JPH0719371B2 - 磁気カード製造システム - Google Patents

磁気カード製造システム

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JPH0719371B2
JPH0719371B2 JP1240327A JP24032789A JPH0719371B2 JP H0719371 B2 JPH0719371 B2 JP H0719371B2 JP 1240327 A JP1240327 A JP 1240327A JP 24032789 A JP24032789 A JP 24032789A JP H0719371 B2 JPH0719371 B2 JP H0719371B2
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card
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富士夫 元屋地
▲祀▼夫 稗田
了一 山本
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株式会社ナテック
株式会社日進金属製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、キャッシュカード、クレジットカード、会
員制施設のメンバーズカード、出退管理カード等の各種
磁気カードを製造するシステムに関する。
<従来の技術> 磁気カード24は、第17図の斜視図および第18図の分解斜
視図に示すように、印刷の施された一層または二層のプ
ラスチックプレートからなるコア(基板)25の表裏に透
明プラスチックフィルムからなるオーバーレイ26、27を
重ね合わせるとともに、その表面となるオーバーレイ26
の外面に小幅の磁気テープ28を重合接着して構成されて
いる。
そして、従来では、上述のような磁気カード24を次のよ
うにして製造していた。
(イ)多数のコア単位が縦横に整列印刷された大型矩形
のコア原材の表裏面に同形状のオーバーレイを位置合わ
せて重ね合わせるとともに、表面側となるオーバーレイ
の外面に磁気テープを磁気カード単位の列に沿うように
位置合わせして接着して重合体を得る。
(ロ)得られた重合体と鏡面仕上げを施したステンレス
板とを多数枚積層して多段プレス装置に供給し、加熱プ
レスすることにより、表裏のオーバーレイとその間のコ
ア原材とを一体的にラミネート加工する。
(ハ)ラミネート加工された各重合体を、1枚づつ断裁
装置にかけて各コア単位ごとの打抜き断裁を行い、所定
寸法の磁気カードを得る。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来の製造手段では、各工程での処理が矩形板状の
コア原材ごとに一枚づつ行われるものであり、各処理装
置間での素材の移送、あるいは各処理装置への素材の装
填や取出しは作業によって行っており、能率が悪いうえ
に、位置合わせ等の精度が低くなりやすく、生産性が低
い欠点があった。
もちろん、各処理装置間での素材の移送や各処理装置へ
の素材の装填取出しを自動化することで生産性を高める
ことも研究されているが、矩形板状に構成された多数の
素材を一枚づつ取扱う関係上、移送手段、位置決め装填
手段、取出し手段等が夫々複雑なものとなり、又、各処
理装置間での処理速度の差異に対する同調を図る手段も
必要となり、全体的に構成が複雑で高価になるととも
に、大型化する欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、人手をかけることなく高能率で磁気カードの生産が
でき、しかも、構造的にも比較的簡素でコンパクトなも
のとすることができる磁気カード製造システムを提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明に係る磁気カード製造システムは、プラスチック
フィルムからなる連続帯状の表面用オーバーレイを一定
経路に沿って移送するオーバーレイ移送ラインと、この
表面用オーバーレイの外表面に磁気テープを供給して接
着する磁気テープ供給機構と、磁気テープが接着された
表面用オーバーレイの裏面上に、複数のコア単位を含む
コア素材プレートを、オーバーレイ移送に同調して間欠
供給してオーバーレイ移送方向に縦列状に配列するコア
素材供給機構と、表面用オーバーレイの裏面に重ね合わ
せられた前記コア素材プレート上に、プラスチックフィ
ルムからなる連続帯状の裏面用オーバーレイを重ね合わ
せるオーバーレイ重ね合わせ機構と、前記表面用オーバ
ーレイと前記裏面用オーバーレイとの間に前記コア素材
プレートを挟持した連続状の磁気カード素材を加熱プレ
スして一体状に圧着するラミネート機構と、そのラミネ
ート機構を通過した連続状の前記磁気カード素材から各
コア単位ごとに磁気カードを打抜くカード断裁機構とを
備えて構成する。
<作用> 上記構成によれば、表面用オーバーレイの一連の移送ラ
インに対して、磁気テープの接着、コア素材の供給、裏
面用オーバーレイの供給重合、ラミネート処理および断
裁の各処理を、表面用オーバーレイ自体を他の素材を移
送する移送媒体として利用しながら一連に順次行うこと
ができる。
<実施例> 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細説明す
る。
第1図は、本発明に係る磁気カード製造装置を組み込ん
だ磁気カード製造システムを示す全体概略平面図、第2
図はその概略正面図である。
これらの図において、1は、図上右方から左方に向かう
直線状のオーバーレイ移送ラインを示し、このオーバー
レイ移送ライン1を基本ラインとして、その上手から下
手に向けて磁気テープ供給機構2、コア素材供給機構
3、オーバーレイ重ね合わせ機構4、ラミネート機構5
およびカード断裁機構6が備えられ、磁気カード製造シ
ステムが構成されている。
前記オーバーレイ移送ライン1において、ライン最上手
部位には、表面用オーバーレイ8をリール巻きしたオー
バーレイロール7が設けられ、このオーバーレイロール
7から透明な硬質塩化ビニルのフィルムからなる連続帯
状の表面用オーバーレイ8が、張力調節機構8Aとガイド
ローラ9群に巻回案内されて、回転駆動される上下一対
の送りローラ10,11間に導かれ、所定の水平直線経路に
沿って所定量づつ間欠的に送り出されていくように構成
されている。張力調節機構8Aは、両端をそれぞれにロー
ラ8a,8aを回転自在に軸架した支持アーム8bを、その長
手方向中央箇所で回転可能に支持するとともに、その支
持アーム8bにエアー式ロータリーアクチュエータ(図示
せず)を連動連結し、そのエアー圧を制御することによ
り表面用オーバーレイ8に所定の張力を付与するように
構成されている。
前記磁気テープ供給機構2は、第3図の斜視図、およ
び、第4図の正面図に示すように、ベーステープの内面
に磁気テープを貼着してなる素材テープ12が、巻き取り
ロール13からガイドローラ14,15を介して前記送りロー
ラ10,11の間に所定長さづつ間歇的に供給され、磁気テ
ープ16が前記表面用オーバーレイ8の下面に加圧接着さ
れるとともに、ベーステープ17が剥離され、そのベース
テープ17がガイドローラ18を介して回収ロール17aに巻
取り回収されるように構成されている。
ここで、上下の送りローラ10,11は、磁気テープ16の表
面用オーバーレイ8への接着を確実に行うために、適当
な温度(約90℃)に加熱されたホットローラに構成され
ている。下側の送りローラ11は、ガイドローラ15と共に
可動ブラケット19に支持され、その可動ブラケット19は
エアシリンダ20によって駆動昇降可動に設けられてお
り、表面用オーバーレイ8の移送停止時には送りローラ
11およびガイドローラ15を下降させ、それに伴い、表面
用オーバーレイ8に接着された磁気テープ16と素材テー
プ12側の磁気テープ16とを切断するとともに、その素材
テープ12側の磁気テープ16の端部位置を固定のガイドロ
ーラ14側に移行させて、磁気テープ16を、加熱用の送り
ローラ11の外周面から逃がし、一方、磁気テープ16が接
着された表面用オーバーレイ8は、下側の送りローラ11
の下降に伴って、少しの長さ(例えば、30mm以内など、
後述する、隣合うコア素材プレート35C,35Cそれぞれの
端部に位置するコア単位36,36の端面間隔内の任意の長
さに設定可能)だけ送られ、表面用オーバーレイ8に装
着された磁気テープ16の端部を上側の送りローラ10より
も離間させ、磁気テープ16が局部的に加熱されるのを防
止するように構成されている。
第4図中の21は、送りローラ10,11を駆動する電動モー
タを示し、22はその伝動用ベルトを示している。
第5図はコア素材供給機構の平面図、第6図はコア素材
供給機構の側面図、第7図はコア素材供給機構における
積層収納部の正面図、第8図はコア素材供給機構におけ
る原材重合部の側面図、第9図はコア素材供給機構にお
ける原材重合部の平面図、そして、第10図は第9図のA
−A線断面図であり、これらの図に示されるように、前
記コア素材供給機構3は、積層収納部31、原材重合部32
と、コア素材切断部33と、コア素材装填部34とから構成
されている。
ここで製造される磁気カードは第18図に示されるように
二層型のコア25を備えたものであり、二枚のコア原材35
A,35Bによって構成されている。各コア原材3A,35Bは硬
質塩化ビニル製の大版プレートに多数のコア単位36(打
抜きプレスよって最終的に一枚のカードになる部分)が
所定ピッチで縦横に整列して印刷されたものが用いられ
る(第3図参照)。
積層収納部31において、表層側(磁気テープ重合側)の
コア原材35Aはその印刷面を下に向けて積層され、供給
台37上にガイド38を介して位置決め状態で装填されると
ともに、裏面側のコア原材35Bはその印刷面を上に向け
て積層され、供給台37上にガイド38を介して位置決め状
態で装填されている。
供給台37は、第7図に示すように、左右一対のスライド
軸39を介して機枠40に水平姿勢で昇降可能に支持される
とともに、左右一組のねじ送り昇降装置41A,41Bによっ
て昇降駆動され、かつねじ送り装置41A,41Bは電動モー
タ42に連動連結した共通駆動軸43で同調駆動されるよう
に構成されている。
供給台37の中央上方の機枠44には、エア式ロータリアク
チュエータ48によって縦軸芯P1周りで旋回駆動自在な供
給アーム45が設けられるとともに、この供給アーム45の
遊端に、多数の真空吸着ノズル46を備えたピックアップ
アーム47の支持ブラケット47aが縦軸芯P2周りで回転可
能に設けられ、かつ、その支持ブラケット47aにピック
アップアーム47が、エアシリンダ47bによって駆動昇降
および固定可能に設けられている。
供給アーム45内には、前記縦軸芯P1を円中心とする状態
で第1の固定プーリ45aが設けられ、一方、支持ブラケ
ット47aには、前記縦軸芯P2を円中心とする状態で一体
的に第2の固定プーリ45bが取り付けられ、それらの第
1および第2の固定プーリ45a,45bにわたってタイミン
グベルト45cが巻回され、ピックアップアーム47によっ
て最上層のコア原材35Aまたは35Bの前端辺近くを真空吸
着保持し、供給アーム45の回転に同調してピックアップ
アーム47を逆方向に同じ角度だけ回転させることによ
り、吸着保持したコア原材35Aまたは35Bを平行に旋回移
送するよう構成されている。そして、このような供給作
動が表面側のコア原材35Aから裏層側のコア原材35Bへと
交互に行われるようになっている。また、このようなコ
ア原材35A,35Bの取出しに伴って供給台37も順次所定量
づつ上昇駆動される。
供給アーム45およびピックアップアーム47を用いて前方
中央に送り出されたコア原材35A,35Bは、真空吸着の解
除によって4本のコンベアベルト49a,49b上に移載さ
れ、直ちに前方の原材重合部32に送られる。
原材重合部32には、第8図及び第9図に示すようにコン
ベアベルト49a,49bによる搬送面50よりも上方に突出し
て左右一対のストッパー51が備えられており、先ず送ら
れてきた裏面側のコア原材35Bはこのストッパー51との
接当によって停止される。また、停止した裏面側コア原
材35Bの上方に位置する機枠44には、吸着ノズル52を備
えた複数のピックアップアーム53がエアシリンダ54によ
って駆動昇降自在に設けられていて、裏面側コア原材35
Bは一旦ピックアップアーム53に真空吸着保持された状
態で搬送面50上に持ち上げられるようになっている。
この状態で表面側のコア原材35Aが同様に送り込まれて
ストッパー51で位置決め停止され、その表面側コア原材
35A上に裏面側コア原材35Bが下降されて重ね合わせられ
るようになっている。
また、これらコア原材35A,35Bの側部にはエアシリンダ5
5で出退駆動されるサイドプッシャー56が備えられてい
て、このサイドプッシャー56の突出作動によって両コア
原材35A、35B側端縁の揃えと位置決めとを行うように構
成されている。
前記ストッパー51は、エアシリンダ57によって前後及び
上下に揺動する平行四連リンク機構58の上端に取り付け
られていて、搬送面50の開口59に対して前後に移動しな
がら出退自在となっており、この前後動によってコア原
材35A,35Bの前端位置を調整できるようになっている。
そして、下側にある表面側コア原材35Aの端面を透過型
のフォトセンサで検知して、表面側コア原材35Aの端面
が一定位置になるようにストッパー51およびサイドプッ
シャー56が位置決めされるようになっている。
コア原材35A,35Bの位置決め状態での重ね合わせが完了
すると、搬送面50に備えた吸着機構60によってコア原材
35Aの前部が吸着保持されるとともに、機枠44に備えら
れた超音波溶着装置61によって両コア原材35A,35Bの前
部が仮止めされるようになっている。
超音波溶着装置61は、エアシリンダによって昇降される
可動枠63と3個の溶着ヘッド64を並設して構成され、両
コア原材35A,35Bが3点でスポット溶着されるようにな
っている。
可動枠63の左右には、上下方向にスライド自在で、か
つ、バネ65の付勢力に抗して上方に変位自在な押え部材
66が設けられていて、溶着ヘッド64がコア原材35B上に
圧接される前にコア原材35Bの前端部を弾性的に搬送面5
0上に押え込んで固定するようになっている。
スポット溶着による仮止めが完了するとストッパー51は
開口59から下方に引退変位され、重ね合わせたコア原材
35A,35Bはコンベアベルト49a、49bによって再び前方に
送り出されるようになっている。そして、両端のコンベ
アベルト49aの搬送終端は中央のコンベアベルト49bの搬
送終端の手前で終了し、搬送面50に形成された両端コン
ベアベルト用のスリット67は前方にまで更に延長形成さ
れている。
上記原材重合部32の前方にはねじ送りコンベア70が設け
られている。このねじ送りコンベア70は、機枠44とそれ
に連接の支持枠71とにわたって前後方向に水平に架設し
た左右一対のガイド軸72と、ねじ軸73と、これらガイド
軸72に前後スライド自在に支持されるとともにねじ軸73
に螺合されたキャリア74と、キャリア74に対してエアシ
リンダ75で昇降される可動ブラケット76と、可動ブラケ
ット76の左右に備えられたプッシャー77と、ねじ軸73を
正逆転駆動する電動モータ78と、伝動ベルト79等によっ
て構成されている。
前記プッシャー77は、両端コンベアベルト49aに対する
スリット67の上方に臨設されていて、可動ブラケット76
が下降することでプッシャー77の下部が前記スリット67
の延長部分に入り込むようになっている。従って中央コ
ンベアベルト49aでコア原材35を前方に送り出したの
ち、両端コンベアベルト49aのスリット67にプッシャー7
7を下降させ、キャリア74を前方にねじ送りすることに
よりプッシャー77でコア原材35を後端から係止してコア
素材切断部33に送り込むようになっている。
第11図の側面図に示すように、コア素材切断部33は、機
枠44に平行上下動可能に支持した可動枠80をエアシリン
ダ81により昇降駆動して、可動枠80の下部に取り付けた
横長の切断刃82と搬送面終端の固定受刃83とで、コア原
材35を切断し、前記表面用オーバーレイ8の幅と同幅の
短冊形のコア素材プレート35Cを得るように構成されて
いる。
前記可動枠80には上下方向にスライド自在で、かつ、バ
ネ84の付勢力に抗して上方に変位可能な押え部材85が備
えられていて、切断刃82の下降に伴い、コア原材35を固
定受刃83上に押え付けて固定するように構成されてい
る。
コア素材プレート35Cは、2列のコア単位36を含むもの
であり、姿勢修正機能を有するねじ送りコンベア90によ
ってコア素材装填部34に搬入されるようになっている。
このねじ送りコンベア90は、前後水平に架設した左右一
対のガイド軸91と、ねじ軸92と、これらガイド軸91にス
ライド自在に支持されるとともにねじ軸92に螺合された
キャリア93と、キャリア93に取り付けられてエアシリン
ダ94により昇降される第1可動枠95と、第1可動枠95に
設けられて電動モータ(図示せず)により左右方向に移
動される第2可動枠96と、第2可動枠96に設けられて電
動モータ97により縦軸芯P3周りに回動される回動枠98
と、回動枠98に備えられた吸着ノズル99と、ねじ軸92を
正逆転駆動する電動モータ100等によって構成されてい
て、コア素材装填部34において、ねじ送りにより前後位
置を調節するとともに、第2可動枠96を介して左右位置
を調節し、かつ、回動枠98を介して角度を調節できるよ
うになっている。
コア素材装填部34は、オーバーレイ移送ライン1上に設
定されており、搬送台101上に沿って走行する表面用オ
ーバーレイ8の上面にねじ送りコンベア90で吊下げ搬送
されてきたコア素材プレート35Cが位置決め状態で載置
されるようになっている。
搬送台101の上面には、表面用オーバーレイ8の下面に
接合された磁気テープ16を係入する2本の溝102が形成
され、一方、搬送台101の側端には、表面用オーバーレ
イ8とコア素材プレート35Cとを押え込み固定するクラ
ンプ爪103がエアシリンダ104により開閉可能に設けられ
ている。
また、搬送台101の上方には、複数個の超音波溶着ヘッ
ド105を取付けた可動枠106をエアシリンダ107により昇
降するように構成した超音波溶着装置108が設けられ、
表面用オーバーレイ8と、その上に位置決め装填したコ
ア素材プレート35Cとをスポット溶着するように構成さ
れている。
コア素材プレート35Cの表面用オーバーレイ8上への位
置決めに載しては、コア素材プレート35Cの下面に予め
形成してあるレジスターマークを図示しない光学センサ
で検知し、前記キャリア93による姿勢修正機能を用いて
コア素材プレート35Cの位置及び姿勢を修正するように
なっている。
上述したように、このコア素材供給機構3においては、
ライン1に沿って間欠移送される表面用オーバーレイ8
の上面に2列のコア単位36を有する短冊形のコア素材プ
レート35Cが移送方向に縦列状に装填仮止めされて次工
程に送られていくように構成されている。
オーバーレイ重ね合わせ機構4は、第1図ないし第3図
に示すように、ライン1上に設けられたリール巻き状の
オーバーレイローラ110から張力調節機構111Aを介して
前記表面用オーバーレイ8と同幅の裏面用オーバーレイ
111を導入して、前記コア素材供給機構3から送り出さ
れてきた表面用オーバーレイ8の上面に重合供給するよ
う構成されており、ここで、表面用オーバーレイ8と裏
面用オーバーレイ111との間にコア素材プレート35Cを挟
持した連続状の磁気カード素材113が形成されるように
なっている。張力調節機構111Aは、両端それぞれにロー
ラ111a,111aを回転自在に軸架した支持アーム111bを、
その長手方向中央箇所で回転可能に支持するとともに、
その支持アーム111bにエアー式ロータリーアクチュエー
タ(図示せず)を連動連結し、そのエアー圧を制御する
ことにより裏面用オーバーレイ111に所定の張力を付与
するように構成されている。
前記ラミネート機構5には、外表面を鏡面にした上下一
対のステンレススチールベルト114,115を巻回したベル
トコンベア116が備えられていて、前述のようにして形
成された連続状の磁気カード素材113が両ベルト114,115
間に挟持されて搬送されるように構成されている。この
ベルトコンベア116の直線搬送経路部には、油圧シリン
ダによって各別に加圧可能な複数個のプレス装置117が
並設されていて、磁気カード素材113を上下ベルト114,1
15間に挟圧して一体化するように構成されている。各プ
レス装置117には熱処理機能が備えられ、搬送方向後方
側ほど高温となるように加熱しながらプレスを行うとと
もに、搬送経路終端側では冷却しながらプレスが行うよ
うに構成されている。
カード断裁機構6には、第12図のアード断裁機構の側面
図、第13図のカード断裁機構の正面図、第14図のカード
断裁機構における素材姿勢調節装置及びねじ送り装置を
示す平面図、第15図の正面図、および、第16図の断面図
(第14図のB−B線断面図)に示すように、搬入されて
きた磁気カード素材113の姿勢を調節する素材姿勢調節
装置120と、磁気カード素材113を支持して後方に送り出
すねじ送り装置121と、磁気カード素材113から磁気カー
ドを打ち抜く打ち抜きプレス装置122とが備えられてい
る。
素材姿勢調節装置120には、縦軸芯P4周りに角度調節自
在な回動枠123とこれに対して横移動可能な素材受台124
とが備えられている。回動枠123は、正面視でU形に構
成され、電動モータ125によって回動可能に機枠126に支
持されている。素材受台124は、前後方向のスライドガ
イド127を介して回動枠123に支持されるとともに、電動
モータ128によって正逆転駆動されるねじ軸129により横
移動可能に構成されている。この素材受台124の前後左
右には上下一組みの爪で磁気カード素材113を把持する
クランプ機構130が備えられ、このクランプ機構130によ
って磁気カード素材113を四箇所で把持した状態で、素
材受台124の回動量と横移動量とを調節し、打抜きプレ
ス装置122に対する磁気カード素材113の供給角度及び横
位置を修正できるようになっている。
ねじ送り装置121は、左右一対のスライドガイド131に沿
って前後方向に移動可能に機枠126に支持されたキャリ
ア132を電動モータ133によって正逆転駆動されるねじ軸
134によって前後方向に移動するよう構成され、かつ、
キャリア132には、姿勢修正された磁気カード素材113の
左右端を上下から挟持する固定受片135と、エアシリン
ダ136で上下動される挟持部材137とが備えられており、
固定受片135と挟持部材137の両端とで磁気カード素材11
3を把持した状態でキャリア132を間欠的にねじ送りして
打抜きプレス装置122に送り込むようになっている。
打抜きプレス装置122は、油圧シリンダ138によって上下
方向に駆動移動されるラム139の下端に左右一対の打抜
き金型140を取付けて構成され、ねじ送り装置121によっ
て間欠的に送られてくる磁気カード素材113から2枚づ
つ磁気カードを打抜いていくようになっている。
そして、このようにして得られた磁気カードは後処理工
程に搬入され、外観検査や磁気テープの品質検査を経た
後、刻印やラベル貼り等の加工が施されて製品化され
る。
前記コア素材供給機構3とラミネート機構5との間、お
よび、ラミネート機構5とカード断裁機構6との間それ
ぞれにおいて、連続帯状の磁気カード素材113を撓ま
せ、各部での処理タイミングの差を吸収できるように構
成されている。
上記実施例では、コアが二層のものを例示したが、本発
明としては、単層タイプや三層以上のタイプのものにも
適用できる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明の磁気カード製造システム
によれば、表面用オーバーレイの一連の移送ラインに対
して、磁気テープの接合、コア素材の供給、裏面用オー
バーレイの供給重合、ラミネート処理、および、カード
断裁の各処理を一連に行うことができるから、各工程で
の人手による素材の搬入装填作業が不要となり、高能率
で磁気カードを製造することができる。
しかも、オーバーレイ自体を他の素材を移送する移送媒
体として利用するから、従来の手作業を単に機械化する
だけの自動化手段に比較して装置の構造が比較的簡単に
なって小型化できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る磁気カード製造システムの実施例
を示し、第1図は、磁気カード製造システムの全体を示
す概略平面図、第2図はその概略正面図、第3図は、ラ
イン前半部分の処理形態を説明する斜視図、第4図は磁
気テープ供給機構の正面図、第5図はコア素材供給機構
の平面図、第6図はコア素材供給機構の側面図、第7図
は、コア素材供給機構における積層収納部の正面図、第
8図は、コア素材供給機構における原材重合部の側面
図、第9図は、コア素材供給機構における原材重合部の
平面図、第10図は、第9図のA−A線断面図、第11図
は、コア素材供給機構におけるコア素材切断部及びコア
素材装填部の側面図、第12図はカード断裁機構の側面
図、第13図はカード断裁機構の正面図、第14図は、カー
ド断裁機構における素材姿勢調節装置及びねじ送り装置
を示す平面図、第15図はその正面図、第16図は、第14図
のB−B線断面図、第17図は、完成した磁気カードの外
観斜視図、第18図は、磁気カードの組成を示す分解斜視
図である。 1……オーバーレイ移送ライン 2……磁気テープ供給機構 3……コア素材供給機構 4……オーバーレイ重ね合わせ機構 5……ラミネート機構 6……カード断裁機構 8……表面用オーバーレイ 35C……コア素材プレート 111……裏面用オーバーレイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムからなる連続帯状の
    表面用オーバーレイを一定経路に沿って移送するオーバ
    ーレイ移送ラインと、 前記表面用オーバーレイの外表面に磁気テープを供給し
    て接着する磁気テープ供給機構と、 磁気テープが接着された表面用オーバーレイの裏面上
    に、複数のコア単位を含むコア素材プレートを、オーバ
    ーレイ移送に同調して間欠供給してオーバーレイ移送方
    向に縦列状に配列するコア素材供給機構と、 表面用オーバーレイの裏面に重ね合わせられた前記コア
    素材プレート上に、プラスチックフィルムからなる連続
    帯状の裏面用オーバーレイを重ね合わせるオーバーレイ
    重ね合わせ機構と、 前記表面用オーバーレイと前記裏面用オーバーレイとの
    間に前記コア素材プレートを挟持した連続状の磁気カー
    ド素材を加熱プレスして一体状に圧着するラミネート機
    構と、 前記ラミネート機構を通過した連続状の前記磁気カード
    素材から各コア単位ごとに磁気カードを打抜くカード断
    裁機構と、 を備えたことを特徴とする磁気カード製造システム。
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