
    された以後の時間帯に放送される番組構成や編成を示す
    情報テーブルであることを特徴とする請求項1記載の番
    組情報送信方式。
  4. 【請求項4】テレビジョン放送とともに番組構成を示す
    情報テーブルを送信するデジタル方式の放送信号を受信
    し、前記番組構成を示す情報テーブルを用いて現在放送
    されている番組構成を認識して番組選択を行うテレビジ
    ョン受信方式において、 前記情報テーブルに関連して送られているフラグを受信
    して、前記番組構成を示す情報テーブルのうち、前記フ
    ラグが現在有効であることを指示する情報テーブルを前
    記番組選択のために使用することを特徴とする番組情報
    受信方式。
  5. 【請求項5】テレビジョン放送とともに番組構成を示す
    情報テーブルを送信するデジタル方式の放送信号を受信
    し、前記番組構成を示す情報テーブルをメモリ上に格納
    し、前記メモリ上の情報テーブルから現在放送されてい
    る番組構成を認識して番組選択を行うテレビジョン受信
    方式において、 前記情報テーブルに関連して送られているフラグを受信
    して、前記番組構成を示す情報テーブルが次回有効のも
    のか、現在有効のものかを前記フラグにより識別して各
    情報テーブルをメモリ上に区別して格納し、番組選択に
    あたっては、前記メモリ上の情報テーブルのうち、前記
    フラグが現在有効であることを指示する情報テーブルを
    使用することを特徴とする番組情報受信方式。
  6. 【請求項6】ISO/IEC13818の規格を用いた
    テレビジョン放送において、 少なくとも、現在の番組構成を示すプログラムアソシエ
    ーションテーブル(以下現在PAT)と、次回の番組構
    成を示す未来PATと、前記2つのPATが現在有効か
    次回有効かを識別するフラグと、現在の番組の識別デー
    タ(以下ID)を含むプログラムマップテーブル( 以下
    現在PMT)と、次回の番組のIDを含む未来PMTと
    を前記現在の番組構成が放送されている期間に送信する
    ことを特徴とする番組情報送信方式。
  7. 【請求項7】ISO/IEC13818の規格を用いた
    テレビジョン放送において、 少なくとも、現在の番組構成を示すプログラムアソシエ
    ーションテーブル(以下現在PAT)と、次回の番組構
    成を示す未来PATと、前記2つのPATが現在有効か
    次回有効かを識別する第1のフラグと、現在の番組の識
    別データ(以下ID)を含むプログラムマップテーブル
    ( 以下現在PMT)と、次回の番組のIDを含む未来P
    MTと、前記2つのPMTが現在有効か次回有効かを識
    別する第2のフラグとを前記現在の番組構成が放送され
    ている期間に送信することを特徴とする番組情報送信方
    式。
  8. 【請求項8】前記次回の番組構成を示す未来PATと
    は、 現在送信されている番組または番組構成が変更された以
    後の時間帯に放送される番組構成を示すPATであるこ
    とを特徴とする請求項6、7のいずれかに記載の番組情
    報送信方式。
  9. 【請求項9】前記次回の番組構成を示す前記未来PAT
    とは、 現在送信されている現在PATが変更された以後の時間
    帯に放送される番組構成を示すPATであることを特徴
    とする請求項6、7のいずれかに記載の番組情報送信方
    式。
  10. 【請求項10】前記次回の番組のIDを含む前記未来P
    MTとは、 現在送信されている番組または番組構成が変更された以
    後の時間帯に放送される番組のIDを含むPMTである
    ことを特徴とする請求項6、7のいずれかに記載の番組
    情報送信方式。
  11. 【請求項11】前記次回の番組のIDを含む前記未来P
    MTとは、 現在送信されている前記現在PMTが変更された以後の
    時間帯に放送される番組のIDを含むPMTであること
    を特徴とする請求項6、7のいずれかに記載の番組情報
    送信方式。
  12. 【請求項12】テレビジョン放送とともに番組構成を示
    すプログラムアソシエーションテーブル(以下現在PA
    T)を送信するISO/IEC13818の規格を用い
    たデジタル方式の放送信号を受信し、前記番組構成を示
    すPATを用いて現在放送されている番組構成を認識し
    て番組選択を行うテレビジョン受信方式において、 前記PATに関連して送られているフラグを受信して、
    前記番組構成を示すPATのうち、前記フラグが現在有
    効であることを示すPATを前記番組選択のために使用
    することを特徴とする番組情報受信方式。
  13. 【請求項13】テレビジョン放送とともに番組構成を示
    すプログラムアソシエーションテーブル(以下現在PA
    T)を送信するISO/IEC13818の規格を用い
    たデジタル方式の放送信号を受信し、前記番組構成を示
    すPATをメモリ上に格納し、前記メモリ上のPATか
    ら現在放送されている番組構成を認識して番組選択を行
    うテレビジョン受信方式において、 前記PATに関連して送られているフラグを受信して、
    前記番組構成を示すPATが次回有効のものか、現在有
    効のものかを前記フラグにより識別して各PATをメモ
    リ上に区別して格納し、番組選択にあたっては、前記メ
    モリ上のPATのうち現在有効であるPATを使用する
    ことを特徴とする番組情報受信方式。
  14. 【請求項14】テレビジョン放送とともに番組構成を示
    すプログラムアソシエーションテーブル(以下現在PA
    T)と、番組の識別データ(以下ID)を含むプログラ
    ムマップテーブル( 以下現在PMT)とを送信するIS
    O/IEC13818の規格を用いたデジタル方式の放
    送信号を受信し、前記PAT、PMTを用いて現在放送
    されている番組構成を認識して番組選択を行うテレビジ
    ョン受信方式において、 前記PATに関連して送られている第1のフラグを受信
    して、前記PATのうち前記第1のフラグが現在有効で
    あることを指示しているPATを検出し、また前記PM
    Tに関連して送られている第2のフラグを受信して、前
    記PMTのうち前記第2のフラグが現在有効であること
    を指示しているPMTを検出し、前記番組選択のために
    は、前記検出したPATとPMTのデータを使用するこ
    とを特徴とする番組情報受信方式。
  15. 【請求項15】テレビジョン放送とともに番組構成を示
    すプログラムアソシエーションテーブル(以下現在PA
    T)と、番組の識別データ(以下ID)を含むプログラ
    ムマップテーブル( 以下現在PMT)とを送信するIS
    O/IEC13818の規格を用いたデジタル方式の放
    送信号を受信し、前記PAT、PMTをメモリ上に格納
    し、前記メモリ上のPAT、PMTから現在放送されて
    いる番組構成を認識して番組選択を行うテレビジョン受
    信方式において、 前記PATに関連して送られている第1のフラグを受信
    して、前記PATが次回有効のものか、現在有効のもの
    かを前記第1のフラグにより識別して各PATをメモリ
    上に区別して格納し、前記PMTに関連して送られてい
    る第2のフラグを受信して、前記PMTが次回有効のも
    のか、現在有効のものかを前記第2のフラグにより識別
    して各PMTを前記メモリ上に区別して格納し、番組選
    択にあたっては、前記メモリ上のPATおよびPMTの
    うち現在有効であるPATおよびPATのデータを使用
    することを特徴とする番組情報受信方式。
  16. 【請求項16】ISO/IEC13818の規格を用い
    たデジタルテレビジョン放送装置において、 少なくとも、現在の番組構成を示すプログラムアソシエ
    ーションテーブル(以下現在PAT)と、次回の番組構
    成を示す未来PATと、前記2つのPATが現在有効か
    次回有効かを識別する第1のフラグと、現在の番組の識
    別データ(以下ID)を含むプログラムマップテーブル
    ( 以下現在PMT)と、次回の番組のIDを含む未来P
    MTと、前記2つのPMTが現在有効か次回有効かを識
    別する第2のフラグとを前記現在の番組構成が放送され
    ている期間にパケット多重して送信する多重装置を有し
    たことを特徴とする番組情報送信装置。
  17. 【請求項17】テレビジョン放送とともに番組構成を示
    すプログラムアソシエーションテーブル(以下現在PA
    T)と、番組の識別データ(以下ID)を含むプログラ
    ムマップテーブル( 以下現在PMT)とを含むISO/
    IEC13818の規格を用いたデジタルテレビジョン
    放送信号を受信し、前記PAT、PMTをメモリ上に格
    納し、前記メモリ上のPAT、PMTから現在放送され
    ている番組構成を認識して番組選択を行うテレビジョン
    受信装置において、 前記PATに関連して送られている第1のフラグを受信
    して、前記PATが次回有効のものか、現在有効のもの
    かを前記第1のフラグにより識別して各PATをメモリ
    上に区別して格納する手段と、 前記PMTに関連して送られている第2のフラグを受信
    して、前記PMTが次回有効のものか、現在有効のもの
    かを前記第2のフラグにより識別して各PMTを前記メ
    モリ上に区別して格納する手段と、 番組選択にあたっては、前記メモリ上のPATおよびP
    MTのうち現在有効であるPATおよびPATの番組情
    報およびパケット識別情報を用いる手段とを有すること
    を特徴とする番組情報受信装置。
JP16424994A 1994-07-15 1994-07-15 番組情報送受信方法及び装置 Expired - Lifetime JP3382017B2 (ja)

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