JPH08325456A - ポリシロキサンエマルションの製造方法 - Google Patents

ポリシロキサンエマルションの製造方法

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JPH08325456A
JPH08325456A JP8082684A JP8268496A JPH08325456A JP H08325456 A JPH08325456 A JP H08325456A JP 8082684 A JP8082684 A JP 8082684A JP 8268496 A JP8268496 A JP 8268496A JP H08325456 A JPH08325456 A JP H08325456A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーンを含有する水中油エマルションを
製造する方法を提供する。 【解決手段】 最初に、入口20を有し、下部及び出口
のある反応室30を有する重合反応器10でモノマーを
縮合させて液体ポリマーを含有するエマルションを作
る。モノマーは縮合触媒と混合し、そして昇圧されたガ
スで発泡混合物を作る。この発泡混合物を反応室30に
沿って出口へ供給し、その間に反応室でモノマーが重合
する。次いで、反応室の下端部に水と界面活性剤を供給
して、反応室内での発泡作用の助けを借りて油中水エマ
ルションを作る。次にこの油中水エマルションを剪断装
置54で水中油エマルションに変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部(不連続)相
粘度が100〜1,000,000センチストークス
(mm2 /s)の範囲である、シリコーン含有水中油エ
マルションを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】199
4年6月7日発行の米国特許第5319120号明細書
には、有機ケイ素モノマーとオリゴマーを縮合させて液
体ポリマーを製造するための反応装置が記載されてい
る。本発明では、同様の装置を使って液体ポリマーを含
有するエマルションを製造する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体シリコー
ンポリマーを含有してなるエマルションを製造するため
の重合反応器を導入する。この反応器は、有機ケイ素化
合物のモノマー及び/又はオリゴマーを縮合させて液体
ポリマーを含有してなるエマルションを製造する方法を
実施するのに使用される。この重合反応器は、入口、反
応室、及び出口を有する。本発明によれば、有機ケイ素
化合物のモノマー及び/又はオリゴマーを縮合触媒と混
合する。昇圧したガスを導入して混合物を発泡体様のコ
ンシステンシー(foam−like consist
ency)に到達させる。発泡混合物を反応室に沿って
出口へ向けて供給し、有機ケイ素化合物モノマー及び/
又はオリゴマーを反応室で重合させる。界面活性剤を含
有している水を反応室の下方端部へ供給して、ポリマー
を含有している油中水エマルションを生成する。この油
中水エマルションに剪断作用を及ぼして、ポリマーを内
部相として含有する水中油エマルションに逆転させる。
【0004】エマルションは、実質的に互いに不混和性
である少なくとも二つの成分と、これら二つの相間の界
面張力を下げる界面活性剤との混合物である。水性エマ
ルションの顕微鏡観察からは、二つの相、すなわち油相
と水相が明らかになる。各成分の割合に応じて、エマル
ションは水中油エマルション又は油中水エマルションと
して特徴づけられる。両者の主な区別は、どちらの成分
(油かそれとも水か)がエマルションの外部(連続)相
を構成しているかである。内部(不連続)相は、他方の
相中において液滴の形をしている。ミクロエマルション
は、エマルションの外部相が平均径140nm(0.1
40μm)以下の液滴の内部相を含有する組成物であ
る。
【0005】本発明によれば、液体ポリマー製造用の静
的な重合反応器に連結して水中油エマルションが生成さ
れる。反応器の出口の下流には、重合反応器で生成され
た油中水エマルションを水中油エマルションに逆転させ
る剪断装置が設けられる。
【0006】重合反応器の入口は、反応混合物を反応器
へ導入する任意の通常の手段でよい。好ましくは、入口
には反応物を加圧下で供給するための手段が備えられ
る。例えば、入口には反応混合物を入口からいくらか離
れたところに配置された容器から加圧下で供給するため
のポンプ送りの系が備えられる。もう一つの方法は、混
合物をポンプ又はサイホン系による吸引作用下で供給す
ることであり、あるいは単に重力の作用下で供給するこ
とである。供給手段はまた、反応物を例えば反応温度の
ようなより高い温度に上昇させる加熱機構を通させるよ
うにしてもよい。供給手段には、反応物と触媒を適正な
割合で混合するための混合装置が含まれる。出口での減
圧を利用して反応室を通して吸引することにより入口を
通して反応室へ反応混合物を供給するのは、それほど好
ましくない。
【0007】好ましい方法では、反応混合物を昇圧され
たガスと入口で混合し、そしてこのガスを使って反応混
合物を重合反応器の反応室へ押し入れる。昇圧されたガ
スは、空気あるいは窒素といったような任意のガスでよ
い。ガスと反応混合物との混合は、反応混合物を発泡体
様のコンシステンシーに到達させるやり方でなされる。
大きなガス−液界面を生じさせて、当該系を、二つのモ
ノマー又はオリゴマーの反応の副生物として水又は別の
簡単な物質が生成される縮合重合反応に特に適したもの
にする。
【0008】入口には噴霧器(atomizer)が含
まれる。40psi(275kPa)より高い圧力の昇
圧ガスを使用する場合には、このガスの一部を反応混合
物の噴霧を助けるために使用してもよい。混合物は、噴
霧装置を通して反応混合物を昇圧して小さな粒子の噴霧
を形成させることを含む慣用の手段により噴霧してもよ
い。別法は、40psi(275kPa)より高い圧力
の例えば圧縮空気又は窒素といったような昇圧ガスを使
って、反応混合物が装置を通り抜ける際にそれを噴霧す
ることである。反応混合物を回転プレートへ供給するこ
とで反応混合物に小さな液滴を形成させる回転噴霧器を
使用することもできる。昇圧ガスと、混合物が供給され
る反応室の狭さとが、当該組成物を、全ての成分が十分
に分散され且つ混合された発泡体様のコンシステンシー
に到達させる。効率的な混合は、重合反応器で少量の触
媒を使用する場合に重要である。入口より前で反応混合
物自体を加熱することで反応混合物の温度を上昇させる
か、あるいは加熱した昇圧ガスを使用することにより又
は反応混合物を供給する反応室を加熱することにより反
応混合物を加熱してもよい。
【0009】反応室は、反応混合物を受け入れるために
細長くて且つ中空である。反応室は円筒状の形状である
のが好ましいが、とは言えこれが必要なわけではない。
円筒状の反応室は製造するのが容易であり、また可能性
のあるデッドスペースをなくすことで良好な混合により
都合のよい幾何学形状を有する。反応混合物の流動の方
向における反応室の長さは、反応室の一番幅の広い箇所
でのその直径の少なくとも2倍であるべきである。好ま
しくは、反応室の直径は2〜25cm、より好ましくは
5〜10cmである。もっと大きな直径が可能である
が、反応混合物の完全な混合と伝熱を保証するため反応
器内に有効な流動を生じさせるのに十分な反応混合物が
供給される場合に有効であるに過ぎない。大きな直径に
対して十分な流量は、大抵の場合に非現実的である。反
応室の長さは、反応混合物の流量、触媒の効率及びこの
ほかの速度決定因子に依存する。反応室にとって適当な
長さは25cm〜100mであるが、好ましくは50c
m〜40m、最も好ましくは2〜25mである。好まし
いのは、反応混合物の反応室内での滞留時間が5分未
満、好ましくは2分未満であるような寸法の反応室であ
る。1時間当たりに最高200kgまでのポリマーを生
産するために特に有効な反応室は、長さが約8mで内径
が約5cmであろう。反応室は細長い真っ直ぐな管でよ
く、あるいはコイル状もしくは別の形状にしてもよい。
コイル状にした反応室には、反応器の必要とする全体の
長さ又は高さを減らすという利点がある。
【0010】反応混合物を反応室に供給するのに混合又
は噴霧系を使用することと、混合物を反応器へ押し進め
るのに昇圧ガスを使用することから、モノマー及び/又
はオリゴマーの効率的な重合を保証するのに十分な乱流
が作りだされる。
【0011】重合反応器は、最も適切には反応室の開放
端である出口を有する。そこでは、油中水エマルション
の形をした重合した液体物質を直ちにタンク又はドラム
のような適当な受け器に集めることができる。とは言
え、混合物が発泡体様のコンシステンシーに達している
場合には特に、ポリマーを含有しているこの油中水エマ
ルションを脱気系に通してからエマルションの逆転をす
る方が好ましい。触媒を中和するために、適当な比率で
中和剤を加えて混合する供給管を設ける。また、エマル
ションを所望の温度にするために、捕集箇所に又はその
近くに冷却系を備えてもよい。ろ過系を使用して触媒の
中和により生成される塩をろ別してもよく、このろ過系
は、粘度がより低い高温の液をろ過するのが容易である
ことから冷却系の前に設置される。
【0012】本発明によれば、重合反応器でモノマー及
び/又はオリゴマーを縮合させる液体ポリマー含有エマ
ルションを製造するための方法が提供される。「液体」
という用語をポリマー、モノマー又はオリゴマーに関連
して使用するのは、物質が25℃の温度でそれらを流動
させるコンシステンシーを有し、そしてそれらが圧力、
例えば重力を受けるとそれらが入れられた受け器の形状
に順応することを意味する。この用語は、明らかに固体
又は気体の物質及び熱可塑性である物質を除外する。こ
のように、「液体ポリマー」という用語は、粘度が20
mm2 /sの低粘度ポリマーのほかに、ガムのような高
粘度を有するポリマー、ゆるく架橋された物質、及び加
圧下で流動するある種のゲルを包含する。
【0013】本発明の方法は、モノマー及び/又はオリ
ゴマーの縮合反応により作られるポリマーに限定され
る。「縮合」とは、ASTM D883−54Tで定義
されたように、2種以上の分子が結合して水又はこのほ
かの何らかの簡単な物質が分離する化学反応を意味す
る。本発明の方法は、気−液界面で大きな表面積が作り
だされるために縮合重合に特に有効である。これは、反
応室の温度が副生物を揮発させるのに十分高い場合にお
いて特に、縮合反応の副生物(水)が気相へ移動するの
を促進する。本発明の方法に適した縮合重合反応は、シ
ラノール基(≡SiOH)を有する有機ケイ素化合物の
縮合によるポリシロキサン物質の生成である。
【0014】本発明の方法は、ケイ素に結合した−OR
基(ここでのRは水素原子又は炭素原子数1〜6の低級
アルキル基であるが、但し少なくとも一部のR基は水素
であるものとする)を有する有機ケイ素化合物の重合に
より製造されるオルガノシロキサン物質を含有している
水中油エマルションの製造において特に好ましい。各R
基は水素であることが一番好ましい。
【0015】本発明の方法でモノマー又はオリゴマーと
して使用される有機ケイ素化合物は、オルガノシラン、
オルガノシロキサン、シルカルバン又は混合物でよい。
有機ケイ素化合物のケイ素に結合した有機置換基は、炭
素原子数が1〜14の一価の炭化水素基、例えばアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルカリール基又は
アルケニル基の如きものや、炭素原子数が1〜10の一
価の置換炭化水素基、例えばアミノ置換されたアルキル
又はアリール基、メルカプトアルキル基、ハロアルキル
基、エステル化されたカルボキシアルキル基、ポリオキ
シアルキレン基、そしてヒドロキシアルキル基といった
ようなものであることができる。有機ケイ素化合物中に
存在することができる適当な有機置換基の例は、メチル
基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、ドデシル基、
テトラデシル基、フェニル基、キシリル基、トリル基、
フェニルエチル基、ビニル基、アリル基、ヘキセニル
基、−R’NH2 、−R’NHCH2 CH2 NH2 、−
R’SH、−R’Br、−R’Cl及び−R’OHであ
る。R’は、炭素原子数が8未満の二価の有機基であ
り、例えば−(CH2 3 −、−CH2 CHCH3 CH
2 −、アリーレン基−C 6 4 −、又はアラルキレン基
−(C6 3 CH3 )−の如きものである。商業的な用
途のためには、有機置換基のうちの少なくとも50%は
メチル基で、残りの基はビニル基又はフェニル基であ
る。好ましくは、全ての有機置換基のうちの80%はメ
チル基である。
【0016】有機ケイ素化合物は分子当たりに多数のケ
イ素結合基−ORを有してもよいとは言うものの、各分
子には2個以下の−OR基が存在するのがより好まし
い。これは、実質的に線状のポリシロキサン物質が生成
するのを促進する。好ましい有機ケイ素化合物は、シラ
ノール末端基を有する短鎖の線状ポリジオルガノシロキ
サン物質である。これらの物質は次式を有する。
【0017】
【化1】
【0018】この式において、各R”は上記のとおりの
有機基であり、nは300以下の値を持つ整数である。
シロキサンポリマーは、シロキサン鎖の長さが本発明の
方法により得られた最終生成物よりも短い限りは、本発
明の目的上はオリゴマーである。好ましいポリジオルガ
ノシロキサンはそれぞれが、メチル基であるR”を有
し、nが10〜300、より好ましくは50〜150、
最も好ましくは75〜100である。そのようなポリジ
オルガノシロキサンは、ジハロジオルガノシランの加水
分解と縮合により製造され、商業的に入手可能である。
【0019】本発明の方法では、シラノール基で末端を
ブロックされたポリジオルガノシロキサンを含有してい
る高粘度のエマルションを製造することができる。とは
言え、所望ならば、エマルション中の縮合生成物は末端
をトリオルガノシロキシ単位でブロックされてもよい。
そのような末端ブロックを行う一つの方法は、反応混合
物中にトリオルガノアルコキシシラン又はトリオルガノ
シラノールを取り入れることを含む。トリオルガノシロ
キシ基で末端をブロックされたポリジオルガノシロキサ
ンを製造するより好ましい方法は、一端をトリオルガノ
シロキサン原子団でブロックされ、そして他端をヒドロ
キシルジオルガノシロキサン原子団でブロックされたポ
リジオルガノシロキサン物質を取り入れることを含む。
別の方法は、トリオルガノシロキサン末端原子団を有す
るより低分子量のポリジオルガノシロキサンを使用する
ことである。これは通常、シロキサンSi−O−Si結
合をこわすのに有効である触媒を使用することを必要と
する。更にもう一つの別法は、ヘキサメチルジシラザン
のようなシラザンを使用することである。適当なトリオ
ルガノシロキサン末端ブロック単位には、トリメチルシ
ロキサン、トリエチルシロキサン、ジメチルビニルシロ
キサン及びジメチルフェニルシロキサン単位が含まれ
る。
【0020】本発明の方法は、縮合反応により製造され
た種々の有機ケイ素生成物を含有しているエマルション
を調製するのに適している。所望ならば、上記の有機ケ
イ素化合物とともに、シラノール含有反応物あるいは縮
合生成物と反応性であって有機官能基又は連鎖停止基を
供給する例えばアルコキシシランのような他の有機ケイ
素化合物を含めることができる。そのようなシランの例
は、トリメチルメトキシシラン、メチルフェニルジメト
キシシラン、メチルフェニルビニルエトキシシラン、及
びアミノプロピルトリメトキシシランである。
【0021】本発明の方法は、モノマー又はオリゴマー
である有機ケイ素化合物を所望の速度の重合が起きる温
度で触媒と接触させることを必要とする。使用される温
度は一般に30〜300℃の範囲内である。より低い温
度での反応は、標準的に遅すぎて商業的に有効ではあり
得ない。より好ましくは、重合反応は50〜200℃の
温度で、最も好ましくは70〜170℃の温度で実施さ
れる。
【0022】所望の縮合速度を達成するのに十分な触媒
が使用される。これは、処理装置の特質と形状寸法、処
理温度、及び例えば反応室中の反応混合物の滞留時間と
いったような他の要素によって決定される。しかしなが
ら、大抵の場合には、反応混合物中の有機ケイ素化合物
の重量を基にして0.001〜5重量%の触媒が使用さ
れる。
【0023】本発明による一番好ましい触媒は、塩化ホ
スホニトリルを基にした、縮合に特効的な触媒、例えば
米国特許第3839388号、同第4564693号又
は同第4701490号明細書により調製されるような
ものや、ハロゲン化ホスホニトリル触媒〔X(PX2
N)n PX3 + 〔MX(v-t+1) R’t - である。こ
の式において、Xはハロゲン原子であり、Mはポーリン
グのスケールで1.0〜2.0の電気陰性度を持つ元素
であり、R’は炭素原子数1〜12のアルキル基であ
り、nの値は1〜6であり、vはMの原子価又は酸化状
態であり、tの値は0からv−1までである。
【0024】とは言え、このほかの縮合特効触媒、例と
してドデシルベンゼンスルホン酸、n−ヘキシルアミ
ン、テトラメチルグアニジン、ルビジウム又はセシウム
のカルボン酸塩、マグネシウム、カルシウム又はストロ
ンチウムの水酸化物、並びに米国特許第3094497
号、同第3160601号及び同第5109093号各
明細書に挙げられたようなこのほかの触媒、を使用して
もよい。
【0025】重合反応の停止は通常の方法によってなさ
れる。例えば、反応混合物の温度を触媒が活性になる点
をよりも低下させることができる。あるいはまた、反応
混合物を例えば分解により触媒が不活性にされる点まで
加熱してもよいが、但しポリマーはそのような処置によ
り影響を受けないものとする。更に別の処理は、ポリマ
ーが所望の重合度に達したなら不活性化剤を導入するこ
とである。これは、アミン中和剤、例としてエチレンジ
アミン又はトリヘキシルアミンのようなものを任意に含
有している、化学量論的に過剰の水を使ってなされる。
【0026】縮合ポリマーは、重合環境に応じて粘度が
変動する。本発明の方法は、1,000,000mm2
/s以上の高粘度ポリマーを製造することができるが、
粘度は好ましくは最高で500,000mm2 /sまで
である。これらのポリマーを含有している水中油エマル
ションは、布帛を処理して撥水性を与えるような用途、
紙にコーティングして高剥離性の表面にするような用途
において、そして硬質表面のための研磨剤として、有用
である。
【0027】エマルションを作るのに1種以上の界面活
性剤が用いられ、そして任意のタイプの非イオン性もし
くはイオン性乳化剤、又は非イオン性乳化剤とイオン性
乳化剤の混合物を使用することができる。適当な非イオ
ン性乳化剤の中には、エトキシラート化した脂肪アルコ
ール類がある。そのような脂肪アルコールエトキシラー
トは、分子中に、炭素原子数が8〜20の脂肪族炭化水
素残基、例としてラウリル(C12)基、セチル(C16
基及びステアリル(C18)基のようなものに結合した−
(OCH2 CH2 a OH特性基を含有している。整数
aは1〜100の値を持つが、典型的にはそれは12〜
40である。商業的な製品には、米国デラウェア州Wi
lmingtonのICI Americas Inc
orporatedによりBRIJの商品名で市販さ
れ、米国ペンシルベニア州AmblerのHenkel
Corporation/Emery Groupに
よりEMERYの商品名で市販され、米国ニュージャー
ジー州FairlawnのLonza Incorpo
ratedによりETHOSPERSE(商標)の商品
名で市販され、そして米国ニュージャージー州Edis
onのAmerchol Corporationによ
りPROMULGEN(商標)の商品名で市販されてい
る、ポリオキシエチレン脂肪アルコールが含まれる。一
つのそのような非イオン性界面活性剤はBRIJ 35
Liquidである。このポリオキシエチレン(2
3)ラウリルエーテルは、16.9のHLB値を持ち、
そして式C 1225(OCH2 CH2 23OHを有する。
【0028】このほかの有用なポリオキシエチレン脂肪
アルコールは、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエー
テル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリ
オキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエ
チレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン
(2)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(1
0)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)
ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(21)ステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレン(100)ステア
リルエーテル、ポリオキシエチレン(2)オレイルエー
テル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、
及びポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルであ
る。このほかの非イオン性界面活性剤は、エトキシラー
ト化されたアルコール類又はエトキシラート化されたア
ルキルフェノール類であって、これらは米国コネチカッ
ト州DanburyのUnion Carbide C
orporationによりTERGITOL(商標)
及びTRITON(商標)の商品名で、米国テキサス州
ヒューストンのShell Chemical Com
panyによりNEODOL(商標)の商品名で、米国
イリノイ州GurneeのPPG Industrie
sによりMACOL(商標)の商品名で、米国ペンシル
ベニア州AmblerのHenkel Corpora
tionによりTRYCOLの商品名で、また米国デラ
ウェア州WilmingtonのICIAmerica
s IncorporatedによりBRIJの商品名
で市販されている。特に好ましいのは、濃厚な90%溶
液として入手可能で、HLBが11.7である、TER
GITOL(商標)TMN−6である。
【0029】更に、他の非イオン性界面活性剤、例えば
脂肪酸アルカノールアミド類又はアミンオキシド類の如
きものを使用することができる。脂肪酸アルカノールア
ミド類は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミン又はジイソプロパノー
ルアミンといったようなアルカノールアミンを、脂肪酸
又は脂肪酸エステルと反応させてアミドを生成させるこ
とにより得られる非イオン性界面活性剤である。この非
イオン性界面活性剤の疎水性部分は、一般に10〜21
の炭素原子を有する脂肪酸炭化水素鎖によりもたらされ
る。脂肪酸アルカノールアミド界面活性剤には、イソス
テアリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノー
ルアミド、カプリン酸ジエタノールアミド、ココナツ脂
肪酸ジエタノールアミド、リノール酸ジエタノールアミ
ド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエ
タノールアミド及びステアリン酸ジエタノールアミドと
いったような脂肪酸ジエタノールアミド類や、ココナツ
脂肪酸モノエタノールアミドのような脂肪酸モノエタノ
ールアミド類や、オレイン酸モノイソプロパノールアミ
ド又はラウリン酸モノイソプロパノールアミドといった
ような脂肪酸モノイソプロパノールアミド類が含まれ
る。代表的な非イオン性界面活性剤は、米国ニューヨー
ク州ニューヨークのWitco Corporatio
nによりWITCAMIDE(商標)の商品名で市販さ
れている製品である。
【0030】アミンオキシド類は、第三アミンを酸化し
てアミン酸化物を生成することにより得られる非イオン
性界面活性剤である。アミンオキシド界面活性剤には、
N−ココジメチルアミンオキシド、N−ラウリルジメチ
ルアミンオキシド、N−ミリスチルジメチルアミンオキ
シド及びN−ステアリルジメチルアミンオキシドといっ
たようなN−アルキルアミンオキシド類や、N−ココア
ミドプロピルジメチルアキンオキシド又はN−牛脂(t
allow)アミドプロピルジメチルアミンオキシドの
ようなN−アシルアミンオキシド類や、ビス(2−ヒド
ロキシエチル)C12-15 アルコキシ−プロピルアミンオ
キシドのようなN−アルコキシアルキルアミンオキシド
類が含まれる。アミンオキシド界面活性剤の疎水性部分
は一般に、10〜21の炭素原子を含有している脂肪族
炭化水素鎖によりもたらされる。
【0031】代表的なアミンオキシド界面活性剤には、
ラウリン酸ジエタノールアミド、N−ラウリルジメチル
アミンオキシド、ココナツ酸(coconut aci
d)ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールア
ミド及びオレイン酸ジエタノールアミドが含まれる。適
当な商業的製品は、米国イリノイ州Northfiel
dのStephan CompanyによるAMMON
YX、米国ニュージャージー州FairlawnのLo
nza IncorporatedによるBARLOX
(商標)、及び米国イリノイ州University
ParkのMcIntyre Group Limit
edによるMACKAMINEといったような商品名及
び商標で市販されている。米国デラウェア州Wilmi
ngtonのICI Americas Incorp
oratedによりSPAN及びTWEENの商品名で
市販されているソルビタン誘導体、そして米国ニュージ
ャージー州ParsippanyのBASF Corp
orationによりPLURONIC(商標)の商品
名で市販されているプロピレンオキシド−エチレンオキ
シドブロック重合体も、使用することができる。
【0032】有効なイオン性界面活性剤には、アニオン
性、両性又はカチオン性の乳化剤が含まれる。適当なア
ニオン界面活性剤には、スルホン化した及び硫酸化した
アルキル、アラルキル及びアルカリールアニオン界面活
性剤、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネ
ート、並びにN−アルキルサルコシネートが含まれる。
代表的な界面活性剤は、アルキルスルフェート及びアラ
ルキルスルフェートのナトリウム、マグネシウム、アン
モニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
及びトリエタノールアミン塩であり、またアルカリール
スルホネートの塩類である。これらの界面活性剤のアル
キル基は一般に、合計して12〜21の炭素原子を有
し、不飽和であってもよく、そして好ましくは脂肪アル
キル基である。スルフェート類は、分子当たりに1〜1
0のエチレンオキシド単位又はプロピレンオキシド単位
を含むスルフェートエステル類でもよい。好ましくは、
スルフェートエステルは2〜3のエチレンオキシド単位
を含む。
【0033】代表的なアニオン界面活性剤には、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノー
ルアミン、C14-16 オレフィンスルホン酸ナトリウム、
パレト−25(pareth−25)硫酸アンモニウ
ム、ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエー
テル硫酸アンモニウム、二ナトリウムモノオレアミドス
ルホスクシネート、アンモニウムラウリルスルホスクシ
ネート、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、及びナ
トリウムN−ラウロイルサルコシネートが含まれる。
【0034】適当なアニオン界面活性剤は、米国ニュー
ヨーク州ニューヨークのWitcoCorporati
onによるEMCOL(商標)及びWITCONATE
(商標)、米国ニュージャージー州Piscatawa
yのHuls America Incorporat
edによるMARLON、米国ニュージャージー州Wa
yneのAmerican Cyanamid Com
panyによるAEROSOL、及び米国マサチューセ
ッツ州LexingtonのW.R. Grace &
CompanyによるHAMPOSYLといったよう
な商品名又は商標で市販されている製品である。米国ペ
ンシルベニア州AmblerのHenkel Corp
orationにより商品名STANDAPOLで市販
されているエトキシラート化したアルコール類の硫酸エ
ステルを使用してもよい。殊に有用なアニオン界面活性
剤は、米国コネチカット州DanburyのUnion
Carbide CorporationによりTRI
TON(商標) W−30 CONCの商標で市販され
ているアルキルアリールポリエステルスルフェートのナ
トリウム塩である。
【0035】両性界面活性剤には、ココアムホ(coc
oampho)カルボキシグリシネート、ココアムホカ
ルボキシプロピオネート、ココベタイン、N−ココアミ
ドプロピルジメチルグリシン、及びN−ラウリル−N−
カルボキシメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)エチ
レンジアミンが含まれる。このほかの両性界面活性剤に
は、第四シクロイミダート類、ベタイン類、スルタイン
類が含まれる。ベタイン類は構造式R1 2 3
+ (CH2 m COO- を有し、この式中のR1 は炭素
原子数12〜18のアルキル基又はその混合物であり、
2 とR3 は独立に炭素原子数1〜3の低級アルキル基
であり、mは1〜4の値を有する。具体的なベタイン
は、α−(テトラデシルジメチルアンモニオ)アセテー
ト、β−(ヘキサデシルジエチルアンモニオ)プロピオ
ネート、及びγ−(ドデシルジメチルアンモニオ)ブチ
レートである。スルタイン類は、構造式R1 2 3
+ (CH 2 m SO3 - を有し、この式のR1 、R2
3 及びmは先に定義されたとおりである。有効な具体
的スルタインは、3−(ドデシルジメチルアンモニオ)
プロパン−1−スルホネート及び3−(テトラデシルジ
メチルアンモニオ)エタン−1−スルホネートである。
代表的な両性界面活性剤は、米国ニュージャージー州C
ranberryのRhone−Poulenc In
corporatedによるMIRATAINE(商
標)、及び米国バージニア州HopewellのGol
dschmidt Chemical Corpora
tionによるTEGO BETAINEといったよう
な商品名又は商標で市販されている。米国ニュージャー
ジー州CranberryのRhone−Poulen
c IncorporatedによりMIRANOLの
商標で市販されているイミダゾリン及びイミダゾリン誘
導体も使用することができる。
【0036】有用なカチオン界面活性剤には、分子中に
アミノ又は第四アンモニウム疎水性部分を含みそしてそ
れらが正に帯電している化合物、例えば第四アンモニウ
ム塩のようなものが含まれる。代表的な第四アンモニウ
ム塩は、ジ牛脂(ditallow)ジメチルアンモニ
ウムクロリド、ジ牛脂ジメチルアンモニウムメチルスル
フェート、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリ
ド、ジ(水素化牛脂)ジメチルアンモニウムクロリド、
ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジエイ
コシルジメチルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメ
チルアンモニウムクロリド、ジ(水素化牛脂)ジメチル
アンモニウムアセテート、ジヘキサデシルジメチルアン
モニウムアセテート、ジ牛脂ジプロピルアンモニウムホ
スフェート、ジ牛脂ジメチルアンモニウムニトレート、
ジ(ココナツアルキル)ジメチルアンモニウムクロリド
及びステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド
である。適当なカチオン界面活性剤は、米国オハイオ州
DublinのSherex Chemical Co
mpany IncorporatedによるADOG
EN、米国ニューヨーク州ニューヨークのWitco
CorporationによるEMCOL(商標)、米
国ウイスコンシン州MiltonのTomah Pro
ducts IncorporatedによるTOMA
H、並びに米国イリノイ州シカゴのAkzo Chem
icals IncorporatedによるARQU
AD及びETHOQUADといったような商品名又は商
標で市販されている。一つの有用なカチオン界面活性剤
は、AkzoによりARQUAD T−27Wとして販
売されているN−アルキル−トリメチルアンモニウムク
ロリドである。
【0037】次に、図1に示した反応器を説明する。反
応器10は、入口20、反応室30を形成する反応器の
壁31、そしてタンク52に通じる出口を含む。入口2
0には、圧縮機(図示せず)から熱交換器(これも図示
せず)を経由して高温の圧縮ガスを供給するための圧縮
ガス管路21が含まれる。別の圧縮ガス管路22が噴霧
装置23につながれる。噴霧装置23は、反応混合物を
当該噴霧装置23に供給する供給管路24と、触媒を導
入して必要とされる割合でもってこの触媒を管路24の
反応混合物と混合するための装置を含むもう一つの供給
管路25を有する。必要とされるときに末端ブロック単
位を加えるために供給管路24Aが反応混合物供給管路
24に通じている。
【0038】反応室30の内径は30〜100mmでよ
く、全長は4,000〜15,000mmでよい。反応
器の壁31には、中和剤を反応室30へ供給するための
入口51がある。反応室30の底は開放していて、脱気
タンク52に通じている。タンク52はガス又は空気を
取り除くための抽気系53を有する。タンク52に溜ま
る油中水エマルションは、連続的に又は半連続的に剪断
装置54へ送られて、その結果得られた製品はドラム5
5へ供給される。タンク52内の油中水エマルションは
装置54で剪断されて水中油エマルションに変えられ
る。任意のタイプの剪断装置54を使用することがで
き、例えばEppenbach(商標)コロイドミル、
Sonolator(商標)超音波ホモジナイザー、N
eulinger(商標)遊星形チェンジカンミキサ
ー、あるいは米国特許第4123403号明細書に記載
されたタイプの連続可変剪断ミキサーを使用することが
できる。連続操作のためには、米国特許第412340
3号明細書の装置が一番好ましい。半連続操作のために
は、チェンジカンミキサーが一番好ましい。入口70か
ら、反応室30の下端部に水と1種以上の界面活性剤が
導入される。また、装置54は必要なら追加の水を供給
するための入口60を含む。
【0039】本発明の方法を実施するために図1の装置
を使用する際には、触媒25、モノマー及び/又はオリ
ゴマー24及び末端ブロック単位24Aを混合して、圧
縮ガス22とともに噴霧器23へ供給する。加熱された
圧縮ガス21は、噴霧された混合物を発泡させ、発泡し
た混合物を出口のタンク52に向けて押し下げる。反応
器10の下端部において、この発泡体様混合物は51か
ら導入された水で中和される。追加の水と油中水エマル
ションを形成するために用いられる界面活性剤とは、管
路70により反応室30へ供給される。空気又はガスは
53で除去される。油中水エマルションは装置54で剪
断されてドラム55で集められる。51、60及び70
で水を加えることで、混合物の温度を入口70から反応
室に供給される界面活性剤の分解温度未満に維持する。
入口51より上方の反応室30の温度は通常150〜1
60℃であるが、入口70から水を加えた後の混合物の
温度は70〜90℃に低下する。その後、蒸発損失を防
ぐために、60からもっと多くの水を加えて温度を剪断
装置54で30〜50℃まで更に低下させることができ
る。
【0040】最終製品の含有量が、本発明の方法におい
て使用すべき水と界面活性剤の正確な量を決定する。例
えば、50%シリコーンエマルションは、ドラム55に
50%のシロキサンポリマー、入口51及び60から加
えられるあらゆる水を含めて48%の水及び2%の界面
活性剤が入るように十分な水と界面活性剤を使って作ら
れる。とは言え、一般には、50〜80重量%の水と2
〜15重量%の界面活性剤を使用することができる。
【0041】
【実施例】図1の装置を使って三つの別々の重合実験を
実施して(例1〜3)、シロキサン物質を含有している
エマルションを作った。反応物が注入される箇所から出
口までの反応器30の長さは約15mであった。各実験
の際の反応条件を安定させてから、結果を測定した。管
路21からの空気流量は、40psi(275kPa)
より高い圧力で200m3 /hであった。この空気は1
70℃に加熱された。管路24から供給されるモノマー
を噴霧するための管路22からの低温空気の流量は、4
0psi(275kPa)より高い圧力で20m3 /h
であった。これらの三つの例で使用したモノマーは、粘
度が100mm2 /sのα,ω−ヒドロキシル末端ブロ
ックポリジメチルシロキサンオリゴマーであった。表1
に示したように、モノマーは流量と温度を変えて供給し
た。末端ブロック単位24Aを供給するために、粘度が
10mm2 /sと50mm2 /sのトリメチルシリル基
を末端基とする2種類のポリジメチルシロキサン流体
(PDMS)を使用した。触媒のホスホニトリルクロリ
ドのアンチモン誘導体を40g/lのCH2 Cl2溶液
として供給した。それを51で水で中和した。2種類の
界面活性剤を2重量%含有している水溶液を使用した
(表中「界面活性剤流量」)。一方の界面活性剤はTE
RGITOL(商標) TMN−6の濃縮90%溶液で
あり、他方の界面活性剤はTRITON(商標) W−
30 CONCの27%水溶液であって、それぞれ溶液
の重量を基にして4:1の比率とした。
【0042】タンク52の内容物を減圧で運転される5
リットルのNEULINGER RDHチェンジカンミ
キサー54へ移送し、そして40rpm(0.42ra
d/s)のスクレーパーブレード速度と4,000rp
m(42rad/s)の羽根車(ヂィソルバー)ブレー
ド速度を使って10分間混合した。混合中に希釈水60
を加えて不揮発分の含有量を60〜65%に低下させ
た。各水中油エマルションについて粒子寸法分布の測定
を行った。これらの測定結果は表2に示される。表2の
「D」はマイクロメートルで表した粒子寸法であり、
「v」は所定寸法の粒子のエマルション中での分布割合
である。これらの測定は、焦点距離が45mm、ビーム
長さが2.4mmのMALVERN(商標) MAST
ERSIZERを用いて行った。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表2は、本発明のエマルションは直径が全
体として0.18μmから1.83μmまで(180か
ら1,183nmまで)いろいろであるシロキサンポリ
マーの粒子を含有していたこと、そして個々のエマルシ
ョンにおける直径がそれぞれ、0.18〜0.79μm
(180〜790nm)、0.22〜0.94μm(2
20〜940nm)、及び0.31〜1.83μm(3
10〜1,183nm)であったことを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するのに適当な装置を説明
する図である。
【符号の説明】
10…反応器 20…入口 23…噴霧装置 30…反応室 52…タンク 54…剪断装置 55…ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディディエル ポール グイ バンデルベ ーケン ベルギー国,1080 ブリュッセル,ト ホ フ テ オベルベーケ 48 (72)発明者 ビッケン コーティアン アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミッ ドランド,サマーセット ドライブ 6106

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口(20)と、下方部分を有する反応
    室(30)と、出口とを有する重合反応器(10)にお
    いて有機ケイ素化合物を縮合させて液体ポリマーを含有
    してなるエマルションを製造するための方法であって、
    当該化合物を結果として得られる混合物中での当該化合
    物の重量を基にして0.001〜5重量%の縮合触媒と
    混合し、当該化合物及び触媒を昇圧されたガスと混合し
    て発泡させそしてこの混合物を発泡体様のコンシステン
    シーに達しさせ、この発泡混合物を上記反応室に沿って
    上記出口へ向けて供給し、当該反応室内において上記化
    合物を重合させて当該反応室内で液体ポリマーを生成さ
    せ、当該化合物を重合させた後に当該反応室へ水と界面
    活性剤を供給して、当該反応室内での発泡とともに混合
    物を混合しそして分散させて上記ポリマーを含有してい
    る油中水エマルションを形成させ、このエマルションを
    上記反応器の出口で集めて、剪断作用を与えてこのエマ
    ルションを上記ポリマーを内部相として含有している水
    中油エマルションに逆転させることを含むエマルション
    製造方法。
  2. 【請求項2】 当該重合反応を前記反応室(30)内に
    おいて30〜300℃の温度で実施し、当該反応室(3
    0)の下方部分の温度を70〜90℃に維持し、そして
    剪断装置(54)において逆転する際の温度を30〜5
    0℃に低下させる、請求項1記載の方法。
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