JPH08325132A - 美白剤及び皮膚外用剤 - Google Patents
美白剤及び皮膚外用剤Info
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- JPH08325132A JPH08325132A JP7136383A JP13638395A JPH08325132A JP H08325132 A JPH08325132 A JP H08325132A JP 7136383 A JP7136383 A JP 7136383A JP 13638395 A JP13638395 A JP 13638395A JP H08325132 A JPH08325132 A JP H08325132A
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Abstract
剤。 【効果】 優れた美白効果と、日焼けなどによって生じ
るしみ及びそばかすの予防及び治療効果を有し、かつ安
全性の高いものである。
Description
に関し、詳細にはメラノサイトにおけるメラニン生成を
抑制し、紫外線照射後の皮膚に対する美白効果に優れ、
また、日焼け等によるしみ及びそばかすなどを予防及び
治療することができる美白剤及び皮膚外用剤に関する。
素沈着は加齢に伴って発生し、加齢に伴って増加、ある
いは消失しにくくなるため、中高年齢層にとって悩みと
なっている。これらの色素沈着症の発症機構は未だ明確
にされていないが、太陽光線、特に紫外線や、メラノサ
イト刺激ホルモンなどの作用により、表皮メラノサイト
におけるメラニン合成機構が亢進したためと考えられて
いる。
サイト)の角化遅延も、表皮内のメラニン顆粒密度の増
加、すなわち臨床的に色素沈着が増加する症状を発現さ
せるものと考えられる。これらの色素沈着部は局部的に
存在し、周囲の正常皮膚色と明らかな差異が生ずること
もある。
ン)沈着部を正常皮膚色にまで回復可能な薬剤の開発が
強く望まれており、これまでに多くの薬剤が商品化され
てきている。例えば近年、優れた還元能を有するビタミ
ンC(L−アスコルビン酸)誘導体を配合した化粧料が
提案されている。しかしながら、これも安定性に難があ
るとともに、外用では効果がほとんど認められないもの
である。
みの治療効果や黒人の皮膚を白くする効果があることが
知られているが、これらも物質自体の安全性(刺激性、
アレルギー性)に問題があり、また、白斑を生じさせる
ケースもあるなどの点から、薬剤として配合することに
は問題がある。その他にも種々の成分、例えばイソフラ
ボン誘導体(特開昭58−225004号公報)や、桂
皮酸誘導体としてのp−ヒドロキシ桂皮酸誘導体(特開
昭59−196813号公報)等がメラニン抑制剤とし
て知られている。
分な色素沈着予防・改善効果と化粧品基材への配合性と
を有する物質は知られていないのが現状である。従っ
て、本発明の目的は、優れた美白作用を有し、かつ化粧
品成分として有用な成分を含有する美白剤及び皮膚外用
剤を提供することにある。
て、本発明者はメラニン生成機構の研究をとおして、メ
ラノサイトにおけるメラニンの生成を抑制し、紫外線な
どの外部刺激に基づく色素沈着を減少又は消失させる物
質を得るべく鋭意検討を行った結果、マルバリン酸が優
れた色素沈着の予防・改善効果を有し、これを配合した
皮膚外用剤は色素沈着減少・消失に対する良好な効果を
有することをを見出し、本発明を完成するに至った。な
お、マルバリン酸がメラニン生成を抑制することについ
ては従来全く知られておらず、本発明者によって得られ
た知見である。
する美白剤及び皮膚外用剤を提供するものである。
下記式(1)で表されるものである。
チアオイ(Althaea officinali
s)、タチアオイ(Althaea rosea)など
のいくつかのアオイ科植物から得られることが報告され
ている(J.Am.Oil Chem.Soc.,4
2,p885−887(1965))。
草又はその葉、花、種子、根及び茎のうちの1又は2以
上の箇所を乾燥又は乾燥することなく粉砕した後、常温
又は加温下に、溶剤により抽出するか又はソックスレー
抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得た成
分を常法通りクロマトグラフィーに供することにより容
易に単離することができる。
ルバリン酸(1)の配合量は特に制限されるものではな
いが、効力、配合性、感触などの観点から通常0.00
01〜5重量%とすることが好ましく、0.001〜
2.5重量%とすることが特に好ましい。
本発明の効果を損なわない範囲でマルバリン酸の他、通
常の化粧料、医薬部外品及び外用医薬品に配合されてい
る各種任意成分、例えば油剤、保湿剤、増粘剤、防腐
剤、乳化剤、顔料、粉体、pH調整剤、薬効成分、紫外
線吸収剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができ
る。
ホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカ
オ油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミン
ク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水
素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリ
ド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等の合成トリ
グリセリド等が挙げられる。ロウ類としてはカルナバロ
ウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられる。炭化
水素類としては流動パラフィン、ワセリン、パラフィン
マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラ
ン、ブリスタン等が挙げられる。高級脂肪酸類としては
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。高
級アルコール類としてはラウリルアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘキシ
ルデカノール等が挙げられる。エステル類としてはオク
タン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、乳酸ミリ
スチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリ
スチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、
パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、
ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリ
ン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エステル
等が挙げられる。精油類としては、ハッカ油、カミツレ
油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、
リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミ
カン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ
油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン
油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、
メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、
シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオ
ール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネ
ン、リモネン、テルペン系化合物等が挙げられる。シリ
コーン油類としては、ジメチルポリシロキサン等が挙げ
られる。これら上述の油性成分は1種又は2種以上を組
み合わせて使用することができる。本発明においては、
このうち特にミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキ
サン酸トリグリセリド、ラノリン、流動パラフィン、ワ
セリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、ス
クワラン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、コレステロール、オクタン酸セチル、オクタン酸ト
リグリセライド、ミリスチレン酸イソプロピル、ミリス
チン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸コレステロ
ール、POEソルビット脂肪酸エステル、ハッカ油、ト
ウヒ油、ケイ皮油、ローズ油、メントール、シネオー
ル、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ゲラ
ニオール、ピネン、リモネン、ジメチルポリシロキサン
を使用することが好ましい。油剤の美白剤及び皮膚外用
剤中における含有量は、美白剤及び皮膚外用剤の剤型に
応じて適宜選定することができ、通常、これらの全量中
0.1〜95%とすることができる。
ル、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレング
リコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳
酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール等が挙げられる。増粘剤として
はカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチン
等の水溶性高分子;塩化ナトリウム、塩化カリウム等の
電解質などが挙げられる。防腐剤としては尿素、メチル
パラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチル
パラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。乳化剤
としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等
の非イオン界面活性剤が挙げられる。粉体としてはタル
ク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナ
イト、バーミキュライト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、
酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫
酸バリウム、ベンガラ、酸化鉄、群青等が挙げられる。
pH調整剤としては乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−ク
エン酸ナトリウム等の緩衝剤が挙げられる。
って製造することができる。また、本発明の美白剤及び
皮膚外用剤は一般皮膚化粧料に限定されるものではな
く、医薬部外品、外用医薬品等を包含するものであり、
その剤型もクリーム、乳液、化粧水、ファンデーショ
ン、パック剤、ローション状、ゲル状、溶液状、スティ
ック状等、その目的に応じて任意に選択することができ
る。
れた美白効果と、日焼けなどによって生じるしみ及びそ
ばかすの予防及び治療効果を有し、かつ安全性の高いも
のである。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
ン産生に対する効果):正常ヒトメラノサイトの培養プ
レートに各濃度の試料を添加し、細胞のメラニン産生に
対する効果を検討した。
る正常ヒトメラノサイト(商品名メラノパック)を常法
に従って継代培養し本試験に供した。この細胞培養プレ
ートに最終濃度が0.00001〜100μMとなるよ
うに試料を添加したのち一定期間後のメラノサイトのメ
ラニン産生に対する効果を調べた。なお、メラニン産生
に対する効果は、放射性チオウラシルの細胞内への取り
込み量を定量すること及び細胞を回収し、細胞ペレット
の色調を肉眼判定し、1〜4までの評価点をつけること
により行った。色調の判定は、次に示す判定基準により
行った。評価は、培養プレート10枚の評価点の平均で
示した。
シルの細胞内への取り込みは0.001μM以上の試料
の添加により未処理に比して有意にその取り込みの抑制
が認められた。
調の肉眼判定では、10μM濃度のマルバリン酸で明ら
かな細胞の白色化が認められた。以上の結果から、マル
バリン酸の培養ヒトメラニン産生細胞のメラニン産生に
対する抑制効果が認められた。
果):褐色モルモット20匹の背部毛をバリカンとシェ
ーバーにて丁寧に剃毛した後、UV−B領域の紫外線を
最小紅斑量(MED)の2倍量を1日1回、3日間にわ
たり照射し、色素斑を誘導した。この色素斑に1日2
回、1カ月間にわたり被検部位に評価試料(マルバリン
酸を1.0%含有する80%エタノール溶液、μl)を
連続塗布することにより色素斑消退量を調べた。また、
コントロールとしてエタノールのみを塗布したものを試
料と同様に試験した。
200)により測定を行い、得られたマンセル値からL
* 値を算出し、試料塗布部位のΔL* (経時変化)から
試料未塗布(溶媒のみ=コントロール)部位のΔL′*
(経時変化)を差し引いた値(ΔΔL*)により行っ
た。なお、ΔΔL* は以下の式にて表記される。
(表4)で示す。
び皮膚外用剤を調製した。
の取り込みに及ぼす影響を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 マルバリン酸を含有する美白剤。
- 【請求項2】 マルバリン酸の含有量が0.0001〜
5重量%である請求項1記載の美白剤。 - 【請求項3】 マルバリン酸を含有する皮膚外用剤。
- 【請求項4】 マルバリン酸の含有量が0.0001〜
5重量%である請求項3記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136383A JP3072024B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 美白剤及び皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136383A JP3072024B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 美白剤及び皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08325132A true JPH08325132A (ja) | 1996-12-10 |
JP3072024B2 JP3072024B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=15173875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7136383A Expired - Lifetime JP3072024B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 美白剤及び皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3072024B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-02 JP JP7136383A patent/JP3072024B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP3072024B2 (ja) | 2000-07-31 |
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