JPH08329220A - 接着装置に備える紫外線照射装置の移動制御装置 - Google Patents

接着装置に備える紫外線照射装置の移動制御装置

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JPH08329220A
JPH08329220A JP7131762A JP13176295A JPH08329220A JP H08329220 A JPH08329220 A JP H08329220A JP 7131762 A JP7131762 A JP 7131762A JP 13176295 A JP13176295 A JP 13176295A JP H08329220 A JPH08329220 A JP H08329220A
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JP
Japan
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adhesive
work
ultraviolet irradiation
moving
ultraviolet
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Application number
JP7131762A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Morii
良浩 森井
Hiroshi Takemoto
浩志 竹本
Shinichi Ozaki
紳一 尾崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬化むらを生じることなく紫外線照射に対する
接着剤の硬化効率を向上させることができる紫外線照射
装置の移動制御方法を提供する。 【構成】結像レンズ3側ブロックの所定位置に固体撮像
素子1側ブロックを移動させる移動量制御部71と、ノ
ズル45を移動可能に保持する吐出部移動機構43A
と、この吐出部移動機構43Aを介して、固体撮像素子
1側ブロックの移動量に合わせてノズル45を移動させ
る接着剤吐出制御部77と、ライトガイド47を移動可
能に保持する紫外線照射部移動機構43Bと、紫外線照
射部移動機構43Bを介して、固体撮像素子1側ブロッ
クの移動量に合わせてライトガイド47を移動させる紫
外線照射制御部78とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のワークを接着固
定する接着装置に備える紫外線照射装置の移動制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いて光学像を読み取る
装置は、図10に示すように、物体2を結像レンズ3を
介し、固体撮像素子1に結像させて読み取っている。ま
た、この固体撮像素子1には複数個の微小な光電変換素
子(以下、単に画素といい、通常数μm×数μmの大き
さからなる。)を一列に配置した1ラインの固体撮像素
子が用いられている。
【0003】このような画像読取り装置では、結像レン
ズ3により結像された線像を固体撮像素子1上に位置さ
せ、なおかつ光学的特性(ピント、倍率)を所定の要求
精度で読み取るために、結像レンズ3や1ラインの固体
撮像素子1の画素ライン4を、図11に示すx,y,
z,β,γの5軸方向に微動させ位置を調整する必要が
ある。なお、図中の26は光軸である。
【0004】さらに最近では、カラー像を読み取るため
に、図12に示すような、Red(以下、単にRとい
う。)、Green(以下、単にGという。)、Blu
e(以下、単にBという。)に分光感度のピークを持つ
画素をR,G,B別に3列配置した3ライン4a,4
b,4cの固体撮像素子1aが用いられる場合がある。
【0005】この場合には、上述した5軸方向の調整以
外に、結像レンズ3による色収差を補正するために、図
11で示すα方向にも3ライン固体撮像素子1aの調整
を要するため、合計6軸方向の調整が必要となる。
【0006】通常、このような固体撮像素子1aの位置
調整精度は6軸方向ともに数μmが要求されており、特
にこの要求を達成するために不可欠とされているのが、
固体撮像素子1aを上記のように位置調整した後に固定
する際に、固体撮像素子1aの位置がずれないようにす
る技術である。
【0007】これは、いくら高精度に位置調整をして
も、固定時にずれると再度位置調整が必要になったり、
廃棄処分にするしかなくなってしまい、位置調整時間が
長くなったりコスト高の原因になったりするからであ
る。
【0008】この固定については、従来ネジによる固定
が多く用いられてきたが、その位置ずれ量が数百μm〜
数十μmと大きすぎることにより、現在ではネジによる
固定に比べ位置ずれ量が少ないとされる接着剤による固
定が多く試みられている。
【0009】そこで、図7及び図8(b)に示すよう
に、先ず、固体撮像素子が固定された固体撮像素子保持
部材に設けた穴部18に、結像レンズが固定された固体
撮像素子固定部材に設けた突起部19が遊挿された状態
で、穴部18側の固体撮像素子保持部材を移動させるこ
とにより精密に位置合わせ調整をする。次に、穴部18
の内周18a,18bと突起部19の外周19a,19
bとで形成された環状の隙間に接着剤を吐出することに
より、固体撮像素子が固定された固体撮像素子保持部材
と結像レンズが固定された固体撮像素子固定部材とを接
着固定していた。
【0010】この接着固定に際して、紫外線の照射で硬
化する紫外線硬化型接着剤が用いられ、この紫外線硬化
型接着剤を環状の隙間に吐出した後、紫外線を照射して
硬化させていた。そして、上述した位置合わせ調整の結
果によって環状隙間の位置が変動し、この変動した環状
隙間に合わせて紫外線硬化型接着剤を吐出させた場合に
は、図8(b)に示すように、紫外線硬化型接着剤24
が吐出された部分の位置が変動し、この変動を考慮して
変動範囲24Vを含むように紫外線UVを照射する必要
があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、照射さ
れた紫外線UVのうち環状隙間から外れた光はエネルギ
ーロスとなり、紫外線照射に対する接着剤24の硬化効
率が悪いという問題があった。また、硬化時間も長くな
るという問題もあり、硬化時間を短くするには紫外線光
源として出力の大きいものを使用する必要があった。
【0012】また、紫外線照射に対する接着剤24の硬
化効率を向上させるために紫外線UVを穴部18と同形
状のスポットに収束させて照射した場合には、上記変動
により穴部18からずれた光が硬化に寄与しないため、
硬化むらが生じる可能性があった。
【0013】そこで、本発明の目的は、硬化むらを生じ
ることなく紫外線照射に対する接着剤の硬化効率を向上
させることができる紫外線照射装置の移動制御方法を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1ワークの
突起部を第2ワークの穴部に遊挿し、その環状隙間に紫
外線硬化型接着剤を注入する接着装置であって、前記環
状隙間に沿って配置される、紫外線硬化型接着剤を吐出
する吐出部及びこの接着剤を硬化させる紫外線照射手段
と、第2ワークを移動可能に保持する第2ワーク移動手
段と、この第2ワーク移動手段を介して、第1ワークの
所定位置に第2ワークを移動させる第1制御手段と、吐
出部を移動可能に保持する吐出部移動手段と、この吐出
部移動手段を介して、第2ワークの移動量に合わせて吐
出部を移動させる第2制御手段と、紫外線照射部を移動
可能に保持する紫外線照射部移動手段と、この紫外線照
射部移動手段を介して、第2ワークの移動量に合わせて
紫外線照射部を移動させる第3制御手段とをそれぞれ具
備していることを特徴とする。
【0015】上記発明において、前記第1ワークは結像
レンズ側ブロックであり、前記第2ワークは固体撮像素
子側ブロックであってよい。
【0016】
【作用】本発明は上述のように構成されているので、紫
外線をスポット状に収束させて穴部の輪郭と同形状にし
ても、接着剤が塗布された穴部に正確に位置合わせする
ことができるので、紫外線をエネルギーロスすることな
く穴部内に照射することができる。また、紫外線をスポ
ット状に収束させて正確に位置合わせしているので、硬
化むらを生ずることもない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係る紫外線照射装置を
有する固定装置により固定される画像読取装置を示す分
解斜視図である。
【0018】図に示すように、固体撮像素子(以下、C
CDという。)1は基板5にハンダ付けされており、該
基板5は補助部材6にネジ7により固定されている。そ
の際、固定を確実にするため、ネジ7にはバネ座金8と
平座金9とが嵌合されている。基板5には穴部21が設
けられており、後述する本体10の突起部19と補助部
材6の穴部18との接着は、この穴部21を介して行う
ことになるので、接着剤を充填し易く、かつ6軸の調整
も行い易い。このようにして第2ワークであるCCD1
側ブロックが構成されている。
【0019】また、CCD1側ブロックのCCD1上に
原稿像を所定倍率で結像する結像レンズ3は、本体10
に取り付けられる。この本体10は、Vブロック部11
を有しており、この部分に結像レンズ3を置き、その上
からレンズ押え用板バネ12を配置し、ネジ13を締め
つけることにより結像レンズ3を固定している。
【0020】また、この本体10は平座金14、バネ座
金15を介し、ネジ16によりレンズ固定用ネジ穴51
を介して本体取付用部材17に固定されている。この本
体取付用部材17は図示しない画像読取装置本体に固定
される際に用いられる。このようにして第1ワークであ
る結像レンズ3側ブロックが構成されている。
【0021】前記CCD1側ブロックのCCD1上に結
像レンズ3が原稿像を所定倍率で結像するように位置調
整した後に、前記CCD1側ブロックと結像レンズ3側
ブロックとを固定する。この位置調整の概略は、先ず結
像レンズ3側ブロックを移動して結像レンズ3の倍率調
整を行い、この倍率調整後の結像レンズ3による像位置
にCCD1側ブロックを移動して、CCD1上に原稿像
が所定倍率で結像するようにする。
【0022】このようにして、位置調整が完了した後、
CCD1側ブロックと結像レンズ3側ブロックとは、C
CD1側ブロックの補助部材6が本体10に接着剤で固
定されることにより一体に固定される。詳しくは補助部
材6に設けた穴部18と本体10に設けた突起部19と
で結合部を構成し、該結合部の穴部18に本体10の突
起部19を挿入して、図7に示すように、接着剤24を
塗布し固定する。
【0023】次に本実施例の接着装置を備える画像読取
装置の固定装置を、CCD1と結像レンズ3との位置調
整手順及び固定手順にそって説明する。まず、結像レン
ズ3を本体10にレンズ押え用板バネ12を介し、ネジ
13で固定する。さらに、この状態で本体取付用部材1
7に平座金14、バネ座金15を介し、ネジ16により
固定する。
【0024】次に、この組付けられた状態で、図2に示
す位置合わせ・固定装置の位置調整装置に装着する。こ
の位置調整装置61は定盤32A上に位置調整装置支持
部材27と光源チャート支持部材31を配しており、こ
の光源チャート支持部材31上にはチャートガラス3
0、光源29、光源用反射板28が設置されている。
【0025】このチャートガラス30の表面には、光学
的な特性、具体的にはピント、倍率及び光軸のたおれ等
を検出可能とするチャートが形成されており、光源29
を点燈させ、光源用反射板28により反射した光を、チ
ャートガラス30に照射することが本調整装置では可能
である。
【0026】したがって、上記組付部材を位置調整装置
61に装着することにより、チャート像が結像レンズ3
を介し、チャートガラス30から結像レンズ3までの距
離に応じた倍率で結像されることになる。
【0027】なお、CCD1をハンダ付けし固定してい
る基板5は補助部材6にネジ7により固定されており、
この補助部材6は真空チャックからなるCCDチャック
部64に把持されている。
【0028】さらに、このCCDチャック部64には、
このCCDチャック部64を保持するチャック部63を
介してx,y,z,α,β,γの6軸方向に移動可能な
第2ワーク移動手段である移動ステージ62が取り付け
られている。
【0029】なお、補助部材6は基板5よりも剛性の高
い部材で形成されているので、CCDチャック部64で
把持しても歪みが生じにくく、基板5をじかに把持する
場合に比べ基板5に与える影響が極めて少なくなってい
る。
【0030】また、結像レンズ3を固定している本体1
0は光軸26方向の移動手段を有する図示しない本体チ
ャック部に把持されている。そして、チャート像をCC
D1により光電変換させ、そのデータを用いて光学的な
特性であるピント、倍率、光軸のたおれ等を演算し求め
ながら、光学的な特性が所定の必要値になるよう、上述
のCCDチャック部64と本体チャック部とを移動させ
て、位置調整を行なう。
【0031】この位置調整終了後、位置合わせ・固定装
置の接着・固定装置41を用いて固定を行なう。この接
着・固定装置41は、吐出部であるノズル先端部45A
(図7参照)からシリンジ35(図4、5参照)を介し
て接着剤24を吐出するノズル45を有する接着剤塗布
器42と、接着部に紫外線を照射する紫外線照射部であ
るライトガイド47と、このライトガイド47に紫外線
を供給する紫外線源44と、塗布器照射部切換部46と
をユニット化して備えている。なお、ライトガイド47
は例えば光ファイバー束等からなる。そして、この光フ
ァイバー束等から出射された紫外線を穴部18内に集光
させるには、凸レンズ系又は凹面鏡等の集光光学系を用
いることができる。この集光光学系は例えば人工螢石、
人工水晶等の紫外線透過率の高い材料により作製される
ことが望ましい。また、紫外線源44としては、例えば
水銀放電灯を用いることができる。
【0032】前記接着・固定装置41のノズル先端部4
5Aは、吐出部移動手段である吐出部移動機構43Aを
介して接着・固定装置支持台48に取り付けられ、この
接着・固定装置支持台48は定盤32B上に固定されて
いる。また、接着・固定装置41のライトガイド47の
光出射端側は、紫外線照射部移動手段である紫外線照射
部移動機構43Bを介して接着・固定装置支持台48に
取り付けられている。
【0033】この接着・固定装置41によって補助部材
6の穴部18と本体10の突起部19とで形成される結
合部に紫外線硬化型接着剤24を塗布し、その後塗布器
照射部切換部46を作動させ、ライトガイド47から照
射される光が結合部に入射するように移動させ、その後
に紫外線を照射して接着剤24を硬化させる。なお、位
置調整をする前に接着剤24の塗布を行い、その後、位
置調整し接着剤24を硬化させてもよい。
【0034】次に、本実施例に係る接着装置を備える位
置合わせ・固定装置の機能ブロック部分を図2のブロッ
ク図に基づいて説明する。位置調整及び固定装置は、移
動ステージ62を駆動する移動ステージ駆動部72と、
CCD1を駆動するためのCCD駆動信号を出力するC
CD駆動部73と、CCD1から出力されたデータを演
算するCCD出力データ演算部74と、後述する接着・
固定装置41を含む接着ユニットを駆動する接着ユニッ
ト駆動部75と、CCDチャック部64を保持するチャ
ック部63の開閉を制御するCCDチャック部保持及び
開放制御部76と、接着剤24の吐出位置を制御する第
2制御手段である接着剤吐出制御部77と、ライトガイ
ド47の紫外線照射位置を制御する第3制御手段である
紫外線照射制御部78と、紫外線照射制御部78、接着
剤吐出制御部77及びCCDチャック制御部76の動作
シーケンスを制御する動作シーケンス制御部79と、C
CD出力データ演算部74の演算結果から動作シーケン
ス制御部79、接着ユニット駆動部75及び移動ステー
ジ駆動部72に制御信号を送出して移動量を制御する第
1制御手段である移動量制御部71とを備える。
【0035】この移動量制御部71により、結像レンズ
3側ブロックの結像レンズ3の結像位置にCCD1側ブ
ロックのCCD1の画素ライン4を移動させる制御信号
が移動ステージ駆動部72に送出され、移動ステージ6
2が駆動される。また、接着剤吐出制御部77により、
CCD1側ブロックの移動量に合わせてノズル先端部4
5Aを移動させるように、吐出部移動機構43Aが制御
される。さらに、UV光照射制御部78により、CCD
1側ブロックの移動量に合わせてライトガイド47を移
動させるように、紫外線照射部移動機構43Bが制御さ
れる。
【0036】図4は接着・固定装置の接着ユニット駆動
部により駆動される移動機構を示す平面図、図5は同正
面図、図6は同側面図である。画像読取装置の製造装置
天板80上には、x方向移動機構が設けられている。こ
のx方向移動機構は、移動用モータ81xと、この移動
用モータ81xに減速機構83xを介して連結されるボ
ールねじ85xと、このボールねじ85xに螺合してx
方向に移動するナット部材86xとを備えている。移動
用モータ81xは、取付け片82xを介して天板80の
上面に取付けられる。また、ボールねじ85xは、支持
片84x、88xにより天板80の上面に支持される。
【0037】天板80の下方には、xyテーブルが取り
付けられている。このxyテーブルは、天板80の下面
にx方向ガイドレール98を介して摺動自在に取り付け
られているxテーブル97と、このxテーブル97の下
面にy方向ガイドレール96を介して摺動自在に取り付
けられているyテーブル95とを備えている。移動用モ
ータ81xを駆動することにより、xテーブル97はナ
ット部材86xの係合片87xに係合してx方向に移動
される。
【0038】また、xテーブル97の下面には、y方向
ガイドレール96に沿ってyテーブル95を移動するy
方向移動機構が取り付けられている。このy方向移動機
構は、移動用モータ81yと、この移動用モータ81y
に減速機構83yを介して連結されるボールねじ85y
と、このボールねじ85yに取り付けられてy方向に移
動するナット部材86yとを備えている。移動用モータ
81yは、取付け片82yを介してxテーブル97の下
面に取付けられる。また、ボールねじ85yは、支持片
84y、88yによりxテーブル97の下面に支持され
ている。
【0039】このようなy方向移動機構では、移動用モ
ータ81yを駆動することにより、yテーブル95は、
ナット部材86yの係合片87yに係合してy方向に移
動される。このyテーブル95には、後述する固定枠9
3を介して紫外線照射部であるライトガイド47が取り
付けられている。したがって、このライトガイド47
は、x,y方向に移動自在に構成されている。
【0040】前記yテーブル95の下面には、平面視略
コ字形の固定枠93が固設され、この固定枠93の開放
端には、z方向(上下方向)ガイドレール94が取り付
けられている。そして、このz方向ガイドレール94に
は移動枠92が摺動自在に取り付けられている。この移
動枠92は、z方向移動機構によりz方向ガイドレール
94に沿ってz方向(上下方向)に移動される。このz
方向移動機構は、移動用モータ81zと、この移動用モ
ータ81zに減速機構を介して連結されるボールねじ8
5zと、このボールねじ85zに取り付けられてz方向
に移動するナット部材86zとを備えている。移動用モ
ータ81zは、yテーブル95の上面に取付けられる。
また、ボールねじ85zは、取付片88z等により固定
枠93に取り付けられている。移動用モータ81zを駆
動することにより、移動枠92は、ナット部材86zの
係合片87zに係合してz方向に移動される。このよう
にして吐出部移動機構43Aは構成されている。
【0041】前記移動枠92には、接着・固定装置41
の接着剤吐出用のノズル45が取り付けられている。し
たがって、このノズル45は、x,y,z方向に移動自
在に構成されている。このノズル45とライトガイド4
7との切換えは、移動用モータ81yを駆動することに
より行うことができ、このようにして塗布器照射部切換
部46が構成される。
【0042】次に、接着部でもある結合部の構造につい
て説明する。図7には結合部の断面図が示されている。
補助部材6には、被接着箇所である穴部18が形成され
ており、その穴部18に本体10に設けられている突起
部19が挿入されている。
【0043】この両者により形成されている被接着箇所
の環状隙間sの形は、幅が不均一な環状になっており、
接着剤24を吐出塗布する側の幅が広く、接着剤24が
流れ落ちる側の幅が狭くなっている。
【0044】すなわち、図に示すように、テーパ部18
aとストレート部18bとを有する穴部18と、テーパ
部19aとストレート部19bとを有する棒状の突起部
19とで形成されており、対向する位置にそれぞれ一定
の径を有する部分18b,19bが設けられている。
【0045】図に示すように、補助部材6の穴部18
と、本体10の突起部19とで形成される環状隙間sの
上方から接着剤塗布器42に装着しているノズル先端部
45Aを近づけて塗布する。
【0046】次に、本実施例に係る位置調整・固定方法
を図3の制御フローに基づいて説明する。ステップS1
では、CCD1側ブロックを保持しているCCDチャッ
ク部64をチャック部63で保持する。
【0047】ステップS2では、移動ステージ62及び
接着ユニット(接着剤塗布器42等)の原点出しを行
う。移動ステージ62の原点出しでは、CCD1の位置
調整を行う前に、設備の中である決められた第1の基準
位置からの距離が予めわかっている第2の基準位置にワ
ークを保持しているCCDチャック部64を移動する。
また、接着ユニットの原点出しでは、CCD1の位置調
整を行う前に、設備の中である決められた第1の基準位
置からの距離が予めわかっている第3の基準位置に移動
する。
【0048】ステップS3では、CCD1を結像レンズ
3の結像位置に合わせるように調整のアルゴリズムに基
づいてCCD1を調整する。そして、本体10の突起部
19が補助部材6の穴部18に挿入された状態で調整を
完了する。
【0049】ステップS4では、ステップS3で調整の
終了したCCD1側の穴部18が原点位置からどの方向
にどれだけ移動したかということを記憶させておく。即
ち、CCD出力データ演算部74から移動量制御部71
へ移動量に対応した調整量のデータを送る。
【0050】ステップS5では、ステップS4で記憶し
た調整量のデータに基づいて、接着ユニットを接着位置
に移動する。即ち、調整量のデータに基づいて、接着ユ
ニットを原点位置からどの位置に移動させれば接着した
い部分を接着できるかということを算出し、この算出量
分だけ接着ユニットを移動する。したがって、接着ユニ
ットのノズル45のノズル先端部45AをCCD1ブロ
ックの穴部18を基準とする穴部輪郭位置である吐出位
置に合わせることができる。このように穴部18を基準
としてノズル45のノズル先端部45Aを合わせたの
で、注入時の接着剤24の穴部18の外側へのはみ出し
を防止することができ、注入ムラがなくなる。したがっ
て、環状隙間s内での接着剤24の塗布状態の均一性を
従来と比べて向上させることができる。
【0051】ステップS6では、図7に示すように、補
助部材6の穴部18と、本体10の突起部19で形成さ
れる環状隙間sの上方から接着・固定装置41に装着し
ているノズル45を近づけて各ノズル先端部45Aから
一度に接着剤24を吐出する。
【0052】ステップS7では、ステップS6の吐出終
了後、z方向の移動用モータ81zを駆動させて接着ユ
ニットをz方向、即ち上方に所定時間退避させる。ここ
で、所定時間とは、吐出終了直後にノズル先端部45A
から環状隙間s内へ表面張力により連続する接着剤24
がノズル先端部45Aから分離するまでの時間をいう。
このように、接着剤24の吐出が終了した後で接着ユニ
ットのノズル先端部45Aを上方に所定時間退避させた
ので、ノズル先端部45Aから表面張力により環状隙間
s内の接着剤24に連続している接着剤部分が水平方向
の退避方向に引かれて塗布状態が不均一になるのを防止
することができる。
【0053】ステップS8では、UV光照射制御部78
により、接着ユニットのノズル先端部45Aをx方向の
移動用モータ81x及びy方向の移動用モータ81yを
駆動させてx,y方向に退避させるとともに、ライトガ
イド47の光出射端を紫外線照射位置に移動する。この
ときのライトガイド47の原点位置からの移動量として
は、ステップS4で求めて記憶されている穴部18の移
動量を使用する。このようにワーク側の穴部18の移動
量に基づいてライトガイド47の光出射端部の移動量を
制御しているので、ライトガイド47の光出射端がノズ
ル45の吐出端の位置に正確に置換される。したがっ
て、ライトガイド47から出射される収束性の紫外線光
束を、その光軸に直交する断面形状が穴部18と同一の
部分で穴部18に正確に重ねることができる。
【0054】ステップS9では、ライトガイド47から
環状隙間s内の接着剤24に向けて紫外線を照射する。
このとき、図8(a)に示すように、ステップS8によ
り紫外線光束の断面を正確に穴部に重ねることができる
ので、紫外線光束が穴部の外に照射されることがなく、
ほぼ100%の紫外線エネルギーを穴部内に送ることが
できるので、紫外線照射に対する接着剤の硬化効率を大
幅に向上させることができる。ステップS10では、紫
外線照射後の接着剤24の冷却を行う。ステップS11
では、CCDチャックの保持を解除する。
【0055】次に、上述の環状隙間sに接着剤24を塗
布したときの接着剤24の挙動について説明する。図7
に示すように、塗布された接着剤24は、接着剤固有の
表面張力T及び接着剤24の重量Pに対する摩擦抗力
D、さらに図示はしていない接着剤24内部の圧力に対
する抗力や、環状隙間sの最下方の幅A及びA′や接着
剤24の密度等々による力学的な釣り合いで接着剤24
は下方に流出しない。
【0056】次に接着剤の硬化について説明する。ここ
で使用している接着剤24は紫外線硬化型接着剤である
ため、上述したように、接着剤塗布部上方から図9に示
すライトガイド47により、紫外線UVを照射して接着
剤24を硬化させる。
【0057】接着剤24の硬化は、紫外線UVが照射さ
れる側の表面から進んでいく。この場合は接着剤塗布用
の環状隙間sの中心軸方向から照射しているので、この
方向に接着剤24の硬化が進んで行く。接着剤24は硬
化する際、収縮することにより力が発生する。接着剤2
4の塗布状態がほぼ均一であるので、発生した力はほぼ
均一な大きさで作用し、環状隙間sの中心軸に対し法線
方向に作用し、なおかつ環状隙間sの円周方向に対し
て、ほぼ均一に作用するためこの力が打ち消され、補助
部材6のx,y方向の位置ずれはほとんど発生しない。
そして、この硬化に際しては、上述したように、紫外線
光束の断面を正確に穴部に重ねることができ、したがっ
て、紫外線光束が穴部の外に照射されることがなく、ほ
ぼ100%の紫外線エネルギーを穴部内に送ることがで
きるので、紫外線照射に対する接着剤の硬化効率を大幅
に向上させることができる。
【0058】なお、以上の実施例では、移動量制御部7
1、動作シーケンス制御部79、紫外線照射制御部7
8、接着剤吐出制御部77及びCCDチャック部保持及
び開放制御部76を個々の回路で構成した場合について
説明したが、1つのCPUで構成してもよい。
【0059】また、以上の実施例では、第1ワークとし
て結像レンズ側ブロック、第2ワークとして固体撮像素
子側ブロックの場合について説明したが、一対の互いに
位置合わせされるワークであれば、他のものでも容易に
適用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明の接
着装置に備える紫外線照射装置の移動制御装置によれ
ば、第1ワークの突起部を第2ワークの穴部に遊挿し、
その環状隙間に紫外線硬化型接着剤を注入する接着装置
であって、前記環状隙間に沿って配置される、紫外線硬
化型接着剤を吐出する吐出部及びこの接着剤を硬化させ
る紫外線照射手段と、第2ワークを移動可能に保持する
第2ワーク移動手段と、この第2ワーク移動手段を介し
て、第1ワークの所定位置に第2ワークを移動させる第
1制御手段と、吐出部を移動可能に保持する吐出部移動
手段と、この吐出部移動手段を介して、第2ワークの移
動量に合わせて吐出部を移動させる第2制御手段と、紫
外線照射部を移動可能に保持する紫外線照射部移動手段
と、この紫外線照射部移動手段を介して、第2ワークの
移動量に合わせて紫外線照射部を移動する第3制御手段
とをそれぞれ具備するので、紫外線の光束断面を穴部と
同形状に収束させても紫外線をエネルギーロスすること
なく穴部内に照射することができ、したがって、硬化効
率を大幅に向上させることができ、これにより紫外線光
源の出力を大きくすることなく硬化時間の短縮化を図る
ことができる。また、この場合に硬化むらを生ずること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例により固定される画像読取装置
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係わる位置合わせ・固定装置
のブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係わる位置合わせ・固定装置
の制御フローを示す図である。
【図4】本発明の実施例に係わる接着・固定装置の接着
ユニット駆動部により駆動される移動機構を示す平面図
である。
【図5】同正面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】接着状態を示す断面図である。
【図8】(a)は本発明の実施例の紫外線の照射状態を
示す平面図、(b)は従来の紫外線の照射状態を示す平
面図である。
【図9】紫外線の照射を示す図である。
【図10】固体撮像素子を用いて画像読取をおこなう装
置の概略図である。
【図11】図10における固体撮像素子の位置調整方向
を示す説明図である。
【図12】固体撮像素子と画素ラインとの関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 固体撮像素子 3 結像レンズ 5 基板 6 補助部材 10 本体 12 レンズ押え用板バネ 17 本体取付用部材 18 穴部 19 突起部 24 接着剤 43A 吐出部移動機構 43B 紫外線照射部移動機構 45A ノズル先端部 47 ライトガイド 71 移動量制御部(第1制御手段) 77 接着剤吐出制御部(第2制御手段) 78 紫外線照射制御部(第3制御手段) s 環状隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ワークの突起部を第2ワークの穴部
    に遊挿し、その環状隙間に紫外線硬化型接着剤を注入す
    る接着装置であって、 前記環状隙間に沿って配置される、紫外線硬化型接着剤
    を吐出する吐出部及びこの接着剤を硬化させる紫外線照
    射手段と、 第2ワークを移動可能に保持する第2ワーク移動手段
    と、 この第2ワーク移動手段を介して、第1ワークの所定位
    置に第2ワークを移動させる第1制御手段と、 吐出部を移動可能に保持する吐出部移動手段と、 この吐出部移動手段を介して、第2ワークの移動量に合
    わせて吐出部を移動させる第2制御手段と、 紫外線照射部を移動可能に保持する紫外線照射部移動手
    段と、 この紫外線照射部移動手段を介して、第2ワークの移動
    量に合わせて紫外線照射部を移動させる第3制御手段と
    をそれぞれ具備することを特徴とする接着装置に備える
    紫外線照射装置の移動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ワークは結像レンズ側ブロック
    であり、前記第2ワークは固体撮像素子側ブロックであ
    ることを特徴とする請求項1記載の接着装置に備える紫
    外線照射装置の移動制御装置。
JP7131762A 1995-05-30 1995-05-30 接着装置に備える紫外線照射装置の移動制御装置 Pending JPH08329220A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162937A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Ricoh Co Ltd 位置制御型接着接合方法およびその装置並びに接着接合構造体
KR100793562B1 (ko) * 2005-06-02 2008-01-14 오므론 가부시키가이샤 자외선 조사 장치
AT511261A1 (de) * 2011-03-18 2012-10-15 Minebea Co Ltd Vorrichtung zur verbindung zweier bauteile, insbesondere zur montage eines festplattenlaufwerks

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