JPH08326593A - エンジンの空燃比制御装置、及び、該エンジン搭載の車両 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置、及び、該エンジン搭載の車両

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JPH08326593A
JPH08326593A JP13665895A JP13665895A JPH08326593A JP H08326593 A JPH08326593 A JP H08326593A JP 13665895 A JP13665895 A JP 13665895A JP 13665895 A JP13665895 A JP 13665895A JP H08326593 A JPH08326593 A JP H08326593A
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engine
air
intake pipe
pressure
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Seiji Asano
誠二 浅野
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エンジンの空気管内圧力勾配に影響する回転
数、吸気温度、空気流入速度、及び熱式空気流量計(H
/Wセンサ)の応答性の遅れを考慮して流入空気の質量
流量を推定できる空燃比制御装置を提供する。 【構成】 吸気管の空気流量計測手段と、回転数計測手
段と、吸気管の空気流量Qtと直前に計算したシリンダ
に流入する空気量Qcとの差を算出する手段と、同空気
流量の差にエンジンの状態により選択する係数を乗じて
吸気管の圧力の勾配を計算する手段と、吸気管の圧力勾
配と直前に計算した吸気管の圧力の挙動を示す指数で現
在の吸気管の圧力の挙動を示す指数を計算する手段と、
同吸気管の圧力の挙動を示す指数と計測した回転数から
シリンダに流入する空気量を計算する手段とを備えた。 【効果】 空気質量流量の推定制御において、空気流速
及びセンサの応答遅れと同遅れの流量依存性を補正し得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの空燃比制御
装置に関し、特に、吸気管の絞り弁を通過する空気量を
検出してエンジンの必要燃料量を計算するエンジンの空
燃比制御装置(即ち燃料制御装置)と該エンジンを搭載
した車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンのシリンダに供給する
燃料と空気の量を制御して、エンジンの燃焼を管理する
ためには、シリンダ内に流入する質量空気流量を正確に
把握して、この空気流量に見合う燃料を供給する必要が
ある。このために、通常はシリンダ内に流入する質量空
気流量を検出するべく、エンジンの吸気管内に熱式空気
流量計(以下、H/Wセンサ)等の空気流量計を配置し
ている。
【0003】そして、このH/Wセンサの配置位置は、
絞り弁の上流に配置され、前記絞り弁を介して流入した
空気は、吸気管マニホールドを経てシリンダに供給され
る。このため外気温等が変わり供給空気の温度が変化し
た場合、あるいは、急にアクセルが踏み込まれた場合等
の運転状態が過度的な時には、実際にシリンダ内に流入
する供給空気の質量空気流量と前記H/Wセンサで検出
した出力値とに相違が生じ、シリンダ内に流入する供給
空気の質量空気流量を正確に検出することができず、実
際にシリンダに供給された供給空気の質量空気流量に見
合う燃料量を供給できないという不具合が生じていた。
【0004】前記アクセルの踏み込みに対する対処とし
ては、別途、絞り弁の開度とエンジン回転数とから求め
られる予想空気流量と前記H/Wセンサから検出される
出力値(空気流量)とに基づいて、シリンダに実際に流
入しているであろう供給空気の空気流量を推定する手段
が従来技術(特開平1ー290949号公報)としてあ
る。
【0005】また、前記供給空気の温度変化に対する対
処としては、エンジンの運転状態の過度時に吸気管内に
圧力勾配が生じるとの認識によって、吸気管内の代表圧
力を求め、これとエンジン回転数とから、シリンダ内に
流入する空気流量を推定する手段が本発明の出願人によ
って提案されている(特願平5ー180057号公
報)。
【0006】この空気流量推定手段においては、前記エ
ンジンの運転状態の過度時の空気管内の圧力勾配が、エ
ンジン回転数の影響の他に、供給空気の温度によっても
影響を受けることに着目して、前記吸気管内の代表圧力
を求める際に、エンジン回転数と吸気温度を考慮して、
代表圧力を求めることにより、シリンダ内への流入空気
の質量空気流量を推定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる前記
従来技術(特開平1ー290949号公報)は、吸気管
内に発生する圧力勾配についての配慮がなされておら
ず、単に、絞り弁の開度とエンジン回転数とから求めた
予想空気流量とH/Wセンサから検出される出力値(空
気流量)とによって、シリンダに流入する空気流量を推
定しているものであるから、正確なシリンダへの流入空
気量を推定することができないという問題点がある。
【0008】また、本発明の出願人が提案した前記手段
(特願平5ー180057号公報)は、吸気管内の代表
圧力を求める際に、エンジン回転数と吸気温度を考慮し
て充填効率の補正をしているが、エンジンの運転状態の
過度時における空気管内の圧力勾配は、前記吸気温度の
影響のみならず、シリンダへの空気の流入速度(吸引す
るピストンの移動速度)、及び、スロットルを通過する
空気量を計測するH/Wセンサの応答性の遅れとその遅
れが通過空気量に依存して異なること等に影響されるこ
とについては、配慮がなされておらず、吸気管内の代表
圧力を正確に推定することができにくいとの問題点があ
る。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、特に、エン
ジンの空気管内の圧力勾配に影響を及ぼす、エンジン回
転数、吸気温度、シリンダへの空気の流入速度、及び、
H/Wセンサの応答性の遅れを考慮してシリンダへの流
入空気の質量空気流量を推定できるエンジンの空燃比制
御装置、即ち、燃料制御装置を提供するこである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のエンジンの空燃比制御装置は、エンジンの吸気管の絞
り弁を通過する空気流の質量流量を計測する手段と、エ
ンジンの回転数を計測する手段と、前記絞り弁を通過す
る空気流の前記質量流量と直前に計算されたエンジンの
シリンダに流入する空気量との差を算出する手段と、前
記算出された空気流量の差にエンジンの状態により選択
される係数を乗じて吸気管の圧力の勾配を計算する手段
と、前記吸気管の圧力勾配と直前に計算された吸気管の
圧力の挙動を示す指数で現在の吸気管の圧力の挙動を示
す指数を計算する手段と、前記計算された吸気管の圧力
の挙動を示す指数と前記計測されたエンジンの回転数か
らエンジンのシリンダに流入する空気量を計算する手段
とを備えたことを特徴としており、前記空気流の質量流
量を計測する手段が熱式空気流量計もしくは絞り弁開度
センサであり、かつ、前記吸気管の圧力の勾配を計算す
るための係数がエンジン回転数、もしくは、エンジン回
転数とシリンダ流入空気量とによって選択されるもので
あることを特徴としている。
【0011】
【作用】エンジンの吸気管の絞り弁を通過する吸入空気
量は、スロットル開度センサの出力信号、及び(もしく
は)、H/Wセンサの出力信号によって計測されると共
に、前記計測された吸入空気流量と前回推定のシリンダ
流入空気流量との差を算出し、該算出された流入空気流
量の差に圧力勾配の係数を乗じることによって吸気管の
圧力勾配が算出される。この吸気管の圧力勾配の算出に
よって、急にアクセルが踏み込まれた場合等の過度的な
運転状態時に、応答遅れ等を生じる吸入空気流量の計測
値を補正することができる。
【0012】前記圧力勾配の係数は、前回のシリンダ流
入空気量、前記吸入空気流量、スロットル絞り弁開度、
及び、エンジン回転数の各信号値に基づいて計算され
る。そして、シリンダへ流入する空気の流入速度(ピス
トンの速度)はエンジン回転数に依存するから、前記吸
気管の圧力勾配とエンジン回転数とのマップ検索により
今回のシリンダ流入空気量が検索され出力することによ
って、正確なシリンダ流入空気量を推定することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図に沿って
説明する。図1は、本実施例のエンジンの空燃比装置の
システムの全体の構成図である。エンジン1は、エンジ
ンの吸入する空気量の質量流量を計測する熱式空気流量
計102(以下、H/Wセンサ)、エンジンの吸気管絞
り弁の開度を検出する絞り弁開度センサ103、エンジ
ンのカムシャフトの回転角度からエンジンの回転速度を
検出するカム軸センサ104、エンジンのクランク軸の
回転角度からエンジンの回転速度を検出するクランク角
度センサ105、エンジンの排気管に設置され、排気ガ
スの酸素濃度を検知し、その濃度により燃料量をフィー
ドバックして理想空燃比に保つための酸素濃度センサ1
06、エンジン本体101に燃料を供給する燃料噴射弁
107、エンジンの回転速度に同期して燃料を点火する
点火栓108、離散系の数値処理で演算処理を行うマイ
クロコンピュータを内蔵し、前記センサ類からの信号を
処理しエンジンの要求する燃料量、点火時期等を計算
し、上記バルブ類を駆動するエンジン制御装置109等
の装置から構成されている。
【0014】図2は、エンジン制御装置109の内部の
回路ブロックを示している。前記エンジン制御装置10
9は、図1におけるセンサ類からの信号を入力し、小信
号(TTLレベル)をアクチュエータ駆動の大信号に変
換するドライバ回路109−1、入出力信号をデジタル
演算処理を行えるようにアナログ−デジタル信号変換を
行う入出力回路(インターフエース)109−2、デジ
タル演算処理を行うマイクロコンピュータCPUもしく
はそれに準ずる演算回路を保有する演算回路109−
3、演算回路109−3の演算処理に用いる定数、およ
び、プログラムを格納する不揮発性メモリ(ROM)1
09−4、変数を格納する揮発性メモリ(RAM)10
9−5、演算回路109−3のメモリ、および、揮発性
メモリ109−5の内容をバックアップする電源バック
アップ回路109−6から構成されている。
【0015】尚、本実施例のエンジン制御装置109
は、デジタル演算装置で構成されているが、アナログ演
算装置に構成することもできる。また、本実施例のおい
ては、スロットル開度センサ103の出力信号、H/W
センサ102の出力信号、クランク角度センサ105出
力信号(もしくはカム軸センサ出力信号)、酸素濃度セ
ンサ106の出力信号を前記エンジン制御装置109に
入力すると共に、燃料噴射弁107の駆動信号、点火栓
108の信号を出力してエンジンの制御を行っている。
【0016】図3は、本実施例のエンジンの空燃比制御
装置の燃料制御の制御ブロックを示したものである。吸
入空気量検出手段201には、スロットル開度センサ1
03の出力信号、及び(もしくは)、H/Wセンサ10
2の出力信号が入力され、エンジンに吸入される空気の
吸入空気量を計測している。シリンダ流入空気量計算手
段202には、前記吸入空気量検出手段201で検出さ
れたエンジンの吸入空気量とエンジン回転数とが入力さ
れ、該シリンダ流入空気量計算手段202でエンジンの
シリンダに流入するシリンダ流入空気量Qcと吸気管内
の圧力に相当する吸気管擬似圧力Pとを計算している。
【0017】噴射燃料量計算手段203は、前記算出し
たシリンダ流入空気量Qcとエンジン回転数とからの信
号に基づいてエンジンで要求される基本的な燃料噴射量
を計算している。空燃比帰還制御手段204では、前記
排気管に設置された酸素濃度センサ106で検出された
出力信号に基づき、理想的な空燃比に保つために空燃比
帰還制御によって空燃比補正係数を計算する。空燃比補
正手段205では前記噴射燃料量計算手段203で計算
した基本的な燃料噴射量を、前記シリンダ流入空気量計
算手段202で算出した吸気管疑似圧力Pと前記空燃比
帰還制御手段204で算出した空燃比補正係数とに基づ
いて補正して空燃比補正を施すようにしている。補正さ
れた燃料量は、燃料噴射手段206でエンジン1に噴射
供給される。
【0018】図4は、本実施例のエンジン1の吸気管の
モデルを示したものである。エンジン1の吸気管は、ス
ロットル絞り弁110の下流から吸気弁111までがマ
ニフォールド112として構成され、該マニホールド1
12に流入するスロットル絞り弁110を通過する通過
空気量と前記マニフォールド112から吸気弁111を
介してシリンダに流出するシリンダ流入空気量Qcとが
平衡状態のとき、前記マニホールド112内は吸気管圧
力Pとなっている。
【0019】この吸気管モデルから式1 が成立する。式1−1は、吸気管圧力の勾配d/dt・
p、スロットル通過空気量Qt、及び、シリンダ流入空
気量Qcとの関係を示している。吸気管内の圧力勾配d
/dt・pは、スロットル通過空気量Qtとシリンダ流
入空気量Qcとの差に圧力勾配係数Kを乗じたものとな
る。
【0020】式1−2は、式1−1を後退差分近似で差
分式に展開したものである。式1−2は、空燃比制御装
置が、時間同期の信号処理で吸気管圧力相当を計算でき
ることを示している。また、圧力勾配係数Kは、式1−
3のように示される。図5は、前記図4の吸気管のモデ
ルから吸気管擬似圧力Pとシリンダ流入空気量Qcを計
算する制御ブロック図である。
【0021】ハードフィルタ202−1では、H/Wセ
ンサ102の出力を回路上に構成されたフィルタでフィ
ルタリングするものである。本実施例では、スロットル
通過空気量QtはH/Wセンサ102の計量値としてい
るが、スロットル絞り弁開度とエンジン回転数でも計算
できる。この方法でスロットル通過空気量Qtを計算し
た場合はセンサの応答遅れを含まないのでH/Wセンサ
応答遅れ補償202−2が不要となる。前記H/Wセン
サ応答遅れ補償手段202−2は、フィルタリングでの
遅れ時間、および、H/Wセンサ102自体の遅れをデ
ジタルフィルタで補償するものである。応答遅れ補償が
施された電圧は、電圧−流量変換手段202−3で流量
に変換される。 吸気管疑似圧力推定手段202−4
は、前記式1−2の圧力差分式で、吸気管擬似圧力Pを
計算する。シリンダ流入空気量計算手段202−5は、
吸気管疑似圧力推定手段202−4で計算された吸気管
擬似圧力Pとエンジン回転数からシリンダ流入空気量Q
cを計算する。
【0022】図6は、前記図5の制御ブロック図の詳細
に示したものである。H/Wセンサ応答遅れ補償手段B
202−2は、デジタルフィルタによる差分式展開で実
現される。電圧−流量変換手段B202−3は、応答遅
れ補償が施された電圧に基づくテーブル検索によって吸
入空気流量Qtが計算される。吸気管疑似圧力推定手段
B202−4での吸気管擬似圧力Pの計算では、前記吸
入空気流量Qt、圧力勾配係数K、前回推定のシリンダ
流入空気量Qcの各信号が入力され、これらの入力数値
によって今回の吸気管擬似圧力Pが算出され、出力され
る。
【0023】圧力勾配係数検索手段B202−6におい
ては、前回のシリンダ流入空気量Qc、スロットル通過
空気量Qt、スロットル絞り弁開度、及び、エンジン回
転数の信号値から圧力勾配係数Kが計算・検索される。
シリンダ流入空気量計算手段B202−5では、吸気管
擬似圧力Pとエンジン回転数のマップ検索により今回の
シリンダ流入空気量Qcが検索され出力される。
【0024】図7は、前記図6の圧力勾配係数検索手段
B202−6の具体的な圧力勾配係数検索の例を示した
ものであり、ブロックB202−6−1ではエンジ回転
数に基づいて圧力勾配係数をテーブル検索するようにし
たもので、エンジン回転数の増加に対して圧力勾配係数
Kが概ね増加している。図8は、前記図7と同様に、前
記図6の圧力勾配係数検索手段B202−6の具体的な
圧力勾配係数検索の例を示したものであり、ブロックB
202−6−2ではエンジン回転数と前回のシリンダ流
入空気量Qcとで圧力勾配係数Kをマップ検索するよう
にしている。
【0025】またシリンダ流入空気量Qcではなくスロ
ットル通過空気量Qtでマップ検索しても同様な効果が
得られる(ただし、この場合はマップ上の圧力勾配係数
Kの傾向は変わる)。図9は、本実施例の空燃比制御装
置の燃料制御のフローチャートを示している。
【0026】制御が開始されると、始めに、ステップS
202−1でH/Wセンサ出力電圧を読み、ステップS
202−2でH/Wセンサの応答遅れ補償を実施してス
テップS202ー3に進む。ステップS202−3で
は、応答遅れ補償を施したH/Wセンサ電圧でテーブル
検索を行いスロットル通過空気量Qtを検索する。ステ
ップS202−4〜S202−5では、各々でエンジン
回転数とスロットル開度センサ出力の読み込みを行う。
ステップS202ー6では圧力勾配係数Kの検索をテー
ブル検索もしくはマップ検索で行う。
【0027】続いて、ステップS202−7では、スロ
ットル通過空気量Qt、圧力勾配係数Kで吸気管擬似圧
力Pを計算し、この吸気管擬似圧力Pとエンジン回転数
からシリンダ流入空気量Qcを計算する。ステップS2
02−8では、シリンダ流入空気量Qcとエンジン回転
数で基本的な燃料噴射量を計算し、ステップS202ー
9では酸素濃度センサ106で検出した排気ガス中の酸
素濃度に基づき空燃比帰還制御によって空燃比補正係数
を算出し、ステップ202ー10で前記基本的燃料噴射
量に前記空燃比補正係数に基づき空燃比補正を施し、ス
テップ202ー10で補正したエンジンの要求燃料量を
噴射する。
【0028】図10は、圧力勾配係数検索のフローチャ
ートの1例を示したものである。ステップS202−6
−1でエンジン回転数を読み込み、ステップS202−
6−2で前記エンジン回転数に基づき圧力勾配係数Kを
テーブル検索する。図11は、圧力勾配係数検索のフロ
ーチャートの他の例を示したものである。ステップS2
02−6−3、及び、S202−5−4でシリンダ流入
空気量Qc、及び、エンジン回転数を読み込んで、ステ
ップS202−6−5に進み、読み込んだシリンダ流入
空気量Qcとエンジン回転数から圧力勾配係数Kをマッ
プ検索する。
【0029】本実施例によれば、エンジンのシリンダへ
流入する空気流量を正確に推定することができ、また、
モデルに基づいて、シリンダ流入空気流量Qcを推定し
ているのでエンジンの過渡時でも、吸気管の容積の影響
を受けず推定できる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明に係るエンジンの空燃比制御装置は、絞り弁を通過す
る空気量を計測して吸気管の圧力の挙動を示す指数を推
定する制御において、空気流速(エンジンのピストン速
度)、および、スロットルを通過する空気量を計測する
センサの過渡応答遅れと該遅れの流量依存性の影響を補
正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のエンジンの空燃比制御装置
全体の構成図。
【図2】図1の一実施例のエンジンの空燃比制御装置の
内部回路ブロック図。
【図3】図1のエンジンの空燃比制御装置の制御ブロッ
ク図。
【図4】図1のエンジンの空燃比制御装置の吸気管のモ
デル構成図。
【図5】図1のエンジンの空燃比制御装置のシリンダ流
入空気量計算の制御ブロック図。
【図6】図1のエンジンの空燃比制御装置のシリンダ流
入空気量計算の制御の詳細ブロック図。
【図7】図1のエンジンの空燃比制御装置の圧力勾配係
数計算ブロックの具体的な1例を示す図。
【図8】図1のエンジンの空燃比制御装置の圧力勾配係
数計算ブロックの具体的な他の例を示す図。
【図9】図1のエンジンの空燃比制御装置の燃料制御の
フローチャート。
【図10】図1のエンジンの空燃比制御装置の圧力勾配
係数検索の一例のフローチャート。
【図11】図1のエンジンの空燃比制御装置の圧力勾配
係数検索の他の例のフローチャート。
【符号の説明】
102 H/Wセンサ 103 スロットル絞り弁開度センサ 109 エンジンの空燃比制御装置 201 吸入空気量検出手段 202 シリンダ流入空気量計算手段 B202−4 吸気管擬似圧力推定手段 B202ー5 シリンダ流入空気量計算手段 B202ー6 圧力勾配係数検索手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気管の絞り弁を通過する空
    気流の質量流量を計測する手段と、エンジンの回転数を
    計測する手段と、取得された前記絞り弁を通過する空気
    の前記質量流量と直前に計算されたエンジンのシリンダ
    に流入する空気量との差を算出する手段と、前記算出さ
    れた空気流量の差にエンジンの状態により選択される係
    数を乗じて吸気管の圧力の勾配を計算する手段と、前記
    吸気管の圧力勾配と直前に計算された吸気管の圧力の挙
    動を示す指数で現在の吸気管の圧力の挙動を示す指数を
    計算する手段と、前記計算された吸気管の圧力の挙動を
    示す指数と前記計測されたエンジンの回転数からエンジ
    ンのシリンダに流入する空気量を計算する手段とを備え
    たことを特徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り弁を通過する空気流の質量流量
    を計測する手段は、熱式空気流量計であることを特徴と
    する請求項1記載のエンジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り弁を通過する空気流の質量流量
    を計測する手段は、吸気管の絞り弁の開度センサである
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの空燃比制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記係数は、エンジンの回転数によって
    選択されるものであることを特徴とする請求項1記載の
    エンジンの空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】 前記係数は、エンジンの回転数と前記計
    算されたエンジンのシリンダに流入する空気量とによっ
    て選択されるものであることを特徴とする請求項1記載
    のエンジンの空燃比制御装置。
  6. 【請求項6】 前記係数は、エンジンの回転数と前記取
    得された絞り弁を通過する空気量とによって選択される
    ものであることを特徴とする請求項1記載のエンジンの
    空燃比制御装置。
  7. 【請求項7】 前記計算されたエンジンのシリンダに流
    入する空気量と前記取得されたエンジンの回転数からエ
    ンジンの要求する燃料噴射量を計算する手段と、前記計
    算された燃料噴射量に基づいてエンジンに燃料を供給す
    る燃料供給手段とを備えた請求項1乃至6記載のエンジ
    ンの空燃比制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一つのエンジ
    ンの空燃比制御装置を具備したエンジン搭載の車両。
JP13665895A 1995-06-02 1995-06-02 エンジンの空燃比制御装置、及び、該エンジン搭載の車両 Pending JPH08326593A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6708102B2 (en) * 2002-08-01 2004-03-16 Ford Global Technologies, Llc Method and system for predicting cylinder air charge in an internal combustion engine for a future cylinder event
CN117452795A (zh) * 2023-12-18 2024-01-26 潍柴动力股份有限公司 一种进气流量的延迟时间的确定方法及相关设备

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