JPH08327553A - 残留物の検出方法及び残留物検出キット - Google Patents

残留物の検出方法及び残留物検出キット

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JPH08327553A
JPH08327553A JP7130399A JP13039995A JPH08327553A JP H08327553 A JPH08327553 A JP H08327553A JP 7130399 A JP7130399 A JP 7130399A JP 13039995 A JP13039995 A JP 13039995A JP H08327553 A JPH08327553 A JP H08327553A
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隆 村上
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雅之 沼間
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に食品加工工場・薬品製造工場などの設
備、器具の残留物質〔炭水化物・糖・アミノ酸、或いは
アルデヒド、アルコール、脂質(中性脂肪、脂肪酸)〕
を簡便かつ正確に、且つ洗浄度の判定や汚染状況の確認
に利用でき、又上記利用方法に限定されず、固体物体上
に付着した微量の残留物を簡便迅速かつ正確に検出する
検出方法及び残留物検出キットの提供。 【構成】 試料表面に付着している残留物を検出する方
法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭し
て、対象部分を移しとり、該移しとった部分に残留物と
反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合により
前記試料の表面に付着していた残留物を検出することを
特徴とする残留物の検出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は残留物(アミノ酸、炭水
化物、脂質、アルデヒド及びアルコール)の検出方法及
び残留物検出キットに関する。
【0002】
【従来の技術】人間生活を営んでいく物質的条件の3大
要素である衣、食、住のうち衣、住は環境、その他の条
件である程度は閑却できるが、食は日常、必須不可欠で
ある。
【0003】従って食物は生命維持の根源として常に適
度な栄養源を含むと共に、健康に危害を与えることがあ
ってはならない。我が国の公衆衛生状態は目覚ましく進
歩改善をみせているが、こと食品衛生の面では、質的観
点から完全に衛生的とは言えない。
【0004】飲食に起因する衛生上の危害が発生しない
様、飲食関連の添加物、容器、包装環境等は衛生的に品
質、性状を管理する必要がある。
【0005】特に、食品の加工工場或いは、薬品の製造
工場などの設備ではしばしば同じ設備で異なる複数の種
類の製品を製造している様な場合、一度使用した設備を
洗浄した後にラインの切り替えを行なっている。その
際、これまでは、残留物をチェックすることによる洗浄
度の判定は特に行なわれていなかった。そのため、必要
以上に洗浄操作が行なわれ、作業効率を落していること
があった。逆に、不十分な洗浄操作により、製品の汚染
やコンタミなどが起きるという懸念があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡便
で正確な残留物の検出方法及び残留物検出キットを提供
することにある。特に食品加工工場・薬品製造工場など
の設備、機具の残留物質(炭水化物・糖・アミノ酸、或
いはアルデヒド、アルコール、脂質(中性脂肪、脂肪
酸))を簡便かつ正確に検出する残留物の検出方法及び
残留物検出キットを提供し、洗浄度の判定や汚染状況の
確認に利用できる残留物の検出方法及び残留物検出キッ
トを提供することにある。又、本発明の目的は上記利用
方法に限定されず、固体物体上に付着した微量の残留物
を簡便迅速かつ正確に検出する検出方法及び残留物検出
キットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成される。
【0008】1.試料表面に付着しているアミノ酸の検
出方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭
して、対象部分を移しとり、該移しとった部分にアミノ
酸と反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合に
より前記試料の表面に付着していたアミノ酸を検出する
ことを特徴とするアミノ酸の検出方法。
【0009】2.試料表面に付着している炭水化物の検
出方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭
して、対象部分を移しとり、該移しとった部分に炭水化
物と反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合に
より前記試料の表面に付着していた炭水化物を検出する
ことを特徴とする炭水化物の検出方法。
【0010】3.試料表面に付着しているアルデヒドの
検出方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払
拭して、対象部分を移しとり、該移しとった部分にアル
デヒドと反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度
合により前記試料の表面に付着していたアルデヒドを検
出することを特徴とするアルデヒドの検出方法。
【0011】4.試料表面に付着しているアルコールの
検出方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払
拭して、対象部分を移しとり、該移しとった部分にアル
コールと反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度
合により前記試料の表面に付着していたアルコールを検
出することを特徴とするアルコールの検出方法。
【0012】5.試料表面に付着している脂質の検出方
法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭し
て、対象部分を移しとり、該移しとった部分に脂質と反
応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合により前
記試料の表面に付着していた脂質を検出することを特徴
とする脂質の検出方法。
【0013】6.前記検出媒体が吸水部と支持棒からな
ることを特徴とする前記1〜5の何れか1項記載の検出
方法。
【0014】7.前記検出媒体の吸水部が結晶性高分子
の繊維からなることを特徴とする前記6記載の検出方
法。
【0015】8.前記検出媒体の吸水部が疎水性繊維か
らなることを特徴とする前記7記載の検出方法。
【0016】9.前記検出媒体の吸水部が試料払拭前に
水性媒体で湿潤されていることを特徴とする前記6〜8
の何れか1項記載の測定方法。
【0017】10.試料表面の対象部分からサンプルを
移しとる検出媒体、アミノ酸と接触して発色する試薬が
組み合わされて収納されたことを特徴とするアミノ酸検
出キット。
【0018】11.試料表面の対象部分からサンプルを
移しとる検出媒体、炭水化物と接触して発色する試薬が
組み合わされて収納されたことを特徴とする炭水化物検
出キット。
【0019】12.試料表面の対象部分からサンプルを
移しとる検出媒体、アルデヒドと接触して発色する試薬
が組み合わされて収納されたことを特徴とするアルデヒ
ド検出キット。
【0020】13.試料表面の対象部分からサンプルを
移しとる検出媒体、アルコールと接触して発色する試薬
が組み合わされて収納されたことを特徴とするアルコー
ル検出キット。
【0021】14.試料表面の対象部分からサンプルを
移しとる検出媒体、脂質と接触して発色する試薬が組み
合わされて収納されたことを特徴とする脂質検出キッ
ト。
【0022】15.前記検出媒体が吸水部と支持棒から
なることを特徴とする前記10〜14の何れか1項記載
の検出キット。
【0023】16.前記検出媒体の吸水部が結晶性高分
子の繊維からなることを特徴とする前記15記載の検出
キット。
【0024】17.前記検出媒体の吸水部が疎水性繊維
からなることを特徴とする前記16記載の検出キット。
【0025】18.試料表面に付着している残留物をオ
キシダーゼを含む酵素発色反応によって検出する方法に
おいて、試料表面の対象部分を検出媒体の吸水部で払拭
して試料を採取し、該吸水部にオキシダーゼを含む発色
試薬液を接触させて反応を行なわせ、検出媒体及び発色
試薬液の発色の度合により前記試料の表面に付着してい
た残留物を検出することを特徴とする残留物の検出方
法。
【0026】上記の本発明の構成のごとく本発明者らは
鋭意検討を行なった結果、試料表面に固体及び/又は溶
液として付着している残留物の検出方法において、試料
表面の対象部分を検出媒体に移しとった後、これを検出
試薬と接触させ、その発色の度合いによって前記試料の
表面に付着した残留物を検出することによって、簡便に
残留物の検出方法及び残留物キットを開発した。
【0027】具体的には、設備などの対象部分を検出媒
体で払拭し、付着している成分を検出媒体に移し取る。
次いで、この検出媒体と検出用試薬を接触させることに
よって反応させ、その残留物の有無や濃度を測定するの
である。検出試薬を選択することによって、アミノ酸、
炭水化物(でんぷん、糖など)、アルコール、アルデヒ
ド、脂質(中性脂肪・脂肪酸)を検出することが可能で
あり、より広範囲の用途に利用することが可能である。
【0028】本発明の具体的な利用例をあげれば、食品
の加工工場或いは、薬品の製造工場などの設備の洗浄度
検査の他、例えば検出媒体を用いて口腔内の唾液を採取
し、これとエタノール検出試薬と反応させることによっ
て、自動車運転者のアルコール摂取の有無をチェックす
ることにも利用できる。
【0029】以下に、本発明を詳細に述べる。
【0030】本発明は試料表面の対象部分から残留物を
検出媒体に移し、予め調製された反応発色試薬溶液中に
残留物が転移した検出媒体を接触させた後、必要に応じ
加温して、発色した濃度を、例えば残留物量に対応した
発色濃度を示す色見本、検量線(残留物量−発色濃
度)、分光光度計、カラーメーターで該試料に付着した
残留物量を1〜60分間の短時間で定量できる残留物の
検出方法である。
【0031】本発明に使用される試料とは表面に残留物
が付着しているか調べたいものである。
【0032】検出媒体は、好ましくは吸水部と支持棒か
らなり、特に吸水部は繊維を寄せ集めた構造からなるこ
とが好ましく、綿棒状の形態にすることが好ましい。検
出反応が主に検出媒体の吸水部で行なわれるため、白色
である吸水部の繊維が染色され、目視による確認が極め
て容易となる。この吸水部は結晶性高分子の繊維からな
ることが好ましい。
【0033】これによって、製品lotによるバラツキ
が少なく、精度の高い測定ができる。さらに、吸水部が
疎水性繊維からなる検出媒体を用いることによって、非
特異的な発色が防止され、より正確で高感度な検出が可
能となるのである。
【0034】具体的には綿棒のように支持体先端部に繊
維がからまれているものである。市販の綿棒も本発明の
検出媒体として用いることもできるが好ましくは結晶性
高分子の繊維又は疎水性繊維からなる吸水性部分を持つ
ものが望ましい。
【0035】また、本発明においては上記検出媒体の吸
水部が試料払拭前に水性媒体で湿潤されていることが好
ましい。
【0036】結晶性高分子の繊維としては例えば、 ・ナイロン系 :-(NH(CH2)xNH-CO(CH2)y-CO)-n ・ポリエステル系 :-CO-O-多価アルコールと多塩基酸
の重縮合体 ・アクリル系 :アクリロニトリルCH2=CHCNのポリマー ・ポリビニルアルコール系 :-(CH2C(OH)H)-n ・ポリウレタン系 :-NHCOO-いわゆるウレタン結合を
有するポリマー ・ポリ塩化ビニリデン系 :-(CH2CHCl2)-n塩化ビニリ
デンのラジカル重合体 ・ポリ塩化ビニル系 :-(CH2CHCl)-n塩化ビニルの重合
体 ・ポリフルオロエチレン系 : ・ポリプロピレン系 :-(CH3CHCHCH2)-nプロピレンの
重合体 ・ポリエチレン系 :-(CH2CH2)-n などが挙げられる。
【0037】このうち特に好ましいのは、疎水性繊維で
あり例えば高分子の繰り返し単位の中に親水性基(水酸
基、アミノ基、カルボキシル基、アミド基)を含まない
高分子からなる繊維をいう。例えば、ポリエステル繊維
は高分子の繰り返し単位の中に親水性基(水酸基、アミ
ノ基、カルボキシル基、アミド基)を含まず、分子の末
端部にのみ水酸基又はカルボキシル基を含むだけであ
り、親水性が極めて小さい。
【0038】具体的には、例えばポリエステル、ポリア
クリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等があげられる。な
かでもポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンを
用いた場合、非特異的発色が少なく特に好ましい。
【0039】また、形状については、検出媒体吸水部に
吸水保水性を持たせられればよい。例えば膜状のものは
微細な孔を設ける、スリットを入れる等の加工で十分そ
の機能は確保出来る。好ましくは材質が繊維状のものを
寄せ集め、綿棒のような形状にすると好ましい。
【0040】前記試料表面の残留物を前記検出媒体に移
しとる方法としては例えば、拭う、圧着させる、吸いと
る方法等がある。拭う方法としては例えば綿棒等スワブ
を使う、メンブレンフィルター等を使う方法がある。圧
着させる方法としては例えば吸着材料をつけたテープ、
スタンプ、ストリップベース等で圧着させる、吸着材料
をつけたローラで圧着させる方法がある。吸いとる方法
としては例えば、吸水性の綿棒、フィルターで吸いと
る、スポイト等で直接吸いとる方法がある。
【0041】吸いとる方法の場合、例えば試料表面に水
又は界面活性剤水溶液を垂らして暫く時間を置いた後、
該表面の残留物を吸いとることによって、より効率的に
サンプリングすることができる。
【0042】前記水性媒体としては、例えば生理食塩
水、精製水(例えば蒸留水、脱イオン水等)、界面活性
剤水溶液、水溶性有機溶媒(例えば、アセトン、エタノ
ール、プロピルアルコール、メチルエチルケトン等)水
溶液(1〜95%溶液)が挙げられる。アルコール検出
の場合は、当然アルコールを含有してはならない。特に
中性脂肪又は脂肪酸等の脂質を検出する場合は界面活性
剤水溶液を用いるとサンプリングの精度及び検出感度が
向上するため好ましい。
【0043】前記界面活性剤水溶液中の界面活性剤とし
ては例えば以下のものが具体的に挙げられる。
【0044】非イオン系活性剤 1.ソルビタン脂肪酸エステル 2.グリセリン脂肪酸エステル 3.デカグリセリン脂肪酸エステル 4.ポリグリセリン脂肪酸エステル 5.プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪
酸エステル 6.ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 7.ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 8.ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル 9.ポリエチレングリコール脂肪酸エステル 10.ポリオキシエチレンアルキルエーテル 11.ポリオキシエチレンフィトステロール・フィトス
タノール 12.ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル 13.ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 14.ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油 15.ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコー
ル・ミツロウ誘導体 16.ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミ
ド 17.ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアル
デヒド縮合物 18.単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル 上記のアルキルとしては直鎖、分岐の炭素数1〜18を
表す。
【0045】また上記界面活性剤の市販品としては例え
ば以下のものが挙げられる。
【0046】非イオン界面活性剤:Triton X−
100(和光純薬工業(株)、Tween−20(和光
純薬工業(株)、Nonidet P−40(ベーリン
ガー・マンハイム山之内(株)) 本発明の残留物検出用キットは、例えば、検出媒体、反
応発色用試薬、反応発色試薬調製容器、残留物を移しと
った検出媒体と反応発色試薬溶液と反応させる容器(例
えばキャップがついているガラス又はプラスチックチュ
ーブ)、反応発色試薬滴定用プレート、色見本、試薬の
表面の残留物を検出媒体に移させる為に、こする面積が
一定になるような枠体が一式となっているものをいい、
具体的には実施例で詳述する。
【0047】また上記反応発色試薬は当業界公知のもの
が使用でき、これらの試薬を適宜調合し、反応発色試薬
溶液として本発明の残留物の検出に使用できる。
【0048】本発明の検出媒体とは試料の表面の残留物
を移しとれる吸水性部分を含む媒体であることが好まし
く、吸水部は、繊維構造物からなることが好ましく、該
吸水部が支持体の先端に保持されているものが良い。図
4に本発明の好ましい検出媒体の一例を示す。図4
(a)の14の吸水部は繊維をより合わせたものであ
り、図4(b)の14の吸水部は多孔性樹脂(スポンジ
状)であり、図4(c)の14の吸水部は布を用いたも
のである。16は支持棒である。
【0049】検出媒体の吸水部は測定対象物の表面から
一定量の試料を採取し、検出試薬と試料を接触させて反
応させ、かつ反応を促進する作用も持っている。
【0050】例えば、検出試薬としてオキシダーゼ酵素
を用いる測定系の場合は、吸水部の繊維集合体に試薬が
染み込むことによって空気との接触が容易になり、酵素
反応に必要な酸素が十分に供給されるという効果もあ
る。
【0051】即ち、通常発色試薬は予め調製し適当なボ
トル或いは点眼瓶などの密閉容器に保存されている。そ
の為、オキシダーゼの酵素反応に必要な酸素が十分でな
いことがあり、本発明の方法のように検出媒体の存在下
で発色反応を行なわれることによって、空気中の酸素が
効率的に取り込まれ、特にオキシダーゼ酵素を用いる測
定系ではより短時間で高感度な測定が可能になるのであ
る。更に、吸水部自身が染色されることによって目視に
よる確認を容易にしている。特に検出反応によって生成
する発色物質が吸水部の繊維に吸着することによってよ
り明瞭に発色を確認することが可能になるのである。
【0052】本発明の検出方法で測定できるものは、特
に下記に示したものが挙げられる。炭水化物〔例えばで
んぷん等、糖類(例えばグルコース、スクロース、マル
トース等)〕、アミノ酸(例えば、グリシン、アラニ
ン、バリン、セリン、ロイシン、グルタミン酸、プロリ
ン、ヒドロキシプロリン等)、脂質〔例えば中性脂肪、
脂肪酸(例えばカプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸及びミリ
ストレイン酸、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、リ
ノレン酸など不飽和脂肪酸)〕、アルコールである。
【0053】アルデヒド検出方法 アルデヒドはシッフ試薬と反応させて生じる赤紫色の色
素によって検出できる。シッフ試薬はそれ自身市販され
ており、容易に入手できる。この試薬は、塩基性フクシ
ン200mgを水120mlに溶解し、これに亜硫酸水
素ナトリウム2gを水20mlに溶かした液を加えて2
00mlとし、活性炭0.03gを加え濾過したもので
ある。シッフ試薬は褐色びんに保存するか、遮光条件で
保存することが望ましい。
【0054】アルデヒドの検出に用いる検出媒体の吸水
部は非特異的な発色を防ぐため、疎水性繊維からなるこ
とが特に望ましい。中でもポリエステル繊維、ポリエチ
レン繊維などが好ましく用いられる。又、吸水部と接触
している支持棒も疎水性の高分子からなることが望まれ
る。
【0055】アミノ酸検出方法 アミノ酸はニンヒドリン反応によって生成する紫色の色
素によって検出できる。ニンヒドリンは0.2〜2%の
水溶液及び/又はアルコール溶液としてキットに含まれ
ることが望ましい。例えば、70〜95%エタノール溶
液を発色試薬としてキットに組み込むことができる。ニ
ンヒドリンを用いる方法は、検出媒体の吸水部に用いら
れる繊維が非特異的に発色することもなく、感度も優れ
ている。
【0056】炭水化物(でんぷん・糖類)検出方法 でんぷんは例えば、ヨウ素−でんぷん反応によって検出
することができる。糖類の測定方法としては、下記の公
知の方法が利用できる。還元糖Benedict反応試
験管内にBenedict試液を数液加え、これに試料
が付着した検出媒体を浸し、1〜2分間強く加熱したの
ち、冷却する。存在する還元糖の還元力に応じて、赤、
黄又は緑色に呈色する。Benedict試液は下記の
手順で調製できる。
【0057】精製した結晶硫酸銅17.3gを加熱した
蒸留水に溶解して全量を60mlとし、これをA液す
る。クエン酸ナトリウム173gと無水炭酸ナトリウム
100gを加熱した蒸留水に溶かし、全量を60mlと
する。冷却後、蒸留水で希釈し、850mlとし、これ
にA液を加えて混合し、Benedict試液とする。
【0058】3,6ジニトロフタル酸による呈色試験 試験管に0.3% 3,6−ジニトロフタル酸(ピリジ
ン塩)の水溶液数滴とアルカリ液(K2CO3 125g
とNa223・5H2O 25gを水に溶かし全量を5
00mlとしたもの。)数滴を加え、この試験管内に試
料が付着した検出媒体を入れて接触させ、約10分間加
熱(およそ90〜100℃)して反応させる。還元糖が
存在すれば目視により呈色を確認できる。或いは、冷却
後水で希釈して、450nmの吸光度を測定することに
よってより正確に定量することもできる。
【0059】4−メトキシベンズアミジン又はベンズア
ミジンを用いる還元糖の蛍光測定方法 還元糖はアルカリ性で4−メトキシベンズアミジン又は
ベンズアミジンと加熱すると直ちに強い蛍光を発する。
この反応により、ウロン酸、アミノ酸、及びシアル酸も
蛍光を発する。測定は、試験管に30mM4−メトキシ
ベンズアミジン又はベンズアミジン水溶液1滴と1M
KOH水溶液1滴を加え、100℃で2〜3分加熱し、
直ちに氷水にて冷却して反応を停止する。
【0060】4−メトキシベンズアミジンを用いた場合
は励起波長365nm発光波長470nmで蛍光強度を
測定できる。ベンズアミジンを用いたときには励起波長
310nm発光波長470nmで蛍光強度を測定でき
る。
【0061】アルコール検出方法 本発明のアルコール検出方法の一例として、エタノール
を測定する場合を説明する。エタノールを測定する方法
としては、アルコールデヒドロゲナーゼ又はアルコール
オキシダーゼなどの酵素を用いる方法が好ましい。アル
コールデヒドロゲナーゼ(以下ADHと略す)を用いる
方法の反応は下記の通りである。
【0062】 ここで、NAD(P)+は酸化型ニコチンアミドアデニ
ンジヌクレオチドリン酸、NAD(P)Hは還元型ニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、DIAはジ
アホラーゼである。
【0063】本発明において、アルコールデヒドロゲナ
ーゼの活性によって生成した還元型捕酵素は本発明に係
る還元型捕酵素検出組成物によって定量的に表示され
る。
【0064】即ち還元型捕酵素のNADH或いはNAD
PHの定量は、適当な物質を用いるNADH或いはNA
DPHを発色色原体、蛍光前駆体、発光体等と作用さ
せ、比色、蛍光、蛍光等で定量することができる。ここ
での適当な物質とはNADH或いはNADPHを酸化
し、発色色原体、蛍光前駆体、発光体等を還元する反応
を触媒する物質をさし、具体的には、5−メチルフエナ
ジムニウムメチルサルフェート、(1−メトキシ)−5
−メチルメチルフエナジムニウムメチルサルフェート
(以下、MeO−PMSという)、メルドラブルー(即
ち、9−ジメチルアミノベンゾ−α−フェナゾキソニウ
ムクロライド)等の化合物や、ジヒドロリボアミドレダ
クターゼ(NAD+)(別名ジアホラーゼ)、NADH
デヒドロゲナーゼ(キノン)等の酵素を用いることがで
きる。
【0065】この場合、好ましい発色色原体の例として
3−(p−ヨ−ドフェニル)−2−(p−ニトロフェニ
ル)−5−フェニル−2水素テトラゾリウムクロライ
ド)(Neo−TB)、3−3′−ジメトキシ−4,4
−ビフェニリレン)−ビス〔2−(p−ニトロフェニ
ル)−5−フェニル−2−水素テトテゾリヴムクロライ
ド〕(Nitoro−TB)、3,3′−(3,3′−
ジメトキシ−4,4′−ビフェニリレン)−ビス(2,
5−ジフェニル−2水素テトラゾリウムクロライド)
(TB)、3,3′−(3,3′−ジメトキシ−4,
4′−ビフェニリレン)−ビス〔2,5−ビス(p−ニ
トロフェニル)−2水素テトラゾリウムクロライド)
(TNTB)等が挙げられる。
【0066】更に特異的結合反応、酵素反応、発色反応
等に適したpHにするためには緩衝剤を含有させること
が好ましい。具体的には体液試料適用時にpH=6.0
〜10.0の範囲に緩街しうるに、十分な量含有する事
が好ましい。用いることができる緩衝剤としては日本化
学会編「化学便覧基礎編」(東京、丸善(株)196
6)p1312〜1320、N,E,GOOd等;バイ
オケミストリ(Biochemistry)vol.
5,p467(1966)、今村、斎藤;化学の領域.
vol.30(2),p79(1976)、W,Jファ
ーギュソン(Ferguson)等;Anal.Bio
chem.,vol.104,p300(1980)等
の文献に記載されているものを挙げることができる。具
体的な例としては、くえん酸塩、硼酸塩、燐酸塩、炭酸
塩、トリス、バルビツール、グリシン、グッド緩衝剤等
があげられる。これらの緩衝剤は必要に応じて発色反応
試薬に含有させてもよい。
【0067】更に本発明では試薬の保存性、定量再現性
の向上のため保恒剤として多価アルコール、非還元糖の
少なくとも1つを含有させられる。これら保恒剤の添加
量は試薬層重量に対し0.1%〜10wt%が好まし
く、更に好ましくは1〜15%wt%である。
【0068】多価アルコールとしては糖アルコール、非
還元糖としては還元基が消尽された多糖類が好ましい。
【0069】次にこれらの具体例を挙げる。
【0070】(糖アルコール)エリトリトール、トレイ
トール、アラビニトール、リビトール、キシリトール、
ソルビトール、ガラクチトール、マンニトール、アリト
ール、ポレミトール、プレセイトール、myo−イノシ
トール、chiro−イノシトール、scyllo−イ
ノシトール、クエルシトール、ビブニトール、シクロヘ
キサンテトロール、コンズリトール。
【0071】(多糖類)トレハロース、蔗糖、イソトレ
ハロース、ラフィノース、ゲンチアノース、メソチトー
ス、プランテオース、スタキオース、ペルバスコース、
リクノース、α−デキストリン、β−デキストリン、γ
−デキストリン。
【0072】これら発色反応試薬保恒剤、緩衝剤は、水
或いは有機溶媒に溶解し検出試薬として用いられる。
【0073】更にアルコールの酵素分析法には、アルコ
ールオキシダーゼを用いる方法がある。アルコールオキ
シダーゼ(以下AODと略す)を用いる検出方法の反応
は下記のとおりである。生成したH2O2を適当な比色反応
系に導いて検出する。例えば、ペルオキシダーゼを触媒
として、検出可能な色素を形成させて検出する方法が好
ましく用いられる。
【0074】 発色反応試薬としては、トリンダー試薬の変法として知
られる4−アミノアンチピリン又はその塩、l,7−ジ
ヒドロキシナフタレン;3−N−スルホプロピルアニリ
ン誘導体、例えばN−エチル−N−スルホプロピルアニ
リン、N−エチル−N−スルホプロピル−3、5−ジメ
チロキシアニリンスルホン酸及びその塩、N−スルホプ
ロピルアニリン、N−エチルーN−スルホプロピル−
3,5−ジメチルアニリン、N−エチル−N−スルホプ
ロピル−m−トルイジン;N−2−ヒドロキシー3−ス
ルホプロピルアニリン誘導体、例えばN−エチル−N−
(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−アニシ
ジン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホ
プロピル)アニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキ
シー3−スルホプロピル)−3、5−ジメチロキシアニ
リンスルホン酸及びその塩、N−(2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル)−3,5−ジメチロキシアニリン、
N−エチルーN−(2−ヒドロキシー3−スルホプロピ
ル)−3,5−ジメチルアニリン、N−エチル−N−
(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイ
ジン等との組合せ等が挙げられる。
【0075】更に化学発光する化合物、例えばノレミノ
ール(5−アミノ−2,3−ジヒドロ−1,4−フタラ
ジンジオン)、イソルミノール(6−アミノ−2,3−
ジヒドロ−l,4−フタラジンジオン)、ABEI−H
(N−(4−アミノブチル)−N−エチルイソルミノー
ノレヘミサクシンアミド、AHEI(N−(6−アミノ
ヘキシル)−N−エチノレイソルミノール)ABEI
(N−(4−アミノブチル)−N−エチルイソルミノー
ル)等が挙げられる。
【0076】更に特開昭57−94653号、同57−
94654号、同57−94655号、同57−946
56号に記載された芳香族第一級アミン化合物とカップ
リング反応によって発色する拡散性フェノール化合物、
或いはピラゾロン化合物、その他の発色試薬が用いられ
る。
【0077】前記アルコールオキシダーゼに代えて、グ
ルコースオキシダーゼ(以下GODと称す)を用いれば
グルコースを検出することが可能である。即ち、生成し
たH22を例えば、ペルオキシダーゼを触媒として、検
出可能な色素を形成させて検出する方法が好ましく用い
られる。
【0078】グルコース また、これにα−グルコシダーゼ、β−グルコシダー
ゼ、β−フルクトシダーゼなどの二糖ないしオリゴ糖を
加水分解する酵素を併用することによって、二糖ないし
オリゴ糖を構成するグルコースとして、それらの存在を
一括して検出することができる。例えば、下記の酵素を
併用すればマルトース/スクロース/グルコース何れか
の存在を一度に検出することが可能である。
【0079】 中性脂肪 中性脂肪はグリセロールと脂肪酸のエステルである。検
出方法は、リポプロテインリパーゼ(以下LPLと称
す)及びグリセロールデヒドロゲナーゼ(以下GDHと
称す)によって生成するNADHを例えば、ジアホラー
ゼを触媒としてテトラゾリウム塩をホルマザン色素に変
換して検出することが好ましい。検出試薬は適当な緩衝
液に溶解していることが望ましく、10mM〜1M、p
H7〜10.5の範囲で例えば、リン酸緩衝液、炭酸緩
衝液、トリス−トリス塩酸緩衝液、その他グッドバッフ
ァーが適宜選択され用いられる。酸化型ニコチン酸アミ
ドアデニンジヌクレオチド(NAD+)は好ましくは1
〜100mMの濃度で含有させることができる。LP
L、GDH、DIAなどの酵素は好ましくは0.1〜5
0Unit/mlを含有させることができる。
【0080】テトラゾリウム塩としては、2−(4−I
odophenyl)−3−(4−nitrophen
yl)−5−phenyl−2H tetrazoli
umchloride(INT),3−(4,5−Di
methyl−2−thiazolyl)−2,5−d
iphenyl−2H tetrazoliumbro
mide(MTT),3,3′−〔3,3′−Dime
thoxy−(1,1′−biphenyl)−4,
4′−diyl〕−bis〔2−(4−nitroph
enyl)−5−phenyl−2H tetrazo
lium chloride〕(Nitro−TB)な
どが好ましく用いられる。
【0081】 又は、LPLによって生成するグリセロールをATPの
存在下にグリセロキナーゼ(GK)でグリセリン3−リ
ン酸(G 3−P)とし、これをグリセリン3−リン酸
酸化酵素(GPO)によって酸化し、生成したH22
例えば、ペルオキシダーゼを触媒として、検出可能な色
素を形成させて検出する方法が好ましく用いられる。
【0082】 脂肪酸 脂肪酸としては例えば、オレイン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸などであり、単体として或いは混合物の形で
存在するものが測定対象である。これを下記に示すよう
にアシルCoAシンセターゼ(ACS)、アシルCoA
オキシダーゼ(ACO)といった酵素を作用させること
によって生成した過酸化水素を適当な比色反応系に導い
て検出する。比色反応系としてペルオキシダーゼを用い
た場合、CoAのSH基が次の反応で色素形成を阻害す
ることから、N−エチルマレイミドにより、未反応Co
Aをブロックする必要がある。これらの測定方法につい
ては、北村元仕(編):遊離脂肪酸、実践臨床化学p5
30−544,医歯薬出版,1982に記載されてい
る。
【0083】 中性脂肪或いは脂肪酸などのような脂質を測定する場
合、検出媒体の吸水部を予め界面活性剤を含有する水溶
液で湿らせておくとサンプリングの精度及び検出感度が
あがる。このような界面活性剤としては非イオン性界面
活性剤が好ましく用いられる。具体的には、Tween
20やトリトンX−100などのポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類が好ましく用いられる。使用
する界面活性剤の濃度は0.05〜5%が好ましい。
【0084】これらの試薬は、好ましくは開口部を有す
る可撓性部材からなる1つ或いは複数の容器に収納され
ており、使用時に容器の一部を押圧して開口部から液滴
を形成し、これを試料を採取済みの検出媒体の吸水部に
点着して反応させる。或いは、別の容器(試験管など)
に必要量を分注した試薬に検出媒体の吸水部を接触させ
て反応させる。必要に応じドライヤー又はヒーターなど
で加熱させて反応を促進させるとよい。酵素を用いてい
る反応を利用している場合は、室温(25℃)若しくは
37℃に保温して行なわれる。必要があれば試薬ブラン
クをとり、発色度の差を確認することもできる。
【0085】標準型キット 本発明の一例を示す残留物検出用キット構成(図1)
は、次の構成である。すなわち、図1(a)中の5の試
薬B(点眼ビン形状の容器に充填)、検出媒体1(形
状:綿棒状のもの、柄はプラスチック製φ2mm)、キ
ャップ2がついた3のガラスチューブφ10×70mm
から構成されている。保存性の問題で2種以上の試薬を
測定直前に混合して使用する場合は、図1の3のガラス
チューブに4の試薬Aとして、5の容器に試薬B(好ま
しくは点眼ビン形状の容器に充填)として分割して入れ
ておくことができる。さらに第三の試薬Cが必要であれ
ば、5の容器をもう1つ追加してキットに入れることが
できる。
【0086】また、測定対象物の表面が乾燥している場
合は、検出媒体吸水部14を水性媒体で湿らせた方が、
効率的に試料を採取できる。6はそのための水性媒体
で、必要に応じ蒸留水、生理食塩水、界面活性剤水溶
液、緩衝溶液、含水アルコールなどが用いられる。その
他に、必要に応じ、反応促進・反応速度を一定に保つた
めに恒温槽(ブロックヒーター等)、或いは単純に加熱
して反応を促進するためのドライヤー、試験管立てなど
を用意する。
【0087】精密に測定する場合は、検量線をたて反応
液中の生成色素を分光高度計によって測定する。或い
は、カラーメーター(図1(b))、標準カラースケー
ル(図1(c))を用いて、目視により判定することが
できる。図1(b)、図1(c)において、1aは標準
カラースケール、1bはライト、1cは比色窓、1dは
標準カラースケールホルダー、1eは試験管ホルダー、
1fは物質濃度(レベル)、1gは発色の度合を示す色
見本である。キット操作方法測定の一例をあげれば、測
定の際にガラスチューブの試薬Aに、試薬Bを数滴滴下
して混合し発色試薬を調製する。
【0088】次いで、測定対象物の表面の一定面積を検
出媒体1でふき取る。このとき、試料表面が乾燥してい
る場合は、検出媒体1の吸水部を適当な水性媒体(蒸留
水、界面活性剤水溶液、生理食塩水、含水アルコール、
など)で湿らせてふき取ると効率的である。ふき取った
検出媒体1を発色試薬内に浸漬して反応させる。
【0089】反応中は検出媒体1は反応液内に浸漬し続
けることが望まれる。特に、検出試薬にオキシダーゼを
使用している場合は、これによって空気中の酸素が効率
的に供給され反応が促進される。必要に応じ、恒温槽で
加温し反応を促進させる。残留物による発色を分光光度
計で測定するか、或いは目視により確認する。このとき
必要に応じて標準カラースケールを用意しておくと半定
量が可能である。
【0090】標準改良型キット 本発明の他の例を図2に示す。即ち、適当な透明チュー
ブ9に水性媒体10が100〜1000μl程度入って
おり、キャップ7の下段には8、12の試薬A,Bを封
入した可撓性ケース11が装着してある。キャップ7の
底には、検出媒体13が固定されている。キャップ7を
強く握ることにより可撓性ケース11が潰れ、中の試薬
A,Bが透明チューブ9内へ落ち、検出媒体13と接触
する仕組みとなっている。その他に、必要に応じ、恒温
槽ブロックヒーター等)、分光光度計、カラーメータ
ー、標準カラースケール、試験管たてなどを用意する。
【0091】キット操作方法 図2においてキャップ7を外し、検出媒体13の先端に
対し、上記標準型キット操作法に示した要領で測定対象
物表面から試料をサンプリングする。検出媒体13を透
明チューブへ戻し、キャップ7を閉める。8,12の試
薬A,Bの入った可撓製ケース11を潰して、該試薬
A,Bを透明チューブ内へ落す。該透明チューブを攪拌
した後、必要に応じ該透明チューブを加温或いは一定の
温度に保ち、反応を進行させる。一定時間後、目視、或
いは分光光度計にて発色程度を確認する。目視により確
認する場合は、予め容易していた標準カラースケールと
比較することによって、簡便に残留物の検出(半定量)
が可能となる。発色試薬が試薬A,Bの混合によって調
製される場合を例示しているが、発色試薬が単一の溶液
として供給される場合は試薬A、Bのかわりに1種の発
色試薬液を用いればよい。図2の場合、14が吸水部で
あり、検出部である。
【0092】簡易型キット 本発明の他の例を図3に示す。この例では、全ての発色
試薬を容器(点眼ビン形状の容器が好ましい)に分注保
管してある。標準型キットの操作方法と同じ要領で測定
対象物の表面の一定面積を検出媒体1でふき取る。この
検出媒体の吸水部(試料採取部)に発色試薬を容器から
直接数滴ずつ添加して、吸水部上で発色反応を行なわせ
る。採取した残留物量に応じ試料採取部で発色反応が進
行するので、これを目視で判定することができる。必要
に応じ標準カラースケールで発色の程度を比較すること
により、半定量が可能である。試薬A,Bを予め混合し
て使用したい場合は、容器17で両液を混合したものを
用意し、ここから試料採取部に試薬を添加すればよい。
【0093】キットのタイプに係わらず、分光光度計に
より測定する場合は発色した反応試薬液を測定すること
になる。一方、目視による確認を行なう場合は、発色し
た反応試薬液の発色によっても確認することは可能であ
るが、検出媒体の吸水部がより明瞭に染色されるため、
この部分で判定することによって高感度な判定が可能と
なる。
【0094】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。以下に本発
明の残留物検出キットの形態及び測定手順を示す。キッ
トの操作時において、何れもサンプリング時には指、手
などが試薬、サンプリングの媒体に、直接触れないよう
に十分注意する。
【0095】実施例1 ブドウ糖の検出 標準型キットを用いて、ブドウ糖の検出をおこなった。
下記組成のGOD−POD発色試薬A及びBを調製し、
GOD−POD発色試薬Aはガラスチューブ各1mlず
つ、GOD−POD発色試薬Bは点眼ビンに充填した。
【0096】GOD−POD発色試薬A 0.1Mリン酸緩衝液pH6.9 0.5mM 4−アミノアンチピリン 20mMフェノール GOD−POD発色試薬B 0.1Mリン酸緩衝液pH6.9 500U/mlグルコースオキシダーゼ:GOD(ベー
リンガーマンハイム製) 300U/mlペルオキシダーゼ:POD(ベーリンガ
ーマンハイム製) シャーレに0.1%ブドウ糖を含む水溶液を0.1ml
まき、乾燥させて測定試料とした。
【0097】測定:GOD−POD発色試薬Aはガラス
チューブ各1mlに点眼ビンからGOD−POD発色試
薬Bを1滴滴下し、軽く振盪して混合する。検出媒体
(綿棒)に、蒸留水2〜3滴(100μl程度)を含ま
せ、前述のシャーレをふきとり、これを検出試薬に浸漬
し、37℃で10分間反応させた。その結果、ブドウ糖
の存在を示す発色が確認された。同様に調製した検出試
薬に直接0.1%ブドウ糖を含む水溶液を0.1mlを
入れて反応させたものと比較して、本発明の方法で反応
させたものはより短時間で発色反応が進行することが確
認された。又、分光光度計を用いて発色液の吸光度を測
定することによって、予め作成していた検量線から検出
媒体で採取したブドウ糖の量を知ることができた。
【0098】実施例2 ブドウ糖の検出 検出媒体の吸水部の材質として下記ものを用いてブドウ
糖の検出を行なった。検出試薬として点眼ビンに入れて
おいた下記のGOD−POD発色試薬Cを用いた。
【0099】1.検出媒体として吸水部の材質:a.ポ
リエステル b.ポリエチレン c.ポリウレタンを用
いた。
【0100】GOD−POD発色試薬C 0.1Mリン酸緩衝液 pH6.5 0.5mM 4−アミノアンチピリン 15mMフェノール 5U/mlグルコースオキシダーゼ:GOD(ベーリン
ガーマンハイム製) 3U/mlペルオキシダーゼ:POD(ベーリンガーマ
ンハイム製) 2.試料のサンプリング 10μlの1%ブドウ糖水溶液をシャーレ底部に点着
し、一旦乾燥させた。これを予め蒸留水で湿らせた各検
出媒体吸水部にてふき取り、各々GOD−POD発色試
薬Cを数滴点着し、反応させた。30分後、目視によっ
て発色濃度別に5段階(発色なし−、薄い+ 〜濃い+
+++)で評価した。
【0101】3.結果 何れの場合もブドウ糖の存在に
よって、発色し検出できた。特に吸水部の材質がポリエ
ステル又はポリエチレン繊維の場合に、強く発色し感度
が高いことが確認された。
【0102】 材質 蒸留水のみ ブドウ糖水溶液 a. − +++ b. − +++ c. − ++ 実施例3 アミノ酸の検出 材質の吸水部からなる検出媒体を用いて、試料に付着し
たアミノ酸の検出を行なった。検出には下記ニンヒドリ
ン試液を用いた。
【0103】ニンヒドリン試液の調製:蒸留水50ml
にニンヒドリン2gを溶解した液に80mgのSnCl
2を加え、沈殿を濾過して除き、1昼夜以上暗所に放置
後、蒸留水を加えて100mlとした。この溶液1ml
に水2mlを加え、さらにイソプロパノール18mlを
加えて混合した。
【0104】1.検出媒体 吸水部の材質:a.ポリエ
ステル b.ポリウレタン c.天然綿糸 2.試料のサンプリング:シャーレ底部に点着した10
μlのグリシン水溶液(10mg/ml)を各検出媒体
吸水部にて吸い取り、各々ニンヒドリン試液を数滴点着
し、これをドライヤーにて加熱させて反応させた。目視
によって発色濃度別に5段階(発色なし−、薄い+〜濃
い++++)で評価した。
【0105】3.結果:すべての例で吸水部が紫色に発
色し、グリシンの存在が確認できた。n=5の測定結果
を以下に示した。結晶性高分子繊維からなる吸水部を持
つ検出媒体(a,b)は天然綿糸と比べると明らかに発
色のばらつきは少なかった。
【0106】 再現性の比較 材質 発色濃度(n=5) a. +++ +++ +++ +++ +++ b. ++ ++ ++ ++ ++ c. +++ ++ +++ ++ ++ 実施例4 アルデヒドの検出実施例2と同様の手順で、
異なる材質の吸水部からなる検出媒体を用いて、試料に
付着したアルデヒドの検出を行なった。検出にはシッフ
試薬を用いた。シッフ試薬の塩基調整フクシン200m
gを水120mlに溶解し、これに亜硫酸水素ナトリウ
ム 2gを水20mlに溶かした液を加えて200ml
とする。活性炭0.03gを加え濾過し、使用時まで暗
所に保存した。
【0107】1.検出媒体 吸水部の材質:a.ポリエ
ステル b.ポリエチレン c.天然綿糸 2.試料のサンプリング:シャーレ底部に点着した10
μlの0.1%ホルムアルデヒド水溶液を各検出媒体吸
水部にて吸い取り、各々シッフ試薬を数滴点着し、反応
させた。30分後、目視によって発色濃度別に5段階
(発色なし−、薄い+〜濃い++++)で評価した。
又、0.1%ホルムアルデヒド水溶液のかわりに蒸留水
を用いて同様に測定しバックグラウンドを比較した。
【0108】3.結果 吸水部がポリエステル、ポリエ
チレン等の結晶性高分子繊維からなる吸水部を有する検
出媒体を用いた場合、アルデヒドを含有していない蒸留
水ではまったく発色しなかったのに対し、吸水部が天然
綿糸などからなる場合は、蒸留水でも発色してしまうこ
とが判明した。
【0109】 材質 蒸留水 0.1% ホルムアルデヒド水溶液 a. − ++ b. − ++ c. +++ +++ 実施例5 アルコールの検出 実施例3と同様の手順で、異なる材質の吸水部からなる
検出媒体を用いて、試料に付着したエタノールの検出を
行なった。検出には下記組成のAOD−POD発色試薬
を調製し用いた。
【0110】AOD−POD発色試薬 50mMリン酸緩衝液pH7.5 0.05% TritonX−100 2mM EDTA−3Na 0.5mM 4−アミノアンチピリン 2.0mM Sodium−N−ethyl−N−(3
−sulfopropyl)−m−anisidine 5U/mlペルオキシダーゼ(ベーリンガーマンハイム
製) 10U/mlアルコールオキシダーゼ(東洋紡製) 1.検出媒体 吸水部の材質:a.ポリエステル繊維
b.ポリウレタンフォーム c.天然綿糸 試料のサンプリング:10μlの0.1%エタノール水
溶液をシャーレ底部に点着し、これを各検出媒体吸水部
にて吸い取り、各々AOD−POD発色試薬を数滴点着
し、室温で反応させた。30分後、目視によって発色濃
度別に5段階(発色なし−、薄い+〜濃い++++)で
評価した。
【0111】2.結果 いずれの場合もエタノールの存
在によって、発色し検出可能であることが確認された。
n=5の測定結果を以下に示した。このように疎水性繊
維からなる吸水部を持つ検出媒体(a,b)は発色のば
らつきが少なかった。
【0112】 再現性の比較 材質 発色濃度(n=5) a. +++ +++ +++ +++ +++ b. ++ ++ ++ ++ +++ c. ++ +++ ++ +++ ++ 実施例6 脂肪酸の検出 実施例1と同様の手順で、試料に付着した脂肪酸の検出
を行なった。検出媒体は天然綿糸の吸水部を有するもの
(綿棒)を用いた。検出には下記脂肪酸発色試薬1〜3
を用いた。
【0113】脂肪酸発色試薬1 5U アシルCoAシンセターゼ(東洋紡製) 4U ミオキナーゼ(ベーリンガーマンハイム製) 10mg ATP・2Na 3mg CoA 5mg MgCl2.6H2O 19mg KCl 100mg p−トルエンスルホン酸ナトリウム 3mg Triton X−100 これらを0.1M Tris−HCl緩衝液(pH7.
85)5mlに溶解した。
【0114】脂肪酸発色試薬2(反応停止液) N−エチルマレイミド50mgを0.01N HCl5
mlに溶解した。
【0115】脂肪酸発色試薬3 3U アシルCoAオキシダーゼ(東洋紡製) 5U ペルオキシダーゼ(ベーリンガーマンハイム製) 1.5mg 4−アミノアンチピリン塩酸塩 2.5mg ジエチル−m−トルイジン 600mg KCl これらを20mM N,N−ビス(2−ヒドロキシメチ
ル)−2−アミノエタンスルホン酸緩衝液(pH7.
5)20mlに溶解した。
【0116】試料の検出:50μlの1000μEq/
lのオレイン酸カリウムを含む水溶液をシャーレ底部に
点着した。これを検出媒体吸水部にて吸い取り、予め試
験管内に入れておいた脂肪酸発色試薬1(0.5ml)
に漬けて、室温で30分間反応させた。次いで脂肪酸発
色試薬2を数滴滴下して混合し、数分後、脂肪酸発色試
薬3を2ml加えて発色させた。30分後、目視によっ
て発色が確認され、脂肪酸が検出できることが確認され
た。
【0117】
【発明の効果】本発明による残留物の検出方法及び残留
物検出キットは、バックグラウンドが低く、再現性の高
い良好な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す残留物検出キット(標準
型)構成図である。
【図2】本発明の他の例を示す残留物検出キット(改良
型)構成図である。
【図3】本発明の他の例を示す残留物検出キット(簡易
型)構成図である。
【図4】本発明の好ましい一例を示す検出媒体の構成図
である。
【符号の説明】
1 検出媒体 2 キャップ 3 ガラスチューブ 4 試薬A 5 試薬B 6 水性媒体 7 キャップ 8 試薬A 9 透明チューブ 10 水性媒体 11 可撓性ケース 12 試薬B 13 検出媒体 14 吸水部(試料採取部、検出部) 15 試薬A 17 試薬混合容器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面に付着しているアミノ酸の検出
    方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭し
    て、対象部分を移しとり、該移しとった部分にアミノ酸
    と反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合によ
    り前記試料の表面に付着していたアミノ酸を検出するこ
    とを特徴とするアミノ酸の検出方法。
  2. 【請求項2】 試料表面に付着している炭水化物の検出
    方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭し
    て、対象部分を移しとり、該移しとった部分に炭水化物
    と反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合によ
    り前記試料の表面に付着していた炭水化物を検出するこ
    とを特徴とする炭水化物の検出方法。
  3. 【請求項3】 試料表面に付着しているアルデヒドの検
    出方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭
    して、対象部分を移しとり、該移しとった部分にアルデ
    ヒドと反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合
    により前記試料の表面に付着していたアルデヒドを検出
    することを特徴とするアルデヒドの検出方法。
  4. 【請求項4】 試料表面に付着しているアルコールの検
    出方法において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭
    して、対象部分を移しとり、該移しとった部分にアルコ
    ールと反応し発色する試薬を接触させ、その発色の度合
    により前記試料の表面に付着していたアルコールを検出
    することを特徴とするアルコールの検出方法。
  5. 【請求項5】 試料表面に付着している脂質の検出方法
    において、試料表面の対象部分を検出媒体で払拭して、
    対象部分を移しとり、該移しとった部分に脂質と反応し
    発色する試薬を接触させ、その発色の度合により前記試
    料の表面に付着していた脂質を検出することを特徴とす
    る脂質の検出方法。
  6. 【請求項6】 前記検出媒体が吸水部と支持棒からなる
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の検出
    方法。
  7. 【請求項7】 前記検出媒体の吸水部が結晶性高分子の
    繊維からなることを特徴とする請求項6記載の検出方
    法。
  8. 【請求項8】 前記検出媒体の吸水部が疎水性繊維から
    なることを特徴とする請求項7記載の検出方法。
  9. 【請求項9】 前記検出媒体の吸水部が試料払拭前に水
    性媒体で湿潤されていることを特徴とする請求項6〜8
    の何れか1項記載の検出方法。
  10. 【請求項10】 試料表面の対象部分からサンプルを移
    しとる検出媒体、アミノ酸と接触して発色する試薬が組
    み合わされて収納されたことを特徴とするアミノ酸検出
    キット。
  11. 【請求項11】 試料表面の対象部分からサンプルを移
    しとる検出媒体、炭水化物と接触して発色する試薬が組
    み合わされて収納されたことを特徴とする炭水化物検出
    キット。
  12. 【請求項12】 試料表面の対象部分からサンプルを移
    しとる検出媒体、アルデヒドと接触して発色する試薬が
    組み合わされて収納されたことを特徴とするアルデヒド
    検出キット。
  13. 【請求項13】 試料表面の対象部分からサンプルを移
    しとる検出媒体、アルコールと接触して発色する試薬が
    組み合わされて収納されたことを特徴とするアルコール
    検出キット。
  14. 【請求項14】 試料表面の対象部分からサンプルを移
    しとる検出媒体、脂質と接触して発色する試薬が組み合
    わされて収納されたことを特徴とする脂質検出キット。
  15. 【請求項15】 前記検出媒体が吸水部と支持棒からな
    ることを特徴とする請求項10〜14の何れか1項記載
    の検出キット。
  16. 【請求項16】 前記検出媒体の吸水部が結晶性高分子
    の繊維からなることを特徴とする請求項15記載の検出
    キット。
  17. 【請求項17】 前記検出媒体の吸水部が疎水性繊維か
    らなることを特徴とする請求項16記載の検出キット。
  18. 【請求項18】 試料表面に付着している残留物をオキ
    シダーゼを含む酵素発色反応によって検出する方法にお
    いて、試料表面の対象部分を検出媒体の吸水部で払拭し
    て試料を採取し、該吸水部にオキシダーゼを含む発色試
    薬液を接触させて反応を行なわせ、検出媒体及び発色試
    薬液の発色の度合により前記試料の表面に付着していた
    残留物を検出することを特徴とする残留物の検出方法。
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