JPH08327320A - リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置 - Google Patents

リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置

Info

Publication number
JPH08327320A
JPH08327320A JP13408895A JP13408895A JPH08327320A JP H08327320 A JPH08327320 A JP H08327320A JP 13408895 A JP13408895 A JP 13408895A JP 13408895 A JP13408895 A JP 13408895A JP H08327320 A JPH08327320 A JP H08327320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link chain
rotation angle
amount
sprockets
extension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13408895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3312326B2 (ja
Inventor
Masaharu Nakamura
正治 中村
Shigeo Ishida
成男 石田
Hiroyuki Yamamoto
博之 山本
Michio Nishimori
道男 西森
Ryoichi Kadota
良一 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Fukuyama Kyodokiko Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Fukuyama Kyodokiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd, Fukuyama Kyodokiko Corp filed Critical NKK Corp
Priority to JP13408895A priority Critical patent/JP3312326B2/ja
Publication of JPH08327320A publication Critical patent/JPH08327320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3312326B2 publication Critical patent/JP3312326B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、リンクチェーンの摩耗伸び量を短
時間で、しかも精度よく測定できるリンクチェーンの伸
び量測定方法及び装置を実現することを目的とするもの
である。 【構成】 この発明は、一定間隔隔てて回転可能に設け
られた一対のスプロケットをリンクチェーンに噛み合わ
せて相対的に移動させる移動工程と、移動工程で移動さ
せたときに一対のスプロケットの相互的な回転角のズレ
量を検出する検出工程と、検出工程で検出した回転角の
ズレ量に基づいてリンクチェーンの伸び量を演算する演
算工程と、演算工程で演算した伸び量を表示する表示工
程とを備えたリンクチェーンの伸び量測定方法を採用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリンクチェーンの伸び
量測定方法及び装置に係わり、更に詳しくは製鉄所にお
ける連続製造ラインのループセクション内等に設けられ
るリンクチェーンの伸び量を測定するリンクチェーンの
伸び量測定方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄所等の表面処理鋼板の連続製造ライ
ンは、一般的に図7のような基本構成になっている。コ
イル状に巻かれた鋼板30はペイオフリール31で巻き
解され、先端が先行する鋼板の末端に溶接機32で溶接
接続される。先行鋼板に接続されて繰り出された鋼板3
0は、ループコントロールを行なうループセクション3
3を通過後表面処理セクション34で処理される。表面
処理された鋼板30は引続き類似のループセクション3
5を経てシャー36で一定の長さに切断されてから、テ
ンションリール37で再度コイル状に巻き取られて次工
程に搬出される。
【0003】このような連続製造ラインの生産能率向上
と品質保持のために、表面処理セクション34では鋼板
30を所定の速度で連続的に搬送することが必要にな
る。そのために、鋼板30を滞留させ或いは放出させる
ために、ループコントロール機能を果たすループセクシ
ョン33と35が表面処理セクション34の上流側と下
流側に設置されている。
【0004】ループセクション33内の鋼板30は数本
の固定ロール33aと垂直方向に昇降するルーパーキャ
リッジ33cに取付けられた移動ロール33bとの間を
縫って懸け渡されている。ルーパーキャリッジ33cが
上昇すると鋼板30がループセクション33内に蓄えら
れ、下降すると放出される構造になっている。このルー
パーキャリッジ33cを水平に保ちながら昇降させる構
成部材として4本のリンクチェーン33eが設けられて
いる。
【0005】リンクチェーン33eの一部は、ルーパー
キャッジ33cに固定されている。そして、ループの途
中が、上下のスプロケットホイール33d及び33fに
噛合っている。一方のスプロケットホイール33fを電
動機33gで正逆回転させると、ルーパーキャリッジ3
3が昇降する。鋼板30は水平に保持されながら、昇降
するルーパーキャリッジ33cに取付けられた移動ロー
ル33bに懸回して搬送される。
【0006】したがって、4本のリンクチェーン33e
の中の1本でも摩耗して伸びが発生すると、ルーパーキ
ャリッジ33cは水平保持が不能になる。この結果、搬
送される鋼板30が蛇行して不安定な操業や設備故障、
ひいては耳部折れ込み等の品質異常が生じる。このた
め、保全担当者は設備の運転停止時を利用してリンクチ
ェーン33eの各リンク間の摩耗による伸び量を測定し
て、リンクチェーン33eの伸び状態の点検を実施して
いる。
【0007】図8,9にリンクチェーン33eの構造を
拡大図で示した。リンクチェーン33eは一対の外リン
グ40と、外リンク40と内外交互に配置される一対の
内リンク41と、外リンク40と内リンク41を連結す
るリンクピン42と、リンクピン42に回転自在に軸支
されているローラ10と、さらにリンクピン42とロー
ラ10の間、又は、リンクピン42と内リンク41の間
には中間材としてのスリープ43とを順次連結して構成
されている。
【0008】また、リンクチェーン33eには、常に張
力が働いておりリンクピン42やリンクピン42が嵌装
されている外リンク42のリンクピン嵌装用穴44及び
スリーブ43とスリーブ43が嵌装されている内リンク
41のスリーブ嵌装用穴45の間には常に荷重が加って
いる。更に、スプロケットホイール33d,33fに噛
み合う位置では、回転力も加えられる。
【0009】このため、リンクピン42や、スリーブ4
3や、リンクピン嵌装用穴44や、スリーブ嵌装用穴4
5が摩耗して隙間g1 とg2 ができると、リンクチェー
ン33eは使用時間が多くなるにつれて、1リンク当り
1 +g2 だけ伸びてくる。この伸びの度合いが一定値
を超えると、ルーパーキャリッジ33cを保持している
4本のリンクチェーン33eの長さにバラツキが生じ
て、ルーパーキャリッジ33cの水平保持が不可能とな
り結果的に前述のような操業が不安定になる。
【0010】従来のリンクチェーン33の伸び量を測定
している状態が、図10と図11に示されている。図1
0,11において、46はループセクション33,35
の両側に組立てられて点検者が乗る足場、47はスケー
ルである。足場46は、リンクチェーン33eの高さの
中段付近に設けられている。図示を省略したが、この外
に足場46を支える柱や電動機33gの手動用の遠隔ス
イッチ等も準備される。
【0011】点検は、図で模式的に示したように足場4
6の上に点検者が乗り、ほぼスケール47に相当する長
さの区間毎に電動機33gの手動切換でルーパーキャリ
ッジ33cを昇降させる。そして、停止状態で図8のよ
うに一定範囲のリンクにスケール47を当てて、伸び状
態の目視測定を行なう。目視により伸び量が所定の基準
内に納まっているかどうかが、点検者により確認される
という方法で点検が行われていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のリンクチェーン
33eの点検方式は上記のように、足場46の組立後手
動で電動機33gを間欠操作して、リンクチェーン33
eの測定位置を移動させながらスケール47を当てて目
視測定によって点検するようになっていた。したがっ
て、リンクチェーン33eの伸び量の測定が視差や熟練
度等により不正確になるばかりか、両側の足場46の設
置や人為的な点検作業で行われるのでムダな労力や時間
が費やされる等の問題点があった。
【0013】この発明は、このような従来の問題点を解
消するためになされたもので、リンクチェーンの各リン
クの摩耗による伸び量の状態を短時間で簡単に、しかも
精度よく測定することのできるリンクチェーンの伸び量
の測定方法及び測定装置を実現することを目的とするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、一定間隔隔
てて回転可能に設けられた一対のスプロケットをリンク
チェーンに噛み合わせて相対的に移動させる移動工程
と、移動工程で移動させたときに一対のスプロケットの
相互的な回転角のズレ量を検出する検出工程と、検出工
程で検出した回転角のズレ量に基づいてリンクチェーン
の伸び量を演算する演算工程と、演算工程で演算した伸
び量を表示する表示工程とを備えたリンクチェーンの伸
び量測定方法を採用したものである。
【0015】また、この発明は、一定間隔隔てて回転可
能に設けられリンクチェーンに噛み合わされて回転する
一対のスプロケットと、一対のスプロケット間の相互的
な回転角のズレ量を検出する回転角ズレ量検出手段と、
回転角ズレ量検出手段の検出した回転角のズレ量に基づ
いてリンクチェーンの伸び量を演算するリンクチェーン
伸び量演算手段と、リンクチェーン伸び量演算手段の演
算した伸び量を表示するリンクチェーン伸び量表示手段
とを備えたリンクチェーンの伸び量測定装置を構成した
ものである。
【0016】また、前記回転角ズレ量検出手段に、スプ
ロケットのそれぞれに設けられた回転角検出手段と、回
転角検出手段の検出したズレ量を演算する回転角ズレ量
演算手段とを備えたリンクチェーンの伸び量測定装置を
構成したものである。さらに、前記回転角ズレ量検出手
段に、スプロケットの一方に設置されて回転角に比例し
た数のパルスを発生する回転角検出センサと、一対のス
プロケットに設置されて回転基準位置を検出する回転基
準位相検出手段と、回転基準位相検出手段と回転角検出
センサとの検出結果に基づいて回転角のズレ量を演算す
る回転角ズレ量演算手段とを備えたリンクチェーンの伸
び量測定装置を構成したものである。
【0017】
【作用】装置をリンクチェーンに載置すると、基準側の
スプロケットホイールはチェンローラに追随して回転
し、噛合歯がリンクチェーンのローラに噛み合わせ同時
に、所定間隔離れた一体構造の測定側のスプロケットホ
イールも、チェーンに追随してこれに噛み合って回転す
る。測定側のスプロケットホイールの測定範囲に対応す
る噛合経路に伸びがないときは、一対のスプロケットホ
イールの回転位相が同期していて2つの計測点検出セン
サが同時にマークを検出する。
【0018】測定側のスプロケットホイールの噛み合っ
た経路のリンクチェーンが伸びていると、両者の回転位
相がズレて測定範囲終端のローラが伸びた量だけプラス
側に変位する。このため、装置をリンクチェーンで移動
させると基準側スプロケットホイールが終端ローラと噛
み合ってマークを検知してから更に伸び量に対応するズ
レ角だけ余分に回転したときに、測定側のスプロケット
ホイールが終端ローラに噛み合うことになる。このと
き、測定側スプロケットホイールのマークが測定点に到
達し、遅れて到達したマークを測定側の計測点検出セン
サが検出する。
【0019】基準側と測定側の計測点検知センサでマー
クを検知した時間差内のパルス数が、回転角検出センサ
によりカウントされる。カウントされたパルス数は演算
回路に出力され、補正式を用いて測定範囲内の伸び量が
算出される。算出されたリンクチェーンの伸び量は記憶
回路に記憶されてから、プリンターにプリントアウトさ
れてリンクチェーンの交換等の故障対策の要否が判断さ
れる。
【0020】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例を、図面を用いて説明する。図
1は本発明実施例の機構部の基本構成を示す説明図、図
2はこの発明の実施例の処理部のブロック図である。図
1において、1は連結バー、2と3は対構造に形成され
た基準側と測定側のスプロケットホイールである。一対
のスプロケットホイール2と3は、それぞれ円周部にリ
ンクチェーンに対応した形状の所定歯数の噛合歯2gと
3gが形成されている。スプロケットホイール2,3
は、回転軸2a,3aを介して上下方向にほぼ測定範囲
に対応する間隔L0 を隔てて連結バー1上に回転可能に
取付けられている。
【0021】4と5はマーキング用の計測孔、6は電動
機、7は回転パルス発信式の回転角検出センサである。
計測孔4,5はスプロケットホイール2と3の同一円周
上で軸方向に貫設され、電動機6と回転角検出センサ7
は回転軸2aと3aにそれぞれ連結されている。また、
8と9は光を利用した計測点検出センサで、計測孔4と
5に対向するように水平な半径線上の測定点に固設され
ている。
【0022】10は前述したリンクチェーン33eのロ
ーラで、前記と同じ符号が付されている。スプロケット
ホイール2と3の噛合歯2gと3gは、間隔L0 だけ離
れたローラ10と順次噛合うようになっている。θは測
定側スプロケットホイール3のズレ角で、リンクチェー
ン33eの間隔L0 の範囲内の伸び量△Lに対応してい
る。ローラ10に従動して回転する測定側スプロケット
ホイール3のズレ角θは、回転角検出センサ7により検
出される。
【0023】また、図2のブロック図において、11は
検知回路、12は演算回路、13は補正式、14は記憶
回路、15はプリンタである。検知回路11は図1の基
本的な機構部Mで検出された回転角のズレ量θに基づい
て、リンクチェーン33eの伸び量△Lに応じたパルス
数N1 ,N2 …を検知する。また、演算回路12は予め
実験的に求められた補正式13を用いて、検知回路11
の出力したパルス数Nを演算する。
【0024】演算回路12の算出したリンクチェーン3
3eの伸び量L1 ,L2 …は、記憶回路14に記憶され
る。さらに、記憶回路14に記憶された伸び量L1 ,L
2 …は、必要があればプリンタ15によりプリントアウ
トされる。補正式13は図示のようにパルス数Nの一次
式(直線)で表され、aは比例定数(直線の傾斜)でb
は原点における縦軸の値(固有の伸び量)を示す。
【0025】次に、図1と2に示した基本構成の原理的
な動作を説明する。定速回転する電動機6により基準側
スプロケットホイール2を矢印のように時計方向に回転
すると、基準側スプロケットホイール2の噛合歯2gが
ローラ10に順次噛み合いながら機構部M全体が一定速
度で上昇する。このとき、自由回転する測定側スプロケ
ットホイール3は距離L0 だけ離れた位置で、ローラ1
0に順次噛み合わされて追随した回転を開始する。そし
て、測定側スプロケットホイール3が噛み合ってきた経
路のリンクチェーン33eに伸びがない場合は、計測孔
4と5は同一位相で一致している。したがって、計測点
検出センサ8と9が同時に基準側と測定側の計測孔4と
5を検出するので、検出のタイミングにズレが生じな
い。
【0026】いま、リンクチェーン33eが間隔L0 に
対してΔL1 だけ伸びると、測定側スプロケットホイー
ル3の噛合歯3gに噛み合う測定範囲終端のローラ10
が破線で示すようにΔL1 だけ上方に移動する。このた
め、計測孔4と5の位相にズレが生じ、測定側スプロケ
ットホイール3が伸び量ΔL1 に相当する回転角θ1だ
け余分に回転したときに、この測定側スプロケットホイ
ール3の噛合歯3gが破線のローラ10に噛み合うこと
になる。そして、基準側計測点検出センサ8が計測孔4
を検知してからt1 時間経過したときに計測孔5が反対
側の測定点に到達して、この計測孔5が測定側計測点検
出センサ9により検出される。
【0027】基準側スプロケットホイール2が上記した
測定側スプロケットホイール3の噛合経路を経て更に1
回転すると、計測点検出センサ8が2度目の検知位置に
到達した計測孔4を検知する。その間、ローラ10に追
随しながら回転する測定側のスプロケットホイール3
に、回転角θ1 に相当する角加速度が加わる。そして、
測定側のスプロケットホイール3の2度目の噛合経路に
伸びがないときは、計測点検出センサ8,9が同時に計
測孔4と5を検出する。一方、2度目の噛合経路にΔL
2 の伸びがあると、このときも測定側スプロケットホイ
ール3に、伸び量ΔL2 に相当する回転角θ2 の遅れが
生じる。そして、同様に、2度目の計測孔4の検知後か
らt2 時間経過したときに、計測孔5が検知される。
【0028】この場合の回転角検出センサ7と計測点検
知センサ8,9の出力波形が、図2の検知回路11に示
されている。時間t1 ,t2 内のパルスのカウント数N
1 ,N2 は演算回路12に出力され、前記の補正式(L
=N×a+b)を用いて伸び量L1 ,L2 が算出され
る。こうして算出されたリンクチェーン33eの伸び量
L1 とL2 は、前述のように記憶回路14に記憶され
る。そして、装置に接続されるプリンター15にプリン
トアウトされたL1 とL2 を利用して、リンクチェーン
33eの伸び量ΔLが数値でチャート上に表示される。
【0029】この発明の実施例装置の機構部Mの具体的
な構造が、図3から図5に示されている。実施例では図
5に示されたように、4個のチェーンを一体に組合わせ
た4連構造のリンクチェーン33eに本発明を適用した
場合が例示されている。
【0030】図3〜5において、16は装置の本体であ
る。本体16は連結バー1に相当する前面板16a と、
背面板16bと、この背面板16b を一定の隙間を空け
て保持する保持棒16c 、および固定ネジ16d で構成
されている。保持棒16c と固定ネジ16d は共に本体
16の両側面の4か所に設けられ、各保持棒16c の両
端をヒンジにして背面板16b を開閉可能に連結してい
る(破線図示)。そして、図1,2で説明したスプロケ
ットホイール2等の構成部材には、ここでも同一の符号
が付されて前面板16a に取り付けられている。
【0031】17は前面板16a に取り付けられた処理
部Sのケース、18は前面板16aの裏側の固定ガイ
ド、19は背面板16b側に設けられた可動ライナーで
ある。処理部のケース17の前面はパネルを構成してス
イッチやランプを有する操作部と表示部が設けられ、内
部に前述の処理部Sや各構成部を制御する制御回路等が
収容されている。また、固定ガイド18と可動ライナー
19は互いに対向していて、2列のローラ10を案内し
てスプロケットホイール2,3に噛み合わせる。特に、
可動ライナー19はスプリング19a により、常時ロー
ラ10を前面板16a 側に押圧して噛合歯2gと3gの
歯底に接触させて確実に噛み合わせる。
【0032】この図3〜5で示された実施例の場合は、
次々に繋がれてリンクチェーン33eを形成する多数の
リンク40,41のうちで、10個毎に連続的に伸び量
△Lを測定する構成になっている。このため、一対のス
プロケットホイ−ル2と3の間隔L0 が、10個のリン
クに相当する長さに設定されている。そして、リンクチ
ェーン33eの伸び量L1 ,L2 …をスプロケットホイ
ール2と3が1回転当り1回測定するように、それぞれ
の外周に歯数10枚の噛合歯2gと3gが形成されてい
る。
【0033】また、20と21は小形のチェーンホイー
ル、22はチェーンホイール20と21に懸けられたチ
ェーンである(以下、図6の(a) ,(b) も参照)。チェ
ーンホイール20と21は、それぞれスプロケットホイ
ール2と3の回転軸2a と3a に固定されている。23
はチェーンホイール21の厚さ方向に貫設された2個の
円弧溝、24はスプロケットホイール3に植設され円弧
溝23に挿通されたピン、25はチェーンホイール21
に植設されたピン、26はピン24と25の先端に懸張
された引張りスプリングである。
【0034】引張りスプリング26の引張力により常に
回転の進み方向に引張力が加わり、リンクチェーン33
eのローラ10とスプロケットホイール3の間に発生す
る遊隙が生じないようになっている。このほか、27は
動力源のバッテリー27を収容する収納箱、28はプリ
ンター15の接続端子、29は自走する本体16の上下
の移動範囲を制御する上下限センサーである。
【0035】このような構造の図3〜6の実施例の動作
の一例を、次に説明する。処理設備の運転の休止状態を
利用して、ループセクション33又は35のルーパキャ
リッジ33c を電動機33g で降下させて最低位置に保
持する(図7)。機構部Mの本体16の背面板16b
が、保持棒16c をヒンジにして開閉して本体16をリ
ンクチェーン33eの下端付近に装着させる。本体16
をリンクチェーン33eに装着すると図4に示されたよ
うに、ローラ10が固定ガイド18と可動ライナー19
に挟圧されてスプロケットホィール2と3がそれぞれ1
0個離れたローラ10に噛み合わされる。
【0036】ここで、電動機6を駆動してスプロケット
ホィール2の噛合歯2g1 が下のローラ10から順に噛
み合いを始めると、上方のスプロケットホィール3の噛
合歯3gもこれに連れてローラ10から噛合いを開始す
る。同時に、本体16が、リンクチェーン33eに沿っ
て上昇を始める。電動機6によるスプロケットホィール
2の回転力で本体16が上昇してスプロケットホィール
2が1回転すると、噛合歯2gが10枚離れたローラ1
0と噛み合い計測孔4が水平位置に到達することにな
る。
【0037】このとき、計測点検出センサ8の反対側の
発光素子から投射した光が計測孔4を透過し、この透過
光を受光素子が受光して計測孔4が検知される。この
頃、上方のスプロケットホィール3の噛合歯3gも10
枚上のローラ10に噛み合い、同様に水平付近に達した
計測孔5を計測点検出センサ9が検出する。スプロケッ
トホィール3の1回目の噛合経路のリンクチェーン33
eに伸びがあると、計測点検出センサ8と9の検知時刻
に時間差t1 が発生する。回転角検出センサ7が、この
ときの計測点検出センサ8と9で検知した時間t1 内の
パルス数N1 をカウントする。
【0038】そして、前述のようにカウントされたパル
ス数N1 は補正式(L1 =N1 ×a+b)を用いて、演
算回路12で最初の範囲内のリンクチェーン33eの伸
び量L1 が算出されて記憶回路14に記憶される。引続
いて、スプロケットホィール2が更に1回転したときの
時間差t2 に相当するパルス数N2 が同様に演算回路1
2で演算され、スプロケットホィール3が噛合した2度
目の測定範囲内の伸び量L2 が記憶回路14に記憶され
る。以下、同様の測定操作が行われて本体16がループ
セクション33または35の上限に達すると、ルーパキ
ャリッジ33cを上昇させ再びリンクチェーン33eの
残された部分の伸び量Lの計測が再開されることにな
る。
【0039】本体16の移動中にローラ10…は可動ラ
イナー19に挟圧されながら固定ガイド18にガイドさ
れるので、噛合歯2g…と3g…に正確に噛み合わされ
る。また、図6に示された遊び(ガタ)の吸収機能を備
えたチェーンホィール20,21をスプロケットホィー
ル2,3に併設したので、リンクチェーン33eの伸び
量Lを正確に検出することができる。このようにして、
1箇所のリンクチェーン33eの点検が終ると、装置が
取り外されて別のリンクチェーン33eの伸び量Lの測
定が同様動作で実施される。
【0040】なお、上述の実施例ではスプロケットホィ
ールを回転した場合で説明したが、本体側を固定してリ
ンクチェーン側を移動させることも可能であり、電動機
を省略して外部駆動式にしてもよい。特に、位相差を直
接角度測定から求めれば、チェーン上の移動が不要とな
り、任意位置に載置するだけで測定できる。また、1個
の測定孔でリンク数が10個分の測定範囲の場合で説明
したが、測定孔や測定範囲は適宜増減することもでき
る。測定孔を増やしたり対象のリンク数を減少すれば、
小形で軽量な測定装置が実現できる。さらに、図面に透
過形の計測点検出センサを示して説明したが、反射形は
勿論のこと、マークを磁気や超音波で検出する磁気検出
器や超音波検出器等を用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】この発明は、一定間隔隔てて回転可能に
設けられた一対のスプロケットをリンクチェーンに噛み
合わせて相対的に移動させる移動工程と、移動工程で移
動させたときに一対のスプロケットの相互的な回転角の
ズレ量を検出する検出工程と、検出工程で検出した回転
角のズレ量に基づいてリンクチェーンの伸び量を演算す
る演算工程と、演算工程で演算した伸び量を表示する表
示工程とを備えたリンクチェーンの伸び量測定方法を採
用した。
【0042】また、この発明は、一定間隔隔てて回転可
能に設けられリンクチェーンに噛み合わされて回転する
一対のスプロケットと、一対のスプロケット間の相互的
な回転角のズレ量を検出する回転角ズレ量検出手段と、
回転角ズレ量検出手段の検出した回転角のズレ量に基づ
いてリンクチェーンの伸び量を演算するリンクチェーン
伸び量演算手段と、リンクチェーン伸び量演算手段の演
算した伸び量を表示するリンクチェーン伸び量表示手段
とを備えたリンクチェーンの伸び量測定装置を構成し
た。
【0043】また、前記回転角ズレ量検出手段に、スプ
ロケットのそれぞれに設けられた回転角検出手段と、回
転角検出手段の検出したズレ量を演算する回転角ズレ量
演算手段とを備えたリンクチェーンの伸び量測定装置を
構成した。さらに、前記回転角ズレ量検出手段に、スプ
ロケットの一方に設置されて回転角に比例した数のパル
スを発生する回転角検出センサと、一対のスプロケット
に設置されて回転基準位置を検出する回転基準位相検出
手段と、回転基準位相検出手段と回転角検出センサとの
検出結果に基づいて回転角のズレ量を演算する回転角ズ
レ量演算手段とを備えたリンクチェーンの伸び量測定装
置を構成した。
【0044】この結果、従来の点検方式のように、伸び
量の測定に視差や熟練度等による測定誤差が生じない。
また、足場の設置が不要で自動的に点検が実施できるの
で、ムダな労力や時間がなく、点検作業を容易に行うこ
とができる。
【0045】よって、この発明によれば、リンクチェー
ンの摩耗伸び量を短時間で、しかも精度よく測定できる
リンクチェーンの伸び量測定方法及び装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の機構部の基本構成を示す説明図
である。
【図2】この発明の実施例の処理部のブロック図であ
る。
【図3】この発明の実施例装置の構成を示す正面図であ
る。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図4の上面図である。
【図6】図5のA部の拡大説明図である。
【図7】この発明を適用する鋼板処理設備の概要図であ
る。
【図8】この発明を適用するリンクチェーン断面図であ
る。
【図9】リンクチェーンの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図10】従来点検方式の構成を示す模式図である。
【図11】従来の測定方法を示す模式図である。
【符号の説明】
1 連結バー 2,3 スプロケットホイール 2a,3a 回転軸 2g,3g 噛合歯 4,5 計測孔 6 電動機 7 回転角検出センサ 8,9 計測点検出センサ 10 ローラ 11 検知回路 12 演算回路 13 補正式 14 記憶回路 15 プリンタ 16 本体 33e リンクチェーン △L,L1 ,L2 … 伸び量 L0 間隔 M 機構部 N1 ,N2 … パルス数 S 処理部 t1 ,t2 時間差 θ ズレ角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 博之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 西森 道男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 門田 良一 広島県福山市鋼管町一番地 福山共同機工 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔隔てて回転可能に設けられた一
    対のスプロケットをリンクチェーンに噛み合わせて相対
    的に移動させる移動工程と、 該移動工程で移動させたときに前記一対のスプロケット
    の相互的な回転角のズレ量を検出する検出工程と、 該検出工程で検出した回転角のズレ量に基づいて前記リ
    ンクチェーンの伸び量を演算する演算工程と、 該演算工程で演算した伸び量を表示する表示工程とを備
    えたことを特徴とするリンクチェーンの伸び量測定方
    法。
  2. 【請求項2】 一定間隔隔てて回転可能に設けられリン
    クチェーンに噛み合わされて回転する一対のスプロケッ
    トと、 該一対のスプロケット間の相互的な回転角のズレ量を検
    出する回転角ズレ量検出手段と、 該回転角ズレ量検出手段の検出した回転角のズレ量に基
    づいて前記リンクチェーンの伸び量を演算するリンクチ
    ェーン伸び量演算手段と、 該リンクチェーン伸び量演算手段の演算した伸び量を表
    示するリンクチェーン伸び量表示手段とを備えたことを
    特徴とするリンクチェーンの伸び量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記回転角ズレ量検出手段に、 前記スプロケットのそれぞれに設けられた回転角検出手
    段と、 該回転角検出手段の検出したズレ量を演算する回転角ズ
    レ量演算手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載
    のリンクチェーンの伸び量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記回転角ズレ量検出手段に、 前記スプロケットの一方に設置されて回転角に比例した
    数のパルスを発生する回転角検出センサと、 前記一対のスプロケットに設置されて回転基準位置を検
    出する回転基準位相検出手段と、 該回転基準位相検出手段と前記回転角検出センサとの検
    出結果に基づいて前記回転角のズレ量を演算する回転角
    ズレ量演算手段とを備えたことを特徴とする請求項2記
    載のリンクチェーンの伸び量測定装置。
JP13408895A 1995-05-31 1995-05-31 リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置 Expired - Fee Related JP3312326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13408895A JP3312326B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13408895A JP3312326B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08327320A true JPH08327320A (ja) 1996-12-13
JP3312326B2 JP3312326B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=15120145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13408895A Expired - Fee Related JP3312326B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3312326B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010634A (ja) * 2011-05-31 2013-01-17 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電気チェーンブロック
CN113739749A (zh) * 2021-08-25 2021-12-03 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种电连接器与弯后附件的角度测量装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018196949A1 (de) * 2017-04-24 2018-11-01 Igus Gmbh System zur leitungsüberwachung in einer energieführungskette

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010634A (ja) * 2011-05-31 2013-01-17 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電気チェーンブロック
CN113739749A (zh) * 2021-08-25 2021-12-03 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种电连接器与弯后附件的角度测量装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3312326B2 (ja) 2002-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE45846E1 (en) Method adjusting tension applied to sheet, and device for the same
US6993964B2 (en) Method of determining a modulus of elasticity of a moving web material
US4586673A (en) Apparatus for automatically mounting a web roll on a mill roll stand
US6955323B2 (en) Web guider
JPH08327320A (ja) リンクチェーンの伸び量測定方法および測定装置
JPH09287942A (ja) リンクチェーンの伸び量測定装置
JP4713074B2 (ja) 伝動用チェーンの弛み量測定方法
JP3188898B2 (ja) リンクチェーンの伸び量測定装置
JP4198519B2 (ja) ウエブガイダ
JP3400946B2 (ja) チェーンの伸長度診断装置
JPH0725574A (ja) マンコンベア
KR100878691B1 (ko) 루퍼 캐리지의 강판사행 조정장치
JP3089899B2 (ja) 長距離搬送コンベヤ装置の異常検出方法
JPH07239229A (ja) 無端チェーンのピッチ測定方法及びピッチ測定装置
JP2941373B2 (ja) ベルト歯数測定装置
JP2000028324A (ja) チェーンの伸長度診断装置
JP3330540B2 (ja) チェーンの伸長度診断装置
JPH0875705A (ja) 帯鋼の探傷装置
KR20040110421A (ko) 체인 컨베이어의 신율측정장치
JP3258153B2 (ja) 巻掛け伝動機構の張り量監視装置
KR200329590Y1 (ko) 체인 컨베이어의 신율측정장치
JP5159655B2 (ja) 開閉装置用巻取軸の測定装置及びその方法
JPH02233411A (ja) ベルトコンベア蛇行監視および制御装置
KR100436505B1 (ko) 스트립 형상의 자동 측정장치
JPH06258161A (ja) 張力測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees