JPH0832637A - デジタル位相検波回路 - Google Patents

デジタル位相検波回路

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JPH0832637A
JPH0832637A JP16684494A JP16684494A JPH0832637A JP H0832637 A JPH0832637 A JP H0832637A JP 16684494 A JP16684494 A JP 16684494A JP 16684494 A JP16684494 A JP 16684494A JP H0832637 A JPH0832637 A JP H0832637A
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digital
input
signal
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JP16684494A
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Junji Masuda
淳治 増田
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、2つの方形波信号の位相関係の変化
にも出力応答の遅延を防止できるデジタル位相検波回路
を提供する。 【構成】位相差関係に90゜進み、遅れの関係のあるI
Q入力信号を入力すると内部状態V1 (=U1 )の論理
式V1 = /IQ+QU1 +U1 /Iのデジタルフリップ
フロップ23と、内部状態V2 (=U2 )の論理式V2
=IQ+QU2 +U2 Iのデジタルフリップフロップ2
4によりIQ入力信号の相対位相関係に対応した方向の
内部状態変化の繰り返しを生成し、また、出力Fの論理
式F= /IU1 U2 +Q /U1 U2 + /QU1 /U2 +
I /U1 /U2 のデジタルゲート回路27により内部状
態変化の方向に相当する出力レベルを発生し、IQ入力
信号の相対位相関係が変化し、デジタルフリップフロッ
プ23、24の内部状態の変化方向が反転すると、デジ
タルゲート回路27の出力レベルを反転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイレクトコンバージ
ョン受信方式の無線受信機に用いて好適なデジタル位相
検波回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ページャ受信機には、ダイレクト
コンバージョン受信方式を採用したものが多く用いられ
ている。図4は、ダイレクトコンバージョン受信方式の
原理を説明するもので、アンテナ1より受信した回線周
波数f0 なる受信信号を高周波増幅器2に入力し、ここ
で増幅するとともに、Iチャネル(インフェーズ・チャ
ネル)とQチャネル(クウォドドラチャー・チャネル)
と呼ばれる2系統の信号経路に分割し、これらをそれぞ
れI周波数変換器3、Q周波数変換器4に入力する。
【0003】一方、局部発振器5は、回線周波数f0
同一周波数を発振し、+π/4[rad]位相器6およ
び−π/4[rad]位相器7に与え、これら+π/4
位相器6および−π/4位相器7からの出力をI周波数
変換器3、Q周波数変換器4に与える。つまり、I周波
数変換器3およびQ周波数変換器4には、π/2[ra
d]の位相差のあるsin2πf0 tのサイン波の局発
信号と、−cos2πf0 tのコサイン波の局発信号が
与えられる。
【0004】これにより、I周波数変換器3、Q周波数
変換器4の出力は、FSK変調された回線周波数信号を
ベースバンド信号の周波数に変換し、かつ変調信号の符
号“0”/“1”をI、Qチャネル信号間の位相差(±
π/2)に対応させたものにできる。言い換えれば、ダ
イレクトコンバージョン受信方式は、「FSK変調され
た信号をI、Qチャネルの2つの経路に分解し、各チャ
ネル間の位相差信号に変換する方式」ということにな
る。
【0005】そして、I周波数変換器3、Q周波数変換
器4から出力した信号をチャネル妨害除去のための低域
フィルタ8、9を通し、制限増幅器10、11(波形整
形器を含む)に与え、ここで増幅した後、デジタル位相
検波回路12に与え、I、Qチャネル間の位相差を電圧
レベルである“0”/“1”符号に変換し、FSK信号
として出力するようにしている。
【0006】従来、このようなデジタル位相検波回路と
して、図5に示すものが知られている。図において、
I、Qは入力端子で、この入力端子I、Qには、上述し
たIチャネル側制限増幅器10、Qチャネル側制限増幅
器11からの出力が与えられる。この場合、入力端子
I、Qの入力信号は、同一周波数、50%デューティ比
の方形波で、その位相差関係が90゜(1/4周期)進
み、遅れの関係のあるものである。
【0007】そして、このようなIQ入力信号を、D形
フリップフロップ(LS74A)121、122のD端
子とCLK端子に与え、Q端子からのそれぞれの出力V
1 、V2 のうちV1 をラッチ回路123のD端子に、V
1 、V2 をナンドゲート124を介してラッチ回路12
3のG端子にそれぞれ与えて、Q端子の出力V3 をFS
K信号として出力するようにしている。
【0008】このようなデジタル位相検波回路によれ
ば、ラッチ回路123を構成するフリップフロップ(L
S75)の真理値表からV1 、V2 、V3 の各値は、1
10、111、000、010、101の5通りしか安
定して得られず、これに入力端子I、QのIQ入力パタ
ーンが00、01、10、11の4通りであるので、合
計20通りの組み合わせが安定に存在することになる。
【0009】図6は、縦軸に上述の20通りの組み合わ
せを「現在の状態」として記入し、横軸にIQ入力パタ
ーンの4通りの組み合わせを「入力の状態」として記入
した遷移表で、この遷移表は、縦軸に示す各状態から、
横軸に示す状態が入力された場合に、I、Q、V1 、V
2 、V3 の状態変化を表すものである。なお、表中で、
一つの項に2つの状態または「*」が記入されているの
は、D形フリップフロップ121、122はポジティブ
エッジ動作であるため、CLK端子にトリガー信号が印
加すると同時に、D端子も“0”から“1”または
“1”から“0”に変化すると、一つの状態に変化せず
に複数のうちのどれかに遷移することを示している。
【0010】しかして、いま、図7に示すようにIQ入
力信号として、I進み、Q遅れ位相の信号が入力された
場合、イニシャル状態がI=0、Q=0、F(=V3 )
=1で、これを時間区分(時区)(d)で表すと、図6
に示す遷移表において、対応する状態も(d)で表記さ
れる。そして、IQ入力信号が、図7に示すように
(a)−(b)−(c)−(d)−(a)…の順序で変
化すると、図6に示す遷移表中でもNo17〜No20
において(a)−(b)−(c)−(d)−(a)…の
左回りのループに沿って遷移するが、この時、F(=V
3 )は“1”レベルを保ち続けることがわかる。
【0011】また、図8に示すようにIQ入力信号とし
て、I遅れ、Q進み位相の信号が入力された場合、イニ
シャル状態がI=0、Q=0、F(=V3 )=0で、こ
れを時区(h)で表すと、図6に示す遷移表において、
対応する状態も(h)で表記される。そして、IQ入力
信号が、図8に示すように(e)−(f)−(g)−
(h)−(e)…の順序で変化すると、図6に示す遷移
表中でもNo13〜No16において(e)−(f)−
(g)−(h)−(e)…の右回りのループに沿って遷
移するが、この時、F(=V3 )は“0”レベルを保ち
続けることがわかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示す
ように、例えば、I進み、Q遅れ位相の信号が入力され
ている途中からI遅れ、Q進み位相の信号に変化したよ
うな場合、この変化時点xでの状態がI=0、Q=1、
F(=V3 )=1で、図6に示す遷移表中の(c)にあ
ると、この時点で、I=1、Q=1に変化すると、遷移
表中の時区(i)に遷移し、さらにI=1、Q=0で時
区(j)、I=0、Q=0で時区(k)と遷移し、その
後、I=0、Q=1で時区(e)に移り、図8で述べた
正常状態となる。このことは、I進み、Q遅れ位相の信
号がI遅れ、Q進み位相の信号に変化したような場合、
変化時点xを過ぎても(i)−(j)−(k)までは、
F(=V3 )は“1”レベルを出し続け、(k)−
(e)でやっと正常な“0”レベルになることである。
【0013】この結果、IQ入力信号の相対位相関係が
逆転したような場合、3/4周期分について、誤った出
力を出し続けることから、出力応答に遅延を生じること
になり、そのため出力ビット列にジッタが発生し、これ
が原因で精度の高い信号処理ができないという問題点が
あった。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、IQ入力信号の相対位相関係の変化にも出力応答の
遅延を防止できるデジタル位相検波回路を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、位相が進み、
遅れの関係にある2つの方形波信号が入力されると、こ
れらの位相関係に応じた出力信号を出力するデジタル位
相検波回路において、入力される前記2つの方形波信号
の位相関係が変化しない間、所定の変化パターンを繰り
返す内部状態を算出する算出手段と、前記算出手段によ
り算出される内部状態が所定の変化パターンから離脱し
たとき、位相関係が逆転したと判別して前記出力信号を
反転させる制御手段とにより構成されている。
【0016】また、本発明は、位相が進み、遅れの関係
にある2つの方形波信号が入力されると、これらの位相
関係に応じた出力信号を出力するデジタル位相検波回路
において、入力される前記2つの方形波信号の位相関係
が変化しない間、位相関係に応じた所定の変化パターン
を繰り返す内部状態を算出する算出手段と、前記算出手
段により算出される内部状態が一方の変化パターンから
離脱して他方の変化パターンに移行したとき、位相関係
が逆転したと判別して前記出力信号を反転させる制御手
段とにより構成されている。
【0017】
【作用】この結果、本発明によれば、入力される2つの
方形波信号の位相関係が変化しない間、所定の変化パタ
ーンを繰り返す内部状態を算出手段で算出し、この算出
される内部状態が所定の変化パターンから離脱したと
き、位相関係が逆転したと判別して前記出力信号を反転
させるようになるので、入力される位相が進み、遅れの
関係にある2つの方形波信号の位相関係の変化により、
速やかに出力レベルを反転できる。
【0018】また、本発明によれば、入力される前記2
つの方形波信号の位相関係が変化しない間、位相関係に
応じた所定の変化パターンを繰り返す内部状態を算出手
段で算出し、この算出される内部状態が一方の変化パタ
ーンから離脱して他方の変化パターンに移行したとき、
位相関係が逆転したと判別して前記出力信号を反転させ
るようになるので、この場合も入力される位相が進み、
遅れの関係にある2つの方形波信号の位相関係の変化に
より、速やかに出力レベルを反転できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。図1は、同実施例の概略構成を示している。図にお
いて、I、Qは入力端子で、この入力端子I、Qには、
上述した図4のIチャネル側制限増幅器10、Qチャネ
ル側制限増幅器11からの出力が与えられる。この場
合、入力端子I、Qの入力信号は、同一周波数、50%
デューティ比の方形波で、その位相差関係が90゜(1
/4周期)進み、遅れの関係のあるものである。
【0020】入力端子IをIライン、インバータ21を
介して /I ラインにそれぞれ接続し、入力端子QをQラ
イン、インバータ22を介して /Qラインにそれぞれ接
続している。
【0021】そして、 /I ラインとQラインに対して第
1のデジタルフリップフロップ23を接続し、Iライン
とQラインに対して第2のデジタルフリップフロップ2
4を接続している。なお、( /)は、反転記号を示すも
ので、以下の説明でも同様にして使用している。
【0022】第1のデジタルフリップフロップ23は、
ナンドゲート231〜234からなるもので、内部状態
V1 (=U1 )を論理式で示すと、 V1 = /IQ+QU1 +U1 /I …(1) のようになっている。
【0023】また、第2のデジタルフリップフロップ2
4は、ナンドゲート241〜244からなるもので、内
部状態V2 (=U2 )を論理で示すと、 V2 =IQ+QU2 +U2 I …(2) のようになっている。
【0024】第1のデジタルフリップフロップ23の出
力端子をV1 ライン、インバータ25を介して /V1 ラ
インに接続し、第2のデジタルフリップフロップ24の
出力端子をV2 ライン、インバータ26を介して /V2
ラインに接続している。
【0025】そして、これらV1 ライン、 /V1 ライ
ン、V2 ライン、 /V2 ラインの他に、上述のIライ
ン、 /I ライン、Qライン、 /Qラインに対してデジタ
ルゲート回路27に接続している。
【0026】この場合、デジタルゲート回路27は、ナ
ンドゲート271〜275からなるもので、出力Fを論
理式で示すと、 F= /IU1 U2 +Q /U1 U2 + /QU1 /U2 +I /U1 /U2 …(3) のようになっている。これら、内部状態V1 、V2 の励
起マトリクスを図2に示す。又、出力Fの出力マトリク
スを図3に示す。
【0027】しかして、IQ入力信号として、図7に示
すようにI進み、Q遅れ位相の信号が入力された場合、
いま、第1のデジタルフリップフロップ23の現在の内
部状態V1 (=U1 )を0および第2のデジタルフリッ
プフロップ24の現在の内部状態V2 (=U2 )を0と
し、この状態において、IQ入力信号がI=1、Q=0
に変化すると、上述の(1)(2)式から第1のデジタ
ルフリップフロップ23の内部状態V1 (=U1 )は
0、第2のデジタルフリップフロップ24の内部状態V
2 (=U2 )に0にとどまる(状態1)。この状態から
IQ入力信号がI=1、Q=1に変化すると、同様に
(1)(2)式から第1のデジタルフリップフロップ2
3の内部状態V1 (=U1 )は1、第2のデジタルフリ
ップフロップ24の内部状態V2 (=U2 )は1に変化
し、またこの状態からIQ入力信号がI=0、Q=1に
変化すると、第1のデジタルフリップフロップ23の内
部状態V1 (=U1 )は1、第2のデジタルフリップフ
ロップ24の内部状態V2 (=U2 )は1に変化し、さ
らにIQ入力信号がI=0、Q=0に変化すると、第1
のデジタルフリップフロップ23の内部状態V1 (=U
1 )は1、第2のデジタルフリップフロップ24の内部
状態V2 (=U2 )は0に変化することになる。更に、
この状態からIQ入力信号が、I=1、Q=0に変化す
ると、第1のデジタルフリップフロップ23の内部状態
V1 (=U1 )は0、第2のデジタルフリップフロップ
24の内部状態V2 (=U2 )は0に変化し、上記状態
1に戻る。
【0028】このことは、IQ入力信号として、I進
み、Q遅れ位相の信号が入力された場合は、図2に示す
励起マトリクスに示すように、第1および第2のデジタ
ルフリップフロップ23、24の内部状態V1 (=U1
)、V2 (=U2 )は、図示(a)の状態から始まっ
て、(b)−(c)−(d)−(a)…の順で変化する
ようになり、この時の変化は、常に右回りのループを通
ることになる。
【0029】一方、デジタルゲート回路27では、第1
のデジタルフリップフロップ23の現在の内部状態V1
(=U1 )は0、第2のデジタルフリップフロップ24
の現在の内部状態V2 (=U2 )は0の状態から、IQ
入力信号がI=1、Q=0に変化すると、上述の(3)
式からデジタルゲート回路27の出力Fは1である。ま
た、この状態からIQ入力信号がI=1、Q=1に変化
すると、同様に上述の(3)式から出力Fは1のままで
で、さらにIQ入力信号がI=0、Q=1、そして、I
=0、Q=0にそれぞれ変化しても出力Fは1のままで
ある。
【0030】このことは、IQ入力信号として、I進
み、Q遅れ位相の信号が入力され、第1および第2のデ
ジタルフリップフロップ23、24の内部状態V1 (=
U1 )、V2 (=U2 )が、図示(a)−(b)−
(c)−(d)−(a)…の順で右回りのループで変化
する場合は、デジタルゲート回路27の出力Fは、図3
の出力マトリクスに示すように常に1を呈することにな
る。
【0031】次に、IQ入力信号として、図8に示すよ
うにI遅れ、Q進み位相の信号が入力された場合、第1
のデジタルフリップフロップ23の現在の内部状態V1
(=U1 )を0および第2のデジタルフリップフロップ
24の現在の内部状態V2 (=U2 )を0とし、この状
態において、IQ入力信号がI=0、Q=0に変化する
と、上述の(1)(2)式から第1のデジタルフリップ
フロップ23の内部状態V1 (=U1 )は0、第2のデ
ジタルフリップフロップ24の内部状態V2 (=U2 )
に0にとどまる(状態1)。この状態からIQ入力信号
がI=0、Q=1に変化すると、同様に上述の(1)
(2)式から第1のデジタルフリップフロップ23の内
部状態V1 (=U1 )は1、第2のデジタルフリップフ
ロップ24の内部状態V2 (=U2 )は0に変化し、ま
たこの状態からIQ入力信号がI=1、Q=1に変化す
ると、第1のデジタルフリップフロップ23の内部状態
V1(=U1 )は1、第2のデジタルフリップフロップ
24の内部状態V2 (=U2)は1に変化し、さらにI
Q入力信号がI=1、Q=0に変化すると、第1のデジ
タルフリップフロップ23の内部状態V1 (=U1 )は
0、第2のデジタルフリップフロップ24の内部状態V
2 (=U2 )は1に変化することになる。
【0032】更に、この状態から、IQ信号がI=0、
Q=0に変化すると、第1のデジタルフリップフロップ
23の内部状態V1 (=U1 )は0、第2のデジタルフ
リップフロップ24の内部状態V2 (=U2 )は0に変
化し、上記状態1に戻る。
【0033】このことは、IQ入力信号として、I遅
れ、Q進み位相の信号が入力された場合は、図2に示す
励起マトリクスに示すように、第1および第2のデジタ
ルフリップフロップ23、24の内部状態V1 (=U1
)、V2 (=U2 )は、図示(e)の状態から始まっ
て、(f)−(g)−(h)−(e)…の順で変化する
ようになり、この時の変化は、常に左回りのループを通
ることになる。
【0034】一方、デジタルゲート回路27では、第1
のデジタルフリップフロップ23の現在の内部状態V1
(=U1 )は0、第2のデジタルフリップフロップ24
の現在の内部状態V2 (=U2 )は0の状態から、IQ
入力信号がI=0、Q=0に変化すると、上述の(3)
式からデジタルゲート回路27の出力Fは0である。ま
た、この状態からIQ入力信号がI=0、Q=1に変化
すると、同様に上述の(3)式から出力Fは0のまま
で、さらにIQ入力信号がI=1、Q=1、そして、I
=1、Q=0にそれぞれ変化しても出力Fは0のままで
ある。
【0035】このことは、IQ入力信号として、I遅
れ、Q進み位相の信号が入力され、第1および第2のデ
ジタルフリップフロップ23、24の内部状態V1 (=
U1 )、V2 (=U2 )が、図示(e)−(f)−
(g)−(h)−(e)…の順で左回りのループで変化
する場合は、デジタルゲート回路27の出力Fは、図3
の出力マトリクスに示すように常に0を呈することにな
る。
【0036】次に、図9に示すように、例えば、I進
み、Q遅れ位相の信号が入力されている途中からI遅
れ、Q進み位相の信号に変化したような場合、ここで
は、図示変化時点xで、IQ入力信号がI=0、Q=1
からI=0、Q=0になるところがI=1、Q=1に変
化したような場合、図2の励起マトリクスに示すよう
に、I=0、Q=1に変化した時点で、図示(c)に示
すように第1のデジタルフリップフロップ23の内部状
態V1 (=U1 )は1、第2のデジタルフリップフロッ
プ24の内部状態V2 (=U2 )は1に変化するが、こ
の状態からI=0、Q=0になるところがI=1、Q=
1に変化すると、上述した(1)(2)式から第1のデ
ジタルフリップフロップ23の内部状態V1 (=U1 )
は1、第2のデジタルフリップフロップ24の内部状態
V2 (=U2 )は1に変化し、次いで、I=1、Q=0
に変化すると、同様に上述の(1)(2)式から第1の
デジタルフリップフロップ23の内部状態V1 (=U1
)は0、第2のデジタルフリップフロップ24の内部
状態V2 (=U2 )は1に変化し、この時の変化は、左
回りのループに反転することになる。
【0037】これにより、デジタルゲート回路27の出
力Fは、I進み、Q遅れ位相の信号が、I遅れ、Q進み
位相の信号に変化した時点xから、速やかに1から0に
反転できるようになり、出力Fの応答に遅延を生ずるの
を未然に防止できることになる。
【0038】この場合、I進み、Q遅れ位相の信号が入
力されている途中からI遅れ、Q進み位相の信号に変化
したような場合を述べたが、この逆の場合もデジタルゲ
ート回路27の出力Fを0から1に速やかに反転させる
ことができる。
【0039】従って、このような実施例によれば、同一
周波数、50%デューティ比の方形波で、その位相差関
係が90゜(1/4周期)進み、遅れの関係のあるIQ
入力信号が入力されると、内部状態V1 (=U1 )の論
理式をV1 = /IQ+QU1+U1 /Iとした第1のデ
ジタルフリップフロップ23と、内部状態V2 (=U2
)の論理式をV2 =IQ+QU2 +U2 Iとした第2
のデジタルフリップフロップ24により、IQ入力信号
の相対位相関係に対応した方向の内部状態変化の繰り返
しを生成するともに、これら内部状態の変化の方向に対
して出力Fの論理式をF= /IU1 U2 +Q /U1 U2
+ /QU1 /U2 +I /U1 /U2 としたデジタルゲー
ト回路27により内部状態変化の方向に相当する出力レ
ベルを発生するように構成し、IQ入力信号の相対位相
関係が変化し、第1および第2のデジタルフリップフロ
ップ23、24の内部状態の変化方向が反転すると、こ
の時点からデジタルゲート回路27の出力レベルも反転
させるようにできるので、従来のIQ入力信号の相対位
相関係が逆転した場合、3/4周期分について、誤った
出力を出し続けるものと比べ、IQ入力信号の相対位相
関係の変化により、速やかにデジタルゲート回路27の
出力レベルを反転できるようになり、これにより出力F
の応答に遅延を生ずるのを未然に防止できるとともに、
出力ビット列にジッタが発生するのを防止でき、精度の
高い信号処理が実現できる。なお、本発明は、上記実施
例にのみ限定されず、要旨を変更しない範囲で、適宜変
形して実施できる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、入力
される位相が進み遅れの関係にある2つの方形波信号の
位相関係の変化により、速やかに出力レベルを反転でき
るので、出力の応答に遅延を生ずるのを未然に防止でき
るとともに、出力ビット列にジッタが発生するのを防止
でき、精度の高い信号処理が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す図。
【図2】一実施例の動作を説明するための図。
【図3】一実施例の動作を説明するための図。
【図4】ダイレクトコンバージョン受信方式の原理を説
明するための図。
【図5】従来のデジタル位相検波回路の概略構成を示す
図。
【図6】従来のデジタル位相検波回路を説明するための
図。
【図7】IQ入力信号のI進み、Q遅れ位相の関係を説
明するための図。
【図8】IQ入力信号のI遅れ、Q進み位相の関係を説
明するための図。
【図9】IQ入力信号のI進み、Q遅れ位相の関係か
ら、I遅れ、Q進み位相の関係に変化した状態を説明す
るための図。
【符号の説明】
21、22、25、26…インバータ、 23、24…デジタルフリップフロップ、 231〜234、241〜244、271〜275…ナ
ンドゲート、 27…デジタルゲート回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相が進み、遅れの関係にある2つの方
    形波信号が入力されると、これらの位相関係に応じた出
    力信号を出力するデジタル位相検波回路において、 入力される前記2つの方形波信号の位相関係が変化しな
    い間、所定の変化パターンを繰り返す内部状態を算出す
    る算出手段と、 前記算出手段により算出される内部状態が所定の変化パ
    ターンから離脱したとき、位相関係が逆転したと判別し
    て前記出力信号を反転させる制御手段とを具備したこと
    を特徴とするデジタル位相検波回路。
  2. 【請求項2】 位相が進み、遅れの関係にある2つの方
    形波信号が入力されると、これらの位相関係に応じた出
    力信号を出力するデジタル位相検波回路において、 入力される前記2つの方形波信号の位相関係が変化しな
    い間、位相関係に応じた所定の変化パターンを繰り返す
    内部状態を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出される内部状態が一方の変化パ
    ターンから離脱して他方の変化パターンに移行したと
    き、位相関係が逆転したと判別して前記出力信号を反転
    させる制御手段とを具備したことを特徴とするデジタル
    位相検波回路。
  3. 【請求項3】 前記2つの方形は信号をI入力信号およ
    びQ入力信号、前記内部状態をV1 およびV2 、前記出
    力信号をFとすると、内部状態は、V1 (=U1 )=/
    IQ+QU1 +U1 /I、V2 (=U2 )=IQ+QU2
    +U2 Iの論理式で表され、出力信号はF= /IU1 U
    2 +Q /U1 U2 + /QU1 /U2 +I /U1 /U2 の
    論理式で表されることを特徴とする請求項2記載のデジ
    タル位相検波回路。
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