JPH08329457A - 磁気カード製造システム - Google Patents
磁気カード製造システムInfo
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- JPH08329457A JPH08329457A JP8083276A JP8327696A JPH08329457A JP H08329457 A JPH08329457 A JP H08329457A JP 8083276 A JP8083276 A JP 8083276A JP 8327696 A JP8327696 A JP 8327696A JP H08329457 A JPH08329457 A JP H08329457A
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- magnetic card
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- core raw
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人手をかけることなく高能率で磁気カードの
生産ができるとともに、コア素材プレートとオーバーレ
イとの幅方向での相対位置に狂いが生じても運転を中断
せずに連続して生産でき、しかも、構造的にも比較的簡
素でコンパクトな磁気カード製造システムを提供する。 【解決手段】 一定経路に沿って移送される連続帯状の
表面用オーバーレイ8に磁気テープを供給して接着し、
多数のコア単位を含む表裏のコア原材を重ね合わせると
ともに相対位置を合わせて仮止めしたコア素材プレート
を、表面用オーバーレイ8の裏面上に供給してオーバー
レイ移送方向に縦列状に配列し、コア素材プレートと表
面用オーバーレイ8との相対位置を合わせて仮止めし、
その後に、裏面用オーバーレイ111を重ね合わせ、そ
れらを圧着してから各コア単位ごとに磁気カードを打抜
く。
生産ができるとともに、コア素材プレートとオーバーレ
イとの幅方向での相対位置に狂いが生じても運転を中断
せずに連続して生産でき、しかも、構造的にも比較的簡
素でコンパクトな磁気カード製造システムを提供する。 【解決手段】 一定経路に沿って移送される連続帯状の
表面用オーバーレイ8に磁気テープを供給して接着し、
多数のコア単位を含む表裏のコア原材を重ね合わせると
ともに相対位置を合わせて仮止めしたコア素材プレート
を、表面用オーバーレイ8の裏面上に供給してオーバー
レイ移送方向に縦列状に配列し、コア素材プレートと表
面用オーバーレイ8との相対位置を合わせて仮止めし、
その後に、裏面用オーバーレイ111を重ね合わせ、そ
れらを圧着してから各コア単位ごとに磁気カードを打抜
く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュカー
ド、クレジットカード、会員制施設のメンバーズカー
ド、出退管理カード等の各種磁気カードを製造するシス
テムに関する。
ド、クレジットカード、会員制施設のメンバーズカー
ド、出退管理カード等の各種磁気カードを製造するシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気カード24は、図17の斜視図およ
び図18の分解斜視図に示すように、印刷の施された複
数層のプラスチックプレートからなるコア(基板)25
の表裏に透明プラスチックフィルムからなるオーバーレ
イ26、27を重ね合わせるとともに、その表面となる
オーバーレイ26の外面に小幅の磁気テープ28を重合
接着して構成されている。
び図18の分解斜視図に示すように、印刷の施された複
数層のプラスチックプレートからなるコア(基板)25
の表裏に透明プラスチックフィルムからなるオーバーレ
イ26、27を重ね合わせるとともに、その表面となる
オーバーレイ26の外面に小幅の磁気テープ28を重合
接着して構成されている。
【0003】そして、従来では、上述のような磁気カー
ド24を次のようにして製造していた。 (イ)多数のコア単位が縦横に整列印刷された大型矩形
のコア原材の表裏面に同形状のオーバーレイを位置合わ
せして重ね合わせるとともに、表面側となるオーバーレ
イの外面に磁気テープを磁気カード単位の列に沿うよう
に位置合わせして接着して重合体を得る。 (ロ)得られた重合体と鏡面仕上げを施したステンレス
板とを多数枚積層して多段プレス装置に供給し、加熱プ
レスすることにより、表裏のオーバーレイとその間のコ
ア原材とを一体的にラミネート加工する。 (ハ)ラミネート加工された各重合体を、1枚づつ断裁
装置にかけて各コア単位ごとの打抜き断裁を行い、所定
寸法の磁気カードを得る。
ド24を次のようにして製造していた。 (イ)多数のコア単位が縦横に整列印刷された大型矩形
のコア原材の表裏面に同形状のオーバーレイを位置合わ
せして重ね合わせるとともに、表面側となるオーバーレ
イの外面に磁気テープを磁気カード単位の列に沿うよう
に位置合わせして接着して重合体を得る。 (ロ)得られた重合体と鏡面仕上げを施したステンレス
板とを多数枚積層して多段プレス装置に供給し、加熱プ
レスすることにより、表裏のオーバーレイとその間のコ
ア原材とを一体的にラミネート加工する。 (ハ)ラミネート加工された各重合体を、1枚づつ断裁
装置にかけて各コア単位ごとの打抜き断裁を行い、所定
寸法の磁気カードを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造手段で
は、各工程での処理が矩形板状のコア原材ごとに一枚づ
つ行われるものであり、各処理装置間での素材の移送、
あるいは各処理装置への素材の装填や取出しは手作業に
よって行っており、能率が悪いうえに、位置合わせ等の
精度が低くなりやすく、生産性が低い欠点があった。
は、各工程での処理が矩形板状のコア原材ごとに一枚づ
つ行われるものであり、各処理装置間での素材の移送、
あるいは各処理装置への素材の装填や取出しは手作業に
よって行っており、能率が悪いうえに、位置合わせ等の
精度が低くなりやすく、生産性が低い欠点があった。
【0005】もちろん、各処理装置間での素材の移送や
各処理装置への素材の装填取出しを自動化することで生
産性を高めることも研究されているが、矩形板状に構成
された多数の素材を一枚づつ取扱う関係上、移送手段、
位置決め装填手段、取出し手段等が夫々複雑なものとな
り、又、各処理装置間での処理速度の差異に対する同調
を図る手段も必要となり、全体的に構成が複雑で高価に
なるとともに、大型化する欠点があった。
各処理装置への素材の装填取出しを自動化することで生
産性を高めることも研究されているが、矩形板状に構成
された多数の素材を一枚づつ取扱う関係上、移送手段、
位置決め装填手段、取出し手段等が夫々複雑なものとな
り、又、各処理装置間での処理速度の差異に対する同調
を図る手段も必要となり、全体的に構成が複雑で高価に
なるとともに、大型化する欠点があった。
【0006】また、従来、特開昭60−109817号
公報に開示されるように、連続帯状の2枚の透明フィル
ムを供給し、その一方の透明フィルムに磁性部位(磁気
テープ)を供給するとともに両透明フィルム間に、コア
を構成する連続帯状の2枚のインサート片を供給し、4
つの片を重ね合わせて積層体を形成した後に積層体を加
熱密封し、その加熱密封後の積層体から個々のカードを
打ち出すように構成したものがあった。
公報に開示されるように、連続帯状の2枚の透明フィル
ムを供給し、その一方の透明フィルムに磁性部位(磁気
テープ)を供給するとともに両透明フィルム間に、コア
を構成する連続帯状の2枚のインサート片を供給し、4
つの片を重ね合わせて積層体を形成した後に積層体を加
熱密封し、その加熱密封後の積層体から個々のカードを
打ち出すように構成したものがあった。
【0007】ところが、上述のような公報例のもので
は、コアを構成する2枚のインサート片が透明フィルム
と同様に連続帯状に構成されているため、透明フィルム
とインサート片との幅方向での相対位置に狂いが生じた
場合に、透明フィルムとインサート片のいずれかに強制
的に力を加えて元の所定の位置に戻そうとすると、そこ
で歪みを生じ、透明フィルムに供給された磁気テープに
悪影響を及ぼしてしまう。そのため、上述のように透明
フィルムとインサート片との幅方向での相対位置に狂い
が生じたときには、一旦運転を停止し、透明フィルムあ
るいはインサート片を切断するなどしてセットしなおさ
なければならず、生産性が極めて低くなる欠点があっ
た。
は、コアを構成する2枚のインサート片が透明フィルム
と同様に連続帯状に構成されているため、透明フィルム
とインサート片との幅方向での相対位置に狂いが生じた
場合に、透明フィルムとインサート片のいずれかに強制
的に力を加えて元の所定の位置に戻そうとすると、そこ
で歪みを生じ、透明フィルムに供給された磁気テープに
悪影響を及ぼしてしまう。そのため、上述のように透明
フィルムとインサート片との幅方向での相対位置に狂い
が生じたときには、一旦運転を停止し、透明フィルムあ
るいはインサート片を切断するなどしてセットしなおさ
なければならず、生産性が極めて低くなる欠点があっ
た。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の磁気カード製造
システムは、人手をかけることなく高能率で磁気カード
の生産ができるとともに、コア素材プレートとオーバー
レイとの幅方向での相対位置に狂いが生じても運転を中
断せずに連続して生産でき、しかも、構造的にも比較的
簡素でコンパクトなものとすることができる磁気カード
製造システムを提供することを目的とし、そして、請求
項2に係る発明の磁気カード製造システムは、2枚の表
裏のコア原材の重ね合わせを能率良く行うことができる
ようにすることを目的とする。
たものであって、請求項1に係る発明の磁気カード製造
システムは、人手をかけることなく高能率で磁気カード
の生産ができるとともに、コア素材プレートとオーバー
レイとの幅方向での相対位置に狂いが生じても運転を中
断せずに連続して生産でき、しかも、構造的にも比較的
簡素でコンパクトなものとすることができる磁気カード
製造システムを提供することを目的とし、そして、請求
項2に係る発明の磁気カード製造システムは、2枚の表
裏のコア原材の重ね合わせを能率良く行うことができる
ようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の磁
気カード製造システムは、プラスチックフィルムからな
る連続帯状の表面用オーバーレイを一定経路に沿って移
送するオーバーレイ移送ラインと、表面用オーバーレイ
の外表面に磁気テープを供給して接着する磁気テープ供
給機構と、多数のコア単位を含む複数のコア原材を重ね
合わせる重ね合わせ手段と、重ね合わせられた複数枚の
コア原材の相対位置を合わせ、その重合体をスポット溶
着で仮止めする第1の一体化手段と、仮止めした重合体
またはそれを複数に切断することによって得た、表面用
オーバーレイと等しい幅で多数のコア単位を含むコア素
材プレートを、磁気テープが接着された表面用オーバー
レイの裏面上に、オーバーレイ移送に同調して間欠供給
してオーバーレイ移送方向に縦列状に配列するコア素材
供給手段と、コア素材プレートとテープ付きオーバーレ
イとの相対位置を合わせ、コア素材プレートとテープ付
きオーバーレイとをスポット溶着で仮止めする第2の一
体化手段と、表面用オーバーレイの裏面に重ね合わせら
れたコア素材プレート上に、プラスチックフィルムから
なる連続帯状の裏面用オーバーレイを重ね合わせるオー
バーレイ重ね合わせ機構と、表面用オーバーレイと裏面
用オーバーレイとの間にコア素材プレートを挟持した連
続状の磁気カード素材を加熱プレスして一体状に圧着す
るラミネート機構と、ラミネート機構を通過した連続状
の磁気カード素材から各コア単位ごとに磁気カードを打
抜くカード断裁機構とを備えて構成する。
気カード製造システムは、プラスチックフィルムからな
る連続帯状の表面用オーバーレイを一定経路に沿って移
送するオーバーレイ移送ラインと、表面用オーバーレイ
の外表面に磁気テープを供給して接着する磁気テープ供
給機構と、多数のコア単位を含む複数のコア原材を重ね
合わせる重ね合わせ手段と、重ね合わせられた複数枚の
コア原材の相対位置を合わせ、その重合体をスポット溶
着で仮止めする第1の一体化手段と、仮止めした重合体
またはそれを複数に切断することによって得た、表面用
オーバーレイと等しい幅で多数のコア単位を含むコア素
材プレートを、磁気テープが接着された表面用オーバー
レイの裏面上に、オーバーレイ移送に同調して間欠供給
してオーバーレイ移送方向に縦列状に配列するコア素材
供給手段と、コア素材プレートとテープ付きオーバーレ
イとの相対位置を合わせ、コア素材プレートとテープ付
きオーバーレイとをスポット溶着で仮止めする第2の一
体化手段と、表面用オーバーレイの裏面に重ね合わせら
れたコア素材プレート上に、プラスチックフィルムから
なる連続帯状の裏面用オーバーレイを重ね合わせるオー
バーレイ重ね合わせ機構と、表面用オーバーレイと裏面
用オーバーレイとの間にコア素材プレートを挟持した連
続状の磁気カード素材を加熱プレスして一体状に圧着す
るラミネート機構と、ラミネート機構を通過した連続状
の磁気カード素材から各コア単位ごとに磁気カードを打
抜くカード断裁機構とを備えて構成する。
【0010】また、請求項2に係る発明の磁気カード製
造システムは、請求項1に係る発明の磁気カード製造シ
ステムにおけるコア原材として、それぞれ多数のコア単
位を含む表面側のコア原材と裏面側のコア原材を用い、
表面側のコア原材と裏面側のコア原材とをそれぞれの積
層収納部より交互に共通のコンベアに移載する移載手段
を備え、コンベアによって交互に移送される表面側のコ
ア原材上に裏面側のコア原材を重ね合わせ手段で重ね合
わせるように構成する。
造システムは、請求項1に係る発明の磁気カード製造シ
ステムにおけるコア原材として、それぞれ多数のコア単
位を含む表面側のコア原材と裏面側のコア原材を用い、
表面側のコア原材と裏面側のコア原材とをそれぞれの積
層収納部より交互に共通のコンベアに移載する移載手段
を備え、コンベアによって交互に移送される表面側のコ
ア原材上に裏面側のコア原材を重ね合わせ手段で重ね合
わせるように構成する。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明の磁気カード製造システム
の構成によれば、表面用オーバーレイの一連の移送ライ
ンに対して、磁気テープの接着、多数のコア単位を含む
複数のコア原材の重ね合わせ、複数のコア原材どうしの
相対位置を合わせた状態での仮止め、コア素材の供給、
コア素材とテープ付きオーバーレイとの相対位置を合わ
せた状態での仮止め、裏面用オーバーレイの供給重合、
ラミネート処理および断裁の各処理を、表面用オーバー
レイ自体を他の素材を移送する移送媒体として利用しな
がら一連に順次行うことができる。
の構成によれば、表面用オーバーレイの一連の移送ライ
ンに対して、磁気テープの接着、多数のコア単位を含む
複数のコア原材の重ね合わせ、複数のコア原材どうしの
相対位置を合わせた状態での仮止め、コア素材の供給、
コア素材とテープ付きオーバーレイとの相対位置を合わ
せた状態での仮止め、裏面用オーバーレイの供給重合、
ラミネート処理および断裁の各処理を、表面用オーバー
レイ自体を他の素材を移送する移送媒体として利用しな
がら一連に順次行うことができる。
【0012】また、請求項2に係る発明の磁気カード製
造システムの構成によれば、表面側のコア原材と裏面側
のコア原材とをそれぞれの積層収納部に収納しておくこ
とにより、それらの積層収納部から移載手段により交互
に取り出すとともに重ね合わせ手段に交互に移送し、表
面側のコア原材上に裏面側のコア原材を重ね合わせるこ
とができる。
造システムの構成によれば、表面側のコア原材と裏面側
のコア原材とをそれぞれの積層収納部に収納しておくこ
とにより、それらの積層収納部から移載手段により交互
に取り出すとともに重ね合わせ手段に交互に移送し、表
面側のコア原材上に裏面側のコア原材を重ね合わせるこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【0014】図1の(a)は、本発明に係る磁気カード
製造装置を組み込んだ磁気カード製造システムを示す全
体概略平面図、図1の(b)はその概略正面図である。
これらの図において、1は、図上右方から左方に向かう
直線状のオーバーレイ移送ラインを示し、このオーバー
レイ移送ライン1を基本ラインとして、その上手から下
手に向けて磁気テープ供給機構2、コア素材供給機構
3、オーバーレイ重ね合わせ機構4、ラミネート機構5
およびカード断裁機構6が備えられ、磁気カード製造シ
ステムが構成されている。
製造装置を組み込んだ磁気カード製造システムを示す全
体概略平面図、図1の(b)はその概略正面図である。
これらの図において、1は、図上右方から左方に向かう
直線状のオーバーレイ移送ラインを示し、このオーバー
レイ移送ライン1を基本ラインとして、その上手から下
手に向けて磁気テープ供給機構2、コア素材供給機構
3、オーバーレイ重ね合わせ機構4、ラミネート機構5
およびカード断裁機構6が備えられ、磁気カード製造シ
ステムが構成されている。
【0015】前記オーバーレイ移送ライン1において、
ライン最上手部位には、表面用オーバーレイ8をリール
巻きしたオーバーレイロール7が設けられ、このオーバ
ーレイロール7から透明な硬質塩化ビニルのフィルムか
らなる連続帯状の表面用オーバーレイ8が、張力調節機
構8Aとガイドローラ9群に巻回案内されて、回転駆動
される上下一対の送りローラ10,11間に導かれ、所
定の水平直線経路に沿って所定量づつ間欠的に送り出さ
れていくように構成されている。張力調節機構8Aは、
両端それぞれにローラ8a,8aを回転自在に軸架した
支持アーム8bを、その長手方向中央箇所で回転可能に
支持するとともに、その支持アーム8bにエアー式ロー
タリーアクチュエータ(図示せず)を連動連結し、その
エアー圧を制御することにより表面用オーバーレイ8に
所定の張力を付与するように構成されている。
ライン最上手部位には、表面用オーバーレイ8をリール
巻きしたオーバーレイロール7が設けられ、このオーバ
ーレイロール7から透明な硬質塩化ビニルのフィルムか
らなる連続帯状の表面用オーバーレイ8が、張力調節機
構8Aとガイドローラ9群に巻回案内されて、回転駆動
される上下一対の送りローラ10,11間に導かれ、所
定の水平直線経路に沿って所定量づつ間欠的に送り出さ
れていくように構成されている。張力調節機構8Aは、
両端それぞれにローラ8a,8aを回転自在に軸架した
支持アーム8bを、その長手方向中央箇所で回転可能に
支持するとともに、その支持アーム8bにエアー式ロー
タリーアクチュエータ(図示せず)を連動連結し、その
エアー圧を制御することにより表面用オーバーレイ8に
所定の張力を付与するように構成されている。
【0016】前記磁気テープ供給機構2は、図2および
図3の斜視図、ならびに、図4の正面図に示すように、
ベーステープの内面に磁気テープを貼着してなる素材テ
ープ12が、巻き取りロール13からガイドローラ1
4,15を介して前記送りローラ10,11の間に所定
長さづつ間歇的に供給され、磁気テープ16が前記表面
用オーバーレイ8の下面に加圧接着されるとともに、ベ
ーステープ17が剥離され、そのベーステープ17がガ
イドローラ18を介して回収ロール17aに巻取り回収
されるように構成されている。
図3の斜視図、ならびに、図4の正面図に示すように、
ベーステープの内面に磁気テープを貼着してなる素材テ
ープ12が、巻き取りロール13からガイドローラ1
4,15を介して前記送りローラ10,11の間に所定
長さづつ間歇的に供給され、磁気テープ16が前記表面
用オーバーレイ8の下面に加圧接着されるとともに、ベ
ーステープ17が剥離され、そのベーステープ17がガ
イドローラ18を介して回収ロール17aに巻取り回収
されるように構成されている。
【0017】ここで、上下の送りローラ10,11は、
磁気テープ16の表面用オーバーレイ8への接着を確実
に行うために、適当な温度(約90℃)に加熱されたホッ
トローラに構成されている。下側の送りローラ11は、
ガイドローラ15と共に可動ブラケット19に支持さ
れ、その可動ブラケット19はエアシリンダ20によっ
て駆動昇降可動に設けられており、表面用オーバーレイ
8の移送停止時には送りローラ11およびガイドローラ
15を下降させ、それに伴い、表面用オーバーレイ8に
接着された磁気テープ16と素材テープ12側の磁気テ
ープ16とを切断するとともに、その素材テープ12側
の磁気テープ16の端部位置を固定のガイドローラ14
側に移行させて、磁気テープ16を、加熱用の送りロー
ラ11の外周面から逃がし、一方、磁気テープ16が接
着された表面用オーバーレイ8は、下側の送りローラ1
1の下降に伴って、少しの長さ(例えば、30mm以内な
ど、後述する、隣合うコア素材プレート35C,35C
それぞれの端部に位置するコア単位36,36の端面間
隔内の任意の長さに設定可能)だけ送られ、表面用オー
バーレイ8に接着された磁気テープ16の端部を上側の
送りローラ10よりも離間させ、磁気テープ16が局部
的に加熱されるのを防止するように構成されている。図
4中の21は、送りローラ10,11を駆動する電動モ
ータを示し、22はその伝動用ベルトを示している。
磁気テープ16の表面用オーバーレイ8への接着を確実
に行うために、適当な温度(約90℃)に加熱されたホッ
トローラに構成されている。下側の送りローラ11は、
ガイドローラ15と共に可動ブラケット19に支持さ
れ、その可動ブラケット19はエアシリンダ20によっ
て駆動昇降可動に設けられており、表面用オーバーレイ
8の移送停止時には送りローラ11およびガイドローラ
15を下降させ、それに伴い、表面用オーバーレイ8に
接着された磁気テープ16と素材テープ12側の磁気テ
ープ16とを切断するとともに、その素材テープ12側
の磁気テープ16の端部位置を固定のガイドローラ14
側に移行させて、磁気テープ16を、加熱用の送りロー
ラ11の外周面から逃がし、一方、磁気テープ16が接
着された表面用オーバーレイ8は、下側の送りローラ1
1の下降に伴って、少しの長さ(例えば、30mm以内な
ど、後述する、隣合うコア素材プレート35C,35C
それぞれの端部に位置するコア単位36,36の端面間
隔内の任意の長さに設定可能)だけ送られ、表面用オー
バーレイ8に接着された磁気テープ16の端部を上側の
送りローラ10よりも離間させ、磁気テープ16が局部
的に加熱されるのを防止するように構成されている。図
4中の21は、送りローラ10,11を駆動する電動モ
ータを示し、22はその伝動用ベルトを示している。
【0018】図5はコア素材供給機構の平面図、図6は
コア素材供給機構の側面図、図7はコア素材供給機構に
おける積層収納部の正面図、図8はコア素材供給機構に
おける原材重合部の側面図、図9はコア素材供給機構に
おける原材重合部の平面図、そして、図10は図9のA
−A線断面図であり、これらの図に示されるように、コ
ア素材供給機構3は、積層収納部31、原材重合部32
と、コア素材切断部33と、コア素材供給手段としての
コア素材装填部34とから構成されている。
コア素材供給機構の側面図、図7はコア素材供給機構に
おける積層収納部の正面図、図8はコア素材供給機構に
おける原材重合部の側面図、図9はコア素材供給機構に
おける原材重合部の平面図、そして、図10は図9のA
−A線断面図であり、これらの図に示されるように、コ
ア素材供給機構3は、積層収納部31、原材重合部32
と、コア素材切断部33と、コア素材供給手段としての
コア素材装填部34とから構成されている。
【0019】ここで製造される磁気カードは図18に示
されるように二層型のコア25を備えたものであり、二
枚のコア原材35A,35Bによって構成されている。
各コア原材35A,35Bは硬質塩化ビニル製の大版プ
レートに多数のコア単位36(打抜きプレスによって最
終的に一枚のカードになる部分)が所定ピッチで縦横に
整列して印刷されたものが用いられる(図2および図3
参照)。
されるように二層型のコア25を備えたものであり、二
枚のコア原材35A,35Bによって構成されている。
各コア原材35A,35Bは硬質塩化ビニル製の大版プ
レートに多数のコア単位36(打抜きプレスによって最
終的に一枚のカードになる部分)が所定ピッチで縦横に
整列して印刷されたものが用いられる(図2および図3
参照)。
【0020】積層収納部31において、表層側(磁気テ
ープ重合側)のコア原材35Aはその印刷面を下に向け
て積層され、供給台37上にガイド38を介して位置決
め状態で装填されるとともに、裏面側のコア原材35B
はその印刷面を上に向けて積層され、供給台37上にガ
イド38を介して位置決め状態で装填されている。
ープ重合側)のコア原材35Aはその印刷面を下に向け
て積層され、供給台37上にガイド38を介して位置決
め状態で装填されるとともに、裏面側のコア原材35B
はその印刷面を上に向けて積層され、供給台37上にガ
イド38を介して位置決め状態で装填されている。
【0021】供給台37は、図7に示すように、左右一
対のスライド軸39を介して機枠40に水平姿勢で昇降
可能に支持されるとともに、左右一組のねじ送り昇降装
置41A,41Bによって昇降駆動され、かつ、ねじ送
り装置41A,41Bは電動モータ42に連動連結した
共通駆動軸43で同調駆動されるように構成されてい
る。
対のスライド軸39を介して機枠40に水平姿勢で昇降
可能に支持されるとともに、左右一組のねじ送り昇降装
置41A,41Bによって昇降駆動され、かつ、ねじ送
り装置41A,41Bは電動モータ42に連動連結した
共通駆動軸43で同調駆動されるように構成されてい
る。
【0022】供給台37の中央上方の機枠44には、エ
ア式ロータリアクチュエータ48によって縦軸芯P1 周
りで旋回駆動自在な供給アーム45が設けられるととも
に、この供給アーム45の遊端に、多数の真空吸着ノズ
ル46を備えたピックアップアーム47の支持ブラケッ
ト47aが縦軸芯P2 周りで回転可能に設けられ、か
つ、その支持ブラケット47aにピックアップアーム4
7が、エアシリンダ47bによって駆動昇降および固定
可能に設けられている。
ア式ロータリアクチュエータ48によって縦軸芯P1 周
りで旋回駆動自在な供給アーム45が設けられるととも
に、この供給アーム45の遊端に、多数の真空吸着ノズ
ル46を備えたピックアップアーム47の支持ブラケッ
ト47aが縦軸芯P2 周りで回転可能に設けられ、か
つ、その支持ブラケット47aにピックアップアーム4
7が、エアシリンダ47bによって駆動昇降および固定
可能に設けられている。
【0023】供給アーム45内には、前記縦軸芯P1 を
円中心とする状態で第1の固定プーリ45aが設けら
れ、一方、支持ブラケット47aには、前記縦軸芯P2
を円中心とする状態で一体的に第2の固定プーリ45b
が取り付けられ、それらの第1および第2の固定プーリ
45a,45bにわたってタイミングベルト45cが巻
回され、ピックアップアーム47によって最上層のコア
原材35Aまたは35Bの前端辺近くを真空吸着保持
し、供給アーム45の回転に同調してピックアップアー
ム47を逆方向に同じ角度だけ回転させることにより、
吸着保持したコア原材35Aまたは35Bを平行に旋回
移送するよう構成されている。そして、このような供給
作動が表面側のコア原材35Aから裏層側のコア原材3
5Bへと交互に行われるようになっている。また、この
ようなコア原材35A,35Bの取出しに伴って供給台
37も順次所定量づつ上昇駆動される。上述供給アーム
45と真空吸着ノズル46とピックアップアーム47と
から成る構成をして移載手段と称する。
円中心とする状態で第1の固定プーリ45aが設けら
れ、一方、支持ブラケット47aには、前記縦軸芯P2
を円中心とする状態で一体的に第2の固定プーリ45b
が取り付けられ、それらの第1および第2の固定プーリ
45a,45bにわたってタイミングベルト45cが巻
回され、ピックアップアーム47によって最上層のコア
原材35Aまたは35Bの前端辺近くを真空吸着保持
し、供給アーム45の回転に同調してピックアップアー
ム47を逆方向に同じ角度だけ回転させることにより、
吸着保持したコア原材35Aまたは35Bを平行に旋回
移送するよう構成されている。そして、このような供給
作動が表面側のコア原材35Aから裏層側のコア原材3
5Bへと交互に行われるようになっている。また、この
ようなコア原材35A,35Bの取出しに伴って供給台
37も順次所定量づつ上昇駆動される。上述供給アーム
45と真空吸着ノズル46とピックアップアーム47と
から成る構成をして移載手段と称する。
【0024】供給アーム45およびピックアップアーム
47を用いて前方中央に送り出されたコア原材35A,
35Bは、真空吸着の解除によって4本のコンベアベル
ト49a,49b上に移載され、直ちに前方の原材重合
部32に送られる。
47を用いて前方中央に送り出されたコア原材35A,
35Bは、真空吸着の解除によって4本のコンベアベル
ト49a,49b上に移載され、直ちに前方の原材重合
部32に送られる。
【0025】原材重合部32には、図8および図9に示
すように、コンベアベルト49a,49bによる搬送面
50よりも上方に突出して左右一対のストッパー51が
備えられており、先ず送られてきた裏面側のコア原材3
5Bはこのストッパー51との接当によって停止され
る。また、停止した裏面側コア原材35Bの上方に位置
する機枠44には、吸着ノズル52を備えた複数のピッ
クアップアーム53がエアシリンダ54によって駆動昇
降自在に設けられていて、裏面側コア原材35Bは一旦
ピックアップアーム53に真空吸着保持された状態で搬
送面50上に持ち上げられるようになっている。
すように、コンベアベルト49a,49bによる搬送面
50よりも上方に突出して左右一対のストッパー51が
備えられており、先ず送られてきた裏面側のコア原材3
5Bはこのストッパー51との接当によって停止され
る。また、停止した裏面側コア原材35Bの上方に位置
する機枠44には、吸着ノズル52を備えた複数のピッ
クアップアーム53がエアシリンダ54によって駆動昇
降自在に設けられていて、裏面側コア原材35Bは一旦
ピックアップアーム53に真空吸着保持された状態で搬
送面50上に持ち上げられるようになっている。
【0026】この状態で表面側のコア原材35Aが同様
に送り込まれてストッパー51で位置決め停止され、そ
の表面側コア原材35A上に裏面側コア原材35Bが下
降されて重ね合わせられるようになっている。上述の吸
着ノズル52を備えたピックアップアーム53とエアシ
リンダ54とから成る構成をして重ね合わせ手段と称す
る。この重ね合わせ手段としては、例えば、コンベアベ
ルト49a,49bで搬送されてきた表面側コア原材3
5Aを下方に移送し、その上方に裏面側コア原材35B
を搬送して重ね合わせるようにしても良い。
に送り込まれてストッパー51で位置決め停止され、そ
の表面側コア原材35A上に裏面側コア原材35Bが下
降されて重ね合わせられるようになっている。上述の吸
着ノズル52を備えたピックアップアーム53とエアシ
リンダ54とから成る構成をして重ね合わせ手段と称す
る。この重ね合わせ手段としては、例えば、コンベアベ
ルト49a,49bで搬送されてきた表面側コア原材3
5Aを下方に移送し、その上方に裏面側コア原材35B
を搬送して重ね合わせるようにしても良い。
【0027】また、これらコア原材35A,35Bの側
部にはエアシリンダ55で出退駆動されるサイドプッシ
ャー56が備えられていて、このサイドプッシャー56
の突出作動によって両コア原材35A、35B側端縁の
揃えと位置決めとを行うように構成されている。
部にはエアシリンダ55で出退駆動されるサイドプッシ
ャー56が備えられていて、このサイドプッシャー56
の突出作動によって両コア原材35A、35B側端縁の
揃えと位置決めとを行うように構成されている。
【0028】前記ストッパー51は、エアシリンダ57
によって前後及び上下に揺動する平行四連リンク機構5
8の上端に取り付けられていて、搬送面50の開口59
に対して前後に移動しながら出退自在となっており、こ
の前後動によってコア原材35A,35Bの前端位置を
調整できるようになっている。そして、下側にある表面
側コア原材35Aの端面を透過型のフォトセンサで検知
して、表面側コア原材35Aの端面が一定位置になるよ
うにストッパー51およびサイドプッシャー56が位置
決めされるようになっている。
によって前後及び上下に揺動する平行四連リンク機構5
8の上端に取り付けられていて、搬送面50の開口59
に対して前後に移動しながら出退自在となっており、こ
の前後動によってコア原材35A,35Bの前端位置を
調整できるようになっている。そして、下側にある表面
側コア原材35Aの端面を透過型のフォトセンサで検知
して、表面側コア原材35Aの端面が一定位置になるよ
うにストッパー51およびサイドプッシャー56が位置
決めされるようになっている。
【0029】コア原材35A,35Bの位置決め状態で
の重ね合わせが完了すると、搬送面50に備えた吸着機
構60によってコア原材35Aの前部が吸着保持される
とともに、機枠44に備えられた超音波溶着装置61に
よって両コア原材35A,35Bの前部が仮止めされる
ようになっている。
の重ね合わせが完了すると、搬送面50に備えた吸着機
構60によってコア原材35Aの前部が吸着保持される
とともに、機枠44に備えられた超音波溶着装置61に
よって両コア原材35A,35Bの前部が仮止めされる
ようになっている。
【0030】超音波溶着装置61は、エアシリンダによ
って昇降される可動枠63と3個の溶着ヘッド64を並
設して構成され、両コア原材35A,35Bが3点でス
ポット溶着されるようになっている。
って昇降される可動枠63と3個の溶着ヘッド64を並
設して構成され、両コア原材35A,35Bが3点でス
ポット溶着されるようになっている。
【0031】可動枠63の左右には、上下方向にスライ
ド自在で、かつ、バネ65の付勢力に抗して上方に変位
自在な押え部材66が設けられていて、溶着ヘッド64
がコア原材35B上に圧接される前にコア原材35Bの
前端部を弾性的に搬送面50上に押え込んで固定するよ
うになっている。
ド自在で、かつ、バネ65の付勢力に抗して上方に変位
自在な押え部材66が設けられていて、溶着ヘッド64
がコア原材35B上に圧接される前にコア原材35Bの
前端部を弾性的に搬送面50上に押え込んで固定するよ
うになっている。
【0032】前述したように、重ね合わせられた両コア
原材35A,35Bの相対位置を合わせ、その重合体を
スポット溶着するための、ストッパー51とエアシリン
ダ55とサイドプッシャー56と超音波溶着装置61と
から成る構成をして第1の一体化手段と称する。
原材35A,35Bの相対位置を合わせ、その重合体を
スポット溶着するための、ストッパー51とエアシリン
ダ55とサイドプッシャー56と超音波溶着装置61と
から成る構成をして第1の一体化手段と称する。
【0033】スポット溶着による仮止めが完了するとス
トッパー51は開口59から下方に引退変位され、重ね
合わせたコア原材35A,35Bはコンベアベルト49
a、49bによって再び前方に送り出されるようになっ
ている。そして、両端のコンベアベルト49aの搬送終
端は中央のコンベアベルト49bの搬送終端の手前で終
了し、搬送面50に形成された両端コンベアベルト用の
スリット67は前方にまで更に延長形成されている。
トッパー51は開口59から下方に引退変位され、重ね
合わせたコア原材35A,35Bはコンベアベルト49
a、49bによって再び前方に送り出されるようになっ
ている。そして、両端のコンベアベルト49aの搬送終
端は中央のコンベアベルト49bの搬送終端の手前で終
了し、搬送面50に形成された両端コンベアベルト用の
スリット67は前方にまで更に延長形成されている。
【0034】上記原材重合部32の前方にはねじ送りコ
ンベア70が設けられている。このねじ送りコンべア7
0は、機枠44とそれに連接の支持枠71とにわたって
前後方向に水平に架設した左右一対のガイド軸72と、
ねじ軸73と、これらガイド軸72に前後スライド自在
に支持されるとともにねじ軸73に螺合されたキャリア
74と、キャリア74に対してエアシリンダ75で昇降
される可動ブラケット76と、可動ブラケット76の左
右に備えられたプッシャー77と、ねじ軸73を正逆転
駆動する電動モータ78と、伝動ベルト79などによっ
て構成されている。
ンベア70が設けられている。このねじ送りコンべア7
0は、機枠44とそれに連接の支持枠71とにわたって
前後方向に水平に架設した左右一対のガイド軸72と、
ねじ軸73と、これらガイド軸72に前後スライド自在
に支持されるとともにねじ軸73に螺合されたキャリア
74と、キャリア74に対してエアシリンダ75で昇降
される可動ブラケット76と、可動ブラケット76の左
右に備えられたプッシャー77と、ねじ軸73を正逆転
駆動する電動モータ78と、伝動ベルト79などによっ
て構成されている。
【0035】前記プッシャー77は、両端コンベアベル
ト49aに対するスリット67の上方に臨設されてい
て、可動ブラケット76が下降することでプッシャー7
7の下部が前記スリット67の延長部分に入り込むよう
になっている。従って中央コンベアベルト49aでコア
原材35を前方に送り出したのち、両端コンベアベルト
49aのスリット67にプッシャー77を下降させ、キ
ャリア74を前方にねじ送りすることによりプッシャー
77でコア原材35を後端から係止してコア素材切断部
33に送り込むようになっている。
ト49aに対するスリット67の上方に臨設されてい
て、可動ブラケット76が下降することでプッシャー7
7の下部が前記スリット67の延長部分に入り込むよう
になっている。従って中央コンベアベルト49aでコア
原材35を前方に送り出したのち、両端コンベアベルト
49aのスリット67にプッシャー77を下降させ、キ
ャリア74を前方にねじ送りすることによりプッシャー
77でコア原材35を後端から係止してコア素材切断部
33に送り込むようになっている。
【0036】図11の側面図に示すように、コア素材切
断部33は、機枠44に平行上下動可能に支持した可動
枠80をエアシリンダ81により昇降駆動して、可動枠
80の下部に取り付けた横長の切断刃82と搬送面終端
の固定受刃83とで、コア原材35を切断し、前記表面
用オーバーレイ8の幅と同幅の短冊形のコア素材プレー
ト35Cを得るように構成されている。
断部33は、機枠44に平行上下動可能に支持した可動
枠80をエアシリンダ81により昇降駆動して、可動枠
80の下部に取り付けた横長の切断刃82と搬送面終端
の固定受刃83とで、コア原材35を切断し、前記表面
用オーバーレイ8の幅と同幅の短冊形のコア素材プレー
ト35Cを得るように構成されている。
【0037】前記可動枠80には上下方向にスライド自
在で、かつ、バネ84の付勢力に抗して上方に変位可能
な押え部材85が備えられていて、切断刃82の下降に
伴い、コア原材35を固定受刃83上に押え付けて固定
するように構成されている。
在で、かつ、バネ84の付勢力に抗して上方に変位可能
な押え部材85が備えられていて、切断刃82の下降に
伴い、コア原材35を固定受刃83上に押え付けて固定
するように構成されている。
【0038】コア素材プレート35Cは、2列のコア単
位36を含むものであり、姿勢修正機能を有するねじ送
りコンベア90によってコア素材装填部34に搬入され
るようになっている。
位36を含むものであり、姿勢修正機能を有するねじ送
りコンベア90によってコア素材装填部34に搬入され
るようになっている。
【0039】このねじ送りコンベア90は、前後水平に
架設した左右一対のガイド軸91と、ねじ軸92と、こ
れらガイド軸91にスライド自在に支持されるとともに
ねじ軸92に螺合されたキャリア93と、キャリア93
に取り付けられてエアシリンダ94により昇降される第
1可動枠95と、第1可動枠95に設けられて電動モー
タ(図示せず)により左右方向に移動される第2可動枠
96と、第2可動枠96に設けられて電動モータ97に
より縦軸芯P3 周りに回動される回動枠98と、回動枠
98に備えられた吸着ノズル99と、ねじ軸92を正逆
転駆動する電動モータ100等によって構成されてい
て、コア素材装填部34において、ねじ送りにより前後
位置を調節するとともに、第2可動枠96を介して左右
位置を調節し、かつ、回動枠98を介して角度を調節で
きるようになっている。
架設した左右一対のガイド軸91と、ねじ軸92と、こ
れらガイド軸91にスライド自在に支持されるとともに
ねじ軸92に螺合されたキャリア93と、キャリア93
に取り付けられてエアシリンダ94により昇降される第
1可動枠95と、第1可動枠95に設けられて電動モー
タ(図示せず)により左右方向に移動される第2可動枠
96と、第2可動枠96に設けられて電動モータ97に
より縦軸芯P3 周りに回動される回動枠98と、回動枠
98に備えられた吸着ノズル99と、ねじ軸92を正逆
転駆動する電動モータ100等によって構成されてい
て、コア素材装填部34において、ねじ送りにより前後
位置を調節するとともに、第2可動枠96を介して左右
位置を調節し、かつ、回動枠98を介して角度を調節で
きるようになっている。
【0040】コア素材装填部34は、オーバーレイ移送
ライン1上に設定されており、搬送台101上に沿って
走行する表面用オーバーレイ8の上面にねじ送りコンベ
ア90で吊下げ搬送されてきたコア素材プレート35C
が位置決め状態で載置されるようになっている。
ライン1上に設定されており、搬送台101上に沿って
走行する表面用オーバーレイ8の上面にねじ送りコンベ
ア90で吊下げ搬送されてきたコア素材プレート35C
が位置決め状態で載置されるようになっている。
【0041】搬送台101の上面には、表面用オーバー
レイ8の下面に接合された磁気テープ16を係入する2
本の溝102が形成され、一方、搬送台101の側端に
は、表面用オーバーレイ8とコア素材プレート35Cと
を押え込み固定するクランプ爪103がエアシリンダ1
04により開閉可能に設けられている。
レイ8の下面に接合された磁気テープ16を係入する2
本の溝102が形成され、一方、搬送台101の側端に
は、表面用オーバーレイ8とコア素材プレート35Cと
を押え込み固定するクランプ爪103がエアシリンダ1
04により開閉可能に設けられている。
【0042】また、搬送台101の上方には、複数個の
超音波溶着ヘッド105を取付けた可動枠106をエア
シリンダ107により昇降するように構成した超音波溶
着装置108が設けられ、表面用オーバーレイ8と、そ
の上に位置決め装填したコア素材プレート35Cとをス
ポット溶着するように構成されている。
超音波溶着ヘッド105を取付けた可動枠106をエア
シリンダ107により昇降するように構成した超音波溶
着装置108が設けられ、表面用オーバーレイ8と、そ
の上に位置決め装填したコア素材プレート35Cとをス
ポット溶着するように構成されている。
【0043】前述したように、磁気テープ16が接着さ
れた表面用オーバーレイ8とコア素材プレート35Cと
の相対位置を合わせ、その表面用オーバーレイ8とコア
素材プレート35Cとをスポット溶着するための、ねじ
軸92による送り量調整機能と、エアシリンダ94と、
第1可動枠95と、第2可動枠96と、電動モータ97
と、回動枠98と、吸着ノズル99と超音波溶着装置1
08とから成る構成をして第2の一体化手段と称する。
れた表面用オーバーレイ8とコア素材プレート35Cと
の相対位置を合わせ、その表面用オーバーレイ8とコア
素材プレート35Cとをスポット溶着するための、ねじ
軸92による送り量調整機能と、エアシリンダ94と、
第1可動枠95と、第2可動枠96と、電動モータ97
と、回動枠98と、吸着ノズル99と超音波溶着装置1
08とから成る構成をして第2の一体化手段と称する。
【0044】コア素材プレート35Cの表面用オーバー
レイ8上への位置決めに際しては、コア素材プレート3
5Cの下面に予め形成してあるレジスターマークを図示
しない光学センサで検知し、前記キャリア93による姿
勢修正機能を用いてコア素材プレート35Cの位置及び
姿勢を修正するようになっている。
レイ8上への位置決めに際しては、コア素材プレート3
5Cの下面に予め形成してあるレジスターマークを図示
しない光学センサで検知し、前記キャリア93による姿
勢修正機能を用いてコア素材プレート35Cの位置及び
姿勢を修正するようになっている。
【0045】上述したように、このコア素材供給機構3
においては、ライン1に沿って間欠移送される表面用オ
ーバーレイ8の上面に2列のコア単位36を有する短冊
形のコア素材プレート35Cが移送方向に縦列状に装填
仮止めされて次工程に送られていくように構成されてい
る。
においては、ライン1に沿って間欠移送される表面用オ
ーバーレイ8の上面に2列のコア単位36を有する短冊
形のコア素材プレート35Cが移送方向に縦列状に装填
仮止めされて次工程に送られていくように構成されてい
る。
【0046】オーバーレイ重ね合わせ機構4は、図1な
いし図3に示すように、ライン1上に設けられたリール
巻き状のオーバーレイローラ110から張力調節機構1
11Aを介して前記表面用オーバーレイ8と同幅の裏面
用オーバーレイ111を導入して、前記コア素材供給機
構3から送り出されてきた表面用オーバーレイ8の上面
に重合供給するよう構成されており、ここで、表面用オ
ーバーレイ8と裏面用オーバーレイ111との間にコア
素材プレート35Cを挟持した連続状の磁気カード素材
113が形成されるようになっている。張力調節機構1
11Aは、両端それぞれにローラ111a,111aを
回転自在に軸架した支持アーム111bを、その長手方
向中央箇所で回転可能に支持するとともに、その支持ア
ーム111bにエアー式ロータリーアクチュエータ(図
示せず)を連動連結し、そのエアー圧を制御することに
より裏面用オーバーレイ111に所定の張力を付与する
ように構成されている。
いし図3に示すように、ライン1上に設けられたリール
巻き状のオーバーレイローラ110から張力調節機構1
11Aを介して前記表面用オーバーレイ8と同幅の裏面
用オーバーレイ111を導入して、前記コア素材供給機
構3から送り出されてきた表面用オーバーレイ8の上面
に重合供給するよう構成されており、ここで、表面用オ
ーバーレイ8と裏面用オーバーレイ111との間にコア
素材プレート35Cを挟持した連続状の磁気カード素材
113が形成されるようになっている。張力調節機構1
11Aは、両端それぞれにローラ111a,111aを
回転自在に軸架した支持アーム111bを、その長手方
向中央箇所で回転可能に支持するとともに、その支持ア
ーム111bにエアー式ロータリーアクチュエータ(図
示せず)を連動連結し、そのエアー圧を制御することに
より裏面用オーバーレイ111に所定の張力を付与する
ように構成されている。
【0047】前記ラミネート機構5には、外表面を鏡面
にした上下一対のステンレススチールベルト114,1
15を巻回したベルトコンベア116が備えられてい
て、前述のようにして形成された連続状の磁気カード素
材113が両ベルト114,115間に挟持されて搬送
されるように構成されている。このベルトコンベア11
6の直線搬送経路部には、油圧シリンダによって各別に
加圧可能な複数個のプレス装置117が並設されてい
て、磁気カード素材113を上下ベルト114,115
間に挟圧して一体化するように構成されている。各プレ
ス装置117には熱処理機能が備えられ、搬送方向後方
側ほど高温となるように加熱しながらプレスを行うとと
もに、搬送経路終端側では冷却しながらプレスが行うよ
うに構成されている。
にした上下一対のステンレススチールベルト114,1
15を巻回したベルトコンベア116が備えられてい
て、前述のようにして形成された連続状の磁気カード素
材113が両ベルト114,115間に挟持されて搬送
されるように構成されている。このベルトコンベア11
6の直線搬送経路部には、油圧シリンダによって各別に
加圧可能な複数個のプレス装置117が並設されてい
て、磁気カード素材113を上下ベルト114,115
間に挟圧して一体化するように構成されている。各プレ
ス装置117には熱処理機能が備えられ、搬送方向後方
側ほど高温となるように加熱しながらプレスを行うとと
もに、搬送経路終端側では冷却しながらプレスが行うよ
うに構成されている。
【0048】カード断裁機構6には、図12のカード断
裁機構の側面図、図13のカード断裁機構の正面図、図
14のカード断裁機構における素材姿勢調節装置及びね
じ送り装置を示す平面図、図15の正面図、および、図
16の断面図(図14のB−B線断面図)に示すよう
に、搬入されてきた磁気カード素材113の姿勢を調節
する素材姿勢調節装置120と、磁気カード素材113
を支持して後方に送り出すねじ送り装置121と、磁気
カード素材113から磁気カードを打ち抜く打ち抜きプ
レス装置122とが備えられている。
裁機構の側面図、図13のカード断裁機構の正面図、図
14のカード断裁機構における素材姿勢調節装置及びね
じ送り装置を示す平面図、図15の正面図、および、図
16の断面図(図14のB−B線断面図)に示すよう
に、搬入されてきた磁気カード素材113の姿勢を調節
する素材姿勢調節装置120と、磁気カード素材113
を支持して後方に送り出すねじ送り装置121と、磁気
カード素材113から磁気カードを打ち抜く打ち抜きプ
レス装置122とが備えられている。
【0049】素材姿勢調節装置120には、縦軸芯P4
周りに角度調節自在な回動枠123とこれに対して横移
動可能な素材受台124とが備えられている。回動枠1
23は、正面視でU形に構成され、電動モータ125に
よって回動可能に機枠126に支持されている。素材受
台124は、前後方向のスライドガイド127を介して
回動枠123に支持されるとともに、電動モータ128
によって正逆転駆動されるねじ軸129により横移動可
能に構成されている。この素材受台124の前後左右に
は上下一組みの爪で磁気カード素材113を把持するク
ランプ機構130が備えられ、このクランプ機構130
によって磁気カード素材113を四箇所で把持した状態
で、素材受台124の回動量と横移動量とを調節し、打
抜きプレス装置122に対する磁気カード素材113の
供給角度及び横位置を修正できるようになっている。
周りに角度調節自在な回動枠123とこれに対して横移
動可能な素材受台124とが備えられている。回動枠1
23は、正面視でU形に構成され、電動モータ125に
よって回動可能に機枠126に支持されている。素材受
台124は、前後方向のスライドガイド127を介して
回動枠123に支持されるとともに、電動モータ128
によって正逆転駆動されるねじ軸129により横移動可
能に構成されている。この素材受台124の前後左右に
は上下一組みの爪で磁気カード素材113を把持するク
ランプ機構130が備えられ、このクランプ機構130
によって磁気カード素材113を四箇所で把持した状態
で、素材受台124の回動量と横移動量とを調節し、打
抜きプレス装置122に対する磁気カード素材113の
供給角度及び横位置を修正できるようになっている。
【0050】ねじ送り装置121は、左右一対のスライ
ドガイド131に沿って前後方向に移動可能に機枠12
6に支持されたキャリア132を電動モータ133によ
って正逆転駆動されるねじ軸134によって前後方向に
移動するよう構成され、かつ、キャリア132には、姿
勢修正された磁気カード素材113の左右端を上下から
挟持する固定受片135と、エアシリンダ136で上下
動される挟持部材137とが備えられており、固定受片
135と挟持部材137の両端とで磁気カード素材11
3を把持した状態でキャリア132を間欠的にねじ送り
して打抜きプレス装置122に送り込むようになってい
る。
ドガイド131に沿って前後方向に移動可能に機枠12
6に支持されたキャリア132を電動モータ133によ
って正逆転駆動されるねじ軸134によって前後方向に
移動するよう構成され、かつ、キャリア132には、姿
勢修正された磁気カード素材113の左右端を上下から
挟持する固定受片135と、エアシリンダ136で上下
動される挟持部材137とが備えられており、固定受片
135と挟持部材137の両端とで磁気カード素材11
3を把持した状態でキャリア132を間欠的にねじ送り
して打抜きプレス装置122に送り込むようになってい
る。
【0051】打抜きプレス装置122は、油圧シリンダ
138によって上下方向に駆動移動されるラム139の
下端に左右一対の打抜き金型140を取付けて構成さ
れ、ねじ送り装置121によって間欠的に送られてくる
磁気カード素材113から2枚づつ磁気カードを打抜い
ていくようになっている。
138によって上下方向に駆動移動されるラム139の
下端に左右一対の打抜き金型140を取付けて構成さ
れ、ねじ送り装置121によって間欠的に送られてくる
磁気カード素材113から2枚づつ磁気カードを打抜い
ていくようになっている。
【0052】そして、このようにして得られた磁気カー
ドは後処理工程に搬入され、外観検査や磁気テープの品
質検査を経た後、刻印やラベル貼り等の加工が施されて
製品化される。
ドは後処理工程に搬入され、外観検査や磁気テープの品
質検査を経た後、刻印やラベル貼り等の加工が施されて
製品化される。
【0053】前記コア素材供給機構3とラミネート機構
5との間、および、ラミネート機構5とカード断裁機構
6との間それぞれにおいて、連続帯状の磁気カード素材
113を撓ませ、各部での処理タイミングの差を吸収で
きるように構成されている。
5との間、および、ラミネート機構5とカード断裁機構
6との間それぞれにおいて、連続帯状の磁気カード素材
113を撓ませ、各部での処理タイミングの差を吸収で
きるように構成されている。
【0054】上記実施例では、コアが二層のものを例示
したが、本発明としては、三層以上のタイプのものにも
適用できる。
したが、本発明としては、三層以上のタイプのものにも
適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の磁気カード製造システムによれば、表面用オーバー
レイの一連の移送ラインに対して、磁気テープの接着、
多数のコア単位を含む複数のコア原材の重ね合わせ、複
数のコア原材どうしの相対位置を合わせた状態での仮止
め、コア素材の供給、コア素材とテープ付きオーバーレ
イとの相対位置を合わせた状態での仮止め、裏面用オー
バーレイの供給重合、ラミネート処理および断裁の各処
理を一連に順次自動的に行うことができるから、各工程
での人手による素材の搬入装填作業が不要となり、高能
率で磁気カードを製造することができる。しかも、オー
バーレイ自体を他の素材を移送する移送媒体として利用
するから、従来の手作業を単に機械化するだけの自動化
手段に比較して装置の構造が比較的簡単になって小型化
できる。更に、コア素材プレートとオーバーレイとの幅
方向での相対位置に狂いが生じても、それによる影響を
受けずに次に供給されるコア素材プレートとで相対位置
を合わせていくことができるから、従来の連続帯状構成
のもののように運転を中断せずに連続して生産でき、生
産性を向上できる。そのうえ、予め複数のコア原材を重
ね合わせ、相対位置を合わせるとともに仮止めした重合
体またはそれを複数に切断することによって得たコア素
材プレートをテープ付きオーバーレイに重ね合わせ、相
対位置を合わせるとともに仮止めするから、テープ付き
オーバーレイに対する重ね合わせ、相対位置合わせおよ
び仮止めが一工程で済み、これによっても生産性を向上
できる。詳述すれば、例えば、テープ付きオーバーレイ
に先ずひとつのコア素材プレートを重ねて一体化し、そ
のコア素材プレートに別のコア素材プレートを重ねて一
体化するようにした場合、テープ付きオーバーレイに対
する重ね合わせ、相対位置合わせおよび仮止めが二工程
となり、そのために、テープ付きオーバーレイを二度間
欠的に停止しなければならない。これに対して、請求項
1に係る発明の磁気カード製造システムによれば、間欠
的な停止が一度で済み、生産効率を高くできる。
明の磁気カード製造システムによれば、表面用オーバー
レイの一連の移送ラインに対して、磁気テープの接着、
多数のコア単位を含む複数のコア原材の重ね合わせ、複
数のコア原材どうしの相対位置を合わせた状態での仮止
め、コア素材の供給、コア素材とテープ付きオーバーレ
イとの相対位置を合わせた状態での仮止め、裏面用オー
バーレイの供給重合、ラミネート処理および断裁の各処
理を一連に順次自動的に行うことができるから、各工程
での人手による素材の搬入装填作業が不要となり、高能
率で磁気カードを製造することができる。しかも、オー
バーレイ自体を他の素材を移送する移送媒体として利用
するから、従来の手作業を単に機械化するだけの自動化
手段に比較して装置の構造が比較的簡単になって小型化
できる。更に、コア素材プレートとオーバーレイとの幅
方向での相対位置に狂いが生じても、それによる影響を
受けずに次に供給されるコア素材プレートとで相対位置
を合わせていくことができるから、従来の連続帯状構成
のもののように運転を中断せずに連続して生産でき、生
産性を向上できる。そのうえ、予め複数のコア原材を重
ね合わせ、相対位置を合わせるとともに仮止めした重合
体またはそれを複数に切断することによって得たコア素
材プレートをテープ付きオーバーレイに重ね合わせ、相
対位置を合わせるとともに仮止めするから、テープ付き
オーバーレイに対する重ね合わせ、相対位置合わせおよ
び仮止めが一工程で済み、これによっても生産性を向上
できる。詳述すれば、例えば、テープ付きオーバーレイ
に先ずひとつのコア素材プレートを重ねて一体化し、そ
のコア素材プレートに別のコア素材プレートを重ねて一
体化するようにした場合、テープ付きオーバーレイに対
する重ね合わせ、相対位置合わせおよび仮止めが二工程
となり、そのために、テープ付きオーバーレイを二度間
欠的に停止しなければならない。これに対して、請求項
1に係る発明の磁気カード製造システムによれば、間欠
的な停止が一度で済み、生産効率を高くできる。
【0056】また、請求項2に係る発明の磁気カード製
造システムの構成によれば、表面側のコア原材と裏面側
のコア原材とをそれぞれの積層収納部に収納しておくこ
とにより、それらの積層収納部からの取り出し、表裏の
コア原材の位置合わせと重ね合わせ、ならびに、コア原
材の重合体とテープ付きオーバーレイとの位置合わせと
重ね合わせのいずれをも自動的に行うから、表面側およ
び裏面側の各コア原材を積層収納部にセットするだけで
済み、位置合わせ状態での重ね合わせを、手間少なくし
て効率良くかつ精度良く行うことができ、生産性を向上
できる。
造システムの構成によれば、表面側のコア原材と裏面側
のコア原材とをそれぞれの積層収納部に収納しておくこ
とにより、それらの積層収納部からの取り出し、表裏の
コア原材の位置合わせと重ね合わせ、ならびに、コア原
材の重合体とテープ付きオーバーレイとの位置合わせと
重ね合わせのいずれをも自動的に行うから、表面側およ
び裏面側の各コア原材を積層収納部にセットするだけで
済み、位置合わせ状態での重ね合わせを、手間少なくし
て効率良くかつ精度良く行うことができ、生産性を向上
できる。
【図1】(a)は磁気カード製造システムの全体を示す
概略平面図、(b)はその概略正面図である。
概略平面図、(b)はその概略正面図である。
【図2】ライン前半部分の処理形態を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図3】ライン前半部分の処理形態を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図4】磁気テープ供給機構の正面図である。
【図5】コア素材供給機構の平面図である。
【図6】コア素材供給機構の側面図である。
【図7】コア素材供給機構における積層収納部の正面図
である。
である。
【図8】コア素材供給機構における原材重合部の側面図
である。
である。
【図9】コア素材供給機構における原材重合部の平面図
である。
である。
【図10】図9のA−A線断面図である。
【図11】コア素材供給機構におけるコア素材切断部及
びコア素材装填部の側面図である。
びコア素材装填部の側面図である。
【図12】カード断裁機構の側面図である。
【図13】カード断裁機構の正面図である。
【図14】カード断裁機構における素材姿勢調節装置及
びねじ送り装置を示す平面図である。
びねじ送り装置を示す平面図である。
【図15】カード断裁機構における素材姿勢調節装置及
びねじ送り装置を示す正面図である。
びねじ送り装置を示す正面図である。
【図16】図14のB−B線断面図である。
【図17】完成した磁気カードの外観斜視図である。
【図18】磁気カードの組成を示す分解斜視図である。
1…オーバーレイ移送ライン 2…磁気テープ供給機構 3…コア素材供給機構 4…オーバーレイ重ね合わせ機構 5…ラミネート機構 6…カード断裁機構 8…表面用オーバーレイ 16…磁気テープ 31…積層収納部 35A…表面側のコア原材 35B…裏面側のコア原材 35C…コア素材プレート 36…コア単位 45…移載手段を構成する供給アーム 46…移載手段を構成する真空吸着ノズル 47…移載手段を構成するピックアップアーム 49a,49b…コンベアを構成するコンベアベルト 51…第1の一体化手段を構成するストッパー 53…重ね合わせ手段を構成するピックアップアーム 54…重ね合わせ手段を構成するエアシリンダ 55…第1の一体化手段を構成するエアシリンダ 56…第1の一体化手段を構成するサイドプッシャー 61…第1の一体化手段を構成する超音波溶着装置 92…第2の一体化手段を構成するねじ軸 94…第2の一体化手段を構成するエアシリンダ 95…第2の一体化手段を構成する第1可動枠 96…第2の一体化手段を構成する第2可動枠 97…第2の一体化手段を構成する電動モータ 98…第2の一体化手段を構成する回動枠 99…第2の一体化手段を構成する吸着ノズル 108…第2の一体化手段を構成する超音波溶着装置 111…裏面用オーバーレイ 113…磁気カード素材
フロントページの続き (72)発明者 山本 了一 大阪府大阪市此花区四貫島二丁目26番10号 株式会社日進金属製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチックフィルムからなる連続帯状
の表面用オーバーレイを一定経路に沿って移送するオー
バーレイ移送ラインと、 前記表面用オーバーレイの外表面に磁気テープを供給し
て接着する磁気テープ供給機構と、 多数のコア単位を含む複数のコア原材を重ね合わせる重
ね合わせ手段と、 重ね合わせられた複数枚のコア原材の相対位置を合わ
せ、その重合体をスポット溶着で仮止めする第1の一体
化手段と、 仮止めした前記重合体またはそれを複数に切断すること
によって得た、前記表面用オーバーレイと等しい幅で多
数のコア単位を含むコア素材プレートを、前記磁気テー
プが接着された表面用オーバーレイの裏面上に、オーバ
ーレイ移送に同調して間欠供給してオーバーレイ移送方
向に縦列状に配列するコア素材供給手段と、 前記コア素材プレートと前記テープ付きオーバーレイと
の相対位置を合わせ、前記コア素材プレートと前記テー
プ付きオーバーレイとをスポット溶着で仮止めする第2
の一体化手段と、 前記表面用オーバーレイの裏面に重ね合わせられた前記
コア素材プレート上に、プラスチックフィルムからなる
連続帯状の裏面用オーバーレイを重ね合わせるオーバー
レイ重ね合わせ機構と、 前記表面用オーバーレイと前記裏面用オーバーレイとの
間に前記コア素材プレートを挟持した連続状の磁気カー
ド素材を加熱プレスして一体状に圧着するラミネート機
構と、 前記ラミネート機構を通過した連続状の前記磁気カード
素材から各コア単位ごとに磁気カードを打抜くカード断
裁機構と、 を備えたことを特徴とする磁気カード製造システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載のコア原材が、それぞれ
多数のコア単位を含む表面側のコア原材と裏面側のコア
原材であり、前記表面側のコア原材と前記裏面側のコア
原材とをそれぞれの積層収納部より交互に共通のコンベ
アに移載する移載手段を備え、前記コンベアによって交
互に移送される前記表面側のコア原材上に前記裏面側の
コア原材を重ね合わせ手段で重ね合わせるものである磁
気カード製造システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8083276A JPH08329457A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 磁気カード製造システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8083276A JPH08329457A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 磁気カード製造システム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1240327A Division JPH0719371B2 (ja) | 1989-09-16 | 1989-09-16 | 磁気カード製造システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08329457A true JPH08329457A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=13797845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8083276A Pending JPH08329457A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 磁気カード製造システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08329457A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009116533A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触icカードの製造方法 |
JP2010020717A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触icカードの製造方法 |
US8096719B1 (en) | 2009-04-21 | 2012-01-17 | Plastic Cards, LLC | Continuous personalized plastic card manufacturing system |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP8083276A patent/JPH08329457A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009116533A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触icカードの製造方法 |
JP2010020717A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触icカードの製造方法 |
US8096719B1 (en) | 2009-04-21 | 2012-01-17 | Plastic Cards, LLC | Continuous personalized plastic card manufacturing system |
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