JPH08325943A - ガラス繊維用集束剤及びガラス繊維ヤ−ン - Google Patents

ガラス繊維用集束剤及びガラス繊維ヤ−ン

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JPH08325943A
JPH08325943A JP7151147A JP15114795A JPH08325943A JP H08325943 A JPH08325943 A JP H08325943A JP 7151147 A JP7151147 A JP 7151147A JP 15114795 A JP15114795 A JP 15114795A JP H08325943 A JPH08325943 A JP H08325943A
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JP
Japan
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glass fiber
starch
sizing agent
yarn
weight
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Akemasa Kajita
明正 梶田
Koji Sugano
浩司 菅野
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Nitto Boseki Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス繊維を本集束剤で処理する事により高速
エアジェット織機でガラスクロスを織るに適したガラス
繊維ヤ−ンとする。 【構成】集束剤中の澱粉の一部あるいは全部を、少なく
とも、エ−テル化あるいはエステル化処理と架橋化処理
をした澱粉とし、2種類以上のカチオン潤滑剤を配合し
た集束剤、及びこの集束剤が付着したガラス繊維ヤ−
ン。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線基板に使
用するガラスクロス用ガラス繊維ヤ−ン(以下ヤ−ンと
呼ぶ)の毛羽の発生の防止、飛走性および脱油性を向上
させるガラス繊維用集束剤及びこの集束剤を付着させた
ガラス繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ガラスクロス用のガラス繊維集束剤
には各種澱粉系糊剤、ノニオン系潤滑剤、カチオン系潤
滑剤、界面活性剤及び防腐剤などが配合されたものが使
用されている。この集束剤は、溶融したガラスを多数の
白金ノズルから引き出し高速で延伸し、ガラス繊維スト
ランドの形で巻き取る過程でガラス繊維表面にアプリケ
−タ−により付着させる。集束剤の役割は数百本のガラ
スフィラメントを一本のストランドに接着してまとめ、
よりを掛けてヤ−ンにしたりガラスクロスに製織する後
工程での屈曲、摩擦からガラス繊維を保護するためのも
のである。集束剤中の皮膜形成剤には主として澱粉が使
われている。澱粉の原料としてはトウモロコシ、ジャガ
イモ、サツマイモなどがよく使われているが種類によっ
て成分が違う。たとえばアミロ−ス成分が約30重量
%、アミロペクチン成分を約70重量%含有する通常型
澱粉や、アミロ−ス成分が約70重量%、アミロペクチ
ン成分を約30重量%含有するハイアミロ−ス型澱粉が
ある。前者は接着性に優れ、後者は皮膜形成性に優れて
いる。したがって両者を混合して使用することが多い。
集束剤中の皮膜形成材料として澱粉系の糊剤を使用する
とき種々の加工処理をほどこした非常に広い範囲の性能
を有する澱粉のなかからより目的に適合するものを選ん
で使用する。
【0003】澱粉の加工処理品にはたとえばヒドロキシ
アルキル化したエ−テル化物、アセチル化したエステル
化合物、エピクロロヒドリンなどの架橋剤によって反応
させた架橋化物、あるいは種々の方法で澱粉の分子量を
小さくした低粘度化物などがある。潤滑剤はガラス繊維
ストランドに滑りを与え、加工工程での摩擦を減少させ
ガラス繊維を保護するために使用されている。潤滑剤の
種類としては動植物油に水素添加した硬化油、パラフィ
ンワックス、及び高級飽和脂肪酸と高級飽和アルコ−ル
の縮合物のような合成油(特公昭56−41584号)
がよく用いられている。カチオン系潤滑剤は硬いガラス
繊維に付着している集束剤を柔軟にし、さらにストラン
ド中のフィラメントどうしの摩擦を減少させるために、
ガラス繊維表面上に選択的に吸着され、更にある程度の
潤滑性を示すものが使用されている。
【0004】たとえば、テトラエチレンペンタミンとス
テアリン酸とを反応させて得られるアマイドまたはイミ
ダゾリン、もしくはC6 からC18程度の脂肪酸と分子量
約600から1800程度のポリエチレンイミンとの反
応生成物(特開平3−183644号)などが用いられ
ている。界面活性剤は主として潤滑剤の乳化剤として使
われていて、ポリオキシエチレンポリアルキルエ−テ
ル、もしくはポリオキシエチレンアルキルエ−テルなど
がよく用いられる。澱粉系集束剤の付着している製品に
保存中に黴が発生することがあり、これを防ぐためホル
マリンなどの防腐剤を少量添加する。これらの成分を配
合した集束剤としては、特公昭53−35639号公
報、特開平3−183644号公報などに記載されたも
のがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、技術の進歩に
よりガラスクロスの製造設備が高速化していること、ガ
ラスクロスの品質にたいするユ−ザ−の要求が高くなっ
てきていることから、このような成分で構成される従来
の集束剤を使用したヤ−ンには、次のような問題があ
り、その解決が望まれている。 1)エア−ジェット織機により製織するとき、経糸が
「おさ」およびエア−ガイドによってたたかれ、経糸で
あるヤ−ン中の一部フィラメントが切断されること、緯
糸を高速のエア−ジェットにより打込むとき、強力なエ
ア−に吹かれて緯糸のヤ−ンの一部が切断されることな
どにより発生するガラスクロス中の毛羽の問題。 2)エア−ジェット式織機により製織するとき緯糸はエ
ア−によって打込まれるが打込まれるとき緯糸が充分エ
ア−に乗れず、所定の時間内に所定の位置まで糸が到達
できなくなる飛走性の問題。 3)使用に先立ち製織されたガラスクロスに付着してい
る集束剤を主として加熱脱油と呼ぶ長時間の加熱処理に
よって分解、酸化し除去する。しかし集束剤の熱分解が
充分行われないで一部が残って着色する脱油不良の問題
がある。 本発明は前述の問題を解決するために為されたものであ
り、集束剤を改良することにより、製織するとき毛羽の
発生の少ないヤ−ン、緯糸として充分かつ安定な飛走性
を有するヤ−ン、優れた加熱脱油性を持つヤ−ンを製造
し、毛羽の少ない、加熱脱油性のよいガラスクロスを提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は特定の加工
処理を施した、少なくとも1種類の加工澱粉と2種類以
上のカチオン系潤滑剤を集束剤中に配合することによ
り、相乗効果を発揮させることによって本発明の目的を
達成したのである。
【0007】本発明に使用される加工澱粉の原料にはあ
らゆる地上及び地下茎の澱粉を使用することができる。
例えばハイアミロ−スコ−ン、ノ−マルコ−ン、ジャガ
イモ、小麦、タピオカ、サゴ、米などが上げられる。ま
たジャガイモ澱粉のアミロ−ス抽出物や、酵素により合
成されたアミロ−スなどの特殊な澱粉も使用できる。
これらの澱粉を本発明に使用するためには、糊剤の低粘
度化、エ−テル化、エステル化、架橋化の処理のうち少
なくともエ−テル化あるいはエステル化及び架橋化の2
種類の処理が必要である。低粘度化の処理は、澱粉の糊
化後の粘度を8重量%50℃の条件で700BU(ブラ
ベンダ−ユニット)以下の範囲にすることが望ましいの
で必要に応じて、通常知られている方法により低粘度化
する。例えば、湿式加水分解の場合、1重量%の塩酸溶
液中で数時間処理し適当な粘度に調製する。
【0008】この低粘度化をする目的は、粘度を任意の
範囲に調節し、作業しやすいものを得ることと、若干皮
膜性を向上させることにあり、澱粉の種類によってはこ
の低粘度化の処理が不要の場合もある。エ−テル化、も
しくはエステル化の処理の目的は皮膜性を大きく向上さ
せ糊液の老化を防ぎ、更に加熱脱油性を向上させること
である。本処理の置換度(D.S)は0.01−1.0
が好ましく、特に0.05−0.50が好ましい。0.
01以下では集束剤の安定性及び皮膜形成性が問題で、
1.0以上では集束剤の移行性が大きくなるという点で
問題が発生する。エ−テル化剤の種類としては、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレン
オキサイドが用いられる。エステル化剤には酢酸、無水
酢酸、酢酸ビニル、塩化アセチル、ケトンが用いられ
る。
【0009】架橋化処理の目的は、集束剤を付与し巻取
ったガラス繊維ストランドのパッケ−ジの乾燥にしたが
って表面に集束剤成分が移行するマイグレ−ションと呼
ばれる現象を低下させると共に、エステル化あるいはエ
−テル化した澱粉に弱い架橋を施すことにより、皮膜を
強固なものとし、フィラメント間の点接着の力を向上さ
せ、集束剤の付着量が低くても充分な集束力を持たせる
事にある。架橋化の程度はグルコ−ス残基約1000当
たり0.05−5.0個程度が望ましい。架橋化剤とし
ては、ホルムアルデヒド、エピクロロヒドリン、アクロ
レイン、トリメタン酸、オキシ塩化リンなどが用いられ
る。これら加工処理は、低粘度化を省いた残りの2変性
をほどこせば、どの変性が先におこなわれても構わな
い。また同時に変性することも可能である。本発明の澱
粉の集束剤中の量は0.10−20重量%が適当である
が更に好ましくは、1.0−10.0重量%である。
【0010】本発明のカチオン潤滑剤は、少なくとも2
種以上の化合物を用いる。例えば、テトラエチレンペン
タミンにC6 −C18の脂肪酸を反応させた化合物の酸活
性化物、C6 −C18のアルキル基を持つアルキルイミダ
ゾリンの酸活性化物、アルキル第4級アンモニュウム塩
メチレンビスステアリン酸アミドの酢酸塩などの脂肪酸
アミド系化合物、分子量600−1800程度のポリエ
チレンイミンにC6 −C18の脂肪酸を2−10モル反応
させ酢酸またはぎ酸のような有機酸によりPHを6−8
に調整したものを使用することができる。これら、カチ
オン系潤滑剤は酸活性化したものを使用する。本発明で
酸活性化とは、カチオン系潤滑剤を酢酸またはぎ酸のよ
うな有機酸によりPHを6−8に調整するという処理を
施すことを意味する。本発明の2種類以上のカチオン潤
滑剤の集束剤中の配合量としては0.01−1.0重量
%が好ましく、特に好ましいのは0.05−0.5重量
%である。ただしポリエチレンイミンのカチオン潤滑剤
は脱油性の問題から集束剤中の配合量として0.50重
量%以下とすることが望ましい。0.01重量%以下で
は柔軟剤としての効果が少なく、1.0重量%以上の濃
度では、脱油時の着色問題が起こったり、ヤ−ンの集束
力が低下して繊維がばらけやすく、毛羽立ちが発生しや
すくなる。2種類のカチオン潤滑剤の配合比率は0.1
〜0.9:1の範囲が望ましく、この範囲を外れると量
の多い方のカチオン潤滑剤の特性が強く現れ単独に配合
したときと同じ効果しか示さない。3種類以上のカチオ
ン潤滑剤を使用するときの配合比率はカチオン潤滑剤全
体を100重量%としたとき、それぞれのカチオン潤滑
剤の量が少なくとも10重量%以上で、かつ1種類の潤
滑剤の占める最大の量は80重量%以下が適当である。
集束剤中の量は0.01〜1.0重量%が望ましい。皮
膜形成剤として、少なくともエ−テル化もしくはエステ
ル化及び架橋化の2種類の加工処理をされた澱粉を含有
し、さらにカチオン潤滑剤として少なくとも2種類以上
の化合物を含有する本発明の集束剤のガラス繊維ヤ−ン
への付着量は付着率で0.05−10.00重量%、好
ましくは0.1−3.00重量%とくに好ましくは0.
3−1.0重量%である。
【0011】
【発明の効果】本発明のガラス繊維集束剤は少なくとも
2種類の特定の処理をした加工澱粉と2種以上のカチオ
ン潤滑剤を併用した結果、表1に示したように毛羽の発
生が少ない、飛走性の良い、しかも加熱脱油により効果
的に分解される集束剤が得られた。このことはワ−パ−
(経糸整経機)、糊付け機、高速化織機の加工工程で本
発明の集束剤が完全にガラス繊維ヤ−ンを構成するガラ
ス繊維を保護することが出来たことを示している。飛走
性が良いのはガラス繊維が適度の硬さと膨らみを持って
いるためである。また優れた脱油性を有することも確認
された。しかしながら、なぜ特定の加工処理澱粉と2種
類以上のカチオン潤滑剤を配合したものから、このよう
に良い結果がが得られるのかはっきりした理由はわから
ないが、毛羽の出ない理由は、違う構造のカチオン潤滑
剤がそれぞれの特徴を引出しあい、相乗効果により効率
的にストランド内のガラス繊維フィラメント同志の摩擦
抵抗を低下させることが出来たためであろう。飛走性が
良いのは、集束剤中に2種類のカチオン潤滑剤を配合し
たので、集束剤皮膜の物性の変動が少なくなり、エアジ
ェット織機で緯糸をエアで吹飛ばしたとき適度のヤ−ン
の繊維の「ばらけ」が起こり易くなったためである。ま
た、脱油性がよいのは、もともと澱粉としては燃焼性の
いい低分子型のエ−テル化もしくはアセチル化澱粉に、
若干の架橋化を施す事により比較的低い集束付着率でヤ
−ンが構成されているためであろうと想像される。
【0012】以下本発明を実施例により説明する。%の
表示は特に断りのない限り重量%である。結果はまとめ
て表1に示す。
【実施例】
【実施例1】原料をハイアミロ−スコ−ン澱粉とし、1
%の塩酸水溶液中で2時間低粘度化し、続いてプロピレ
ンオキサイドをアルカリ存在下で、置換度(D.S)が
0.14程度になるよう反応させエ−テル化を施し、更
にエピクロロヒドリンによりグルコ−ス残基約1000
当り、0.40程度架橋化したものを1.5kg、原料
をノ−マルコ−ン澱粉とし、酸処理により糊化後、澱粉
濃度8%、温度50℃の条件において、300〜500
BU程度に低粘度化し、続いてプロピレンオキサイドを
アルカリ存在下で置換度(D.S.)が0.1程度にな
るように反応させエ−テル化を施し、更にエピクロロヒ
ドリンにより、グルコ−ス残基約1000当り0.20
架橋化したものを2.5kg秤量し、80kgの水に分
散する。これを加熱昇温し95℃で30分間糊化した後
65℃まで冷却する(A液)。別にパラフィン70%、
硬化油20%、乳化剤10%より構成させた、自己乳化
型ノニオン性潤滑剤(商品名:AW82,松本油脂製)
を1.2kg秤量する(B液)。また別容器に分子量1
200のポリエチレンミンにペラルゴン酸6モルを反応
させた化合物にPHが7になるよう酢酸を添加した15
%固形分の溶液を0.4kg、テトラエチレンペンタミ
ンとステアリン酸の縮合物の酢酸活性化物の30%固形
分溶液を0.5kg秤量し、熱湯を加えて3kgとして
おく (C液)。ホルマリンは24g(純度100%換
算)を秤り取り、10倍に薄めておく(D液)。65℃
のA液にB,C液およびD液を順次くわえた後、湯を加
えて総重量100kgとし、60℃で保温する。本発明
の集束剤を紡糸時に付着率で0.65%付着させたヤ−
ンを用い、高速ワ−パ−(SUCKER社製)で整経
し、糊付機(SUCKER社製)で糊付けし、高速エア
−ジェット式織機(津田駒工業製ZA)で製織したガラ
スクロスの品質およびヤ−ンの飛走性を表1に示すが極
めて少ない毛羽、そして十分かつ安定な飛走性と優れた
脱油性を示した。
【0013】評価の方法は次の方法により行った。 1、集束剤の付着率 1g以上の試験片を取り、110±5℃で一時間以上乾
燥した後、デシケ−タ−に入れて室温まで冷却してその
質量を測る。これを625±20℃に保ったマッフル炉
で恒量になるまで加熱した後、デシケ−タ−にいれて室
温まで放冷して、その質量を測り、次の式により算出し
た。 C=(M1−M2)/M1×100 C =試験片の集束剤付着率(重量%) M1=乾燥後の試験片の重量 M2=加熱後の試験片の重量 2、毛羽 織機で織った後、クロス表面の毛羽を数えて、8ランク
にわけた判定基準により等級分けした。1が最も毛羽の
少ない等級で、8が最も多い等級であることを示し、2
〜3以下の等級であれば通常の使用には十分耐える。 3、飛走性 エアジェットによりヤ−ンを緯糸として打込み、到達時
間を測定機により測った結果と織機停台回数の製織性の
総合判定基準により判定した。8ランクに分けた判定基
準で数値の小さいほうが優れた結果であることを示す。 4、脱油性 クロスを350℃、3時間の加熱脱油をした後、白度や
着色(脱油不良)を限度見本により目視判定した。8ラ
ンクに分けた判定基準で数値の小さいほうが脱油しやす
いことを示す。
【0014】
【実施例2】澱粉として、原料をノ−マルコ−ン澱粉と
し、酸処理により糊化後、澱粉濃度8%、温度50℃の
条件において、200〜500BU程度に低粘度化し、
続いてプロピレンオキサイドをアルカリ存在下で置換度
(D.S.)が0.1程度のなるように反応させエ−テ
ル化を施し、更にエピクロロヒドリンにより、グルコ−
ス残基約1000当り0.40個程度架橋化した澱粉
5.0%、水素添加植物油0.7%、パラフィンワック
ス0.8%、分子量1200のポリエチレンイミンにペ
ラルゴン酸6モルを反応させた化合物にPHが6になる
ように酢酸を添加した15%固形分の溶液0.6%、テ
トラエチレンペンタミンとステアリン酸の縮合物の酢酸
活性化物30%固形分溶液を0.6%、乳化剤0.2
%、ホルマリン0.024%(純分100%換算)及び
水92%からなる本発明の集束剤を付着率0.82%付
着させたヤ−ンを製造した。以後実施例1と同様に実施
した。
【0015】
【実施例3】原料をハイアミロ−スコ−ン澱粉とし、プ
ロピレンオキサイドをアルカリ存在下で、置換度(D.
S)が0.10程度になるよう反応させエ−テル化を施
し、更にエピクロロヒドリンによりグルコ−ス残基約1
000当り、0.20程度架橋化したものを1.5%、
原料をノ−マルコ−ン澱粉とし、酸処理により糊化後、
澱粉濃度8%、温度50℃の条件において、200〜3
00BU程度に低粘度化し、続いて無水酢酸を置換度
(D.S.)が0.12程度になるように反応させエス
テル化を施し、更にホルムアルデヒドにより、グルコ−
ス残基約1000当り0.30個程度架橋化した澱粉を
3.5%、パラフィン70%、硬化油20%、乳化剤1
0%より構成させた、自己乳化型ノニオン性潤滑剤(商
品名:AW82,松本油脂製)を1.5%、カチオン潤
滑剤として、分子量1200のポリエチレンイミンにペ
ラルゴン酸6モルを反応させた化合物にPHが7になる
よう酢酸を添加した15%固形分の溶液を固形分で0.
05%、テトラエチレンペンタミンとステアリン酸の縮
合物の酢酸活性化物の30%固形分溶液を固形分で0。
25%としたほかは実施例1と同様に実施した。
【0016】
【実施例4】実施例1のカチオン潤滑剤を分子量120
0のポリエチレンイミンにペラルゴン酸6モルを反応さ
せ化合物がPH6になるよう酢酸を添加した15%固形
分の溶液0.6%、アルキルイミダゾリンの酢酸活性化
物35%固形分溶液0.4%とした他は実施例1と同様
に実施した。
【0017】
【実施例5】実施例1のカチオン潤滑剤をテトラエチレ
ンペンタミンとステアリン酸の縮合物の酢酸活性化物の
30%固形分溶液を0.6%、アルキルイミダゾリンの
酢酸活性化物35%固形分溶液0.3%とした他は実施
例1と同様に実施した。
【0018】
【実施例6】実施例1のカチオン潤滑剤をテトラエチレ
ンペンタミンとステアリン酸の縮合物の酢酸活性化物の
30%固形分溶液を0.3%、800のポリエチレンイ
ミンにペラルゴン酸4モルを反応させ化合物がPH6に
なるよう酢酸を添加した15%固形分の溶液0.5%、
アルキルイミダゾリンの酢酸活性化物35%固形分溶液
0.3%としたほかは、実施例と同様に実施した。
【0019】
【比較例1】澱粉の架橋化を省略することを除いては、
実施例3と同様に実施した。
【比較例2】実施例1において2種類のカチオン潤滑剤
の代わりに、テトラエチレンペンタミンとステアリン酸
の縮合物の酢酸活性化物の30%固形分溶液を0.7%
配合したほかは実施例1と同様に実施した。
【0020】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集束剤中の澱粉の一部あるいは全部を、
    少なくともエ−テル化または、エステル化、及び架橋化
    の処理をした加工澱粉とし、2種類以上のカチオン潤滑
    剤を含むことを特徴とするガラス繊維ヤ−ン用一次集束
  2. 【請求項2】 2種類のカチオン潤滑剤の配合量の比
    が、重量で0.1〜0.9:1である請求項1のガラス
    繊維ヤ−ン用一次集束剤
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した集束剤を付着率で
    0.05重量%〜10重量%付着させたことを特徴とす
    るガラス繊維ヤ−ン 【0001】
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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