JPH08328445A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08328445A
JPH08328445A JP7135508A JP13550895A JPH08328445A JP H08328445 A JPH08328445 A JP H08328445A JP 7135508 A JP7135508 A JP 7135508A JP 13550895 A JP13550895 A JP 13550895A JP H08328445 A JPH08328445 A JP H08328445A
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JP
Japan
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unit
control
paper
control means
timing
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JP7135508A
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English (en)
Inventor
Minoru Iwamoto
穣 岩本
Juichi Ogawara
寿一 大河原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開発費を含めたトータルコストの低減を図る
ことを目的とする。 【構成】 機内の装置および各部材を機能別に分類し,
それぞれを一つの制御単位として複数のユニットを構成
し,該複数のユニットのそれぞれに対応するユニットの
制御を受け持つユニット制御用CPU152を有した複
数のユニット制御手段を配設し,さらに複数のユニット
制御手段のうちの特定のユニット制御手段に,自ユニッ
トの動作を制御するための制御プログラムを記憶したE
EPROM154と,システム全体の制御タイミングデ
ータを記憶したROM159とを配設し,電源投入時
に,特定のユニット制御手段から各ユニット制御手段へ
制御タイミングデータを送信し,各ユニット制御手段
が,受信した制御タイミングに基づいて自ユニットのタ
イミング制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複写機,プリンター等
の画像形成装置に関し,より詳細には,機内の装置およ
び各部材を機能別に分類し,それぞれを一つの制御単位
として複数のユニットを構成し,該複数のユニット間で
多重通信を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置,例えば,複写機等
の機器においては,メイン制御部に全ての制御を集約
し,メイン制御部が機内に分散配設されている各ユニッ
トを直接駆動する構成である。換言すれば,メイン制御
部が搭載された一つのメイン基板で各ユニットを集中制
御している。
【0003】また,本発明に関連する従来の技術とし
て,例えば,特開昭59−135598号公報に開示さ
れている「複写機およびコピー装置用メッセージ伝送シ
ステム」がある。この装置は,中央処理部と遠隔ユニッ
ト(複写機能別ユニット)間の制御命令を一本の共用伝
送ラインを介して送受させることにより,配線スペース
を軽減できるようにしたものである。
【0004】また,特開平1−145669号公報の
「用紙トレイのストック制御方式」は,メインコントロ
ーラとトレイコントローラ間をシリアル通信で結ぶこと
により,中間トレイ独特の制御を中間トレイモジュール
にて効率的に行い,プログラムの標準化を図れるように
したものである。
【0005】さらに,特開平6−189366号公報の
「多重電送装置」は,センサやスイッチ等の情報出力手
段から出力された情報に基づいて制御されるアクチュエ
ータを有する多重電送装置において,情報出力手段とア
クチュエータとの通信ユニットを別個に分け,配線の短
縮,レイアウトの自由度向上,故障発生回数増大の回避
を図れるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の画像形成装置によれば,メイン制御部が搭載されて
いる一つのメイン基板で各ユニットの制御を行う場合,
接続されるユニットの数や種類等によってメイン基板の
入出力構成が異なり,ユニット構成の異なった機種間で
メイン基板を共通に使用することができないため,機種
毎にメイン基板を設計する必要があり,開発費を含めた
トータルコストが高くなるという問題点があった。
【0007】また,一つのメイン基板で各ユニットの制
御を行うには,メイン基板と各ユニットとの間で信号の
送受信を行う必要があるため,メイン基板の入出力部が
大型になることに起因して,メイン基板そのものが大型
になり部品レイアウト上制約が大きいという問題点もあ
った。
【0008】また,メイン基板と各ユニットを構成する
センサ,アクチュエーター等との接続線(電線)量が膨
大となり,組み込み性,サービス性が悪いという問題点
もあった。
【0009】また,一つのメイン基板で各ユニットの制
御を集約して行っているため,ユニット単独で動作性能
を確認することができず,メイン基板および関連する他
のユニットとの接続が必要となり,取り付け作業性が悪
いという問題点もあった。
【0010】さらに,一つのメイン基板で各ユニットの
制御を集約して行っているため,換言すれば,メイン基
板上に搭載するソフトウェアで各ユニット間にまたがる
複雑な制御を行っているため,ソフト設計が複雑にな
り,開発コストの上昇および開発時間がかかるという問
題点もあった。
【0011】一方,従来の画像形成装置において,多重
通信化を図ることにより,接続線(電線)量を低減する
ことが可能であるが,単に多重化しただけでは,システ
ム全体を制御するためのメイン基板が必要であるため,
大型のメイン基板に起因する上記問題点が依然として残
る。
【0012】また,単に多重化しただけでは,複写機能
が向上するにしたがって制御信号量が増大するため,通
信媒体上のトラフィック量の増大による通信時間の遅れ
を招くという問題点や,さらに,通信時間よりも早い処
理を必要とする場合,メイン基板と被制御部品間とを直
接接続する必要が出てくるため,必ずしも電線の削減に
寄与しない虞があるという問題点があった。
【0013】また,従来の画像形成装置では,集中制御
を行っているので,ユニット内の処理のみで使用するセ
ンサ情報であっても,ユニットから一旦センサ情報をメ
イン基板(メイン制御部)へ送信し,メイン基板で所定
の演算を行い,その結果(部品駆動出力)を該当するユ
ニットへ送信し,ユニット動作を行わせるため,往復2
回の通信時間を要することになり,単に多重化しただけ
では,早い処理ができず,結局,多重通信線以外にメイ
ン基板と各ユニットとを直接接続する電線が必要となっ
てしまうという問題点があった。
【0014】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,開発費を含めたトータルコストの低減を図り,部品
レイアウト上の制約を軽減し,接続線量を低減して取り
付け作業性を向上させると共に,通信媒体上のトラフィ
ック量の増大による通信時間の遅れを回避し,ソフト設
計を容易にし,開発コストおよび開発時間の低減を図
り,多重通信線以外の追加の電線を低減させることを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像形成装置は,機内の装置およ
び各部材を機能別に分類し,それぞれを一つの制御単位
として構成した複数のユニットと,前記制御単位である
各ユニット内に設けられ,それぞれ対応するユニットの
制御を受け持つCPUを有した複数のユニット制御手段
と,前記複数のユニット制御手段に配設された多重通信
手段とを備え,前記複数のユニット制御手段のうちの特
定のユニット制御手段に,自ユニットの動作を制御する
ための制御プログラムを記憶した第1の記憶手段と,シ
ステム全体の制御タイミングデータを記憶した第2の記
憶手段とを設け,電源投入時に前記特定のユニット制御
手段が,前記制御タイミングデータを前記各ユニット制
御手段へ送信し,前記各ユニット制御手段は,受信した
制御タイミングに基づいて自ユニットのタイミング制御
を行うものである。
【0016】また,請求項2に係る画像形成装置は,前
記制御タイミングデータが,感光体上に配設された作像
部材の感光体の移動に対応した位置情報および感光体の
移動速度や,給紙/搬送経路上に配設された用紙セン
サ,レジストローラ,転写部材等の用紙移動に対応した
位置情報および給紙速度,搬送速度等のレイアウト情報
であるものである。
【0017】また,請求項3に係る画像形成装置は,前
記制御タイミングデータが,感光体上に配設された作像
部材の感光体の移動に対応した位置情報および感光体の
移動速度や,給紙/搬送経路上に配設された用紙セン
サ,レジストローラ,転写部材等の用紙移動に対応した
位置情報および給紙速度,搬送速度等のレイアウト情報
に基づいて演算された,感光体上に配設された作像部材
の作動タイミングデータおよび給紙/搬送経路上を搬送
する搬送タイミングデータであるものである。
【0018】また,請求項4に係る画像形成装置は,前
記特定のユニット制御手段が操作ユニットのユニット制
御手段であり,かつ,前記第2の記憶手段が着脱可能に
構成されており,前記各ユニット制御手段が,不揮発性
の記憶手段を備え,前記操作ユニットのユニット制御手
段から受信した制御タイミングに係わる因子の内容また
はその内容により演算した制御タイミングを前記不揮発
性の記憶手段に格納し,以降その内容を基に自ユニット
の制御を行うものである。
【0019】
【作用】本発明の画像形成装置(請求項1)は,機内の
装置および各部材を機能別に分類し,それぞれを一つの
制御単位として複数のユニットを構成し,該複数のユニ
ットのそれぞれに対応するユニットの制御を受け持つC
PUを有した複数のユニット制御手段を配設し,さらに
複数のユニット制御手段のうちの特定のユニット制御手
段に,自ユニットの動作を制御するための制御プログラ
ムを記憶した第1の記憶手段と,システム全体の制御タ
イミングデータを記憶した第2の記憶手段とを配設し,
電源投入時に,特定のユニット制御手段から各ユニット
制御手段へ制御タイミングデータを送信し,各ユニット
制御手段が,受信した制御タイミングに基づいて自ユニ
ットのタイミング制御を行う。したがって,全体を制御
するメイン制御ユニット(メイン制御部)が削除可能と
なる。
【0020】また,本発明の画像形成装置(請求項2)
は,前記特定のユニット制御手段が,感光体上に配設さ
れた作像部材の感光体の移動に対応した位置情報および
感光体の移動速度や,給紙/搬送経路上に配設された用
紙センサ,レジストローラ,転写部材等の用紙移動に対
応した位置情報および給紙速度,搬送速度等のレイアウ
ト情報を制御タイミングデータとして送信することによ
り,機種により,ドラム径,ドラム線速度,作像部材位
置等が異なっても,これらの違いを制御タイミングデー
タで吸収でき,機種に関係なく各ユニット制御手段の構
成の共通化を図ることができる。
【0021】また,本発明の画像形成装置(請求項3)
は,前記特定のユニット制御手段が,感光体上に配設さ
れた作像部材の感光体の移動に対応した位置情報および
感光体の移動速度や,給紙/搬送経路上に配設された用
紙センサ,レジストローラ,転写部材等の用紙移動に対
応した位置情報および給紙速度,搬送速度等のレイアウ
ト情報に基づいて演算された,感光体上に配設された作
像部材の作動タイミングデータおよび給紙/搬送経路上
を搬送する搬送タイミングデータを制御タイミングデー
タとして送信する。すなわち,必要な演算処理を施した
後,各ユニット制御手段へ制御タイミングデータを送信
するので,各ユニット制御手段で演算を行う必要がな
く,各ユニット制御手段の負荷を軽減できる。
【0022】また,本発明の画像形成装置(請求項4)
は,装置の製造工程において,特定のユニット制御手段
である操作ユニットのユニット制御手段に,第2の記憶
手段を取り付け,操作ユニットのユニット制御手段から
制御タイミングデータを各ユニット制御手段の不揮発性
の記憶手段に送信して,記憶させた後,第2の記憶手段
を取り外す。その後,各ユニット制御手段は,不揮発性
の記憶手段に記憶されている制御タイミングデータに基
づいて,自ユニットの制御を行う。したがって,制御タ
イミングデータを不揮発性の記憶手段に記憶させた後
は,第2の記憶手段が不要となり,コストの低減を図れ
る。
【0023】
【実施例】以下,本発明の画像形成装置を複写機に適用
した場合を例として,〔実施例1〕,〔実施例2〕の順
で図面を参照して詳細に説明する。
【0024】〔実施例1〕図1は,実施例1の複写機の
構成を示す説明図であり,101は,コピー画像を作成
するための複写機本体を示し,102は,原稿を原稿読
取位置まで搬送するための原稿自動給送装置(以下,A
DFと記載する)を示し,103は,記録紙の給紙部と
なるバンク給紙部を示している。
【0025】ここで,複写機本体101は,像担持体と
しての感光体ドラム104と,感光体ドラム104表面
を所定の電位に帯電するための帯電チャージャ111
と,所定位置に載置された原稿から原稿画像を読み取
り,感光体ドラム104表面に静電潜像を形成するスキ
ャナー112と,感光体ドラム104表面に形成された
静電潜像をトナー現像して可視像であるトナー像を形成
する現像部113と,感光体ドラム104表面に形成さ
れたトナー像を,転写位置114で記録紙に転写する転
写部115と,転写処理後の感光体ドラム104表面か
ら残留トナーを除去するためのクリーニング部116
と,バンク給紙部103から給紙された記録紙を転写位
置114へ搬送する中間ローラ133と,中間ローラ1
33に到達した記録紙を検知するための中間ローラセン
サ134と,所定のタイミングで記録紙を転写位置11
4へ搬送するレジストローラ135と,レジストローラ
135に到達した記録紙を検知するためのレジストセン
サ136と,記録紙上に転写されたトナー像を記録紙に
定着させるための定着部141と,定着部141に到達
した記録紙を検知するための定着部入口センサ142
と,記録紙の搬送方向を切り替える分岐爪144と,記
録紙を機外に排紙する排紙ローラ145と,排紙ローラ
145に到達した記録紙を検知するための排紙センサ1
46と,排紙ローラ145により機外に排紙された記録
紙を載置するための排紙トレイ147と,記録紙の両面
に画像を形成する場合において,表面の画像形成が終了
した記録紙を収納するための両面トレイ150とから構
成されている。
【0026】また,実施例1において,バンク給紙部1
03は,4段の給紙カセット103 -1〜103-4を有し
ており,それぞれの給紙カセット103-1〜103-4
後述する4つのバンクユニット(バンク1ユニット30
-1〜307-4)に分類し,独立して制御する構成であ
る。
【0027】図2は,バンク給紙部103のバンクユニ
ットの概略構成を示す説明図であり,記録紙120を載
置するための加圧底板121と,加圧底板121を上方
に押し上げるための加圧アーム122と,記録紙120
を1枚ずつ取り出すための呼出コロ123と,呼出コロ
123により取り出された記録紙120を搬送路へ送り
出す一対の給紙コロ124と,給紙コロ124に到達し
た記録紙120を検知するための給紙センサ125と,
給紙コロ124により送り出された記録紙120を,各
バンクユニットに共通する搬送路へ搬送するためのター
ンローラ131とから構成されている。なお,図示を省
略するが,各バンクユニットには,加圧アーム122を
上昇させるための上昇モータ,呼出コロ123を移動さ
せるための呼出ソレノイド,一対の給紙コロ124を当
接・離間させるための給紙クラッチや,給紙制御に使用
する各種センサ類が装備されている。
【0028】図3は,実施例1の要部である複写機の制
御系の構成を示すブロック図であり,図示の如く,機内
の装置および各部材を機能別に分類し,それぞれを一つ
の制御単位として構成した複数のユニット301〜31
0と,制御単位である各ユニット301〜310内に設
けられ,それぞれ対応するユニットの制御を受け持つユ
ニット制御用CPU152(図4参照)を有した複数の
ユニット制御板(本発明のユニット制御手段)301a
〜310aと,複数のユニット制御板301a〜310
aの間に配設された多重通信手段としての通信線158
とを備えている。
【0029】なお,操作ユニット301のユニット制御
板301aは,装置の制御タイミングデータを記憶して
おり,電源投入時に,該制御タイミングデータを各ユニ
ット302〜310に送信し,各ユニット制御板302
a〜310aは,ユニット制御板301aから受信した
制御タイミングデータに基づいて,自ユニット(ユニッ
ト302〜310)のタイミング制御を行うものであ
る。
【0030】なお,実施例1では,多重通信手段として
通信線158を用いたが,特にこれに限定するものでは
なく,電波または光による無線を用いてもよい。
【0031】上記各ユニット301〜310内におい
て,ユニット制御板301a〜310aは,以下に示す
ように,自ユニットの状態を検知するためのセンサ類や
自ユニットの各部を動作させるための各種アクチュエー
タに接続されている。
【0032】ここで,操作ユニット301のユニット制
御板301aには,オペレータが各種設定を行うための
キー入力装置,各種メッセージをオペレータへ通知する
ための表示装置等が接続されている。
【0033】また,帯電チャージャ111の制御を行う
帯電ユニット302のユニット制御板302aには,感
光体ドラム104の電位を測定する電位センサ,帯電チ
ャージャ111に電圧を印加する高圧電源,帯電チャー
ジャ111の清掃を行うためのチャージャクリーナ等が
接続されている。
【0034】また,スキャナー112の制御を行う露光
/光学ユニット303のユニット制御板303aには,
光学系の位置を検出する位置スイッチ,各種異常検知セ
ンサ,スキャナモータ,ハロゲンランプ等が接続されて
いる。
【0035】また,現像部113の制御を行う現像ユニ
ット304のユニット制御板304aには,感光体ドラ
ム104上のトナー濃度を測定する濃度センサ,現像部
113内のトナー量を検知する剤有無センサ,現像モー
タ,バイアス電源等が接続されている。
【0036】また,転写部115の制御を行う転写ユニ
ット305のユニット制御板305aには,高圧電源等
が接続されている。
【0037】また,クリーニング部116の制御を行う
クリーニングユニット306のユニット制御板306a
には高圧電源等が接続されている。
【0038】また,バンク給紙部103を構成するバン
ク1ユニット307-1〜バンク4ユニット307-4のユ
ニット制御板307a-1〜307a-4には,それぞれ上
昇モータ,呼出ソレノイド,給紙クラッチ,上限セン
サ,給紙センサ,紙有無センサ,紙サイズセンサ,バン
クセットセンサ等が接続されている。
【0039】また,感光体ドラム104の回転を制御す
るドラムモータユニット308のユニット制御板308
aにはドラムモータ,エンコーダ等が接続されている。
【0040】また,記録紙120の搬送に関する制御を
行う搬送ユニット309のユニット制御板309aに
は,給紙モータ,レジスクラッチ,中間ローラセンサ,
レジストセンサ等が接続されている。
【0041】さらに,定着部141および排紙部の制御
を行う定着/排紙ユニット310のユニット制御板31
0aには,定着モータ,定着ヒータ,分岐ソレノイド,
温度センサ,定着入口センサ,排紙センサ等が接続され
ている。
【0042】なお,説明を簡単にするために,図3で
は,複数のユニットとして,ユニット301〜310の
10組のユニットを示すが,その他に,例えば,手差し
給紙ユニット,両面給紙ユニット等があり,特に,ユニ
ットの構成はこれに限定するものではない。
【0043】図4は,図3に示した操作ユニット301
のユニット制御板301aの構成を示すブロック図であ
る。ユニット制御板301aは,他のユニット制御板3
02a〜310aとの通信に関する制御を行う通信用C
PU151と,自ユニットの動作制御を行うユニット制
御用CPU152と,通信線158とデータ送受信を行
うための通信用ポート153と,自ユニットの制御シー
ケンスプログラムが記憶されているROM154と,制
御データ類を記憶する不揮発性RAM155と,アクチ
ュエータ,センサ類等とのインタフェースを行うための
入/出力ポート156と,アドレスバス,データバスお
よびコントロールバスにより構成され,上記各部を接続
するためのバス157と,各ユニット(301〜31
0)のレイアウト情報および該当ユニットへの出力内容
が記憶されているROM159とから構成されている。
【0044】なお,上記構成において,ユニット制御用
CPU152は,ROM154に記憶されている制御シ
ーケンスプログラムに基づいて,必要に応じて不揮発性
RAM155を使用して,上記各部を制御する。さら
に,ユニット制御用CPU152は,装置の電源投入時
にレイアウト情報を関連ユニットに送信する制御を行
う。なお,実施例1では,通信用CPU151とユニッ
ト制御用CPU152の2つのCPUを使用するが,ユ
ニット制御用CPU152で通信制御を兼ねて,CPU
を1つにしても良い。
【0045】また,図4において,外部ユニット(ここ
では,他のユニット制御板302a〜310a)から通
信線158を介して通信用ポート153に入力された情
報は,通信用CPU151のプロトコルに従って取り込
まれて,不揮発性ROM154またはRAM155に記
憶される。
【0046】図5は,図3における操作ユニット301
以外の各ユニットのユニット制御板302a〜310a
の構成を示すブロック図である。なお,各ユニット制御
板302a〜310aは,同一の構成であり,図4に示
したユニット制御板301aからROM159を除いた
構成である。
【0047】なお,操作ユニット301から通信線15
8を介して通信用ポート153に入力されたレイアウト
情報は,通信用CPU151のプロトコルに従って取り
込まれて,不揮発性RAM155に記憶される。また,
ユニット制御用CPU152は,ROM154に記憶さ
れているプログラム内容に従って,不揮発性RAM15
5に記憶されている制御タイミングデータ(レイアウト
情報)に基づいて,ユニット動作に必要なアクチュエー
タ(モータ,ソレノイド等)を制御する。
【0048】図6は,感光体ドラム104表面の仮想画
像先端が転写位置114に到達するまでの時間と,給紙
開始から記録紙120が転写位置114に到達するまで
の時間との関連を示す説明図である。
【0049】ここで,図6に示した各時間(T1〜T
8)について定義する。 T1:バンク給紙部103の指定された給紙カセット
(103-1〜103-4)から給紙された記録紙120
が,該当するバンクユニット(307-1〜307-4)の
給紙センサ125の位置に到達し停止するまでの時間。 T2:給紙センサ125の位置で停止している時間。 T3:給紙センサ125の位置から中間ローラセンサ1
34の位置に到達するまでの時間(給紙センサ125の
位置から中間ローラセンサ134の位置までの用紙搬送
距離をドラム線速度で割った値+給紙クラッチの立ち上
がり時間)。
【0050】T4:中間ローラセンサ134の位置から
レジストローラ135の位置に到達するまでの時間(中
間ローラセンサ134の位置からレジストローラ135
の位置までの用紙搬送距離をドラム線速度で割った
値)。 T4’:手差し給紙位置からレジストローラ135の位
置に到達するまでの時間(手差し給紙位置からレジスト
ローラ135の位置までの用紙搬送距離をドラム線速度
で割った値)。 T5:レジストローラ135の位置で停止している時
間。
【0051】T6:レジストローラ135の位置から転
写位置114に到達するまでの時間(レジストローラ1
35の位置から転写位置114までの距離をドラム線速
度で割った値+レジストクラッチの立ち上がり時間) T7:仮想画像先端がスタート位置から転写位置114
に到達するまでの時間(仮想画像先端のスタート位置か
ら転写位置114までのドラム円周上の距離をドラム線
速度で割った値)。 T8:感光体ドラム104表面に静電潜像が形成されて
から転写位置114に到達するまでの時間。
【0052】以上の構成において,実施例1の複写機に
おけるコピー制御動作について,図7〜図18のフロー
チャートを参照して,操作部処理(操作ユニット30
1の制御処理),給紙部制御(バンク給紙部103の
制御処理),搬送処理(搬送ユニット309の制御処
理),定着/排紙部処理(定着/排紙ユニット310
の制御処理),現像処理(現像ユニット304の制御
処理),その他の制御処理の順で詳細に説明する。
【0053】操作部処理(操作ユニット301の制御
処理) 図7のフローチャートに示すように,電源投入時,先
ず,初期化を行い(S701),続いてROM154に
アクセスし,データ送信済でなければ(S702),引
き続きROM159にアクセスしてデータ送信処理ルー
チンを実行し(S703),その後再度ROM154に
戻り,データ送信済フラグをセットして(S704),
以降上記データ処理ルーチンをコールしないようにし,
各ユニットからの入力情報をチェックしながら(S70
5),コピー中か否かの判断に基づいて(S706),
待機中またはコピー中いずれかの処理をし続ける(S7
07,S708)。なお,上記送信済フラグはROM1
54に書き込み,電源遮断時も内容を保持させておく。
【0054】次に,上記ステップS703で示したデー
タ送信処理について説明する。データ送信処理は,電源
投入時,仮想画像先端のスタート位置を決め,ドラム線
速度と共に各ユニット部材の位置(距離)情報をレイア
ウト情報として関連する各ユニットに送信する(S80
1)。具体的には,操作ユニット301のユニット制御
用CPU152が,あらかじめROM154に記憶され
ているレイアウト情報出力処理用制御プログラムに基づ
いて,通信用CPU151を制御して,ROM159に
記憶されているレイアウト情報(制御タイミングデー
タ)を各ユニットへ送信する。
【0055】ここで,ステップS801で送信するレイ
アウト情報の例を以下に記載する。換言すれば,これら
のレイアウト情報が,あらかじめユニット制御板301
aのROM159に記憶されているものである。 ・ドラム線速度Vdを各ユニットへ送信する。 ・仮想画像先端,帯電チャージャ111間距離(La)
を帯電ユニット302へ送信する。 ・仮想画像先端,露光スリット間距離(Lb)を露光/
光学ユニット303および搬送ユニット309へ送信す
る。 ・仮想画像先端,現像ユニット304間距離(Lc)を
現像ユニット304へ送信する。 ・現像ユニット304,転写ユニット305間距離(L
d)を現像ユニット304および転写ユニット305へ
送信する。 ・仮想画像先端,転写ユニット305間距離(L7)を
搬送ユニット309へ送信する。
【0056】続いて,操作ユニット301のユニット制
御板301aは,給紙/搬送系に関する線速度およびセ
ンサ,ローラ等の位置情報をレイアウト情報として関連
する各ユニットに送信する(S802)。
【0057】ここで,ステップS802で送信するレイ
アウト情報の例を以下に記載する。換言すれば,これら
のレイアウト情報が,あらかじめユニット制御板301
aのROM159に記憶されているものである。 ・給紙線速度Vfをバンク1ユニット307-1〜バンク
4ユニット307-4へ送信する。 ・記録紙120先端,給紙センサ125間距離(L1)
をバンク1ユニット307-1〜バンク4ユニット307
-4へ送信する。 ・バンク1ユニット307-1において,給紙センサ12
5,中間ローラセンサ134間距離(L3)をバンク1
ユニット307-1へ送信する。 ・中間ローラセンサ134,レジストローラ135間距
離(L4)を搬送ユニット309へ送信する。 ・レジストローラ135,転写ユニット305間距離
(L6)を搬送ユニット309へ送信する。
【0058】上記図8に示した処理においては,各ユニ
ットへレイアウト情報を送信し,各ユニットで制御タイ
ミングを演算(後述)するようにしているが,別例とし
て,操作ユニット301で各ユニットの制御タイミング
を演算し,演算結果すなわち制御タイミング情報を送信
する方法がある。該方法について,図9を参照して説明
する。なお,演算方法の詳細な説明は,各ユニットの動
作を説明する際に行い,ここでは手順のみを説明する。
【0059】図9において,ユニット制御板301aの
ユニット制御用CPU152は,先ず,レイアウト情報
により給紙スタートから作像スタートまでの時間を演算
し,作像スタート地点からの部材距離情報により各作像
ユニット(302a〜310a)の作動タイミング,す
なわち,帯電タイミング,露光タイミング,現像タイミ
ング,転写部タイミング,クリーニング部タイミング等
を演算して関連するユニットに送信する(S901)。
【0060】続いて,給紙/搬送に関するレイアウト情
報によりコピースタート時点からの給紙/搬送タイミン
グ,すなわち,バンク1〜4制御タイミング,搬送制御
タイミング等を演算して関連する各ユニットに送信する
(S902)。
【0061】次に,図10を参照して,図7のステップ
S707で示した待機処理について説明する。操作ユニ
ット301のユニット制御板301aは,各ユニットか
らの情報に基づいて,いずれのユニットもセットアップ
中でなく,また異常もないことを確認した場合には(S
1001,S1002),「コピー可能」の表示を行う
(S1003)。一方,ステップS1001でいずれか
のユニットがセットアップ中であった場合には,例え
ば,『ヒーターウォームアップ』のようにセットアップ
状況を操作パネル(図示せず)に表示し(S100
4),異常があるか否かの判定を行う(S1005)。
【0062】また,ステップS1002またはS100
5で異常と判定された場合には,異常内容を操作パネル
に表示すると共に,「コピー不可」の表示を行う(S1
006,S1007)。
【0063】続いて,モード設定のためのキー入力をチ
ェックし(S1008),キー入力があった場合(S1
009)は,キー入力があったモードを表示し(S10
10),そのモードに該当するユニットにモードのため
の設定を行わせるように指示を送信する(S101
1)。なお,各ユニットは送信された指示に基づいて,
コピー準備のための動作を行う。
【0064】例えば,コピー倍率が71%に指定された
場合,その旨の表示を行うと共に,露光/光学ユニット
303に変倍率71%のセット指示を送信し,露光/光
学ユニット303は,該指示を受信すると,変倍レンズ
を所定位置へ移動させると共に,セットアッ0中ONの
信号を操作パネルに送信する。
【0065】上記コピー可(プリント可)の状態におい
て(S1012),プリントキー入力があると(S10
13),「コピー中」および「コピースタート」のフラ
グをセット(ON)し(S1014,S1015),図
7のステップS705へ戻る。一方,ステップS101
2でコピー可(プリント可)でない場合には,そのまま
図7のステップS705へ戻る。
【0066】次に,図11を参照して,図7ステップS
708で示したコピー中処理について説明する。操作ユ
ニット301のユニット制御板301aは,「コピース
タート」のフラグがONの場合に(S1016),関連
する各ユニットに「コピースタート」信号を送出し(S
1017),「コピースタート」のフラグをリセット
(OFF)にする(S1018)。次に,異常入力が有
るか否かを判定し(S1019),異常入力が有った場
合には,異常表示処理を行い(S1020),「コピー
中」のフラグをリセット(OFF)して(S102
1),図7のステップS705へ戻る。
【0067】一方,ステップS1019で異常入力がな
い場合には,各ユニットが制御動作可能なタイミング
(以下リピートタイミングと記載する)か否かをチェッ
クし(S1022),リピートタイミングでなければ図
7のステップS705へ戻り,リピートタイミングであ
れば,次のコピーがあるが否かをチェックし(S102
3),次のコピーが有る場合には,再度「コピースター
ト」信号を送出するため,「コピースタート」フラグを
セット(ON)して図7のステップS705へ戻る。な
お,次のコピーがない場合には,「コピー中」のフラグ
をリセット(OFF)して(S1021),図7のステ
ップS705へ戻る。
【0068】給紙部制御(バンク給紙部103の制御
処理) 次に,バンク給紙部103(すなわち,バンク1ユニッ
ト307-1〜バンク4ユニット307-4)の動作につい
て説明する。なお,バンク1ユニット307-1〜バンク
4ユニット307-4の動作はそれぞれ同様に付き,ここ
では,図12のバンク1処理を参照して,バンク1ユニ
ット307-1の動作のみ説明する。
【0069】バンク1ユニット307-1のユニット制御
板307a-1は,図12〜図14のフローチャートで示
すように,電源投入時,先ず,バンク1ユニット307
-1の初期化処理を行い(S1201),レイアウト情報
が入力されているか否かを確認し(S1202),入力
されている場合には,ステップS1204へ進み,入力
されていない場合には,操作ユニット301のユニット
制御板301aからレイアウト情報(前述した位置(距
離)情報Vd,Ly,Vf,L1〜L6)を受信し,自
バンクからの再給紙タイミング,作像スタートタイミン
グ,給紙ジャムタイミング等の制御タイミングを演算
し,演算結果を,制御用タイマーTMd,TMf,TM
j等の設定値としてROM154または不揮発性RAM
155に格納しておき,レイアウト情報フラグをセット
(ON)して(S1203)ステップS1204へ進
む。
【0070】なお,ここで,各制御用タイマーの設定値
は, TMd=(L1+L3+L4+L6)/Vf+T2+T
5−Ty TMf=(L1/Vf)+余裕時間 TMj=(L3/Vf)+余裕時間 とする。
【0071】また,図7ステップS703のデータ送信
処理が図9に示した別例の送信動作の場合には,操作ユ
ニット301にて演算されたタイミングデータを直接R
OM154または不揮発性RAM155に記憶する。
【0072】次に,バンク1(給紙カセット103-1
のセット状態をチェックし(S1204),セットされ
ていない場合には(S1205),「バンク1セットO
FF」信号を操作ユニット301へ送信し(S120
6),バンク1のセット状態のチェックを繰り返す(S
1208)。一方,ステップS1205でセットされて
いる場合には,「バンク1セットON」信号を操作ユニ
ット301へ送信する(S1006)。
【0073】なお,センサのチェックは,あらかじめ装
置の初期化においてセンサフラグを既定値にセットして
おき(上記の場合は,バンク1セットON),その後は
実際のセンサ入力を取り込んでセンサフラグの設定と比
較し,不一致の場合のみ,センサが変化したとして実際
のセンサ入力値をフラグにセットし送信する。すなわ
ち,センサの出力値が変化したときのみ,センサフラグ
をセットしなおして信号を送信するようにしている。
【0074】次に,紙有無センサにより記録紙120の
有無をチェックし(S1209),記録紙120の有無
に応じて(S1210),チェック結果を操作ユニット
301へ送信し(S1211,S1212),続いて,
紙サイズ(実際には記録紙120を収容するトレイサイ
ズ)を送信する(S1213,S1214)。なお,バ
ンクに収納されている記録紙120が給紙可能状態にセ
ットされていない場合には給紙可能状態にセットするた
めの記録紙セット処理を行う,すなわち,上限センサを
チェックし(S1215),上限センサがOFFであれ
ば(S1216),操作ユニット301へセットアップ
中の信号を送信する(S1217)と共に記録紙上昇モ
ータを駆動させ(S1218),該駆動に連動している
加圧アーム122を反時計方向へ回動させて加圧底板1
21を介して記録紙120を上昇させ,上部に位置する
上限センサをONにする(S1216)ことにより操作
ユニット301へセットアップ完了の信号を送信し(S
1219),モータを停止させ,記録紙120を給紙位
置へセットして(S1220),図13のステップS1
221へ進む。
【0075】図13において,操作ユニット301から
の「コピースタート」信号を待ち,「コピースタート」
信号を受信すると(S1221),制御用タイマーTM
fをスタートさせる(S1222)と共に,呼出ソレノ
イドおよび給紙クラッチをONさせる(S1223,S
1224)ことにより,呼出コロ123および給紙コロ
124を駆動して記録紙120を給紙(予備給紙)させ
る。
【0076】次に,制御用タイマーTMfが作動中であ
るか否かを判定し(S1225),作動中でなければ,
そのままステップS1229へ進み,作動中であれば,
給紙された記録紙120が給紙コロ124およびターン
ローラ131間に配設されている給紙センサ125をO
Nしたか否かを判定し,ONしたならば,上記呼出ソレ
ノイドおよび給紙クラッチをOFFさせ(S1226〜
S1228),一旦記録紙120をその位置に停止させ
ておく。なお,このことにより,ばらついてセットされ
ている記録紙120の先端を所定位置で揃えることがで
きる。また,ステップS1226において給紙センサ1
25がONしていなければ,そのままステップS122
9へ進む。
【0077】続いて,制御用タイマーTMfがタイムア
ップしたか否かを判定し(S1229),タイムアップ
したならば,再度給紙クラッチをONさせて(S123
0),記録紙120を再給紙(本給紙)させると共に,
ジャム検知用の制御タイマーTMj1,TMj2および
作像系をスタートさせるための作像スタート用の制御タ
イマーTMdをスタートさせる(S1231〜S123
3)。なお,再給紙された記録紙120は,本体側のタ
ーンローラ131に引き継がれ,縦搬送路を経て転写位
置114へ向かって搬送される。
【0078】次に,ジャム検知用の制御タイマーTMj
1がタイムアップしたか否かを判定し(S1234),
タイムアップしていれば,「バンク1給紙ジャム」信号
を関連する各ユニットに送信し(S1235),上記呼
出ソレノイドおよび給紙クラッチをOFFさせ(S12
36,S1237),全タイマーをOFFし(S123
8),図12のステップS1204へ戻る。
【0079】一方,ステップS1234において,制御
タイマーTMj1がタイムアップしていなければ,中間
ローラセンサがONであるか否かを判定し(S123
9),ONであれば,制御タイマーTMj1をOFFし
て(S1240),図14のステップS1241へ進
む。
【0080】次に,ジャム検知用の制御タイマーTMj
2が作動中である否かを判定し(S1241),作動中
でなければ,ステップS1248へ進み,作動中であれ
ば,制御タイマーTMj2がタイムアップしたか否かを
判定し(S1242),タイムアップしていれば,「バ
ンク1給紙ジャム」信号を関連する各ユニットに送信し
(S1243),上記呼出ソレノイドおよび給紙クラッ
チをOFFさせ(S1244,S1245),全タイマ
ーをOFFして(S1246),図12のステップS1
204へ戻る。
【0081】一方,ステップS1242において,制御
タイマーTMj2がタイムアップしていなければ,給紙
センサがOFFであるか否かを判定し(S1247),
OFFであれば,ステップS1244へ進み,OFFで
なければ,異常入力があるか否かを判定し(S124
8),異常入力があれば,ステップS1244へ進み,
異常入力がなければ,図12のステップS1204へ戻
る。
【0082】搬送処理(搬送ユニット309の制御処
理) 次に,図15および図16を参照して,搬送ユニット3
09の制御処理である搬送処理について説明する。搬送
ユニット309のユニット制御板309aは,電源ON
時,先ず,搬送ユニット309の初期化処理を行い(S
1501),レイアウト情報が入力されているか否かを
確認し(S1502),入力されている場合には,ステ
ップS1504へ進み,入力されていない場合には,操
作ユニット301のユニット制御板301aから搬送経
路に関する位置情報であるレイアウト情報を受信し,レ
ジスト部からの記録紙再給紙用の制御タイマーTMr,
各部の搬送ジャム用の制御タイマーTMj,搬送駆動用
の制御タイマーTMf1等の設定値(制御タイミング)
を演算してROM154または不揮発性RAM155に
格納しておき,レイアウト情報入力フラグをセット(O
N)する(S1503)。
【0083】なお,ここで,各制御用タイマーの設定値
は, TMr=(Lz−L6)/Vd TMj1=(L4/Vf)+余裕時間 TMj2=(記録紙サイズ/Vf)+余裕時間 ・ ・ TMf1=(L5/Vf)+余裕時間 とする。また,搬送ジャム用の制御タイマーTMjは,
TMj1,TMj2‥のように複数個(実施例1では,
4個)存在するものとする。
【0084】また,図7ステップS703のデータ送信
処理が図9に示した別例の送信動作の場合には,操作ユ
ニット301にて演算されたタイミングデータを直接R
OM154または不揮発性RAM155に記憶する。
【0085】次に,「コピースタート」信号を受信する
と(S1504),給紙/搬送モータを駆動(ON)し
(S1505),ターンローラ131を含む縦搬送路の
各搬送ローラを駆動させる。なお,搬送ローラが駆動す
ると,上記給紙された記録紙120が転写部115に送
り込まれるが,バンク給紙部103の各搬送路が合流し
た後の経路上に配設された中間ローラ133近傍に設け
られた中間ローラセンサ134まで達すると中間ローラ
センサ134をONする。
【0086】次に,制御タイマーTMj1,TMj2が
作動中であるか否かを判定し(S1506),作動中で
あれば,ステップS1510へ進み,作動中でなけれ
ば,中間ローラセンサ134がONか否かを判定し(S
1507),ONでなれば,ステップS1516へ進
み,ONであれば,搬送ジャム用の制御タイマーTMj
1,TMj2をスタートさせる(S1508)と共に,
各給紙ユニット(バンク1ユニット307-1〜バンク4
ユニット307-4等)に「中間ローラセンサON」信号
を送信し(S1509),ステップS1516へ進む。
【0087】続いて,ステップS1510では,制御タ
イマーTMj1がタイムアップしたか否かを判定する。
ここで,タイムアップしていなければ,ステップS15
16へ進み,タイムアップしていれば,レジストセンサ
136がONか否かを判定する(S1511)。レジス
トセンサ136がONでなければS1512へ進み,ス
テップS1512〜ステップS1514では,搬送ジャ
ムである旨を関連する各ユニットへ送信し,給紙/搬送
モータをOFFすると共に,全制御タイマー(TM)を
OFFして,ステップS1504へ戻る。なお,関連す
る各ユニットは「搬送ジャム」信号を受信して危険に伴
う駆動を停止させる。
【0088】一方,ステップS1511においてレジス
トセンサがONならば,制御タイマーTMj1をOFF
し(S1515),制御タイマーTMj2がタイムアッ
プしたか否かを判定する(S1516)。ここで,タイ
ムアップしていなければ,図16のステップS1526
へ進み,タイムアップしていれば,ステップS1517
へ進む。
【0089】また,ステップS1517では,中間ロー
ラセンサがOFFか否かを判定する。中間ローラセンサ
がOFFでなければ,中間ローラジャムである旨を関連
する各ユニットへ送信し(S1518),給紙/搬送モ
ータをOFFする(S1519)と共に,全制御タイマ
ー(TM)をOFFして(S1520),ステップS1
504へ戻る。なお,関連する各ユニットは「中間ロー
ラジャム」信号を受信して危険に伴う駆動を停止させ
る。
【0090】一方,ステップS1517において中間ロ
ーラセンサがOFFならば,制御タイマーTMj2をO
FFし(S1521),最終リピートであるか否かを判
定して(S1522),最終リピートならば給紙/搬送
モータをOFFし(S1523),図16のステップS
1524へ進む。最終リピートでなければ,そのまま図
16のステップS1524へ進む。
【0091】図16において,露光/光学ユニット30
3から出力された「露光位置タイミング」信号を受信す
ると(S1524),レジストタイマーTMrをスター
トさせ(S1525),所定時間後,すなわちTMrが
タイムアップすると(S1526),レジストクラッチ
をONさせて(S1527)レジストローラ135を駆
動し,記録紙120を再給紙させる。なお,上記レジス
トクラッチON時,搬送ジャムタイマーTMj3,TM
j4をスタートさせる(S1528)。
【0092】レジスト部をスタートした記録紙120は
転写ベルトにより転写部115へ送られてドラム上の顕
像を所定の位置に転写した後,定着部141へ向かう。
制御タイマーTMj3がスタートしてから所定時間(レ
ジストローラ135,定着部入口センサ142間距離を
ドラム線速度で割った値+余裕時間)たっても,後述す
る「定着センサON」信号を受信しなかった場合には
(S1529,S1530),転写部ジャムとして,
「転写部ジャム」信号を関連する各ユニットに送信する
(S1531)と共に,給紙/搬送モータおよび全ての
制御タイマー(TM)をOFFさせて(S1532,S
1533),図15のステップS1504へ戻る。
【0093】一方,制御タイマーTMj3がスタートし
てから所定時間以内に,定着センサがONとなった場合
には(S1529,S1530),搬送ジャムの発生な
く,記録紙120の先端が定着センサまで到達したの
で,制御タイマーTMj3をOFF(S1534)して
ステップS1535へ進む。
【0094】次に,ステップS1535では,制御タイ
マーTMj4がスタートしてから所定時間(レジストセ
ンサ136を記録紙120の後端が通過する時間+余裕
時間)以内であるか否かを判定する。ここで,制御タイ
マーTMj4がタイムアップしていなければ,ステップ
S1542へ進み,制御タイマーTMj4がタイムアッ
プしていれば,レジストセンサ136がOFFしている
か否かを判定し(S1536),OFFしていなけれ
ば,レジストジャムとして,「レジスト部ジャム」信号
を関連する各ユニットに送信する(S1537)と共
に,給紙/搬送モータおよび全ての制御タイマー(T
M)をOFFさせ(S1538,S1539),図15
のステップS1504へ戻る。
【0095】一方,S1536において,レジストセン
サ136がOFFしていれば,搬送ジャムの発生なく,
記録紙120が後端がレジストセンサ136を通過した
ので,レジストクラッチをOFFし(S1540),制
御タイマーTMj4をOFF(S1541)してステッ
プS1542へ進む。
【0096】続いて,異常入力が有るか否かをチェック
し(S1542),異常入力がなければ,そのまま図1
5のステップS1504へ戻り,異常入力が有れば,給
紙/搬送モータ,レジストクラッチおよび全ての制御タ
イマー(TM)をOFFして(S1543〜S154
5),図15のステップS1504へ戻る。
【0097】定着/排紙部処理(定着/排紙ユニット
310の制御処理) 図17を参照して,定着/排紙ユニット310の制御処
理である定着/排紙部処理について説明する。定着/排
紙ユニット310のユニット制御板310aは,電源O
N時,先ず,定着/排紙ユニット310の初期化処理を
行い(S1701),レイアウト情報が入力されている
か否かを確認し(S1702),入力されている場合に
は,そのままステップS1704へ進み,入力されてい
ない場合には,操作ユニット301のユニット制御板3
01aから定着ヒータ温度,搬送速度,定着/排紙搬送
経路等に関するレイアウト情報を受信し,定着ジャム用
の制御タイマーTMj,定着駆動用の制御タイマーTM
f2等の設定値(制御タイミング)を演算しROM15
4または不揮発性RAM155に格納しておき,レイア
ウト情報入力フラグをセット(ON)にする(S170
3)。
【0098】なお,ここで,各制御用タイマーの設定値
は, TMj1=(定着部入口センサ142,排紙センサ14
6間距離/Vf)+余裕時間 TMj2=(記録紙サイズ/Vf)+余裕時間 TMf2=(排紙センサ146,排紙ローラ145間距
離/Vf)+余裕時間 とする。また,定着ジャム用の制御タイマーTMjは,
TMj1,TMj2のように2個存在するものとする。
【0099】また,図7ステップS703のデータ送信
処理が図9に示した別例の送信動作の場合には,操作ユ
ニット301にて演算されたタイミングデータを直接R
OM154または不揮発性RAM155に記憶する。
【0100】定着/排紙ユニット310は「コピースタ
ート」信号を受信すると(S1704),定着モータを
ONさせ(S1705),定着/排紙用の搬送ローラを
駆動させる。
【0101】定着部141の入口近傍には定着部入口セ
ンサ142が配設されており,記録紙120が定着部入
口センサ142に達すると(S1706),定着ジャム
用の制御タイマーTMj1をスタートさせ(S170
7),「定着センサON」信号を搬送ユニット309へ
送信する(S1708)。
【0102】定着部141を通過した記録紙120は両
面分岐部へ向かう。両面分岐部は,コピーモードが両面
で,かつ,表面のコピーモード(両面表モード)の場合
のみ分岐ソレノイドの駆動により分岐爪144を作動さ
せ,記録紙120を両面トレイ150へ搬送させるよう
にしている。したがって,ステップS1709で両面表
モードであるか否かを判定し,両面表モードであれば,
分岐ソレノイドをONし(S1710),両面表モード
でなければ,分岐ソレノイドをOFFする(S171
1)。なお,分岐ソレノイドは,両面表モードの1枚目
の記録紙120が上記定着部入口センサ142に到達時
にONさせ,両面表モード以外の1枚目の記録紙120
が定着部入口センサ142に到達時にOFFさせる。
【0103】次に,制御タイマーTMj1がタイムアッ
プしたか否かを判定し(S1712),タイムアップし
ていなければ,ステップS1717へ進み,タイプアッ
プしていれば,排紙センサがONであるか否かを判定す
る(S1713)。
【0104】ステップS1713において,排紙センサ
がONであれば,制御タイマーTMj1をOFFして
(S1714),制御タイマーTMj2をスタートさせ
(S1715),排紙センサがONした旨を関連する各
ユニットへ送信する(S1716)。
【0105】続いて,制御タイマーTMj2がタイムア
ップしたか否かを判定し(S1717),タイムアップ
していなければ,ステップS1725へ進み,タイプア
ップしていれば,排紙センサがOFFであるか否かを判
定する(S1718)。排紙センサがOFFでなけれ
ば,排紙ジャムであるので,関連する各ユニットへ排紙
ジャムの旨を送信し(S1719),さらに関連する各
ユニットへ定着ジャムの旨を送信し(S1720),定
着モータをOFFし(S1721),全制御タイマーを
OFFして(S1722),ステップS1704へ戻
る。
【0106】排紙センサがOFFであれば,排紙ジャム
の発生なく,記録紙120が排紙されたことを示すの
で,制御タイマーTMj2をOFFして(S172
3),最終リピートであるか否かを判定して(S172
4),最終リピートならばステップS1720へ進
む。,最終リピートでなければ,異常入力があるか否か
を判定し(S1725),異常入力があれば,ステップ
S1720へ進み,異常入力がなければ,ステップS1
706へ戻る。
【0107】現像処理(現像ユニット304の制御処
理) 図16は,現像ユニット304の制御処理である現像処
理のフローチャートを示し,現像ユニット304のユニ
ット制御板304aは,電源ON時,先ず,現像ユニッ
ト304の初期化処理を行い(S1801),レイアウ
ト情報が入力されているか否かを確認し(S180
2),入力されている場合には,そのままステップS1
804へ進み,入力されていない場合には,操作ユニッ
ト301のユニット制御板301aからドラム線速度V
d,仮想画像スタートから現像部113間の距離Lcを
レイアウト情報として入力し,現像スタート用の制御タ
イマーTMc1の設定値(制御タイミング)を演算し
て,不揮発性RAM155に格納しておき(S180
3),レイアウト情報入力フラグをセット(ON)す
る。
【0108】なお,制御タイマーTMc1は, TMc1=(Lc/Vd)−余裕時間 とする。
【0109】また,図7ステップS703のデータ送信
処理が図9に示した別例の送信動作の場合には,操作ユ
ニット301にて演算されたタイミングデータを直接R
OM154または不揮発性RAM155に記憶する。
【0110】続いて,操作ユニット301より濃度設定
値を入力すると(S1804),対応するバイアス値を
設定する(S1805)。次に,「コピースタート」信
号を受信すると(S1807),上記現像スタートタイ
マーTMcをスタートさせ(S1807),TMcのタ
イムアップ,すなわち,上記仮想画像先端が現像部11
3の位置に達するやや前(余裕を見込んで)のタイミン
グで(S1808),現像ローラ駆動用のモータを駆動
させ(S1809),また現像ローラにバイアスを印加
させる(S1810)。
【0111】次に,現像モータがONであるか否かを判
定し(S1811),現像モータがONで,転写ユニッ
ト305から「転写部OFF」信号の入力がなく,か
つ,異常入力がない場合に(S1812,S181
3),現像ユニット内に異常があるか否かを判定し(S
1814),異常がなければ,ステップS1804へ戻
り,異常がある場合には,異常内容を関連する各ユニッ
トへ送信(S1815)と共に,A異常であるか否かを
判定し(S1816),A異常でなければ,ステップS
1804へ戻り,A異常ならば,現像モータをOFF
し,バイアスをOFFして(S1817,S181
8),ステップS1804へ戻る。
【0112】一方,ステップS1812で転写OFF信
号があった場合,およびステップS1813で異常入力
があった場合には,現像モータをOFFし,バイアスを
OFFして(S1817,S1818),ステップS1
804へ戻る。
【0113】その他の制御処理 以下,駆動部制御(ドラムモータユニット308の制御
処理),帯電部制御(帯電ユニット302の制御処
理),露光部制御(露光/光学ユニット303の制御処
理),転写部制御(転写ユニット305の制御処理),
クリーニング部制御(クリーニングユニット306の制
御処理)について,その概略を説明する。
【0114】なお,これら各ユニットも,電源投入時
に,操作ユニット301のユニット制御板301aから
レイアウト情報を入力し,それぞれ所定の制御タイミン
グを演算して,それぞれの不揮発性RAM155に可能
しておく。
【0115】また,図7ステップS703のデータ送信
処理が図9に示した別例の送信動作の場合には,操作ユ
ニット301にて演算されたタイミングデータを直接R
OM154または不揮発性RAM155に記憶する。
【0116】ドラムモータユニット308の制御処理で
ある駆動部制御において,ドラムモータユニット308
のユニット制御板308aは,通信線158を介して操
作ユニット301から上記「コピースタート」信号を受
信すると,ドラムモータの駆動を開始する。また,リピ
ートコピーの最終時に,仮想画像後端がクリーニング部
116を通過するタイミングのやや後でドラムモータの
駆動を停止させる。また,クリーニング部116からの
「クリーニング終了」信号を受信(リピート最終時の仮
想画像後端がクリーニング部を通過するタイミング)す
ると,ドラムモータの駆動を停止させる。
【0117】帯電ユニット302の制御処理である帯電
部制御において,帯電ユニット302のユニット制御板
302aは,通信線158を介して操作ユニット301
から「コピースタート」信号を受信すると,内部の制御
タイマーをスタートさせ,所定のタイミング(上記仮想
画像先端が帯電チャージャ111の入口に達するタイミ
ング)で帯電用の高圧電源をONさせ,記録紙サイズを
考慮した仮想画像の後端が帯電チャージャ111を通過
後に高圧電源をOFFさせる。
【0118】露光/光学ユニット303の制御処理であ
る露光部制御において,露光/光学ユニット303のユ
ニット制御板303aは,通信線158を介して操作ユ
ニット301から「コピースタート」信号を受信する
と,内部の制御タイマーをスタートさせると同時に,露
光用のハロゲンランプを点灯させ,上記仮想画像の先端
と原稿の投影像の先端が露光スリット部で一致するよう
なタイミングでスキャナー112をスタートさせる。
【0119】なお,スキャナー112はサーボモータで
位置制御されるため,立ち上がり時間のばらつきに関係
なく,スキャナー112の位置が露光位置へ達するタイ
ミングを知ることができ,このタイミングを搬送ユニッ
ト309へ出力して記録紙120の再給紙タイミングを
調整させる。
【0120】転写ユニット305の制御処理である転写
部制御において,転写ユニット305のユニット制御板
305aは,通信線158を介して操作ユニット301
から「コピースタート」信号を受信すると,内部の制御
タイマーをスタートさせ,現像ユニット304と同様に
仮想画像先端が転写位置114のやや前に達するタイミ
ングで転写チャージャーをONさせ,仮想画像の後端が
転写部を通過するタイミングでOFFさせる。なお,転
写ユニット305OFF時,現像ユニット304へ「転
写部OFF」信号を送信する。
【0121】クリーニングユニット306の制御処理で
あるクリーニング部制御において,クリーニングユニッ
ト306のユニット制御板306aは,通信線158を
介して操作ユニット301から「コピースタート」信号
を受信すると,内部の制御タイマーをスタートさせると
同時に,クリーニング部116のクリーニングブレード
をセットし,リピート最終時の仮想画像後端がクリーニ
ング部116を通過するタイミングのやや後で解除させ
る。この時,駆動部へ「クリーニング終了」信号を送信
する。
【0122】前述したように実施例1では,機種毎に新
規設計を要するメイン基板がなくなり,開発費を含めた
トータルコストの低減となる。
【0123】また,大きな面積を有するメイン制御基板
がないため,機内レイアウトが容易となる。
【0124】また,メイン制御基板と各ユニットのセン
サ,アクチュエータ等との接続線(電線)量が少なくな
り組み込み性,サービス性が向上する。
【0125】また,各ユニット毎にその機能動作分の制
御を分担するため,各ユニット間にまたがる複雑な制御
ソフト構成が無くなり,ソフト設計が容易になる。
【0126】また,メイン制御板を介しての集中制御型
の多重通信に比べて各ユニット毎にその機能動作分の制
御を分担するため,通信媒体上の信号トラフィック量の
低減が図れ,通信時間の遅れによるトラブルを防げる。
また,実施例1ではセンサ情報をユニット内で処理する
ため,通信回線を介さず直接処理でき,追加の電線の必
要がない。
【0127】また,異なる機種間によっては,感光体回
り(感光体の径の違いを含めて)の部材間位置が異なっ
たり,また給紙搬送系において給紙搬送方式は同じでも
その経路が異なる場合でも,レイアウト基板のROMを
機種に合わせて交換するだけで各ユニットの制御板また
はユニットそのものを共通使用できるため,コストの低
減を図ることができると共に,部品管理上大きな効果が
ある。なお,機種毎に交換するROMは,レイアウト情
報のみであるため,小さな容量で作成は容易であり,論
理ミス等が発生しにくい。
【0128】また,機種により感光体ドラム径,ドラム
線速度,作像部材位置等が異なっても,各ユニット制御
を共通化することができる。
【0129】また,例えば,作像系が同一レイアウトで
給紙ユニットのレイアウト(搬送路を含む)のみ異なる
機種においても,給紙搬送に関するレイアウト情報を書
き込んだROMのみを変えることにより,給紙搬送部の
ユニット制御板は共通使用できる。
【0130】また,操作ユニット301以外の各ユニッ
トの制御基板は制御ソフトを格納したROMを含めた組
立てレベルでの共通化が図れる。
【0131】また,操作ユニット301は,オペレータ
とのインターフェイスの役割を果しており,元々,装置
全体の制御条件を各ユニットに送信(設定)する機能を
有している。したがって,レイアウト情報の管理(送
信)に適しているため,レイアウト情報の管理を操作ユ
ニットで行うことは,合理的であり,装置の利便性の向
上を図ることができる。
【0132】〔実施例2〕実施例2は,実施例1と同様
の構成において,レイアウト情報を記憶したROM15
9を取外し可能な部品として独立させたものである。こ
のような構成において,装置の製造工程で,ROM15
9を装着し,電源を投入して,ROM159に記憶して
ある制御タイミング情報,すなわち,レイアウト情報か
ら演算により求めた制御タイミング情報を操作ユニット
301から各ユニットに送信し(図9参照),各ユニッ
トの不揮発性RAM155に格納させた後,ROM15
9を取り外して出荷することにより,操作ユニット30
1においてROM159のない構成となるため,装置コ
ストの低減を図ることができる。
【0133】また,各ユニットに送信されるデータは演
算された最終データであるため,演算は不要であり,し
たがって,各ユニットにおけるプログラムおよびデータ
の記憶容量が少なくてすみ,低コスト化が図れる。
【0134】また,ROM159を独立部品とすること
により,異なる装置において,操作ユニット301の共
通化を図ることができる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の画像形成
装置(請求項1)によれば,機内の装置および各部材を
機能別に分類し,それぞれを一つの制御単位として複数
のユニットを構成し,該複数のユニットのそれぞれに対
応するユニットの制御を受け持つCPUを有した複数の
ユニット制御手段を配設し,さらに複数のユニット制御
手段のうちの特定のユニット制御手段に,自ユニットの
動作を制御するための制御プログラムを記憶した第1の
記憶手段と,システム全体の制御タイミングデータを記
憶した第2の記憶手段とを配設し,電源投入時に,特定
のユニット制御手段から各ユニット制御手段へ制御タイ
ミングデータを送信し,各ユニット制御手段が,受信し
た制御タイミングに基づいて自ユニットのタイミング制
御を行うため,全体を制御するメイン制御ユニット(メ
イン制御部)が削除可能となり,開発費を含めたトータ
ルコストの低減を図り,部品レイアウト上の制約を軽減
し,接続線量を低減して取り付け作業性を向上させると
共に,通信媒体上のトラフィック量の増大による通信時
間の遅れを回避し,ソフト設計を容易にし,開発コスト
および開発時間の低減を図り,多重通信線以外の追加の
電線を低減させることができる。
【0136】また,本発明の画像形成装置(請求項2)
によれば,前記特定のユニット制御手段が,感光体上に
配設された作像部材の感光体の移動に対応した位置情報
および感光体の移動速度や,給紙/搬送経路上に配設さ
れた用紙センサ,レジストローラ,転写部材等の用紙移
動に対応した位置情報および給紙速度,搬送速度等のレ
イアウト情報を制御タイミングデータとして送信するた
め,機種により,ドラム径,ドラム線速度,作像部材位
置等が異なっても,これらの違いを制御タイミングデー
タで吸収でき,機種に関係なく各ユニット制御手段の構
成の共通化を図ることができる。
【0137】また,本発明の画像形成装置(請求項3)
によれば,前記特定のユニット制御手段が,感光体上に
配設された作像部材の感光体の移動に対応した位置情報
および感光体の移動速度や,給紙/搬送経路上に配設さ
れた用紙センサ,レジストローラ,転写部材等の用紙移
動に対応した位置情報および給紙速度,搬送速度等のレ
イアウト情報に基づいて演算された,感光体上に配設さ
れた作像部材の作動タイミングデータおよび給紙/搬送
経路上を搬送する搬送タイミングデータを制御タイミン
グデータとして送信する,すなわち,必要な演算処理を
施した後,各ユニット制御手段へ制御タイミングデータ
を送信するため,各ユニット制御手段で演算を行う必要
がなく,各ユニット制御手段の負荷を軽減できる。
【0138】また,本発明の画像形成装置(請求項4)
によれば,装置の製造工程において,特定のユニット制
御手段である操作ユニットのユニット制御手段に,第2
の記憶手段を取り付け,操作ユニットのユニット制御手
段から制御タイミングデータを各ユニット制御手段の不
揮発性の記憶手段に送信して,記憶させた後,第2の記
憶手段を取り外し,その後,各ユニット制御手段は,不
揮発性の記憶手段に記憶されている制御タイミングデー
タに基づいて,自ユニットの制御を行うため,制御タイ
ミングデータを不揮発性の記憶手段に記憶させた後は,
第2の記憶手段が不要となり,コストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の複写機の構成を示す説明図である。
【図2】バンク給紙部におけるバンクユニットの概略構
成を示す説明図である。
【図3】実施例1の要部である複写機の制御系の構成を
示すブロック図である。
【図4】図3に示した操作ユニットのユニット制御板の
構成を示すブロック図である。
【図5】図3に示した各ユニット制御板の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】感光体ドラム表面の仮想画像先端が転写位置に
到達するまでの時間と,給紙開始から記録紙が転写位置
に到達するまでの時間との関連を示す説明図である。
【図7】操作ユニットの制御動作を示すフローチャート
である。
【図8】操作ユニットにおけるデータ送信処理の制御動
作を示すフローチャートである。
【図9】操作ユニットにおけるデータ送信処理の制御動
作の他の例を示すフローチャートである。
【図10】操作ユニットにおける待機処理の制御動作を
示すフローチャートである。
【図11】操作ユニットにおけるコピー中処理の制御動
作を示すフローチャートである。
【図12】バンク1ユニットの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】バンク1ユニットの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図14】バンク1ユニットの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】搬送ユニットの制御動作を示すフローチャー
トである。
【図16】搬送ユニットの制御動作を示すフローチャー
トである。
【図17】定着/排紙ユニットの制御動作を示すフロー
チャートである。
【図18】現像ユニットの制御動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
125 給紙センサ 134 中間ロ
ーラセンサ 136 レジストセンサ 142 定着部
入口センサ 146 排紙センサ 152 ユニッ
ト制御用CPU 154 EEPROM 155 不揮発
性RAM 158 通信線 159 ROM 301 操作ユニット 302 帯電ユ
ニット 303 露光/光学ユニット 304 現像ユ
ニット 305 転写ユニット 306 クリー
ニングユニット 308 ドラムモータユニット 307-1〜307-4 バンク1ユニット〜バンク4ユ
ニット 309 搬送ユニット 310 定着/
排紙ユニット 301a〜310a ユニット制御板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機内の装置および各部材を機能別に分類
    し,それぞれを一つの制御単位として構成した複数のユ
    ニットと,前記制御単位である各ユニット内に設けら
    れ,それぞれ対応するユニットの制御を受け持つCPU
    を有した複数のユニット制御手段と,前記複数のユニッ
    ト制御手段に配設された多重通信手段とを備え,前記複
    数のユニット制御手段のうちの特定のユニット制御手段
    に,自ユニットの動作を制御するための制御プログラム
    を記憶した第1の記憶手段と,システム全体の制御タイ
    ミングデータを記憶した第2の記憶手段とを設け,電源
    投入時に前記特定のユニット制御手段が,前記制御タイ
    ミングデータを前記各ユニット制御手段へ送信し,前記
    各ユニット制御手段は,受信した制御タイミングに基づ
    いて自ユニットのタイミング制御を行うことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御タイミングデータは,感光体上
    に配設された作像部材の感光体の移動に対応した位置情
    報および感光体の移動速度や,給紙/搬送経路上に配設
    された用紙センサ,レジストローラ,転写部材等の用紙
    移動に対応した位置情報および給紙速度,搬送速度等の
    レイアウト情報であることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御タイミングデータは,感光体上
    に配設された作像部材の感光体の移動に対応した位置情
    報および感光体の移動速度や,給紙/搬送経路上に配設
    された用紙センサ,レジストローラ,転写部材等の用紙
    移動に対応した位置情報および給紙速度,搬送速度等の
    レイアウト情報に基づいて演算された,感光体上に配設
    された作像部材の作動タイミングデータおよび給紙/搬
    送経路上を搬送する搬送タイミングデータであることを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記特定のユニット制御手段が操作ユニ
    ットのユニット制御手段であり,かつ,前記第2の記憶
    手段が着脱可能に構成されており,前記各ユニット制御
    手段が,不揮発性の記憶手段を備え,前記操作ユニット
    のユニット制御手段から受信した制御タイミングに係わ
    る因子の内容またはその内容により演算した制御タイミ
    ングを前記不揮発性の記憶手段に格納し,以降その内容
    を基に自ユニットの制御を行うことを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
JP7135508A 1995-06-01 1995-06-01 画像形成装置 Pending JPH08328445A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008238810A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Canon Inc 画像形成装置、その制御方法及び画像形成システム
US7522873B2 (en) 2004-11-15 2009-04-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, method for controlling the same, and program
JP2020183999A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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