JPH08328097A

JPH08328097A - 撮影フィルムが装填される装置

Info

Publication number: JPH08328097A
Application number: JP7133908A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Wakabayashi; 央若林; Kiyosada Machida; 清貞町田; Minoru Kato; 稔加藤; Junichi Omi; 淳一尾見; Eishin Kaji; 英信梶
Original assignee: Nikon Corp
Current assignee: Nikon Corp
Priority date: 1995-05-31
Filing date: 1995-05-31
Publication date: 1996-12-13

Abstract

(57)【要約】【目的】フィルム移動空間の近傍に設けられる電気部
品を制御回路基板に電気的に接続するにあたって、多大
な配線スペースを必要とせず工程の簡素化を図る。【構成】撮影フィルムが装填可能な装置であって、フ
ィルム移動空間ＦＳの近傍に設けられる電気装置５，６
と、この電気装置５，６が電気的に接続される制御回路
基板２と、フィルム移動空間ＦＳに位置する撮影フィル
ムを厚さ方向に位置決めする圧板１とを備えた装置にお
いて、制御回路基板２とフィルム移動空間ＦＳとの間に
圧板１が位置するように制御回路基板２を圧板１と対向
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、撮影フィルムが装填さ
れるカメラ等の装置に関し、特にフィルム移動空間近傍
に設けられる電気装置の配線を簡素化したものである。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】従来、フィルム給送検出用
フォトインタラプタや、撮影フィルムに情報を記録する
磁気ヘッドといったフィルム移動空間の近傍に配置され
る電気装置を有するカメラでは、これらの電気装置が電
気的に接続される制御回路基板がカメラ本体の上面側ま
たは前面側に配置されるのが一般的であった。このた
め、電気装置を制御回路基板に接続する際には、フレキ
シブルプリント基板などの配線部材をカメラの構成要素
の間をぬってはい回す必要があり、そのはい回しのため
のスペースの確保が難しく、また配線作業に手間がかか
るという問題があった。

【０００３】本発明の目的は、フィルム移動空間の近傍
に設けられる電気部品を制御回路基板に電気的に接続す
るにあたって、多大な配線スペースを必要とせず工程の
簡素化を図った装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】一実施例を示す図１に対
応づけて説明すると、本発明は、撮影フィルムが装填可
能な装置であって、フィルム移動空間ＦＳの近傍に設け
られる電気装置５，６と、この電気装置５，６が電気的
に接続される制御回路基板２と、フィルム移動空間ＦＳ
に位置する撮影フィルムを厚さ方向に位置決めする圧板
１とを備えた装置に適用される。そして、制御回路基板
２とフィルム移動空間ＦＳとの間に圧板１が位置するよ
うに制御回路基板２を圧板１と対向配置し、これにより
上記問題点を解決する。請求項２の発明は、電気装置
５，６をフレキシブルプリント基板またはリード線を介
して前記制御回路基板２に接続したものである。請求項
３の発明は、電気装置５，６を制御回路基板２に直接実
装したものである。請求項４の発明は、圧板１と電気装
置５，６と制御回路基板２とを予め一体化した状態で装
置本体内に組込むようにしたものである。請求項５の発
明は、電気装置としてフィルム給送状態を検出する給送
検出装置５を用いたものである。請求項６の発明は、給
送検出装置として撮影フィルムのパーフォレーションを
光学的に検出するフォトセンサ５を用いたものである。
請求項７の発明は、電気装置として撮影フィルム５０に
設けられた磁気記録領域に情報を記録する、および／ま
たは磁気記録領域から情報を読み取る磁気ヘッド６を用
いたものである。請求項８の発明は、制御回路基板２の
圧板１側の面に、圧板１と対向する対向部分と対向しな
い非対向部分とを設け、電気装置５，６を非対向部分に
接続したものである。

【０００５】

【作用】制御回路基板２とフィルム移動空間ＦＳとの間
に圧板１が位置するように制御回路基板２が圧板１と対
向配置されるので、フィルム移動空間ＦＳ近傍に配置さ
れる電気装置５，６を制御回路基板２に電気的に接続す
るにあたって多大な配線スペースは不要であり、配線作
業も楽になる。

【０００６】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。

【０００７】

【実施例】図１および図２により本発明の一実施例を説
明する。図１は本発明の一実施例に係るカメラの側面断
面図、図２はそのカメラの要部斜視図である。３はカメ
ラ本体の外カバー、４０はカメラ本体の内部に設けられ
た暗箱、３０は撮影レンズ２０を保持するレンズ鏡筒で
ある。暗箱４０の内周面に形成された雌ねじ４０ａに
は、レンズ鏡筒３０の外周面に形成された雄ねじ３０ａ
が螺合され、不図示の機構によりレンズ鏡筒３０が回転
すると、ねじの作用によりレンズ鏡筒３０、すなわち撮
影レンズ２０が光軸方向に移動する。なお、１０はカメ
ラ本体上部に設けられたファインダレンズ室である。

【０００８】５０は、暗箱４０と後述する圧板１との間
のフィルム移動空間ＦＳに位置する撮影フィルム（以
下、単にフィルムと呼ぶ）である。図２から分かるよう
に、フィルム５０には各撮影駒の両端に１個づつのパー
フォレーション５０ａが穿設されるとともに、フィルム
５０の下部裏面には、撮影情報等が磁気的に記録される
磁気記録領域（不図示）が長手方向に延設されている。

【０００９】１００はカメラ本体内に組込まれたカメラ
内ユニットであり、一対のフィルム給送検出用フォトイ
ンタラプタ５と、フィルム５０の磁気記録領域に撮影情
報を記録するための磁気ヘッド６と、これらのフォトイ
ンタラプタ５や磁気ヘッド６を電気的に制御する制御回
路基板２と、フィルム５０を厚さ方向に位置決めする圧
板１とが予め一体化されて成る。制御回路基板２は圧板
１と対向配置され、不図示の取付部を介して圧板１に位
置決めされて固着される。制御回路２の圧板１側の面
は、中央部分が圧板１と対向する対向部とされ、上下左
右部分は圧板１と対向しない非対向部とされる。

【００１０】各フォトインタラプタ５は、それぞれフィ
ルム上部のパーフォレーション形成部分を挟むように配
置される投光部と受光部とを有し、制御回路基板２に電
気的に接続される。すなわち、フォトインタラプタ５に
は信号伝達用の複数の脚５ａがそれぞれ設けられ、各脚
５ａの先端が半田５ｂにより制御回路基板２の上部非対
向部に接続される。磁気ヘッド６は制御回路基板２の下
部非対向部に直接実装される。

【００１１】ユニット１００がカメラ本体内に装着され
ると、圧板１と暗箱４０との間にフィルム移動空間ＦＳ
が形成され、この空間ＦＳをフィルム５０が図２のＡ方
向（図１では紙面と直交する方向）に給送される。この
とき、フィルム上部のパーフォレーション形成部分は各
フォトインタラプタ５の投光部と受光部とに挟まれ、フ
ィルム下部の磁気記録領域に磁気ヘッド６が当接する。
したがって、フォトインタラプタ５によりフィルム５０
のパーフォレーション５０ａを検出してフィルム給送状
態を検知できるとともに、磁気ヘッド６により磁気記録
領域に磁気情報が記録可能となる。

【００１２】以上のように本実施例では、制御回路基板
２とフィルム移動空間ＦＳとの間に圧板１が位置するよ
うに制御回路基板２が圧板１と対向配置されるので、フ
ォトインタラプタ５や磁気ヘッド６と制御回路基板２と
を直接もしくは極小の配線部材（リード線）のみを用い
て接続することができる。これによれば、従来のように
フレキシブルプリント基板などの配線部材をカメラの構
成要素の間をぬってはい回す必要がなくなるので、その
ための配線スペースが不要となり、また配線作業も極め
て容易に行える。

【００１３】以上の実施例の構成において、フォトイン
タラプタ５および磁気ヘッド６が電気装置を構成する。
特にフォトインタラプタは給送検出装置およびフォトセ
ンサをも構成する。

【００１４】なお図３に示すように、フォトインタラプ
タ５の複数の脚５ｃを半田５ｄによりフレキシブルプリ
ント基板２００の一端側に接続し、フレキシブルプリン
ト基板２００の他端を半田ブリッジにより制御回路基板
２に接続するようにしてもよい。またフレキシブルプリ
ント基板２００に代えてリード線を用いてもよい。

【００１５】以上では、フォトインタラプタ５と磁気ヘ
ッド６と制御回路基板２と圧板１とを予め一体化（ユニ
ット化）し、ユニット１００としてカメラに組込む例を
示したが、これらの部材を別々にカメラに組込むように
してもよい。また磁気ヘッド６は磁気記録用に限定され
ず、磁気読み込み用のもの、あるいは記録・読み込みの
双方が可能なものでもよい。さらに電気部品はフォトイ
ンタラプタや磁気ヘッドに限定されず、例えばフォトイ
ンタラプタに代えてフォトリフレクタを用いてもよい
し、フィルム移動空間の近傍に設けられるものであれば
他の電気部品でもよい。また以上ではカメラにて説明し
たが、その他のフィルム装填可能な装置、例えばフィル
ム上の画像をテレビ画面に映し出す装置や現像機などに
も本発明を適用できる。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、制御回路基板とフィル
ム移動空間との間に圧板が位置するように制御回路基板
を圧板と対向配置したので、フィルム移動空間近傍に配
設される電気装置と制御回路基板とを直接もしくは極小
の配線部材のみを用いて接続することができ、配線部材
をはい回すための多大な配線スペースを確保する必要が
なく、装置の小型化が図れるとともに、配線作業が容易
になりコストダウンが図れる。圧板と電気装置と制御回
路基板とを予め一体化した状態で装置本体内に組込むよ
うにすれば、組立作業が容易になるのに加えて製品の精
度向上が図れる。制御回路基板の圧板側の面に圧板と対
向する対向部分と対向しない非対向部分とを設け、電気
装置を非対向部分に接続するようにすれば、圧板に影響
を受けることなく配線作業が行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るカメラの側面断面図。

【図２】図１のカメラの要部を示す斜視図。

【図３】他の実施例に係るカメラの要部を示す斜視図。

【符号の説明】

１圧板２制御回路基板５フォトインタラプタ６磁気ヘッド５０フィルムＦＳフィルム移動空間

フロントページの続き (72)発明者尾見淳一東京都千代田区丸の内３丁目２番３号株式会社ニコン内 (72)発明者梶英信東京都千代田区丸の内３丁目２番３号株式会社ニコン内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】撮影フィルムが装填可能とされ、フィルム移動空間の近傍に設けられる電気装置と、この
電気装置が電気的に接続される制御回路基板と、前記フ
ィルム移動空間に位置する前記撮影フィルムを厚さ方向
に位置決めする圧板とを備えた装置において、前記制御回路基板と前記フィルム移動空間との間に前記
圧板が位置するように前記制御回路基板を圧板と対向配
置したことを特徴とする撮影フィルムが装填される装
置。
【請求項２】前記電気装置は、フレキシブルプリント
基板またはリード線を介して前記制御回路基板に接続さ
れていることを特徴とする請求項１に記載の撮影フィル
ムが装填される装置。
【請求項３】前記電気装置は、前記制御回路基板に直
接実装されていることを特徴とする請求項１に記載の撮
影フィルムが装填される装置。
【請求項４】前記圧板と前記電気装置と前記制御回路
基板とが予め一体化された状態で装置本体内に組込まれ
ていることを特徴とする請求項１に記載の撮影フィルム
が装填される装置。
【請求項５】前記電気装置は、フィルム給送状態を検
出する給送検出装置であることを特徴とする請求項１〜
４のいずれかに記載の撮影フィルムが装填される装置。
【請求項６】前記給送検出装置は、撮影フィルムのパ
ーフォレーションを光学的に検出するフォトセンサであ
ることを特徴とする請求項５に記載の撮影フィルムが装
填される装置。
【請求項７】前記電気装置は、前記撮影フィルムに設
けられた磁気記録領域に情報を記録する、および／また
は前記磁気記録領域から情報を読み取る磁気ヘッドであ
ることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の撮
影フィルムが装填される装置。
【請求項８】前記制御回路基板の前記圧板側の面は、
該圧板と対向する対向部分と対向しない非対向部分とを
有し、前記電気装置は、前記非対向部分に接続されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の撮影フィルムが装
填される装置。