JPH08327092A - 空気調和方法および空気調和装置 - Google Patents
空気調和方法および空気調和装置Info
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- JPH08327092A JPH08327092A JP13522795A JP13522795A JPH08327092A JP H08327092 A JPH08327092 A JP H08327092A JP 13522795 A JP13522795 A JP 13522795A JP 13522795 A JP13522795 A JP 13522795A JP H08327092 A JPH08327092 A JP H08327092A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】空気調和に際して、減湿処理を行うと同時にミ
スト状あるいはガス状の不純物を効率よく除去し、ラン
ニングコストも抑制する。 【構成】空気調和装置10に取入れられた空気に対し
て、その温湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得
るように必要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行
う第1ステップと、第1ステップにより必要に応じて加
湿された空気に対して冷却処理により除湿を行う第2ス
テップとを具備することを特徴とする。
スト状あるいはガス状の不純物を効率よく除去し、ラン
ニングコストも抑制する。 【構成】空気調和装置10に取入れられた空気に対し
て、その温湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得
るように必要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行
う第1ステップと、第1ステップにより必要に応じて加
湿された空気に対して冷却処理により除湿を行う第2ス
テップとを具備することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気の温湿度を制御す
るための空気調和方法および空気調和装置に係り、特に
除湿方法および除湿部に関するもので、例えば半導体装
置の製造に際して必要とする不純物濃度が低い清浄な空
気をクリーンルームに供給するために使用されるもので
ある。
るための空気調和方法および空気調和装置に係り、特に
除湿方法および除湿部に関するもので、例えば半導体装
置の製造に際して必要とする不純物濃度が低い清浄な空
気をクリーンルームに供給するために使用されるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置の製造に際して使用
されるクリーンルームの室内では、半導体装置の製造プ
ロセスにおけるプロセス特性の安定性を確保するために
温度を22℃〜26℃±1℃、湿度を30%〜60%±
5%に制御する必要がある。このクリーンルームに供給
する空気の温湿度を制御するために、従来は、冷却コイ
ルと加熱コイルとを組み合わせた空気調和装置を使用し
ている。
されるクリーンルームの室内では、半導体装置の製造プ
ロセスにおけるプロセス特性の安定性を確保するために
温度を22℃〜26℃±1℃、湿度を30%〜60%±
5%に制御する必要がある。このクリーンルームに供給
する空気の温湿度を制御するために、従来は、冷却コイ
ルと加熱コイルとを組み合わせた空気調和装置を使用し
ている。
【0003】図4は、半導体装置製造用のクリーンルー
ムの空気取入れ部に設けられる従来の空気調和装置の一
例を示している。この空気調和装置40においては、外
部から空気取入れ口を通して取り込んだ空気(外気A)
およびクリーンルーム内を循環した空気の上流側(空気
取入れ口側)の空気(循環空気B、リターンエアー)を
送風機(ファン)41によりプレフィルタ(バグフィル
タ)42を通して冷却コイル43に導入する。この冷却
コイル43は、コイル状の鋼管中に冷却水を循環させて
鋼管を冷却し、その表面で空気(外気Aおよび循環空気
B)を冷却する。この冷却コイル43の表面温度は露点
より低く、冷却コイル43の表面で結露が起こり、結露
により生じた凝縮水は除去される。これにより、空気中
の水蒸気量は減少し、除湿が行われ、除湿量は空気の湿
度に依存する。
ムの空気取入れ部に設けられる従来の空気調和装置の一
例を示している。この空気調和装置40においては、外
部から空気取入れ口を通して取り込んだ空気(外気A)
およびクリーンルーム内を循環した空気の上流側(空気
取入れ口側)の空気(循環空気B、リターンエアー)を
送風機(ファン)41によりプレフィルタ(バグフィル
タ)42を通して冷却コイル43に導入する。この冷却
コイル43は、コイル状の鋼管中に冷却水を循環させて
鋼管を冷却し、その表面で空気(外気Aおよび循環空気
B)を冷却する。この冷却コイル43の表面温度は露点
より低く、冷却コイル43の表面で結露が起こり、結露
により生じた凝縮水は除去される。これにより、空気中
の水蒸気量は減少し、除湿が行われ、除湿量は空気の湿
度に依存する。
【0004】さらに、上記したように除湿された空気を
加熱コイル44および加湿器45に順次送り込む。そし
て、送り込まれた空気の温度が所定の温度より低い場合
には、加熱コイル44により加熱して空気を所定の温度
に上昇させる(空気中の水蒸気量は変化しない)。ま
た、送り込まれた空気の湿度が所定の湿度より低い場合
には、加熱コイルの後段(空気の下流側)に配設された
加湿器45により加湿して空気を所定の湿度に上昇させ
る。
加熱コイル44および加湿器45に順次送り込む。そし
て、送り込まれた空気の温度が所定の温度より低い場合
には、加熱コイル44により加熱して空気を所定の温度
に上昇させる(空気中の水蒸気量は変化しない)。ま
た、送り込まれた空気の湿度が所定の湿度より低い場合
には、加熱コイルの後段(空気の下流側)に配設された
加湿器45により加湿して空気を所定の湿度に上昇させ
る。
【0005】上記したような一連の操作を経て所定の温
湿度に制御された空気Cがクリーンルームの室内に供給
される。さらに、半導体装置製造用のクリーンルームで
は、半導体素子の高集積化、高密度化に伴う微細化に対
応して空気中のダスト(微粒子)を除去するために、前
記したように所定の温湿度に制御された空気に対してH
EPAフィルター等のダスト除去用フィルターを通すこ
とにより無塵化を図っている。
湿度に制御された空気Cがクリーンルームの室内に供給
される。さらに、半導体装置製造用のクリーンルームで
は、半導体素子の高集積化、高密度化に伴う微細化に対
応して空気中のダスト(微粒子)を除去するために、前
記したように所定の温湿度に制御された空気に対してH
EPAフィルター等のダスト除去用フィルターを通すこ
とにより無塵化を図っている。
【0006】一方、半導体素子のさらなる微細化に際し
て、クリーンルーム内の空気中のダストのみならず、ミ
スト状あるいはガス状の不純物(ケミカルコンタミネー
ション)が素子特性やプロセス特性に影響を及ぼすこと
が明らかになってきてきた。これらの不純物は、前記し
たような通常のダスト除去用HEPAフィルター等では
除去できない。そこで、これらの不純物を空気中から除
去するための装置として活性炭などの固体吸着剤フィル
ター、いわゆるケミカルフィルターが開発されており、
これを空気調和装置に取り付けて使用するようになって
きた。
て、クリーンルーム内の空気中のダストのみならず、ミ
スト状あるいはガス状の不純物(ケミカルコンタミネー
ション)が素子特性やプロセス特性に影響を及ぼすこと
が明らかになってきてきた。これらの不純物は、前記し
たような通常のダスト除去用HEPAフィルター等では
除去できない。そこで、これらの不純物を空気中から除
去するための装置として活性炭などの固体吸着剤フィル
ター、いわゆるケミカルフィルターが開発されており、
これを空気調和装置に取り付けて使用するようになって
きた。
【0007】しかし、上記したようなケミカルフィルタ
ーを空気調和装置に取り付けて使用することは、その比
較的大きな設置スペースに伴って空気調和装置の大型化
をまねき、ケミカルフィルターによる圧力損失分に見合
う送風機の処理風量の増大に伴ってエネルギー消費量の
増大をまねくだけでなく、ケミカルフィルターの寿命に
よる交換に伴ってランニングコストの大幅な増大をまね
く。また、ケミカルフィルターの不純物除去性能は、不
純物の種類や濃度に依存し、必ずしも満足なものではな
い。
ーを空気調和装置に取り付けて使用することは、その比
較的大きな設置スペースに伴って空気調和装置の大型化
をまねき、ケミカルフィルターによる圧力損失分に見合
う送風機の処理風量の増大に伴ってエネルギー消費量の
増大をまねくだけでなく、ケミカルフィルターの寿命に
よる交換に伴ってランニングコストの大幅な増大をまね
く。また、ケミカルフィルターの不純物除去性能は、不
純物の種類や濃度に依存し、必ずしも満足なものではな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように空気中
のミスト状あるいはガス状の不純物を除去するためにケ
ミカルフィルターを使用する従来の空気調和方法および
空気調和装置は、ランニングコストの増大をまねき、不
純物除去性能が不純物の種類や濃度に依存し、必ずしも
満足なものではないという問題があった。
のミスト状あるいはガス状の不純物を除去するためにケ
ミカルフィルターを使用する従来の空気調和方法および
空気調和装置は、ランニングコストの増大をまねき、不
純物除去性能が不純物の種類や濃度に依存し、必ずしも
満足なものではないという問題があった。
【0009】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、空気中の水蒸気の凝縮結露による減湿処理を
行うと同時に空気中のミスト状あるいはガス状の不純物
を効率よく除去することができ、ランニングコストも抑
制し得る空気調和方法および空気調和装置を提供するこ
とを目的とする。
たもので、空気中の水蒸気の凝縮結露による減湿処理を
行うと同時に空気中のミスト状あるいはガス状の不純物
を効率よく除去することができ、ランニングコストも抑
制し得る空気調和方法および空気調和装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和方法
は、空気調和装置に取入れられた空気に対して、その温
湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得るように必
要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行う第1ステ
ップと、上記第1ステップにより必要に応じて加湿され
た空気に対して冷却処理により除湿を行う第2ステップ
とを具備することを特徴とする。
は、空気調和装置に取入れられた空気に対して、その温
湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得るように必
要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行う第1ステ
ップと、上記第1ステップにより必要に応じて加湿され
た空気に対して冷却処理により除湿を行う第2ステップ
とを具備することを特徴とする。
【0011】また、本発明の空気調和装置は、温湿度を
調和すべき空気を取入れる空気取入れ装置と、上記空気
取入れ装置により取入れられた空気に対してその温湿度
にかかわらず常に一定量の除湿を行い得るように所定の
湿度に達するまで必要に応じて加湿を行うように制御さ
れる加湿器と、上記加湿器を経た空気に対して冷却処理
により除湿を行う除湿器とを具備することを特徴とす
る。
調和すべき空気を取入れる空気取入れ装置と、上記空気
取入れ装置により取入れられた空気に対してその温湿度
にかかわらず常に一定量の除湿を行い得るように所定の
湿度に達するまで必要に応じて加湿を行うように制御さ
れる加湿器と、上記加湿器を経た空気に対して冷却処理
により除湿を行う除湿器とを具備することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明の空気調和方法においては、取入れられ
た空気に対してその温湿度にかかわらず常に一定量の除
湿を行い得るように第1ステップにより必要に応じて所
定の湿度に達するまで加湿を行うので、第2ステップに
より通常の冷却処理により除湿を行う際、空気中の水蒸
気の凝縮結露による減湿処理を行うと同時に空気中のミ
スト状あるいはガス状の不純物を凝縮結露に取り込んで
除去することが可能になる。
た空気に対してその温湿度にかかわらず常に一定量の除
湿を行い得るように第1ステップにより必要に応じて所
定の湿度に達するまで加湿を行うので、第2ステップに
より通常の冷却処理により除湿を行う際、空気中の水蒸
気の凝縮結露による減湿処理を行うと同時に空気中のミ
スト状あるいはガス状の不純物を凝縮結露に取り込んで
除去することが可能になる。
【0013】また、本発明の空気調和装置は、取入れら
れた空気に対してその温湿度にかかわらず常に一定量の
除湿を行い得るように所定の湿度に達するまで必要に応
じて加湿し、この後に通常の冷却処理により除湿を行う
ことが可能になる。これにより、空気中の水蒸気の凝縮
結露による減湿処理を行うと同時に、空気中のミスト状
あるいはガス状の不純物を凝縮結露に取り込んで除去す
ることが可能になる。
れた空気に対してその温湿度にかかわらず常に一定量の
除湿を行い得るように所定の湿度に達するまで必要に応
じて加湿し、この後に通常の冷却処理により除湿を行う
ことが可能になる。これにより、空気中の水蒸気の凝縮
結露による減湿処理を行うと同時に、空気中のミスト状
あるいはガス状の不純物を凝縮結露に取り込んで除去す
ることが可能になる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の空気調和装置の一実施例
に係る半導体装置製造用のクリーンルームの空気取入れ
部に設けられる空気調和装置の一例を示している。
に説明する。図1は、本発明の空気調和装置の一実施例
に係る半導体装置製造用のクリーンルームの空気取入れ
部に設けられる空気調和装置の一例を示している。
【0015】この空気調和装置10において、11は温
湿度を調和すべき空気を取入れる空気取入れ装置の一例
として設けられた送風機であり、外部から空気取入れ口
を通して空気(外気A)を取り込むと共にクリーンルー
ム内を循環した空気の上流側(空気取入れ口側)の空気
(循環空気B、リターンエアー)を取り込むように設置
されている。
湿度を調和すべき空気を取入れる空気取入れ装置の一例
として設けられた送風機であり、外部から空気取入れ口
を通して空気(外気A)を取り込むと共にクリーンルー
ム内を循環した空気の上流側(空気取入れ口側)の空気
(循環空気B、リターンエアー)を取り込むように設置
されている。
【0016】12は上記送風機により取り込まれた空気
(外気Aおよび循環空気B)を通過させ、この際に塵埃
を除去するためのプレフィルタ(バグフィルタ)であ
る。13は上記プレフィルタを通過した空気に対してそ
の温湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得るよう
に所定の湿度まで必要に応じて加湿を行うように制御さ
れる第1の加湿器である。
(外気Aおよび循環空気B)を通過させ、この際に塵埃
を除去するためのプレフィルタ(バグフィルタ)であ
る。13は上記プレフィルタを通過した空気に対してそ
の温湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得るよう
に所定の湿度まで必要に応じて加湿を行うように制御さ
れる第1の加湿器である。
【0017】14は第1の加湿器の上流側(例えば前記
プレフィルタと上記第1の加湿器との間)に設けられ、
通過する空気の温湿度を検知するための温湿度センサで
ある。
プレフィルタと上記第1の加湿器との間)に設けられ、
通過する空気の温湿度を検知するための温湿度センサで
ある。
【0018】15は上記温湿度センサの出力を受け、空
気の温湿度に応じて加湿の必要があるか否かを判定し、
加湿する必要がある場合には目標湿度を算出し、この算
出湿度に達するまで加湿を行うように前記第1の加湿器
による加湿量を制御する制御装置(例えばマイクロコン
ピュータ)である。
気の温湿度に応じて加湿の必要があるか否かを判定し、
加湿する必要がある場合には目標湿度を算出し、この算
出湿度に達するまで加湿を行うように前記第1の加湿器
による加湿量を制御する制御装置(例えばマイクロコン
ピュータ)である。
【0019】16は上記第1の加湿器を経た空気を通過
させ、この際に空気に対して通常の冷却処理により常に
一定量の除湿を行う除湿器である。この除湿器16は、
例えばコイル状の鋼管中に冷却水を循環させて鋼管(冷
却コイル)を冷却してその表面温度を露点より低下させ
る機能を有する。
させ、この際に空気に対して通常の冷却処理により常に
一定量の除湿を行う除湿器である。この除湿器16は、
例えばコイル状の鋼管中に冷却水を循環させて鋼管(冷
却コイル)を冷却してその表面温度を露点より低下させ
る機能を有する。
【0020】17は上記除湿器器を経た空気を通過さ
せ、この際に空気を加熱して所定の温度に上昇させる
(空気中の水蒸気量は変化しない)ための加熱コイルで
ある。18は上記加熱コイルを経た空気を通過させ、こ
の際に空気の湿度が所定の湿度より低い場合には所定の
湿度になるように加湿する第2の加湿器である。
せ、この際に空気を加熱して所定の温度に上昇させる
(空気中の水蒸気量は変化しない)ための加熱コイルで
ある。18は上記加熱コイルを経た空気を通過させ、こ
の際に空気の湿度が所定の湿度より低い場合には所定の
湿度になるように加湿する第2の加湿器である。
【0021】なお、上記各加湿器13、18は、通常の
防食剤入りの水蒸気を使用して加湿すると、空気中の不
純物濃度が高くなるおそれがあるので、例えば不純物濃
度が数百ppb以下の純水の蒸気を使用して加湿する構
造のものが望ましい。
防食剤入りの水蒸気を使用して加湿すると、空気中の不
純物濃度が高くなるおそれがあるので、例えば不純物濃
度が数百ppb以下の純水の蒸気を使用して加湿する構
造のものが望ましい。
【0022】ここで、上記構成の空気調和装置10の動
作を説明する。送風機11が取り込んだ空気(外気Aお
よび循環空気B)は、プレフィルタ12を経て第1の加
湿器13に送り込まれる。この第1の加湿器13は、送
り込まれた空気の温湿度にかかわらず後段側の除湿器1
6で常に一定量の除湿を行い得るように、送り込まれた
空気の温湿度に応じて算出された所定の湿度に達するま
で必要に応じて加湿を行うように加湿量が制御される。
作を説明する。送風機11が取り込んだ空気(外気Aお
よび循環空気B)は、プレフィルタ12を経て第1の加
湿器13に送り込まれる。この第1の加湿器13は、送
り込まれた空気の温湿度にかかわらず後段側の除湿器1
6で常に一定量の除湿を行い得るように、送り込まれた
空気の温湿度に応じて算出された所定の湿度に達するま
で必要に応じて加湿を行うように加湿量が制御される。
【0023】この第1の加湿器13を経た空気は除湿器
16の冷却コイルに導入されてその表面で冷却され、空
気中の水蒸気が結露し、凝縮水は除去される。これによ
り、空気中の水蒸気量は減少し、一定量の除湿が行われ
る。この場合、本実施例では、空気中の水蒸気の凝縮結
露による減湿(除湿)処理が行われると同時に空気中の
ミスト状あるいはガス状の不純物が凝縮結露に取り込ま
れて除去される。
16の冷却コイルに導入されてその表面で冷却され、空
気中の水蒸気が結露し、凝縮水は除去される。これによ
り、空気中の水蒸気量は減少し、一定量の除湿が行われ
る。この場合、本実施例では、空気中の水蒸気の凝縮結
露による減湿(除湿)処理が行われると同時に空気中の
ミスト状あるいはガス状の不純物が凝縮結露に取り込ま
れて除去される。
【0024】さらに、上記したように除湿された空気は
加熱コイル17および第2の加湿器18に順次送り込ま
れる。この際、送り込まれた空気の温度が所定の温度
(例えば22℃〜26℃±1℃)より低い場合には、加
熱コイル17により空気が加熱されて所定の温度に設定
される(空気中の水蒸気量は変化しない)。また、送り
込まれた空気の湿度が所定の湿度(例えば30%〜60
%±5%)より低い場合には、第2の加湿器18により
空気が加湿されて所定の湿度に設定される。
加熱コイル17および第2の加湿器18に順次送り込ま
れる。この際、送り込まれた空気の温度が所定の温度
(例えば22℃〜26℃±1℃)より低い場合には、加
熱コイル17により空気が加熱されて所定の温度に設定
される(空気中の水蒸気量は変化しない)。また、送り
込まれた空気の湿度が所定の湿度(例えば30%〜60
%±5%)より低い場合には、第2の加湿器18により
空気が加湿されて所定の湿度に設定される。
【0025】上記したような一連の操作を経て所定の温
湿度に制御されるとともに不純物濃度が低い超清浄な空
気Cがクリーンルームの室内に供給されるようになる。
次に、上記空気調和装置10を用いた本発明の空気調和
方法の一実施例における制御手順について、図2に示す
フローチャートを参照しながら説明する。
湿度に制御されるとともに不純物濃度が低い超清浄な空
気Cがクリーンルームの室内に供給されるようになる。
次に、上記空気調和装置10を用いた本発明の空気調和
方法の一実施例における制御手順について、図2に示す
フローチャートを参照しながら説明する。
【0026】第1ステップS1では、空気調和装置10
に取入れられた空気に対して、その温湿度にかかわらず
後段側の除湿器16で常に一定量の除湿を行い得るよう
に必要に応じて所定の湿度まで加湿を行う。この場合、
取入れられた空気の温湿度を温湿度センサ14により検
知し、検知された空気の温湿度に応じて加湿の必要があ
るか否かを判定し、加湿する必要がある場合には目標湿
度を算出し、この算出湿度に達するまで加湿を行うよう
に第1の加湿器13による加湿量を制御する。
に取入れられた空気に対して、その温湿度にかかわらず
後段側の除湿器16で常に一定量の除湿を行い得るよう
に必要に応じて所定の湿度まで加湿を行う。この場合、
取入れられた空気の温湿度を温湿度センサ14により検
知し、検知された空気の温湿度に応じて加湿の必要があ
るか否かを判定し、加湿する必要がある場合には目標湿
度を算出し、この算出湿度に達するまで加湿を行うよう
に第1の加湿器13による加湿量を制御する。
【0027】第2ステップS2では、上記第1ステップ
により必要に応じて加湿された空気に対して、通常の冷
却処理により除湿を行う。この場合、本実施例では、空
気中の水蒸気の凝縮結露による減湿(除湿)処理を行う
と同時に空気中のミスト状あるいはガス状の不純物を凝
縮結露させて取り込むことにより除去する。
により必要に応じて加湿された空気に対して、通常の冷
却処理により除湿を行う。この場合、本実施例では、空
気中の水蒸気の凝縮結露による減湿(除湿)処理を行う
と同時に空気中のミスト状あるいはガス状の不純物を凝
縮結露させて取り込むことにより除去する。
【0028】ここで、前記第1ステップにおいて目標湿
度を算出する処理について、図3に示す湿り空気線図を
参照しながら詳細に説明する。まず、取入れられた空気
の絶対湿度が除湿器16の除湿性能により決まる除湿可
能な絶対湿度以上であるか否かを判定する。この判定の
結果、除湿器16で除湿可能な絶対湿度以上でない場合
には、取入れられた空気が除湿器16で除湿可能な絶対
湿度に達するまで第1の加湿器13で加湿する。この
際、取入れられた空気に対して絶対湿度の差が例えば
0.01〜0.02Kg/Kg以上になるように第1の
加湿器13による加湿量を制御する。これに対して、除
湿器16で除湿可能な絶対湿度以上である場合には取入
れられた空気に対する加湿を行う必要はない。
度を算出する処理について、図3に示す湿り空気線図を
参照しながら詳細に説明する。まず、取入れられた空気
の絶対湿度が除湿器16の除湿性能により決まる除湿可
能な絶対湿度以上であるか否かを判定する。この判定の
結果、除湿器16で除湿可能な絶対湿度以上でない場合
には、取入れられた空気が除湿器16で除湿可能な絶対
湿度に達するまで第1の加湿器13で加湿する。この
際、取入れられた空気に対して絶対湿度の差が例えば
0.01〜0.02Kg/Kg以上になるように第1の
加湿器13による加湿量を制御する。これに対して、除
湿器16で除湿可能な絶対湿度以上である場合には取入
れられた空気に対する加湿を行う必要はない。
【0029】即ち、上記実施例の空気調和方法において
は、取入れられた空気に対してその温湿度にかかわらず
常に一定量の除湿を行い得るように第1ステップにより
必要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行うので、
第2ステップにより通常の冷却処理により常に一定量の
除湿を行う際、空気中の水蒸気の凝縮結露による減湿処
理を行うと同時に空気中のミスト状あるいはガス状の不
純物を凝縮結露に取り込んで除去することが可能にな
る。この後、必要に応じて加熱、加湿を順次行うことに
より、温湿度が制御された不純物濃度が低い超清浄な空
気をクリーンルーム内に供給することが可能になる。
は、取入れられた空気に対してその温湿度にかかわらず
常に一定量の除湿を行い得るように第1ステップにより
必要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行うので、
第2ステップにより通常の冷却処理により常に一定量の
除湿を行う際、空気中の水蒸気の凝縮結露による減湿処
理を行うと同時に空気中のミスト状あるいはガス状の不
純物を凝縮結露に取り込んで除去することが可能にな
る。この後、必要に応じて加熱、加湿を順次行うことに
より、温湿度が制御された不純物濃度が低い超清浄な空
気をクリーンルーム内に供給することが可能になる。
【0030】また、上記実施例の空気調和装置において
は、取入れられた空気に対してその温湿度にかかわらず
常に一定量の除湿を行い得るように所定の湿度に達する
まで必要に応じて加湿し、この後に通常の冷却処理によ
り除湿を行うことが可能になる。これにより、空気中の
水蒸気の凝縮結露による減湿処理を行うと同時に、空気
中のミスト状あるいはガス状の不純物を凝縮結露に取り
込んで除去することが可能になる。
は、取入れられた空気に対してその温湿度にかかわらず
常に一定量の除湿を行い得るように所定の湿度に達する
まで必要に応じて加湿し、この後に通常の冷却処理によ
り除湿を行うことが可能になる。これにより、空気中の
水蒸気の凝縮結露による減湿処理を行うと同時に、空気
中のミスト状あるいはガス状の不純物を凝縮結露に取り
込んで除去することが可能になる。
【0031】因みに、上記実施例の空気調和方法および
空気調和装置によれば、取入れられた空気中の不純物濃
度にかかわらず、クリーンルーム内に供給する空気の不
純物濃度を有機物、酸、アルカリのいずれも1ppb以
下に低減することができた。また、ケミカルフィルタを
使用する場合に生じていたようなケミカルフィルターの
寿命による交換も不要となり、メインテナンスフリーで
あり、メインテナンスコストはかからなくなり、ランニ
ングコストを30%〜40%程度も削減することができ
た。
空気調和装置によれば、取入れられた空気中の不純物濃
度にかかわらず、クリーンルーム内に供給する空気の不
純物濃度を有機物、酸、アルカリのいずれも1ppb以
下に低減することができた。また、ケミカルフィルタを
使用する場合に生じていたようなケミカルフィルターの
寿命による交換も不要となり、メインテナンスフリーで
あり、メインテナンスコストはかからなくなり、ランニ
ングコストを30%〜40%程度も削減することができ
た。
【0032】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、空気中
の水蒸気の凝縮結露による減湿処理を行うと同時に空気
中のミスト状あるいはガス状の不純物を効率よく除去す
ることができ、ランニングコストも抑制し得る空気調和
方法および空気調和装置を提供することができる。
の水蒸気の凝縮結露による減湿処理を行うと同時に空気
中のミスト状あるいはガス状の不純物を効率よく除去す
ることができ、ランニングコストも抑制し得る空気調和
方法および空気調和装置を提供することができる。
【図1】本発明の空気調和装置の一実施例に係る半導体
装置製造用のクリーンルームの空気取入れ部に設けられ
る空気調和装置の一例を示を示す構成説明図。
装置製造用のクリーンルームの空気取入れ部に設けられ
る空気調和装置の一例を示を示す構成説明図。
【図2】本発明の空気調和方法の一実施例における制御
手順を示すフローチャート。
手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の空気調和方法の第1ステップにおい
て、空気の温湿度に応じて加湿の必要があるか否かを判
定し、加湿する必要がある場合には目標湿度を算出する
点を説明するために示す湿り空気線図。
て、空気の温湿度に応じて加湿の必要があるか否かを判
定し、加湿する必要がある場合には目標湿度を算出する
点を説明するために示す湿り空気線図。
【図4】半導体装置製造用のクリーンルームの空気取入
れ部に設けられる従来の空気調和装置の一例を示す構成
説明図。
れ部に設けられる従来の空気調和装置の一例を示す構成
説明図。
【符号の説明】 10…空気調和装置、11…送風機、12…プレフィル
タ(バグフィルタ)、13…第1の加湿器、14…温湿
度センサ、15…制御装置、16…除湿器、17…加熱
コイル、18…第2の加湿器、A…外気、B…循環空
気、C…温湿度が制御された空気。
タ(バグフィルタ)、13…第1の加湿器、14…温湿
度センサ、15…制御装置、16…除湿器、17…加熱
コイル、18…第2の加湿器、A…外気、B…循環空
気、C…温湿度が制御された空気。
Claims (4)
- 【請求項1】 空気調和装置に取入れられた空気に対し
て、その温湿度にかかわらず常に一定量の除湿を行い得
るように必要に応じて所定の湿度に達するまで加湿を行
う第1ステップと、上記第1ステップにより必要に応じ
て加湿された空気に対して冷却処理により除湿を行う第
2ステップとを具備することを特徴とする空気調和方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の空気調和方法において、
前記第1ステップは、前記取入れられた空気の温湿度を
検知し、検知された空気の温湿度に応じて加湿の必要が
あるか否かを判定し、加湿する必要がある場合には目標
湿度を算出し、この算出湿度に達するまで加湿を行うよ
うに制御することを特徴とする空気調和方法。 - 【請求項3】 温湿度を調和すべき空気を取入れる空気
取入れ装置と、上記空気取入れ装置により取入れられた
空気に対してその温湿度にかかわらず常に一定量の除湿
を行い得るように所定の湿度に達するまで必要に応じて
加湿を行うように制御される加湿器と、上記加湿器を経
た空気に対して冷却処理により除湿を行う除湿器とを具
備することを特徴とする空気調和装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、
さらに、前記空気取入れ部と加湿器との間に設けられ、
通過する空気の温湿度を検知するための温湿度センサ
と、上記温湿度センサの出力を受け、空気の温湿度に応
じて加湿の必要があるか否かを判定し、加湿する必要が
ある場合には目標湿度を算出し、この算出湿度に達する
まで加湿を行うように前記加湿器による加湿量を制御す
る制御装置とを具備することを特徴とする空気調和装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13522795A JPH08327092A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 空気調和方法および空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13522795A JPH08327092A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 空気調和方法および空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08327092A true JPH08327092A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15146793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13522795A Pending JPH08327092A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 空気調和方法および空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08327092A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008390A (ja) * | 2008-10-16 | 2009-01-15 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置、空気調和装置の運転方法 |
WO2009148435A1 (en) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Takumi Ichinomiya | Water mist cooling system |
US8162293B2 (en) | 2007-10-31 | 2012-04-24 | Richard Goldmann | Device for applying cooling mist and dry air to individuals |
CN113776126A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-12-10 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种加湿空调器的控制方法、装置及加湿空调器 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP13522795A patent/JPH08327092A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8162293B2 (en) | 2007-10-31 | 2012-04-24 | Richard Goldmann | Device for applying cooling mist and dry air to individuals |
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JP4670935B2 (ja) * | 2008-10-16 | 2011-04-13 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置の運転方法 |
CN113776126A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-12-10 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种加湿空调器的控制方法、装置及加湿空调器 |
CN113776126B (zh) * | 2021-08-18 | 2022-08-23 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种加湿空调器的控制方法、装置及加湿空调器 |
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