JPH08326736A - 凹凸面に吸盤を取り付ける補助材及び方法 - Google Patents

凹凸面に吸盤を取り付ける補助材及び方法

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JPH08326736A
JPH08326736A JP15258595A JP15258595A JPH08326736A JP H08326736 A JPH08326736 A JP H08326736A JP 15258595 A JP15258595 A JP 15258595A JP 15258595 A JP15258595 A JP 15258595A JP H08326736 A JPH08326736 A JP H08326736A
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suction cup
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suction
face
hardening
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Michimasa Hatana
道正 秦名
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸盤を凹凸面やざらついた面にも使用できる
補助材及び方法を得る。 【構成】 取付け面3と吸盤1の吸着面に対し界面はく
離できる室温硬化性液状シリコーンゴムを吸盤の補助材
2とする。形態は一成分と二成分、硬化機構は縮合硬化
と付加硬化が採用できる。この補助材2を既存の吸盤1
の吸着面に全面又は中心を囲む環状に付着させ、凹凸面
のある取付け面3に押し付けて吸盤1を仮固定する。こ
の状態で、補助材2を硬化させることで安定した吸着力
を得る。この方法で凹凸面に吸盤にて物を固定する。硬
化した補助材2の離型性と非移行性により、容易に離す
ことができ、取り付け面3を傷めたり汚すことが無い。
吸盤1は再使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凹凸面やざらついた面
に使用する吸盤の補助材及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、表面に凹凸のある面やざら
ついた面、艶消し面に、吸盤を使用して物を固定する場
合は、補助板を使用する。この補助板は片面が光沢のあ
る面を有する板又はフィルムからなり、光沢面を表にな
るように粘着剤、接着剤、くぎ、木ねじなどで取り付け
面に固定する。そして、補助板の光沢面に吸盤を張り付
ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した手段では間接
的に吸盤を使用したにすぎず、補助板を固定する方法は
従来からある固定方法である。このため、取付け面を傷
めたり汚したりする。結果として凹凸面やざらついた面
は従来からある固定方法で物を固定している。このこと
から、吸盤の利点を発揮する取付け面は限られている。
凹凸面やざらついた面に直接使用できる吸盤であれば、
更に吸盤の用途を広げることができる。本発明は、取付
け面を傷めたり汚したりしないで、吸盤を凹凸面やざら
ついた面に使用を可能にすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】吸盤が凹凸面やざらつい
た面に張り付かない理由は、吸着面に通気路ができて気
密性が保持できないためである。この通気路をふさぐ組
成物が、吸盤と取付け面の間に存在すれば、張り付ける
ことが可能となる。この状態で、組成物が吸盤素材と似
た物性に固化すると、安定した吸着力を得ることができ
る。吸盤の特徴である、取付け面を傷めない、再使用で
きる利点を確保するためには、容易に固化物が奇麗に取
去ることができなければならない。この組成物の本課題
を解決するための条件としては、流動性がすぐれ微細な
凹凸に流れ込むこと、室温にて密閉状態でも固化するこ
と、ゴム弾性を有すること、固化後接着及び粘着性がな
く容易にはがせること、成分が移行しないこと、体積収
縮が小さく揮発しないこと、物性が長期安定することで
ある。この条件に適合する組成物を吸盤の補助材とす
る。そして、この補助材を既存の吸盤の吸着面に付着さ
せて取付け面に押し付ける。補助材は吸盤と取付け面の
間を完璧に埋め合わせ、吸盤を仮固定する。この状態
で、補助材が固化すると安定した吸着力が発生する。補
助材を容易に離すことができることで、吸盤の利点を確
保することができる。この手段は一度離すと、吸盤は固
化した補助材で再度取付けは不可能となる。このため再
使用するには、硬化した補助材が吸盤から奇麗にはぎ取
れることが必要である。
【0005】この組成物として適したものに室温硬化性
液状シリコーンゴムがある。液状シリコーンゴムは重合
度100〜2000の線状のシロキサンポリマーを主成
分とする液状物質である。これを室温で架橋反応させて
硬化させることで、吸盤に使用されているようなゴム状
物質となる。形態は一成分と二成分がある。硬化機構は
縮合硬化と付加硬化がある。これらの中から粘度、硬化
速度、強度、作業性を考慮して最適な組成を調合して補
助材とする。特に、二成分からなる硬化性液状シリコー
ンゴムは、硬化後離型性が生じて付着面から界面はく離
でき、奇麗にはがすことができる。これにより、微細な
凹凸を忠実に転写する型取りとして使用されている。こ
のように、取付け面と吸盤の吸着面に対し界面はく離で
きる室温硬化性液状シリコーンゴムは、吸盤の補助材と
なり得る。
【0006】補助材の使用方法は、液状シリコーンゴム
を硬化開始状態にして吸盤の吸着面の全面又は中心を囲
む環状に付着させる。二成分のものは付着前に混合す
る。次に、取付け面に押し付けて吸盤を仮固定する。こ
の状態で、室温上で液状シリコーンゴムを硬化させシリ
コーンゴムにする。シリコーンゴムの転写性とゴム弾性
で吸盤効果を発生させる。そして、シリコーンゴム特有
の離型性で容易にはがすことができ、取付け面を汚さな
い。また、物性が安定しているため、長期にわたり使用
できる。補助材の性状として、粘度は100cpからペ
ースト状及び未硬化液状シリコーンゴムを粘性体とした
ものが使用できる。100000cp程度の粘度が好ま
しい。配合剤として補強剤、必要とあれば増粘剤などを
加えて適度な粘度にする。可使時間は5分以上あればよ
く、10分程度が好ましい。硬化時間は短いほど便利で
あるが、速いほど体積収縮が大きくなる傾向があり、あ
る程度時間を掛けるほうが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の作用を説明する。図2は凹凸のある取
付け面に吸盤を張り付けた状態の断面図である。凹凸の
ある取付け面3に、図1のように補助材2を付着させた
吸盤1を押し付けると、補助材2は吸盤1に押されて凹
凸に流れ込み吸盤1の吸着面を密封する。同時に、従来
からある吸盤と同じように補助材2の粘性により吸着力
が発生して図2の様に張り付く。液状シリコーンゴムは
適度な粘性があるため張り付いた状態は安定している。
しかし、凹凸の度合や吸盤の復元力によっては粘度を大
きくする必要がある。適度な粘性が無い場合は、吸盤の
復元力で時間が経つと硬化する前に離れてしまう。しか
し、外力を加えて図2の状態を維持すれば可能となる。
張り付けてすぐには補助材2は液状であるため、負荷荷
重により横ずれが生じて吸盤として使用できない。この
段階は仮固定の状態である。
【0008】次に、図2の状態で吸盤1を放置しておく
と、補助材2は硬化反応により硬化する。補助材2はゴ
ム状となり、横ずれが生じない吸着力が発生して物を吊
るすことが可能となる。補助材2は取付け面3の凹凸と
吸盤1の吸着面を忠実に転写して硬化している。これに
より、高い気密性が生じ安定した強い吸着力を得ること
ができる。例えば吸盤の吸着面の歪みなどによる不具合
も解消する。
【0009】次に、取付け面3から張り付けた吸盤1を
取り去る場合は、従来からある吸盤と同じようにする
と、硬化した補助材2は離型性があるため容易に離すこ
とができる。硬化した補助材2は取付け面3か吸盤1に
付着した状態で離れる。同様に、付着した側の面からも
この補助材2ははぎ取ることができる。離型性があり非
汚染性であるため、接着・粘着剤の様に接着力で取付け
面3の塗装などの表面をはがしたり、成分で汚したりす
ることが無い。吸盤1と補助材2を取り去った状態は吸
盤を使用する前の状態になる。硬化した補助材2で再度
吸盤を張り付けることは困難である。この補助材2は廃
棄する。取り去った吸盤は保管しておけば再使用でき
る。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例である。使用す
る補助材2は、形態が一液成分で、硬化機構が縮合硬化
する室温硬化性液状シリコーンゴムである。空気中の湿
気により硬化する脱アミド型で、シランカップリング剤
等の接着助剤を含まない組成である。粘度はペースト状
である。補助材2を直径が50mmの軟質塩化ビニール
製吸盤1に、補助材2を吸着面の外周より内側3mmの
位置に、直径2mm程度の太さで環状に均一に付着させ
る。重量として約0.6gである。そして、息を吹き掛
けて約5分そのまま放置する。次に、中心部に少量の空
気が残るように取付け面に押し付けて仮固定する。この
まま放置すると補助材は吸盤の外周部から硬化する。外
周吸着面が3mm程度硬化すれば使用できる。このよう
に、一液成分のものは取扱いが容易である。一液成分の
ものは、欠点として取り付け面と吸盤の密閉された部分
の深部硬化の問題がある。しかし、取去った後に放置し
て未硬化分を硬化させれば奇麗にはぎ取れる。シリコー
ン製の吸盤は補助材が接着し再使用できなくなるため注
意する。
【0011】本発明の第2の実施例である。使用する補
助材は、形態が二液成分で、硬化機構が縮合硬化する室
温硬化性液状シリコーンゴムである。シラノール含有ポ
リシロキサン、シリカからなる主剤とアルコキシシラン
等の架橋剤、有機錫化合物等の触媒からなる硬化剤の二
液で構成される。主剤と硬化剤を所定量秤量し、混合し
て硬化させる。例えば、ダウコーニングアジア(株)の
シラスコン(登録商標)RTV8600を主剤とし、キ
ャタリストMタイプを硬化触媒として、主剤100部に
対し硬化触媒5部を混合して補助材を得る。混合時の粘
度は25℃にて約30000cpである。次に、直径が
38mmの軟質塩化ビニール製吸盤に、重量約0.5g
の補助材を吸着面の全面に均一に付着させる。この吸盤
を取り付け面に押し付けて仮固定する。室温25℃にて
約80分で補助材はゲル化して吸盤は安定する。このゲ
ル化が始まるまでに吸盤を仮固定しなければなない。更
に、4時間そのまま放置して補助材を完全硬化させて吸
盤として使用する。軟質塩化ビニール製の吸盤に付加硬
化する補助材を使用すると、硬化阻害が生じるため注意
する。
【0012】本発明は、従来からある吸盤を通気性の無
い凹凸面に使用可能にできる。具体的には、壁紙を張っ
た壁、しぼ処理面、艶消し及び凹凸処理された塗装面、
すりガラス、模様入りガラス、化粧合板、目止め処理さ
れた木材、傷のある光沢面である。これにより、吸盤に
てしぼ処理の多い自動車内の用品の固定、壁や家具及び
電化製品を傷めない小物の固定、壁への家具の補助的な
固定が実施可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では次のよ
うな効果がある。 (イ)従来では不可能であった凹凸のある面に、吸盤効
果で張り付けることができる。凹凸の粗い面も可能であ
る。これにより、吸盤の利点を活用して用途を広げるこ
とができる。 (ロ)従来の吸盤と同じように、奇麗に離したり張り付
けることができ、取付け面を傷めない。 (ハ)取付け面表面の傷等による吸着力の低下を防止で
きる。また、完全に密着するため長期間安定した吸着力
を得ることができる。 (ニ)密着面を多くすることで吸着力を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による補助材を吸盤に付着させた断面
図。
【図2】凹凸のある取り付け面に吸盤を張り付けた状態
の断面図。
【符号の説明】
1 吸盤 2 補助材 3 凹凸のある取付け面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け面と吸盤の吸着面に対し界面はく
    離できる室温硬化性液状シリコーンゴムからなることを
    特徴とする吸盤補助材。
  2. 【請求項2】 請求項1の吸盤補助材を吸盤の吸着面に
    全面又は中心を囲む環状に付着させて取付け面に押し付
    けて仮固定し、この状態で硬化させることを特徴とする
    吸盤の取付け方法。
JP15258595A 1995-05-27 1995-05-27 凹凸面に吸盤を取り付ける補助材及び方法 Pending JPH08326736A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015135176A (ja) * 2013-12-16 2015-07-27 シャープ化学工業株式会社 吸盤の固定方法

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